JP6897055B2 - 構造物の据付方法および据付用基礎 - Google Patents

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Description

この発明は、各種の構造物を据え付けるための構造物の据付方法と、構造物の据え付けに用いられる据付用基礎に関する。
建物のような構造物を据え付けるために据付用の基礎(以下、単に「基礎」という)を用いる場合がある。この基礎は地盤等に設けられて使用される。例えば、火力発電所では、構造物としてポンプ等の各種の機械装置がある。機械装置は基礎に固定されて据え付けられる(例えば、特許文献1参照。)。こうした基礎は次のようにして施工される。この様子を図11と図12に示す。なお、図11は、基礎100の全般的な概念を示す図である。従来の施工法では、図12に示すように、地盤Aに対して基礎ブロック110を先行して施工する。基礎ブロック110は、鉄筋コンクリート造りの立体形状をしたものである。
基礎ブロック110には、固定用の4本のアンカーボルト120(図11(a))が埋設されている。アンカーボルト120(図12)の両側には、おねじが設けられている。アンカーボルト120の一端には、おねじと螺合するナット131Aが取り付けられて、アンカーボルト120の一端側が基礎ブロック110に埋設されている。
基礎ブロック110を施工した後、基礎ブロック110の天端面のチッピングを行う。これにより、基礎ブロック110の天端面に、凹凸のチッピング面111を形成する。
この後、図13に示すように、板状のパッカー141をモルタル142により設置する。次に、4本のアンカーボルト120を通して、金属製のプレート150をパッカー141に載置し、アンカーボルト120に座金132Aとナット131B、131Cを取り付けて、プレート150を留める。この状態で、プレート150を定規のように使用し、機械装置を据え付ける据付レベルにパッカー141が位置しているかどうかを調べる。そして、使用するパッカー141の枚数を調節して、プレート150の下面が据付レベルになるようにする。
パッカー141の高さ調整や水平調整、つまりパッカー141のレベル調整が終了し、パッカー141が据付レベルに位置すると、プレート150をアンカーボルト120から外して、基礎ブロック110からプレート150を取り除く。そして、図14に示すように、基礎100のアンカーボルト120に例えば機械装置の据付部分である脚部B1を通して、アンカーボルト120に座金132Aやナット131B、131Cを取り付けることにより、脚部B1を基礎100に固定する。脚部B1の固定が終了すると、基礎ブロック110のチッピング面111と、機械装置の据付部分である脚部B1との隙間に、グラウト160を注入する。注入するグラウト160は無収縮性のモルタルである。注入したグラウト160が固まると、基礎100に対する機械装置の据え付け作業が終了する。
特開平10−169010号公報
先に述べた従来の施工法には、次の課題がある。例えば火力発電所での機械装置の据え付けには、図15に示すように、
手順1.アンカーボルトの埋設を含む基礎の施工
手順2.基礎天端面のチッピング
手順3.パッカーの設置(レベル調整含む)
手順4.プレートの設置
手順5.機械装置の据え付け(ナットによる固定含む)
手順6.グラウト充填
というような、土木部門や機械部門で行われる、多数の工程が必要である。このため、従来の施工法は時間とコストがかかることになる。
また、従来の工法では、最終の作業(手順6)で、基礎ブロックのチッピング面と、据え付けられた機械装置の据付部分との間を、グラウトで充填しているが、この方法では以下の問題が生じている。グラウトは温度変化や振動等の影響による経年劣化が著しく、浮き、ひび割れおよび剥離等が発生している。
この発明の目的は、前記の課題を解決し、構造物を据え付けるための作業を効率化し、また、据付用基礎を簡単な構造とすることを可能にする構造物の据付方法および据付用基礎を提供することにある。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、据付用基礎を用いて構造物を据え付けるための構造物の据付方法であって、前記構造物を固定するための複数のアンカーボルトを保持し、板状であると共に前記構造物を載せるためのプレートを前記アンカーボルトに通し、前記プレートを保持すると共にこのプレートのレベル調整を行い、前記プレートの下面までコンクリートを打設して前記据付用基礎を形成し、前記据付用基礎のアンカーボルトを利用して、前記プレートに載せられた前記構造物を据え付ける工程を有し前記プレートに前記コンクリートの打設用の孔が開けられており、前記孔も利用して前記コンクリートを流し込む、ことを特徴とする構造物の据付方法である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の構造物の据付方法において