JP6892203B2 - 車両 - Google Patents
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Description
あって、
前記シートは、前記乗員の臀部及び大腿を支持するシート座面を備え、
前記シート座面は、
前記臀部を支持する臀部支持部と、
前記シート座面の前側中央において前記臀部支持部の手前に設けられて前記乗員の股
の手前又は下方に位置する隆起部と、
前記隆起部の両脇において前側に向かうに連れて下方に湾曲して前記大腿を支持する
左右の大腿支持部と
を有し、
前記車両は、
前記シート及び前記ステップを支持する基台と、
前記基台の両脇から上方に向かって延在し、前記シート座面の周囲を囲むように配置された支持フレームと
を備え、
前記支持フレームのうち前記シート座面の後方に存在する部位は、後方外壁を構成し、
前記支持フレームのうち前記シート座面の左右側方に存在する部位は、側方外壁を構成する
ことを特徴とする。
また、車両の移動に伴う大腿の滑り(乗員が意図しないもの)が生じた際でも、大腿を支持し易くなる。特に、後方壁部及び側方壁部に加えて、後方外壁及び側方外壁を設けた場合、大腿をさらに支持し易くなる。
<A−1.構成>
[A−1−1.概要]
図1は、本発明の一実施形態に係る1人乗り車両10(以下「車両10」ともいう。)の外観を簡略的に示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る車両10に乗員300が乗った状態を示す側面図である。図1及び図2における方向(上下前後左右)は、車両10を基準としている(後述する図4〜図6も同様である。)。
図3は、本実施形態のコントローラ20及び走行装置22の構成を簡略的に示す図である。コントローラ20(入力装置)は、電源スイッチ50と、操作子52とを有する。電源スイッチ50は、車両10の電源オン/オフを切り替える乗員の操作指令を入力する部位である。操作子52は、車両10の加速、減速及び操舵(旋回)に関する乗員300の操作指令を入力する部位である。すなわち、乗員300は、手302(図8B)で操作子52を操作することにより、車両10の加速、減速及び操舵(旋回)を制御することができる。
走行装置22は、車両10の駆動力、制動力及び舵角を制御して車両10の自行を可能とする。図3に示すように、走行装置22は、駆動輪60l、60rと、モータ62l、62rと、バッテリ64と、インバータ66l、66rと、各種センサ68と、走行制御装置70とを有する。また、図1、図8B及び図9Bに示すように、従動輪72l、72rを有する。バッテリ64とインバータ66l、66rの間に昇降圧式のDC/DCコンバータ(図示せず)を設けてもよい。
(A−1−4−1.シート30の概要)
図4は、本実施形態のシート30の一部を示す第1斜視図である。図5は、本実施形態のシート30の一部を示す正面図である。図6は、本実施形態のシート30の一部を示す第2斜視図である。図4〜図6において示す破線は、シート30の表面形状を示すための仮想線であり、実際のシート30には存在しないことに留意されたい。
図4〜図6に示すように、シート座面100は、臀部支持部110と、隆起部112と、大腿支持部114l、114rと、壁部116とを有する。臀部支持部110は、乗員300の臀部304(図2)を支持する。臀部支持部110は、車両10の前後方向及び左右方向において、わずかに上に凸の臀部支持湾曲面120を有する(図5参照)。
ステップ32は、乗員300の足310l、310r(図2及び図8B)を支持する。ステップ32は、車両10の前方に向かって基台150(図2)から延在している(図1及び図2参照)。図2に示すように、ステップ32は、車両10において最も前側に位置する。また、車両10の上下方向において、ステップ32の一部は、大腿支持部114l、114rの前端の真下に位置する。
支持フレーム34は、基台150の両脇から上方に向かって延在し、シート座面100の周囲を囲むように配置される(図1及び図2参照)。図1に示すように、支持フレーム34のうちシート座面100の後方に存在する部位は、後方外壁160を構成する。また、支持フレーム34のうちシート座面100の左右側方に存在する部位は、側方外壁162l、162rを構成する。
図7Aは、本実施形態における前進時のコントローラ20の操作を示す平面図である。図7Bは、本実施形態における車両10の前進時の動作を示す側面図である。図7Aに示すように、乗員300がコントローラ20の操作子52を前方向に押すと、走行制御装置70(図3)は、この操作情報に基づき、インバータ66l、66rに前進方向の回転動作を行う動作指令を出力する。
以上のような本実施形態によれば、隆起部112の両脇において前方に向かうに連れて下方に湾曲して大腿308l、308rを支持する大腿支持部114l、114rと、乗員300の足310l、310rを乗せるステップ32とを有する(図1、図4等)。そのため、(例えば通常の車椅子と比較して)乗員300は、脚312l、312r(図8B)を伸ばした状態(又は立っている状態に近い状態)で座ることが可能となる。その結果、臀部支持部110を高い位置に配置することが可能となる。従って、乗員300の視線位置を高くすることで視認性を高めることが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
