JP7067667B2 - 変位‐重量対応付け装置 - Google Patents

変位‐重量対応付け装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7067667B2
JP7067667B2 JP2021501618A JP2021501618A JP7067667B2 JP 7067667 B2 JP7067667 B2 JP 7067667B2 JP 2021501618 A JP2021501618 A JP 2021501618A JP 2021501618 A JP2021501618 A JP 2021501618A JP 7067667 B2 JP7067667 B2 JP 7067667B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
weight
displacement
vehicle number
target period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021501618A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020174833A1 (ja
Inventor
巡 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2020174833A1 publication Critical patent/JPWO2020174833A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7067667B2 publication Critical patent/JP7067667B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01GWEIGHING
    • G01G19/00Weighing apparatus or methods adapted for special purposes not provided for in the preceding groups
    • G01G19/02Weighing apparatus or methods adapted for special purposes not provided for in the preceding groups for weighing wheeled or rolling bodies, e.g. vehicles
    • G01G19/03Weighing apparatus or methods adapted for special purposes not provided for in the preceding groups for weighing wheeled or rolling bodies, e.g. vehicles for weighing during motion
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M5/00Investigating the elasticity of structures, e.g. deflection of bridges or air-craft wings
    • G01M5/0033Investigating the elasticity of structures, e.g. deflection of bridges or air-craft wings by determining damage, crack or wear
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01GWEIGHING
    • G01G19/00Weighing apparatus or methods adapted for special purposes not provided for in the preceding groups
    • G01G19/02Weighing apparatus or methods adapted for special purposes not provided for in the preceding groups for weighing wheeled or rolling bodies, e.g. vehicles
    • G01G19/021Weighing apparatus or methods adapted for special purposes not provided for in the preceding groups for weighing wheeled or rolling bodies, e.g. vehicles having electrical weight-sensitive devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

本発明は、変位‐重量対応付け装置、変位‐重量対応付け方法、およびプログラムに関する。
橋梁などの構造物を車両が通過すると、構造物に荷重が加わり構造物が変位する。このような構造物の変位と車重(車両の重量)との対応関係を求める技術が、種々提案されている。
例えば特許文献1では、重量が既知の個々の車両が構造物上に存在するときに構造物をビデオカメラで撮影し、その撮影した構造物の画像から変位を測定し、変位と車重との対応関係を求めている。
また特許文献2では、橋梁の両端部を車両が通過するタイミングを加速度センサで検知し、また車両が橋梁に存在するときの橋梁の変位を検出し、それらの検出結果に基づいて、Weigh-in-Motionによって車量を計測している。
特開2016-84579 特開2017-58177
上述したように橋梁などの構造物の変位とその原因となった車重との対応関係を求めるためには、車両が構造物をちょうど通過するタイミングを検出する必要があった。そのため、車両が構造物を通過するタイミングを検出できない状況では、構造物の変位と車重との対応関係を求めることは困難であった。
本発明の目的は、上述した課題、すなわち、構造物の変位とその原因となった車重との対応関係を求めるためには、車両が構造物をちょうど通過するタイミングを検出する必要がある、という課題を解決する変位‐重量対応付け装置を提供することにある。
本発明の一形態に係る変位‐重量対応付け装置は、
処理対象期間を設定する設定手段と、
前記処理対象期間内に構造物上を通過した複数の車両の重量を検出する検出手段と、
前記処理対象期間内における前記構造物の変位の複数のピーク値を計測する計測手段と、
前記計測された複数のピーク値の大小関係と前記検出された複数の車両の重量の大小関係とに基づいて、前記ピーク値と前記車両の重量とを対応付ける対応付け手段と、
を備える。
また、本発明の他の形態に係る変位‐重量対応付け方法は、
処理対象期間を設定し、
前記処理対象期間内に構造物上を通過した複数の車両の重量を検出し、
前記処理対象期間内における前記構造物の変位の複数のピーク値を計測し、
前記計測された複数のピーク値の大小関係と前記検出された複数の車両の重量の大小関係とに基づいて、前記ピーク値と前記車両の重量とを対応付ける。
また、本発明の他の形態に係るコンピュータ読み取り可能なプログラムは、
コンピュータに、
処理対象期間を設定する処理と、
前記処理対象期間内に構造物上を通過した複数の車両の重量を検出する処理と、
前記処理対象期間内における前記構造物の変位の複数のピーク値を計測する処理と、
