JP6893663B2 - 台車 - Google Patents

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本発明は、複数連結して使用可能な台車に関する。
従来、この種の台車として、略門形構造の連結部材の一方の脚部が台車の前端部中央に回転可能に支持され、他方の脚部を別の台車の後部中央の連結孔に係合させて台車同士を連結させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3806251号公報(図1、図23)
しかしながら、上述した従来の台車では、他の台車と連結させるためには、作業者が連結部材を摘まんで持ち上げ、他の台車の連結孔に上方から差し込むという手間がかかる作業を強いられていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、台車同士を容易に連結させることが可能な台車の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、台車の前端部中央を上下に貫通する支持孔と、略門形構造をなして、その一方の脚部が前記支持孔に回転可能に支持されると共に、前後の傾動又は上下の直動を許容された門形連結部材と、前記台車の後部中央に形成され、別の台車の前記門形連結部材の他方の脚部が係合する連結孔と、を有し、前後に複数並べて連結可能な台車において、前記台車の後部には、前記連結孔より後方位置から前記連結孔に向かって徐々に浅く且つ徐々に幅狭になり、後側の前記台車の前記門形連結部材の前記他方の脚部を前記連結孔に案内するガイド溝部が備えられ、2台の台車を前後に並べ、後側の台車から前記門形連結部材を突出させて台車同士を近づけると、後側の台車の前記門形連結部材の前記他方の脚部は、前側の台車の前記ガイド溝部の底面に摺接して上方に移動し、前記ガイド溝部を通過すると前記門形連結部材の自重により下方に移動して前記連結孔に受容されると共に、前記ガイド溝部を通過する間の前記他方の脚部の最高到達点が、前記台車の荷物載置面より下側となる台車である。
請求項2の発明は、前記連結孔への係合前の前記門形連結部材を、前記台車から前方に突出した状態に保持する旋回規制部を備え、前後に並べて連結された台車同士が、前記他方の脚部を中心にして相対的に旋回可能である請求項1に記載の台車である。
請求項3の発明は、台車の前端部中央を上下に貫通する支持孔と、略門形構造をなして、その一方の脚部が前記支持孔に回転可能に支持されると共に、前後の傾動又は上下の直動を許容された門形連結部材と、前記台車の後部中央に形成され、別の台車の前記門形連結部材の他方の脚部が係合する連結孔と、を有し、前後に複数並べて連結可能な台車において、前記台車の後部には、前記連結孔より後方位置から前記連結孔に向かって徐々に浅く且つ徐々に幅狭になり、後側の前記台車の前記門形連結部材の前記他方の脚部を前記連結孔に案内するガイド溝部が備えられ、前記連結孔への係合前の前記門形連結部材を、前記台車から前方に突出した状態に保持する旋回規制部を備え、前記旋回規制部は、前記支持孔の斜め前方に対をなして突設され、前記門形連結部材が1対の前記旋回規制部の間に配置された場合に、前記台車から前方に突出した状態に保持され、前記門形連結部材が前記旋回規制部の後側に配置された場合に、横向き状態に保持される台車である。
請求項4の発明は、前記旋回規制部には、その後側から前側へと旋回される前記門形連結部材と摺接して前記門形連結部材を上方に傾動又は直動させて前記旋回規制部を乗り越える位置まで案内するガイド斜面が形成されている請求項3に記載の台車である。
[請求項1の発明]
請求項1の台車の後端部には、連結孔より後方位置から連結孔に向かって徐々に浅くなり且つ徐々に幅狭になるガイド溝部が備えられている。これにより、台車を前後に並べて、後側の台車の門形連結部材を前側の台車のガイド溝部に突入させるだけで、後側の台車の門形連結部材が前側の台車の連結孔に案内されて係合し、台車同士が連結する。即ち、本発明の台車によれば、従来に比べて容易に台車同士を連結させることができる。
また、請求項1の台車のように、門形連結部材がガイド溝部の内面に摺接したときの最高到達点が、台車の荷物載置面より下側になるように構成すれば、荷物載置面に搭載された荷物と門形連結部材とを干渉させずに、台車同士を連結させることができる。

