JP6895529B2 - スライダー移動装置及びそれを用いたスライドファスナー - Google Patents

スライダー移動装置及びそれを用いたスライドファスナー Download PDF

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Description

本発明は、スライダーを移動させるスライダー移動装置及びそれを用いたスライドファスナーに関する。
従来、スライダーを電動で移動させる電動スライダーが開示されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の電動スライダーは、エレメントと噛み合うギヤをモータで駆動し推進力を得るものである。
米国第2015/0082582号公開公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のスライダーは、ギヤが蝶棒側のエレメントと箱棒側のエレメントの両方に噛み合うので、開具の挿し抜きができず、開製品に用いることが不可能であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型で簡素な構造で操作性が良く、スライダー及びエレメントを簡単に挿入することができ、開製品のスライドファスナーに使用することが可能なスライダー移動装置及びそれを用いたスライドファスナーを提供することにある。
本発明の一実施形態にかかるスライダー移動装置は、
一対のファスナーテープ及び前記一対のファスナーテープのそれぞれに固定された複数のエレメントからなる一対のエレメント列が対向するように配置された一対のファスナーストリンガーを有するファスナーチェーンと、前記一対のエレメント列に沿って摺動することで噛合及び分離させるスライダーと、前記一対のファスナーストリンガーの一方に設けられる蝶棒と、他方に設けられる箱棒とを備えるスライドファスナーに用いられるスライダー移動装置であって、
当該スライダー移動装置は、
前記スライダーに装着可能な基部と、
前記基部に設置される駆動部と、
前記エレメント列に噛み合い、前記駆動部によって駆動されるギヤと、
を備えており、
前記基部には、前記蝶棒を前記箱棒に挿入または抜去することができるように、前記蝶棒とエレメント列を通過させるための空間が設けられている
ことを特徴とする。
一対のファスナーテープ及び前記一対のファスナーテープのそれぞれに固定された複数のエレメントからなる一対のエレメント列が対向するように配置された一対のファスナーストリンガーを有するファスナーチェーンと、前記一対のエレメント列に沿って摺動することで噛合及び分離させるスライダーと、前記一対のファスナーストリンガーの一方に設けられる蝶棒と、他方に設けられる箱棒とを備えるスライドファスナーに用いられるスライダー移動装置であって、
当該スライダー移動装置は、
前記スライダーに装着可能な基部と、
前記エレメント列に噛み合い、前記駆動部によって駆動されるギヤと、
を備えており、
前記ギヤは、前記一対のエレメント列のうちの一方のエレメント列とのみ噛合っていることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態にかかるスライダー移動装置は、
前記基部は、前記スライダーを装着する溝が形成されたスライダー装着部を有する
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態にかかるスライダー移動装置は、
前記基部との間に一方の前記エレメント列の一部が挿入される隙間を形成可能な第1カバーを有する
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態にかかるスライダー移動装置は、
前記基部と前記スライダーとの装着状態を保持する第2カバーを有する
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態にかかるスライダー移動装置は、
前記スライダーは、前記一対のエレメント列を噛合及び分離させる本体と、前記本体を引っ張る引手と、前記引手を前記本体に取り付ける引手取付部と、を有する構造であって、
前記第2カバーは、前記スライダーが前記スライダー装着部に装着された状態で前記引手と前記引手取付部の間に挿入可能な保持部を有する
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態にかかるスライダー移動装置は、
前記スライダーが前記保持部に保持された状態から前記引手を引っ張ると前記保持部が前記引手と前記引手取付部の間から抜け、前記スライダーが前記スライダー保持部から外れる
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態にかかるスライドファスナーは、
前記スライダー移動装置と、
前記ファスナーチェーンと、
前記スライダーと、
を備えることを特徴とする。
本発明の一実施形態にかかるスライダー移動装置によれば、小型で簡素な構造で操作性が良く、スライダー及びエレメントを簡単に挿入することができ、開製品のスライドファスナーに使用することが可能となる。
