JP6895776B2 - 粒子加速器 - Google Patents

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本発明は、粒子加速器に関する。
サイクロトロンなどの粒子加速器では、加速されたH粒子の電子を剥ぎ取り、Hの陽子線として粒子加速器の外へ出射するために、フォイルストリッパーが用いられる。特許文献1には、カーボン薄膜から形成された複数のフォイルを備えたフォイルストリッパーを有する粒子加速器が記載されている。
特開2009−231007号公報
上記のようなフォイルストリッパーのフォイルは、高エネルギーの荷電粒子の衝突を受けるので、この衝突等に伴う発熱によってフォイルが昇華するおそれがある。このため、荷電粒子とフォイルとが衝突する部分が変形し、出射される荷電粒子線の形状及び方向分布が変化する。このように、使用条件によっては、フォイルは比較的短寿命な消耗品であり、定期的にフォイルの交換を行う必要がある。したがって、フォイルの寿命を長くすることが要請されている。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、フォイルの寿命を長くすることが可能なフォイルストリッパーを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る粒子加速器は、荷電粒子を周回させながら加速する加速部と、荷電粒子の軌道上に配置され、荷電粒子を軌道上から逸らすフォイルストリッパーと、を備え、フォイルストリッパーは、荷電粒子から電子を剥ぎ取るフォイル部と、フォイル部を動かす駆動部と、を有し、駆動部は、荷電粒子が加速されている間にフォイル部を動かすことにより、フォイル部において荷電粒子が衝突する位置を変更させる。
この粒子加速器のフォイルストリッパーは、フォイル部を動かす駆動部を有している。駆動部は、荷電粒子が加速されている間にフォイル部を動かすことにより、フォイル部において荷電粒子が衝突する位置を変更させる。このようにフォイル部を動かすことにより、フォイル部が固定されている場合に比べ、荷電粒子の衝突による熱負荷を受ける範囲が広くなる。これにより、フォイル部の特定の箇所に、荷電粒子の衝突による熱負荷が集中することを抑制できる。したがって、フォイル部が昇華することを抑制することができ、フォイル部の寿命を長くすることが可能である。
一形態に係る粒子加速器において、駆動部は、荷電粒子が加速されている間、フォイル部を連続的に動かしてもよい。この構成によれば、フォイル部において荷電粒子が衝突する位置を連続的に変更することができるので、フォイル部が受ける熱負荷を更に低減することができる。したがって、フォイル部の寿命を更に長くすることが可能である。
一形態に係る粒子加速器において、駆動部は、フォイル部を回転させて動かしてもよい。この構成によれば、フォイル部の位置を変えずに、フォイル部において荷電粒子が衝突する位置を変更することができる。したがって、フォイルストリッパーが配置される加速部内の空間が狭い場合であっても、フォイル部の特定の箇所に、荷電粒子の衝突による熱負荷が集中することを抑制できる。
本発明によれば、フォイルの寿命を長くすることが可能な粒子加速器が提供される。
(a)は本発明の一実施形態に係る粒子加速器を概略的に示す図であり、(b)は、(a)のIb-Ib線に沿った断面図である。 図1の粒子加速器の作用を模式的に示す平面図である。 図1の粒子加速器のフォイルストリッパーの構成を概略的に示す図である。 (a)は比較例に係るフォイルストリッパーのフォイル部を概略的に示す図であり、(b)は図3のフォイルストリッパーのフォイル部を概略的に示す図である。 図3のフォイルストリッパーの作用を説明するための図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態に係る粒子加速器100について説明する。図1(a)は本発明の一実施形態に係る粒子加速器を概略的に示す図であり、図1(b)は、(a)のIb-Ib線に沿った断面図である。また、図2は図1の粒子加速器の作用を模式的に示す平面図である。