JP6894517B2 - レーダー装置 - Google Patents
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Description
(1)経時的に変化する船舶の位置を記憶部に記憶すること。
(2)前記記憶した船舶の位置を連結するように延びる線の態様で、前記船舶の航跡を表示するレーダー画面を作成すること。
(3)前記レーダー画面上において前記記憶した船舶の複数の位置にそれぞれシンボルを表示させつつ、前記シンボルの位置を基準として決定される前記航跡の消去範囲の指定をユーザーから受け付けること。
(4)前記消去範囲の指定を受けて、前記消去範囲に含まれる前記航跡を前記レーダー画面から消去すること
(1)経時的に変化する船舶の位置を記憶部に記憶すること。
(2)前記記憶した船舶の位置を連結するように延びる線の態様で、前記船舶の航跡を表示するレーダー画面を作成すること。
(3)前記レーダー画面上において前記記憶した船舶の複数の位置にそれぞれシンボルを表示させつつ、前記シンボルの位置を基準として決定される前記航跡の消去範囲の指定をユーザーから受け付けること。
(4)前記消去範囲の指定を受けて、前記消去範囲に含まれる前記航跡を前記レーダー画面から消去すること。
図1に、本実施形態に係るレーダー装置1の全体構成図を示す。レーダー装置1は、船舶の航行を支援するための装置であり、船舶に搭載される。レーダー装置1は、レーダーアンテナ10と、これに接続されるレーダー指示器20とを備える。
次に、レーダー装置1により実行される各種処理について説明する。レーダー装置1に含まれるレーダー指示器20は、表示処理及び追尾処理を実行することができる。表示処理は、自船及び自船の周囲の1以上の他船の状況を表示するレーダー画面50(図3参照)を作成し、これを表示部21上に表示する処理である。レーダー画面50には、自船及び他船の現在位置が表示される他、選択的に、自船及び他船の航跡(以下、自船の航跡を「オウントラック」と呼び、他船の航跡を「ターゲットトラック」と呼ぶことがある)を表示することができる。追尾処理は、他船の動向を追尾する処理である。また、ユーザーは、航跡消去モードにおいて、レーダー画面50上に表示される自船及び他船の航跡を部分的に消去することができる。以下、表示処理及び追尾処理の詳細について説明した後、航跡消去モードの詳細についてそれぞれ説明する。
表示処理は、主として画面作成部31aにより実行される。画面作成部31aは、レーダーインターフェース部25を介してエコー信号を逐次取得し、このエコー信号に基づいてレーダー画面50を作成する。より具体的には、このエコー信号を解析することにより、自船を基準とした他船を含む物標の距離及び方位等に関するレーダー情報が算出される。画面作成部31aは、このレーダー情報に基づいて、自船の周囲の物標からのエコー像を表示する映像(以下、レーダー映像という)51を作成する。レーダー映像51は、自船の周囲の領域内に存在する物標の位置を地図的に示すマップとなる。なお、1枚のレーダー映像51は、レーダーアンテナ10の1回転分のエコー信号(スキャンデータ)から作成される。
追尾処理は、主として追尾部31bにより実行される。本実施形態では、追尾処理は、1以上の他船の中から追尾対象が捕捉されたときに開始する。追尾対象の捕捉の方法には、手動捕捉と自動捕捉とがある。以下、順に説明する。
次に、航跡消去モードについて説明する。航跡消去モードは、図3に示されるようなオウントラックU2及びターゲットトラックU3の部分的な消去を可能にするモードである。ユーザーは、入力部22を介して所定の操作を行い、メインメニューボタン55を階層的に開くことにより、航跡消去モードを選択することができる。メインメニューボタン55を操作することにより新たに表示されるサブメニューボタン又はポップアップウィンドウは、レーダー映像51と重ならないように、例えば、情報表示領域52上に重ねて表示されることが好ましい。モード選択部31dは、航跡消去モードを選択する上記操作をユーザーから受け付けており、ユーザーにより航跡消去モードが選択されると、航跡消去モードに切り替える。