前記計測された複数のピーク値の大小関係と前記検出された複数の車両の重量の大小関係とに基づいて、前記ピーク値と前記車両の重量とを対応付ける処理とを、
行わせるためのプログラムを記録する。
本発明は上述したような構成を有することにより、車両が構造物をちょうど通過するタイミングを検出しなくても構造物の変位と車重との対応関係を求めることができる。
本発明の第1の実施形態に係る診断装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る診断装置におけるコンピュータの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る診断装置における車番‐車重対応表の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る診断装置における位置‐時刻‐車番対応表の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る診断装置における変位‐車重対応付け結果の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る診断装置における診断結果データベースの内容例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る診断装置におけるコンピュータが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る診断装置における変位‐重量対応付け部の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る診断装置における変位‐重量対応付け部の処理対象期間設定部の動作説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る診断装置における処理対象期間内に構造物を通過した車両の車番のリストの例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る診断装置における処理対象期間内に構造物を通過した車両の重量のリストの例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る診断装置における処理対象期間内の時系列画像から計測した構造物の表面のたわみ量の時間的な変化の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る診断装置における処理対象期間内のたわみ量のピーク値のリストの例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る診断装置における処理対象期間内に構造物を通過した車両の重量のリストと構造物のたわみ量のピーク値のリストをソートした結果、および両者を対応付けた結果を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る診断装置の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る変位‐重量対応付け装置のブロック図である。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る診断装置100の構成例を示す図である。図1を参照すると、診断装置100は、コンピュータ110とこれにケーブル120を介して接続されたカメラ130とから構成されている。
カメラ130は、診断対象である構造物140の表面に存在する領域141を所定のフレームレートで撮影する撮像装置である。構造物140は、本実施形態の場合、高速道路160の本線が河川などの上を越える橋梁(本線橋)である。領域141は、本実施形態の場合、橋梁の診断箇所となる床版の一部分である。但し、構造物140は橋梁に限定されない。構造物140は、高速道路や鉄道の高架構造物などであってもよい。領域141のサイズは、例えば数十センチメートル四方である。カメラ130は、任意の方向にカメラの撮影方向を固定できるように三脚上の雲台(何れも図示せず)に取り付けられている。カメラ130は、例えば、数百万画素程度の画素容量を有するCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary MOS)イメージセンサを備えたハイスピードカメラであってよい。またカメラ130は、可視光かつ白黒カメラであってもよいし、赤外線カメラやカラーカメラであってもよい。またカメラ130は、カメラの位置を測定するGPS受信機を備えていてもよいし、カメラの撮影方向を測定する方位センサおよび加速度センサを備えていてもよい。
一方、高速道路160の入口レーン161には、車重計測装置150が設置されている。車重計測装置150は、計量機151と車番読取機152とから構成される。計量機151は、入口レーンを通過する車両の重量を計測する装置である。計量機151は、車両通過時の鋼板等のたわみを計測し所定の演算を行って車両総重量を計測するように構成されている。車番読取機152は、計量機151で車重の計測が行われている車両のナンバープレートを撮影した画像からナンバープレートの文字および数字から成る文字列を車番として認識する装置である。車重計測装置150は、計量機151で計測した車重と車番読取機152で認識した車番との組を車重計測結果として保存および出力するように構成されている。
入口レーン161を通過した車両は、紙面の右側から左側に向かって高速道路160を走行することになる。高速道路160の本線には、構造物140の通過前領域に車番読取機131が設置され、構造物140の通過後領域に車番読取機132が設置されている。車番読取機131、132は、設置箇所を通過する車両のナンバープレートを撮影した画像からナンバープレートの文字および数字から成る文字列を車番として認識し、認識した車番および読取時刻を含む車番読取結果を保存および出力する装置である。説明の便宜上、入口レーン161から車番読取機131の設置個所までを本線区間162、車番読取機131の設置個所から構造物140の入口(右側端部)までを本線区間163、構造物140の出口(左側端部)から車番読取機132の設置個所までを本線区間164、車番読取機132の設置個所から左側を本線区間165と呼ぶ。入口レーン161を通過した車両は、本線に入ると、本線区間162、本線区間163、構造物140、本線区間164、本線区間165の順に、紙面の右側から左側に向かって高速道路160を走行することになる。本線区間162~164の区間長は任意である。例えば、本線区間163、164は、数m以下であってもよいし、数km以上あってもよい。また、本実施形態では、説明の便宜上、入口レーン161に入った車両の全ては、区間162~164を通過して区間165に入るものとする。すなわち、区間162、163、164に分岐および合流の箇所はないものとする。
コンピュータ110は、カメラ130によって撮影された構造物140の時系列画像をケーブル120経由で取得するように構成されている。また、コンピュータ110は、取得した時系列画像に基づいて構造物140の変位のピーク値を計測するように構成されている。計測する変位は、本実施形態の場合、たわみ量である。また、コンピュータ110は、無線または有線によって車重計測装置150から車重計測結果を取得するように構成されている。また、コンピュータ110は、無線または有線によって車番読取機131、132から車番読取結果を取得するように構成されている。また、コンピュータ110は、取得した時系列画像、車重計測結果、および、車番読取結果に基づいて、構造物140のたわみ量のピーク値と車重との対応関係を検出するように構成されている。また、コンピュータ110は、検出したたわみ量のピーク値と車重との対応関係に基づいて、構造物140の健全度を判定し、その判定結果を出力するように構成されている。
