JP6893334B2 - 軸重計測装置および軸重計測方法 - Google Patents

軸重計測装置および軸重計測方法 Download PDF

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Description

本開示は、走行路を通過する車両が撮像された撮像画像から車両の軸重を計測する軸重計測装置および軸重計測方法に関する。
特許文献1には、軸重計測装置が開示されている。この軸重計測装置は、試験車両の車両ナンバー、既知の軸重、および既知の総重量を、既知データとして予め記憶し、さらに、軸重の誤差の許容範囲および総重量の誤差の許容範囲を、計測精度の判定に用いる判定用データとして予め記憶している。軸重計測装置は、走行する車両のナンバープレートを撮像カメラで撮像して車両ナンバーを読み取って試験車両を識別し、識別した試験車両について、荷重センサに基づいて、計測された軸重と既知の軸重との誤差、および、計測された総重量と既知の総重量との誤差をそれぞれ算出する。そして、軸重計測装置は、誤差が許容範囲内であるか否かによって計測精度を判定する。
特開2013−7624号公報
本開示は、走行路を通過する車両が撮像された撮像画像から、車両の軸重を高精度に計測する軸重計測装置および軸重計測方法を提供する。
本開示の一態様に係る軸重計測装置は、走行路と、走行路上の車両とが撮像された撮像画像を用いて、車両の軸重を計測する軸重計測装置であって、変位算出部と、補正情報取得部と、軸重算出部とを備える。変位算出部は、撮像画像を用いて、軸重による走行路の変位を検出する。補正情報取得部は、補正情報を取得する。軸重算出部は、変位と補正情報とを用いて軸重を算出する。補正情報取得部は、撮像画像から補正情報を取得する。補正情報取得部は、車両のホイールの形状を認識し、車両のホイールの形状から車両の車軸当たりのタイヤの数を示す情報を、補正情報として取得する。
本開示の一態様に係る軸重計測方法は、走行路と、走行路上の車両とが撮像された撮像画像を用いて、車両の軸重を計測する軸重計測方法であって、変位算出ステップと、補正情報取得ステップと、軸重算出ステップとを備える。変位算出ステップは、撮像画像を用いて、軸重による走行路の変位を検出するステップである。補正情報取得ステップは、補正情報を取得するステップである。軸重算出ステップは、変位と補正情報とを用いて軸重を算出するステップである。補正情報取得ステップでは、撮像画像から補正情報を取得する。補正情報取得ステップでは、車両のホイールの形状を認識し、車両のホイールの形状から車両の車軸当たりのタイヤの数を示す情報を、補正情報として取得する。
上記本開示に係る軸重計測装置および軸重計測方法によれば、走行路を通過する車両が撮像された撮像画像から、車両の軸重を高精度に計測することができる。
図1は、変位を計測する様子の一例を模式的に示す外観図である。 図2は、実施の形態1に係る軸重計測装置の構成を示すブロック図である。 図3は、空間情報を説明する図である。 図4Aは、車軸を車両の正面側から見た模式図である。 図4Bは、車両を側面から見た時のタイヤの状態を示す模式図である。 図5は、軸重計測装置の動作を示すフローチャートである。 図6Aは、エリア設定の一例を示す模式図である。 図6Bは、エリア設定の他の一例を示す模式図である。 図7は、撮像画像におけるノイズを説明する図である。 図8は、ノイズとエリアサイズの関係を説明する図である。 図9は、変位検出の感度とエリアサイズの関係を説明する図である。 図10は、エリアサイズとSN比の関係を説明する図である。 図11Aは、撮像装置とタイヤの位置関係を説明する図である。 図11Bは、撮像装置とタイヤの位置関係を説明する図である。 図12Aは、図11Aの状態で撮像装置が生成した撮像画像を示す図である。 図12Bは、図11Bの状態で撮像装置が生成した撮像画像を示す図である。 図13Aは、軸重による路面変位の一例を説明する模式図である。 図13Bは、軸重による路面変位の他の一例を説明する模式図である。 図14Aは、基準となる路面変位の一例を説明する模式図である。 図14Bは、図14Aの路面変位と相似の関係にある路面変位を説明する模式図である。 図15は、シングルタイヤにおける路面変位を説明する模式図である。 図16は、ダブルタイヤにおける路面変位を説明する模式図である。 図17は、車軸間の距離と路面変位の関係を説明する図である。
実施の形態の一態様に係る軸重計測装置は、走行路と、走行路上の車両とが撮像された撮像画像を用いて、車両の軸重を計測する軸重計測装置であって、変位算出部と、補正情報取得部と、軸重算出部とを備える。変位算出部は、撮像画像における軸重による走行路の変位を検出する。補正情報取得部は、補正情報を取得する。軸重算出部は、変位と補正情報とを用いて軸重を算出する。
以下、本開示の一態様に係る軸重計測装置の具体例について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。本開示は、請求の範囲だけによって限定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本開示の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
(実施の形態1)
ここでは、本開示の一態様として、一般車両の走行路に設置され、通過する車両の軸重による走行路の変位を計測し、計測した変位から車両の軸重を計測する軸重計測システムについて説明する。
