WO2021210160A1 - 隠しスライドファスナー - Google Patents

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季晋 岡本
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    • A44B19/38Means at the end of stringer by which the slider can be freed from one stringer, e.g. stringers can be completely separated from each other

Abstract

隠しスライドファスナーにおいて左右のテープの後端部に対し大きな横引き力が加わった場合にも、蝶棒が箱から離脱するのを防止する。隠しスライドファスナーは、左右に対向する側縁部が上下に対向するようにU字状に折り曲げられた一対のテープ(6)と、一対のテープのU字状に曲げられた下面側において別々に固定される一対のエレメント列(7)と、一対のテープの後端部に別々に固定された蝶棒(10)および箱(11)を含む開き具(4)とを備える。蝶棒はテープ(6)に固定され且つエレメント列の後方において前後に延びる蝶棒本体(12)と、エレメント列の後端のエレメント(7a)に噛合し且つ蝶棒本体から突出すると共に前方に延びる歯(17)とを備える。箱は、蝶棒本体の後部を前後方向に抜差し可能に収容する収容部(29)を備える。歯は、開き具が閉じた普通の場合には上脚部と下脚部との間から外れた位置に保持され、開き具に横引き力が加わった場合には上脚部と下脚部との間に突入する。

Description

隠しスライドファスナー
 本発明は隠しスライドファスナーに関するもので、特に開き具の蝶棒が箱から離脱するのを防止する部分に関する。
 隠しスライドファスナーとは、左右のエレメント列を左右のテープに対し裏面側(下側)に配置し、左右のエレメント列を噛合させた状態では表面側(上面側)から視たときにテープでエレメント列を隠すものである。より詳しく言えば、隠しスライドファスナーは、左右のテープの対向する側縁部をU字状となるように裏面側(下面側)に折り返してあり、その左右の折返し部分の裏面側にエレメント列をそれぞれ固定した構成を採用している。なお左右のエレメント列はスライダーの前後動によって開閉(噛合いと噛合いの解除)される。このような隠しスライドファスナーの一例として、左右のテープの後端部(開く側の端部)に開き具を固定したものがある(特許文献1)。ちなみにテープとエレメント列とを備えるものをストリンガーと称する。
 開き具とは、左右のストリンガーを閉じた状態(左右のエレメント列を噛合させた状態)のときには左右のテープを連結し、左右のストリンガーを開いた状態(左右のエレメント列の噛合いを解除して、さらに左右にテープを引き離して開いた状態)のときには、左右のテープの連結を解除するものである。より詳しく言えば、開き具は、左右のストリンガーを開く側の端部において、一方のテープに固定された蝶棒と、他方のテープに固定され且つ蝶棒の後部を抜差し可能な箱とを備える。
 蝶棒の前面(エレメント列に対向する面)における裏面側(下面側)には、エレメント列の最も後端のエレメントに噛合する歯としてのエレメント係合部が設けられている(特許文献1(図8、段落0080参照))。歯は、エレメント間の隙間の2倍以上に設定されている。隙間とは何なのか、明確には開示されていないが、上脚部と下脚部との間隔のことであると思われる。そしてこの2倍以上の設定によって、歯はエレメント列の後端のエレメントの噛合頭部に確実に噛合うようになっている。
国際公開2014/192106号公報
 ところで一対のストリンガーの後端部に対し、一対のストリンガーを引き離すように左右方向の力(以後、横引き力と称する。)が加わることがある。この横引き力が大きくなると、歯と噛合頭部との噛合いが外れ、箱から蝶棒が離脱し、一対のエレメント列の噛合が無理やり引き離されることがある。
 本発明は上記実情を考慮して創作されたもので、隠しスライドファスナーにおいて左右のストリンガーの後端部に対し大きな横引き力が加わった場合にも、蝶棒が箱から離脱するのを防止することである。
 蝶棒が箱から離脱するときには、蝶棒は箱に対して前方に移動する。本発明者は、隠しスライドファスナーの場合には一対のストリンガーの後端部に対し大きな横引き力が加わると、蝶棒が前方に移動するだけでなく、箱に収容された状態のまま僅かに回転することに気付いた。そしてこの回転したときに歯が最も後端のエレメントの上脚部と下脚部との間に入れば、蝶棒が箱から離脱するのを防止できるのではないかと考え、本発明に想到した。