[請求項2の発明]
請求項2の台車では、連結孔への係合前の門形連結部材を、旋回規制部により台車から前方に突出した状態に保持することができるので、そうでないものに比べて台車の連結操作を容易に行うことができる。
[請求項3の発明]
請求項3の台車では、旋回規制部が、支持孔の斜め前方に対をなして突設されているので、それら1対の旋回規制部の間に門形連結部材を配置して台車から前方に突出した状態に保持して、上述の如く、台車の連結操作を容易に行うことができる。また、門形連結部材を旋回規制部の後側に配置して横向き状態に保持し、台車を単体で使用する際に門形連結部材が邪魔にならないようにすることもできる。
[請求項4の発明]
請求項4の台車では、門形連結部材を持ち上げずに単に旋回操作するだけで、ガイド斜面の案内により門形連結部材が旋回規制部を乗り越えて台車の前に突出した状態になる。
本発明の一実施形態の台車の上面側斜視図 台車の上面側斜視図 台車の下面側斜視図 台車の側面図 台車の前端部の拡大斜視図 台車の前端部の一部破断の拡大斜視図、 台車同士を連結する途中段階の一部破断斜視図 台車同士が連結された状態の一部破断斜視図 台車同士を連結する途中段階の側断面図 台車同士が連結された状態の側断面図 台車がフォークリフトで持ち上げられた状態の斜視図
以下、本発明の一実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の台車10は、前後方向に長い長方形の台盤11の下面四隅にキャスター20を備えた構造をなしている。また、台盤11の中央部には、前後方向に長い長方形の中央孔11Aが形成され、台盤11全体は長方形の枠形状である、ということもできる。
台盤11は上面に主板壁12を備え、その主板壁12の外縁部からは、1対の側壁24,24、前壁25及び後壁26が垂下され、主板壁12の下面には下面リブ13が張り巡らされている(図3参照)。また、図4に示すように、台盤11の前後方向の両端部分全体の下面が、前後方向の中間部分全体の下面より下方に位置し、さらに、前後方向の両端部分の下面と中間部分の下面との間に傾斜面11Sが形成されている。
図1に示すように、台盤11の四隅には、主板壁12を部分的に下方に膨出させて台座部14が形成されている。各台座部14は、平断面が前後方向に長い長方形をなし、下方に向かって前後・左右両方向で徐々に幅狭になっている。また、台座部14の下面14Aも下面リブ13で網羅されている。そして、台座部14の下方の下面リブ13にキャスター20の座板21が重ねられて固定されている。なお、各キャスター20は、車輪23を回転可能に支持する支持脚22を座板21に旋回可能に連結した構造をなしている。
図1に示すように、主板壁12の上面12J(本発明の「荷物載置面」に相当する)のうち台座部14の反対側部分は上面凹部15になっている。各上面凹部15の底面15Aには、前後方向の中央を左右に横切る補強リブ15Lが形成されている。また、図2に示すように、底面15Aの前後方向の両端部には水抜き孔15Mが形成されている。
台盤11のうち中央孔11Aの両側方位置には、各側壁24寄り位置にそれぞれ持手孔16,16が形成されている。持手孔16は、前後方向に延びた細長い長方形をなしている。なお、前述した下面リブ13の一部は、持手孔16及び前述の中央孔11Aを囲むようにそれらの各開口縁全体に形成されている。
中央孔11Aと各持手孔16との間には、台盤11の上面と下面とにそれぞれ1対ずつの滑止部17,17が前後に並べて設けられている。具体的には、台盤11には、主板壁12に形成された円形孔12Eの開口縁から垂下する円筒壁13A(図3参照)が複数備えられ、それら円筒壁13Aの上下の両端部にエラストマー製のブッシュ17Hがそれぞれ抜け止め状態に嵌合されて滑止部17が構成されている。また、ブッシュ17Hは、主板壁12の上面12Jから僅かに突出すると共に、下面リブ13の下面からも僅かに突出している(図4参照)。そして、上面12J上の荷物を滑止部17によって滑り止めすると共に、図11に示すように、フォークリフトのフォーク95で台車10を持ち上げた際に、滑止部17により台車10がフォーク95上で滑り止めされる。
なお、本実施形態では、円筒壁13Aの上下の両端部に1対のブッシュ17H,17Hが嵌合されて1対の滑止部17,17が構成されていたが、円筒壁13Aに1つの長細いブッシュを嵌合してその両端部を円筒壁13Aから突出させて1対の滑止部17,17を構成してもよい。
