JP6894802B2 - シリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関と動力伝達装置との結合剛性を向上するためのトラスバーが締結されるよう構成されたシリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関に関する。
特開平3−37330号公報(特許文献1)には、エンジンと、当該エンジンのクランク軸延在方向一端部に結合されたトランスミッションと、を備え、エンジンのシリンダヘッド側壁とトランスミッションのクラッチハウジング周壁とをトラスバーなどの補強部材によって接続したパワーユニットが記載されている。
当該パワーユニットでは、トラスバーなどの補強部材によってエンジンとトランスミッションとの結合部の曲げおよび捩じり剛性の向上を図り、以て、エンジンの作動に伴ってエンジンとトランスミッションとの結合部に生じる曲げや捩じりモードの振動を抑制している。
特開平3−37330号公報
ところで、上述した公報に記載のパワーユニットでは、エンジンの作動に伴ってエンジンとトランスミッションとの結合部に生じる曲げや捩じりモードの振動が、トラスバーなどの補強部材を介してシリンダヘッド側壁およびクラッチハウジング周壁に入力される。ここで、クラッチハウジング周壁は、曲面状に形成されることが一般的であり、一般的に平面状に形成されるシリンダヘッド側壁に比べて剛性が高いものとなっている。したがって、エンジンとトランスミッションとの結合部の曲げおよび捩じり剛性を効果的に向上するためには、トラスバーなどの補強部材が締結されるシリンダヘッド側壁の剛性向上が必要であり、上述した公報に記載のパワーユニットでは、かかる点において、なお改良の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、内燃機関と動力伝達装置との結合剛性のより効果的な向上に資するシリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関を提供することを目的の一つとする。
本発明のシリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係るシリンダヘッドの好ましい形態によれば、内燃機関と動力伝達装置との結合剛性を向上するためのトラスバーが締結されるように構成されている。当該シリンダヘッドでは、カムシャフトを回転可能に支持する支持部材が締結される一対の支持部材締結ボス部と、トラスバーが締結されるトラスバー締結ボス部と、を備えている。一対の支持部材締結ボス部は、カムシャフトを挟むような位置関係で設けられている。そして、トラスバー締結ボス部は、一対の支持部材締結ボス部の一方に接続されるように構成されている。
ここで、本発明における「一対の支持部材締結ボス部の一方に接続される」態様としては、トラスバー締結ボス部が、一対の支持部材締結ボス部の一方に直接的に接続される態様の他、一対の支持部材締結ボス部の一方に間接的に接続される態様を好適に包含する。ここで、トラスバー締結ボス部が、一対の支持部材締結ボス部の一方に間接的に接続される構成としては、例えば、トラスバー締結ボス部が、他のボス部を介して一対の支持部材締結ボス部の一方に接続される構成や、シリンダヘッドを構成する壁部を介して一対の支持部材締結ボス部の一方に接続される構成などが考えられる。
本発明によれば、吸気弁や排気弁を開閉する際のカム反力や、タイミングチェーンなどの伝動部材を介して伝達されるクランクシャフトの振動がカムシャフトを介して入力されることから比較的高剛性に構成される支持部材締結ボス部に、トラスバー締結ボス部を接続する構成であるため、トラスバー締結ボス部が単体で設けられる場合に比べてトラスバー締結ボス部の剛性を向上することができる。これにより、内燃機関と動力伝達装置の結合剛性を向上するために当該内燃機関と動力伝達装置をトラスバーで接続する構成において、内燃機関の作動に伴って生じる曲げや捩じりモードの振動を効果的に抑制し得る。しかも、既存の支持部材締結ボス部に接続するのみであるため、重量増加や構造の複雑化を招くこともない。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、複数の燃焼室を構成する複数の燃焼室構成凹部が形成されたロアデッキと、カムシャフトを含む動弁機構が収容される動弁機構室を構成するアッパーデッキと、燃焼室の配列方向に沿って延在する一対の側壁と、燃焼室の配列方向に交差する方向に延在するとともに一対の側壁を接続するように構成された一対の交差壁と、をさらに備えている。一対の支持部材締結ボス部は、アッパーデッキに一体に設けられている。また、トラスバー締結ボス部は、一対の交差壁の一方に一体に設けられ、一対の支持部材締結ボス部の配列方向に交差する方向に延在して一対の支持部材締結ボス部の一方に接続されるように構成されている。そして、一対の支持部材締結ボス部の他方は、一対の側壁の一方に接続されるように構成されている。