 本発明の隠しスライドファスナーは、左右に対向すると共に対向する側縁部が上下に対向するようにU字状に折り曲げられた一対のテープと、一対のテープにおける対向する側縁部の下面側において別々に固定された一対のエレメント列であって前後方向に連続する複数のエレメントから構成される一対のエレメント列と、一方のテープの後端部において対向する側縁部に固定された蝶棒、他方のテープの後端部において対向する側縁部に固定された箱を含む開き具とを備える。
 エレメントは、上下に対向すると共に左右に延びる上脚部および下脚部と、別のエレメントに噛合及び分離可能であると共に上脚部と下脚部とを接合する噛合頭部とを備える。 蝶棒は、一方のテープの対向する側縁部に固定され且つエレメント列の後方において前後に延びる蝶棒本体と、他方のテープ側のエレメント列における後端のエレメントに噛合し且つ蝶棒本体から突出すると共に前方に延びる歯とを備える。
 箱は、他方のテープの対向する側縁部に固定され且つエレメント列の後方において前後に延びるテープ固定部と、テープ固定部から側方に突出すると共に蝶棒本体の後部を前後方向に抜差し可能に収容する収容部を備える。
 本発明の隠しスライドファスナーはその前提部分として上記した発明特定事項を備える。
 そして本発明の隠しスライドファスナーは、歯が、開き具が閉じた普通の場合には上脚部と下脚部との間から外れた位置に保持され、開き具に横引き力が加わった場合には上脚部と前記下脚部との間に突入するものである。
 歯は開き具が閉じた普通の場合と開き具に横引き力が加わった場合では上脚部と下脚部との間に対する位置を上記したように変位するものであれば良く、より具体的な構成としては次のものが望ましい。
 すなわち歯の前部は、上下方向の厚みを上脚部と下脚部との間に嵌合可能な寸法とし、上下の位置を、開き具が閉じた普通の場合には後端のエレメントの下脚部の後方に隣り合う位置とするものである。
 歯は、エレメントの下脚部と上脚部との間に突入し易くするには細い方が望ましいが、横引き力が加わっても折れ難くするには次のようにすることが望ましい。
 すなわち歯は、蝶棒本体のうち他方のテープ側の側面から側方に突出する土台と、土台の前面から前方に延びると共にエレメントに噛合する歯本体とを備えることにする。そして土台は歯本体よりも上下方向に厚くする。
 蝶棒は蝶棒本体と歯とを備えるものであり、それ以外をどのようにするかは問わないが、横引き力が加わった場合に歯を上脚部と下脚部との間に突入させ易くするには次のようにすることが望ましい。
 すなわち、蝶棒は、下片に固定された蝶棒下壁と、一方のテープの上片に固定され且つ蝶棒下壁に対向する蝶棒上壁と、一方のテープの接合片に固定され且つ蝶棒下壁と蝶棒上壁とを接合する蝶棒接合壁とを備えるようにする。
 収容部は、蝶棒上壁の後部を前後方向に抜き差し可能に収容する上壁収容部を備える。 上壁収容部は、左右に対向する一対の対向壁を備える。
 一方のテープ側における対向壁の後部は、上壁収容部に収容された蝶棒上壁の後部に対向すると共に、後方に向かうにつれて他方のテープ側に向かうように前後方向に対して傾斜させる。
 エレメントは上脚部と下脚部とが上下に正対するか否かを問わないが、上脚部の後端を下脚部の後端に対して後方に配置してある場合には、上脚部の後端を下脚部の後端に対して前方に配置してある場合に比べて、横引き力が加わると、蝶棒本体の僅かな回転によって、歯本体が上脚部の下側に引っ掛かるようになり、蝶棒が箱から離脱し難くなる。逆に上脚部の後端を下脚部の後端に対して前方に配置してある場合は、上脚部の後端を下脚部の後端に対して後方に配置してある場合に比べて、蝶棒が箱から離脱し易いと言える。このような場合、すなわち、上脚部の後端を下脚部の後端に対して前方に配置してある場合には、前記したように一方のテープ側における対向壁の後部を、後方に向かうにつれて他方のテープ側に向かうように前後方向に対して傾斜するようにさせることは、蝶棒が箱から離脱し難くなることに有効である。
 本発明の隠しスライドファスナーは、歯を、開き具が閉じた普通の場合には上脚部と下脚部との間から外れた位置に保持し、開き具に横引き力が加わった場合には上脚部と前記下脚部との間に突入するようにしてあるので、蝶棒が箱から離脱しにくくなる。
 また本発明の隠しスライドファスナーは、歯の上下の位置を、開き具が閉じた普通の場合には当該エレメントの下脚部の後方に隣り合う位置としてあるので、左右のテープに対し箱から蝶棒が離脱しそうな程度の大きな横引き力が加わった場合には、蝶棒が収容部に収容されたままの状態で箱に対して相対的に回転して上脚部の方へ僅かに変位しつつ前方に変位し、歯がエレメントの上脚と下脚の間に突入するので、それ以上回転し難くなり、蝶棒が箱から離脱しにくくなる。
