JP2019002747A - 目的地特定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】目的地を特定するための目的地特定システムを提供する。【解決手段】目的地特定システム1は,目的地情報を記憶する目的地情報記憶部22と,利用者端末の位置情報を基準とした目的地の方位と,利用者端末から目的地までの距離とを示す方位情報表示画面の表示処理を行う方位情報表示処理部25と,を有している。方位情報表示処理部は,自位置を中心とした距離を示すスケール円と,方位を示す方位円とを同心円状に表示しており,目的地情報記憶部に記憶する目的地情報に基づいて,スケール円で対応する距離および方位円で対応する方位の位置に目的地標識を表示させる。【選択図】図1

Description

目的地を特定するための目的地特定システムに関する。
設備や施設,建造物などの点検対象について,定期的に点検作業を行うことがある。点検作業を行う際には,あらかじめ点検対象を特定し,その点検対象の所在場所(目的地)に向かい,点検者が点検作業を行う。
点検対象の所在場所は,点検対象ごとに住所や設置施設内の位置などから特定されることが一般的である。そして点検対象の所在場所は,従来は点検調書のような書類に記載されていることが多く,点検者は点検調書から住所を確認することで,点検対象まで赴くことが多かった。また,近年では,点検調書が書類ではなく電子的なファイルとして管理されている場合もある。この場合,点検対象の所在場所について,単に住所が記載されているだけではなく,地図アプリケーションと連携し,点検対象の所在場所を地図アプリケーションの地図情報で表示する。そして表示された地図情報を参考にしながら点検対象の所在場所に赴いている。
このような従来例を下記特許文献1,特許文献2に示す。
特開2017−62685号公報 特開2017−81685号公報
点検対象が住所などで明確に特定できる場合には,特許文献1,特許文献2などのような方法で特定することも可能である。しかし,点検対象の所在場所が,河川や山林などに設置されている場合,住所などから特定することは容易ではない。また,点検対象が建造物などではなく,河川や樹木そのもののような自然物のこともある。そのため,点検対象の所在場所の付近には目標物がないなど,点検対象の所在場所を特定することは容易ではない。
そこで本発明者らは,上記問題点に鑑み,点検対象の所在場所など,利用者の目的地を容易に特定する目的地特定システムを発明した。
第1の発明は,目的地を特定するための目的地特定システムであって,前記目的地特定システムは,目的地情報を記憶する目的地情報記憶部と,利用者端末の位置情報を基準とした目的地の方位と,前記利用者端末から目的地までの距離とを示す方位情報表示画面の表示処理を行う方位情報表示処理部と,を有しており,前記方位情報表示処理部は,自位置を中心とした距離を示すスケール円と,方位を示す方位円とを同心円状に表示しており,前記目的地情報記憶部に記憶する目的地情報に基づいて,前記スケール円で対応する距離および前記方位円で対応する方位の位置に目的地標識を表示させる,目的地特定システムである。
本発明を用いることによって,利用者は,道路などの目標物がないような場所であっても,方位と距離とを一目で認識することができ,方位と距離に基づいて目的地に向かって移動をすることができる。
上述の発明において,前記目的地特定システムは,さらに,前記利用者端末の撮像装置で撮像している画像情報に重畳して前記目的地標識を表示するAR表示画面の表示処理を行うAR表示処理部,を有しており,前記AR表示処理部は,前記撮像装置で撮像している方位を特定し,特定した方位を中心にした視界範囲内にある目的地の目的地標識を前記撮像装置で撮像した画像情報に重畳して表示させる,目的地特定システムのように構成することができる。
目的地が河川や山林などの場合には,周囲も似た風景であることから,目的地を認識することは容易ではない。そこで,本発明のように,利用者端末で撮像している画像情報に,目的地標識を重畳して表示させるAR表示画面を用いることで,目的地を容易に認識することが可能となる。
上述の発明において,前記AR表示処理部は,前記利用者端末の垂直方向への傾きを監視しており,前記方位情報表示処理部が前記方位情報表示画面を表示している状態において,前記利用者端末があらかじめ定められた傾き以上,垂直方向へ傾けられたことを検出すると,前記AR表示画面の表示処理を行う,目的地特定システムのように構成することができる。
本発明のように構成することで,利用者が方位情報画面を利用したい場合には,利用者端末を水平としておき,その状態から利用者端末を垂直方向に傾けるだけでAR表示画面に切り替えることができる。これによって,画面の切替を迅速かつ容易に行える。また,方位を知ることのできるコンパスは水平に利用することが一般的であり,ARは垂直に利用することが一般的である。そのため,方位情報画面,AR表示画面もそれぞれが対応する挙動と同一の挙動での表示が行えるので,利用者にとっては自然な動作による切替ができる。
上述の発明において,前記AR表示処理部は,前記スケール円の半径に対応する距離の範囲内,かつ前記特定した方位を中心にした視界範囲内にある目的地の目的地標識を前記撮像装置で撮像した画像情報に重畳して表示させる,目的地特定システムのように構成することができる。
AR表示画面に目的地標識を表示する場合,撮像装置で撮像する視界範囲(角度内)には入っているが,自らの位置からは遠い場所にある目的地も表示されてしまう場合がある。AR表示画面は2次元であり,撮像装置で撮像する画像情報の水平方向と垂直方向とに基づいて目的地標識が表示される。そのため,自らの位置から近い目的地なのか遠い目的地なのかは,AR表示画面からは目的地情報をそれぞれ確認しなければ特定することができない場合がある。そこで,方位情報画面のスケール円の半径に対応する距離の範囲内の目的地を表示させることによって,遠方の目的地を表示させずにすみ,利用者の混乱を防止できる。