本形態によれば、一対の支持部材締結ボス部に支持部材が締結されると、トラスバー締結ボス部と、一対の支持部材締結ボス部と、支持部材と、シリンダヘッドの一方の側壁および一方の交差壁と、によって箱状体が構成されるため、トラスバー締結ボス部の剛性をより向上することができる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、アッパーデッキは、潤滑油が流れる潤滑油通路を有する通路ボス部を備えている。そして、トラスバー締結ボス部は、通路ボス部に接続されるように構成されている。
本形態によれば、トラスバー締結ボス部が一対の支持部材締結ボス部の一方に加えて通路ボス部にも接続される構成であるため、トラスバー締結ボス部の剛性をより一層向上することができる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、通路ボス部は、一対の支持部材締結ボス部の一方に接続されている。そして、支持部材の軸受部に潤滑油通路からの潤滑油を供給可能なように構成されている。
本形態によれば、支持部材の軸受部に潤滑油を供給するための潤滑油通路を構成する通路ボス部を利用するのみであるため、トラスバー締結ボス部の剛性向上を図る構造を簡易に確保できる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、アッパーデッキは、潤滑油が流れる第2潤滑油通路を有する第2通路ボス部をさらに備えている。通路ボス部は、一対の支持部材締結ボス部の延在方向と略平行に延在するように構成されている。そして、第2通路ボス部は、通路ボス部に対して離れた位置から当該通路ボス部に向かって傾斜状に延在するように構成され、延在方向の一端部において通路ボス部に接続されるように構成されている。ここで、本発明における「一対の支持部材締結ボス部の延在方向」とは、アッパーデッキに一体に立設された一対の支持部材締結ボス部の当該アッパーデッキからの突出方向がこれに該当する。
本形態によれば、トラスバー締結ボス部の延在方向および支持部材締結ボス部の延在方向の両方向に交差する方向に傾斜する第2通路ボス部にトラスバー締結ボス部を接続する構成であるため、トラスバー締結ボス部の延在方向および支持部材締結ボス部の延在方向の両方向に交差する方向に対するトラスバー締結ボス部の曲げ剛性の向上を図ることができる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、燃焼室構成凹部には、吸気通路および排気通路が連通接続されている。また、支持部材は、吸気通路と燃焼室とを連通および遮断する吸気側バルブを作動するための吸気側カムシャフトを回転可能に支持する吸気側支持部材と、排気通路と燃焼室とを連通および遮断する排気側バルブを作動するための排気側カムシャフトを回転可能に支持する排気側支持部材と、から構成されている。さらに、一対の支持部材締結ボス部は、吸気側支持部材が締結される一対の吸気側支持部材締結ボス部と、排気側支持部材が締結される一対の排気側支持部材締結ボス部と、から構成されている。また、軸受部は、吸気側支持部材に設けられた吸気側軸受部と、排気側支持部材に設けられた排気側軸受部と、から構成されている。また、トラスバー締結ボス部および通路ボス部は、一対の吸気側支持部材締結ボス部の一方に接続されている。また、第2通路ボス部は、一対の排気側支持部材締結ボス部の一方に近接配置されている。そして、潤滑油通路からの潤滑油を吸気側軸受部に供給すると共に、第2潤滑油通路からの潤滑油を排気側軸受部に供給するように構成さている。
本形態によれば、吸気側カムシャフトおよび排気側カムシャフトを回転可能に支持するよう構成されたシリンダヘッドにおいて、既存の吸気側支持部材締結ボス部および通路ボス部にトラスバー締結ボス部を接続するとともに、当該通路ボス部を介して既存の第2通路ボス部にトラスバー締結ボス部を接続する構成であるため、重量増加や構造の複雑化を招くことなく合理的にトラスバー締結ボス部の剛性の向上を図ることができる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、第2通路ボス部は、一対の排気側支持部材締結ボス部の一方に接続されている。
本形態によれば、吸気側カムシャフトおよび排気側カムシャフトを回転可能に支持するよう構成されたシリンダヘッドにおいて、トラスバー締結ボス部の剛性をより向上することができる。
本発明に係る内燃機関の好ましい形態によれば、上述した態様の本発明に係るシリンダヘッドと、当該シリンダヘッドに締結されるシリンダブロックと、当該シリンダブロックに締結されるオイルパンと、を備えている。シリンダブロックおよびオイルパンは、動力伝達装置が結合される結合部を有している。そして、結合部に結合される動力伝達装置をトラスバーによってシリンダヘッドに接続可能なように構成されている。
本発明によれば、上述した各態様のいずれかの本発明に係るシリンダヘッドを備えるため、本発明に係るシリンダヘッドが奏する効果と同様の効果、例えば、シリンダヘッドのトラスバー締結ボス部の剛性を向上することができる効果などを奏することができる。これにより、内燃機関の作動に伴って、当該内燃機関と動力伝達装置の結合部に生じる曲げや捩じりモードの振動をトラスバーによって効果的に抑制し得る。