 また隠しスライドファスナーは、歯を土台と歯本体とを備えるものとし、土台を歯本体よりも上下方向に厚いものとした場合には、土台が蝶棒本体にしっかりと固定されていることになり、横引き力が加わったときに上脚部と下脚部に突入した歯本体に加わる力を土台でしっかりと支えることになり、土台と歯本体とが上下方向に同じ厚みとしたものに比べて、歯が折れ難くなり、蝶棒が箱から離脱しにくくなる。
 また隠しスライドファスナーは、蝶棒の形状を蝶棒下壁と蝶棒上壁と蝶棒接合壁とを備えるものとし、箱の収容部に上壁収容部を備えるものとした場合には、蝶棒が固定された一方のテープ側における対向壁の後部を後方に向かうにつれて他方のテープ側に向かうように前後方向に対して傾斜させてあるので、横引き力が加わると、蝶棒上壁が傾斜に沿って前方へ導かれ、それに伴って歯が前方へ移動し、歯が上脚部と下脚部との間に突入し易くなる。
 また隠しスライドファスナーは、対向壁の後部を前後方向に対して傾斜させてあれば、上脚部の後端を下脚部の後端に対して前方に配置した場合にでも、横引き力が加わると、蝶棒上壁が傾斜に沿って前方へ導かれるので、蝶棒が箱から離脱し難くなる。
第一実施形態の隠しスライドファスナーの開き具とその周辺部分を示す下面図であり、開き具に横引き力が加わっていない状態を示す。 第一実施形態の隠しスライドファスナーの開き具とその周辺部分を示す下面図であり、横引き力が隠しスライドファスナーの後端部に加わった状態を示す。 図1のIII-III線切断部断面図である。 図2のIV-IV線切断部断面図である。 図1のV-V線切断部断面図である。 図2のVI-VI線切断部断面図である。 (A)(B)は開き具を前方から視た図面であり、(A)図は開き具に横引き力が加わっていない状態を示し、(B)図は横引き力が加わった状態を示す。 隠しスライドファスナーの開き具とその周辺を示す上面図であり、開き具に横引き力が加わっていない状態を示す 隠しスライドファスナーの開き具とその周辺を示す上面図であり、開き具に横引き力が加わった状態を示す。 開き具を示す分解斜視図である。 開き具の蝶棒と箱が分離した状態を示す下面図である。 (A)~(F)図は箱を示す上面図、下面図、左側面図、右側面図、前面図、後面図である。 (A)~(F)図は蝶棒を示す上面図、下面図、左側面図、右側面図、前面図、後面図である。 第一実施形態の隠しスライドファスナーを示す上面図である。
 第一実施形態の隠しスライドファスナーは図14に示すように、前後に延びると共に左右に対向する一対のストリンガー1,1であって対向する側縁部が表裏(上下)に対向するようにU字状に折り曲げられた一対のストリンガー1,1と、一対のストリンガー1,1の対向する側縁部において前後に移動可能であると共に一対のストリンガー1,1を裏面側(下面側)において開閉するスライダー2と、一対のストリンガー1,1の前端部に別々に固定され且つスライダー2の前側への移動を止める一対の前止具3,3と、一対のストリンガー1,1の後端部に固定され且つ一対のストリンガー1,1の後端部を左右に開いたり(分離したり)閉じたり(連結したり)すると共にスライダー2の後側への移動を止める開き具4とを備える。
 「対向する側縁部」とは、左側のストリンガー1の場合には右側の縁部のことであり、右側のストリンガー1の場合には左側の縁部のことである。以後、便宜上、左右方向に関して、左側と右側の何れのストリンガー1の場合であっても、ストリンガー1自身に対して反対側のストリンガー1の側を「内側」と称し、内側とは反対側を「外側」と称することがある。また内側・外側の関係は、ストリンガー1に限らず、他の要素についても同様とする。
 方向に関して、図1~14の中で符号Lは左、Rは右、Fは前、Bは後、Uは上、Dは下を示す。
 一対のストリンガー1,1は図5,6,14に示すように、左右に対向すると共に対向する側縁部(内側縁部)が上下に対向するようにU字状に折り曲げられた一対のテープ6,6と、一対のテープ6,6の内側縁部における下側部分(後述の下片6d)の下面側において別々に固定された一対のエレメント列7,7と、一対のエレメント列7,7を巻き付ける形で一対のエレメント列7,7の内部に別々に通されると共に前後に延びる一対の芯紐8,8と、各テープ6の後端部の上下面に別々に貼り付けられた補強フィルム9,9とを備える。
 テープ6は、左右に延びる帯状部6aと、帯状部6aの対向する側縁(内側縁)に連続すると共にU字状に折り曲げられた折り曲げ部6bとを備える。