上述の発明において,前記方位情報表示処理部は,前記利用者端末の垂直方向への傾きを監視しており,前記AR表示処理部が前記AR表示画面を表示している状態において,前記利用者端末があらかじめ定められた傾き以上に,垂直方向へ傾けられていないことを検出すると,前記方位情報表示画面の表示処理を行う,目的地特定システムのように構成することができる。
本発明のように構成することで,利用者がAR表示画面を利用したい場合には,利用者端末を垂直としておき,その状態から利用者端末を水平方向に傾けるだけで方位情報画面に切り替えることができる。これによって,画面の切替を迅速かつ容易に行える。
第6の発明は,目的地を特定するための目的地特定システムであって,前記目的地特定システムは,目的地情報を記憶する目的地情報記憶部と,利用者端末の撮像装置で撮像している画像情報に重畳して目的地標識を表示するAR表示画面の表示処理を行うAR表示処理部と,を有しており,前記AR表示処理部は,前記撮像装置で撮像している方位を特定し,特定した方位を中心にした視界範囲内にある目的地を前記目的地情報に基づいて特定し,前記特定した目的地の目的地標識を前記撮像装置で撮像した画像情報に重畳して表示させる,目的地特定システムである。
目的地が河川や山林などの場合には,周囲も似た風景であることから,目的地を認識することは容易ではない。そこで,本発明のように,利用者端末で撮像している画像情報に,目的地標識を重畳して表示させるAR表示画面を用いることで,目的地を容易に認識することが可能となる。
上述の発明において,前記AR表示処理部は,前記撮像装置で撮像している画像情報における前記目的地標識を表示する水平位置を,前記特定した方位と前記特定した目的地の目的地情報とに基づいて特定し,前記撮像装置で撮像している画像情報における前記目的地標識を表示する垂直位置を,前記画像情報の垂直方向の中心または中心付近で特定する,目的地特定システムのように構成することができる。
通常のAR表示は,マーカーがあり,そこに表示をすることが一般的であるが,本発明では撮像装置で風景を撮像することになるので,そのようなマーカーは存在しない。そこで,撮像装置で撮像している画像情報のどこに目的地標識を表示するかが問題となる。とくに,水平位置(X軸における位置)は,特定した方位を中心としてその位置情報に基づいて特定することができる。一方,垂直位置(Y軸における位置)は特定できない。
これは,人間が地面に立って利用者端末の撮像装置で遠くの景色を撮像した場合に,垂直方向の中心または中心付近に地平線があることが多く,たとえば河川などの点検場所は地平線上にあることが多い。そこで,かかる点に着目をし,画像情報のY軸の中心または中心付近をその垂直位置として目的地標識の表示を行うことで,精度よく目的地標識を行うことができる。
上述の発明において,前記AR表示処理部は,前記目的地まで所定範囲内に近づいたことを判定した場合には,前記目的地情報記憶部に記憶する目的地の過去の画像情報を前記AR表示画面に表示させる,および/または前記利用者端末を振動させる,目的地特定システムのように構成することができる。
目的地に近づいた場合,過去の画像情報を表示させることで,目的地を容易に特定することができる。とくに河川や森林などの場合には,周囲も似た風景であることから,過去の画像情報を表示させることで,目的地の特定の容易にする。また過去の画像情報を表示させるほか,利用者端末を振動させることで利用者に目的地に近づいたことを知らせてもよい。この場合には,利用者は画面を見ながら歩いていなくても,目的地に近づいたことを認識できる。
上述の発明において,前記AR表示処理部は,前記目的地の過去の画像情報を,前記目的地標識に重畳しない位置および/または大きさで表示させる,目的地特定システムのように構成することができる。
本発明のように構成することで,目的地の過去の画像情報と目的地標識とが同時に視認可能となり,利用者は双方を一目で認識しながら,目的地を特定することができる。
第1の発明は本発明のプログラムを,利用者端末で読み込ませて実行することで実現できる。すなわち,利用者が利用する利用者端末を,前記利用者端末の位置情報を基準とした目的地の方位と,前記利用者端末から目的地までの距離とを示す方位情報表示画面の表示処理を行う方位情報表示処理部,として機能させる目的地特定プログラムであって,前記方位情報表示処理部は,自位置を中心とした距離を示すスケール円と,方位を示す方位円とを同心円状に表示しており,目的地情報記憶部に記憶する目的地情報に基づいて,前記スケール円で対応する距離および前記方位円で対応する方位の位置に目的地標識を表示させる,目的地特定プログラムである。
第6の発明は本発明のプログラムを,利用者端末で読み込ませて実行することで実現できる。すなわち,利用者が利用する利用者端末を,利用者端末の撮像装置で撮像している画像情報に重畳して目的地標識を表示するAR表示画面の表示処理を行うAR表示処理部,として機能させる目的地特定プログラムであって,前記AR表示処理部は,前記撮像装置で撮像している方位を特定し,特定した方位を中心にした視界範囲内にある目的地を,目的地情報記憶部に記憶する目的地情報に基づいて特定し,前記特定した目的地の目的地標識を前記撮像装置で撮像した画像情報に重畳して表示させる,目的地特定プログラムである。
本発明の目的地特定システムを利用することによって,点検対象の所在場所など,利用者の目的地を容易に特定することができる。