[1.構成]
図1は、本開示の実施の形態1に係る軸重を計測する様子の一例を模式的に示す外観図である。
図1に示すように、軸重計測システム1は、撮像装置100と軸重計測装置200とで構成される。走行路130の路面131は、車両120のタイヤ121との接地面から荷重を受け変位する。路面131の変位は、タイヤ121の状態、気温、路面131の温度、車両120の走行速度などに影響を受け変化する。
ここでは、例えば、軸重計測装置200は、車両120が走行する走行路130を撮像する撮像装置100に接続される。そして、撮像装置100が生成した複数の撮像画像は、軸重計測装置200に入力される。また、軸重計測装置200は、路面変位に影響を及ぼす各種の情報を撮像画像や外部機器から取得する。撮像画像の入力や情報の取得は、無線又は有線による通信、もしくは、記録媒体を介して行われる。軸重計測装置200は、入力された撮像画像と情報から、走行路130の路面変位を計測する。軸重計測装置200は、計測した路面変位と取得した情報を用いて車両120の軸重を計測する。
[1−1.軸重計測装置]
図2は、本開示の実施の形態1に係る軸重計測装置200の構成を示すブロック図である。
図2に示されるとおり、軸重計測装置200は、入出力I/F210と、制御部220と、空間情報取得部230と、位置検出部240と、変位算出部250と、補正情報取得部260と、軸重算出部270と、メモリ280とを備える。また、補正情報取得部260は、状態判定部261と、温度計測部262と、速度計測部263と、を備える。
軸重計測装置200は、例えば、メモリ280に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)などのマイクロプロセッサが実行することによって実現される。
入出力I/F210は、撮像装置100によって生成された撮像画像の入力を受け付ける。例えば、入出力I/F210は、4096×2160ピクセルのデジタル画像の入力を受け付ける。入出力I/F210は、受付けた撮像画像を制御部220に出力する。入出力I/F210は、撮像装置100以外の撮像装置が生成した撮像画像や、他の装置が出力した各種情報を受け付ける。
制御部220は、各部の動作を制御する。制御部220は、例えば、プログラムが格納された不揮発性メモリ、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリ、入出力ポート、プログラムを実行するプロセッサなどを有する。
空間情報取得部230は、車両120が撮像されていない撮像画像を用いて、路面131の空間情報を取得する。
図3は、空間情報を説明する図である。図3に示すように、空間情報取得部230は、メモリ280に格納されている撮像装置100の撮像素子101の路面131からの高さ(h)、画角(例えば、4096×2160ピクセル)、撮像素子101の路面131に対する傾き(α)などを示す設置情報を用いる。そして、空間情報取得部230は、路面131の各点が撮像画像のどの点に投影されているかを算出し、空間情報を算出する。ここで、空間情報取得部230は、路面131の各点が仮想的な投影面102のどの点に投影されているかを算出することにより、空間情報を算出してもよい。本開示における空間情報とは、各点の1ピクセル当たりの実際の長さを示す。空間情報は、撮像画像における各点の1ピクセル当たりの実際の長さが異なることを補正するために用いられる。空間情報取得部230は、透視投影法などの方法を用いて、空間情報を算出する。
図3において、路面131上の点G1、G2、G3は、それぞれ、投影面102上の点F1、F2、F3に対応する。撮像装置100に近い路面131上の点G3を投影した点F3と、撮像装置100から遠い路面131上の点G1を投影した点F1とでは、撮像画像上では同じピクセル長が表示されるが、実際の長さは異なる。また路面131上の点G1と点G3の中間点の点G2を投影した点F2の1ピクセル当たりの実際の長さも、点F1、F3の1ピクセル当たりの実際の長さとは異なる。これは、撮像装置100と各点G1、G2、G3との距離が大きいほど、各点G1、G2、G3が撮像画像において小さく投影されることに起因する。
位置検出部240は、メモリ280が記憶している複数の撮像画像を撮像時刻順に取りだし、各撮像画像におけるタイヤの位置を検出する。位置検出部240は、撮像画像中のタイヤ位置検出方法として、画像認識技術やテンプレートマッチング、機械学習、ニューラルネットワークなどの一般的な技術を用いることができる。位置検出の精度は、ピクセル単位でもサブピクセル単位でもよい。
変位算出部250は、メモリ280が記憶している複数の撮像画像を撮像時刻順に取出す。そして、変位算出部250は、撮像画像内に設定した検出エリア内の画像と、空間情報取得部230が算出した各点の1ピクセル当たりの実際の長さと、位置検出部240が検出したタイヤ位置を用いて、路面131の変位を算出する。変位算出部250は、撮像画像中の変位検出方法として、ブロックマッチング、相関法、サンプリングモアレ法、特徴点追跡法など一般的な変位検出方法を用いることができる。ここで相関法として、正規化相関法(normalized cross correlation)、位相相関法(phase correlation)、レーザスペックル相関法などが挙げられる。変位検出の精度は、ピクセル単位でもサブピクセル単位でも良い。