本実施形態にかかるスライドファスナーを示す。 第1実施形態にかかるスライダー移動装置を示す。 第1実施形態にかかるスライダー移動装置の組立方法を示す。 第1実施形態にかかるスライダー移動装置の透視図を示す。 第1実施形態にかかるスライダー移動装置の右側ファスナーストリンガーへの装着の第1段階を示す。 第1実施形態にかかるスライダー移動装置の右側ファスナーストリンガーへの装着の第2段階及び第3段階を示す。 第1実施形態にかかるスライダー移動装置とスライダーとの取付方法を示す。 スライダー移動装置をスライダーに取付後の状態を示す。 第1実施形態にかかるスライドファスナーの左側ファスナーストリンガーの装着方法を示す。 第1実施形態にかかるスライダー移動装置の作動を示す。 第2実施形態にかかるスライダー移動装置の第1カバーを示す。 第2実施形態にかかるスライダー移動装置を右側ファスナーストリンガーに装着する状態を示す。 第3実施形態にかかるスライダー移動装置の右側ファスナーストリンガーへの装着時のスライダー移動装置の第1カバーの状態を示す。 第3実施形態にかかるスライダー移動装置の右側ファスナーストリンガーへの装着している状態を示す。 第3実施形態にかかるスライダー移動装置の右側ファスナーストリンガーへの装着後のスライダー移動装置の第1カバーの状態を示す。 第4実施形態にかかるスライダー移動装置とスライダーとの取付方法を示す。 スライダー移動装置1をスライダーに取付後の状態を示す。 第4実施形態にかかるスライダー移動装置とスライダーとの離間方法を示す。 図18の一部を拡大した図を示す。
以下、図面に基づき本発明にかかる実施形態のスライダー移動装置1及びスライドファスナー100を具体的に説明する。
図1は、本実施形態にかかるスライドファスナー100を示す。
本実施形態のスライドファスナー100において、ファスナーテープ120の長さ方向を前後方向(F−B方向)とし、矢印F(前方向F),B(後方向B)で示す。また、ファスナーテープ120の幅方向を左右方向(L−R方向)とし、矢印L(左方向L),R(右方向R)で示す。さらに、ファスナーテープ120の表裏方向を上下方向(U−D方向)とし、矢印U(上方向U),D(下方向D)で示す。また、スライダー移動装置1単体の方向については、スライダー移動装置1がスライドファスナー100に取り付けられた際のスライドファスナー100の方向に準ずるものとする。なお、ファスナーテープ120の左右方向は幅方向とも言う。また、ファスナーテープ120の前後方向は長さ方向とも言う。
本実施形態のスライドファスナー100は、図1に示すように、一対のエレメント列130L,130Rを有する一対のファスナーストリンガー110L,110Rを各エレメント列130L,130Rが対向するように配置したファスナーチェーン110と、エレメント列130L,130Rに沿って摺動可能に取り付けられ、エレメント131L,131Rを噛合及び分離させるスライダー150と、スライダー150を移動させるスライダー移動装置1と、を備える。
一対のエレメント列130L,130Rは、一対のファスナーテープ120L,120Rのそれぞれのテープ縁部121L,121Rに所定のピッチ毎に固定された複数のエレメント131L,131Rからなる。
ファスナーストリンガー110L,110Rは、左右一対のファスナーテープ120L,120Rのテープ縁部121L,121Rの後方向Bの端部に形成される開き部140と、左右一対のファスナーテープ120L,120Rのテープ縁部121L,121Rの前方向Fの端部に形成される図示しない上止め部と、を備える。
開き部140は、右方向R側のファスナーテープ120Rのテープ縁部121Rの後方向Bの端部に形成される箱棒141及び箱体142と、左方向L側のファスナーテープ120Lのテープ縁部121Lの後方向Bの端部に形成され、箱体142に挿入可能な蝶棒143と、を備える。なお、箱棒141と箱体142は一体に形成されてもよい。
また、本実施形態では、蝶棒143が設けられる左側ファスナーストリンガー110Lがスライダー150から分離可能な分離側ファスナーストリンガーであり、箱棒141及び箱体142が設けられる右側ファスナーストリンガー110Rがスライダー150から分離不能な固定側ファスナーストリンガーである。なお、箱棒141及び箱体142と蝶棒143の左右は、反対に配置されてもよい。また、スライダー150は、取付等の際にエレメント131Rの間から挿抜可能であってもよい。
図2は、第1実施形態にかかるスライダー移動装置1を示す。図3は、第1実施形態にかかるスライダー移動装置1の組立方法を示す。図4は、第1実施形態にかかるスライダー移動装置1の透視図を示す。
スライダー移動装置1は、スライダー150に装着可能な基部2と、基部2との間に一方のエレメント列130Rの一部が挿入される隙間を形成可能な下方向Dを覆う第1カバー3と、第1カバー3の開閉可能に移動させる開閉レバー4と、基部2に設置されスライダー移動装置1を移動させる駆動部5と、隙間から挿入された右側エレメント列130Rに噛み合い駆動部5によって回転駆動されるギヤ6と、基部2とスライダー150との装着状態を保持し基部2の上方向Uを覆う第2カバー7と、を備える。
基部2は、第1板部21と、第1板部21に隣接する第2板部22と、第1板部21及び第2板部22から後方向Bに突出する第3板部23と、第1板部21及び第2板部22から前方向Fに突出する第2カバー取付部24と、を有する。第1板部21、第2板部22及び第3板部23は、それぞれ下方向Dを向く第1面211と上方向Uを向く第2面212を有する。
第1板部21の第1面211の左右方向(L−R)及び後方向Bの三方に、第1壁部21aが形成される。第1板部21と第1壁部21aとで、駆動部5とギヤ6を収納する駆動系収納部が形成される。第3板部23との境界に形成された第1壁部21aの左方向L寄りには、右側エレメント131Rが通過する切欠が形成され、エレメント通過部21bを構成する。この実施形態では、ギヤ6は一方のファスナーストリンガー110Rとのみ上下方向でオーバーラップする位置に配置されている。このような配置により、ギヤ6は一方のファスナーストリンガー110Rのエレメント列とのみ噛合うように構成されている。なお、この実施形態では、駆動部5も一方のファスナーストリンガー110Rとのみ上下方向でオーバーラップする位置に配置されている。