図1及び図2に示される粒子加速器100は、例えば、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT:Boron Neutoron Capture Therapy)を用いたがん治療を行う中性子捕捉療法システム等において、負イオンP(荷電粒子)を加速して荷電粒子線を生成するために用いられるサイクロトロンである。また、粒子加速器100は、PET用サイクロトロン、RI製造用サイクロトロン、及び原子核実験用サイクロンとして用いることもできる。図1及び図2に示されるように、粒子加速器100は、一対に磁極10A,10B、及びそれぞれの磁極10A,10Bを囲むコイル20を含む加速部1と、荷電粒子を軌道上から逸らすことにより加速部1から荷電粒子線を引き出すフォイルストリッパー30と、を備えている。また、加速部1は、負イオンPが周回する真空箱40と、磁極10A,10Bの間に配置された一対の加速電極50と、フォイルストリッパー30によって軌道変更された陽子を取り出す出射口41と、を有している。負イオンPは、例えばイオン源装置(不図示)から真空箱40内に供給される。なお、図1(a)においてはコイル20を、図1(b)においてはイオン供給口13、真空箱40、及び加速電極50を省略している。
磁極10A,10Bは互いに対向して配置されており、その形状は円柱状である。磁極10A,10Bの互いに対向する面は、複数の谷領域(ヴァレー)11と複数の山領域(ヒル)12を含む複数のセクタに分割されている。谷領域11と山領域12とは、交互に現れるように形成されている。このような構成により、セクターフォーカシングを利用して真空箱40内で加速される負イオンPの収束を図っている。
コイル20は円環状であり、磁極10A,10Bの周囲を囲うようにそれぞれ配置されている。コイル20に対して電流を供給することにより、一方の磁極10Aから他方の磁極10Bへ向かう磁場が発生する。すなわち、磁極10A(又は磁極10B)及びコイル20によって電磁石が形成されている。
フォイルストリッパー30は、磁極10A,10Bの径方向に沿って延在する動力伝達部31と、動力伝達部31の先端部に設けられたフォイル部32と、フォイル部32を動かすフォイル駆動部33(駆動部)と、を備えている。フォイル駆動部33は高精度のモータ等を備えており、フォイル駆動部33の駆動制御によって、負イオンPの周回軌道K上に配置されたフォイル部32を動かすことが可能である。フォイルストリッパー30は、例えば、磁極10A,10Bの谷領域11に配置される。
真空箱40は、例えば、箱本体(不図示)と箱蓋(不図示)とを有している。真空箱40の低壁部には、一方の磁極10Aの外形と略同径の開口部が設けられており、この開口部から、一方の磁極10Aの谷領域11及び山領域12を備える面が、真空箱40内に突出している。また、箱本体には、真空排気用の排気口(不図示)が設けられており、この排気口には真空ポンプ(不図示)が接続されている。箱蓋は、真空ポンプによって真空箱40内を真空化できるように、箱本体の上部開口を塞いている。箱蓋には、箱本体と同様に、他方の磁極10Bの谷領域11及び山領域12を備える面を真空箱40内に突出させるために、他方の磁極10Bの外形と略同径の開口部が設けられている。
一対の加速電極50は、それぞれ平面視において三角形状であり、それぞれの頂角を突き合わせるようにして対向配置されている。各加速電極50は、例えば、銅等の電気導体から構成されており、上下に二枚の三角形を底辺で連結して構成されている。そして、加速電極50の板面には、冷却用の冷媒を通すための管が設けられている。
一対の加速電極50は、磁極10A,10Bの谷領域11に位置している。そして、加速電極50の先端部同士が、接続部材により、機械的且つ電気的に接続されている。なお、接続部材の形態は特に限定されず、様々な形状を採用可能である。例えば、一対の加速電極50の先端部同士は電気的に接続されていなくてもよい。この場合、一対の加速電極50に対して別々に高周波の電圧を供給してもよい。