図4Aは、ターゲットトラック消去モードが選択される前であって、ターゲットトラックU3が表示されている状態のレーダー映像51の部分拡大図である。図4Bは、ターゲットトラック消去モードが選択された直後のレーダー映像51の部分拡大図である。すなわち、ターゲットトラック消去モードが選択されると、範囲指定部31eは、レーダー映像51上において他船位置管理テーブル42内に記録されている過去の他船の各位置に、新たにシンボルS2を表示させる。本実施形態では、シンボルS2の形状は中実の円形であるが、勿論、中空の円形であってもよいし、全体の形状も四角や星形等、任意に設定することができる。シンボルS2は、線状のターゲットトラックU3に重なるように、これに沿って間隔を空けながら配列される。また、ターゲットトラック消去モードに入ると、範囲指定部31eは、レーダー画面50上に表示されるカーソル56の色や形状等の表示態様を変化させる(図4B参照)。これにより、ユーザーは、ターゲットトラック消去モードに入ったことを容易に理解することができる。
次に、ターゲットトラック消去モードにおける領域選択方式について説明する。領域選択方式でも、2点選択方式と同様に、ターゲットトラック消去モードに入ると、図4Bと同様のレーダー映像51が表示される。その後も2点選択方式と同様に、範囲指定部31eは、レーダー映像51上において、ターゲットトラックU3の消去範囲の指定をユーザーから受け付ける。
上記実施形態では、記憶部23内に船舶(自船及び他船を含む)の過去の位置(緯度及び経度情報)が記憶され、これらの船舶の位置を連結するように延びる線の態様で、レーダー映像51上に船舶の航跡U2,U3が表示される。そして、航跡消去モードが選択されると、レーダー映像51上において記憶部23内に記憶されている船舶の位置に、それぞれシンボルS2が表示される。航跡U2,U3の消去範囲の指定は、レーダー映像51上にシンボルS2が表示された状態で行われ、消去範囲が指定されると、消去範囲に含まれる航跡U2,U3がレーダー映像51から消去される。以上より、ユーザーは、シンボルS2の位置を目で捉えることにより、記憶部23内に記憶されている船舶の位置を確認しながら、シンボルS2の位置を基準として決定される航跡U2,U3の消去範囲を指定することができる。その結果、ユーザーは、レーダー映像51上に表示される航跡U2,U3を見ながら、航跡U2,U3の消去したい部分を正しく選択して消去することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
上記実施形態では、航跡消去モードが選択される前においては、レーダー映像51上において自船位置管理テーブル41及び他船位置管理テーブル42内に記録されている船舶の位置を表すシンボルS2は表示されなかった。しかしながら、航跡消去モードが選択される前からシンボルS2を表示しておくこともできる。また、航跡消去モードが選択される前からシンボルS2を表示しておく場合、航跡消去モードが選択された後において、シンボルS2の存在を強調表示するようにシンボルS2の表示態様を変化させてもよい。シンボルS2の強調表示の方法には、例えば、シンボルS2を拡大する、より目立つ色に変更する等の方法が考えられる。
ターゲットトラックU3を描画するための基準となる他船の位置情報は、AIS(Automatic Identification System:船舶自動識別装置)を搭載する他船から送信されてくる位置情報を使用することもできる。この場合、レーダー装置1は、例えば、図6に示すように構成することができる。
上記実施形態では、2点選択方式又は領域選択方式のどちらを選択するかは、ユーザーが指定可能に構成されていた。しかしながら、航跡消去モードに入った後のユーザーの操作に応じて自動的に、2点選択方式又は領域選択方式のいずれかが選択されるようにしてもよい。例えば、ユーザーにより選択された基準領域にシンボルS2が1点しか含まれない場合、自動的に2点選択方式が選択され、当該シンボルS2の位置を始点基準点とし、その後、終点基準点を定めるシンボルS2の入力を受け付けるように構成することができる。一方で、ユーザーにより選択された基準領域に複数のシンボルS2が含まれる場合には、自動的に領域選択方式が選択されるように構成することができる。
上記実施形態で説明された航跡の消去範囲を指定するためのユーザー操作は、例示である。その他にも、例えば、以下の2つの例を挙げることができる。
10 レーダーアンテナ
23 記憶部
31a 画面作成部
31b 追尾部(他船特定部)
31c 位置管理部
31d モード選択部
31e 範囲指定部
31f 航跡消去部
40 プログラム(航跡表示プログラム)