本発明の目的地特定システムの全体のシステム構成の一例を模式的に示すブロック図である。 本発明の目的地特定システムで用いるコンピュータのハードウェア構成の一例を模式的に示すブロック図である。 本発明の目的地特定システムの処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。 目的地情報記憶部の一例を模式的に示す図である。 位置情報表示画面の一例を示す図である。 方位情報表示画面の一例を示す図である。 利用者端末の上側が上方に傾けられた場合の方位情報表示画面における水準情報の位置の一例を示す図である。 利用者端末の右側が上方に傾けられた場合の方位情報表示画面における水準情報の位置の一例を示す図である。 利用者端末の下側が上方に傾けられた場合の方位情報表示画面における水準情報の位置の一例を示す図である。 利用者端末の左側が上方に傾けられた場合の方位情報表示画面における水準情報の位置の一例を示す図である。 AR表示画面の一例を示す図である。 過去の画像情報が表示されたAR表示画面の一例を示す図である。 目的地登録画面の一例を示す図である。 利用者端末と各軸の関係を示す図である。
本発明の目的地特定システム1の全体のシステム構成の一例を図1に,目的地特定システム1で用いるコンピュータのハードウェア構成の一例を図2に示す。
目的地特定システム1の管理端末3,利用者端末2はサーバやパーソナルコンピュータのほか,スマートフォンやタブレット型コンピュータなどの可搬型通信端末などのコンピュータによって実現される。コンピュータは,プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置70と,情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置71と,ディスプレイなどの表示装置72と,情報の入力を行う入力装置73と,演算装置70の処理結果や記憶装置71に記憶する情報の通信をする通信装置74とを有している。なお,コンピュータがタッチパネルディスプレイを備えている場合には表示装置72と入力装置73とが一体的に構成されていてもよい。タッチパネルディスプレイは,たとえばタブレット型コンピュータやスマートフォンなどの可搬型通信端末などで利用されることが多いが,それに限定するものではない。
タッチパネルディスプレイは,そのディスプレイ上で,直接,所定の入力デバイス(タッチパネル用のペンなど)や指などによって入力を行える点で,表示装置72と入力装置73の機能が一体化した装置である。
目的地特定システム1の管理端末3は一台のコンピュータによって実現されていてもよいが,その機能が複数のコンピュータによって実現されていてもよい。この場合のコンピュータとして,たとえばクラウドサーバであってもよい。
本発明の目的地特定システム1における各手段は,その機能が論理的に区別されているのみであって,物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
目的地特定システム1は,管理端末3と利用者端末2とが用いられる。管理端末3は,目的地に関する情報(目的地情報)を記憶するコンピュータである。利用者端末2とは,目的地に向かう利用者が利用する可搬型通信端末である。可搬型通信端末には,本発明の目的地特定システム1の各処理を実行するために必要なアプリケーションソフトウェアがインストールされており,そのアプリケーションソフトウェアによって,各処理が実行される。
管理端末3で記憶する目的地情報は,目的地を識別する識別情報(目的地識別情報),目的地の名称,緯度および経度を含む位置情報を有する。またこれらのほかに,過去の目的地の画像情報(目的地を撮像した写真の画像情報),目的地をより詳細に示す情報,たとえば左岸か右岸かなどの情報,その目的地における対象物の情報などを有していてもよい。位置情報には高度情報を含んでいてもよい。また,管理端末3では目的地情報のほか,目的地周辺を少なくとも含む地図情報を記憶していてもよい。目的地周辺としては目的地情報の位置情報を基準に,所定範囲内(たとえば10km,20kmなど)を意味する。
管理端末3では,目的地情報,地図情報のほかに,点検調書を記憶していてもよい。点検調書とは,点検者の点検対象に関する情報を記憶しており,点検場所または点検対象を識別する識別情報(点検場所等識別情報),点検場所の名称,緯度および経度を含む位置情報,過去の点検の際に取得した画像情報や点検に関するコメント(正常であった,どの箇所をどのようにいつ修繕したなど),点検場所の詳細な情報,たとえば左岸か右岸かなどの情報,その点検場所にある点検対象物の情報などを有していてもよい。また,点検調書における点検対象に関する情報の一部または全部が目的地情報を兼ねていてもよい。
利用者端末2は目的地情報取得処理部21と目的地情報記憶部22と地図情報記憶部23と位置情報表示処理部24と方位情報表示処理部25とAR表示処理部26と目的地登録処理部27とを有する。また,利用者端末2にはGPS装置などの位置情報検出装置と,利用者端末2の傾きを検出するための3軸(xyz軸)対応の加速度センサと,2軸(xy軸)または3軸(xyz軸)対応の地磁気センサと,撮像装置とを有する。利用者端末2と各軸の関係を図14に示す。傾きを検出するためには加速度センサのほか,傾きセンサなど異なる傾き検出のためのセンサ装置を用いることもできる。加速度センサ,傾きセンサを含め,傾き検出のためのセンサ装置を総称して傾き検出装置という。また,地磁気センサは方位を検出するためのセンサ装置であるが,ほかのセンサ装置を用いることもできる。方位を検出するためのセンサ装置を総称して方位検出装置という。
目的地情報取得処理部21は,管理端末3から目的地情報を取得する。目的地情報は,管理端末3において利用者が利用者端末2に対して目的地情報をダウンロードする操作を行うことで,当該利用者端末2で目的地情報を取得する。取得した目的地情報は,後述する目的地情報記憶部22に記憶させる。
目的地情報取得処理部21は,管理端末3,ほかのコンピュータまたは利用者端末2に記憶する地図情報アプリケーションソフトウェアなどから地図情報を取得し,地図情報記憶部23に記憶させる。