磁極10A(又は磁極10B)の中心位置には、負イオン源装置で生成された負イオンPを真空箱40内に供給するイオン供給口13が設けられている。負イオン源装置は、水素ガス等の原材料中でアーク放電を行って負イオンPを生成する装置である。負イオン源装置で生成された負イオンPはイオン供給口13を介して真空箱40内に引き込まれるように供給され、高周波の電圧がかけられている加速電極50によって周回しながら加速し、次第にエネルギーを増している。エネルギーが増せば負イオンPの回転半径は大きくなり、螺旋運動をしているような周回軌道Kを描く。周回軌道Kは、一対の磁極10A,10Bの間の中央の平面(メディアンプレーン)上に位置する。なお、負イオン源装置は、粒子加速器100の外部に配置されていてもよいし、粒子加速器100の内部に設けられていてもよい。
フォイル部32は、例えば炭素性の薄膜からなる。フォイル部32は、周回する負イオンPの周回軌道K上に配置され、負イオンPに接触すると、その負イオンPから電子を剥ぎ取る。電子を剥奪されて負電荷から正電荷となった陽子は、周回軌道Kの曲率が反転し、その軌道が周回軌道Kの外側に飛び出す方向に向けて変更される。反転後の陽子の軌道上には、陽子を真空箱40から取り出すための出射口41が設けられている。より詳細には、フォイルストリッパー30によって軌道が変更される陽子の軌道上に出射口41が設けられている。したがって、フォイル部32は、負イオンPから電子を奪うことにより、結果的に陽子を出射口41まで誘導することになる。
次に、図3を参照して、フォイルストリッパー30について詳細に説明する。図3は、図1の粒子加速器のフォイルストリッパーの構成を概略的に示す図である。図3に示されるように、フォイルストリッパー30は、フォイル部32を駆動するフォイル駆動部33と、フォイル部32を支持するフォイル支持部34と、フォイル駆動部33において発生した動力をフォイル支持部34に伝達する動力伝達部31と、を更に有している。フォイル部32は、フォイル支持部34に固定されている。動力伝達部31は、例えばベルト状の部材であり、フォイル駆動部33及びフォイル支持部34を接続するように設けられている。このような構造により、フォイル駆動部33において発生した動力によってフォイル部32を動かすことが可能になっている。フォイル駆動部33は、負イオンPが加速されている間にフォイル部32を動かすことにより、フォイル部32において負イオンPが衝突する位置を変更させる。フォイル支持部34は、例えば真空箱40内に配置された部材により、真空箱40内で回転可能に支持されている。なお、図3においては、フォイル支持部34を回転可能に支持する部材を省略している。
本実施形態において、フォイル駆動部33は、軸33aを中心に回転する動力を発生させる。フォイル部32は円形状であり、フォイル部32の中心部はフォイル支持部34によって支持されている。これにより、フォイル支持部34より外周側においてフォイル部32が露出した状態となっている。フォイル支持部34の中心部には軸部Aが設けられており、フォイル部32及びフォイル支持部34は、軸部Aを中心に回転可能に構成されている。フォイル駆動部33において発生した動力は、動力伝達部31を介してフォイル支持部34の軸部Aに伝達され、その結果フォイル部32が回転する。フォイル駆動部33は、負イオンPが加速されている間、連続的にフォイル部32を回転させることにより、フォイル部32において負イオンPが衝突する位置を変更させる。換言すれば、フォイル駆動部33は、イオン源で生成された負イオンPが順次放出され、コイル20及び加速電極50に高周波電力が供給されてイオン源から放出された負イオンPが順次加速されている間、連続的にフォイル部32を回転させる。これにより、フォイル部32の周縁部が負イオンPの衝突範囲となる。フォイル部32の回転速度は、例えば60rpm〜3000rpm程度とすることができる。
なお、動力伝達部31の構成は特に限定されず、例えば、ギヤ機構によってフォイル駆動部33の動力をフォイル支持部34に伝達してもよい。また、フォイル駆動部33は、負イオンPが加速されている間、断続的にフォイル部32を動かしてもよい。