第2板部22の左方向Lには、第1カバー3を回転可能に支持する第1カバー支持部22aが形成される。第2板部22の第2面222の周囲には、第2壁部22bが形成される。第2板部22と第2壁部22bによって図示しない電池等の電源や無線通信部等を収納する電源収納部が形成される。第2板部22には、第1面221から第2面222を貫通し、開閉レバー4が移動可能に取り付けられる長孔が形成され、レバー移動部22cを構成する。
基部2の第1板部21の下方向D側は、右側エレメント131Rを内部に通過させる。そして、基部2の第2板部22の下方向D側は、左側エレメント131Lを外部で通過させる。したがって、−第1壁部21aは、第1カバー支持部22aよりも下方向Dの高さが高い。そして、第1壁部21aと第1カバー支持部22aの高さの差が存在する部分には、少なくとも図1に示した左方向L側の蝶棒143及びエレメント131Lが通過することが可能な空間が形成される。駆動部5とギヤ6を一方のファスナーストリンガー110Rとのみ上下方向でオーバーラップする位置に配置することで、他方のファスナーストリンガー110Lと上下方向でオーバーラップする位置には駆動部5とギヤ6を設けていない。これにより、他方のファスナーストリンガー110Lと上下方向でオーバーラップする位置を蝶棒143及びエレメント131Lが通過することが可能な空間としている。
第3板部23は、第1板部21と第2板部22の後方向Bに隣接して平行に形成される。第3板部23は、第1板部21と第2板部22から離れるにつれて左右方向(L−R)の幅が狭まる略三角形状に形成される。第3板部23には、後方向Bから前方向Fに向けて溝が形成され、スライダー装着部23aを構成する。スライダー装着部23aの下方向Dには、左右方向(L−R)の幅が狭い小幅部23bが形成される。
突出部24は、第2板部22から前方向Fに突出する。第1実施形態の突出部24は、第1板部21と第2板部22の間から突出する第1突出部241と、第2板部22の左方向Lの端部から突出する第2突出部242と、を有する。第1突出部241及び第2突出部242には、第2カバー7を回転可能に取り付けるための孔が形成され、それぞれ第1第2カバー取付部241a及び第2第2カバー取付部242aを構成する。また、第1突出部241には、第1カバー3を回転しないように保持するための孔が形成され、第1カバー保持部241bを構成する。
第1カバー3は、第1板部21の第1面211側を覆う第1カバー部31と、第2板部22の第1面221側を覆う第2カバー部32と、第1カバー部31と第2カバー部32とを連結する連結部33と、第1カバー3を基部2の突出部24に形成された第1カバー保持部241bに挿入される挿入部34と、を有する。
第1カバー部31は、表面に形成される平面部31aと、平面部31aの周囲で基部2側へ延びるフランジ31bと、を有する。平面部31aは、スライダー150の開口150aよりも下方向Dに位置する。なお、開口150aとはスライダー150のエレメント131が通過する空間を区画する部分をいう。平面部31aの前後方向(F−B)側に形成されたフランジ31bには、図1に示した右方向R側のエレメント131Rが通過する切欠が形成され、エレメント通過部31cを構成する。
第2カバー部32は、表面に形成される平面部32aと、第1カバー部31とは反対側に、基部2の第2板部22に形成される第1カバー支持部22aに支持される支点部32bと、を有する。平面部32aは、蝶棒143が挿入されるスライダー150の開口150aよりも上方向Uに位置する。平面部32aの左方向L側には、開閉レバー4に接触した状態で第1カバー3を開閉可能とする段差が形成される。段差は、開閉レバー4に接触した状態で、第1カバー3を開放可能とする開放部32cと、第1カバー3を閉鎖する閉鎖部32dと、を構成する。段差は、開放部32cが閉鎖部32dよりも深い位置に形成され、開放部32cと閉鎖部32dの間は斜面で連結される。
連結部33は、第1カバー部31と第2カバー部32とを連結する。連結部33は、第1壁部21aと第1カバー支持部22aの高さの差がある部分をカバーする。そのため、第1カバー部31の平面部31aと第2カバー部32の平面部32aは、連結部33が形成される分だけ異なる面にそれぞれ形成される。その結果、第1カバー3は、第2カバー部32aと連結部33で区画され、第2カバー部32aの下方向Dに、少なくとも図1に示した左方向L側の蝶棒143及びエレメント131Lが通過することが可能な空間を有する。
連結部33のスライダー150側には、凹状の導入部33aが形成されている。導入部33aは、スライダー150の蝶棒143が挿入される側の開口部151が大きく開放するように形成される。
挿入部34は、第1カバー部31と第2カバー部32の間から、まず上方向Uへ延び、その後右方向Rへ延びる。挿入部34は、第1カバー3の移動に伴い、第1突出部241に形成された第1カバー保持部241bに抜挿可能に形成される。
開閉レバー4は、第2板部22に形成された長孔で構成されるレバー移動部22cに差し込まれる差込部41と、差込部41を移動させる際に指等によって操作する操作部42と、を有する。
駆動部5は、ギヤ6を回転駆動させる。ギヤ6は、図1に示した右方向R側のエレメント131Rの上方向U側で噛み合う。ギヤ6の歯の間隔は、右側エレメント131Rの前後方向(F−B)の長さにほぼ等しく形成されている。駆動部5とギヤ6は、第1板部21と第1壁部21aとで囲まれる駆動系収納部に収納される。本実施形態の駆動部5とギヤ6は、それぞれモータとウォームギヤから構成される。ウォームギヤの場合、歯の間隔は、軸方向の歯の間隔である。
第2カバー7は、基部2の上方向Uを覆う平面状のカバー本体71と、カバー本体71の前方向F側の端部から下方向Dに延びて形成される回転支持部72と、カバー本体71の後方向B側の端部から下方向Dに延びるスライダー保持部73と、第2カバー7の回転時に回転軸となる軸部材74と、を備える。