、前記据付用基礎を構成する鉄筋に対して、前記各アンカーボルトを固定することにより、前記各アンカーボルトを保持する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の構造物の据付方法において、前記各アンカーボルトの先端部に設けられたおねじに、予めナットを取り付け、前記各アンカーボルトを通したプレートを前記各ナットで保持すると共に前記各ナットを回すことにより、前記プレートのレベル調整を行う、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、構造物を据え付けるための据付用基礎であって、前記構造物を固定するための複数のアンカーボルトを保持する取付け装置と、前記各アンカーボルトに通され、板状であると共にコンクリートの打設用の孔が開けられている、前記構造物を載せるためのプレートと、前記プレートを保持すると共にこのプレートのレベル調整を行う調整装置と、を備え、前記孔も利用されてコンクリートが流し込まれて前記プレートの下面までコンクリートが打設され、前記各アンカーボルトを利用して、前記プレートに載せられた前記構造物が据え付けられる、ことを特徴とする据付用基礎である。
請求項4の発明による据付用基礎は、取付け装置とプレートと調整装置とで構成される。そして、プレートに開けられている孔も利用されてコンクリートが流し込まれてプレートの下面までコンクリートが打設され、各アンカーボルトを利用して、プレートに載せられた構造物を据え付ける。
請求項1の発明によれば、アンカーボルトを保持し、プレートのレベル調整を行い、プレートの下面までコンクリートを打設して据付用基礎を形成する。この後、据付用基礎のアンカーボルトを利用して構造物を据え付けるので、据付用基礎を簡単な構造とすることができる。また、従来の据付用基礎を利用して構造物を据え付ける場合に比べて、据付用基礎の天端面のチッピング、パッカーの設置、プレートの設置および取り外し、グラウトの充填といった工程を不要にすることができる。これにより、構造物を据え付けるための作業を効率化することを可能にする。
請求項2の発明によれば、据付用基礎を構成する鉄筋を利用して各アンカーボルトを保持するので、簡単な構造で各アンカーボルトを据付用基礎に取り付けることができる。
請求項3の発明によれば、各アンカーボルトに取り付けられたナットによりプレートを保持するので、簡単な構造でプレートを支えることができる。また、各ナットを回すことでレベル調整をするので、精度良くプレートのレベル調整をすることができる。
請求項4の発明によれば、取付け装置でアンカーボルトを保持し、調整装置でプレートのレベル調整を行い、プレートの下面までコンクリートを打設して据付用基礎を形成する。この後、据付用基礎のアンカーボルトを利用して構造物を据え付けるので、据付用基礎を簡単な構造とすることができる。また、従来の据付用基礎を利用して構造物を据え付ける場合に比べて、据付用基礎の天端面のチッピング、パッカーの設置、プレートの設置および取り外し、グラウトの充填といった工程を不要にすることができる。これにより、構造物を据え付けるための作業を効率化することを可能にする。
この発明の実施の形態1による据付用基礎の一例を示す図であり、図1(a)は基礎の平面図、図1(b)は図1(a)のI−I断面を表す断面図である。 この発明の実施の形態1による構造物の据付方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による構造物の据付方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による構造物の据付方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による構造物の据付方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による構造物の据付方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による構造物の据付方法を説明するための図である。 この実施の形態1による構造物の据付方法による工程の一覧を示す図である。 この発明の実施の形態2による取付け装置の一例を示す図である。 この発明の実施の形態3による調整装置の一例を示す図である。 従来の基礎の全般的な概念を示す図であり、図11(a)は基礎の平面図、図11(b)は図11(a)のI−I断面を表す断面図である。 従来の基礎の施工を説明するための図である。 従来の基礎の施工を説明するための図である。 従来の基礎の施工を説明するための図である。 従来の据付工程の一覧を示す図である。
次に、この発明の各実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。なお、各実施の形態では、先に説明した図11と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。
