JP6891928B2 - ポイント付与システム - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータ又はエスカレータの利用者にポイントを付与する技術に関する。
エレベータの利用者にポイントを付与する技術として、例えば、携帯端末やICカードで利用可能なポイントを、エレベータの乗車頻度に応じて利用者に付与する技術が存在する(特許文献1参照)。また、エスカレータの利用者にポイントを付与する技術として、例えば、エスカレータに静止乗車した利用者にポイントを付与する技術が存在する(特許文献2参照)。
特開2015−13732号公報 特開2017−137191号公報
しかし、エレベータの乗車頻度だけを条件として利用者にポイントを付与する上記の技術では、エレベータを移動手段として利用するのではなく、ポイントの取得だけを目的としてエレベータに乗車する利用者が増え、それが原因で、エレベータが混雑して輸送効率が低下する虞があった。また、このような技術では、エレベータを利用しようとする動機を利用者に生じさせることはできるが、そのエレベータが設置されている建物(商業施設など)内を見て廻ろうとする動機を利用者に生じさせることは難しい。このため、建物内における利用者の動線として、建物内を見て廻ろうとする利用者の流れが生じにくい。エスカレータでの静止乗車だけを条件として利用者にポイントを付与する上記の技術においても、同様のことが言える。
そこで本発明の目的は、エレベータ及びエスカレータの少なくとも何れかが設置されている建物内における利用者の動線として、建物内を見て廻ろうとする利用者の新たな流れを創り出すことが可能なポイント付与システムを提供することである。
本発明に係るポイント付与システムは、情報取得装置と、ポイント付与装置と、を備える。情報取得装置は、エレベータ及びエスカレータの少なくとも何れかが設置されている建物において利用者の識別情報及び位置情報を取得する。ポイント付与装置は、情報取得装置が取得する位置情報の履歴に基づいて、エレベータ又はエスカレータから利用者が降車したか否かを判断し、降車したと判断した場合には更に、当該利用者の降車階が特定階に合致するか否かを判断し、合致すると判断した場合に、その利用者の識別情報にポイントを付与する。
上記ポイント付与システムによれば、エレベータ又はエスカレータを利用して特定階で降車することでポイントが付与されることを利用者に認識させることにより、当該利用者には、エレベータ又はエスカレータで特定階へ移動しようとする動機が生じやすくなる。そして、特定階への移動によって利用者にポイントが付与されることにより、当該利用者には、建物内において、そのポイントの利用が可能な店舗へ行こうとする動機が生じやすくなる。また、利用者には、特定階から建物の出入口まで移動する過程で、当該建物に入っている店舗を見て廻ろうとする動機が生じやすくなる。このように、上記ポイント付与システムによれば、ポイントの取得を契機として建物内を見て廻ろうとする動機を利用者に生じさせることが可能になる。
上記ポイント付与システムにおいて、ポイント付与装置は、降車階が特定階に合致すると判断した場合、更に、当該特定階での利用者の滞在時間が所定時間以上であるか否かを判断し、所定時間以上であると判断した場合に、その利用者の識別情報にポイントを付与してもよい。
この構成によれば、特定階での滞在時間が所定時間以上になった場合にポイントが付与されることを利用者に認識させることにより、当該利用者には、滞在時間が少なくとも所定時間以上になる迄は特定階に滞在して店舗を見て廻ろうとする動機が生じやすくなる。
上記ポイント付与システムにおいて、ポイント付与装置は、降車階が特定階に合致すると判断した場合、更に、当該特定階からの別階への移動に利用者がエスカレータを利用したか否かを判断し、利用したと判断した場合に、その利用者の識別情報にポイントを付与してもよい。
この構成によれば、特定階からの別階への移動にエスカレータを利用した場合にポイントが付与されることを利用者に認識させることにより、当該利用者には、特定階からの別階への移動にエスカレータを利用しようとする動機が生じやすくなる。そして、利用者が特定階から別階へエスカレータで移動した場合には、当該利用者は、別階への移動の過程で各階に入っている店舗を認識できるため、利用者には、施設内を広範囲に亘って見て廻ろうとする動機が生じやすくなる。
上記ポイント付与システムは、エレベータ及びエスカレータが何れも設置されている建物に適用できる。そして、そのような建物に適用されたポイント付与システムにおいて、ポイント付与装置は、降車階が特定階に合致すると判断した場合、更に、当該特定階からの別階への移動に利用者がエレベータ及びエスカレータのどちらを利用したかを判断し、エスカレータを利用したと判断した場合には、その利用者の識別情報に、エレベータを利用したと判断した場合に付与するポイントよりも多くのポイントを付与してもよい。
この構成によれば、特定階から別階へ移動する場合にエスカレータを利用したほうがエレベータを利用するよりも多くのポイントが付与されることを利用者に認識させることにより、当該利用者には、特定階から別階へエスカレータで移動しようとする動機が生じやすくなる。そして、利用者が特定階から別階へエスカレータで移動した場合には、当該利用者は、別階への移動の過程で各階に入っている店舗を認識できるため、利用者には、施設内を広範囲に亘って見て廻ろうとする動機が生じやすくなる。
上記ポイント付与システムにおいて、ポイント付与装置は、降車階が特定階に合致すると判断した場合、更に、当該特定階からの別階への移動に利用者がエレベータ又はエスカレータを利用したか否かを判断し、利用したと判断した場合には、その利用者の識別情報に、特定階からの移動階数に応じたポイントを付与してもよい。