目的地情報記憶部22は,管理端末3から取得した目的地情報を記憶する。図4に目的地情報記憶部22の一例を示す。なお,目的地情報記憶部22に記憶する画像情報としては,画像情報そのもののほか,その画像情報を記憶するアドレスへのパスを記憶していてもよい。
地図情報記憶部23は,目的地周辺の地図情報を記憶する。
位置情報表示処理部24は,利用者端末2の位置情報(自位置)を中心として,地図情報記憶部23に記憶する地図情報を表示する位置情報表示画面100の表示処理を実行する。また,自位置および目的地の位置情報を地図情報に重畳して表示させる。位置情報表示画面100の一例を図5に示す。
方位情報表示処理部25は,位置情報表示画面100において表示する「方位」のボタンの押下を受け付けると,方位検出装置を用いて利用者端末2からの方位を特定することで,利用者端末2の位置情報を中心として,目的地への方位と距離とを示す方位情報表示画面200の表示処理を実行する。方位情報表示画面200の一例を図6に示す。目的地情報表示画面では,利用者端末2の位置情報(自位置)を基準とした目的地の方位と,利用者端末2から目的地までの距離とを示す。なお,方位情報表示処理部25が表示する方位情報表示画面200は,位置情報表示画面100の方位ボタン103が押下されて起動することがよいが,それに限定されず,独立して機能していてもよい。
AR表示処理部26は,方位情報表示画面200が表示されている状態で,利用者端末2が傾き検出装置を用いてz軸方向に対して一定の傾きを検出すると,AR(Augmented Reality:拡張現実)表示画面を表示させる。AR表示画面300とは,利用者端末2の撮像装置で撮像している画像情報に,目的地を示すマークや記号などの標識(目的地標識102),目的地情報の一部または全部を重畳して表示させる画面である。
通常時のAR表示画面300の一例を図7に示す。図7のAR表示画面300は,利用者端末2と目的地とが,あらかじめ定められた近接範囲(たとえば10メートル,数メートル)内に位置していない場合に表示するAR表示画面300である。また,利用者端末2と目的地とが,あらかじめ定められた近接範囲内に位置している場合には,図7のAR表示画面300において,さらに,その目的地の画像情報,たとえば過去に撮影した目的地の画像情報305をさらに重畳して表示する。この場合のAR表示画面300の一例を図8に示す。なお,AR表示処理部26は,方位情報表示画面200が表示される状態で,利用者が利用者端末2を垂直方向へ傾けることでAR表示画面300を表示させることが好ましいが,それに限定されるものではなく,独立して機能してもよい。
目的地登録処理部27は,新たな目的地として目的地情報を登録する,またはすでに登録されている目的地の目的地情報の更新を行う。位置情報表示画面100において新規登録ボタン104が押下されることで,図9に示す目的地登録画面400が表示される。目的地登録画面400に入力された情報は,利用者端末2で所定の操作が行われることで管理端末3に送られ,新たな目的地の目的地情報として登録またはすでに登録されている目的地の目的地情報として更新される。
つぎに本発明の目的地特定システム1を用いた処理プロセスの一例を図3のフローチャートを用いて説明する。なお,以下の実施例では河川の点検を行う場合を例として説明するので,目的地は河川の点検場所となる。また,管理端末3は河川の点検受託事業者の事務所や河川事務所などに設置されており,利用者は河川の点検者である。利用者端末2は河川の点検者が利用する可搬型通信端末である。さらに,目的地情報と点検調書における点検場所に関する情報とを兼用している場合を示す。
まず,利用者である河川の点検者は,河川の点検作業に向かう前に,河川事務所に設置されている河川の点検調書などを記憶する管理端末3を操作した上で,点検作業を行う点検場所を選択する。点検調書などから点検作業を行う点検場所が選択されると,管理端末3は,点検調書における選択された点検場所に関する情報,たとえば点検場所等識別情報,点検場所の名称,点検場所の位置情報,点検場所の過去の点検時の写真の画像情報,点検場所を詳細に示す情報として左岸か右岸かの情報,点検箇所の情報を抽出し,当該点検者の利用者端末2に送信する。また,管理端末3は,選択された点検場所に関する情報のうち,点検場所の位置情報に基づいて,その周辺の地図情報を当該点検者の利用者端末2に送信する。なお,地図情報は,管理端末3に記憶されていてもよいし,管理端末3から所定の地図情報を提供するウェブサーバなどにアクセスし,そこから取得した地図情報を利用者端末2に送信するようにしてもよい。
利用者端末2の目的地情報取得処理部21は,管理端末3から送られた点検場所に関する情報を目的地情報として,目的地情報記憶部22に記憶させる(S100)。また,利用者端末2の目的地情報取得処理部21は,管理端末3から取得した地図情報を地図情報記憶部23に記憶させる(S100)。なお,地図情報は,管理端末3から取得するほか,利用者端末2が所定の地図情報を提供するウェブサーバなどにアクセスし,そこから地図情報を取得して地図情報記憶部23に記憶させてもよい。このように,目的地情報,地図情報をあらかじめ利用者端末2に記憶させておくことで,通信環境がない(電波が届かない)または通信環境がよくない(電波が届きにくい)場所に点検場所がある場合であっても,本発明の目的地特定システム1を利用することができる。とくに,河川や山林などの点検の場合には,通信環境がないまたはよくない場合も多いので,かかる構成を備えておくことが重要である。
利用者端末2の目的地情報記憶部22に目的地情報,地図情報記憶部23に地図情報を記憶すると,点検者は点検場所に向かう。そして点検場所付近に近づいた段階で,点検者は利用者端末2で所定の操作を行うことでアプリケーションソフトウェアを起動する。そうすると,アプリケーションソフトウェアは利用者端末2の位置情報検出装置を起動し,利用者端末2の位置情報を取得する。そして,位置情報表示処理部24は,位置情報表示画面100の表示処理を実行する(S110,S120)。