本発明によれば、エンジンとトランスミッションとの結合部の曲げおよび捩じり剛性をより効果的に向上することができる。
本発明の実施の形態に係る内燃機関1の構成の概略を示す概略構成図である 図3のA−A断面を示す断面図である。 ロッカーカバー4を取り外した状態の本発明の実施の形態に係る内燃機関1を上方から見た平面図である。 シリンダヘッド2を上方から見た平面図である。 シリンダヘッド2に吸気側カムラダー70および排気側カムラダー74を取り付けた状態を示す説明図である。 シリンダヘッド2を吸気側である側壁22a側から見た側面図である。 シリンダヘッド2を排気側である側壁22bから見た側面図である。 シリンダヘッド2を後壁22d側から見た正面図である。 図4のB−B断面を示す断面図である。 変速機90が取り付けられた状態の内燃機関1を運転した際に発生する振動の様子を示す説明図である。 内燃機関1と変速機90とがトラスバーTBによって締結された様子を拡大して示す拡大図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
本実施の形態に係る内燃機関1は、図1に示すように、本実施の形態に係るシリンダヘッド2と、当該シリンダヘッド2の上方に取り付けられたロッカーカバー4と、シリンダヘッド2の下方に取り付けられたシリンダブロック6と、当該シリンダブロック6の下方に取り付けられたオイルパン8と、シリンダヘッド2の側壁に取り付けられたインテークマニホールド10と、を備えている。内燃機関1は、本実施の形態では、3つの気筒が直列に配置された直列3気筒エンジンとして構成されており、燃焼室で生じる燃焼圧力によって図示しないピストンを往復運動させ、当該ピストンの往復運動をクランクシャフト(図示せず)の回転運動に変換することにより動力を出力する。本実施の形態では、便宜上、図1および図2中の上側(ロッカーカバー4側)を、「上方」ないし「上側」として規定し、図1および図2中の下側(オイルパン8側)を、「下方」ないし「下側」として規定する。
シリンダヘッド2は、内燃機関1を構成する主要部品の一つであり、アルミニウム合金を用いたダイカスト製法によって概略ブロック状に構成されている。シリンダヘッド2は、図2に示すように、当該シリンダヘッド2の外郭を形成する外壁22と、当該外壁22に接続されたアッパーデッキ24と、3つの燃焼室を構成する3つの燃焼室構成凹部26aが形成されると共に外壁22に接続されたロアデッキ26と、から構成されている。
外壁22は、図3に示すように、燃焼室の配列方向(気筒列方向であって、図3の左右方向)に沿って延在する一対の側壁22a,22bと、燃焼室の配列方向(気筒列方向であって、図3の左右方向)に交差する方向に沿って延在すると共に一対の側壁22a,22bに接続された前壁22cおよび後壁22dと、を有している。
側壁22aには、図2および図6に示すように、インテークマニホールド10を取付けるための取付部23が設けられており、当該取付部23から燃焼室構成凹部26aまで貫通する吸気通路INTが形成されている。また、側壁22aのロアデッキ26寄りの位置には、図9に示すように、油路OGが形成されている。当該油路OGは、詳細な図示は省略するが、燃焼室の配列方向(気筒列方向であって、図9の紙面に直交する方向)に延在しており、シリンダブロック6に形成された図示しない潤滑油主流路に接続されている。これにより、図示しないオイルポンプによって吐出された潤滑油が当該潤滑油主流路(図示せず)を介して油路OGに供給される。
側壁22bには、図7に示すように、エキゾーストマニホールド(図示せず)を取付けるための取付部25が設けられており、当該取付部25から燃焼室構成凹部26aまで貫通する排気通路EXTが形成されている。
前壁22cには、クランクシャフト(図示せず)の回転を後述する吸気側カムシャフト52および排気側カムシャフト54に伝達するためのタイミングチェーン(図示せず)を覆うチェーンカバー(図示せず)が締結される。前壁22cは、本発明における「交差壁」に対応する実施構成の一例である。
後壁22dには、図8に示すように、複数の冷却水の出口WOが形成されていると共に、図3、図4、図5および図8に示すように、後述するトラスバーTBが締結されるトラスバー締結ボス部30が一体形成されている。トラスバー締結ボス部30は、図3ないし図5に示すように、後壁22dから外側(動弁機構室VMCとは反対側)に向かって突出していると共に、内側(動弁機構室VMC側)に向かって延在しており、内側の延在端部において後述する潤滑油通路形成ボス部36aに接続されている。後壁22dは、本発明における「交差壁」に対応する実施構成の一例である。
アッパーデッキ24は、図2に示すように、ロッカーカバー4と共に動弁機構室VMCを構成している。動弁機構室VMCには、吸気側カムシャフト52や排気側カムシャフト54、吸気側バルブ56、排気側バルブ58、吸気側バルブリフタ60、排気側バルブリフタ62などから構成される動弁機構が収容配置される。吸気側カムシャフト52および排気側カムシャフト54は、図2および図3に示すように、吸気側カムラダー70と当該吸気側カムラダー70に締結される吸気側カムブラケット72および排気側カムラダー74と当該排気側カムラダー74に締結される排気側カムブラケット76とによってシリンダヘッド2に回転可能に支持される。吸気側カムシャフト52および排気側カムシャフト54は、本発明における「カムシャフト」に対応する実施構成の一例である。
