JP6891695B2 - 偽造防止媒体 - Google Patents

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本発明は、目視では鏡でありその鏡面上にパターンの存在を確認できないが、その鏡面に拡散光線を照射し反射した光を投影させると、鏡面の裏面側に積層された凹凸パターンに対応した明暗のパターンを読み取ることができる偽造防止媒体に関する。
従来、偽造防止技術には、ホログラムや回折格子など、使用者が確認し易く真偽判定できるが、その複製や複写が困難なもの、また、商品に貼付されたラベルや印刷物の真偽を判定する際に、紫外線で発光する材料で認証用のマークを印刷し、紫外線ランプを照射して目視で判定したり、赤外線を吸収する材料で印刷して赤外線を照射して機械判定する真偽判定方法が用いられるもの等が広く知られている。
しかしながら、隠し効果があり、製品のコピーが困難であり、量産可能な偽造防止媒体については見当たらない。
特許文献1は、ホログラムの複製方法に関するもので、表面に微細な凹凸形状を賦与して情報を記録するレリーフホログラムの量産に適した複製方法に関するものである。熱可塑性合成樹脂からなる基材の表面に蒸着薄膜層を有する複合基材の前記金属薄膜層表面にレリーフホログラムの逆型形状を有する金型の金型面を接触させ、かつ加熱及び加圧して賦型するレリーフホログラムの複製方法で、量産が可能であり、蒸着工程は高度な制御を必要としない効果があるものである。
しかしながら、特許文献1では、レリーフホログラムの成形に金型を使用する必要があり、また、反射性の蒸着薄膜層上に成形された微細な凹凸形状のレリーフホログラムは目視でその存在が確認できるもので、その存在が確認されない隠し効果としては開示されていない。
一方、特許文献2は、弾性変形型を用いた型成形法に関するもので、魔鏡の製造技術に関するものである。魔鏡の技術は、鋳造によって製造した裏面に凹凸を持った金属板の表面を研磨し、研磨圧によって裏面の凹凸に対応する位置に微小凹凸を付与し、その表面での光の反射により特殊な光学的像を得る技術として伝統的に存在しているが、製品一つ一つを強圧で研磨しなければならないので製造能率が良くない欠点がある。特許文献2においては、成形時における型の弾性変形を制御する変形成形法によって所要の形状の微小凹凸を付与することができるものである。
しかしながら、特許文献2では、成形型として金属製のものを使用する必要があり、凹凸パターンをインキ層にて形成する方法については開示されていない。
特開昭58―65466号公報 特公平6−13180号公報
本発明は、目視では鏡でありその鏡面上にパターンの存在を確認できないが、鏡面に拡散光線を照射し反射した光を投影させると、パターンを読み取ることができる偽造防止媒体を提供することを課題とする。
上記の課題を解決する本発明は、少なくとも、基材、該基材上の所定の領域に形成された、インキ層の有無またはインキ層の厚みの差による凹凸パターン層、前記凹凸パターン層が形成された領域上に、目視では鏡でありその鏡面上にパターンの存在を確認できないが、鏡面に拡散光線を照射し反射した光を投影させると、鏡面の裏面側に積層された凹凸パターン層に対応した明暗のパターンを読み取ることができる反射層、前記反射層を覆うように形成された透明性を有する保護層が順に積層されていることを特徴とする偽造防止媒体である。
本発明の偽造防止媒体によれば、目視では鏡でありその鏡面上にパターンの存在が確認できない状態で隠されて形成されてり、拡散光線を照射し投影された初めてパターンをみることができ真偽を判定することができる。
また、本発明の偽造防止媒体によれば、製造過程において、インキ層の有無またはインキ層の厚みの差による凹凸パターン層に対応したパターンであって、拡散光線の照射によって確認できる程度の微細なパターンを鏡面上に形成することから、直接複製することは困難であり偽造防止効果に優れている。
本発明の偽造防止媒体の断面図である。 本発明の偽造防止媒体の読取方法を示す断面図である。
図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の偽造防止媒体100を示す断面図である。
図1に示すように、本発明の偽造防止媒体100は、基材50、凹凸パターン層40、熱可塑性樹脂層30、反射層20、保護層10が順に積層されたものである。