この構成によれば、特定階から別階へ移動する場合に、エレベータ又はエスカレータを利用することを条件として、特定階からの移動階数が少ないほど多くのポイントが付与されることを利用者に認識させることにより、当該利用者には、特定階からの別階への移動にエレベータ又はエスカレータを利用し、且つ、そのときの移動階数を少なくしようとする動機が生じやすくなる。そして、特定階から別階への移動階数が少なくなることにより、利用者には、施設内を多数階(即ち、広範囲)に亘って見て廻ろうとする動機が生じやすくなる。
上記ポイント付与システムにおいて、情報取得装置は、利用者の属性情報を更に取得し、ポイント付与装置は、情報取得装置が取得した属性情報に基づいて特定階を決定してもよい。この構成によれば、利用者ごとに、当該利用者の属性情報に応じた階へエレベータ又はエスカレータで誘導することが可能になる。
上記ポイント付与システムにおいて、ポイント付与装置は、情報取得装置が取得する位置情報の履歴に基づいて、エレベータ又はエスカレータに利用者が乗車したか否かを判断し、乗車したと判断した場合には更に、当該利用者の乗車階が特定階に合致するか否かを判断し、合致すると判断した場合に、その利用者の識別情報にポイントを付与してもよい。
この構成によれば、特定階でエレベータ又はエスカレータに乗車した場合にポイントが付与されることを利用者に認識させることにより、当該利用者には、特定階でエレベータ又はエスカレータに乗車しようとする動機が生じやすくなる。そして、利用者にポイントが付与されることにより、当該利用者には、建物内において、そのポイントの利用が可能な店舗へ行こうとする動機が生じやすくなる。このように、上記ポイント付与システムによれば、ポイントの取得を契機として建物内を見て廻ろうとする動機を利用者に生じさせることが可能になる。
本発明によれば、エレベータ及びエスカレータの少なくとも何れかが設置されている建物内における利用者の動線として、建物内を見て廻ろうとする利用者の新たな流れを創り出すことが可能になる。
(A)本発明の実施形態に係るポイント付与システムを示した概念図、及び(B)エレベータ及びエスカレータが設置されている建物への当該ポイント付与システムの適用例を示した概念図である。 実施形態に係るポイント付与システムにて実行されるポイント付与処理を示したフローチャートである。 実施形態にて携帯端末の画面に表示されるポイント付与情報の一例を示した図である。 第1変形例に係るポイント付与システムにて実行されるポイント付与処理を示したフローチャートである。 第1変形例にて携帯端末の画面に表示されるポイント付与情報の一例を示した図である。 第2変形例に係るポイント付与システムにて実行されるポイント付与処理を示したフローチャートである。 第2変形例にて携帯端末の画面に表示されるポイント付与情報の一例を示した図である。 第3変形例に係るポイント付与システムにて実行されるポイント付与処理を示したフローチャートである。 第3変形例に係るポイント付与システムにて実行されるポイント付与処理を示したフローチャートである。 第3変形例にて携帯端末の画面に表示されるポイント付与情報の一例を示した図である。 第4変形例に係るポイント付与システムにて実行されるポイント付与処理を示したフローチャートである。 第4変形例にて携帯端末の画面に表示されるポイント付与情報の一例を示した図である。 第6変形例に係るポイント付与システムにて実行されるポイント付与処理を示したフローチャートである。 第6変形例にて携帯端末の画面に表示されるポイント付与情報の一例を示した図である。
[1]実施形態
図1(A)は、本発明の実施形態に係るポイント付与システムを示した概念図であり、図1(B)は、エレベータ及びエスカレータが設置されている建物Gへの当該ポイント付与システムの適用例を示した概念図である。建物Gは、例えば、複数の店舗が入った百貨店や大型商業施設などである。そのような建物Gにおいては、できるだけ多くの店舗を利用者に見て廻ってもらうことが、利用者にとっての購買の機会が増えるという点で好ましい。そこで、本実施形態のポイント付与システムは、ポイントの取得を契機として建物G内を見て廻ろうとする動機を利用者に生じさせる。以下、ポイント付与システムについて具体的に説明する。
ポイント付与システムは、情報取得装置1と、ポイント付与装置2と、を備え、これらの装置は、ネットワークを介した相互の通信が可能である(図1(A)参照)。また、情報取得装置1及びポイント付与装置2は、ネットワークに接続されている通信中継器Hを介して、利用者が所持する携帯端末3と通信することが可能である。本実施形態では、ポイント取得用のアプリケーションプログラムが携帯端末3にて起動したときに、当該携帯端末3を対象として、以下に説明する位置特定処理及びポイント付与処理がそれぞれ情報取得装置1及びポイント付与装置2にて開始される。尚、アプリケーションプログラムは、当該プログラムを提供するサーバからダウンロードされて携帯端末3にインストールされてもよいし、携帯可能な記憶媒体(例えばフラッシュメモリなど)に記憶されたものが携帯端末3にインストールされてもよい。
<情報取得装置>
情報取得装置1は、建物G内において利用者の識別情報及び位置情報を取得する装置である。本実施形態では、情報取得装置1は、ビーコン発信部11と情報管理部12とで構成されている(図1(A)参照)。
ビーコン発信部11は、利用者が所持する携帯端末3(例えばスマートフォンなど)での受信が可能なビーコン信号Saを発信する装置であり、建物G内において利用者の位置情報(具体的には携帯端末3の現在地P)を取得したい箇所に設置される(図1(B)参照)。本実施形態では、ビーコン発信部11は、建物G内において少なくとも、建物Gの出入口、エレベータの乗場、エレベータの乗りかご内、エスカレータの乗場及び降場に設置されている。