すなわち,位置情報表示処理部24は,取得した利用者端末2の位置情報を中心として,地図情報記憶部23に記憶する地図情報を,位置情報表示画面100に表示させる。また,位置情報表示処理部24は,点検場所の位置情報に基づいて,それぞれの点検場所を示すマークなどの標識(目的地標識102)を地図情報上に重畳表示させる。目的地標識102には,点検場所等識別情報が表示されているとよい。さらに,位置情報表示処理部24は,取得した位置情報に基づいて,地図情報上に重畳して,自らの位置情報を示すマークなどの標識(自位置標識101)を表示させる。
位置情報表示処理部24は,位置情報表示画面100においてピンチアウト,ピンチインの操作を受け付けることで,地図情報を拡大,縮小して表示の変更を行う。また,スワイプ操作を受け付けることで,表示される地図情報の領域を変更する。この場合,位置情報表示画面100は,点検者による位置情報表示画面100に対する操作に基づいて,適宜,地図情報記憶部23から地図情報を読み出し,表示を更新する。
点検者は,位置情報表示画面100を視認しながら移動することで,自らの位置と点検場所の位置とを確認しながら,点検場所を探すこととなる。
そして点検者が方位情報表示画面200の表示を所望する場合には,位置情報表示画面100に表示されている方位ボタン103を押下する。方位情報表示処理部25は,位置情報表示画面100に表示されている方位ボタン103の押下の有無を監視しており,それが押下されたことを検出すると(S130),方位情報表示画面200を表示して,方位情報表示処理を実行する(S140)。
方位情報表示処理部25は,図6に示す方位情報表示画面200を利用者端末2で表示させる。すなわち,方位情報表示処理部25は,自位置を中心とした円(スケール円201)を表示させる。スケール円201の半径と実距離とは対応している。スケール円201は,少なくとも二以上のスケール円201が同心円として表示されているとよい。最外縁部にあるスケール円201の半径は,方位情報表示画面200上に目的地標識102を表示させる最大距離に対応している。たとえば図6では最外縁部にあるスケール円201の半径に対応する実距離は400メートルである。したがって,図6では利用者端末2から400メートルの範囲にある点検場所の目的地標識102が表示されることとなる。図6では,最外縁部からスケール円201a,スケール円201b,スケール円201cが表示されており,それぞれは自位置から100メートルごとに表示されている。すなわち,スケール円201aは自位置から400メートル,スケール円201bは自位置から300メートル,スケール円201cは自位置から200メートルであることを示している。
スケール円201の半径と実距離とは任意に変更が可能である。図6では方位情報表示画面200のスライダー204に対する左右へのスライド操作を方位情報表示処理部25が受け付けることで,スケール円201の半径と実距離との対応を変更する。最外縁部に位置するスケール円201の半径に対応する実距離は205に示される。方位情報表示処理部25は,この変更に応じて,スケール円201に表示される目的地標識102を逐次,変更する。この際に,205に表示する線分の長さ(0を基点にして左右それぞれの線分の長さの合計)は,最外縁部に位置するスケール円201aの直径と同一にすると,利用者のわかりやすさを高めることができる。
また,方位情報表示処理部25は,利用者端末2に備えた方位検出装置を起動する。そして,最外縁部のスケール円201(図6ではスケール円201a)と重畳する位置に,方位を示す方位円202を表示する。点検者が利用者端末2を水平に回転すると,方位検出装置から得られる情報に基づいて,利用者端末2の向いている方向が実方位に一致するよう方位円202の表示を回転させる。なお,方位円202は最外縁部のスケール円201の位置に表示することが好ましいが,それに限定するものではない。
そして方位情報表示処理部25は,目的地情報記憶部22に記憶する目的地情報の位置情報と,利用者端末2の位置情報とに基づいて,最外縁部のスケール円201の距離内にある各点検場所の距離と方位とを特定し,その目的地標識102をスケール円201上に重畳して表示させる。これによって,点検場所の方向だけではなく,そこまでの距離がどの程度であるかの表示が可能である。
なお,利用者端末2に備える地磁気センサなどの方位検出装置が2軸(xy軸)対応の場合には,方位情報表示処理部25は方位情報表示画面200において水準情報203を表示するとよい。方位検出装置が2軸対応の場合には,利用者端末2が水平状態でなければ方位検出装置で正確に方位を検出できないため,利用者が利用者端末2を水平状態に保持するために用いる。そのため,方位情報表示処理部25は,方位検出装置が3軸(xyz軸)対応の場合には水準情報203は表示をしなくてもよい。
方位情報表示処理部25は,利用者端末2における傾き検出装置で検出する傾きの情報に応じて,方位情報表示画面200において,水準情報203をスケール円202の内部を移動して表示させることにより,利用者端末2が前後左右へ傾いている方向,程度を示す。この場合,一般的な水準器の気泡と同様に,利用者端末2が傾けられている位置(上方にある位置)に水準情報203が移動し,その傾きの方向と程度を示す。すなわち利用者端末2が水平状態にあれば,図6に示すように水準情報203はスケール円201の中心に位置する。また利用者端末2の上側が上方に傾けられている場合には,水準情報203は図7に示すような位置に,利用者端末2の右側が上方に傾けられている場合には,水準情報203は図8に示すような位置に,利用者端末2の下側が上方に傾けられている場合には水準情報203は図9に示すような位置に,利用者端末2の左側が上方に傾けられている場合には水準情報203は図10に示すような位置に,それぞれ表示される。