アッパーデッキ24には、図4に示すように、吸気側および排気側カムラダー70,74(図2、図3および参照)を締結するための一対の吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bおよび一対の排気側カムラダー締結ボス部34a,34bと、内部に潤滑油通路37a,37b(図9も参照)が形成された2つの潤滑油通路形成ボス部36a,36bと、が一体に形成されている。吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bは、本発明における「支持部材締結ボス部」および「吸気側支持部材締結ボス部」に対応し、排気側カムラダー締結ボス部34a,34bは、本発明における「支持部材締結ボス部」および「排気側支持部材締結ボス部」対応する実施構成の一例である。また、潤滑油通路37bは、本発明における「第2潤滑油通路」に対応し、潤滑油通路形成ボス部36bは、本発明における「第2通路ボス部」に対応する実施構成の一例である。
一対の吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bおよび一対の排気側カムラダー締結ボス部34a,34bは、図4に示すように、3つの燃焼室構成凹部26aを挟むように燃焼室の配列方向に各4つ配置されている。ここで、説明の便宜上、最も前壁22c寄りの位置に配置された一対の吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bおよび一対の排気側カムラダー締結ボス部34a,34bを第1吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bおよび第1排気側カムラダー締結ボス部34a,34bと規定し、次いで後壁22dに向かって順に第2吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bおよび第2排気側カムラダー締結ボス部34a,34b、第3吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bおよび第3排気側カムラダー締結ボス部34a,34bと規定し、最も後壁22d寄りの位置に配置された一対の吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bおよび一対の排気側カムラダー締結ボス部34a,34bを第4吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bおよび第4排気側カムラダー締結ボス部34a,34bと規定する。
また、一対の吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bは、図4に示すように、吸気側カムシャフト52を挟むような位置関係となるように配置されており、一対の排気側カムラダー締結ボス部34a,34bは、排気側カムシャフト54を挟むような位置関係となるように配置されている。さらに、一対の吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bおよび一対の排気側カムラダー締結ボス部34a,34bのうち一方の吸気側カムラダー締結ボス部32aおよび一方の排気側カムラダー締結ボス部34aは、側壁22aおよび側壁22bに接続されている。
潤滑油通路形成ボス部36aは、図4に示すように、第4吸気側カムラダー締結ボス部32bに一体に接続されており、図9に示すように、ロアデッキ26に対して直交する方向に延在するように構成されている。また、潤滑油通路37aの一端は、潤滑油通路形成ボス部36aに開口しており、潤滑油通路37aの他端は、潤滑油通路37bを介して油路OGに連通している。なお、前述したとおり当該潤滑油通路形成ボス部36aにはトラスバー締結ボス部30が接続されている。
一方、潤滑油通路形成ボス部36bは、図4に示すように、第4排気側カムラダー締結ボス部34bに一体に接続されている。また、潤滑油通路形成ボス部36bは、図9に示すように、ロアデッキ26に対して傾斜して延在している。即ち、潤滑油通路形成ボス部36bは、潤滑油通路形成ボス部36aの下端部(アッパーデッキ24側の端部)に向かって下り傾斜を有しており、下端部(アッパーデッキ24寄りの端部)において潤滑油通路形成ボス部36aに接続されている。なお、潤滑油通路37bの一端は潤滑油通路形成ボス部36bに開口しており、潤滑油通路37bの他端は油路OGに連通している。