そして、ビーコン発信部11に利用者が近づくことにより、当該利用者が所有する携帯端末3が、ビーコン発信部11が発信するビーコン信号Saを受信する。また、携帯端末3は、受信したビーコン信号Saの情報を、携帯端末3を識別するための端末識別情報Ibと共に情報管理部12に送信する。ここで、ビーコン信号Saには、そのビーコン信号Saの発信源であるビーコン発信部11を識別するためのビーコン識別情報Iaが含まれており、当該ビーコン識別情報Iaは、携帯端末3がビーコン信号Saを受信したときに、そのビーコン信号Saの発信源(ビーコン発信部11)の特定に用いられる。
情報管理部12は、例えばネットワークに接続されたサーバであり、ビーコン識別情報Iaと、そのビーコン識別情報Iaで識別されるビーコン発信部11の設置位置と、を互いに対応付けた対応データを有している。そして、情報管理部12は、携帯端末3から送信されてくるビーコン識別情報Ia及び端末識別情報Ibを受信した場合に、上記対応データを用いて、ビーコン識別情報Iaからビーコン発信部11の設置位置を特定し、特定した当該設置位置に基づいて、端末識別情報Ibで識別される携帯端末3の現在地Pを特定する(位置特定処理)。尚、このような位置特定処理は、情報管理部12が備える処理装置(CPUやマイクロコンピュータなど)にプログラムを実行させることで遂行される。そして、そのようなプログラムは、携帯可能な記憶媒体(例えばフラッシュメモリなど)に記憶されてもよいし、サーバなどにダウンロード可能な状態で保存されてもよい。
このようにして、情報取得装置1は、利用者の位置情報として携帯端末3の現在地Pを取得し、利用者の識別情報として携帯端末3の端末識別情報Ibを取得する。その後、情報管理部12は、特定した携帯端末3の現在地P(利用者の位置情報)を当該携帯端末3の端末識別情報Ib(利用者の識別情報)と共にポイント付与装置2へ送信する。
尚、携帯端末3がビーコン信号Saを受信した場合、当該携帯端末3は、受信したビーコン信号Saの情報として、当該ビーコン信号Saの受信強度をビーコン識別情報Iaと共に情報管理部12に送信してもよい。また、携帯端末3の現在地Pを正確に特定するために、当該携帯端末3は、その周辺に存在する複数のビーコン発信部11のそれぞれからビーコン信号Saを受信し、受信したビーコン信号Saのそれぞれの情報を情報管理部12に送信してもよい。
<ポイント付与装置>
ポイント付与装置2は、例えばネットワークに接続されたサーバであり、ポイントの付与に関するポイント付与情報を携帯端末3に提供する。具体的には、ポイント付与装置2は、ポイント取得用のアプリケーションプログラムが起動している携帯端末3に対して、情報取得装置1が取得する当該携帯端末3の現在地P(利用者の位置情報)に応じたポイント付与情報を提供する。より具体的には、ポイント付与装置2は、携帯端末3の現在地Pが建物G内に入ったときに、当該建物G内でポイントが付与される条件と、その条件を達成したときに付与されるポイント数と、をポイント付与情報として携帯端末3に提供する。そして、携帯端末3は、提供されたポイント付与情報をタッチパネル等の画面に表示する(例えば図3参照)。
また、ポイント付与装置2は、携帯端末3へのポイント付与情報の提供後、利用者が上記条件を達成した場合に当該利用者にポイントを付与するための処理(ポイント付与処理)を実行する。尚、このようなポイント付与処理は、ポイント付与装置2が備える処理装置(CPUやマイクロコンピュータなど)にプログラムを実行させることで遂行される。そして、そのようなプログラムは、携帯可能な記憶媒体(例えばフラッシュメモリなど)に記憶されてもよいし、サーバなどにダウンロード可能な状態で保存されてもよい。
図2は、本実施形態に係るポイント付与システムにて実行されるポイント付与処理を示したフローチャートである。ポイント付与装置2は、ポイント取得用のアプリケーションプログラムが携帯端末3にて起動したときに、当該携帯端末3を対象としてポイント付与処理を開始する。
ポイント付与処理が開始されると、ポイント付与装置2は、情報取得装置1が取得する携帯端末3の現在地P(利用者の位置情報)に基づいて、利用者が建物G内に入ったか否かを判断する(図2のステップS11)。そして、ポイント付与装置2は、「建物G内に入った(Yes)」と判断できるまでステップS11を繰り返し実行し、ステップS11にて「建物G内に入った(Yes)」と判断できた場合には、携帯端末3に対して、当該建物G内でポイントが付与される条件と、その条件を達成したときに付与されるポイント数と、をポイント付与情報として携帯端末3に提供する(図2のステップS12)。本実施形態では、ポイント付与装置2は、建物G内でポイントが付与される条件として、(1)エレベータ又はエスカレータを利用して特定階Ft1で降車し、且つ、(2)当該特定階Ft1で所定時間Tc1以上滞在する、という条件を携帯端末3に提供する。
そして、携帯端末3が、提供されたポイント付与情報をタッチパネル等の画面に表示する(図3参照)ことにより、当該携帯端末3を所持する利用者は、画面に表示されたポイント付与情報を確認することが可能になる。よって、当該利用者には、携帯端末3でのポイント付与情報の確認を通じて、ポイントを取得するためにエレベータ又はエスカレータを利用して特定階Ft1へ移動しようとする動機が生じやすくなる。
その後、ポイント付与装置2は、利用者が上記条件(1)を達成したか否かを判断するために先ず、情報取得装置1が取得する携帯端末3の現在地P(利用者の位置情報)の履歴に基づいて、エレベータ又はエスカレータから利用者が降車したか否かを判断する(図2のステップS13)。具体的にはポイント付与装置2は、携帯端末3の現在地Pが、エレベータの乗りかご内から当該エレベータの乗場へ移動したか否か、或いは、エスカレータ上の位置から当該エスカレータの降場へ移動したか否か、を判断する。そして、ポイント付与装置2は、ステップS13にて「降車した(Yes)」と判断した場合には更に、携帯端末3の現在地Pに基づいて利用者の降車階F1を特定する(図2のステップS14)。このとき、ポイント付与装置2は、建物Gのマップを用いて、携帯端末3の現在地Pから利用者の降車階F1を特定できる。