図2は、コンピュータ110の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照すると、コンピュータ110は、カメラI/F(インターフェース)部111と、車重計測I/F部112と、車番読取I/F部113と、通信I/F部114と、操作入力部115と、画面表示部116と、記憶部117と、演算処理部118とから構成されている。
カメラI/F部111は、ケーブル120を通じてカメラ130に接続され、カメラ130と演算処理部118との間でデータの送受信を行うように構成されている。車重計測I/F部112は、無線または有線によって車重計測装置150との間でデータの送受信を行うように構成されている。車番読取I/F部113は、無線または有線によって車番読取機131、132との間でデータの送受信を行うように構成されている。通信I/F部114は、データ通信回路から構成され、有線または無線によって図示しない外部装置との間でデータ通信を行うように構成されている。操作入力部115は、キーボードやマウスなどの操作入力装置から構成され、オペレータの操作を検出して演算処理部118に出力するように構成されている。画面表示部116は、LCD(Liquid Crystal Display)などの画面表示装置から構成され、演算処理部118からの指示に応じて、メニュー画面などの各種情報を画面表示するように構成されている。
記憶部117は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置から構成され、演算処理部118における各種処理に必要な処理情報およびプログラム1171を記憶するように構成されている。プログラム1171は、演算処理部118に読み込まれて実行されることにより各種処理部を実現するプログラムであり、通信I/F部114などのデータ入出力機能を介して図示しない外部装置や記録媒体から予め読み込まれて記憶部117に保存される。記憶部117に記憶される主な処理情報には、時系列画像1172、車番‐車重対応表1173、位置‐時刻‐車番対応表1174、変位‐重量対応付け結果1175、診断結果データベース1176がある。
時系列画像1172は、カメラ130で撮影された時系列画像である。この時系列画像1172は、カメラ130で撮影された構造物140の領域141の動画を構成する複数のフレーム画像であってよい。
車番‐車重対応表1173は、車両の車番とその車両の重量とを対応付けた表である。図3は、車番‐車重対応表1173の例を示す。この例の車番‐車重対応表1173は、複数のエントリから構成され、各エントリに車番と車重とを記録する。例えば、1行目のエントリは、車番XXX1で特定される車両の重量は10トンであることを表している。
位置‐時刻‐車番対応表1174は、車番読取機131、132で読み取った車番と読取時刻とを表す表である。図4は、位置‐時刻‐車番対応表1174の例を示す。この例の位置‐時刻‐車番対応表1174は、複数のエントリから構成され、各エントリに読取機位置と時刻と車番とを記録する。例えば、1行目のエントリは、車番読取機131が時刻t1に車番XXX2を読み取ったことを表している。これは、換言すれば、車番XXX2の車両が時刻t1に車番読取機131の設置個所を通過したことを表している。
変位‐重量対応付け結果1175は、構造物140の領域141のたわみ量のピーク値と車両の重量とを対応付けたデータである。図5は、変位‐重量対応付け結果1175の例を示す。この例の変位‐重量対応付け結果1175は、複数のエントリから構成され、各エントリにたわみ量のピーク値と車重とを記録する。例えば、1行目のエントリは、たわみ量のピーク値が2mmであり、車重が20トンであることを表している。これは、換言すれば、構造物140の領域141付近に20トンの荷重がかかったとき、最大2mmのたわみ量が発生したことを表している。
診断結果データベース1176は、診断結果に係る情報を記憶するように構成されている。図6は、診断結果データベース1176に記憶されているデータの一例を示す。この例の診断結果データベース1176は、複数のエントリから構成され、各エントリに診断箇所IDと診断日時と診断結果と変位‐重量対応付け結果とを記録する。例えば、1行目のエントリは、ID14011の診断箇所IDで特定される構造物140の領域141を2018年1月18日に診断した結果は、健全であり、その診断時に得られた変位‐重量対応付け結果1175はファイルFile14011に保存されていることを表している。
演算処理部118は、MPUなどのプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部117からプログラム1171を読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム1171とを協働させて各種処理部を実現するように構成されている。演算処理部118で実現される主な処理部は、時系列画像取得部1181、車番‐車重取得部1182、通過車番取得部1183、変位‐重量対応付け部1184、および、診断部1185である。
時系列画像取得部1181は、カメラI/F部111を通じてカメラ130で撮影された時系列画像を取得し、取得した時系列画像を記憶部117の時系列画像1172に追加して記憶するように構成されている。
車番‐車重取得部1182は、車重計測I/F部112を通じて車重計測装置150から車重計測結果を取得し、取得した車重計測結果を記憶部117の車番‐車重対応表1173に追加して記憶するように構成されている。例えば、車番‐車重取得部1182は、動作を開始すると、車重計測装置150から過去一定期間に計測された車重計測結果を一括して取得し、その後、動作を終了するまで、新たに計測された車重計測結果だけを常時取得するように構成されている。
通過車番取得部1183は、車番読取I/F部113を通じて車番読取機131および車番読取機132から車番読取結果を取得し、取得した車番読取結果を記憶部117の位置‐時刻‐車番対応表1174に追加して記憶するように構成されている。例えば、通過車番取得部1183は、動作を開始すると、車番読取機131、132から過去一定期間に読み取られた車番読取結果を一括して取得し、その後、動作を終了するまで、新たに読み取られた車番読取結果だけを常時取得するように構成されている。
変位‐重量対応付け部1184は、記憶部117に記憶された時系列画像1172に基づいて、構造物140のたわみ量のピーク値とその発生時刻とを検出するように構成されている。また、変位‐重量対応付け部1184は、記憶部117に記憶された車番‐車重対応表1173と位置‐時刻‐車番対応表1174とに基づいて、一定期間内に構造物140を通過した車両の重量のリストを検出するように構成されている。また、変位‐重量対応付け部1184は、一定期間内に構造物140を通過した車両の重量のリストと当該一定期間内で検出した構造物140のたわみ量のピーク値のリストとに基づいて、たわみ量のピーク値と車重とを対応付け、その対応付け結果を記憶部117に変位‐重量対応付け結果1175として記憶するように構成されている。この変位‐重量対応付け部1184の詳細は後述する。