 U字状である折り曲げ部6b(テープ本体6s)は左右方向の外側に向かって開口する。折り曲げ部6bは、帯状部6aから左右方向の内側に向かって延びる表側(上側)の上片6cと、上片6cに対して下側に対向する下片6dと、上片6cと下片6dとを接合する接合片6eとを備える。つまり折り曲げ部6bは、上片6cと下片6dと接合片6eとでU字状になる。なお下片6dの下側に芯紐8が配置される。
 補強フィルム9は、折り曲げ前の状態を基準としたテープ6の表裏面(上面と下面)に貼り付けられる。より詳しくは、補強フィルム9はテープ6の上面に関しては帯状部6aと折り曲げ部6bの上面(上片6c)と芯紐8の内側面と下面に貼り付けられる。一方、補強フィルム9はテープ6の下面に関しては帯状部6aの下面には貼り付けられるが、折り曲げ部6bの下面には貼り付けられていない。また補強フィルム9はその厚みをテープ6よりも薄くし、その硬さをテープ6よりも硬くしてある。
 エレメント列7は図1,3に示すように合成樹脂製のモノフィラメントである。モノフィラメントは三次元的にコイル状またはジグザグ状に曲げられた形状である。そしてモノフィラメントは、曲げられた形状に対応させて、コイルエレメントまたはジグザグエレメントと称されることもある。またモノフィラメントは前後方向に一直線に延びる芯紐8の周りに巻き付けられた形態となっている。エレメント列7のうち芯紐8に巻き付ける一巻分がエレメント7aである。従ってエレメント列7は、前後方向に連続する複数のエレメント7aであって対向する別のエレメント列7のエレメント7aに噛合い及び分離可能な複数のエレメント7aから構成される。
 エレメント7aは、上下に対向すると共に左右に延びる上脚部7bおよび下脚部7cと、別のエレメント7aに噛合及び分離可能であると共に上脚部7bと下脚部7cとを左右方向の内側の端部で接合する噛合頭部7dとを備える。その他にエレメント7aは、当該エレメント7aに対して前側又は後側に連続するエレメント7aに接合する接合部7eを備える。
 接合部7eは、噛合頭部7dとは反対側(左右方向の外側)においてエレメント7aの上脚部7bまたは下脚部7cと、当該エレメント7aに対して前側または後側に連続するエレメント7aの上脚部7bまたは下脚部7cとを接合する。より詳しく言えば以下の通りである。
 接合部7eはコイルエレメントの場合には、前後に連続する二つのエレメント7aのうち一方のエレメント7aの上脚部7bと他方のエレメント7aの下脚部7cとを接合する。また接合部7eはジグザグエレメントの場合には、前後に連続する3つのエレメント7aのうち前側のエレメント7aの上脚部7bと真ん中のエレメント7aの上脚部7bとを接合するものと、真ん中のエレメント7aの下脚部7cと後側のエレメント列7の下脚部7cとを接合するものとがある。
 上脚部7bはテープ6の下片6dの下面に固定される。
 噛合頭部7dは上脚部7bと下脚部7cに対して前後に張り出す形である。
 下脚部7cは図3に示すように、上脚部7bに対して真下に対向する部分と、上脚部7bに対して前方に突出する部分とを備える。言い換えれば、下脚部7cは上脚部7bに対して正対するのではなく、下脚部7cの後端は上脚部7bの後端よりも後方に位置している。したがって図3に示すようにエレメント列7を前後方向に沿って上下に切断した場合には、下脚部7cの中心C1は上脚部7bの中心C2よりも後方に配置されている。
 上記した左右のエレメント列7に対して後側に配置されるのが開き具4である。
 開き具4は図14に示すように、一方(以後、「左側」と称する。)のテープ6の後端部に固定された蝶棒10と、他方(以後、「右側」と称する。)のテープ6の後端部に固定され且つ蝶棒10の後部を前後方向に抜き差し可能に収容する箱11とから構成される。蝶棒10と箱11は何れも異なるエレメント列7の後端に連続する。蝶棒10と箱11は何れも樹脂製で、テープ6・芯紐8・補強フィルム9を蝶棒10用金型の中に入れてインサート成形された樹脂製品である。したがってテープ6と芯紐8と補強フィルム9は蝶棒10や箱11に埋設される。
 蝶棒10は図1,図5~7,図10,図11,図13に示すように、左側のテープ6の左右方向の内側縁部に固定され且つ左側のエレメント列7の後方において前後に延びる蝶棒本体12と、右側のエレメント列7における後端のエレメント7aに噛合し且つ蝶棒本体12から突出すると共に前方に延びる歯17とを備える。
 前後方向から見ると、蝶棒本体12はU字状であり、テープ6の左右方向の内側縁部のU字状に沿って固定される。