補正情報取得部260は、軸重を補正するための補正情報を取得する。
状態判定部261は、タイヤの状態を判定する。状態判定部261は、例えば、車両120が正面および側面から撮像された撮像画像から、画像認識によりタイヤの状態を判定できる。状態判定部261が判定に用いる撮像画像は、撮像装置100によって生成されてもよいし、他の撮像装置によって生成されてもよい。状態判定部261は、1つの車軸当たりのタイヤの数、タイヤ間隔、路面との接地面積、軸間距離などを判定する。なお、状態判定部261は、撮像画像から画像認識により、車種を判定し、車種に基づいてタイヤの状態を判定してもよい。
このとき、状態判定部261は、メモリ280に記憶された、車種に対応付けられたタイヤに関する情報を用いて、タイヤの状態を判定してもよい。より詳細には、状態判定部261は、補正情報として、車両120のタイヤの太さを示す情報、車両120の車軸当たりのタイヤの数を示す情報、および車両120の車軸間の距離を示す情報のうち少なくとも一つを含む情報を取得してもよい。
また、状態判定部261は、走行路130に設置された圧力センサやレーザセンサの情報からタイヤの状態を判定してもよい。
図4Aは、後輪の車軸を車両120の正面側から見た模式図である。図4Bは、車両120を側面から見た時のタイヤの状態を示す模式図である。
図4Aは、車両120の後輪を示している。図4Aにおいて、1つの車軸の一端に、タイヤ121、122が接続されている。タイヤ121とタイヤ122との車輪間距離は距離D1である。図4Bは、車両120の前輪のタイヤ123と後輪のタイヤ121との軸間距離が距離D2であることを示す。また、図4Bは、タイヤ121と路面との接地面積がS1であることを示す。
温度計測部262は、外気温および路面温度を測定する。温度計測部262は、走行路130に設置された温度計または熱電対が測定した温度を取得してもよい。また、温度計測部262は、サーマルカメラが生成した撮像画像から温度を取得してもよい。
速度計測部263は、メモリ280が記憶している複数の撮像画像を撮像時刻順に取りだす。そして、速度計測部263は、オプティカルフロー、テンプレートマッチング、背景差分法などを用いて、車両120の走行速度を計測する。速度計測部263は、走行路130に設置された埋め込みセンサ、レーザ、音波センサなどから走行速度を取得してもよい。
軸重算出部270は、変位算出部250が検出した走行路130の変位と補正情報取得部260が取得した補正情報を用いて、走行路130を通過する車両120の軸重を算出する。
メモリ280は、入出力I/F210から入力された撮像画像や各種情報を記憶する。メモリ280は、撮像装置100の設置情報を記憶する。また、メモリ280は、各部のワークメモリとして用いられる。例えば、メモリ280は、空間情報取得部230が取得した空間情報を記憶する。メモリ280は、位置検出部240が検出したタイヤ121の位置情報を記憶する。メモリ280は、変位算出部250が算出した路面変位を記憶する。メモリ280は、補正情報取得部260が取得した補正情報を記憶する。メモリ280は、状態判定部261が判定したタイヤ状態を記憶する。メモリ280は、温度計測部262が計測した外気温および路面温度を記憶する。メモリ280は、速度計測部263が計測した車両120の走行速度を測定する。メモリ280は、軸重算出部270が算出した軸重を記憶する。メモリ280は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の高速動作が可能な半導体記憶素子で構成される。
[2.動作]
[2−1.全体の動作]
図5は、実施の形態1に係る軸重計測装置200の動作を示すフローチャートである。
制御部220は、撮像装置100より撮像画像を取得する。制御部220は、入出力I/F210を介して、撮像装置100が生成した撮像画像を取得する。そして、制御部220は、撮像画像をメモリ280に格納させる(ステップS501)。
制御部220は、空間情報取得部230に、空間情報を取得させる(ステップS502)。空間情報取得部230は、メモリ280に格納されている撮像画像と、撮像装置100の設置情報を用いて、空間情報を取得する。
制御部220は、位置検出部240に、撮像画像におけるタイヤ121の位置を検出させる(ステップS503)。
制御部220は、補正情報取得部260に、軸重算出に必要な情報を取得させる(ステップS504)。補正情報取得部260は、状態判定部261、温度計測部262、および速度計測部263の一部または全てに軸重計測に必要な情報を取得させ、その情報を補正情報としてメモリ280に格納させる。状態判定部261、温度計測部262、および速度計測部263は、メモリ280に格納されている撮像画像などを用いて、軸重計測に必要な補正情報を取得する。
制御部220は、変位算出部250に、撮像画像を用いて、路面131の変位を算出させる(ステップS505)。
制御部220は、軸重算出部270に、変位算出部250が算出した変位と補正情報取得部260が取得した補正情報を用いて、車両120の軸重を算出させる(ステップS506)。
[2−2.変位検出]
まず、変位算出部250は、撮像画像において変位を検出するための検出エリアのサイズを設定する。制御部220は、位置検出部240が検出したタイヤ位置に基づいて、任意に設定した位置において、エリアサイズを複数設定し、各エリアサイズで算出した変位結果から、検出エリアのエリアサイズを決定してもよい。また、制御部220は、タイヤ位置に基づいて、複数の位置を設定し、各位置で設定した検出エリアにおいて算出した変位結果の平均値、中央値などを用いて、検出エリアのエリアサイズを決定してもよい。