診断部1185は、記憶部117に記憶された変位‐重量対応付け結果1175に基づいて、構造物140の劣化診断を行うように構成されている。例えば、診断部1185は、変位‐重量対応付け結果1175のエントリからたわみ量のピーク値と車重とを取り出し、取り出した車重に対応して事前に記憶する許容たわみ量と上記取り出したピーク値とを比較し、ピーク値が許容たわみ量より大きければ、構造物140の領域141部分に劣化があると判断し、そうでなければ健全であると判断する。診断部1185は、以上のような判定を変位‐重量対応付け結果1175の全エントリについて実施してもよいし、重量を大きさに応じて幾つかに区分し、その何れかの区分(例えば重量最大の区分)に属するエントリの全てあるいは一部について実施してもよい。但し、診断部1185による劣化診断の手法は上記に限定されない。変位‐重量対応付け結果1175に基づいて上記と異なる手法で劣化診断を行うようにしてもよい。また、変位‐重量対応付け結果1175に基づく診断に加えて、或いはその診断に代えて、他の手法で劣化診断を行うようにしてもよい。例えば、診断部1185は、記憶部117に記憶されている時系列画像1172或いはカメラ130を使用して別途取得した時系列画像を解析して構造物140表面の振動を計測し、その振動のパターンから、ひび割れ・剥離・空洞などの内部劣化状態を推定するようにしてもよい。また診断部1185は、推定した診断結果に係る情報を診断結果データベース1176に記憶するように構成されている。また診断部1185は、推定した診断結果を画面表示部116に表示し、および/あるいは、通信I/F部114を通じて外部端末に診断結果を送信するように構成されている。
図7は診断装置100の動作の一例を示すフローチャートである。以下、各図を参照して、構造物140の劣化診断を行う際の診断装置100の動作を説明する。
オペレータが、構造物140の劣化診断を行うために、コンピュータ110およびカメラ130などの計測装置群を現場に設置し、操作入力部115から起動指示を入力すると、コンピュータ110によって図7に示す処理が開始される。なお、車重計測装置150および車番読取機131、132は、高速道路160の共用期間中、常時稼働しているものとする。
先ず、時系列画像取得部1181、車番‐車重取得部1182、および、通過車番取得部1183が動作を開始する。すなわち、時系列画像取得部1181は、カメラ130で撮影された構造物140の領域141の時系列画像を取得し、記憶部117に時系列画像1172として順次記憶していく(ステップS1)。以下、時系列画像取得部1181が時系列画像の取得を開始した時刻を時刻TSと記す。また、車番‐車重取得部1182は、時系列画像取得部1181の動作と並行して、車重計測装置150で取得された入口レーンを通過する車両の車番および重量を含む車重計測結果を取得し、記憶部117の車番‐車重対応表1173に順次記憶していく(ステップS2)。また、通過車番取得部1183は、時系列画像取得部1181および車番‐車重取得部1182の動作と並行して、車番読取機131および車番読取機132から構造物140の通過前領域および通過後領域を通過する車両の車番および通過時刻を含む車番読取結果を取得し、記憶部117の位置‐時刻‐車番対応表1174に順次記憶していく(ステップS3)。時系列画像取得部1181、車番‐車重取得部1182、および通過車番取得部1183は、上述した処理を図7の処理が終了するまで継続して実施する。
次に、変位‐重量対応付け部1184は、一定時間の待ち合わせを行う(ステップS4)。この一定時間の待ち合わせ中、時系列画像取得部1181、車番‐車重取得部1182、および、通過車番取得部1183によって順次最新の時系列画像、車重計測結果、車番読取結果が取得されて記憶部117に蓄積されていくことになる。一定時間の待ち合わせ後、変位‐重量対応付け部1184は、記憶部117から蓄積した全ての時系列画像1172、車番‐車重対応表1173、および、位置‐時刻‐車番対応表1174を読み出し、それらに基づいて、変位‐重量対応付け処理を実施する(ステップS5)。次に、変位‐重量対応付け部1184は、変位‐重量対応付け処理に成功すれば(ステップS6でYES)、変位‐重量対応付け結果1175を記憶部117に記憶する(ステップS7)。一方、時系列画像1172の蓄積量が少ない場合や走行車両が居ない場合などでは、変位‐重量対応付け処理に失敗することがある。変位‐重量対応付け部1184は、変位‐重量対応付け処理に失敗すれば(ステップS6でNO)、ステップS4に戻って、再び一定時間の待ち合わせを行い、その後、記憶部117から蓄積した全ての時系列画像1172、車番‐車重対応表1173、および、位置‐時刻‐車番対応表1174を読み出し、それらに基づいて、変位‐重量対応付け処理を実施する(ステップS5)。このように変位‐重量対応付け部1184は、変位‐重量対応付け処理が成功するまで、処理の対象とする時系列画像の期間を延長していく。
変位‐重量対応付け処理に成功し、変位‐重量対応付け結果1175が生成されると、診断部1185は、記憶部117から変位‐重量対応付け結果1175を読み出し、その変位‐重量対応付け結果1175に基づいて構造物140の劣化診断を行い、診断結果の保存および出力を行う(ステップS8)。そして、診断部1185は図7の処理を終了する。
続いて、変位‐重量対応付け部1184の構成例について説明する。
図8は、変位‐重量対応付け部1184の一例を示すブロック図である。図8を参照すると、変位‐重量対応付け部1184は、処理対象期間設定部11841と、重量検出部11842と、変位検出部11843と、対応付け部11844とを含んで構成される。
処理対象期間設定部11841は、対応付けを行う処理対象期間を設定するように構成されている。例えば、処理対象期間設定部11841は、本線区間163・構造物140・本線区間164の区間内に車両が1台も存在しない時間帯(以下、空白時間帯と記す)を複数検出し、1つの空白時間帯から次の1つの空白時間帯までの期間を1つの処理対象期間として設定するように構成されている。具体的には、処理対象期間設定部11841は、先ず、位置‐時刻‐車番対応表1174に基づいて、時刻TS以降、車番読取機131で読み取られた車番のうち車番読取機132で読み取られていない車番の数が0となる時間帯を空白時間帯として全て検出する。次に処理対象期間設定部11841は、検出した空白時間帯が2以上でなければ、対応付けに失敗したと判断する。対応付けに失敗した場合、変位‐重量対応付け部1184は、図7のステップS4を再び実行することになる。また処理対象期間設定部11841は、検出した空白時間帯が2以上であれば、空白時間帯で区間を区切って1以上の処理対象期間を設定する。さらに処理対象期間設定部11841は、設定した処理対象期間内に構造物140を通過した車両の車番のリストを作成する。
図9は処理対象期間設定部11841の動作説明図である。図9に描かれたグラフの横軸は時間、縦軸は、車番読取機131で読み取られた車番のうち車番読取機132で読み取られていない車番の数(以下、車番数と記す)を表している。この例では、時刻TS以降、車番数は5度、0になっている。そのため、処理対象期間設定部11841は、空白時間帯t1‐t2から空白時間帯t3‐t4までを処理対象期間Aとし、空白時間帯t3‐t4から空白時間帯t5‐t6までを処理対象期間Bとし、空白時間帯t5‐t6から空白時間帯t7‐t8までを処理対象期間Cとし、空白時間帯t7‐t8から空白時間帯t9‐までを処理対象期間Dとし、合計4つの処理対象期間を設定している。