カバー本体71の左方向Lの端部には開閉レバー4が貫通する孔が形成され、開閉レバー貫通部71aを構成する。回転支持部72は第2カバー7の回転時に回転軸となる軸部材74を有する。軸部材74は、第1突出部241及び第2突出部242に形成された孔から構成される第1第2カバー取付部241a及び第2第2カバー取付部242aに挿入される。
スライダー150は、第3板部23に形成されたスライダー装着部23aに取り付けられる。スライダー150の本体150aの外形は、一般的に用いられているスライダーと同様の構成でよいが、この実施例では突起150bを特別に設けている。第1実施形態のスライダー移動装置1は、スライダー装着部23aを構成する切欠に突起150bを挿入することで、スライダー150に取り付けられる。
次に、スライダー移動装置1を右側ファスナーストリンガー110Rへ装着する方法について説明する。
図5は、第1実施形態にかかるスライダー移動装置1の右側ファスナーストリンガー110Rへの装着の第1段階を示す。図5(a)は、第1実施形態にかかるスライダー移動装置1の右側ファスナーストリンガー110Rへの装着の第1段階の斜視図を示す。図5(b)は、第1実施形態にかかるスライダー移動装置1の右側ファスナーストリンガー110Rへの装着の第1段階を前方向Fから後方向Bを見た図を示す。
図6は、第1実施形態にかかるスライダー移動装置1の右側ファスナーストリンガー110Rへの装着の第2段階及び第3段階を示す。図6(a)は、第1実施形態にかかるスライダー移動装置1の右側ファスナーストリンガー110Rへの装着の第2段階の斜視図を示す。図6(b)は、第1実施形態にかかるスライダー移動装置1の右側ファスナーストリンガー110Rへの装着の第3段階の斜視図を示す。
まず、装着者が矢印(1)の方向に開閉レバー4を移動させる。装着者が操作部42を前方向Fと同じ矢印(1)の方向に押圧すると、差込部41が閉鎖部32dから開放部32c側に移動する。その結果、差込部41と開放部32cとの間に空間が生じ、第1カバー3が左方向(L)に移動可能となる。
続いて、装着者が第1カバー3を左方向Lとほぼ同じ矢印(2)の方向に移動させる。第1カバー3が矢印(2)の方向に移動されると、開放部32cが差込部41に接触するまで移動する。すると、第1カバー3の挿入部34が第1突出部241に形成された第1カバー保持部241bから抜ける。
次に、装着者が第1カバー3の第1カバー部31の右方向R側を矢印(3)の方向に引っ張る。第1カバー3が矢印(3)の方向に引っ張られると、第1カバー3が図3(a)に示した第1カバー支持部22aに支持される支点部32bを中心に回転する。そして、基部2と第1カバー部31の右方向R側に隙間aが生じる。
続いて、装着者が基部2と第1カバー部31の隙間aから、右側ファスナーストリンガー110Rの右側ファスナーエレメント列130Rを挿入する。装着者は、挿入した右側ファスナーエレメント列130Rの隣り合う右側ファスナーエレメント131Rの隙間bにギヤ6の歯を噛み合わせる。
次に、図6(a)に示すように、第1カバー3の第1カバー部31の右方向R側を矢印(4)の方向に押す。装着者が第1カバー3を矢印(4)の方向に押すと、第1カバー3が図3(a)に示した第1カバー支持部22aに支持される支点部32bを中心に回転し、第1カバー部31の右方向R側の隙間が無くなる又は小さくなる。
続いて、装着者が第1カバー3を右方向Rとほぼ同じ矢印(5)の方向に移動させる。第1カバー3が矢印(5)の方向に移動されると、開放部32cが差込部41から離間する。すると、図5(a)に示した第1カバー3の挿入部34が第1突出部241に形成された第1カバー保持部241bに挿入される。
次に、図6(b)に示すように、装着者が矢印(6)の方向に開閉レバー4を移動させる。装着者が操作部42を後方向Bとほぼ同じ矢印(6)の方向に押圧すると、差込部41が開放部32cから閉鎖部32d側に移動する。その結果、差込部41が閉鎖部32dに接触し、第1カバー3の左右方向(L−R)の移動がロックされる。
次に、第1実施形態にかかるスライダー移動装置1をスライダー150に取り付ける取付方法を説明する。
図7は、第1実施形態にかかるスライダー移動装置1とスライダー150との取付方法を示す。図7(a)は、スライダー移動装置1をスライダー150に取り付ける前の状態を示す。図7(b)は、スライダー移動装置1をスライダー150に取付中の状態を示す。図8は、スライダー移動装置1をスライダー150に取付後の状態を示す。
スライダー移動装置1をスライダー150に取り付けるには、まず、第2カバー7のカバー本体71を開ける。第1実施形態のスライダー150は、引手を取り付けず、本体150aに突起150bが設けられている。突起150bは、根元に小径部150cが形成される。
次に、図7(b)に示すように、スライダー150の突起150bをスライダー移動装置1の第3板部23に形成されたスライダー装着部23aに挿入する。挿入の際には、スライダー装着部23aの小幅部23bが突起150bの小径部150cを挟むようにする。したがって、スライダー150がスライダー移動装置1の下方向Dから抜けない構造とすることができる。
次に、図8に示すように、第2カバー7のカバー本体71を閉める。カバー本体71を閉めると、図7(b)に示したスライダー150の突起150bの後方向Bに、スライダー保持部73が位置する。したがって、スライダー150がスライダー移動装置1の後方向Bから抜けない構造とすることができる。
次に、蝶棒143の挿入と取り外しの方法を説明する。
図9は、第1実施形態にかかるスライドファスナー100の左側ファスナーストリンガー110Lの装着方法を示す。図9(a)は、左側ファスナーストリンガー110Lの蝶棒143をスライダー150内に通過させている状態を示す。図9(b)は、左側ファスナーストリンガー110Lの蝶棒143を箱体142内に挿入した状態を示す。