次に、ポイント付与装置2は、ステップS14で特定した降車階F1が特定階Ft1に合致するか否かを判断する(図2のステップS15)。ここで、特定階Ft1は、建物G内において利用者を誘導して向かわせたい階である。一例として、特定階Ft1は、建物Gの最上階である。
尚、特定階Ft1は、建物Gの最上階に限らず、利用者が建物Gに入った時刻や、そのときの天候、気温、湿度などに応じて適宜変更されてもよい。例えば、利用者が建物Gへ入った時刻に当該建物Gにてタイムセールが実施されている場合には、当該タイムセールの実施中の階を特定階Ft1に設定できる。また、天候が晴れの場合には、日差し対策用の商品を販売する店舗が入っている階を特定階Ft1に設定し、天候が雨の場合には、雨具などの商品を販売する店舗が入っている階を特定階Ft1に設定できる。更に、夏場など温度や湿度が高い場合には、マリンスポーツ用品やキャンプ用品を販売する店舗が入っている階や、除湿や涼感用の商品を販売する店舗が入っている階を特定階Ft1に設定できる。また、冬場など温度や湿度が低い場合には、ウィンタスポーツ用品を販売する店舗が入っている階や、保湿用の商品を販売する店舗が入っている階を特定階Ft1に設定できる。
そして、ポイント付与装置2は、ステップS15にて「特定階Ft1に合致する(Yes)」と判断した場合、その判断を以て、利用者は上記条件(1)を達成したと判断できる。そこで、ポイント付与装置2は、利用者が更に上記条件(2)を達成したか否かを判断するために、特定階Ft1での利用者の滞在時間T1が所定時間Tc1以上であるか否かを、情報取得装置1が取得する携帯端末3の現在地Pの履歴に基づいて判断する(図2のステップS16)。具体的には、ポイント付与装置2は、携帯端末3の現在地Pが特定階Ft1に到着してから当該特定階Ft1から離れるまでの時間を滞在時間T1として計測し、計測した時間(滞在時間T1)を所定時間Tc1と比較する。ここで、所定時間Tc1は、特定階Ft1で利用者が店舗を見て廻っていると認定するのに十分な時間である。
ポイント付与装置2は、ステップS16にて「所定時間Tc1以上である(Yes)」と判断した場合、その判断を以て、利用者は上記条件(2)を達成したと判断できる。そこで、ポイント付与装置2は、建物G内でポイントが付与される上記条件(1)及び(2)を何れも達成した利用者にポイントを付与するべく、ポイント付与処理の対象である携帯端末3の端末識別情報Ib(利用者の識別情報)にポイントを付与し(図2のステップS17)、その後、ポイント付与処理を終了させる。
一方、ポイント付与装置2は、ステップS13にて「降車していない(No)」と判断した場合や、ステップS15にて「特定階Ft1に合致しない(No)」と判断した場合には、その判断を以て、利用者は未だ上記条件(1)を達成できていないと判断できる。そこで、ポイント付与装置2は、ステップS18Aへ移行して、ポイント付与処理を継続すべきか否かを判断する。
ポイント付与装置2は、ステップS18Aにて「継続すべき(Yes)」と判断した場合には、情報取得装置1が取得する携帯端末3の現在地P(利用者の位置情報)に基づいて、利用者が建物Gから出たか否かを判断する(図2のステップS19A)。そして、ポイント付与装置2は、ステップS19Aにて「出ていない(No)」と判断した場合にはステップS13へ戻り、ステップS19Aにて「出た(Yes)」と判断した場合にはステップS11へ戻る。一方、ステップS18Aにおいて、ポイント取得用のアプリケーションプログラムが携帯端末3で停止された場合には、ポイント付与装置2は、「継続すべきでない(No)」と判断してポイント付与処理を終了させる。
また、ポイント付与装置2は、ステップS16にて「所定時間Tc1以上でない(No)」と判断した場合には、その判断を以て、利用者は未だ上記条件(2)を達成できていないと判断できる。そこで、ポイント付与装置2は、ステップS18Bへ移行して、ポイント付与処理を継続すべきか否かを判断する。そして、ポイント付与装置2は、ステップS18Bにて「継続すべき(Yes)」と判断した場合には、ステップS19Bへ移行してステップS19Aと同様の処理を行い、当該ステップS19Bにて「出ていない(No)」と判断した場合にはステップS16を再び実行し、当該ステップS19Bにて「出た(Yes)」と判断した場合にはステップS11へ戻る。一方、ステップS18Bにおいて、ポイント取得用のアプリケーションプログラムが携帯端末3で停止された場合には、ポイント付与装置2は、「継続すべきでない(No)」と判断してポイント付与処理を終了させる。
このようなポイント付与システムによれば、エレベータ又はエスカレータを利用して特定階Ft1で降車し(即ち、上記条件(1)を達成し)、且つ、当該特定階Ft1での滞在時間T1が所定時間Tc1以上になった(即ち、上記条件(2)を達成した)場合にポイントが付与されることを、利用者に認識させることができる。それによって、利用者には、エレベータ又はエスカレータで特定階Ft1へ移動し、且つ、滞在時間T1が少なくとも所定時間Tc1以上になる迄は当該特定階Ft1に滞在して店舗を見て廻ろうとする動機が生じやすくなる。
そして、利用者にポイントが付与されることにより、当該利用者には、建物G内において、そのポイントの利用が可能な店舗へ行こうとする動機が生じやすくなる。また、利用者には、特定階Ft1から建物Gの出入口まで移動する過程で、当該建物Gに入っている店舗を見て廻ろうとする動機が生じやすくなる。例えば、特定階Ft1を建物Gの最上階に設定した場合において、利用者が最上階から出入口へ向けてエスカレータで下階へ移動した場合には、当該利用者は、下階への移動の過程で各階に入っている店舗を認識できるため、利用者には、施設内を広範囲に亘って見て廻ろうとする動機が生じやすくなる(シャワー効果)。