台盤11の上面には、両側縁部の全体と前縁部の中央部を除く全体とに亘って連続して延びる1対の上面突条18,18が形成されている。それら上面突条18は、主板壁12から上方に段付き状に突出している。また、上面突条18のうち台盤11の両側縁部に相当する部分には、内側面に中間段差面18Aが形成されている。
なお、上面突条18の外側面は、台盤11の側壁24及び前壁25の外側面と面一になっている。また、台盤11の側部には、側壁24及び上面突条18の外側面に跨がって、ラベルが貼着されたり、直接印刷等が施されたりする情報表示面24Dが陥没形成されている。図4に示すように、情報表示面24Dは、台盤11の前述の傾斜面11S,11Sの間に丁度収まる大きさの長方形をなしている。さらに、図7に示すように、主板壁12と後壁26との角部には、面取りされて後部斜面26Aが形成され、その後部斜面26Aは上面突条18の後端部にも連続している。
図1に示すように、台盤11の前端部には、横方向の中央部分を段付き状に後側に陥没させて前面凹部27が形成され、前面凹部27の奥面の下端部から前方に前面突部28が突出している。図2に示すように、前面突部28は、前面凹部27より横幅が小さくなっていて、図4に示すように、前面突部28の前面は、その両側の前壁25,25の外側面と略面一になっている。また、図5に示すように、前面突部28の上面は、前壁25の下端寄り位置に配置され、前面突部28の下面は台盤11の前部の全体の下面より下方に位置している。そして、図3に示すように、前面突部28の下側部分を構成する複数のリブ28Lが台盤11の前部にまで連続して延びている。
また、図1に示すように、1対の前壁25,25の端部には、それぞれ前面凹部27に連通する収納用凹部29が形成されている。各収納用凹部29の上面は、前面突部28の上面より上方に位置し、後述する門形連結部材40の先端部が収納用凹部29に収容される。
図6に示すように、前面突部28の横方向の中央には、支持孔30が上下方向に貫通していて、そこに門形連結部材40が取り付けられている。門形連結部材40は、例えば、金属製の丸棒で構成され、連絡バー43の両端部から下方に長脚部41と短脚部42とが直角曲げされた略門形構造をなしている。また、長脚部41は、支持孔30を貫通する長さをなしかつ、短脚部42は長脚部41の略半分程度の長さをなしている。さらに、連絡バー43は、前面突部28の横幅の1/2以上でかつ、長脚部41の2〜3倍の長さをなしている。
長脚部41の下端部には螺子が形成されている。そして、長脚部41が支持孔30を貫通し、その下端部にナットNが螺合されて例えば蝋付け等されることで、長脚部41が支持孔30に回転可能に支持されかつ抜け止めされている。また、短脚部42の先端外縁部はC面取りされている。
支持孔30は、下端部が略円形で、下端部以外が、前後方向に長い長円形をなし、これにより、門形連結部材40が前後方向に傾動可能になっている。具体的には、図7に示すように、支持孔30の前側部分は、略鉛直方向に延びかつ断面半円形の前端円弧面30Aになっている。一方、支持孔30の後側部分は、下端から上端寄り位置までが、上方に向かって後側に傾斜した断面半円形の後端傾斜円弧面30Bをなし、上端寄り位置から上端までが、略鉛直方向に延びた断面半円形の後端円弧面30Cになっている。また、これら前端円弧面30Aと後端傾斜円弧面30Bと後端円弧面30Cとは、曲率半径が同じで、その曲率半径は、門形連結部材40の断面の曲率半径より大きくなっている。さらに、前端円弧面30Aの両側部と、後端傾斜円弧面30B及び後端円弧面30Cの両側部との間が、平行な内側面30D,30Dによって連絡されている。そして、門形連結部材40は、連絡バー43を支持孔30より前方に突出させた状態にすると、連絡バー43及び短脚部42の自重により、図8に示すように長脚部41が支持孔30の前端円弧面30Aに押し付けられて、連絡バー43が略水平となった「前向水平姿勢」に保持される。また、この状態で短脚部42が持ち上げられる外力を受けると、図7に示すように、長脚部41が支持孔30の後端傾斜円弧面30B又は後端円弧面30Cに当接又は接近する位置まで傾く。