1つの処理対象期間、例えば処理対象期間Aに注目すると、その直前の空白時間t1‐t2では本線区間163・構造物140・本線区間164の区間内に車両は1台も存在していない。時刻t2になると、最初の1台の車両が車番読取機131で読み取られ、本線区間163に進入したと考えられる。その後、本線区間163に進入する車両が次々と出現し、構造物140、本線区間164の区間を通過して本線区間165へ出ていくことになる。そして、時刻t3の時点で本線区間163・構造物140・本線区間164の区間内に車両が再び1台もいない状況になったということは、上記時刻t2以降に車番読取機131で読み取られた車番の車両が全て構造物140を通過して本線区間165へ出てしまったことを意味している。そこで、処理対象期間設定部11841は、時刻t2から時刻t3までの期間中に車番読取機131または車番読取機132で読み取った車番を、処理対象期間A内に構造物140を通過した車両の車番のリストとして作成する。処理対象期間設定部11841は、他の処理対象期間B~Dについても同様の処理によって通過車両の車番のリストを作成する。
図10は、処理対象期間A内に構造物140を通過した車両の車番のリストの例を示す。この例では、XXX1、XXX7、…、XXX5という車番の車両が構造物140を通過したことが示されている。
次に、重量検出部11842は、処理対象期間設定部11841から処理対象期間毎の上記通過車両の車番のリストを受け取り、記憶部117に記憶されている車番‐車重対応表1173を参照して、処理対象期間内に構造物140を通過した車両の重量のリストを作成する。例えば、重量検出部11842は、処理対象期間A内に構造物140を通過した車両の車番のリストに、図10に示したように車番XXX1が存在する場合、図3に示す車番‐車重対応表1173を、車番XXX1をキーに検索して、重量10トンを取得する。このようにして重量検出部11842は、それぞれの処理対象期間内に構造物140を通過した車両の重量のリストを作成する。
図11は、処理対象期間A内に構造物140を通過した車両の重量のリストの例を示す。この例では、20トン、20トン、…、1トンという重量の車両が構造物140を通過したことが示されている。
次に、変位検出部11843は、処理対象期間設定部11841から設定された処理対象期間の情報を受け取り、処理対象期間毎に、その処理対象期間内に生じた構造物140のたわみ量のピーク値を計測する。具体的には、変位検出部11843は、それぞれの処理対象期間毎に以下のような処理を行う。
先ず変位検出部11843は、記憶部117に記憶されている時系列画像1172から処理対象期間内の時系列画像を抽出する。次に変位検出部11843は、抽出した時系列画像のそれぞれから、構造物140の表面のたわみ量の時間的な変化を計測する。例えば、橋梁の床版を下方向からカメラで撮影する場合、車両重量による橋梁の床版に生じるたわみ量δによって、カメラから床版間の撮影距離Lが短くなる。そのため、撮影画像はカメラの光軸を中心として拡大され、たわみによるみかけの変位δiが発生する。撮影距離をL、変位をδi、たわみ量をδ、変位算出位置のカメラ光軸からの距離をx、カメラの焦点距離をfとすると、δi=xf{1/(L-δ)-1/L}なる関係がある。そのため、フレーム画像毎の変位δiをデジタル画像相関法などによって検出することにより、上記式から、フレーム画像毎の構造物140の表面のたわみ量を算出することができる。なお、撮影距離Lは例えばレーザ距離計によって事前に計測することができ、距離xは画像の変位算出位置とカメラ光軸とから求めることができ、Fは撮像装置毎に既知である。また、計測されるたわみは微小振動まで拾うため、低域通過フィルタや、ピーク値が小さい(閾値未満)場合はカウントから除外するなどの一般的な工夫を加えてもよい。
図12は、処理対象期間A内の時系列画像から計測した構造物140の表面のたわみ量の時間的な変化の一例を示す模式図である。縦軸はたわみ量、横軸は時間である。
また変位検出部11843は、計測したたわみ量の時間的な変化の極大値を検出することにより、たわみ量のピーク値を検出する。例えば、図12に示す例では、時刻t21、t22、t23、t24、t25、t26、t27の各時刻にたわみ量のピーク値を検出する。そして、変位検出部11843は、処理対象期間毎に、検出したたわみ量のピーク値のリストを作成する。
図13は、処理対象期間A内のたわみ量のピーク値のリストの例を示す。この例では、2mm、2mm、…、0.1mmというたわみ量のピーク値が計測されたことが示されている。
次に、対応付け部11844は、重量検出部11842から処理対象期間内に構造物140を通過した車両の重量のリストを受け取り、変位検出部11843から処理対象期間内に構造物140の表面に生じたたわみ量のピーク値のリストを受け取り、双方のリストを照らし合わせて、たわみ量のピーク値と車両の重量とを対応付ける。具体的には、処理対象期間毎に、重量のリストおよびピーク値のリストをそれぞれ降順にソートし、ソート後の上位i番目のたわみ量のピーク値と上位i番目の車両の重量とを対応付ける。例えば、処理対象期間Aに関して、ソート後の車両の重量のリストとたわみ量のピーク値のリストが図14の上に示される場合、対応付け部11844は、図14の下に示すような対応結果を生成する。
ここで、時系列画像1172からたわみ量のピーク値を検出する際、主に軽量車のときにたわみ量の変化が重量車に比較して相対的に小さくなるため、検出漏れが発生し易い。また、車重計測装置150の種類によっては、大型車のみ重量を計測し、乗用車の重量は検出しないものがある。そのような環境では、車両の重量のリストおよびたわみ量のピーク値のリストに含まれる要素の数が同じでない場合が発生し、何れか一方のリストに他方のリストの要素に対応付けることができない1以上の要素が残ることになる。しかし、そのような対応付けのできない要素は破棄しても大きな問題は生じない。その1つの理由は、全車両の重量とたわみ量のピーク値とを対応付けることが目的ではなく、幾つかの重量とたわみ量のピーク値との対応が付けば、劣化診断が可能になるためである。また、他の理由は、降順にソートして上位から順に対応付けていくため、対応付けることができない重量、たわみ量のピーク値は小さな値側に偏るためである。
最終的に対応付け部11844は、処理対象期間毎に対応付けた結果をマージし、最終的な変位‐重量対応付け結果1175を作成し、記憶部117に記憶する。或いは、対応付け部11844は、マージ後の変位‐重量対応付け結果に対して統計的な処理を施して、最終的な変位‐重量対応付け結果1175を作成し、記憶部117に記憶する。統計的な処理として、例えば、同じ車重(例えば20トン)がn個存在し、それらに対応するたわみ量のピーク値がn個存在する場合、n個のたわみ量のピーク値の平均値あるいは最頻値を、当該車重に対応付けることが考えられる。
以上が、変位‐重量対応付け部1184の一例である。