 また蝶棒本体12は、テープ6の下片6dに固定された蝶棒下壁13と、テープ6の上片6cに固定され且つ蝶棒下壁13と対向する蝶棒上壁14と、テープ6の接合片6eに固定され且つ蝶棒下壁13と蝶棒下壁13とを接合する蝶棒接合壁15と、蝶棒上壁14の前部から帯状部6aの左右方向の外側に向かって延長する蝶棒延長壁16とを備える。
 蝶棒本体12(蝶棒下壁13と蝶棒上壁14と蝶棒接合壁15と)は、右側のテープ6側(箱棒21側)の側面(内側面)を後方に向かうにつれて左右方向の外側に向かうように前後方向に対して傾斜した斜面10aとしてある。
 蝶棒上壁14と蝶棒延長壁16とは左右方向および前後方向に広がる一枚の板状となっている。また蝶棒上壁14と蝶棒延長壁16とを合わせた幅W1は、蝶棒下壁13の幅W2の1倍以上で且つ3倍以下である。蝶棒下壁13と蝶棒上壁14と蝶棒接合壁15とは全体としてU字状を形成した状態で蝶棒延長壁16よりも後側に突出している。
 歯17は、蝶棒下壁13のうち左右方向の内側面から側方(内側)に突出する土台18と、土台18の前面から前方に延びると共にエレメント7aに噛合する歯本体19とを備える。
 歯本体19は図3に示すように上下の厚みを上脚部7bと下脚部7cとの間隔以下の寸法、つまり上脚部7bと下脚部7cとの間に嵌合可能な寸法としてある。歯本体19の上下の位置は、右側のテープ6側のエレメント7aに噛合した状態(開き具4が閉じた普通の状態)では、当該エレメント7aの上脚部7cの後方に対して下側で且つ離れた位置、より詳しく言えば当該エレメント7aの下脚部7cの後方に隣り合う位置としてある。ちなみに後方に隣り合う位置とは、下脚部7cに対して後方の延長空間に歯本体19の少なくとも一部が存在しており、且つ下脚部7cに対して歯本体19が図3に示すような接する状態の位置と、図示しないが隙間を介して離れている状態の位置とを含む概念である。また図1に示すように上から見て、歯本体19の先部(前部)は円弧状に膨らむ形としてある。
 土台18は図3に示すように歯本体19よりも上下方向に厚く形成される。土台18の前面における上下方向の中間部から歯本体19が突出している。そして土台18の前面は歯本体19の前面に対して段差状に低い面となっている。
 また土台18は図1に示すように蝶棒下壁13の前端よりも後側から側方に突出している。したがって歯本体19と土台18と蝶棒下壁13とで前方に開口する凹部10bが形成される。凹部10bにはエレメント7aの噛合頭部7dのうち後方への張出部分が収容される。上記した蝶棒10を抜差し可能に収容するのが箱11である。
 箱11は図1,図11に示すように、左右のエレメント列7,7が噛合した状態では(開き具4が閉じた普通の場合には)蝶棒10に対して側方に並ぶと共に右側のテープ6に固定された箱棒21と、箱棒21に固定され且つ蝶棒10の後部を抜き差し可能な箱体22とを備える。本実施形態では箱11は箱棒21と箱体22とを一体成形によって形成したブロックとしてある。
 箱棒21は蝶棒10の後部(箱11に挿入する部分)よりも前側の部分である。箱棒21は蝶棒10の前部と概ね左右対称的な形状である。図5では箱棒21の外形の一部が一点鎖線で示されている。箱棒21は、テープ6の下片6dに固定された箱棒下壁23と、テープ6の上片6cに固定され且つ箱棒下壁23と対向する箱棒上壁24と、テープ6の接合片6eに固定され且つ箱棒下壁23と箱棒上壁24とを接合する箱棒接合壁25と、箱棒上壁24から帯状部6aの左右方向の外側に向かって延長する箱棒延長壁26とを備える。
 箱棒延長壁26は図10,12に示すように箱棒上壁24よりも後側に延びており、箱棒上壁24だけでなく、箱体22の左右方向の外側面にも固定された状態となる。
 箱棒下壁23はその前部における左右方向の内側面には段差状に凹むと共に蝶棒10の歯の土台18を収容する凹部23aを備える。凹部23aは箱棒下壁23だけでなく、箱棒接合壁25と箱棒上壁24にも、つまり箱棒21の前後方向の全域に亘って形成される。
 箱体22は、前後・左右・上下の各面を備える六面体である。箱体22の上面と箱棒21の上面とは図12(A)・(C)に示すように段差なく連続する面を形成する。また箱体22の下面は図12(B)・(D)に示すように箱棒21の下面よりも下側に段差状に突出する。
 また箱体22は、箱棒21に対してその後方に固定された固定部28と、固定部28から側方(左右方向の内側(蝶棒10側))に突出すると共に蝶棒10の後部を前後方向に抜差し可能に収容する収容部29とを備える。固定部28と箱棒21とは一体となっており、右側のエレメント列7の後方において前後方向に延びると共に右側のテープ6に固定されたものである。そして固定部28と箱棒21との一体物をテープ固定部30と称する。したがって箱11は左右方向の部位として、テープ固定部30と、テープ固定部30から側方に突出する収容部29とを備える。