また、図6に示すように、内側面30D,30Dの下端部には、下方に向かって拡開した下端側部傾斜面30E,30Eが形成されている。さらには、図9に示すように、前端円弧面30Aの下端部には、下方に向かって前方に向かうように傾斜した下端前側傾斜面30Fが形成されている。
図5に示すように、前面突部28の上面には、支持孔30から左右の両方向に延びる1対の上面溝31,31が形成されている。上面溝31の底面は、支持孔30から離れるに従って下るように傾斜している。これにより、図6に示すように、門形連結部材40を、連絡バー43を支持孔30から側方に延ばした状態にすると、連絡バー43及び短脚部42の自重によって連絡バー43が傾斜して上面溝31の内面に当接し、門形連結部材40が「横向先端下がり姿勢」に保持される。このとき、短脚部42を含む門形連結部材40の先端部は、収納用凹部29に受容される。
図5に示すように、上面溝31の内側面は、上方に向かって互いに離れるように傾斜している。また、上面溝31の前側の内側面は、後側の内側面より鉛直方向に対して大きな角度で傾斜している。そして、前面突部28のうち上面溝31より前側部分が本発明に係る1対の旋回規制部32,32をなし、前述の上面溝31の前側の内側面が、本発明に係るガイド斜面32A(以下、「第1ガイド斜面32A」という)になっている。
1対の旋回規制部32,32の互いに接近した側の端部からは対向突部33,33が上方に突出し、それら対向突部33,33の間がシャフト受容部34になっている。各対向突部33は、正面から見た形状が台形状をなし、シャフト受容部34側に略鉛直な位置決側面33Bを有し、その反対側に、水平方向に対して緩やかに傾斜した本発明に係るガイド斜面33A(以下、「第2ガイド斜面33A」という)を備える。なお、対向突部33の上面33Cは水平になっている。また、対向突部33の後部全体には、第1ガイド斜面32Aが旋回規制部32の底部から対向突部33の上面33Cまで連続して形成されている。これらにより、門形連結部材40を、上面溝31に収まった「横向先端下がり姿勢」から前方に回動させるだけで連絡バー43が、第1と第2のガイド斜面32A,33Aに摺接して対向突部33を含む旋回規制部32を乗り越え、シャフト受容部34に収まる。
シャフト受容部34の横幅(即ち、対向突部33,33同士の間隔)は、連絡バー43の直径より僅かに大きく、シャフト受容部34の深さは、連絡バー43の直径と略同一になっている。また、図10に示すように、シャフト受容部34の底面は、支持孔30の上端部が開口している部分の上面溝31の底面より僅かに上方に位置している。これにより、門形連結部材40がシャフト受容部34に収まると、前記ナットNと支持孔30の下端開口縁との間の隙間が僅かになり、門形連結部材40の連絡バー43が台車10の前方に水平に延びた「前向水平姿勢」に保持される。
図2に示すように、台盤11の後部中央には、連結孔50とガイド溝部51とが形成されている。連結孔50は、平面形状が鋭角な二等辺三角形をなし、後方に向かって先細りになっている。また、連結孔50は台盤11全体を上下に貫通し、下面リブ13にて側方を覆われている。さらに、連結孔50の後端部は、後壁26の後部斜面26Aより前側に位置し、連結孔50の前端は、中央孔11Aの近傍に位置している。また、図10に示すように、台盤11の後端面(即ち、後壁26の外側面)から連結孔50の前端の内側面までの距離L1は、前述の前向水平姿勢の門形連結部材40における台盤11の前端面(即ち、前壁25の外側面)の突出量より大きくなっている。
図2に示すように、ガイド溝部51は、連結孔50より後側に位置し、平面形状が鋭角又は直角な二等辺三角形をなし、台盤11の後端面から先方に向かって先細りになっている。そして、ガイド溝部51の頂角部分と連結孔50の頂角部分とが重なっている。
具体的には、図9に示すように、ガイド溝部51のうち連結孔50との重複部分で最も横幅が狭くなった関所部50Kから、その後方に僅かに離れた位置までの間には、前述のシャフト受容部34の底面と略同じ高さに位置する溝底頂上面51Cが形成されている。そして、ガイド溝部51の底面51Aが、台盤11の後端面(後壁26の外側面)の下端寄り位置から溝底頂上面51Cの後端縁に向かって上向きに傾斜した平坦面になって形成されている。