吸気側カムラダー70および排気側カムラダー74は、図5に示すように、吸気側カムシャフト52(図3参照)や排気側カムシャフト54(図3参照)の図示しないカムジャーナル部の略下側半分を軸支するための下側軸受面80a,84aが形成された軸受部80,84や、吸気側バルブリフタ60(図2参照)および排気側バルブリフタ62(図2参照)を保持するバルブリフタボスなどを有するラダー部材として構成されており、一対の第1〜第4吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bおよび一対の第1〜第4排気側カムラダー締結ボス部34a,34bに図示しないボルトなどによって吸気側カムブラケット72および排気側カムラダー74と共に締結(共締め)されるように構成されている。吸気側カムラダー70は、本発明における「支持部材」および「吸気側支持部材」に対応し、排気側カムラダー74は、本発明における「支持部材」および「排気側支持部材」に対応する実施構成の一例である。また、軸受部80,84は、それぞれ本発明における「吸気側軸受部」および「排気側軸受部」に対応する実施構成の一例である。
軸受部80,84のうち第4吸気側カムラダー締結ボス部32bおよび第4排気側カムラダー締結ボス部34bに締結される部分には、図5に示すように、潤滑油通路形成ボス部36a,36bに対応するボス部86a,86bが一体形成されており、当該ボス部86a,86bには潤滑油通路37a,37bに連通する連通孔87a,87bが形成されている。これにより、油路OGからの潤滑油が、潤滑油通路37a,37bおよび連通孔87a,87bを介して第4吸気側カムラダー締結ボス部32bおよび第4排気側カムラダー締結ボス部34bに締結される吸気側カムブラケット72および排気側カムブラケット76の上側軸受面(図示せず)に供給される。そして、第4吸気側カムラダー締結ボス部32bおよび第4排気側カムラダー締結ボス部34bに締結される吸気側カムブラケット72および排気側カムブラケット76の上側軸受面(図示せず)に供給された潤滑油は、吸気側カムシャフト52および排気側カムシャフト54の図示しない内部油路を通って当該吸気側カムシャフト52および排気側カムシャフト54から、第1〜第3吸気側カムラダー締結ボス部32bおよび第1〜第3排気側カムラダー締結ボス部34bに締結される吸気側カムブラケット72および排気側カムブラケット76の上側軸受面(図示せず)に供給される。
吸気側カムブラケット72および排気側カムブラケット76は、吸気側カムシャフト52および排気側カムシャフト54の図示しないカムジャーナル部の略上側半分を支持する上側軸受面(図示せず)を有しており、一対の吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bおよび一対の排気側カムラダー締結ボス部34a,34bの下側軸受面80a,84aと共に吸気側カムシャフト52および排気側カムシャフト54を回転可能に軸支する。即ち、下側軸受面80a,84aおよび上側軸受面(図示せず)によって吸気側カムブラケット72および排気側カムブラケット76を回転可能に支持する軸受が構成される。吸気側カムブラケット72は、本発明における「支持部材」および「吸気側支持部材」に対応し、排気側カムブラケット76は、本発明における「支持部材」および「排気側支持部材」に対応する実施構成の一例である。
なお、吸気側カムラダー70が吸気側カムブラケット72および排気側カムブラケット76と共に一対の吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bに締結されると、シリンダヘッド2の側壁22a側の後壁22d寄りの位置に、潤滑油通路形成ボス部36aと、第4吸気側カムラダー締結ボス部32bと、吸気側カムラダー70および吸気側カムブラケット72と、第4吸気側カムラダー締結ボス部32aと、シリンダヘッド2の側壁22aおよび後壁22dと、によって略矩形の枠状体FBが構成される。即ち、トラスバー締結ボス部30は、当該略矩形の枠状体FBによって剛性の向上が図られている。
こうして構成されたシリンダヘッド2は、図1に示すように、後壁22dがシリンダブロック6およびオイルパン8に設けられた変速機取付部6a,8a側を向くように図示しないヘッド締結ボルトによってシリンダブロック6に締結固定される。変速機取付部6a,8aは、本発明における「結合部」に対応する実施構成の一例である。
次に、こうして構成された内燃機関1に変速機90が取り付けられた状態で、当該内燃機関1が運転された際に発生する振動の様子ついて説明する。変速機90は、図10に示すように、クラッチハウジング92の前面(図10の左側の面)がシリンダブロック6およびオイルパン8の変速機取付部6a,8aに締結されると共に、図10および図11に示すように、クラッチハウジング92の上部(図10の上側の部分)がトラスバーTBを介してシリンダヘッド2のトラスバー締結ボス部30に締結されることによって、内燃機関に取り付けられる。ここで、変速機90は、本発明における「動力伝達装置」に対応する実施構成の一例である。