 収容部29は、蝶棒下壁13を収容する下壁収容部31と、蝶棒上壁14の後部を収容する上壁収容部32と、蝶棒接合壁15を収容する接合壁収容部33とを備える。
 下壁収容部31は蝶棒下壁13の後部を上下・左右から隙間のある状態で囲む形である。より詳しく言えば下壁収容部31は、固定部28と、固定部28の下部から左右方向の内側(図12(A)での左側)に突出する箱体下壁35と、固定部28から左右方向の内側に離れた状態で箱体下壁35に対して上方に対向する箱体上壁36と、箱体上壁36と箱体下壁35とを双方の左右方向の内端部で接合する箱体側壁37とを備える。そして箱体上壁36・箱体下壁35・箱体側壁37・固定部28とで囲まれた空間部は、前後後方に貫通しており、蝶棒下壁13を収容する空間部になる。
 接合壁収容部33は蝶棒接合壁15を左右から隙間のある状態で囲む形である。接合壁収容部33は、左右に離れた箱体下壁35と固定部28とを備える。箱体下壁35と固定部28とで仕切られた空間部は、蝶棒接合壁15を収容する空間部になる。
 上壁収容部32は図8,10に示すように、蝶棒上壁14の後部(蝶棒延長壁16よりも後方に突出する部分)を左右・下方・後方から隙間のある状態で囲む形である。上壁収容部32は、左右に対向する一対の対向壁38,39と、一対の対向壁38,39を双方の後端部で接合する底壁41とを備える。また右側の対向壁38は固定部28である。左側の対向壁39は箱体側壁37から下方に延びる。つまり左側の対向壁39と箱体側壁37とは上下方向と前後方向に広がる一枚の壁である。ただし左側の対向壁39の前面は箱体側壁37の前面よりも段差状に低く形成されている。そして蝶棒10の後部が箱11に収容された状態では左側の対向壁39の上に蝶棒10の蝶棒延長壁16が対向する状態で配置される。
 一対の対向壁38,39の後部は、双方の間に形成される間隔が後方に向かうにつれて狭くなるように前後方向に対して傾斜している。また右側の対向壁38は左側の対向壁39よりも上側から傾斜している。したがって一対の対向壁38,39の対向面の後部はいずれも後方に向かうにつれて接近するように前後方向に対して傾斜する斜面38a,39aである。また一対の対向壁38,39の後部は、上壁収容部32に収容された蝶棒上壁14の後部に対して左右に対向する。
 上記した第一実施形態の隠しスライドファスナーは、開き具4とその周辺の部分とによって、開き具4の蝶棒10が箱11から離脱するのを防止する部分を形成する。本実施形態の隠しスライドファスナーは、一対のエレメント列7,7が普通に噛合した場合、つまり開き具4が閉じた普通の場合には図1,図3,図5,図7(A),図8に示すように、歯17が上脚部7bと下脚部7cとの間から外れた位置に保持される。より詳しくは以下の通りである。
 歯17の歯本体19は図1に示すように右側のテープ6側におけるエレメント列7のうち最も後端のエレメント7a(噛合頭部7d)に噛合した状態(左右に隣接した状態)になる。しかも歯本体19は図3に示すように最も後端のエレメント7aの下脚部7cに対して後方に隣り合う位置である。つまり歯本体19は最も後端のエレメント7aの下脚部7cと上脚部7bとの間には入っていない状態である。図5,図7(A)に示すように蝶棒10の後部は箱11の収容部29に収容されている。このとき蝶棒10と収容部29との間には上下左右に僅かに隙間があり、この隙間を利用して蝶棒10は収容部29に抜差し可能となる。また図8に示すように歯17の土台18は箱11の凹部23aに受け入れられた状態になる。
 本実施形態の隠しスライドファスナーは、左右のテープ6,6の後端部に横引き力が加わった場合(閉じた開き具4に横引き力が加わった場合)には図2,図4,図6,図7(B),図9に示すように、歯17が上脚部7bと下脚部7cとの間に突入する。より詳しくは以下の通りである。
 図6,図7(B)に示すように蝶棒10と収容部29との間に隙間があるので、蝶棒10は箱11に対して相対的に僅かに回転する。蝶棒下壁13が下壁収容部31によって上下・左右から囲まれた状態となっているので、蝶棒下壁13は蝶棒10が回転するときの軸になる。蝶棒下壁13を軸として僅かに回転したことによって、歯本体19は回転前よりも上側(図での下側)に変位する。それに伴って歯本体19は、上脚部7bに接近し、下脚部7cと上脚部7bとの間に変位する。