図6Aはエリア設定の一例を示す模式図である。図6Bはエリア設定の他の一例を示す模式図である。
図6Aおよび図6Bは、走行路130(図1参照)上を走行する車両のタイヤ121と接する路面131が車両の軸重により、変位していることを示している。また、図6Aは、制御部220が検出エリアとしてエリアS1を設定していることを示す。さらに、図6Bは、制御部220が検出エリアとしてエリアS2を設定していることを示す。
図7は、撮像画像におけるノイズを説明する図である。図8は、ノイズとエリアサイズの関係を説明する図である。図7において、縦軸は変位、横軸は時刻を示す。図8において、縦軸はノイズ、横軸はエリアサイズを示す。
図7は、車両を含まない複数の撮像画像に対して、撮像画像時刻順に検出した変位を示す。この場合、各撮像画像間から変位は算出されないので、変位算出結果は各時刻において0になる。実際には、図7に示すように、撮像素子101(図3参照)のノイズ、大気の揺らぎなどにより、変位bがノイズ成分として算出される。そのため、例えば、変位bの分散aをノイズと考えることが出来る。なお、分散ではなく標準偏差をノイズと考えてもよい。
このようなノイズは、一般的には白色雑音である。そのため、テンプレートマッチングにおいては、図6AのエリアS1のようにエリアサイズを大きくすると、図8に示すように、ノイズが平均化され、ノイズの影響は小さくなる。すなわち、エリアサイズを大きくすると、ノイズは飽和値cに近づいていく。一方、図6BのエリアS2のように、検出エリアの領域に対して変位が発生している領域の割合を大きくすることで、変位に関する感度が向上する。
また、図9に示すように、エリアサイズが大きくなるほど、変位検出の感度は小さくなる。図9は、変位検出の感度とエリアサイズの関係を説明する図である。図9において、縦軸は感度、横軸はエリアサイズを示す。エリアサイズが大きい場合、設定した検出エリアの領域に対して変位していない部分が占める領域の割合が大きくなる。従って、テンプレートマッチングを行う場合、変位していない部分に合わせ込む力が強くなり、変位検出の感度が小さくなってしまう。
このことから、エリアサイズとSN比(シグナルノイズ比)の関係は図10のようになると考えられる。図10は、エリアサイズとSN比の関係を説明する図である。図10において、縦軸はSN比、横軸はエリアサイズである。図10に示すように、SN比にピークがある場合は、ピーク位置に対応するエリアサイズを検出エリアの大きさとして設定すればよい。また、SN比にピークがない場合は、図8においてノイズレベルが立ち上がるエリアサイズS3を検出エリアの大きさとして設定してもよい。
制御部220は、上記のいずれかの方法でエリアサイズを算出する。
次に、制御部220は、空間情報取得部230が取得した各点の1ピクセル当たりの実際の長さを用いて、算出したエリアサイズを調整する。
制御部220は、空間情報(1ピクセルあたりの実長)に応じて、エリアサイズを調整する。制御部220は、例えば、実際の長さにおいて10cmなどの基準を設定し、エリアサイズがその基準となるサイズになるように、空間情報を用いてタイヤ121の位置ごとにエリアサイズ(ピクセルサイズ)を調整する。これは、同じ基準のエリアサイズを用いないと、同じ重さがかかった時の変位が同じ値にならなくなってしまうためである。すなわち、エリアサイズを実際の長さに対応したピクセルサイズに変換する。
図11Aおよび図11Bは、撮像装置100とタイヤ121の位置関係を説明する図である。図12Aは、図11Aの状態で撮像装置100によってタイヤ121が撮像された撮像画像を示す図である。図12Bは、図11Bの状態で撮像装置100によってタイヤ121が撮像された撮像画像を示す図である。
図11Aは、タイヤ121が撮像装置100から遠い位置にあることを示す。図11Bは、タイヤ121が撮像装置100に近い位置にあることを示す。また、図12Aは、図11Aの状態において、撮像装置100が生成した撮像画像500を示す。図12Bは、図11Bの状態において、撮像装置100が生成した撮像画像510を示す。図12Aおよび図12Bに示すように、撮像時の撮像装置100とタイヤ121との間の距離から、撮像画像500におけるタイヤ501は、撮像画像510におけるタイヤ511より小さく撮像される。
ここで、図12Aにおけるタイヤ501の位置は、図3の点F1の位置に対応している。また、図12Bにおけるタイヤ511の位置は、図3の点F3の位置に対応している。この時、空間情報取得部230が算出した各点の1ピクセル当たりの実際の長さは、点F1とその周辺の画素において3/5cmであり、点F3とその周辺の画素において3/20cmであったとする。この時、エリアサイズ(縦×横)が3cm×60cmであったとすると、撮像画像500における検出エリア502のエリアサイズは5ピクセル×100ピクセルとなり、撮像画像510における検出エリア512のエリアサイズは20ピクセル×400ピクセルとなる。図12Aにおいて検出エリア502の大きさは5×100ピクセルを示しており、図12Bにおいて検出エリア512の大きさは20×400ピクセルを示している。このようにエリアサイズを調整することで、撮影画像上では、検出エリア502、512の大きさは異なるが、変位を検出する対象の領域の大きさを同じにすることができる。