このように、上記ポイント付与システムによれば、ポイントの取得を契機として建物G内を見て廻ろうとする動機を利用者に生じさせることが可能になる。よって、建物G内における利用者の動線として、エレベータ又はエスカレータで特定階Ft1へ向かい、その後、建物G内を見て廻ろうとする利用者の新たな流れを創り出すことが可能になる。
[2]変形例
[2−1]第1変形例
図4は、第1変形例に係るポイント付与システムにて実行されるポイント付与処理を示したフローチャートである。第1変形例のステップS12では、ポイント付与装置2は、建物G内でポイントが付与される条件として、(1)エレベータ又はエスカレータを利用して特定階Ft1で降車し、且つ、(2)当該特定階Ft1からの別階への移動にエスカレータを利用する、という条件を携帯端末3に提供する。そして、携帯端末3が、提供されたポイント付与情報をタッチパネル等の画面に表示する(図5参照)ことにより、当該携帯端末3を所持する利用者は、画面に表示されたポイント付与情報を確認することが可能になる。
そして第1変形例では、ポイント付与装置2は、ステップS15にて「特定階Ft1に合致する(Yes)」と判断し、その判断を以て、利用者は上記条件(1)を達成したと判断できた場合、その次に以下の処理を実行する。
ポイント付与装置2は、利用者が更に上記条件(2)を達成したか否かを判断するために、特定階Ft1からの別階への移動に利用者がエスカレータを利用したか否かを、情報取得装置1が取得する携帯端末3の現在地P(利用者の位置情報)の履歴に基づいて判断する(図4のステップS21)。そして、ポイント付与装置2は、ステップS21にて「利用した(Yes)」と判断した場合、その判断を以て、利用者は上記条件(2)を達成したと判断できる。そこで、ポイント付与装置2は、建物G内でポイントが付与される上記条件(1)及び(2)を何れも達成した利用者にポイントを付与するべく、ポイント付与処理の対象である携帯端末3の端末識別情報Ib(利用者の識別情報)にポイントを付与する(図4のステップS22)。
このような第1変形例によれば、エレベータ又はエスカレータを利用して特定階Ft1で降車し(即ち、上記条件(1)を達成し)、且つ、当該特定階Ft1からの別階への移動にエスカレータを利用した(即ち、上記条件(2)を達成した)場合にポイントが付与されることを、利用者に認識させることができる。それによって、利用者には、エレベータ又はエスカレータで特定階Ft1へ移動し、且つ、当該特定階Ft1からの別階への移動にエスカレータを利用しようとする動機が生じやすくなる。そして、利用者が特定階Ft1から別階(例えば、最上階から下階)へエスカレータで移動した場合には、当該利用者は、別階への移動の過程で各階に入っている店舗を認識できるため、利用者には、施設内を広範囲に亘って見て廻ろうとする動機が生じやすくなる。
尚、第1変形例のポイント付与処理(図4参照)は、実施形態のポイント付与処理(図2参照)と組み合わせて用いられてもよい。一例として、ポイント付与装置2は、図2のステップS16にて「所定時間Tc1以上である(Yes)」と判断した場合であって、且つ、図4のステップS21にて「利用した(Yes)」と判断した場合に、携帯端末3の端末識別情報Ib(利用者の識別情報)にポイントを付与してもよい。他の例として、ポイント付与装置2は、図2のステップS16にて「所定時間Tc1以上である(Yes)」と判断した場合に、携帯端末3の端末識別情報Ib(利用者の識別情報)にポイントを付与し、更に図4のステップS21にて「利用した(Yes)」と判断した場合に、同じ端末識別情報Ibにポイントを追加で付与してもよい。
[2−2]第2変形例
図6は、第2変形例に係るポイント付与システムにて実行されるポイント付与処理を示したフローチャートである。第2変形例のステップS12では、ポイント付与装置2は、建物G内でポイントが付与される条件として、(1)エレベータ又はエスカレータを利用して特定階Ft1で降車し、且つ、(2)当該特定階Ft1からの別階への移動にエレベータ及びエスカレータのどちらかを利用する、という条件を携帯端末3に提供する。また、ポイント付与装置2は、上記条件を達成したときに付与されるポイント数として、特定階Ft1からの別階への移動にエレベータを利用したときのポイント数C1と、特定階Ft1からの別階への移動にエスカレータを利用したときのポイント数C2と、を携帯端末3に提供する。そして、携帯端末3が、提供されたポイント付与情報をタッチパネル等の画面に表示する(図7参照)ことにより、当該携帯端末3を所持する利用者は、画面に表示されたポイント付与情報を確認することが可能になる。
そして第2変形例では、ポイント付与装置2は、ステップS15にて「特定階Ft1に合致する(Yes)」と判断し、その判断を以て、利用者は上記条件(1)を達成したと判断できた場合、その次に以下の処理を実行する。
ポイント付与装置2は、利用者が更に上記条件(2)を達成したか否かを判断するために、特定階Ft1からの別階への移動に、利用者が、エレベータ、エスカレータ、他の手段のどれを利用したのかを、情報取得装置1が取得する携帯端末3の現在地P(利用者の位置情報)の履歴に基づいて判断する(図6のステップS31)。
そして、ポイント付与装置2は、ステップS31にて「エレベータ」又は「エスカレータ」を利用したと判断した場合、その判断を以て、利用者は上記条件(2)を達成したと判断できる。そこで、ポイント付与装置2は、建物G内でポイントが付与される上記条件(1)及び(2)を何れも達成した利用者にポイントを付与するべく、ポイント付与処理の対象である携帯端末3の端末識別情報Ib(利用者の識別情報)にポイントを付与する(図6のステップS32A及び32B)。このとき、ポイント付与装置2は、ステップS31にて「エスカレータ」を利用したと判断した場合に付与するポイント数C2を、ステップS31にて「エレベータ」を利用したと判断した場合に付与するポイント数C1より多くする。