このように,水準情報203は,スケール円202の中心を基準として,利用者端末2が傾けられている方向に,スケール円202の内側で移動することで,利用者端末2の傾きを示す。これによって,利用者端末2における方位検出装置が2軸対応の場合であっても,方位円202で方位を正確に表示することができる。水準情報203は,スケール円202や目的地標識102が視認できるように,半透明であるとよい。また水準情報203の中心には,中心を示す十字線を付加することで,水平位置を合わせることを容易にすることができる。なお,水準情報203は上述のように,スケール円202の内側で円を移動して表示させるほか,文字,数字,アイコンなどで傾きの方向,程度を示すように構成することもできる。
方位情報表示処理部25は,方位情報表示画面200において,図6に示すように,利用者端末2の位置情報を表示する位置情報表示領域206,現在の日付と時刻とを表示する日時情報表示領域207をさらに表示させてもよい。
位置情報表示処理部24は,方位情報表示画面200における地図ボタン208の押下を監視しており,地図ボタン208が押下されたことを検出すると,位置情報表示処理部24は,位置情報表示画面100に表示を変更する。
さらに,AR表示処理部26は,方位情報表示画面200を表示している間,利用者端末2に備えた傾き検出装置を用いて利用者端末2の垂直方向(z軸方向)への傾きを監視する。そして,その傾き検出装置から得られる加速度値などに基づいて利用者端末2があらかじめ定められた傾き以上に傾けられたことを判定した場合(S150),AR表示処理部26は,AR表示画面300に表示を変更し,AR表示処理を実行する(S160)。つまり,AR表示処理部26は,傾き検出装置を用いて利用者端末2の垂直方向への傾きを監視しており,利用者端末2があらかじめ定められた傾き以上に,垂直方向に傾けられたことを判定した場合には,AR表示画面300に表示を変更する。
AR表示処理部26は,方位情報表示画面200を表示する利用者端末2が一定以上,垂直方向に傾けられると,図11に示すようなAR表示画面300を表示する。まず,AR表示処理部26は,利用者端末2の撮像装置,とくに利用者端末2の背面側(表示装置72とは反対側の面側)の撮像装置を起動させ,撮像装置で撮像している画像情報301をAR表示画面300に表示させる。
また,AR表示処理部26は方位検出装置から得た情報に基づいて,利用者端末2の撮像装置が撮像している方位を特定する。そして,特定した方位を中心に45°(左右にそれぞれ22.5°)の範囲を利用者端末2の撮像装置の視界範囲とし,たとえば0.75°(45’)単位の方位スケール302を,AR表示画面300に表示させる。そして,AR表示処理部26は,利用者端末2の撮像装置の視界範囲内にある目的地標識102を,撮像装置が撮像する画像情報301に重畳して表示する。なお撮像装置の視界範囲は,撮像装置の種類やレンズなどによって変化することもあるので,それに応じて適宜,変更することが可能である。
撮像装置が撮像している画像情報301において目的地標識102を表示する水平位置(X軸における位置)は,特定した方位を中心としてその位置情報に基づいて特定できるが,垂直位置(Y軸における位置)は特定できない。そこで,画像情報のY軸の中心または中心付近をその垂直位置とする。これは,人間が地面に立って利用者端末2の撮像装置で遠くの景色を撮像した場合に,垂直方向の中心または中心付近に地平線があることが多く,たとえば河川などの点検場所は地平線上にあることが多いことに着目をしたことによる位置の設定である。
さらに,点検場所として遠いにも関わらず,その視界範囲内にある点検場所の目的地標識102も表示されてしまう可能性がある。そこで,AR表示処理部26は,方位情報表示画面200で最外縁部のスケール円201の半径に対応する実距離に基づいて,その実距離の範囲内,かつ,利用者端末2の撮像装置が撮像しているとして特定した方位を中心として視界範囲内にある点検場所を特定し,その目的地標識102を,撮像装置が撮像している画像情報301に重畳して表示することが好ましい。これによって,方位情報表示画面200のスケール円201内にある点検場所のみを表示でき,視界範囲内にあるが遠くの位置(最外縁部のスケール円201の実距離よりも遠くの距離)にある点検場所を除外することができる。
AR表示処理部26は,上述に加え,自位置の位置情報を表示する位置情報表示領域303,視界中央に最も近い点検場所の目的地情報の一部または全部を表示する目的地情報表示領域304を設けてもよい。図11のAR表示画面300では,目的地情報表示領域304に表示する目的地情報として,点検場所等識別情報,点検場所の名称,点検場所を詳細に示す情報として左岸か右岸かの情報,点検箇所の情報,自位置からその点検場所までの方位と距離を表示しているが,それに限定しない。これらの情報は,方位情報表示処理部25が方位情報表示画面200で表示させていた情報をそのまま用いることができる。
なお,AR表示処理部26は,点検者が自らを中心に利用者端末2を左右に回転させることで,撮像する視界範囲が変更されるので,方位検出装置からの情報に基づいて方位を特定し,それに応じて方位スケール302,目的地標識102の表示も変更する。
AR表示処理部26は,目的地となる点検場所の位置情報と,利用者端末2の位置情報とに基づいて距離を算出し,その距離が所定値,たとえば10メートル以下になった場合に,目的地情報記憶部22に記憶するその点検場所の過去の画像情報305(過去の点検の画像情報305)およびその点検場所の目的地情報を抽出する。そして,それらをAR表示画面300において表示する撮像装置が撮像している画像情報301に重畳して表示させる。この際のAR表示画面300の一例が図12である。また,AR表示処理部26は,距離が所定値以下になった場合に,過去の画像情報305とその点検場所の目的地情報とを表示させるほか,利用者端末2を振動させるように構成してもよい。