当該状態で内燃機関1が運転されると、図示しないクランシャフトの回転変動に起因して振動が発生する。当該振動は、図10に示すように、内燃機関1および変速機90の締結部(変速機取付部6a,8a)を支点として内燃機関1の前側(図10の左側)および変速機90の後側(図10の右側)が上下左右(図10の上下方向および紙面方向)を含むあらゆる方向に振れるように作用する(図10の矢印Dおよび二点鎖線参照)。即ち、当該振動は、内燃機関1および変速機90の締結部(変速機取付部6a,8a)を引き離す方向の曲げ入力や捩じり入力として作用する。
ここで、シリンダヘッド2および変速機90は、図10および図11に示すように、トラスバーTBによって接続されているため、上述した振動による内燃機関1および変速機90の締結部(変速機取付部6a,8a)を引き離す方向の曲げ入力や捩じり入力の低減を図ることができる。しかも、シリンダヘッド2のトラスバー締結ボス部30は、潤滑油通路形成ボス部36aと、第4吸気側カムラダー締結ボス部32bと、吸気側カムラダー70および吸気側カムブラケット72と、第4吸気側カムラダー締結ボス部32aと、シリンダヘッド2の側壁22aおよび後壁22dと、によって構成された略矩形の枠状体FBに一体に接続されているため、トラスバーTBから入力される曲げ入力や捩じり入力に対して高い剛性をもって受け止めることができ、当該曲げ入力や捩じり入力を効果的に抑制することができる。
なお、トラスバー締結ボス部30の剛性を図るために構成される略矩形の枠状体FBは、第4吸気側カムラダー締結ボス部32bや、吸気側カムラダー70および吸気側カムブラケット72、潤滑油通路形成ボス部36a、シリンダヘッド2の側壁22aおよび後壁22dなどの既存の構造を利用するのみであるため、重量増加や構造の複雑化を招くこともない。
また、トラスバー締結ボス部30が接続される潤滑油通路形成ボス部36aには、第4排気側カムブラケット締結ボス部34bに一体に接続された潤滑油通路形成ボス部36bが傾斜状に接続されるため、トラスバーTBから入力される曲げ入力や捩じり入力に対してより一層高い剛性をもって受け止めることができ、当該曲げ入力や捩じり入力をより一層効果的に抑制することができる。
以上説明した本発明の実施の形態に係る内燃機関1によれば、トラスバーTBが締結されるシリンダヘッド2のトラスバー締結ボス部30を、第4吸気側カムラダー締結ボス部32bと、吸気側カムラダー70および吸気側カムブラケット72と、潤滑油通路形成ボス部36aと、シリンダヘッド2の側壁22aおよび後壁22dと、によって構成された略矩形の枠状体FBに一体に接続する構成であるため、トラスバー締結ボス部30が単体で設けられる構成に比べてトラスバー締結ボス部30の剛性を向上することができる。これにより、内燃機関1の運転に伴って当該内燃機関1および変速機90の締結部(変速機取付部6a,8a)を引き離す方向に作用する曲げや捩じりモードの振動を効果的に抑制することができる。しかも、略矩形の枠状体FBは、潤滑油通路形成ボス部36aと、第4吸気側カムラダー締結ボス部32bと、吸気側カムラダー70および吸気側カムブラケット72と、第4吸気側カムラダー締結ボス部32aと、シリンダヘッド2の側壁22aおよび後壁22dなどの既存の構造を利用するのみであるため、重量増加や構造の複雑化を招くこともない。
また、本発明の実施の形態に係る内燃機関1によれば、第4吸気側カムラダー締結ボス部32bに一体に接続された潤滑油通路形成ボス部36aに、第4排気側カムラダー締結ボス部34bに一体に接続された潤滑油通路形成ボス部36bが傾斜状に接続される構成であるため、第4吸気側カムラダー締結ボス部32bの延在方向およびトラスバー締結ボス部30の延在方向の両方に交差する方向におけるトラスバー締結ボス部30の剛性を向上することができる。これにより、トラスバーTBから入力される曲げ入力や捩じり入力に対してより高い剛性をもって受け止めることができ、当該曲げ入力や捩じり入力をより効果的に抑制することができる。なお、吸気側カムシャフト52および排気側カムシャフト54を回転可能に軸支する軸受に潤滑油を供給する既存の潤滑油通路形成ボス部36a,36bを利用する構成であるため、重量増加や構造の複雑化を招くこともない。
さらに、本発明の実施の形態に係る内燃機関1によれば、第1ないし第4吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bに吸気側カムラダー70が締結され、第1ないし第4吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bが吸気側カムラダー70によって連結される構成であるため、トラスバー締結ボス部30に入力される上述した曲げや捩じりモードの振動を吸気側カムラダー70によって連結された第1ないし第4吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bの連結体によっても受け持つ(負担する)ことができるため、トラスバー締結ボス部30の剛性をより一層向上することができる。
本実施の形態では、トラスバー締結ボス部30が潤滑油通路形成ボス部36aを介して第4吸気側カムラダー締結ボス部32bに接続される構成としたが、トラスバー締結ボス部30は、第4吸気側カムラダー締結ボス部32bに直接接続される構成としても良い。