このような第2変形例によれば、特定階Ft1から別階へ移動する場合にエスカレータを利用したほうがエレベータを利用するよりも多くのポイントが付与されることを、利用者に認識させることができる。それによって、利用者には、特定階Ft1から別階へエスカレータで移動しようとする動機が生じやすくなる。そして、利用者が特定階Ft1から別階(例えば、最上階から下階)へエスカレータで移動した場合には、当該利用者は、別階への移動の過程で各階に入っている店舗を認識できるため、利用者には、施設内を広範囲に亘って見て廻ろうとする動機が生じやすくなる。
尚、第2変形例のポイント付与処理(図6参照)は、第1変形例と同様、実施形態のポイント付与処理(図2参照)と組み合わせて用いられてもよい。
[2−3]第3変形例
図8A及び図8Bは、第3変形例に係るポイント付与システムにて実行されるポイント付与処理を示したフローチャートである。第3変形例のステップS12では、ポイント付与装置2は、建物G内でポイントが付与される条件として、(1)エレベータ又はエスカレータを利用して特定階Ft1で降車し、(2)当該特定階Ft1からの別階への移動にエレベータ又はエスカレータを利用し、且つ、(3)当該別階で所定時間Tc2以上滞在する、という条件を携帯端末3に提供する。また、ポイント付与装置2は、上記条件を達成したときに付与されるポイント数として、特定階Ft1から移動先(別階)までの移動階数ごとのポイント数を携帯端末3に提供する。そして、携帯端末3が、提供されたポイント付与情報をタッチパネル等の画面に表示する(図9参照)ことにより、当該携帯端末3を所持する利用者は、画面に表示されたポイント付与情報を確認することが可能になる。
そして第2変形例では、ポイント付与装置2は、ステップS15にて「特定階Ft1に合致する(Yes)」と判断し、その判断を以て、利用者は上記条件(1)を達成したと判断できた場合、その次に以下の処理を実行する。
ポイント付与装置2は、利用者が更に上記条件(2)を達成したか否かを判断するために、特定階Ft1からの別階への移動に利用者がエレベータ又はエスカレータを利用したか否かを、情報取得装置1が取得する携帯端末3の現在地P(利用者の位置情報)の履歴に基づいて判断する(図8AのステップS41)。そして、ポイント付与装置2は、ステップS41にて「利用した(Yes)」と判断した場合、その判断を以て、利用者は上記条件(2)を達成したと判断できる。
そこで、ポイント付与装置2は、利用者が更に上記条件(3)を達成したか否かを判断するために、移動先である別階での利用者の滞在時間T2が所定時間Tc2以上であるか否かを、情報取得装置1が取得する携帯端末3の現在地Pの履歴に基づいて判断する(図8BのステップS42)。具体的には、ポイント付与装置2は、携帯端末3の現在地Pが別階に到着してから当該別階から離れるまでの時間を滞在時間T2として計測し、計測した時間(滞在時間T2)を所定時間Tc2と比較する。ここで、所定時間Tc2は、別階で利用者が店舗を見て廻っていると認定するのに十分な時間である。
そして、ポイント付与装置2は、ステップS42にて「所定時間Tc2以上である(Yes)」と判断した場合、その判断を以て、利用者は上記条件(3)を達成したと判断できる。そこで、ポイント付与装置2は、建物G内でポイントが付与される上記条件(1)〜(3)を何れも達成した利用者にポイントを付与するべく、ポイント付与処理の対象である携帯端末3の端末識別情報Ib(利用者の識別情報)にポイントを付与する(図8BのステップS43)。このとき、ポイント付与装置2は、特定階Ft1から移動先(別階)までの移動階数に応じたポイントを付与する。本実施形態では、ポイント付与装置2は、移動階数が少ないほど、携帯端末3の端末識別情報Ibに多くのポイントを付与する。
一方、ポイント付与装置2は、ステップS41にて「利用していない(No)」と判断した場合には、その判断を以て、利用者は未だ上記条件(2)を達成できていないと判断できる。そこで、ポイント付与装置2は、ステップS18Bへ移行して、ポイント付与処理を継続すべきか否かを判断する。そして、ポイント付与装置2は、ステップS18Bにて「継続すべき(Yes)」と判断した場合には、ステップS19Bへ移行してステップS19Aと同様の処理を行い、当該ステップS19Bにて「出ていない(No)」と判断した場合にはステップS41を再び実行し、当該ステップS19Bにて「出た(Yes)」と判断した場合にはステップS11へ戻る。一方、ステップS18Bにおいて、ポイント取得用のアプリケーションプログラムが携帯端末3で停止された場合には、ポイント付与装置2は、「継続すべきでない(No)」と判断してポイント付与処理を終了させる。
また、ポイント付与装置2は、ステップS42にて「所定時間Tc2以上でない(No)」と判断した場合には、その判断を以て、利用者は未だ上記条件(3)を達成できていないと判断できる。そこで、ポイント付与装置2は、ステップS18Cへ移行して、ポイント付与処理を継続すべきか否かを判断する。そして、ポイント付与装置2は、ステップS18Cにて「継続すべき(Yes)」と判断した場合には、ステップS19Cへ移行してステップS19Aと同様の処理を行い、当該ステップS19Cにて「出ていない(No)」と判断した場合にはステップS42を再び実行し、当該ステップS19Cにて「出た(Yes)」と判断した場合にはステップS11へ戻る。一方、ステップS18Cにおいて、ポイント取得用のアプリケーションプログラムが携帯端末3で停止された場合には、ポイント付与装置2は、「継続すべきでない(No)」と判断してポイント付与処理を終了させる。
このような第3変形例によれば、特定階Ft1から別階へ移動する場合に、エレベータ又はエスカレータを利用することを条件として、特定階Ft1からの移動階数が少ないほど多くのポイントが付与されることを、利用者に認識させることができる。それによって、利用者には、特定階Ft1からの別階への移動にエレベータ又はエスカレータを利用し、且つ、そのときの移動階数を少なくしようとする動機が生じやすくなる。そして、特定階Ft1から別階への移動階数が少なくなることにより、利用者には、施設内を多数階(即ち、広範囲)に亘って見て廻ろうとする動機が生じやすくなる。