第1実施形態にかかるスライドファスナー100は、一般的なスライドファスナーと同様に装着することができる。装着の際、まず、図9(a)に示すように、装着者は、第1壁部21aと第1カバー支持部22aの高さの差が存在する部分に対応して、第2カバー部32aと連結部33とで区画され、第2カバー部32aの下方向Dに形成された空間から、左方向L側の蝶棒143及びエレメント131Lを通過させる。続いて、左側ファスナーストリンガー110Lの蝶棒143を連結部33に形成された凹状の導入部33aからスライダー150内に通過させる。その後、図9(a)に示すように、装着者は、蝶棒143を箱体142に挿入する。
なお、導入部33aは形成しなくても、第2カバー部32aと連結部33とで区画され、第2カバー部32aの下方向Dに形成された空間があるので、装着者は、容易に蝶棒143をスライダー150に挿入することが可能である。しかしながら、導入部33aを形成することで、スライダー150の蝶棒143が挿入される側の開口部151が大きく開放される。したがって、装着者は、さらに容易に蝶棒143をスライダー150に挿入することが可能となる。
図9(b)に示すように、左側ファスナーストリンガー110Lの蝶棒143が箱体142内に挿入された状態では、左側エレメント列130Lは、第2カバー部32aの下方向Dに形成された空間を通過するように配置され、右側エレメント列130Rは、第1カバー31の内側を通過するように配置される。
蝶棒143を取り外す際には、装着者は、左側ファスナーストリンガー110Lを前方向Fに引っ張る。すると、左側エレメント列130L及び蝶棒143がスライダー150から抜け、その後第2カバー部32aの下方向Dに形成された空間を通過する。したがって、装着者は、容易に蝶棒143を箱体142及びスライダー150から取り外すことが可能となる。
また、導入部33aを形成することで、スライダー150の蝶棒143が挿入される側の開口部151が大きく開放される。したがって、装着者は、さらに容易に蝶棒143を箱体142及びスライダー150から取り外すことが可能となる。
なお、装着者は、蝶棒143を箱体142に挿入し、ファスナーチェーンを形成した後、スライダー移動装置1をスライダー150に装着してもよい。また、スライダー150で一部のエレメント列130を噛み合わせた後、スライダー移動装置1をスライダー150に装着してもよい。
図10は、第1実施形態にかかるスライダー移動装置1の作動を示す。図10(a)は、スライダー移動装置1の作動前の状態を示す。図10(b)は、スライダー移動装置1の作動状態を示す。
第1実施形態にかかるスライダー移動装置1は、図5に示した駆動部5を駆動させると、ギヤ6が回転する。ギヤ6が回転すると、スライダー移動装置1は、右側ファスナーエレメント列130Rに噛み合いながら、図10(b)に示すように移動する。
このように、第1実施形態のスライドファスナー100によれば、小型で簡素な構造で操作性が良く、スライダー及びエレメントを簡単に挿入することが可能となる。
次に、第2実施形態にかかるスライダー移動装置1について説明する。
図11は、第2実施形態にかかるスライダー移動装置1の第1カバー3を示す。図12は、第2実施形態にかかるスライダー移動装置1を右側ファスナーストリンガー110Rに装着する状態を示す。
第2実施形態の第1カバー3は、板バネ構造からなる。第1カバー3は、第1カバー部31と第2カバー部32との間を弾性力を有する連結部33で連結する。第1カバー部31は、第1カバー35で覆われる。このような第2実施形態の第1カバー3を用いたスライダー移動装置1を、右側ファスナーストリンガー110Rに装着する際には、図5に示した例と同様に、装着者が第1カバー3の第1カバー部31の右方向R側を矢印(3)の方向に引っ張る。
第1カバー部31の右方向R側が矢印(3)に引っ張られると、第2カバー部32が動かないまま、連結部33の弾性力で第1カバー部31が回転する。そして、基部2と第1カバー部31の右方向R側に生じた隙間aから、右側ファスナーストリンガー110Rの右側ファスナーエレメント列130Rを挿入すればよい。
このように、第2実施形態のスライダー移動装置1によれば、より簡素な構造でエレメントを簡単に挿入することが可能となる。
次に、第3実施形態にかかるスライダー移動装置1について説明する。
図13は、第3実施形態にかかるスライダー移動装置1の右側ファスナーストリンガー110Rへの装着時のスライダー移動装置1の第1カバー3の状態を示す。図13(a)は、第3実施形態にかかるスライダー移動装置1の右側ファスナーストリンガー110Rへの装着時の状態を示す。図13(b)は、図13(a)のA部分の拡大図を示す。図14は、第3実施形態にかかるスライダー移動装置1の右側ファスナーストリンガー110Rへの装着している状態を示す。なお、図13及び図14は、理解を容易にするために、スライダーを省略している。
まず、装着者が矢印(11)の方向に第1カバー3を移動させる。すると、図13(b)に示すように、第1カバー3の第2カバー部32に形成された凸部32eが、基部2の第1カバー支持部22aに形成された凹部22dから抜けられる位置に配置される。なお、第2カバー部32と第1カバー支持部22aの間には凸部32eが挿入可能な空間が形成される。そして、その空間を覆う第1カバー支持部22aの一部が第1カバー3の移動を規制する規制部を構成する。前後方向(F−B)と左右方向(L−R)で規定される平面内で、凹部22dの面積は、凸部32eの面積よりも大きいことが好ましい。
第3実施形態の凸部32eは、第2カバー部32の平面部32aから後方向Bに延びる。凹部22dは、第2カバー部32の後方向Bの第1カバー支持部22aに形成された切欠から構成される。図13(b)に示すように、上下方向(U−D)から見て、凸部32eは、凹部22d内に重なるように配置される。