41 自船位置管理テーブル
42 他船位置管理テーブル
50 レーダー画面
51 レーダー映像
U2 オウントラック(自船の航跡)
U3 ターゲットトラック(他船の航跡)
S2 シンボル
Claims (8)
- 経時的に変化する船舶の位置を記憶する記憶部と、
前記記憶した船舶の位置を連結するように延びる線の態様で、前記船舶の航跡を表示するレーダー画面を作成する画面作成部と、
前記レーダー画面上において前記記憶した船舶の複数の位置にそれぞれシンボルを表示させつつ、所定のユーザー操作を介して第1の前記シンボルの選択を受け付け、さらに、選択された前記シンボルに対応する前記船舶の航跡において第2の前記シンボルの選択を受け付け、受け付けた第1の前記シンボル及び第2の前記シンボルの位置を基準として消去範囲を決定する範囲指定部と、
前記消去範囲の指定を受けて、前記消去範囲に含まれる前記航跡を前記レーダー画面から消去する航跡消去部と
を備え、
前記範囲指定部は、前記所定のユーザー操作を介して第1の前記シンボルを受け付けた後、第1の前記シンボルに対応する前記船舶の航跡以外の前記シンボルを第2の前記シンボルとして選択する前記所定のユーザー操作を受け付けない、
レーダー装置。 - 前記記憶部には、前記船舶の位置として、自船の位置が記憶される、
請求項1に記載のレーダー装置。 - レーダーアンテナを介して受信されるエコー信号に基づいて、他船の位置を特定する他船特定部
をさらに備え、
前記記憶部には、前記船舶の位置として、前記他船の位置が記憶される、
請求項1又は2に記載のレーダー装置。 - 前記範囲指定部は、前記シンボルの選択を受け付ける度に、前記レーダー画面上での当該シンボルの表示態様を変化させる、
請求項1から3のいずれかに記載のレーダー装置。 - 航跡消去モードの選択をユーザーから受け付けるモード選択部
をさらに備え、
前記範囲指定部は、前記航跡消去モードが選択されると、前記レーダー画面上において前記記憶した船舶の位置に新たにシンボルを表示させる、或いは、前記レーダー画面上において前記船舶の位置に表示されていた前記シンボルの表示態様を変化させる、
請求項1から4のいずれかに記載のレーダー装置。 - 周囲の物標からのエコー信号を受信するレーダーアンテナ
をさらに備える、請求項1から5のいずれかに記載のレーダー装置。 - 航跡表示プログラムであって、
経時的に変化する船舶の位置を記憶部に記憶し、
前記記憶した船舶の位置を連結するように延びる線の態様で、前記船舶の航跡を表示するレーダー画面を作成し、
前記レーダー画面上において前記記憶した船舶の複数の位置にそれぞれシンボルを表示させつつ、所定のユーザー操作を介して第1の前記シンボルの選択を受け付け、さらに、選択された前記シンボルに対応する前記船舶の航跡において第2の前記シンボルの選択を受け付け、受け付けた第1の前記シンボル及び第2の前記シンボルの位置を基準として消去範囲を決定し、
前記消去範囲の指定を受けて、前記消去範囲に含まれる前記航跡を前記レーダー画面から消去し、
範囲指定部は、前記所定のユーザー操作を介して第1の前記シンボルを受け付けた後、第1の前記シンボルに対応する前記船舶の航跡以外の前記シンボルを第2の前記シンボルとして選択する前記所定のユーザー操作を受け付けないこと
をコンピュータに実行させる、
航跡表示プログラム。 - 航跡表示方法であって、
経時的に変化する船舶の位置を記憶する記憶部と、
前記記憶した船舶の位置を連結するように延びる線の態様で、前記船舶の航跡を表示するレーダー画面を作成し、
前記レーダー画面上において前記記憶した船舶の複数の位置にそれぞれシンボルを表示させつつ、所定のユーザー操作を介して第1の前記シンボルの選択を受け付け、さらに、選択された前記シンボルに対応する前記船舶の航跡において第2の前記シンボルの選択を受け付け、受け付けた第1の前記シンボル及び第2の前記シンボルの位置を基準として消去範囲を決定し、
前記消去範囲の指定を受けて、前記消去範囲に含まれる前記航跡を前記レーダー画面から消去し、
範囲指定部は、前記所定のユーザー操作を介して第1の前記シンボルを受け付けた後、第1の前記シンボルに対応する前記船舶の航跡以外の前記シンボルを第2の前記シンボルとして選択する前記所定のユーザー操作を受け付けないこと
を含む、航跡表示方法。
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