また、ステップS42にて「所定時間Tc2以上である(Yes)」と判断された場合にのみポイントが付与されることにより、利用者が滞在せずに単に通過した階でポイントが付与されてしまうことが防止される。
[2−4]第4変形例
上述したポイント付与システムにおいて、情報取得装置1は、携帯端末3の現在地P及び端末識別情報Ib(利用者の位置情報及び識別情報)を取得することに加えて、当該携帯端末3を所持する利用者の属性情報Icを更に取得し、これらの情報をポイント付与装置2へ送信してもよい。ここで、属性情報Icは、例えば、利用者の性別、年齢、購買履歴などである。そして属性情報Icは、ポイント取得用のアプリケーションプログラムが起動している携帯端末3の画面(図11参照)にて利用者により入力される。このとき、属性情報Icは、図11に示されるようにプルダウン表示させたリストの中から選択されてもよい。携帯端末3の画面にて属性情報Icが入力された場合、当該属性情報Icは、携帯端末3から情報管理部12へ送信される。
このような構成において、ポイント付与装置2は、情報取得装置1が取得した属性情報Icに基づいて特定階Ft1を決定してもよい。
図10は、第4変形例に係るポイント付与システムにて実行されるポイント付与処理を示したフローチャートである。図10に示されるように、ポイント付与装置2は、ステップS11にて「建物G内に入った(Yes)」と判断した場合、ステップS12の実行前に先ず、情報取得装置1が取得した属性情報Ic(即ち、情報取得装置1から送信されてきた属性情報Ic)に基づいて特定階Ft1を決定する(図10のステップS51)。そして、ポイント付与装置2は、ステップS51で決定した特定階Ft1を用いて、ステップS12からの処理を実行する。
このような第4変形例によれば、利用者ごとに、当該利用者の属性情報Icに応じた階へエレベータ又はエスカレータで誘導することが可能になる。
[2−5]第5変形例
上述したポイント付与システムは、エレベータ又はエスカレータから利用者が特定階Ft1に降車したという条件を達成するだけでポイントを付与するものであってもよく、更に他の条件(滞在時間T1などの条件)を利用者が達成した場合にはポイントを追加で付与するものであってもよい。
[2−6]第6変形例
図12は、第6変形例に係るポイント付与システムにて実行されるポイント付与処理を示したフローチャートである。図12に示されるように、ポイント付与装置2は、以下の処理を実行してもよい。
ポイント付与処理が開始されると、ポイント付与装置2は、情報取得装置1が取得する当該携帯端末3の現在地P(利用者の位置情報)に基づいて、利用者が建物G内に入ったか否かを判断する(図12のステップS61)。そして、ポイント付与装置2は、「建物G内に入った(Yes)」と判断できるまでステップS61を繰り返し実行し、ステップS61にて「建物G内に入った(Yes)」と判断できた場合には、携帯端末3に対して、当該建物G内でポイントが付与される条件と、その条件を達成したときに付与されるポイント数と、をポイント付与情報として携帯端末3に提供する(図12のステップS62)。本実施形態では、ポイント付与装置2は、建物G内でポイントが付与される条件として、特定階Ft2でエレベータ又はエスカレータに乗車するという条件を携帯端末3に提供する。
そして、携帯端末3が、提供されたポイント付与情報をタッチパネル等の画面に表示する(図13参照)ことにより、当該携帯端末3を所持する利用者は、画面に表示されたポイント付与情報を確認することが可能になる。よって、当該利用者には、携帯端末3でのポイント付与情報の確認を通じて、ポイントを取得するために特定階Ft2でエレベータ又はエスカレータに乗車しようとする動機が生じやすくなる。
その後、ポイント付与装置2は、利用者が上記条件を達成したか否かを判断するために先ず、情報取得装置1が取得する携帯端末3の現在地P(利用者の位置情報)の履歴に基づいて、エレベータ又はエスカレータに利用者が乗車したか否かを判断する(図12のステップS63)。具体的にはポイント付与装置2は、携帯端末3の現在地Pが、エレベータの乗場から当該エレベータの乗りかご内へ移動したか否か、或いは、エスカレータの乗場からエスカレータ上の位置へ移動したか否か、を判断する。そして、ポイント付与装置2は、ステップS63にて「乗車した(Yes)」と判断した場合には更に、携帯端末3の現在地Pに基づいて利用者の乗車階F2を特定する(図12のステップS64)。このとき、ポイント付与装置2は、建物Gのマップを用いて、携帯端末3の現在地Pから利用者の乗車階F2を特定できる。
次に、ポイント付与装置2は、ステップS64で特定した乗車階F2が特定階Ft2に合致するか否かを判断する(図12のステップS65)。ここで、特定階Ft2は、建物G内においてエレベータ又はエスカレータに乗車する利用者の人数が他の階に比べて多い階である。一例として、特定階Ft2は、建物Gの出入口が設けられている階である。尚、特定階Ft2は、適宜変更することが可能である。
そして、ポイント付与装置2は、ステップS65にて「特定階Ft2に合致する(Yes)」と判断した場合、その判断を以て、利用者は上記条件を達成したと判断できる。そこで、ポイント付与装置2は、建物G内でポイントが付与される上記条件を達成した利用者にポイントを付与するべく、ポイント付与処理の対象である携帯端末3の端末識別情報Ib(利用者の識別情報)にポイントを付与し(図12のステップS66)、その後、ポイント付与処理を終了させる。
一方、ポイント付与装置2は、ステップS63にて「乗車していない(No)」と判断した場合や、ステップS65にて「特定階Ft2に合致しない(No)」と判断した場合には、その判断を以て、利用者は未だ上記条件を達成できていないと判断できる。そこで、ポイント付与装置2は、ステップS67へ移行して、ポイント付与処理を継続すべきか否かを判断する。