次に、図14に示すように、装着者が第1カバー3の第1カバー部31の右方向R側を矢印(12)の方向に引っ張る。第1カバー3が矢印(12)の方向に引っ張られると、第1カバー3が図3(a)に示した例と同様に、第1カバー支持部22aに支持される図示しない支点部を中心に回転する。そして、基部2と第1カバー部31の右方向R側に隙間が生じる。なお、第3実施形態の矢印(12)の方向が第1方向を規定し、矢印(11)の方向が第2方向を規定する。
続いて、装着者が基部2と第1カバー部31の隙間から、右側ファスナーストリンガー110Rの右側ファスナーエレメント列130Rを挿入する。装着者は、挿入した右側ファスナーエレメント列130Rの隣り合う右側ファスナーエレメント131Rの隙間にギヤ6の歯を噛み合わせる。
次に、図14に示すように、第1カバー3の第1カバー部31の右方向R側を矢印(13)の方向に押す。装着者が第1カバー3を矢印(13)の方向に押すと、第1カバー3が図3(a)に示した例と同様に、第1カバー支持部22aに支持される図示しない支点部を中心に回転し、第1カバー部31の右方向R側の隙間が無くなる又は小さくなる。
図15は、第3実施形態にかかるスライダー移動装置1の右側ファスナーストリンガー110Rへの装着後のスライダー移動装置1の第1カバー3の状態を示す。図15(a)は、第3実施形態にかかるスライダー移動装置1の右側ファスナーストリンガー110Rへの装着後の状態を示す。図15(b)は、図15(a)のC部分の拡大図を示す。なお、図15は、理解を容易にするために、スライダーを省略している。
続いて、装着者が第1カバー3を右方向Rとほぼ同じ矢印(14)の方向に移動させる。すると、図15(b)に示すように、第1カバー3の第2カバー部32に形成された凸部32eが、基部2の第1カバー支持部22aに形成された凹部22dから抜けられない位置に配置される。図15(b)に示すように、上下方向(U−D)から見て、凸部32eは、第1カバー支持部22aに重なるように配置される。
このように、第3実施形態のスライダー移動装置1によれば、スライダー移動装置1をファスナーストリンガー110Rに的確に装着することが可能となる。
次に、第4実施形態にかかるスライダー移動装置1について説明する。
図16は、第4実施形態にかかるスライダー移動装置1とスライダー150との取付方法を示す。図16(a)は、スライダー移動装置1をスライダー150に取り付ける前の斜視図を示す。図16(b)は、スライダー移動装置1をスライダー150に取付中の斜視図を示す。図17は、スライダー移動装置1をスライダー150に取付後の状態を示す。図17(a)は、スライダー移動装置1をスライダー150に取付後の斜視図を示す。図17(b)は、スライダー移動装置1をスライダー150に取付後の断面図を示す。
第4実施形態のスライダー移動装置1は、一般的に使用されているスライダー150に対して装着することができる。一般的なスライダー150は、エレメントを噛み合わせる本体150aと、本体150aに取り付けられる引手取付部150dと、引手取付部150dに取り付けられる引手150cと、を有する。引手150cを引っ張ることで、本体150aが移動する。
図16に示す第4実施形態の例では、スライダー移動装置1をスライダー150に取り付ける前に、左側ファスナーエレメント列130Lをスライダー150に通過させ、図示しない蝶棒を箱体142に挿入しておいてもよい。なお、スライダー移動装置1は、図7に示したように、右側ファスナーストリンガー110Rのみの状態で、スライダー150に取り付けてもよい。
第4実施形態の基部2の第3板部23には溝状のスライダー装着部23aが形成される。スライダー装着部23aの後方向Bには、幅広部23cが形成される。幅広部23cには、溝状のスライダー装着部23aを挟んだ両側に底板部23dが形成される。
まず、図16(a)に示すように、スライダー移動装置1を右側ファスナーストリンガー110Rに取り付ける。続いて、第2カバー7のカバー本体71を開ける。なお、図16(a)では、右側ファスナーストリンガー110Rと左側ファスナーエレメント列130Lが噛み合っているように見えるが、噛み合っていなくてよい。
次に、スライダー移動装置1をスライダー150の存在する後方向Bに移動させる。スライダー移動装置1後方向Bに移動すると、図16(b)に示すように、スライダー150の本体150aがスライダー移動装置1の第3板部23に形成されたスライダー装着部23aの下方向Dに挿入される。また、スライダー150の引手取付部150dは、第3板部23の溝状のスライダー装着部23aに挿入される。さらに、引手150eの一部は、幅広部23cに挿入され、底板部23dの上方向Uに設置される。
次に、図17に示すように、第2カバー7のカバー本体71を閉める。カバー本体71を閉めると、図17(b)に示すように、カバー本体71の後方向Bに形成されたスライダー保持部73がスライダー150の引手取付部150dと引手150eとの間に形成された空間に挿入される。したがって、スライダー150がスライダー移動装置1の後方向Bから抜けない構造とすることができる。
その後、スライダー移動装置1は、図5に示した駆動部5を駆動させると、ギヤ6が回転する。ギヤ6が回転すると、スライダー移動装置1は、右側ファスナーエレメント列130Rに噛み合いながら移動する。
このように、第4実施形態のスライダー移動装置1によれば、小型で簡素な構造で操作性が良く、スライダー及びエレメントを簡単に挿入することができ、既存の開製品スライドファスナーに使用することが可能となる。