(実施の形態1)
この実施の形態による構造物の据付方法で用いられる据付用基礎を図1に示す。図1の据付用基礎1(以下、単に「基礎1」という)は、例えば火力発電所の設備である、ポンプ等の機械装置Bを据え付けるためのものである。基礎1は、地盤Aから上側に突き出るように設けられた基礎ブロック10を備えている。基礎ブロック10は、鉄筋コンクリート造りの立体形状をしたものであり、この実施の形態では、段差のある立方体をしている。なお、基礎ブロック10の形状はこれに限定されることはなく、例えば四角柱形状や円筒形状など各種のものがある。
基礎ブロック10には、アンカーボルト21〜24が埋設されている。アンカーボルト21〜24の一端側と他端側とには、おねじが設けられている。このとき、アンカーボルト21〜24の他端側では、アンカーボルト21〜24がプレート40から突出する部分まで、つまりアンカーボルト21〜24の先端から所定の長さの部分に、おねじが設けられている。
アンカーボルト21〜24の一端側は基礎ブロック10の内部に埋設されて、アンカーボルト21〜24は基礎ブロック10に固定されている。アンカーボルト21〜24の他端側は、基礎ブロック10の天端面11から突出している。アンカーボルト21〜24の他端側には、座金31Aを通すことや、ナット32A、32Bを螺合により取り付けることができる。例えば、アンカーボルト21の他端側に機械装置Bの脚部B1を通して固定する際に用いられる。他のアンカーボルト22〜24は、アンカーボルト21と同様である。こうしたアンカーボルト21〜24の他端側、つまりアンカーボルト21〜24の先端部を通して、プレート40が基礎ブロック10の天端面11に接合された状態で設けられている。
プレート40は、四角形状の金属製の板である。プレート40としては、厚さが大きい板であるベースプレートや、厚さが小さい板であるテンプレートがある。プレート40には、径が所定長の8つの空気抜孔41と、空気抜孔41に比べて径の大きな1つの空気抜兼用孔42とが開けられている。なお、図1(a)では、8つの中の代表的な空気抜孔に符号41を付けている。空気抜孔41は基礎ブロック10を施工する際に空気を抜くために開けられたものである。空気抜兼用孔42は、空気抜孔41と同様に空気を抜くために開けられているが、同時に、基礎ブロック10を施工する際に、コンクリートの打設用として用いられる。
以上が基礎1の構成である。この基礎1のプレート40の上面43には、機械装置Bの脚部B1がアンカーボルト21〜24を通して置かれる。そして、脚部B1は、プレート40を介在して、例えば座金31Aやナット32A、32Bにより基礎ブロック10に固定される。このような基礎1は、機械装置Bの脚部B1を含む各脚部を固定するために、必要とする数だけ施工される。
次に、この実施の形態による基礎1の施工により、例えば機械装置Bを据え付ける、構造物の据付方法について説明する。図2に示すように、基礎1を据え付ける地盤Aに浅い凹部A1を形成し、さらに、この凹部A1の底面に平板状のコンクリート地盤A2を形成する。基礎1を設置するための設置場所は予め決められている。この後、コンクリート地盤A2に鉄筋組立て体12を設置する。
鉄筋組立て体12は、多数の鉄筋12Aを組み合わせ作られたものである。鉄筋12Aで作られた鉄筋組立て体12は、コンクリートと共に基礎ブロック10を形成し、基礎ブロック10の強度を高める。鉄筋組立て体12では、アンカーボルト21に隣接する例えば鉄筋12A、12Aに対して、板状の金属部材12A11を掛け渡して、鉄筋12A、12Aに固定する。この金属部材12A11には、アンカーボルト21を通すための取付け孔(図示を省略)が開けられていて、この取付け孔がアンカーボルト21の設置場所に位置するように、金属部材12A11を鉄筋12Aと鉄筋12Aとの間に固定する。
次に、アンカーボルト21の一端側に形成されているおねじにナット32Cを取り付け、アンカーボルト21の一端側を金属部材12A11の取付け孔に通す。この後、アンカーボルト21の一端側のおねじにナット32Dを取り付けて、アンカーボルト21を金属部材12A11に固定する。つまり、アンカーボルト21は、ナット32Cとナット32Dとで金属部材12A11を挟むことにより、鉄筋組立て体12に取り付けられ、所定の設置場所に固定される。
アンカーボルト22〜24についても、ナット等の部材に符号を付けての説明を省略するが、アンカーボルト21と同様である。このように、アンカーボルト21〜24に隣接する鉄筋に対して、板状の金属部材を取り付けることにより、アンカーボルト21〜24に隣接する鉄筋と、隣接する鉄筋に掛け渡されて固定される金属部材とから成る、アンカーボルト21〜24の取付け装置を構成している。