偽造防止媒体100において、保護層10の側から見る反射層20の表面は鏡の状態であり、目視で確認できるパターンのようなものは存在しない。
図2は、本発明の偽装防止媒体の読取方法を示すものである。図2において、偽装防止媒体100に拡散光線Lを照射しその反射光を投影スクリーン200に投影させる状態が示されている。
図1の本発明の偽造防止媒体100において、反射層20の表面には、凹凸パターン層40に対応した明暗のパターンであって、太陽光線等の平行光線や点光源からの拡散光線Lの照射によってはじめて目視で確認できる程度の微細なパターンであり、魔鏡のような効果がみられるものである。魔鏡は、中国および日本に古くから伝えられた青銅鏡で、肉眼ではひずみなどを認めない鏡であるが、太陽光などの平行光を当てると、魔鏡裏面の模様を明暗のパターンとして投影する鏡である。
以下に、偽造防止媒体100の各層の構成材料と形成方法について詳細する。
偽造防止媒体100における保護層10は、反射層20の表面を保護するものであり、製造過程においては、反射層20のベースになる場合もある。そのため、透明であること、反射層との接する面は平坦であることが必要とされる。
保護層10の材料としては、透明であれば、種々の材料が適用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチレンペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリカーボネート、セロファン、セルロースアセテートなどのセルロース系樹脂などが例示できる。
保護層10は、これらの樹脂を主成分とする共重合樹脂、又は、混合体、もしくは複数層からなる積層体であっても良い。また保護層10は、延伸フィルムでも、未延伸フィルムでも良いが、強度を向上させる目的、一軸方向又は二軸方向に延伸したフィルムが好ましい。
また保護層10の反射層20と接する側の面に、保護層10の表面を平坦化するために、熱可塑性樹脂、硬化性樹脂を平坦化層として設けてもよい。平坦化層は、偽造防止媒体100の製造において、保護層10の上に反射層20を設けることにより、反射率の高い鏡面の作成するために効果的である。
偽造防止媒体100における反射層20は、目視ではその表面は鏡面であり、その鏡面上にパターンの存在を確認できないが、鏡面に拡散光線を照射し反射して投影させると、鏡面の裏面側に積層された凹凸パターン層に対応した明暗のパターンを読み取ることができるものである。
反射層20は反射率が高く、隠蔽性があり下層の凹凸パターン層が見えないものである。反射層20は反射率がよい金属反射層が好ましい。
反射層20に用いる金属としては、金属光沢を有し光を反射する金属元素の薄膜で、Cr,Ni,Ag,Au,Alなどの金属、及びその酸化物、硫化物、窒化物などの薄膜を単独又は複数を組み合わせてもよい。金属薄膜の形成は、いずれも10nm〜2000nm、好ましくは、20nm〜1000nmの厚さになるように、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの真空薄膜法で得られるが、その他、メッキ法や箔押し法、金属分散インキ塗布法などが用いられる。
偽造防止媒体100における熱可塑性樹脂層30は、反射層20と凹凸パターン層40との間にあって、偽造防止媒体100に製造過程において、凹凸パターン層40の凹凸を直接的ではなく間接的に賦型することにより、目視では確認できない微細なパターンを反射層20上に形成する機能を有するものである。
熱可塑性樹脂層30の材料としては、例えば、アクリル酸又はメタクリル酸系樹脂、塩化ビニル系共重合体、ポリアミド系樹脂、セルロース誘導体、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、及びこれらの混合物を使用することができる。
偽造防止媒体100における凹凸パターン層40は、反射層20の裏側にあって熱可塑性樹脂層30を介在させて対応する位置にあるもので、凹凸パターン層40のパターンを製造過程において反射層20に目視では確認できない微細なパターンとして変形して賦型する機能を有するものである。
凹凸パターン層40は、インキ層の有無またはインキ層の厚みの差により形成されたものである。