図10に示すように、底面51Aの下端部は、門形連結部材40を前述した前向水平姿勢とした際の短脚部42の下端部よりさらに下方に位置している。また、図2に示すように、ガイド溝部51の内側面51B,51Bは、鉛直方向と平行な平坦面をなして、連結孔50に向かって徐々に互いに接近するように前後方向に対して傾斜している。さらに、図9に示すように、溝底頂上面51Cから主板壁12の上面12Jまでの距離L2は、短脚部42の長さより大きくなっている。
図2に示すように、連結孔50の後端の内側面は、後方に向かって膨出した半円状の後端円弧面50Aになっている。そして、その後端円弧面50Aの上端部が溝底頂上面51Cに開口している。また、後端円弧面50Aの横幅は、門形連結部材40の直径より大きく、前述の支持孔30の前端円弧面30A(図9参照)の横幅と同じになっている。また、関所部50K(図2参照)の横幅は後端円弧面50Aの横幅より僅かに大きくなっている。なお、図3に示すように、ガイド溝部51の下側の下面リブ13は、後端円弧面50Aを形成する円弧状リブ13Eと、その円弧状リブ13Eからガイド溝部51の平面形状に対応して放射状に延びた放射状リブ13Fとを含んでなる。
本実施形態の台車10の構成に関する説明は以上である。次に、この台車10の作用効果について説明する。台車10を単体で使用する場合には、図1に示すように、門形連結部材40を横に向けて上面溝31に収める。これにより、門形連結部材40は、台盤11の前端面より後側位置にコンパクトに収まり、邪魔にならなくなる。
本実施形態の台車10は中央孔11Aを有した枠形構造をなしているので、搬送対象である荷物は箱形であるのが好ましい。図9には、箱形の荷物の一例としてコンテナ90が示されている。コンテナ90は、台車10に搭載されると、滑止部17(図1参照)と上面突条18とによって横ずれを抑えられる。これにより、コンテナ90を台車10上に複数段に積み上げても安定した搬送が可能になり、多くのコンテナ90を効率よく搬送することができる。
台車10を複数連結すれば、より多くのコンテナ90を効率良く搬送することができる。そのためには、図6に示すように上面溝31に収まっている門形連結部材40を図5に示すように前方に旋回して台車10の前方に突出させる。具体的には、台車10の前面の収納用凹部29(図1参照)に手先又は足先を入れて短脚部42を手前に引けばよい。すると、門形連結部材40を持ち上げなくても単に前側に旋回させるだけで、第1と第2のガイド斜面32A,33Aの案内により門形連結部材40の連絡バー43が旋回規制部32の頂上部分(具体的には、対向突部33の上面33C)に乗り上がり、そこから更に旋回させると、図5に示すように連絡バー43がシャフト受容部34に入り込む。これにより、門形連結部材40が、横方向への旋回を規制されて、台車10から前方に突出した前向水平姿勢に保持される。
そして、台車10を他の台車10の後側に並べ、後側の台車10の門形連結部材40を前側の台車10のガイド溝部51に突入させる。このとき、門形連結部材40の先端部がガイド溝部51の先の連結孔50から側方にずれていると、門形連結部材40の短脚部42の側面がガイド溝部51の内側面51Bに摺接して連結孔50側に寄せられる。また、門形連結部材40がガイド溝部51内を前方に進んでいくに従って短脚部42の下端部がガイド溝部51の底面51Aに摺接して上方に移動し、門形連結部材40が上方に傾動する。そして、短脚部42の下端部がガイド溝部51の溝底頂上面51Cに乗り上がる。
ここで、溝底頂上面51Cと主板壁12の上面12Jとの間には、短脚部42の長さ以上のスペースが確保されているので、短脚部42は主板壁12上のコンテナ90と干渉することなく溝底頂上面51C上を移動し、連結孔50の上方に移動する。すると、門形連結部材40の自重により短脚部42が連結孔50に係合し、連絡バー43が溝底頂上面51Cに下方から支持され、門形連結部材40が前向水平姿勢に戻る。以上により、前後の台車10,10が門形連結部材40によって連結される。また、同様の操作を行って3つ以上の複数の台車10を連結することもできる。