次に、図4を参照して、フォイルストリッパー30の作用について説明する。図4(a)は比較例に係るフォイルストリッパーのフォイル部を概略的に示す図であり、図4(b)は図3のフォイルストリッパーのフォイル部を概略的に示す図である。図4(a)に示されるように、比較例に係る粒子加速器のフォイルストリッパーは、フォイル部32Aを動かす駆動部を有していない。したがって、フォイル部32Aにおいて負イオンPが衝突する位置はほぼ固定されており、負イオンPの衝突による熱負荷を受ける熱負荷範囲Sは、負イオンPが衝突する位置の近傍の比較的狭い領域に限定される。このため、フォイル部32Aが受ける単位面積あたりの熱負荷が大きく、フォイル部32Aが昇華しやすい。なお、図4(a)及び図4(b)においては、負イオンPをビーム形状で示している。フォイル部32,32Aは、例えば負イオンPのビームの半分と重なる位置に配置されている。フォイル部32,32Aと衝突しなかった負イオンPは、加速部1内で更に加速された後にフォイル部32,32Aと衝突し、荷電粒子線として加速部1から出射される。
これに対し、本実施形態に係る粒子加速器100のフォイルストリッパー30は、フォイル部32を動かすフォイル駆動部33を有している。したがって、図4(b)に示されるように、負イオンPが加速されている間にフォイル部32が回転することにより、フォイル部32の周縁部全体が熱負荷範囲Sとなる。すなわち、比較例に係る粒子加速器のフォイルストリッパーに比べ、負イオンPの衝突による熱負荷を受ける熱負荷範囲Sを広くすることができる。このため、フォイル部32の特定の箇所に、負イオンPの衝突による熱負荷が集中することを抑制でき、フォイル部32が昇華することを抑制することが可能である。なお、ここで「負イオンPが加速されている間」とは、イオン源から負イオンPが順次生成・放出され、コイル20及び加速電極50に高周波電力が供給されてイオン源から放出された負イオンPが順次加速されている状態を意味する。すなわち、フォイル駆動部33は、加速された1つの負イオンPに対してフォイル部32を動かすのではなく、順次加速される複数の負イオンPに対してフォイル部32を動かしている。また、「熱負荷範囲Sを広くすることができる」とは、瞬間的にフォイル部32と負イオンPとが衝突する範囲を広くすることではなく、フォイル部32と負イオンPとが衝突する範囲を一定に保った状態でフォイル部32を所定時間動かす(回転させる)ことにより、熱負荷範囲Sの合計が広くなることを意味する。
次に、図5を参照して、フォイルストリッパー30の作用についてより具体的に説明する。図5は、図3のフォイルストリッパーの作用を説明するための図である。図5において、温度TAは、図4(a)に示されるフォイル部32Aの熱負荷範囲S内のある一点の温度を示しており、温度Tは、フォイル部32の熱負荷範囲S内のある一点の温度を示している。図4(a)に示されるフォイル部においては、負イオンPが衝突する位置は固定されているので、温度TAは略一定の温度となっている。一方、フォイル部32は回転しているので、温度Tは複数のピークを有している。より具体的には、負イオンPが衝突する際に温度Tは急激に上昇し、負イオンPが衝突する位置から逸れた後は、輻射によってフォイル部32が冷却されるので、温度Tは徐々に低下する。その後、再び負イオンPが衝突する位置まで回転した際に、温度Tは再び上昇する。このように、局所的な温度変化を考えた場合、フォイル部32を回転させることにより、フォイル部32が高温になる時間を短くすることができる。したがって、フォイル部32が昇華することを抑制することが可能である。