変位算出部250は、撮像画像500の場合は、撮像画像500のうち検出エリア502内の画像のみを用いて変位を算出する。また、変位算出部250は、撮像画像510の場合は、撮像画像510のうち検出エリア512内の画像のみを用いて変位を算出する。
[2−3.軸重算出]
図13Aは、軸重による路面変位の一例を説明する模式図である。図13Bは、軸重による路面変位の他の一例を説明する模式図である。
図13Aに示すように、車両が走行する路面132には、タイヤ121を通してかかる車両の軸重による圧力によって変位が生じている。ここで、軸重による圧力は種々の条件によって変化するので、図13Bに示すように路面は路面132や路面133のように変化する。
例えば、軸重が同じ車両でも、1つの車軸当たりの車輪数やタイヤ径が異なると、路面との総接地面積が変わってくる。これにより、路面にかかる圧力が変化し、路面変位も変化する。また、路面が舗装されている場合、気温や路面温度により、舗装の弾性係数が変化する。そのため、同じ圧力をかけた際の変位は変化する。また、車両が撮像地点で加減速している場合は、加速度に応じて各車軸にかかる荷重が変化する。例えば、ブレーキがかかると、前輪の車軸にかかる荷重が増加する。
また、路面の状態(路面プロフィール)により、車両が振動した場合、車両が沈み込む瞬間は路面にかかる圧力が高くなる。そのため、荷重が見かけ上大きくなる。逆に、車両が浮き上がる瞬間は、路面にかかる圧力が小さくなる。そのため、荷重が見かけ上小さくなる。また、路面自体の重さに対する抵抗力は、大別すると静的な抵抗力と動的な抵抗力からなると考えることができる。ここで、動的な抵抗力とは、路面における車両速度と考えられる。そのため、車両速度に応じても路面変位は変化しうる。
軸重算出には、静荷重が必要である。しかしながら、上記のように、荷重は圧力により変化することから、静荷重は、種々の条件により見かけ上変化してしまう。さらに、撮像画像からは路面の変位しか分らない。
このことから、軸重算出部270は、変位算出部250が算出した変位と補正情報取得部260が取得したタイヤの状態、温度、車両速度などの情報を用いて、変位を補正し軸重を算出する。
[2−3−1.関係式を用いた軸重の算出]
軸重算出部270は、変位と軸重の関係式を用いて、軸重を算出してもよい。
具体的には、軸重算出部270は、変位係数を用いて軸重を算出する。変位係数として、走行路130に車輪の軸重が加えられたことに起因して走行路130に変位が生じる場合における、軸重と変位との関係を示す関係式、及び、この関係式で用いられる係数を用いることができる。軸重算出部270は、関係式と変位係数を、予め記憶している。
一般に、軸重w(kg)は、変位dの関数fとして、w=f(d)の式で表現される。本開示では、関数fを一次式で近似して取り扱う。軸重算出部270は、変数をd、変位係数をαとして表わされる一次式w=αdを関係式として記憶している。
この変位係数αは、走行路130を構成するアスファルト等の種類、組成によって異なる。予め軸重が既知である車両を走行路130上で走行させ、軸重と車両の走行時の走行路130の変位の関係を調査することにより、変位係数αを事前に確定させることができる。軸重算出部270は、変位係数αを記憶しておく。軸重算出部270は、変位算出部250が検出した変位を車両の軸重に換算する。
[2−3−2.変位形状を用いた軸重の算出]
軸重算出部270は、変位算出部250が算出した路面131の変位形状から軸重を算出してもよい。
図14Aは、基準となる路面変位の一例を示す図である。図14Bは、図14Aの路面変位と相似の関係にある路面変位の一例を示す図である。図14Aは、タイヤ121が接地したことにより変位した路面134を示す。図14Aにおいては、タイヤ121により、路面134には2tの重量が加えられているとする。これに対して、図14Bは、タイヤ121が接地したことにより変位した路面135を示す。図14Bにおいては、タイヤ121により、路面135には10tの重量が加えられているとする。
ここで、タイヤ121が路面134に接地する接地面積と、タイヤ121が路面135に接地する接地面積は同じであるとする。接地面積が一定の場合、路面変位は重さに比例すると仮定すると、異なる重さの加重による路面の変位形状は、相似形となる。すなわち、基準のたわみ形状とその時の軸重を対応付けてメモリ280に格納しておけば、変位算出部250が計測した変位の変位形状が基準のたわみ形状の何倍にあたるかを算出することで、車両120の軸重を算出することが可能となる。図14Aおよび図14Bの場合は、図14Aの路面134の変位形状と軸重2tを対応付けてメモリ280に記憶しておき、図14Bの路面135の変位形状が路面134の変位形状の何倍であるかを算出する。この場合、算出結果が5倍となるので、図14Bの場合の軸重は2t×5=10tとなる。
なお、軸重算出部270は、路面の変位形状ではなく、変位の最大値、または、所定領域における変位の平均値と軸重を対応付けてメモリ280に記憶しておき、変位算出部250が算出した変位の最大値、または、所定領域における変位の平均値と、記憶された値とを比較して、軸重を算出してもよい。また、変位形状の関係を、比例ではなく、高次の関数を用いて表してもよい。
[2−3−3.タイヤ状態]