4つのアンカーボルト21〜24の固定が終了すると、例えばアンカーボルト21の他端側に設けられているおねじに、図3に示すように、ナット32Eを取り付ける。アンカーボルト21の他端側に設けられているおねじは、所定の長さであり、アンカーボルト21〜24が後述のプレート40から突出する部分までおねじが設けられている。アンカーボルト22〜24についても、同様にしてナットを取り付ける。
アンカーボルト21〜24に対して、ナット32Eを含む4つのナットの取り付けが終了すると、アンカーボルト21〜24にプレート40を通し、ナット32Eを含む4つのナットで保持する。この後、ナット32Eを含む4つのナットを回すことにより、プレート40の位置を調節し、プレート40の上面40を、予め決められている据付けレベルにする。つまり、アンカーボルト21〜24と、アンカーボルト21〜24の他端側に取り付けられている、ナット32Eを含む4つのナットとにより、プレート40の調整装置を構成する。この調整装置により、プレート40の高さ調整と水平調整とを行う。この場合、ナット32Eを含む4つのナットを回すことで、プレート40のレベル調整を行うので、数mm単位の調整、つまり精度良くプレート40のレベル調整を行うことができる。
プレート40のレベル調整が終了すると、アンカーボルト21に座金31Aを通し、次にナット32A、32Bをアンカーボルト21に取り付ける。アンカーボルト22〜24に対しても、同様にして座金を通してナットを取り付ける。この後、ナット32A、32Bを含むアンカーボルト21〜24のナットにより、アンカーボルト21〜24に対してプレート40を固定する。これにより、プレート40の上面40は据付けレベルに固定される。
プレート40を据付けレベルに固定した後、図4に示すように、鉄筋組立て体12に対して型枠50を組み立てて、コンクリート地盤A2の上面に設置する。型枠50は基礎ブロック10を形成するためのものであり、いくつかの枠部分を組み合わせて、型枠50を形成する。
型枠50の設置が終了すると、図5に示すように、型枠50の内部にコンクリートを流し込む。この場合、プレート40と型枠50との隙間や空気抜兼用孔42を利用して、プレート40の下面40までコンクリートを流し込む。そして、プレート40の下面40とコンクリートとの境界に隙間が残っていると、空気抜兼用孔42を利用してコンクリートを補充する。そして、隙間の空気は、8つの空気抜孔41を通って外部に排出される。
型枠50に流し込んだコンクリートが固まると、図6に示すように、型枠50を外す。これにより、鉄筋入りのコンクリート製の基礎ブロック10がコンクリート地盤A2の上に作られる。そして、基礎ブロック10には、アンカーボルト21〜24が埋設された状態になる。さらに、プレート40の下面40がコンクリートで基礎ブロック10に接着し、プレート40の上面40が据付レベルになる。
型枠50を外した後、図7に示すように、地盤Aの凹部A1を埋め戻し、必要に応じてアスファルト補修等を行うと、基礎1の施工が終了し、基礎1が完成する。この後、基礎1のプレート40の上面40から突出しているアンカーボルト21〜24に、例えば機械装置B(図1(b))の脚部B1を通して、各アンカーボルトに座金やナットを取り付けることにより、脚部B1を基礎1に固定し、機械装置を基礎1に据え付ける。
こうして、この実施の形態によれば、次の効果を達成することができる。従来の据付方法(図15)に比べて、この実施の形態による図8に示す据付方法では、
手順1.基礎の施工(アンカーボルト、プレート埋設、レベル調整を含む)
手順2.機械装置の据え付け
というようになる。つまり、この実施の形態による据付方法は、土木部門で行われる手順1の工程と、機械部門で行われる手順2の工程から成り、従来の据付方法に比べて、構造物を据え付けるための工程を減らすことができる。この結果、据付時間の短縮とコストの低減を可能にする。
また、この実施の形態によれば、一端が埋設され他端が突出したアンカーボルトに各種プレートを固定し、プレート面までコンクリート打設することで、従来の方法で必要としたグラウト充填等のあと施工を省略することができる。つまり、基礎ブロックの天端面に対するチッピング、パッカーの設置、プレートを利用したレベル調整、プレートの取り外し、グラウトの充填といった工程を省略することが可能である。
さらに、この実施の形態によれば、各種プレートのレベル調整は、固定位置付近におねじ溝を切っておき、ナットを回転させて上下させることで数mm単位の調整が可能である。なお、コンクリート打設後のブリージング処理、沈下および収縮等によるコンクリートの補充はプレートに加工した孔(空気抜兼用孔42)から対応することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、アンカーボルト21(図2)を含むアンカーボルト21〜24を設置場所に設けるために、鉄筋組立て体12を利用している。これに対して、基礎ブロック10に鉄筋組立て体12を設けない場合や、例えばアンカーボルト21の設置場所付近に、隣接する鉄筋が無い場合、アンカーボルト21の取付け装置として、図9に示す支持体60を利用する。なお、この実施の形態では、先に説明した実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。