次に、第4実施形態にかかるスライダー移動装置1の緊急時の離間方法を説明する。第4実施形態のスライダー移動装置1は、スライダー150と一体となり、図2に示した駆動部5の駆動によって移動する。緊急時に本実施形態のスライドファスナー100を用いた衣服等を早急に脱ぐ必要がある場合、スライダー移動装置1を素早く移動させる必要がある。しかしながら、スライダー移動装置1は、駆動部5の駆動によって移動するので、素早く移動させることができない。そこで、スライダー移動装置1をスライダー150から早急に離脱させ、スライダー150を素早く移動させることができるようにしなければならない。
図18は、第4実施形態にかかるスライダー移動装置1とスライダー150との離間方法を示す。図18(a)は、スライダー移動装置1とスライダー150との離間を始める状態を示す。図18(b)は、スライダー移動装置1とスライダー150との離間中の状態を示す。図18(c)は、スライダー移動装置1とスライダー150との離間後の状態を示す。
図19は、図18の一部を拡大した図を示す。図19(a)は、図18(a)の一部を拡大した図を示す。図19(b)は、図18(b)の一部を拡大した図を示す。
第4実施形態のスライダー移動装置1の第2カバー7は、基部2に保持されている。例えば、図18(a)及び図19(a)に示すように、第2カバー7に凸状に形成された爪部75が、基部2に凹状に形成された保持部25に保持されている。
緊急時に引手150eを引き上げると、図18(b)及び図19(b)に示すように、第2カバー7の爪部75と、基部2の保持部25との係合が外れる。引き続き、引手150eを引き上げると、第2カバー7が図4に示した軸部材を中心に回転し、スライダー保持部73がスライダー150の引手取付部150dと引手150eとの間から外れる。
そのまま引手150eを後方向Bに引っ張ると、スライダー150が移動して、第2カバー7から抜け、スライダー移動装置1から離脱させることが可能となる。そして、そのままスライダー150を移動させれば、スライドファスナー100は開放され、衣服等を脱ぐことが可能となる。
このように、第4実施形態のスライダー移動装置1によれば、緊急時に引手150eを引き上げるだけで、スライダー150とスライダー移動装置1とを容易に離脱させ、迅速に手動でスライダー150を移動させることが可能となる。
以上、本実施形態のスライダー移動装置1は、スライダー150に装着可能な基部2と、基部2に設置される駆動部5と、駆動部5によって駆動されるギヤ6と、を備えており、基部2には、蝶棒143を箱棒141に挿入または抜去することができるように、蝶棒143とエレメント列130Lを通過させるための空間が設けられている。したがって、小型で簡素な構造で操作性が良く、蝶棒143をスライダー150及び箱棒141に、簡単に挿入及び取り外しすることができ、開製品のスライドファスナーに使用することが可能となる。
また、本実施形態のスライダー移動装置1は、スライダー150に装着可能な基部2と、基部2に設置される駆動部5と、駆動部5によって駆動されるギヤ6と、を備えており、ギヤ6は、一対のエレメント列130L,130Rのうちの一方のエレメント列130Rとのみ噛合っている。したがって、小型で簡素な構造で操作性が良く、蝶棒143をスライダー150及び箱棒141に、簡単に挿入及び取り外しすることができ、開製品のスライドファスナーに使用することが可能となる。
また、本実施形態のスライダー移動装置1では、基部2は、スライダー150を装着する溝が形成されたスライダー装着部23aを有する。したがって、スライダー移動装置1をスライダー150に対して容易に装着することが可能となる。
また、本実施形態のスライダー移動装置1は、基部2との間に一方のエレメント列130Rの一部が挿入される隙間を形成可能な第1カバー3を有する。したがって、スライダー移動装置1に対してエレメント列130Rを簡単に挿入及び取り外しすることが可能となる。
また、本実施形態のスライダー移動装置1は、基部2とスライダー150との装着状態を保持する第2カバー7を有する。したがって、スライダー移動装置1に対してスライダー150を的確に保持することが可能となる。
また、本実施形態のスライダー移動装置1では、スライダー150は、一対のエレメント列130L,130Rを噛合及び分離させる本体150aと、本体150aを引っ張る引手150eと、引手150eを本体150aに取り付ける引手取付部150dと、を有する構造であって、第2カバー7は、スライダー150がスライダー装着部23aに装着された状態で引手150eと引手取付部150dの間に挿入可能な保持部7aを有する。したがって、スライダー移動装置1をスライダー150に対して的確に装着することが可能となる。
また、本実施形態のスライダー移動装置1では、スライダー150が保持部73に保持された状態から引手150eを引っ張ると保持部73が引手150eと引手取付部150dの間から抜け、スライダー150がスライダー保持部23aから外れる。したがって、緊急時に引手150eを引き上げるだけで、スライダー150とスライダー移動装置1とを容易に離脱させ、迅速に手動でスライダー150を移動させることが可能となる。
また、本実施形態のスライドファスナー100は、スライダー移動装置1と、ファスナーチェーン110と、スライダー150と、を備える。したがって、スライダー移動装置1を容易に取り付け及び取り外しでき、駆動力によって開閉することが可能なスライドファスナー100を提供することが可能となる。
なお、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
本発明の実施形態においては、蝶棒143を箱棒に挿入または抜去することができるように、蝶棒143とエレメント列130Lを通過させるための空間は、常に外部に露出するように基部2の一部をくりぬいて形成しているが、このような形態に限らない。例えば、当該空間を、取り外し可能なカバーで覆うようにしたり、取り外し可能な機能部品ユニットで覆うようにして、蝶棒の挿入時にはカバーや機能部品ユニットを取り外し、蝶棒挿入後にカバーや機能部品ユニットを取り付けて、当該空間が外部に露出しないようにしてもよい。