 さらに横引き力が加わって、蝶棒10が箱11から抜け出ようとするときには図2,図4,図9に示すように、蝶棒10が前方へ移動し、それに伴って歯本体19は下脚部7cと上脚部7bとの間に突入する。突入して歯本体19が上脚部7bの下側に衝突すると、蝶棒10はそれ以上回転し難くなり、箱11から離脱し難くなる。
 このように本実施形態の隠しスライドファスナーは、歯17を、開き具4が閉じた普通の場合には上脚部7bと下脚部7cとの間から外れた位置に保持し、開き具4に横引き力が加わった場合には上脚部7bと下脚部7cとの間に突入するようにしてあるので、蝶棒10が箱11から離脱しにくくなる。
 しかも本実施形態の隠しスライドファスナーは、歯17の上下の位置を、左側のエレメント7aに噛合した状態では(開き具4が閉じた普通の場合には)エレメント7aの上脚部7cの後方に対して下側で且つ離れた位置(下脚部7cの後方に隣り合う位置)としてあるので、左右のテープ6,6に対し箱11から蝶棒10が離脱しそうな程度の大きな横引き力が加わった場合には、蝶棒10が収容部29に収容されたままの状態で箱11に対して相対的に回転して上脚部7bの方へ僅かに変位しつつ前方に変位し、歯17がエレメント7aの上脚部7bと下脚部7cの間に突入するので、それ以上回転し難くなり、蝶棒10が箱11から離脱しにくくなる。
 また本実施形態の隠しスライドファスナーは、歯17を土台18と歯本体19とを備えるものとし、土台18を歯本体19よりも上下方向に厚いものとしたので、土台18が蝶棒本体12にしっかりと固定されていることになり、横引き力が加わったときに上脚部7bと下脚部7cの間に突入した歯本体19に加わる力を土台18でしっかりと支えることになり、土台18と歯本体19とが上下方向に同じ厚みとしたものに比べて、歯17が折れ難くなり、蝶棒10が箱11から離脱しにくくなる。
 また本実施形態の隠しスライドファスナーは、蝶棒10の形状を蝶棒下壁13と蝶棒上壁14と蝶棒接合壁15とを備えるものとし、箱11の収容部29に上壁収容部32を備えるものとし、左側の対向壁39の後部を後方に向かうにつれて右側に向かうように前後方向に対して傾斜させた斜面39aにしてあるので、横引き力が加わると、蝶棒上壁14が斜面39aに沿って前方へ導かれ、それに伴って歯17が前方へ移動し、歯17が上脚部7bと下脚部7cとの間に突入し易くなる。
 また本実施形態の隠しスライドファスナーは、左側の対向壁39の後部を前後方向に対して傾斜させた斜面39aにしてあるので、上脚部7bの後端を下脚部7cの後端に対して前方に配置した構成であるが、横引き力が加わると、蝶棒上壁14が傾斜に沿って前方へ導かれるので、蝶棒10が箱11から離脱し難くなる。
 本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
 1 ストリンガー
 2 スライダー
 3 前止具
 4 開き具
 6 テープ
 6a 帯状部
 6b 折り曲げ部
 6c 上片
 6d 下片
 6e 接合片
 7 エレメント列
 7a エレメント
 7b 上脚部
 C2 中心
 7c 下脚部
 C1 中心
 7d 噛合頭部
 7e 接合部
 8 芯紐
 9 補強フィルム
10 蝶棒
10a 斜面
10b 凹部
11 箱
12 蝶棒本体
13 蝶棒下壁
14 蝶棒上壁
15 蝶棒接合壁
16 蝶棒延長壁
17 歯
18 土台
19 歯本体
21 箱棒
22 箱体
23 箱棒下壁
23a 凹部
24 箱棒上壁
25 箱棒接合壁
26 箱棒延長壁
28 固定部
29 収容部
30 テープ固定部
31 下壁収容部
32 上壁収容部
33 接合壁収容部
35 箱体下壁
36 箱体上壁
37 箱体側壁
38,39 対向壁
38a,39a 斜面
41 底壁
W1,W2 幅

Claims (5)

  1.  左右に対向すると共に対向する側縁部が上下に対向するようにU字状に折り曲げられた一対のテープ(6,6)と、
     一対の前記テープ(6,6)における対向する側縁部の下面側において別々に固定された一対のエレメント列(7,7)であって前後方向に連続する複数のエレメント(7a)から構成される一対の前記エレメント列(7,7)と、
     一方の前記テープ(6)の後端部において対向する側縁部に固定された蝶棒(10)、他方の前記テープ(6)の後端部において対向する側縁部に固定された箱(11)を含む開き具(4)とを備え、
     前記エレメント(7a)は、上下に対向すると共に左右に延びる上脚部(7b)および下脚部(7c)と、別の前記エレメント(7a)に噛合及び分離可能であると共に前記上脚部(7b)と前記下脚部(7c)とを接合する噛合頭部(7d)とを備え、