ポイント付与装置2は、ステップS67にて「継続すべき(Yes)」と判断した場合には、情報取得装置1が取得する携帯端末3の現在地P(利用者の位置情報)に基づいて、利用者が建物Gから出たか否かを判断する(図12のステップS68)。そして、ポイント付与装置2は、ステップS68にて「出ていない(No)」と判断した場合にはステップS63へ戻り、ステップS68にて「出た(Yes)」と判断した場合にはステップS61へ戻る。一方、ステップS67において、ポイント取得用のアプリケーションプログラムが携帯端末3で停止された場合には、ポイント付与装置2は、「継続すべきでない(No)」と判断してポイント付与処理を終了させる。
このような第6変形例によれば、特定階Ft2でエレベータ又はエスカレータに乗車した場合にポイントが付与されることを、利用者に認識させることができる。それによって、利用者には、特定階Ft2でエレベータ又はエスカレータに乗車しようとする動機が生じやすくなる。そして、利用者にポイントが付与されることにより、当該利用者には、建物G内において、そのポイントの利用が可能な店舗へ行こうとする動機が生じやすくなる。
このように、第6変形例によれば、ポイントの取得を契機として建物G内を見て廻ろうとする動機を利用者に生じさせることが可能になる。よって、建物G内における利用者の動線として、特定階Ft2でエレベータ又はエスカレータに乗車し、その後、建物G内を見て廻ろうとする利用者の新たな流れを創り出すことが可能になる。
[2−7]他の変形例
上述したポイント付与システムにおいて、特定階Ft1は、1つに限らず、複数設定されてもよい。特定階Ft2についても同様である。
また、上述したポイント付与システムにおいて、情報取得装置1は、ビーコン信号Saを用いて利用者の位置情報を取得するものに限らず、例えば次のようなものであってもよい。即ち、情報取得装置1は、ICカードなどの記録媒体から利用者の識別情報を読み取る読取装置を備え、利用者の識別情報を読み取った読取装置の情報(例えば、当該読取装置を識別するための装置識別情報)から携帯端末3の現在地Pを特定するものであってもよい。
更に、建物Gは、エレベータ及びエスカレータの何れか一方のみが設置されたものであってもよく、そのような建物Gにも、上述したポイント付与システムを適用できる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 情報取得装置
2 ポイント付与装置
3 携帯端末
G 建物
H 通信中継器
P 現在地
11 ビーコン発信部
12 情報管理部
C1、C2 ポイント数
F1 降車階
F2 乗車階
Ia ビーコン識別情報
Ib 端末識別情報
Ic 属性情報
Sa ビーコン信号
T1、T2 滞在時間
Ft1、Ft2 特定階
Tc1、Tc2 所定時間

Claims (7)

  1. エレベータ及びエスカレータの少なくとも何れかが設置されている建物において利用者の識別情報及び位置情報を取得する情報取得装置と、
    前記情報取得装置が取得する前記位置情報の履歴に基づいて、前記エレベータ又は前記エスカレータから前記利用者が降車したか否かを判断し、降車したと判断した場合には更に、当該利用者の降車階が特定階に合致するか否かを判断し、合致すると判断した場合に、その利用者の前記識別情報にポイントを付与するポイント付与装置と、
    を備える、ポイント付与システム。
  2. 前記ポイント付与装置は、前記降車階が前記特定階に合致すると判断した場合、更に、当該特定階での利用者の滞在時間が所定時間以上であるか否かを判断し、所定時間以上であると判断した場合に、その利用者の前記識別情報にポイントを付与する、請求項1に記載のポイント付与システム。
  3. 前記ポイント付与装置は、前記降車階が前記特定階に合致すると判断した場合、更に、当該特定階からの別階への移動に前記利用者が前記エスカレータを利用したか否かを判断し、利用したと判断した場合に、その利用者の前記識別情報にポイントを付与する、請求項に記載のポイント付与システム。
  4. 前記建物には、前記エレベータ及び前記エスカレータが何れも設置されており、
    前記ポイント付与装置は、前記降車階が前記特定階に合致すると判断した場合、更に、当該特定階からの別階への移動に前記利用者が前記エレベータ及び前記エスカレータのどちらを利用したかを判断し、前記エスカレータを利用したと判断した場合には、その利用者の前記識別情報に、前記エレベータを利用したと判断した場合に付与するポイントよりも多くのポイントを付与する、請求項に記載のポイント付与システム。
  5. 前記ポイント付与装置は、前記降車階が前記特定階に合致すると判断した場合、更に、当該特定階からの別階への移動に前記利用者が前記エレベータ又は前記エスカレータを利用したか否かを判断し、利用したと判断した場合には、その利用者の前記識別情報に、前記特定階からの移動階数に応じたポイントを付与する、請求項に記載のポイント付与システム。
  6. 前記情報取得装置は、前記利用者の属性情報を更に取得し、
    前記ポイント付与装置は、前記情報取得装置が取得した前記属性情報に基づいて前記特定階を決定する、請求項1〜5の何れかに記載のポイント付与システム。
  7. エレベータ及びエスカレータの少なくとも何れかが設置されている建物において利用者の識別情報及び位置情報を取得する情報取得装置と、
    前記情報取得装置が取得する前記位置情報の履歴に基づいて、前記エレベータ又は前記エスカレータに前記利用者が乗車したか否かを判断し、乗車したと判断した場合には更に、当該利用者の乗車階が特定階に合致するか否かを判断し、合致すると判断した場合に、その利用者の前記識別情報にポイントを付与するポイント付与装置と、
    を備える、ポイント付与システム。
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