本実施の形態では、トラスバー締結ボス部30が、第4吸気側カムラダー締結ボス部32bと、吸気側カムラダー70および吸気側カムブラケット72と、潤滑油通路形成ボス部36aと、シリンダヘッド2の側壁22aおよび後壁22dと、によって構成された略矩形の枠状体FBに一体に接続される構成としたが、これに限らない。例えば、第4吸気側カムラダー締結ボス部32aがシリンダヘッド2の側壁22aに接続されておらず、トラスバー締結ボス部30が、潤滑油通路形成ボス部36aと、第4吸気側カムラダー締結ボス部32bと、吸気側カムラダー70および吸気側カムブラケット72と、シリンダヘッド2の後壁22dと、によって構成される略倒れU字形の枠状体FBに接続される構成でとしても良い。
本実施の形態では、第4吸気側カムラダー締結ボス部32aが潤滑油通路形成ボス部36aを介して潤滑油通路形成ボス部36bに接続される構成としたが、第4吸気側カムラダー締結ボス部32aは潤滑油通路形成ボス部36bに接続されていなくても良い。
本実施の形態では、潤滑油通路形成ボス部36bを潤滑油通路形成ボス部36aの下端部(アッパーデッキ24側の端部)に向かって下り傾斜を有する構成とし、当該下端部(アッパーデッキ24寄りの端部)において潤滑油通路形成ボス部36aに接続する構成としたが、これとは逆に、潤滑油通路形成ボス部36aを潤滑油通路形成ボス部36bの下端部(アッパーデッキ24側の端部)に向かって下り傾斜を有する構成とし、当該下端部(アッパーデッキ24寄りの端部)において潤滑油通路形成ボス部36bに接続する構成としても良い。
本実施の形態では、トラスバー締結ボス部30がシリンダヘッド2の後壁22dに設けられる構成としたが、これに限らない。例えば、トラスバー締結ボス部30がシリンダヘッド2の側壁22aに設けられる構成としても良い。この場合、トラスバー締結ボス部30を内側(動弁機構室VMC側)に向かって(燃焼室の配列方向に直交する方向に)延在させて当該内側の延在端部を第4吸気側カムラダー締結ボス部32aに接続すると共に、吸気側カムラダー締結ボス部32bを潤滑油通路形成ボス部36aを介して、あるいは、直接シリンダヘッド2の後壁22dに接続することによって、第4吸気側カムラダー締結ボス部32bと、吸気側カムラダー70および吸気側カムブラケット72と、第4吸気側カムラダー締結ボス部32aと、潤滑油通路形成ボス部36aと、シリンダヘッド2の側壁22aおよび後壁22dと、による略矩形の枠状体FBを構成すれば良い。
なお、トラスバー締結ボス部30の設ける位置によっては、第4吸気側カムラダー締結ボス部32aに限らず第1ないし第3吸気側カムラダー締結ボス部32aに接続する構成であっても構わない。この場合、略矩形の枠状体FBは構成されないが、第1ないし第3吸気側カムラダー締結ボス部32aと、吸気側カムラダー70および吸気側カムブラケット72と、第1ないし第3吸気側カムラダー締結ボス部32bと、による略直線状のリブ体によってトラスバー締結ボス部30の剛性の向上を図ることができる。
本実施の形態および上述した変形例では、トラスバー締結ボス部30が、吸気側カムラダー締結ボス部32a,32bのいずれかに直接あるいは間接的に接続される構成としたが、トラスバー締結ボス部30が、排気側カムラダー締結ボス部34a,34bのいずれかに直接あるいは間接的に接続される構成としても良い。
本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
1 内燃機関(内燃機関)
2 シリンダヘッド(シリンダヘッド)
4 ロッカーカバー
6 シリンダブロック(シリンダブロック)
6a 変速機取付部(結合部)
8 オイルパン(オイルパン)
8a 変速機取付部(結合部)
10 インテークマニホールド
22a 側壁(側壁)
22b 側壁(側壁)
22c 前壁(交差壁)
22d 後壁(交差壁)
23 取付部
24 アッパーデッキ(アッパーデッキ)
25 取付部
26 ロアデッキ(ロアデッキ)
26a 燃焼室構成凹部(燃焼室構成凹部)
30 トラスバー締結ボス部(トラスバー締結ボス部)
32a 吸気側カムラダー締結ボス部(支持部材締結ボス部、吸気側支持部材締結ボス部)
32b 吸気側カムラダー締結ボス部(支持部材締結ボス部、吸気側支持部材締結ボス部)
34a 排気側カムラダー締結ボス部(支持部材締結ボス部、排気側支持部材締結ボス部)
34b 排気側カムラダー締結ボス部(支持部材締結ボス部、排気側支持部材締結ボス部)
36a 潤滑油通路形成ボス部(通路ボス部)
36b 潤滑油通路形成ボス部(第2通路ボス部)
37a 潤滑油通路(潤滑油通路)
37b 潤滑油通路(第2潤滑油通路)
52 吸気側カムシャフト(カムシャフト)
54 排気側カムシャフト(カムシャフト)
56 吸気側バルブ(吸気側バルブ)
58 排気側バルブ(排気側バルブ)
60 吸気側バルブリフタ
62 排気側バルブリフタ
70 吸気側カムラダー(支持部材、吸気側支持部材)
72 吸気側カムブラケット(支持部材、吸気側支持部材)
74 排気側カムラダー(支持部材、排気側支持部材)
76 排気側カムブラケット(支持部材、排気側支持部材)