支持体60は、細板状の金属がコ字形に折り曲げられて作られている。さらに、折り曲げられて形成された凹部分の窪みには、2つ貫通孔(図示を省略)が開けられている。
アンカーボルト21、22を設置する場合に、支持体60の貫通孔にアンカーボルト21、22を通し、ナット32C、32Dで例えばアンカーボルト21を固定する。同じようにして、アンカーボルト22を支持体60に固定する。この後、支持体60をコンクリート地盤A2に置く。アンカーボルト23、24についても同様にする。
この後の工程は、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
このようにして、この実施の形態によれば、基礎ブロック10の内部の状態に係わらず、アンカーボルト21〜24の一端側を基礎ブロック10に埋設することを可能にする。
(実施の形態3)
実施の形態1では、プレート40のレベル調整を、アンカーボルト21〜24の他端側に設けられたおねじと、このおねじに螺合するナットとによって行っている。つまり、プレート40の調整装置を、アンカーボルト21〜24のおねじと、アンカーボルト21〜24に取り付けられたナットとで構成している。なお、この実施の形態では、先に説明した実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。
これに対して、この実施の形態では、図10に示すように、アンカーボルト21〜24とは別に、棒状の調整装置70を設けている。調整装置70は、筒状体71と棒状体72とを備えている。筒状体71の一端はコンクリート地盤A2に設置され、他端には回転可能な回転部71Aが設けられている。回転部71Aの内部には、めねじが設けられている。棒状体72の一端には、回転部71Aのめねじに螺合するおねじが設けられている。
こうした調整装置70によれば、回転部71Aのめねじには、棒状体72のおねじが取り付けられている。そして、筒状体71の回転部71Aを正逆転することにより、棒状体72が上下に移動し、プレート40のレベル調整を可能にする。
1 基礎
10 基礎ブロック
11 天端面
12 鉄筋組立て体
12A 鉄筋
21〜24 アンカーボルト
31A 座金
32A、32B、32C、32D、32E ナット
40 プレート
40 上面
40 下面
41 空気抜孔
42 空気抜兼用孔
50 型枠
60 支持体
70 ボルト
A 地盤
A1 凹部
A2 コンクリート地盤
B 機械装置(構造物)

Claims (4)

  1. 据付用基礎を用いて構造物を据え付けるための構造物の据付方法であって、
    前記構造物を固定するための複数のアンカーボルトを保持し、
    板状であると共に前記構造物を載せるためのプレートを前記アンカーボルトに通し、
    前記プレートを保持すると共にこのプレートのレベル調整を行い、
    前記プレートの下面までコンクリートを打設して前記据付用基礎を形成し、
    前記据付用基礎のアンカーボルトを利用して、前記プレートに載せられた前記構造物を据え付ける工程を有し
    前記プレートに前記コンクリートの打設用の孔が開けられており、前記孔も利用して前記コンクリートを流し込む、
    ことを特徴とする構造物の据付方法。
  2. 前記据付用基礎を構成する鉄筋に対して、前記各アンカーボルトを固定することにより、前記各アンカーボルトを保持する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の構造物の据付方法。
  3. 前記各アンカーボルトの先端部に設けられたおねじに、予めナットを取り付け、前記各アンカーボルトを通したプレートを前記各ナットで保持すると共に前記各ナットを回すことにより、前記プレートのレベル調整を行う、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の構造物の据付方法。
  4. 構造物を据え付けるための据付用基礎であって、
    前記構造物を固定するための複数のアンカーボルトを保持する取付け装置と、
    前記各アンカーボルトに通され、板状であると共にコンクリートの打設用の孔が開けられている、前記構造物を載せるためのプレートと、
    前記プレートを保持すると共にこのプレートのレベル調整を行う調整装置と、
    を備え、
    前記孔も利用されてコンクリートが流し込まれて前記プレートの下面まで前記コンクリートが打設され、前記各アンカーボルトを利用して、前記プレートに載せられた前記構造物が据え付けられる、
    ことを特徴とする据付用基礎。
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