本発明の実施形態においては、ギヤ6はスクリュー式のギヤとしているが、平歯車のギヤとしてもよいし、ウォーム式のギヤと平歯車のギヤのように複数種類のギヤを組み合わせるようにしてもよい。
本発明の実施形態においては、駆動部5は基部2の内部に収納されるように構成しているが、取り外し可能な別ユニットとして、基部2の外面に外付けするようにしてもよい。また、駆動部5の一部(例えば電源部のみ)を取り外し可能な別ユニットとして、基部2の外面に外付けするようにしてもよい。
1…スライダー移動装置
2…基部
3…第1カバー
4…開閉レバー
5…駆動部
6…ギヤ
7…第2カバー
100…スライドファスナー
110…ファスナーチェーン
110L…左側ファスナーストリンガー
110R…右側ファスナーストリンガー
120…ファスナーテープ
121…テープ縁部
130…エレメント列
131…エレメント
140…開き部
141…箱棒
142…箱体
143…蝶棒
150…スライダー

Claims (8)

  1. 一対のファスナーテープ(120L,120R)及び前記一対のファスナーテープ(120L,120R)のそれぞれに固定された複数のエレメント(131L,131R)からなる一対のエレメント列(130L,130R)が対向するように配置された一対のファスナーストリンガー(110L,110R)を有するファスナーチェーン(110)と、前記一対のエレメント列(130L,130R)に沿って摺動することで噛合及び分離させるスライダー(150)と、前記一対のファスナーストリンガー(110L,110R)の一方に設けられる蝶棒(143)と、他方に設けられる箱棒(141)とを備えるスライドファスナー(100)に用いられるスライダー移動装置(1)であって、
    当該スライダー移動装置(1)は、
    前記スライダー(150)に装着可能な基部(2)と、
    前記基部(2)に設置される駆動部(5)と、
    前記エレメント列(130L,130R)に噛み合い、前記駆動部(5)によって駆動されるギヤ(6)と、
    を備えており、
    前記基部(2)には、前記蝶棒(143)を前記箱棒(141)に挿入または抜去することができるように、前記蝶棒(143)とエレメント列(130L)を通過させるための空間が設けられている
    ことを特徴とするスライダー移動装置(1)。
  2. 一対のファスナーテープ(120L,120R)及び前記一対のファスナーテープ(120L,120R)のそれぞれに固定された複数のエレメント(131L,131R)からなる一対のエレメント列(130L,130R)が対向するように配置された一対のファスナーストリンガー(110L,110R)を有するファスナーチェーン(110)と、前記一対のエレメント列(130L,130R)に沿って摺動することで噛合及び分離させるスライダー(150)と、前記一対のファスナーストリンガー(110L,110R)の一方に設けられる蝶棒(143)と、他方に設けられる箱棒(141)とを備えるスライドファスナー(100)に用いられるスライダー移動装置(1)であって、
    当該スライダー移動装置(1)は、
    前記スライダー(150)に装着可能な基部(2)と、
    前記基部(2)に設置される駆動部(5)と、
    前記エレメント列(130L,130R)に噛み合い、前記駆動部(5)によって駆動されるギヤ(6)と、
    を備えており、
    前記ギヤ(6)は、前記一対のエレメント列(130L,130R)のうちの一方のエレメント列(130R)とのみ噛合っている
    ことを特徴とするスライダー移動装置(1)。
  3. 前記基部(2)は、前記スライダー(150)を装着する溝が形成されたスライダー装着部(23a)を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスライダー移動装置(1)。
  4. 前記基部(2)との間に一方の前記エレメント列(130R)の一部が挿入される隙間を形成可能な第1カバー(3)を有する
    ことを特徴とする請求項に記載のスライダー移動装置(1)。
  5. 前記基部(2)と前記スライダー(150)との装着状態を保持する第2カバー(7)を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載のスライダー移動装置(1)。
  6. 前記スライダー(150)は、前記一対のエレメント列(130L,130R)を噛合及び分離させる本体(150a)と、前記本体(150a)を引っ張る引手(150e)と、前記引手(150e)を前記本体(150a)に取り付ける引手取付部(150d)と、を有する構造であって、
    前記第2カバー(7)は、前記スライダー(150)が前記スライダー装着部(23a)に装着された状態で前記引手(150e)と前記引手取付部(150d)の間に挿入可能な保持部(7a)を有する
    ことを特徴とする請求項5に記載のスライダー移動装置(1)。
  7. 前記スライダー(150)が前記保持部(73)に保持された状態から前記引手(150e)を引っ張ると前記保持部(73)が前記引手(150e)と前記引手取付部(150d)の間から抜け、前記スライダー(150)が前記スライダー保持部(23a)から外れる
    ことを特徴とする請求項6に記載のスライダー移動装置(1)。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1つに記載のスライダー移動装置(1)と、
    前記ファスナーチェーン(110)と、
    前記スライダー(150)と、
    を備えることを特徴とするスライドファスナー(100)。
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