80 軸受部(軸受部、吸気側軸受部)
80a 下側軸受面
84 軸受部(軸受部、排気側軸受部)
84a 下側軸受面
86a ボス部
86b ボス部
87a 連通孔
87b 連通孔
90 変速機(動力伝達装置)
92 クラッチハウジング
INT 吸気通路(吸気通路)
EXT 排気通路(排気通路)
OG 油路
WO 出口
TB トラスバー(トラスバー)
VMC 動弁機構室(動弁機構室)
FB 枠状体

Claims (8)

  1. 内燃機関と動力伝達装置との結合剛性を向上するためのトラスバーが締結されるよう構成されたシリンダヘッドであって、
    カムシャフトを回転可能に支持する支持部材が締結される一対の支持部材締結ボス部と、
    前記トラスバーが締結されるトラスバー締結ボス部と、
    を備え、
    前記一対の支持部材締結ボス部は、前記カムシャフトを挟むような位置関係で設けられており、
    前記トラスバー締結ボス部は、前記一対の支持部材締結ボス部の一方に接続されるよう構成されている
    シリンダヘッド。
  2. 複数の燃焼室を構成する複数の燃焼室構成凹部が形成されたロアデッキと、
    前記カムシャフトを含む動弁機構が収容される動弁機構室を構成するアッパーデッキと、
    前記燃焼室の配列方向に沿って延在する一対の側壁と、
    前記燃焼室の配列方向に交差する方向に延在するとともに前記一対の側壁を接続するよう構成された一対の交差壁と、
    をさらに備え、
    前記一対の支持部材締結ボス部は、前記アッパーデッキに一体に設けられており、
    前記トラスバー締結ボス部は、前記一対の交差壁の一方に一体に設けられ、前記一対の支持部材締結ボス部の配列方向に交差する方向に延在して前記一対の支持部材締結ボス部の一方に接続されるよう構成されており、
    前記一対の支持部材締結ボス部の他方は、前記一対の側壁の一方に接続されるよう構成されている
    請求項1に記載のシリンダヘッド。
  3. 前記アッパーデッキは、潤滑油が流れる潤滑油通路を有する通路ボス部を備えており、
    前記トラスバー締結ボス部は、前記通路ボス部に接続されるよう構成されている
    請求項2に記載のシリンダヘッド。
  4. 前記通路ボス部は、前記一対の支持部材締結ボス部の一方に接続されており、
    前記支持部材の軸受部に前記潤滑油通路からの前記潤滑油を供給可能なよう構成されている
    請求項3に記載のシリンダヘッド。
  5. 前記アッパーデッキは、潤滑油が流れる第2潤滑油通路を有する第2通路ボス部をさらに備えており、
    前記通路ボス部は、前記一対の支持部材締結ボス部の延在方向と略平行に延在するよう構成されており、
    前記第2通路ボス部は、前記通路ボス部に対して離れた位置から該通路ボス部に向かって傾斜状に延在するよう構成され、延在方向の一端部において前記通路ボス部に接続されるよう構成されている
    請求項3または4に記載のシリンダヘッド。
  6. 前記燃焼室構成凹部には、吸気通路および排気通路が連通接続されており、
    前記支持部材は、前記吸気通路と前記燃焼室とを連通および遮断する吸気側バルブを作動するための吸気側カムシャフトを回転可能に支持する吸気側支持部材と、前記排気通路と前記燃焼室とを連通および遮断する排気側バルブを作動するための排気側カムシャフトを回転可能に支持する排気側支持部材と、から構成されており、
    前記一対の支持部材締結ボス部は、前記吸気側支持部材が締結される一対の吸気側支持部材締結ボス部と、前記排気側支持部材が締結される一対の排気側支持部材締結ボス部と、から構成されており、
    前記軸受部は、前記吸気側支持部材に設けられた吸気側軸受部と、前記排気側支持部材に設けられた排気側軸受部と、から構成されており、
    前記トラスバー締結ボス部および前記通路ボス部は、前記一対の吸気側支持部材締結ボス部の一方に接続されており、
    前記第2通路ボス部は、前記一対の排気側支持部材締結ボス部の一方に近接配置されており、
    前記潤滑油通路からの前記潤滑油を前記吸気側軸受部に供給すると共に、前記第2潤滑油通路からの前記潤滑油を前記排気側軸受部に供給するよう構成さている
    請求項4に従属する請求項5に記載のシリンダヘッド。
  7. 前記第2通路ボス部は、前記一対の排気側支持部材締結ボス部の一方に接続されている
    請求項6に記載のシリンダヘッド。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシリンダヘッドと、
    該シリンダヘッドに締結されるシリンダブロックと、
    該シリンダブロックに締結されるオイルパンと、
    を備え、
    前記シリンダブロックおよび前記オイルパンは、動力伝達装置が結合される結合部を有しており、
    前記結合部に結合される前記動力伝達装置をトラスバーによって前記シリンダヘッドに接続可能に構成されている
    内燃機関。
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