     前記蝶棒(10)は、前記一方のテープ(6)の対向する側縁部に固定され且つ前記エレメント列(7)の後方において前後に延びる蝶棒本体(12)と、前記他方のテープ(6)側の前記エレメント列(7)における後端の前記エレメント(7a)に噛合し且つ前記蝶棒本体(12)から突出すると共に前方に延びる歯(17)とを備え、
     前記箱(11)は、前記他方のテープ(6)の対向する側縁部に固定され且つ前記エレメント列(7)の後方において前後に延びるテープ固定部(30)と、前記テープ固定部(30)から側方に突出すると共に前記蝶棒本体(11)の後部を前後方向に抜差し可能に収容する収容部(29)を備え、
     前記歯(17)は、前記開き具(4)が閉じた普通の場合には前記上脚部(7b)と前記下脚部(7c)との間から外れた位置に保持され、前記開き具(4)に横引き力が加わった場合には前記上脚部(7b)と前記下脚部(7c)との間に突入することを特徴とする隠しスライドファスナー。
  2.  左右に対向すると共に対向する側縁部が上下に対向するようにU字状に折り曲げられた一対のテープ(6,6)と、
     一対の前記テープ(6,6)における対向する側縁部の下面側において別々に固定された一対のエレメント列(7,7)であって前後方向に連続する複数のエレメント(7a)から構成される一対の前記エレメント列(7,7)と、
     一方の前記テープ(6)の後端部において対向する側縁部に固定された蝶棒(10)、他方の前記テープ(6)の後端部において対向する側縁部に固定された箱(11)を含む開き具(4)とを備え、
     前記エレメント(7a)は、上下に対向すると共に左右に延びる上脚部(7b)および下脚部(7c)と、別の前記エレメント(7a)に噛合及び分離可能であると共に前記上脚部(7b)と前記下脚部(7c)とを接合する噛合頭部(7d)とを備え、
     前記蝶棒(10)は、前記一方のテープ(6)の対向する側縁部に固定され且つ前記エレメント列(7)の後方において前後に延びる蝶棒本体(12)と、前記他方のテープ(6)側の前記エレメント列(7)における後端の前記エレメント(7a)に噛合し且つ前記蝶棒本体(12)から突出すると共に前方に延びる歯(17)とを備え、
     前記箱(11)は、前記他方のテープ(6)の対向する側縁部に固定され且つ前記エレメント列(7)の後方において前後に延びるテープ固定部(30)と、前記テープ固定部(30)から側方に突出すると共に前記蝶棒本体(11)の後部を前後方向に抜差し可能に収容する収容部(29)を備え、
     前記歯(17)の前部は、上下方向の厚みを前記上脚部(7b)と前記下脚部(7c)との間に嵌合可能な寸法とし、上下の位置を、前記開き具(4)が閉じた普通の場合には前記後端のエレメント(7a)の前記下脚部(7c)の後方に隣り合う位置としてあることを特徴とする隠しスライドファスナー。
  3.  前記歯(17)は、前記蝶棒本体(13)のうち前記他方のテープ(6)側の側面から側方に突出する土台(18)と、前記土台(18)の前面から前方に延びると共に前記エレメント(7a)に噛合する歯本体(19)とを備え、
     前記土台(18)は前記歯本体(19)よりも上下方向に厚くしてあることを特徴とする請求項2に記載の隠しスライドファスナー。
  4.  前記蝶棒(10)は、前記下片(6d)に固定された蝶棒下壁(13)と、前記一方のテープ(6)の前記上片(6c)に固定され且つ前記蝶棒下壁(13)に対向する蝶棒上壁(14)と、前記一方のテープ(6)の前記接合片(6e)に固定され且つ前記蝶棒下壁(13)と前記蝶棒上壁(14)とを接合する蝶棒接合壁(15)とを備え、
     前記収容部(29)は、前記蝶棒上壁(14)の後部を前後方向に抜き差し可能に収容する上壁収容部(32)を備え、
     前記上壁収容部(32)は、左右に対向する一対の対向壁(38,39)を備え、
     前記一方のテープ(6)側における前記対向壁(39)の後部は、前記上壁収容部(32)に収容された前記蝶棒上壁(14)の後部に対向すると共に、後方に向かうにつれて前記他方のテープ(6)側に向かうように前後方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項2又は3に記載の隠しスライドファスナー。
  5.  前記エレメント(7a)は、前記上脚部(7b)の後端を前記下脚部(7c)の後端に対して前方に配置してあることを特徴とする請求項4に記載の隠しスライドファスナー。
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