上記説明では、変位‐重量対応付け部1184の処理対象期間設定部11841は、本線区間163・構造物140・本線区間164の区間内に車両が1台も存在しない空白時間帯を複数検出し、1つの空白時間帯から次の1つの空白時間帯までの期間を1つの処理対象期間として設定した。しかし、処理対象期間はこれに限定されない。例えば、任意の時刻T1からその後の任意の時刻T2までを処理対象期間としてもよい。その場合、重量検出部11842は、時刻T1から時刻T2までの期間に車番読取機131または車番読取機132で読み取られた車番の車両を処理対象期間内に構造物140を通過した車両と推定してその重量を検出するようにしてよい。或いは、重量検出部11842は、車番読取機131の設置個所から構造物140までの距離(すなわち、本線区間163の長さ)を車両が走行するのに必要な平均時間t1を考慮して、時刻T1-t1から時刻T2-t1までの期間に車番読取機131で読み取られた車番の車両を処理対象期間内に構造物140を通過した車両と推定してその重量を検出するようにしてよい(この構成では、車番読取機132は省略可能である)。或いは、重量検出部11842は、構造物14から車番読取機132の設置個所までの距離(すなわち、本線区間164の長さ)を車両が走行するのに必要な平均時間t2を考慮して、時刻T1+t2から時刻T2+t2までの期間に車番読取機132で読み取られた車番の車両を処理対象期間内に構造物140を通過した車両と推定してその重量を検出するようにしてよい(この構成では、車番読取機131は省略可能である)。このような構成では、推定誤差があると、変位検出部11843で処理対象期間内において計測された変位のピークの数と重量検出部11842で検出された車両の重量の数とが一致しなくなる。しかし、対応付け部11844が前述したような統計的な処理を実施することにより、推定誤差があったとしても、たわみ量と車重との対応付けの誤差を抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、車両が構造物140をちょうど通過するタイミングを検出しなくても構造物140の変位と車重との対応関係を求めることができる。その理由は、変位‐重量対応付け部1184は、処理対象期間内に構造物140上を通過した複数の車両の重量を検出し、また処理対象期間内における構造物140の変位の複数のピーク値を計測し、その計測された複数のピーク値の大小関係と上記検出された複数の車両の重量の大小関係とに基づいて、ピーク値と車両の重量とを対応付けるためである。
なお、本実施形態は各種の付加変更が可能である。例えば、本実施形態では、構造物140のたわみ量と車重とを対応付けた。しかし、車重に対応付ける構造物140の変位はたわみ量に限定されない。例えば、構造物140にひび割れがある場合、構造物140に荷重が加わると、ひび割れの幅が拡大する。そのため、構造物のひび割れの幅と車重とを対応付けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、構造物140の変位は構造物140を撮影するカメラの画像に基づいて検出した。しかし、構造物140の変位を検出するセンサはカメラに限定されない。例えばレーザ距離計によって構造物140のたわみ量などの変位を検出するようにしてもよい。また、例えばひずみゲージによって構造物140のたわみ量、ひび割れ幅などの変位を検出するようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る診断装置について図15を参照して説明する。図15は、本実施形態に係る診断装置のブロック図であり、図1と同一符号は同一部分を示し、100Aは診断装置、110Aはコンピュータ、171はサーバ装置、172は車番‐車重対応表記憶部、173は位置‐時刻‐車番対応表記憶部である。
サーバ装置171は、無線または有線により車重計測装置150から車重計測結果を取得し、取得した車重計測結果を車番‐車重対応表記憶部172の車番‐車重対応表に追加して記憶するように構成されている。またサーバ装置171は、無線または有線により車番読取機131および車番読取機132から車番読取結果を取得し、取得した車番読取結果を位置‐時刻‐車番対応表記憶部173の位置‐時刻‐車番対応表に追加して記憶するように構成されている。これらのサーバ装置171の機能は、図2の車番‐車重取得部1182、通過車番取得部1183の機能と同じである。
コンピュータ110Aは、基本的には、図2に示したコンピュータ110と同じである。但し、変位‐重量対応付け部1184は、記憶部117から車番‐車重対応表1173および位置‐時刻‐車番対応表1174を入力する代わりに、通信I/F部114を通じて車番‐車重対応表記憶部172および位置‐時刻‐車番対応表記憶部173から車番‐車重対応表および位置‐時刻‐車番対応表を入力するように構成されている。そのため、コンピュータ110Aでは、コンピュータ110における車番‐車重取得部1182、通過車番取得部1183、車重計測I/F部112、車番読取I/F部113は省略されている。
コンピュータ110Aの動作は、コンピュータ110の動作と比較して、車番‐車重取得部1182および通過車番取得部1183の動作が省略されている点、変位‐重量対応付け部1184は、通信I/F部114を通じて車番‐車重対応表記憶部172および位置‐時刻‐車番対応表記憶部173から車番‐車重対応表および位置‐時刻‐車番対応表を入力する点を除き、コンピュータ110の動作と同じである。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の理由により、車両が構造物140をちょうど通過するタイミングを検出しなくても構造物140の変位と車重との対応関係を求めることができる。また、サーバ装置171側で生成されて保持される車番‐車重対応表および位置‐時刻‐車番対応表をコンピュータ110Aからアクセスして利用するため、コンピュータ110Aの構成および動作が簡素化される利点がある。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施形態について図16を参照して説明する。図16は、本実施形態に係る変位‐重量対応付け装置のブロック図である。なお、本実施形態は、本発明の変位‐重量対応付け装置の概略を説明する。
図16を参照すると、本実施形態に係る変位‐重量対応付け装置200は、設定手段201と検出手段202と計測手段203と対応付け手段204とを含んで構成されている。
設定手段201は、処理対象期間を設定するように構成されている。設定手段201は、例えば図8の処理対象期間設定部11841と同様に構成することができるが、それに限定されない。
検出手段202は、処理対象期間内に構造物上を通過した複数の車両の重量を検出するように構成されている。検出手段202は、例えば図8の重量検出部11842と同様に構成することができるが、それに限定されない。
計測手段203は、処理対象期間内における構造物の変位の複数のピーク値を計測するように構成されている。計測手段203は、例えば図8の変位検出部11843と同様に構成することができるが、それに限定されない。
対応付け手段204は、計測手段203によって計測された複数のピーク値の大小関係と検出手段202によって検出された複数の車両の重量の大小関係とに基づいて、変位のピーク値と車両の重量とを対応付けるように構成されている。対応付け手段204は、例えば図8の対応付け部11844と同様に構成することができるが、それに限定されない。
このように構成された変位‐重量対応付け装置200は以下のように動作する。即ち、先ず、設定手段201が処理対象期間を設定する。次に検出手段202が、処理対象期間内に構造物上を通過した複数の車両の重量を検出し、また計測手段203が、処理対象期間内における構造物の変位の複数のピーク値を計測する。次に対応付け手段204が、計測手段203によって計測された複数のピーク値の大小関係と検出手段202によって検出された複数の車両の重量の大小関係とに基づいて、変位のピーク値と車両の重量とを対応付ける。
本実施形態は以上のように構成され動作することにより、車両が構造物をちょうど通過するタイミングを検出しなくても構造物の変位と車重との対応関係を求めることができる。その理由は、処理対象期間内に構造物上を通過した複数の車両の重量の大小関係と、処理対象期間内における構造物の変位の複数のピーク値の大小関係とに基づいて、変位のピーク値と車両の重量とを対応付けるためである。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
なお、本発明は、日本国にて2019年2月26日に特許出願された特願2019-033182の特許出願に基づく優先権主張の利益を享受するものであり、当該特許出願に記載された内容は、全て本明細書に含まれるものとする。