このように過去の画像情報305を表示させることによって,点検者は,さらに点検場所の特定が容易となる。
なお,AR表示処理部26は,重畳表示した過去の画像情報305がタップされたことを受け付けると,その画像情報305を全画面表示させ,もう一度タップされたことを受け付けると,その画像情報305を元の表示位置に戻す。過去の画像情報305は,目的地標識102とは重畳しない位置および/または重畳しない大きさで表示させるとよい。
方位情報表示処理部25は,AR表示画面300を表示している間,利用者端末2に備えた傾き検出装置を用いて利用者端末2の垂直方向への傾きを監視する。そして,その傾き検出装置から得られる加速度値などに基づいて利用者端末2があらかじめ定められた傾き以上ではないことを判定した場合(S150),方位情報表示処理部25は,方位情報表示画面200に表示を変更し,上述の方位情報表示処理を実行する(S140)。つまり,方位情報表示処理部25は,傾き検出装置を用いて利用者端末2の垂直方向への傾きを監視しており,利用者端末2があらかじめ定められた傾き以下になった(水平になった)ことを判定した場合には,方位情報表示画面200に表示を変更する。
以上のように,点検員は,その目的に応じて,位置情報表示画面100,方位情報表示画面200,AR表示画面300を切り替えながら目的地に向かう。
点検員が点検作業を行っている間,老朽化などさまざまな理由によって,新しい点検場所を発見する場合もある。その場合,位置情報表示処理部24が表示する位置情報表示画面100において,新規登録ボタン104を押下することで,図13に示す目的地登録画面400を表示させる。
目的地登録処理部27は,位置情報表示処理部24の新規登録ボタン104の押下を監視し,それが押下されたことを検出すると,目的地登録画面400を表示させるとともに,新規目的地に割り当てる目的地識別情報(点検場所等識別情報),位置情報検出装置によって取得した緯度,経度の位置情報をその画面に自動的に反映する。そして,点検者は,目的地登録画面400の各項目に,目的地(点検場所)の名称,目的地の対象(点検対象),左岸か右岸か,コメントなどの情報を入力する。
音声入力を行うこともでき,その場合には,音声入力ボタン401を押下する。また,任意に位置情報の取得をしたい場合には位置情報取得ボタン402を押下することで,取得した位置情報が,目的地登録画面400の位置情報に反映される。カメラボタン403を押下することで,目的地登録処理部27は,利用者端末2の撮像装置を起動する。そして撮像された画像情報がその目的地(点検場所)に対応づけられる。目的地登録画面400に入力した情報を保存する場合には保存ボタン405を押下することで,入力された情報が対応づけて保存される。また,入力した情報を削除したい場合には削除ボタン406を押下することで,入力された情報が削除される。
さらに,目的地登録処理部27は,位置情報表示画面100の「目的地標識102」の押下を監視し,目的地標識102がタップされると,タップされた目的地標識102に対応する目的地情報を目的地情報記憶部22から抽出し,図13の目的地登録画面400に,抽出した目的地情報を反映して表示させる。そして目的地登録画面400の情報を編集することで,情報の更新が可能である。
たとえば位置情報は天候や障害物,利用者端末2の位置情報検出装置の性能などによって,多少変化する場合がある。そのため,実際に目的地に到着した際に,利用者端末2で表示している位置情報と,目的地情報記憶部22に記憶する目的地情報における位置情報に差異がある場合がある。その場合,たとえば目的地登録画面400の位置情報取得ボタン402を押下することで,位置情報を更新できる。
また,点検場所の画像情報を,すでに撮像されている画像情報の中から変更したい場合もある。その場合には写真表示ボタン404を押下する。写真表示ボタン404が押下されると,目的地情報記憶部22に記憶する画像情報が一覧表示され,その中から対応する画像情報が表示され,画像情報の選択を受け付けることで,その画像情報が対応づけられる。このような操作が行われることで,目的地情報が登録,更新される。
上述の実施例では,河川の点検の場所を例に説明したが,それに限定されるものではなく,たとえば道路の街灯の点検,森林の点検など,各種設備,自然物の点検作業に用いることができる。また点検作業のほか,目的地として観光地を設定すれば,観光地を特定する場合にも利用することができる。そのほか,目的地としては目的に応じて,いかなる場所を設定してもよい。
本発明の目的地特定システム1を利用することによって,点検対象の所在場所など,利用者の目的地を容易に特定することができる。
1:目的地特定システム
2:利用者端末
3:管理端末
21:目的地情報取得処理部
22:目的地情報記憶部
23:地図情報記憶部
24:位置情報表示処理部
25:方位情報表示処理部
26:AR表示処理部
27:目的地登録処理部
70:演算装置
71:記憶装置
72:表示装置
73:入力装置
74:通信装置
100:位置情報表示画面
101:自位置標識
102:目的地標識
103:方位ボタン
104:新規登録ボタン
200:方位情報表示画面
201:スケール円
202:方位円
203:水準情報
204:スライダー
205:最外縁部のスケール円の半径に対応する実距離
206:位置情報表示領域
207:日時情報表示領域
208:地図ボタン
300:AR表示画面
301:撮像装置で撮像した画像情報
302:方位スケール
303:位置情報表示領域
304:目的地情報表示領域
305:過去の画像情報