上記実施形態の車両10は、シート座面100の左右側方に駆動輪60l、60rを配置したものであった(図1等)。しかしながら、例えば、一人乗りである広義の自走式車椅子(障害者又は健常者にかかわらず、駆動輪と駆動源を有することで、一人で座りながらの移動を可能とする自走式の椅子)としての観点からすれば、これに限らない。例えば、特許文献1のように倒立振子型車両である場合、駆動輪をシート座面100の真下に配置することも可能である。
上記実施形態では、電源スイッチ50及び操作子52を有するコントローラ20を用いた。しかしながら、例えば、シート30又はシート構造体24の構成に着目すれば、これに限らない。例えば、図7A、図8A及び図9Aに示すような操作を行う操作子52の代わりに、操作子52をジョイスティックの形状で構成してもよい。或いは、特許文献1のように倒立振子型車両である場合、乗員300が手302で操作する操作子52を設けない構成も可能である。
上記実施形態において、走行装置22は、左駆動輪60lに接続された左モータ62lと、右駆動輪60rに接続された右モータ62rとを有した(図3)。しかしながら、例えば、シート30又はシート構造体24の構成に着目すれば、これに限らない。例えば、1つのモータが生成した駆動力を分配する機構を有する場合、モータは、1つのみとしてもよい。
上記実施形態では、シート座面100は、臀部支持部110、隆起部112、大腿支持部114l、114r、後方壁部130及び側方壁部132l、132rを有していた(図4〜図6)。しかしながら、例えば、隆起部112に着目すれば、これに限らない。例えば、後方壁部130及び側方壁部132l、132rの一方又は両方を省略することも可能である。
24…シート構造体 30…シート
32…ステップ 34…支持フレーム
60l…左駆動輪 60r…右駆動輪
62l…左モータ 62r…右モータ
70…走行制御装置(制御装置) 100…シート座面
110…臀部支持部 112…隆起部
114l、114r…大腿支持部 120…臀部支持湾曲面
122…隆起湾曲面
124l、124r…大腿支持湾曲面 130…後方壁部
132l、132r…側方壁部 140…後方湾曲面
142l、142r…側方湾曲面 160…後方外壁
162l、162r…側方外壁 300…乗員
304…臀部 306…股
308l、308r…大腿 310l、310r…足
Claims (8)
- 乗員用のシートと、乗員の足を乗せるステップとを備える車両であって、
前記シートは、前記乗員の臀部及び大腿を支持するシート座面を備え、
前記シート座面は、
前記臀部を支持する臀部支持部と、
前記シート座面の前側中央において前記臀部支持部の手前に設けられて前記乗員の股の手前又は下方に位置する隆起部と、
前記隆起部の両脇において前方に向かうに連れて下方に湾曲して前記大腿を支持する左右の大腿支持部と
を有し、
前記車両は、
前記シート及び前記ステップを支持する基台と、
前記基台の両脇から上方に向かって延在し、前記シート座面の周囲を囲むように配置された支持フレームと
を備え、
前記支持フレームのうち前記シート座面の後方に存在する部位は、後方外壁を構成し、
前記支持フレームのうち前記シート座面の左右側方に存在する部位は、側方外壁を構成する
ことを特徴とする車両。 - 請求項1に記載の車両において、
前記シートは、前記シート座面の後方において上方に延在する後方壁部を有する
ことを特徴とする車両。 - 請求項1又は2に記載の車両において、
前記シートは、前記シート座面の側方において上方に延在する側方壁部を有する
ことを特徴とする車両。 - 請求項2に従属する請求項3に記載の車両において、
前記隆起部から前記後方壁部及び前記側方壁部にかけて曲面形状であり、
前記臀部支持部は、前記車両の後方に向かって上方に向かう臀部支持湾曲面を有し、
前記隆起部は、前記車両の上方且つ前方に向かって突出し且つ前記車両の前後方向において前記臀部支持湾曲面に連続する隆起湾曲面を有し、
前記大腿支持部は、前記車両の左右方向において前記隆起湾曲面に連続し且つ前方に向
かうに連れて下方に向かう大腿支持湾曲面を有し、
前記後方壁部は、前記臀部支持湾曲面に連続する後方湾曲面を有し、
前記側方壁部は、前記大腿支持湾曲面に連続する側方湾曲面を有する
ことを特徴とする車両。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両において、
前記車両は、一人乗り用であり、
前記車両は、
前記シートの下方に配置された左駆動輪に接続された左モータと、
前記シートの下方に配置された右駆動輪に接続された右モータと、
前記車両の加速、減速及び操舵に対する乗員の指令を入力する入力装置と、
前記乗員の指令に基づいて前記左モータ及び前記右モータを制御する制御装置と
を備えることを特徴とする車両。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両において、
前記隆起部から前記臀部支持部にかけて下方に湾曲した後、上方に湾曲する曲面形状が設けられる
ことを特徴とする車両。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両において、
前記左右の大腿支持部は、前記隆起部よりも前方且つ下方において合流する
ことを特徴とする車両。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両において、
前記ステップは、前記車両において最も前側に位置し、
前記車両の上下方向において、前記ステップの一部は、前記大腿支持部の前端の真下に位置する
ことを特徴とする車両。
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