本発明は、橋梁などの構造物を通過する車両の重量と構造物のたわみ量などの変位とを対応付ける場合などに利用できる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
処理対象期間を設定する設定手段と、
前記処理対象期間内に構造物上を通過した複数の車両の重量を検出する検出手段と、
前記処理対象期間内における前記構造物の変位の複数のピーク値を計測する計測手段と、
前記計測された複数のピーク値の大小関係と前記検出された複数の車両の重量の大小関係とに基づいて、前記ピーク値と前記車両の重量とを対応付ける対応付け手段と、
を備える変位‐重量対応付け装置。
[付記2]
前記設定手段は、前記構造物の通過前領域を通過する車両の車番を読み取る第1の車番読取機で読み取られた車番のうち、前記構造物の通過後領域を通過する車両の車番を読み取る第2の車番読取機で読み取られていない車番の数が0となる時間帯を区切として、前記処理対象期間を設定するように構成されている、
付記1に記載の変位‐重量対応付け装置。
[付記3]
前記検出手段は、前記構造物の通過前領域を通過する車両の車番を読み取る第1の車番読取機により前記処理対象期間内に読み取られた車番の読み取り結果、または前記構造物の通過後領域を通過する車両の車番を読み取る第2の車番読取機で前記処理対象期間内に読み取られた車番の読み取り結果を入力し、前記構造物上を通過する予定の車両の重量および車番を検出する重量計測装置から車番と重量との対応関係を表す車番‐車重対応表を入力し、前記車番の読み取り結果と前記車番‐車重対応表とから、前記処理対象期間内に構造物上を通過した複数の車両の重量を検出するように構成されている、
付記1または2に記載の変位‐重量対応付け装置。
[付記4]
前記計測手段は、前記構造物の表面を撮影した時系列画像を解析して前記構造物の変位の時間的な変化を検出し、前記変位の時間的な変化の極大値を検出するように構成されている、
付記1乃至3の何れかに記載の変位‐重量対応付け装置。
[付記5]
前記対応付け手段は、前記複数のピーク値および前記複数の車両の重量をそれぞれ降順にソートし、ソート後の上位i番目のピーク値と上位i番目の車両の重量とを対応付けるように構成されている、
付記1乃至4の何れかに記載の変位‐重量対応付け装置。
[付記6]
前記ピーク値と前記車両の重量との対応付けの結果に基づいて、前記構造物の劣化診断を行う診断手段を、さらに備える、
付記1乃至5の何れかに記載の変位‐重量対応付け装置。
[付記7]
処理対象期間を設定し、
前記処理対象期間内に構造物上を通過した複数の車両の重量を検出し、
前記処理対象期間内における前記構造物の変位の複数のピーク値を計測し、
前記計測された複数のピーク値の大小関係と前記検出された複数の車両の重量の大小関係とに基づいて、前記ピーク値と前記車両の重量とを対応付ける、
変位‐重量対応付け方法。
[付記8]
コンピュータに、
処理対象期間を設定する処理と、
前記処理対象期間内に構造物上を通過した複数の車両の重量を検出する処理と、
前記処理対象期間内における前記構造物の変位の複数のピーク値を計測する処理と、
前記計測された複数のピーク値の大小関係と前記検出された複数の車両の重量の大小関係とに基づいて、前記ピーク値と前記車両の重量とを対応付ける処理とを、
行わせるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

100…診断装置
110…コンピュータ
111…カメラI/F部
112…車重計測I/F部
113…車番読取I/F部
114…通信I/F部
115…操作入力部
116…画面表示部
117…記憶部
118…演算処理部
120…ケーブル
130…カメラ
131…車番読取機
132…車番読取機
140…構造物
141…領域
150…車重計測装置
151…計量機
152…車番読取機
160…高速道路
161…入口レーン
162…本線区間
163…本線区間
164…本線区間
165…本線区間
171…サーバ装置
172…車番‐車重対応表記憶部
173…位置‐時刻‐車番対応表記憶部
200…変位‐重量対応付け装置
201…設定手段
202…検出手段
203…計測手段
204…対応付け手段

Claims (8)

  1. 処理対象期間を設定する設定手段と、
    前記処理対象期間内に構造物上を通過した複数の車両の重量を検出する検出手段と、
    前記処理対象期間内における前記構造物の変位の複数のピーク値を計測する計測手段と、
    前記計測された複数のピーク値の大小関係と前記検出された複数の車両の重量の大小関係とに基づいて、前記ピーク値と前記車両の重量とを対応付ける対応付け手段と、
    を備える変位‐重量対応付け装置。
  2. 前記設定手段は、前記構造物の通過前領域を通過する車両の車番を読み取る第1の車番読取機で読み取られた車番のうち、前記構造物の通過後領域を通過する車両の車番を読み取る第2の車番読取機で読み取られていない車番の数が0となる時間帯を区切として、前記処理対象期間を設定するように構成されている、
    請求項1に記載の変位‐重量対応付け装置。
  3. 前記検出手段は、前記構造物の通過前領域を通過する車両の車番を読み取る第1の車番読取機により前記処理対象期間内に読み取られた車番の読み取り結果、または前記構造物の通過後領域を通過する車両の車番を読み取る第2の車番読取機で前記処理対象期間内に読み取られた車番の読み取り結果を入力し、前記構造物上を通過する予定の車両の重量および車番を検出する重量計測装置から車番と重量との対応関係を表す車番‐車重対応表を入力し、前記車番の読み取り結果と前記車番‐車重対応表とから、前記処理対象期間内に構造物上を通過した複数の車両の重量を検出するように構成されている、
    請求項1または2に記載の変位‐重量対応付け装置。
  4. 前記計測手段は、前記構造物の表面を撮影した時系列画像を解析して前記構造物の変位の時間的な変化を検出し、前記変位の時間的な変化の極大値を検出するように構成されている、
    請求項1乃至3の何れかに記載の変位‐重量対応付け装置。
  5. 前記対応付け手段は、前記複数のピーク値および前記複数の車両の重量をそれぞれ降順にソートし、ソート後の上位i番目のピーク値と上位i番目の車両の重量とを対応付けるように構成されている、
    請求項1乃至4の何れかに記載の変位‐重量対応付け装置。
  6. 前記ピーク値と前記車両の重量との対応付けの結果に基づいて、前記構造物の劣化診断を行う診断手段を、さらに備える、
    請求項1乃至5の何れかに記載の変位‐重量対応付け装置。
  7. 処理対象期間を設定し、
    前記処理対象期間内に構造物上を通過した複数の車両の重量を検出し、
    前記処理対象期間内における前記構造物の変位の複数のピーク値を計測し、
    前記計測された複数のピーク値の大小関係と前記検出された複数の車両の重量の大小関係とに基づいて、前記ピーク値と前記車両の重量とを対応付ける、
    変位‐重量対応付け方法。
  8. コンピュータに、
    処理対象期間を設定する処理と、
    前記処理対象期間内に構造物上を通過した複数の車両の重量を検出する処理と、
    前記処理対象期間内における前記構造物の変位の複数のピーク値を計測する処理と、
    前記計測された複数のピーク値の大小関係と前記検出された複数の車両の重量の大小関係とに基づいて、前記ピーク値と前記車両の重量とを対応付ける処理とを、
    行わせるためのプログラム。