軸重算出部270は、タイヤ状態を用いて軸重を補正してもよい。タイヤ状態による補正のためには、車両による路面変位の空間分布を知る必要がある。路面変位の空間分布として、撮像画像から測定された路面変位の広がりを用いてもよいし、FWD(Falling Weight Deflectometer)にて測定された路面変位の変位形状を用いてもよいし、シミュレーションで算出された空間分布を用いてもよい。タイヤ状態の補正に関しては、最も単純には、路面変位を、各タイヤの変位の線形和であると仮定する。そうすると、各タイヤ状態から各タイヤにかかる重さを算出することが可能である。もちろん線形に限らず任意の形、または関数で変位を表現してもよい。
ここでは、車輪のタイヤ数による路面変位の違いについて図15および図16を用いて説明する。図15は、シングルタイヤにおける路面変位を説明する模式図である。図16は、ダブルタイヤにおける路面変位を説明する模式図である。
例えば、軸重が10トンの車両において、片側の車輪の輪荷重は理想的には5トンとなる。車輪がシングルタイヤの場合は5トンの荷重が1つのタイヤ121から走行路の路面136に掛かり、路面136は図15に示すように変位する。これに対して、図16に示すように、ダブルタイヤの場合は、5トンの輪荷重が2つのタイヤ121、122に分散されて路面139に掛かる。これは、1つの車軸についているタイヤ数が増えると、タイヤ当たりにかかる荷重が減り、路面変位も小さくなることによる。この場合の走行路の路面変位は、タイヤ121から掛かる2.5トンの荷重による路面変位138と、タイヤ122から掛かる2.5トンの荷重による路面変位137とが合成された路面変位139となる。
図15および図16に示すように、走行路の変位は、軸重、もしくは輪荷重が同じであってもシングルタイヤに比べてダブルタイヤのほうが小さくなる。このことから、例えば、車輪のタイヤ数に応じて変位から軸重に換算する関係式の変位係数αを変更すれば、軸重の計測精度を向上させることができる。
ここで、計測される路面変位がタイヤ一輪毎の変位の線形和と仮定すると、変位を(数1)のように表せる。
(数1):D(x)=w1×D1(x)+w2×D2(x+d)
ただし、xはタイヤ121直下から撮像装置100までの距離、dは車輪間距離、w1はタイヤ121にかかる重さ、w2はタイヤ122にかかる重さである。また、D1はタイヤ121の基準変位関数、D2はタイヤ122の基準変位関数、Dは合成変位関数である。ここで、x≧とする。x<0の場合、撮像装置では路面139を撮像できないので、変位の算出について考慮しなくても構わない。
(数1)において、タイヤにかかる重さw1、w2の2つが未知数である。未知数が2つであることから、2つの計測点においてそれぞれ変位を計測することで、(数1)からタイヤ121、122の重さが算出出来る。タイヤが2つ以上の場合も同様にして、未知数の数(タイヤの数)に合わせて計測点を増やすことで、各タイヤにかかる重さを算出することができる。
ここで、同じ軸についているタイヤに関しては、等しく軸重が分散すると仮定すると、w1=w2となり、未知数が減る。そのため、計測点を減らすことが可能となる。
なお、1つの車軸に複数のタイヤが備えられている場合は、1つの車軸における変位は、各タイヤの変位の線形和で表せると説明したが、これに限定するものではない。例えば、他の関数や、シミュレーションを用いて合成変位を再現出来るようなパラメータ(重さ)を推定してもよい。
また、図17に示すように、軸間の距離が近い場合は、別の軸の影響が強くなる。図17は、軸間の距離と路面変位の関係を説明する図である。図17において、タイヤ121が1軸目のタイヤ、タイヤ123が2軸目のタイヤとする。そうすると、タイヤ121による路面変位140とタイヤ123による路面変位141が影響し合い、この場合の路面変位は路面変位142となる。この場合も上記のような関係式を用いて、軸重を算出すればよい。
[2−3−4.温度]
軸重算出部270は、気温や路面温度を用いて軸重を補正してもよい。温度による補正は、FWD(Falling Weight Deflectometer)にてたわみ量を測定する際の補正と同様でもよい。また、重さが既知の荷重物による路面変位を各温度で測定して生成した補正テーブルを用いて補正してもよい。
また、路面温度は、一様としてもよいし、細かく設定してもよい。路面温度を細かく設定する場合は、各温度領域に合わせた補正係数を格納した補正テーブルを用いて補正してもよい。補正テーブルをメモリ280に格納しておくことで、温度が一様だった場合にも対応可能となる。
[2−3−5.車両速度]
軸重算出部270は、車両120の速度を用いて軸重を補正してもよい。車両120の速度から理論式に基づいて抵抗値を算出して、軸重を補正してもよい。また、重さが既知の車両を各速度で走行させ、その時の路面変位から補正テーブルを作成し、補正テーブルを用いて軸重を補正してもよい。
また、速度から加速度を算出し、加速度による補正を行ってもよい。この場合、算出した加速度に合わせた補正係数を格納した補正テーブルを用いて、軸重を補正してもよい。補正テーブルをメモリ280に格納しておく。
[2−3−6.タイヤの接地面積]
軸重算出部270は、タイヤの路面に対する接地面積を用いて軸重を補正してもよい。シングルタイヤの場合、車輪の接地面積により路面に掛かる圧力が変化する。そのため、路面変位も変化する。このことから、状態判定部261は、1つの車軸当たりのタイヤ数に加え、タイヤの種類を検出する。そして、軸重算出部270は、タイヤ数とタイヤの種類に応じて変位係数αを変更してもよい。