凹凸パターン層40の材料としては、インキ化し易い樹脂系のものが適しており、熱可塑性樹脂、熱可塑性樹脂、反応性樹脂、可視光線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂や、これらの混合物が使用される。
偽造防止媒体100の製造過程において、凹凸パターン層40が熱可塑性樹脂層30を介在して反射層20の裏面に圧力をかけて反射層20の表面を変形させることから、を面にンを形成することから、凹凸パターン層40の熱変形温度は、熱可塑性樹脂層30の熱変形温度よりも高いことが望まれる。
そのため、樹脂系の材料の場合には、熱硬化性樹脂、反応性樹脂、及び可視光線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂の使用が好ましい。
凹凸パターン層40の形成方法としては、オフセット印刷、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、フレキソ印刷、インクジェット印刷等の方法を用いることができる。
偽造防止媒体100における基材50は、偽造防止媒体100自体のバースとなるものであり、製造過程では凹凸パターン層40のベースとなるものである。
基材50の材料としては、上述した保護層10と同様の材料を使用することができる。
本発明の偽造防止媒体100の製造方法の一例として、透明な保護層10の上に反射層20として蒸着法によりアルミニウム薄膜を形成し、その上に熱可塑性樹脂層30を接着層として設ける。一方、基材50の上に凹凸パターン層40を紫外線硬化性樹脂にて形成しておく。次に、前記の反射層20を有する積層体の熱下層性樹脂層30の面と、前記凹凸パターン層40の面とを密着させて、熱プレスにより熱圧加工することにより偽造防止媒体100が得られる。
また、偽造防止媒体100の製造方法の転写箔とした応用例として、剥離層を設けたフィルムの上に透明な保護層10を設け、その上に反射層20としてメッキ法により銅薄膜を形成し、その上に凹凸パターン層としてスクリーン印刷法により熱硬化性樹脂により設け、さらに接着層(ヒートシール層)を設けて積層体を形成する。次に、前記積層体の接着層(ヒートシール層)の面と基材を密着させて熱プレスにより熱圧加工した後に、前記剥離層を設けたフィルムを積層体から剥離除去することによりすることにより偽造防止媒体100が得られる。
上記のようにして得られた偽造防止媒体100は、図2に示される装置により保護層10の側から拡散光線Lを照射することによって、投影スクリーン200の面に凹凸パターン層のパターンに対応した明暗のパターンが投影される。また、反射層20の表面に形成された微細なパターンは直接コピーが困難なものであり、凹凸パターン層40の凹凸についても偽造防止媒体100として一体化されているためコピーが困難なものである。
本発明の偽造防止媒体によれば、目視では鏡でありその鏡面上にパターンの存在が確認できない状態で隠されて形成されており、拡散光線を照射し投影された初めてパターンをみることができ真偽を判定することができる。
また、本発明の偽造防止媒体によれば、製造過程において、インキ層の有無またはインキ層の厚みの差による凹凸パターン層に対応したパターンであって、拡散光線の照射によって確認できる程度の微細なパターンを鏡面上に形成することから、直接複製することは困難であり優れた偽造防止効果を上げることができる。
10 … 保護層
20 … 反射層内容物入りのカートン
30 … 熱可塑性樹脂層
40 … 凹凸パターン層
50 … 基材
100 … 偽造防止媒体
200 … 投影スクリーン
L … 拡散光線












Claims (2)

  1. 少なくとも、基材、
    該基材上の所定の領域に形成された、インキ層の有無またはインキ層の厚みの差による凹凸パターン層、
    前記凹凸パターン層が形成された領域上に、目視では鏡面上にパターンの存在を確認できないが、その鏡面に拡散光線を照射し反射した光を投影させると、鏡面の裏面側に積層された凹凸パターン層に対応した明暗のパターンを読み取ることができる反射層、
    前記反射層を覆うように形成された透明性を有する保護層が順に積層されていることを特徴とする偽造防止媒体。
  2. 前記反射層と前記凹凸パターン層との間に熱可塑性樹脂層を介していることを特徴とする請求項1記載の偽造防止媒体。







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