JP2021501618A 2019-02-26 2019-12-17 変位‐重量対応付け装置 Active JP7067667B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019033182 2019-02-26
JP2019033182 2019-02-26
PCT/JP2019/049460 WO2020174833A1 (ja) 2019-02-26 2019-12-17 変位‐重量対応付け装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020174833A1 JPWO2020174833A1 (ja) 2021-11-25
JP7067667B2 true JP7067667B2 (ja) 2022-05-16

Family

ID=72239218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021501618A Active JP7067667B2 (ja) 2019-02-26 2019-12-17 変位‐重量対応付け装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20220170779A1 (ja)
JP (1) JP7067667B2 (ja)
WO (1) WO2020174833A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110023722A (zh) * 2017-02-28 2019-07-16 松下知识产权经营株式会社 载荷仪以及载荷测量方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014098692A (ja) 2012-10-15 2014-05-29 Koichi Yagi 走行路欠陥有無検査方法
CN105067209A (zh) 2015-08-27 2015-11-18 北京特希达交通设施顾问有限公司 基于桥梁健康监测变形数据判定桥梁结构刚度变化的方法
WO2017200380A1 (en) 2016-05-18 2017-11-23 Heijmans N.V. Method for determining the structural integrity of an infrastructural element
WO2018159003A1 (ja) 2017-02-28 2018-09-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 モニタリングシステム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101693759B1 (ko) * 2016-11-29 2017-01-09 한국건설기술연구원 로드셀이 구비된 신축이음장치를 이용한 교량 안전진단 장치 및 그 방법
JP6893334B2 (ja) * 2017-02-28 2021-06-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 軸重計測装置および軸重計測方法
WO2019111841A1 (ja) * 2017-12-07 2019-06-13 日本電気株式会社 損傷診断装置、損傷診断方法、及び、損傷診断プログラムが格納された記録媒体
JP7067668B2 (ja) * 2019-02-26 2022-05-16 日本電気株式会社 変位・重量対応付け装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014098692A (ja) 2012-10-15 2014-05-29 Koichi Yagi 走行路欠陥有無検査方法
CN105067209A (zh) 2015-08-27 2015-11-18 北京特希达交通设施顾问有限公司 基于桥梁健康监测变形数据判定桥梁结构刚度变化的方法
WO2017200380A1 (en) 2016-05-18 2017-11-23 Heijmans N.V. Method for determining the structural integrity of an infrastructural element
WO2018159003A1 (ja) 2017-02-28 2018-09-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 モニタリングシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2020174833A1 (ja) 2021-11-25
US20220170779A1 (en) 2022-06-02
WO2020174833A1 (ja) 2020-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7393027B2 (ja) 構造物の変位量計測装置
EP2619727B1 (en) Pantograph monitoring system and method
CN101206799B (zh) 监控系统、监控装置和监控方法
JP6427797B2 (ja) 画像処理によるハンガー検出装置
CN111288910A (zh) 一种有轨电车梯形道岔变形监测系统及方法
JP7067667B2 (ja) 変位‐重量対応付け装置
JP2599701B2 (ja) エレベータの待機乗客数の検出方法
JP7067668B2 (ja) 変位・重量対応付け装置
JP7173281B2 (ja) 構造物のたわみ計測装置
WO2020145004A1 (ja) 撮影ガイド装置
JP6028972B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
CN112307948A (zh) 特征融合方法、装置及存储介质
JP2013161281A (ja) 交通画像取得装置、交通画像取得方法および交通画像取得プログラム
WO2012081963A1 (en) System and method for traffic violation detection
CN114071072A (zh) 显示装置、摄影系统、显示控制方法、存储介质
JP7269130B2 (ja) 画像処理装置
JP7040627B2 (ja) 算出装置、情報処理方法およびプログラム
JP4537645B2 (ja) 物体追跡装置および物体追跡装置制御方法
KR100902389B1 (ko) 진동 측정 시스템, 진동 측정 방법, 진동 측정 프로그램을기록한 컴퓨터로 읽을 수 있는 매체
JP3488762B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP3970126B2 (ja) 交通複合監視装置
JP6989036B2 (ja) 画像処理装置
CN112334732B (zh) 预测装置及预测方法
JP2022108617A (ja) 表示制御装置、表示制御方法及び監視システム
JP2023128762A (ja) 案内システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210714

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220411

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7067667

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151