重さが既知で接地面積の異なる荷重物による路面変位を測定しておき、補正テーブルを作成して、接地面積による補正を行ってもよい。また、多層弾性理論や他の適当な計算式、有限要素法などの数値解析によるシミュレーションから接地面積により補正項を算出してもよい。
[2−3−7.車両の動き]
撮像画像から画像処理を用いて、車両の動きを検出し、動きに応じた補正を行ってもよい。例えば、車両が振動している場合、複数の撮像画像を用いて、動きによる路面変位の平均値を路面変位としてもよい。このように、平均値をとることで、車体が沈み込んだ時と浮き上がった時の変位への影響を打ち消すことが可能となる。
なお、上記各種の条件において、加速度が生じている撮像画像や、車両の浮き沈みがある撮像画像など、変位算出の精度を劣化させると考えられる撮像画像は軸重計測に用いないとしてもよい。
[3.効果等]
実施の形態1の軸重計測装置200は、走行路130と、走行路130上の車両120とが撮像された撮像画像を用いて、車両120の軸重を計測する軸重計測装置であって、変位算出部250と、補正情報取得部260と、軸重算出部270とを備える。変位算出部250は、撮像画像を用いて、軸重による走行路130の変位を検出する。補正情報取得部260は、補正情報を取得する。軸重算出部270は、変位と補正情報とを用いて軸重を算出する。
これにより、種々の条件に変動しうる路面の変位を計測することが出来る。従って、軸重の計測精度を向上させることができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1について説明した。しかしながら、本開示における技術は、これらに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態にも適用可能である。
本開示では、走行路を1台の撮像装置を用いて撮像した。しかし、複数台の撮像装置を用いて生成した撮像映像について本開示と同様の処理を行い、複数の算出結果から算出した最終的な変位を用いて軸重を算出してもよい。また、複数の撮像画像を利用してもよい。これにより、算出精度を向上させることができる。
また、撮像装置100の路面131に対する傾きが例えば、路面131の変位により変化してしまった場合、グローバル動き、不動点の動き、3次元再構成、SFM(Structure from Motion)などによる撮像装置100の位置推定などから、撮像装置100の傾きを推定して、メモリ280が記憶している設置情報を補正してもよい。
また、補正情報取得部260(図2参照)の状態判定部261は、車両120のホイールの形状を認識してもよい。具体的には、状態判定部261は、撮像装置100から取得した撮像画像を用いて、画像認識により車両120のホイールの形状を認識してもよい。そして、状態判定部261は、認識したホイールの形状から、車両120の車軸当たりのタイヤの数を示す情報を、補正情報として取得してもよい。ここで、一般的に、シングルタイヤのホイールの形状は、ダブルタイヤのホイールの形状とは異なる。具体的には、ダブルタイヤのホイールの形状は、タイヤを車軸の片側に2本取り付けるために、外側から見て凹形状となっている。状態判定部261は、この形状の違いを認識することにより、車両120の車軸当たりのタイヤの数を示す情報を取得することができる。
本開示において、軸重計測装置200は、マイクロプロセッサとメモリとを備えるコンピュータにおいて、メモリに記憶されたプログラムをマイクロプロセッサが実行することによって実現される構成の例であるとして説明した。しかしながら、変位計測装置は、上記実現例と同等の機能を有していれば、必ずしも上記実現例通りに実現される構成の例に限定される必要はない。例えば、軸重計測装置200を構成する構成要素の一部又は全部が、専用回路によって実現される構成の例であっても構わない。
また、軸重計測装置200における各構成要素(機能ブロック)は、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等の半導体装置により個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全部を含むように1チップ化されてもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。更には、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてあり得る。
また、上記各種処理の全部又は一部は、電子回路等のハードウェアにより実現されても、ソフトウェアを用いて実現されてもよい。なお、ソフトウェアによる処理は、軸重計測装置200に含まれるプロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現されるものである。また、そのプログラムを記録媒体に記録して頒布や流通させてもよい。例えば、頒布されたプログラムを、他のプロセッサを有する装置にインストールして、そのプログラムをそのプロセッサに実行させることで、その装置に、上記各処理を行わせることが可能となる。
また、上述した実施の形態で示した構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示の範囲に含まれる。
本開示は、走行路を走行中の車両の撮像映像から車両の軸重を計測する軸重計測装置に利用可能である。
1 軸重計測システム
