JP6891396B2 - キサントゲン変性クロロプレンゴム及びその製造方法 - Google Patents
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Description
Rで表されるアルキル基は、例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ブチル基等が挙げられ、これらを単独または2種以上有していてもよい。
一般式(2)で表されるジアルキルキサントゲンポリスルフィドは、例えば、ジメチルキサントゲンポリスルフィド、ジエチルキサントゲンポリスルフィド、ジイソプロピルキサントゲンポリスルフィド、ジブチルキサントゲンポリスルフィド等が挙げられ、これらを単独または2種以上含有していてもよい。
連鎖移動剤である一般式(2)で表されるジアルキルキサントゲンポリスルフィドの量としては、分子量調整のため一般のラジカル重合で使用される量であれば特に限定するものではないが、得られるクロロプレンゴムの分子量を目的通りにし、さらに、得られるクロロプレンゴムが架橋したポリマー構造となるのを防止し、クロロプレンゴムとしての加工成型を可能とするために、連鎖移動剤以外の単量体混合物100重量部に対して、0.1〜1重量部であることが好ましい。
硫黄の使用量としては、硫黄以外の単量体混合物100重量部に対して、0.01〜0.1重量部であることが好ましい。使用量が少なければ高い切断時伸びを得られず、使用量が多ければ耐熱老化性や貯蔵安定性が悪化する。
キサントゲン変性クロロプレンゴムに対し、表1に記載の配合剤をロール上で配合、混練し、キサントゲン変性クロロプレンゴム組成物を作製した。この組成物について、常法のプレス加硫にて160℃25分で加硫を行なった。得られたキサントゲン変性クロロプレンゴム加硫物に対して、動的粘弾性試験機VR−7120(上島製作所製)を用い、初期歪5%、動的歪1%、周波数1Hzの条件にて、100℃における損失係数(tanδ)を測定した。
単量体化合物としてクロロプレン1000gに対して、下記一般式(4)で表されるジイソプロピルキサントゲンポリスルフィド8g(単量体混合物100重量部に対して、ジイソプロピルキサントゲンポリスルフィド0.8重量部)と硫黄0.4gを加え、ロジン酸のカリウム塩50g、ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物のナトリウム塩10g、水酸化ナトリウム3g、水1000gの乳化剤水溶液と混合攪拌し、乳化させた。
これに過硫酸カリウム1g、水300gの重合触媒をポンプにより一定速度で添加し、30℃で乳化重合を行なった。乳化重合は重合転化率70%になるまで重合触媒を添加して行ない、その後、4−t−ブチルカテコール0.2g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ1g、クロロプレン10g、水10gを含む重合停止剤を添加して乳化重合を停止させた。乳化重合終了後のラテックスは減圧下スチームストリッピングにより未反応のクロロプレンを除去回収した後、酢酸を用いてpHを6.0に調製し、常法により凍結凝固し、次いで乾燥させ、キサントゲン変性クロロプレンゴムを得た(クロロプレンゴム100重量部に対して、ジイソプロピルキサントゲンポリスルフィド0.15重量部)。
硫黄を0.8gに変更した以外は実施例1と同様に行ない、キサントゲン変性クロロプレンゴムを得た(クロロプレンゴム100重量部に対して、ジイソプロピルキサントゲンポリスルフィド0.15重量部)。
連鎖移動剤としてジイソプロピルキサントゲンポリスルフィドを5g(単量体混合物100重量部に対して、ジイソプロピルキサントゲンポリスルフィド0.5重量部)に変更した以外は実施例1と同様に行ない、キサントゲン変性クロロプレンゴムを得た(クロロプレンゴム100重量部に対して、ジイソプロピルキサントゲンポリスルフィド0.10重量部)。
連鎖移動剤としてジイソプロピルキサントゲンポリスルフィドを4g(単量体混合物100重量部に対して、ジイソプロピルキサントゲンポリスルフィド0.4重量部)およびジエチルキサントゲンジスルフィド1g(単量体混合物100重量部に対して、ジイソプロピルキサントゲンポリスルフィド0.1重量部)に変更した以外は実施例1と同様に行ない、キサントゲン変性クロロプレンゴムを得た(クロロプレンゴム100重量部に対して、ジイソプロピルキサントゲンポリスルフィド0.08重量部)。
単量体化合物としてクロロプレン900g、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン100gを用いて25℃にて乳化重合を行なった以外は実施例1と同様に行ない、キサントゲン変性クロロプレンゴムを得た(クロロプレンゴム100重量部に対して、ジイソプロピルキサントゲンポリスルフィド0.15重量部)。
連鎖移動剤としてジエチルキサントゲンテトラスルフィド(一般式(2)中、R=エチル基、x=4)を5g(単量体混合物100重量部に対して、ジエチルキサントゲンテトラスルフィド0.5重量部)に変更した以外は実施例1と同様に行ない、キサントゲン変性クロロプレンゴムを得た(クロロプレンゴム100重量部に対して、ジエチルキサントゲンテトラスルフィド0.10重量部)。
硫黄を添加しないこと以外は実施例1と同様に行ない、キサントゲン変性クロロプレンゴムを得た。
連鎖移動剤としてジイソプロピルキサントゲンポリスルフィドを、ジエチルキサントゲンジスルフィド8gに変更した以外は実施例1と同様に行ない、キサントゲン変性クロロプレンゴムを得た。
連鎖移動剤としてジイソプロピルキサントゲンポリスルフィドを、ドデシルメルカプタン10gに変更した以外は実施例1と同様に行ない、メルカプタン変性クロロプレンゴムを得た。
単量体化合物としてクロロプレン1000gに対して硫黄3gを加え、ロジン酸のカリウム塩4g、ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物のナトリウム塩5g、水酸化ナトリウム0.5g及び正燐酸ナトリウム10g、水1000gからなる乳化剤水溶液と混合攪拌し、乳化させた。これに過硫酸カリウム10g、アントラキノン−β−スルホン酸ナトリウム0.1g、水300gからなる重合触媒をポンプにより一定速度で添加し重合を行なった。ここに4−t−ブチルカテコール0.2g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ1g、クロロプレン10g、水10gからなる重合停止剤を添加して重合転化率約70%で重合を停止させた。次いで重合停止後のラテックスに対しテトラエチルチウラムジスルフィド20g、ジメチルジチオカルバミン酸ジメチルアンモニウムを2g添加し23℃で約15時間解膠した。解膠終了後のラテックスは減圧下スチームストリッピングにより未反応のクロロプレンを除去回収した後、酢酸を用いてpHを6.0に調製し、常法により凍結凝固し、次いで重合体を乾燥させ硫黄変性クロロプレンゴムを得た。
Claims (1)
- クロロプレンゴムの分子末端に、下記一般式(1)で表される構造を有し、また分子中に硫黄を有し、下記一般式(2)で表されるジアルキルキサントゲンポリスルフィドを含有することを特徴とするキサントゲン変性クロロプレンゴムの製造方法であって、
クロロプレン、又はクロロプレン及びこれと共重合可能な単量体との混合物100重量部に対して、下記一般式(2)で表されるジアルキルキサントゲンポリスルフィド0.1〜1重量部と、硫黄0.01〜0.08重量部の存在下で乳化重合することを特徴とするキサントゲン変性クロロプレンゴムの製造方法。
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