また、フォイル部32の回転速度を速くすることにより、温度Tが到達するピーク温度TPを低下させることが可能である。一般的に、フォイル部32の昇華速度は、フォイル部32の温度が上昇するにつれて指数関数的に速くなる。したがって、フォイル部32のピーク温度TPが所定の温度(例えば、フォイル部32を構成する材料の昇華温度等)に到達しないようにフォイル部32を動かす(回転速度を調整する)ことにより、更に効果的にフォイル部32が昇華することを抑制することが可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る粒子加速器100のフォイルストリッパー30は、フォイル部32を動かすフォイル駆動部33を有している。フォイル駆動部33は、負イオンPが加速されている間にフォイル部32を動かすことにより、フォイル部32において負イオンPが衝突する位置を変更させる。このようにフォイル部32を動かすことにより、フォイル部32が固定されている場合に比べ、負イオンPの衝突による熱負荷を受ける範囲が広くなる。これにより、フォイル部32の特定の箇所に、負イオンPの衝突による熱負荷が集中することを抑制できる。したがって、フォイル部32が昇華することを抑制することができ、フォイル部32の寿命を長くすることが可能である。また、フォイル部32の寿命が長くなることにより、メンテナンス等による粒子加速器100の停止時間を低減することが可能である。
また、粒子加速器100において、フォイル駆動部33は、負イオンPが加速されている間、フォイル部32を連続的に動かす。これにより、フォイル部32において負イオンPが衝突する位置を連続的に変更することができるので、フォイル部32が受ける熱負荷を更に低減することができる。したがって、更にフォイル部32の寿命を長くすることが可能である。
また、粒子加速器100において、フォイル駆動部33は、フォイル部32を回転させて動かす。これにより、フォイル部32の位置を変えずに、フォイル部32において負イオンPが衝突する位置を変更することができる。したがって、フォイルストリッパー30が配置される加速部1内の空間が狭い場合であっても、フォイル部32の特定の箇所に、負イオンPの衝突による熱負荷が集中することを抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されることなく、種々の変形態様を採用可能である。上記の実施形態においては、フォイル駆動部33はフォイル部32を回転させることにより動かしていたが、フォイル部32を動かす方法はこれに限定されない。例えば、フォイル駆動部33は、磁極10A,10Bが対向する方向においてフォイル部が往復移動するように、フォイル部32を動かしてもよい。
また、上記の実施形態においては、フォイル部32が円形状である場合について説明したが、フォイル部32の形状は特に限定されず、例えば矩形状等であってもよい。
また、上記の実施形態においては、粒子加速器100がサイクロトロンである例について説明したが、粒子加速器100の種類は円形加速器であればよく、サイクロトロンに限定されない。例えば、粒子加速器100はシンクロトロン等であってもよい。
1…加速部、10A,10B…磁極、11…谷領域、12…山領域、13…イオン供給口、20…コイル、30…フォイルストリッパー、31…動力伝達部、32…フォイル部、33…フォイル駆動部(駆動部)、34…フォイル支持部、40…真空箱、41…出射口、50…加速電極、100…粒子加速器、A…軸部、K…周回軌道、P…負イオン(荷電粒子)、S…熱負荷範囲、T…温度、TP…ピーク温度。

Claims (3)

  1. 荷電粒子を磁場中で周回させながら加速する加速部と、
    前記荷電粒子の周回軌道上に配置され、前記荷電粒子を前記周回軌道上から逸らすフォイルストリッパーと、を備え、
    前記フォイルストリッパーは、前記荷電粒子から電子を剥ぎ取るフォイル部と、前記フォイル部を動かす駆動部と、を有し、
    前記駆動部は、前記荷電粒子が加速されている間に前記フォイル部を動かすことにより、前記フォイル部において前記荷電粒子が衝突する位置を変更させ
    前記駆動部は、前記フォイル部の周縁に沿って前記荷電粒子を衝突させるように前記フォイル部を動かす、粒子加速器。
  2. 前記駆動部は、前記荷電粒子が加速されている間、前記フォイル部を連続的に動かす、請求項1に記載の粒子加速器。
  3. 前記駆動部は、前記フォイル部を回転させて動かす、請求項1又は2に記載の粒子加速器。
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