このように、本実施形態の台車10によれば、従来に比べて容易に台車10,10同士を連結することができる。しかも、台車10にコンテナ90等の荷物を積んだ状態でも荷物と門形連結部材40とを干渉させずに台車10,10同士を連結させることができる。また、前後の台車10,10は、それらを連結する門形連結部材40の短脚部42を中心にして相対的に旋回させることができる。これにより、台車10を複数連ねてなる台車列車を全体的に湾曲させてコーナー部をスムーズに旋回走行することができる。しかも、台車10,10同士を近づけると、図10に示すように、後側の台車10の門形連結部材40が前側の連結孔50の奥部まで突入して前後の台車10,10同士を互いに当接するまで近づけることができるから、台車列車を不使用時にコンパクトに纏めておくことができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態の台車10では、前向水平姿勢の門形連結部材40の旋回を1対の旋回規制部32,32にて規制していたが、旋回規制部32,32を設けず、門形連結部材40が自由に旋回する構成としてもよい。
(2)また、1対の旋回規制部32,32の代わりに、支持孔30の前方に前後方向に延びる溝を設けて、そこに門形連結部材40の連絡バー43が収まるようにしてもよい。
(3)前記実施形態の台車10のガイド溝部51の底面51Aを円錐形状にしてその両側部が内側面51B,51Bと連続させてもよい。
(4)前記実施形態の台車10では、門形連結部材40が前後に傾動して連結孔50に係合する構造であったが、門形連結部材40が上下に直動して連結孔50に係合するようにしてもよい。
(5)前記実施形態の台車10の連結孔50は、上下方向に貫通していたが、上下に貫通せずに、底部を有する凹形構造をなしていてもよい。
10 台車
12J 上面(荷物載置面)
30 支持孔
32 旋回規制部
32A 第1ガイド斜面
33A 第2ガイド斜面
40 門形連結部材
50 連結孔
51 ガイド溝部

Claims (4)

  1. 台車の前端部中央を上下に貫通する支持孔と、
    略門形構造をなして、その一方の脚部が前記支持孔に回転可能に支持されると共に、前後の傾動又は上下の直動を許容された門形連結部材と、
    前記台車の後部中央に形成され、別の台車の前記門形連結部材の他方の脚部が係合する連結孔と、を有し、前後に複数並べて連結可能な台車において、
    前記台車の後部には、前記連結孔より後方位置から前記連結孔に向かって徐々に浅く且つ徐々に幅狭になり、後側の前記台車の前記門形連結部材の前記他方の脚部を前記連結孔に案内するガイド溝部が備えられ、
    2台の台車を前後に並べ、後側の台車から前記門形連結部材を突出させて台車同士を近づけると、後側の台車の前記門形連結部材の前記他方の脚部は、前側の台車の前記ガイド溝部の底面に摺接して上方に移動し、前記ガイド溝部を通過すると前記門形連結部材の自重により下方に移動して前記連結孔に受容されると共に、前記ガイド溝部を通過する間の前記他方の脚部の最高到達点が、前記台車の荷物載置面より下側となる台車。
  2. 前記連結孔への係合前の前記門形連結部材を、前記台車から前方に突出した状態に保持する旋回規制部を備え
    前後に並べて連結された台車同士が、前記他方の脚部を中心にして相対的に旋回可能である請求項1に記載の台車。
  3. 台車の前端部中央を上下に貫通する支持孔と、
    略門形構造をなして、その一方の脚部が前記支持孔に回転可能に支持されると共に、前後の傾動又は上下の直動を許容された門形連結部材と、
    前記台車の後部中央に形成され、別の台車の前記門形連結部材の他方の脚部が係合する連結孔と、を有し、前後に複数並べて連結可能な台車において、
    前記台車の後部には、前記連結孔より後方位置から前記連結孔に向かって徐々に浅く且つ徐々に幅狭になり、後側の前記台車の前記門形連結部材の前記他方の脚部を前記連結孔に案内するガイド溝部が備えられ、
    前記連結孔への係合前の前記門形連結部材を、前記台車から前方に突出した状態に保持する旋回規制部を備え、
    前記旋回規制部は、前記支持孔の斜め前方に対をなして突設され、
    前記門形連結部材が1対の前記旋回規制部の間に配置された場合に、前記台車から前方に突出した状態に保持され、前記門形連結部材が前記旋回規制部の後側に配置された場合に、横向き状態に保持される台車。
  4. 前記旋回規制部には、その後側から前側へと旋回される前記門形連結部材と摺接して前記門形連結部材を上方に傾動又は直動させて前記旋回規制部を乗り越える位置まで案内するガイド斜面が形成されている請求項3に記載の台車。
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