100 撮像装置
200 軸重計測装置
210 入出力I/F
220 制御部
230 空間情報取得部
240 位置検出部
250 変位算出部
260 補正情報取得部
261 状態判定部
262 温度計測部
263 速度計測部
270 軸重算出部
280 メモリ

Claims (12)

  1. 走行路と、前記走行路上の車両とが撮像された撮像画像を用いて、前記車両の軸重を計測する軸重計測装置であって、
    前記撮像画像を用いて、前記軸重による前記走行路の変位を検出する変位算出部と、
    補正情報を取得する補正情報取得部と、
    前記変位と前記補正情報とを用いて前記軸重を算出する軸重算出部と、
    を備え
    前記補正情報取得部は、前記撮像画像から前記補正情報を取得し、
    前記補正情報取得部は、前記車両のホイールの形状を認識し、前記車両のホイールの形状から前記車両の車軸当たりのタイヤの数を示す情報を、前記補正情報として取得する、軸重計測装置。
  2. 走行路と、前記走行路上の車両とが撮像された撮像画像を用いて、前記車両の軸重を計測する軸重計測装置であって、
    前記撮像画像を用いて、前記軸重による前記走行路の変位を検出する変位算出部と、
    補正情報を取得する補正情報取得部と、
    前記変位と前記補正情報とを用いて前記軸重を算出する軸重算出部と、
    を備え
    前記補正情報取得部は、前記撮像画像から前記補正情報を取得し、
    前記補正情報取得部は、前記撮像画像から前記車両の種類を認識し、前記車両の種類に基づいて前記補正情報を取得し、
    前記補正情報は、前記車両のタイヤの太さを示す情報、および前記車両の車軸当たりのタイヤの数を示す情報のうち少なくとも一つを含む、軸重計測装置。
  3. 走行路と、前記走行路上の車両とが撮像された撮像画像を用いて、前記車両の軸重を計測する軸重計測装置であって、
    前記撮像画像内に設定した検出エリア内の画像の画素数と、前記撮像画像内の各点の画素当たりの実際の長さを示す空間情報とを用いて、前記軸重による前記走行路の変位を検出する変位算出部と、
    補正情報を取得する補正情報取得部と、
    前記変位と前記補正情報とを用いて前記軸重を算出する軸重算出部と、
    を備えた、軸重計測装置。
  4. 前記補正情報取得部は、前記撮像画像から前記補正情報を取得する、請求項記載の軸重計測装置。
  5. 前記補正情報取得部は、前記撮像画像から前記車両の種類を認識し、前記車両の種類に基づいて前記補正情報を取得する、請求項記載の軸重計測装置。
  6. 前記補正情報は、前記車両のタイヤの太さを示す情報、前記車両の車軸当たりのタイヤの数を示す情報、および前記車両の車軸間の距離を示す情報のうち少なくとも一つを含む、請求項記載の軸重計測装置。
  7. 前記補正情報取得部は、前記車両のホイールの形状を認識し、前記車両のホイールの形状から前記車両の車軸当たりのタイヤの数を示す情報を、前記補正情報として取得する、請求項記載の軸重計測装置。
  8. 前記補正情報は、前記走行路の温度を示す情報を含む、請求項1〜のいずれかに記載の軸重計測装置。
  9. 前記補正情報は、前記車両の速度を示す情報を含む、請求項1〜のいずれかに記載の軸重計測装置。
  10. 走行路と、前記走行路上の車両とが撮像された撮像画像を用いて、前記車両の軸重を計測する軸重計測方法であって、
    前記撮像画像を用いて、前記軸重による前記走行路の変位を検出する変位算出ステップと、
    補正情報を取得する補正情報取得ステップと、
    前記変位と前記補正情報とを用いて前記軸重を算出する軸重算出ステップと、を
    備え
    前記補正情報取得ステップでは、前記撮像画像から前記補正情報を取得し、
    前記補正情報取得ステップでは、前記車両のホイールの形状を認識し、前記車両のホイールの形状から前記車両の車軸当たりのタイヤの数を示す情報を、前記補正情報として取得する、軸重計測方法。
  11. 走行路と、前記走行路上の車両とが撮像された撮像画像を用いて、前記車両の軸重を計測する軸重計測方法であって、
    前記撮像画像を用いて、前記軸重による前記走行路の変位を検出する変位算出ステップと、
    補正情報を取得する補正情報取得ステップと、
    前記変位と前記補正情報とを用いて前記軸重を算出する軸重算出ステップと、を
    備え
    前記補正情報取得ステップでは、前記撮像画像から前記補正情報を取得し、
    前記補正情報取得ステップでは、前記撮像画像から前記車両の種類を認識し、前記車両の種類に基づいて前記補正情報を取得し、
    前記補正情報は、前記車両のタイヤの太さを示す情報、および前記車両の車軸当たりのタイヤの数を示す情報のうち少なくとも一つを含む、軸重計測方法。
  12. 走行路と、前記走行路上の車両とが撮像された撮像画像を用いて、前記車両の軸重を計測する軸重計測方法であって、
    前記撮像画像内に設定した検出エリア内の画像の画素数と、前記撮像画像内の各点の画素当たりの実際の長さを示す空間情報とを用いて、前記軸重による前記走行路の変位を検出する変位算出ステップと、
    補正情報を取得する補正情報取得ステップと、
    前記変位と前記補正情報とを用いて前記軸重を算出する軸重算出ステップと、を
    備えた、軸重計測方法。
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