400:目的地登録画面
401:音声入力ボタン
402:位置情報取得ボタン
403:カメラボタン
404:写真表示ボタン
405:保存ボタン
406:削除ボタン

Claims (11)

  1. 目的地を特定するための目的地特定システムであって,
    前記目的地特定システムは,
    目的地情報を記憶する目的地情報記憶部と,
    利用者端末の位置情報を基準とした目的地の方位と,前記利用者端末から目的地までの距離とを示す方位情報表示画面の表示処理を行う方位情報表示処理部と,を有しており,
    前記方位情報表示処理部は,
    自位置を中心とした距離を示すスケール円と,方位を示す方位円とを同心円状に表示しており,
    前記目的地情報記憶部に記憶する目的地情報に基づいて,前記スケール円で対応する距離および前記方位円で対応する方位の位置に目的地標識を表示させる,
    ことを特徴とする目的地特定システム。
  2. 前記目的地特定システムは,さらに,
    前記利用者端末の撮像装置で撮像している画像情報に重畳して前記目的地標識を表示するAR表示画面の表示処理を行うAR表示処理部,を有しており,
    前記AR表示処理部は,
    前記撮像装置で撮像している方位を特定し,特定した方位を中心にした視界範囲内にある目的地の目的地標識を前記撮像装置で撮像した画像情報に重畳して表示させる,
    ことを特徴とする請求項1に記載の目的地特定システム。
  3. 前記AR表示処理部は,
    前記利用者端末の垂直方向への傾きを監視しており,
    前記方位情報表示処理部が前記方位情報表示画面を表示している状態において,前記利用者端末があらかじめ定められた傾き以上,垂直方向へ傾けられたことを検出すると,前記AR表示画面の表示処理を行う,
    ことを特徴とする請求項2に記載の目的地特定システム。
  4. 前記AR表示処理部は,
    前記スケール円の半径に対応する距離の範囲内,かつ前記特定した方位を中心にした視界範囲内にある目的地の目的地標識を前記撮像装置で撮像した画像情報に重畳して表示させる,
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の目的地特定システム。
  5. 前記方位情報表示処理部は,
    前記利用者端末の垂直方向への傾きを監視しており,
    前記AR表示処理部が前記AR表示画面を表示している状態において,前記利用者端末があらかじめ定められた傾き以上に,垂直方向へ傾けられていないことを検出すると,前記方位情報表示画面の表示処理を行う,
    ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の目的地特定システム。
  6. 目的地を特定するための目的地特定システムであって,
    前記目的地特定システムは,
    目的地情報を記憶する目的地情報記憶部と,
    利用者端末の撮像装置で撮像している画像情報に重畳して目的地標識を表示するAR表示画面の表示処理を行うAR表示処理部と,を有しており,
    前記AR表示処理部は,
    前記撮像装置で撮像している方位を特定し,特定した方位を中心にした視界範囲内にある目的地を前記目的地情報に基づいて特定し,前記特定した目的地の目的地標識を前記撮像装置で撮像した画像情報に重畳して表示させる,
    ことを特徴とする目的地特定システム。
  7. 前記AR表示処理部は,
    前記撮像装置で撮像している画像情報における前記目的地標識を表示する水平位置を,前記特定した方位と前記特定した目的地の目的地情報とに基づいて特定し,
    前記撮像装置で撮像している画像情報における前記目的地標識を表示する垂直位置を,前記画像情報の垂直方向の中心または中心付近で特定する,
    ことを特徴とする請求項2から請求項6のいずれかに記載の目的地特定システム。
  8. 前記AR表示処理部は,
    前記目的地まで所定範囲内に近づいたことを判定した場合には,前記目的地情報記憶部に記憶する目的地の過去の画像情報を前記AR表示画面に表示させる,および/または前記利用者端末を振動させる,
    ことを特徴とする請求項2から請求項7のいずれかに記載の目的地特定システム。
  9. 前記AR表示処理部は,
    前記目的地の過去の画像情報を,前記目的地標識に重畳しない位置および/または大きさで表示させる,
    ことを特徴とする請求項8に記載の目的地特定システム。
  10. 利用者が利用する利用者端末を,
    前記利用者端末の位置情報を基準とした目的地の方位と,前記利用者端末から目的地までの距離とを示す方位情報表示画面の表示処理を行う方位情報表示処理部,として機能させる目的地特定プログラムであって,
    前記方位情報表示処理部は,
    自位置を中心とした距離を示すスケール円と,方位を示す方位円とを同心円状に表示しており,
    目的地情報記憶部に記憶する目的地情報に基づいて,前記スケール円で対応する距離および前記方位円で対応する方位の位置に目的地標識を表示させる,
    ことを特徴とする目的地特定プログラム。
  11. 利用者が利用する利用者端末を,
    利用者端末の撮像装置で撮像している画像情報に重畳して目的地標識を表示するAR表示画面の表示処理を行うAR表示処理部,として機能させる目的地特定プログラムであって,
    前記AR表示処理部は,
    前記撮像装置で撮像している方位を特定し,特定した方位を中心にした視界範囲内にある目的地を,目的地情報記憶部に記憶する目的地情報に基づいて特定し,前記特定した目的地の目的地標識を前記撮像装置で撮像した画像情報に重畳して表示させる,
    ことを特徴とする目的地特定プログラム。
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