JP6890222B2 - インダクター部品 - Google Patents

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Description

本発明は、各種電子機器に用いられるインダクター部品に関するものである。
従来から、インダクター部品のコイルの導線と金属端子とを溶接接合した構成を用いて、金属端子に導線を絡げ配線した場合に比べてインダクター部品を小型化することが提案されている。
このような従来のインダクター部品について図面を参照しながら説明する。
図13に示すように、従来のインダクター部品6は、絶縁被膜付き導線1が巻回形成されたコイル部2が磁性材料を成形して成るブロック体5の内部に埋設されている。
コイル部2は、導線1の断面直径が0.6mm〜1.5mm程度の導線1が用いられ、13mm×13mm程度の面積に収まるように巻回して形成されており、コイル部2を外部と接続させるための金属端子4が接続されている。
金属端子4は、導線1の絶縁被膜を除去した導線1の両端部3と金属端子4の一部がアーク溶接により溶接されている。
このコイル部2の導線1の端部3と金属端子4との溶接部分はブロック体5の内部に埋設されており、金属端子4は溶接接続された部分からブロック体5の側面方向に延伸され一部はブロック体4の外部に露出されている。
そして金属端子4の外部に露出した部分は、ブロック体5の側面に沿って折り曲げられ、さらに、その先端部が底面側に折り曲げられて、磁性材料から成るブロック体5にコイル部2が埋設された表面実装型のインダクター部品6が構成されていた。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2004−103862号公報
近年、電子機器の小型化が進み、インダクター部品にも小型化が要求され、例えばコイル埋設型のインダクター部品の面積が例えば4mm×4mmといった小型化の要求がされてきており、このような小型のインダクター部品では、コイルを形成する導線の断面の直径が0.1〜0.3mm程度の細い導線を用いて面積の小さいコイルを形成する必要がある。
しかしながら、従来のインダクター部品の構成では、金属端子は溶接接続された部分からブロック体の側面方向に延伸されているのだけなので、0.1〜0.3mmといった細い導線に金属端子を溶接接続しただけでは、溶接接続された部分が磁性材料を成形するときに、磁性材料に押されるなどの応力を受けて動きやすく、溶接接続した部分が外れたり
導線の端部が断線したりする恐れがあり、接続信頼性が低下するといった問題が生じてくる。
本発明は、インダクター部品の小型化に起因した接続信頼性が低下することを防止した、インダクター部品を提供することを目的としている。
本発明は上記課題を解決するために、導線が巻回されたコイル部が、軟磁性体粉末と樹脂との磁性材料からなる成形体に埋設されたインダクター部品であって、成形体内に配置され導線の端部をコイル部の外方向に引き出された引き出し部と、引き出し部と接続され外部回路と接続されるための端子電極を備え、端子電極が、引き出し部が接続される継線部と、継線部と連接しコイル部が固定されるコイル固定部と、コイル固定部と連接し成形体の外部に露出されて外部回路に接続されるための外部端子部を有し、継線部が、コイル固定部から引き出し部に沿って延伸された形状を有するものである。
上記構成により、端子電極が、引き出し部が接続される継線部と、継線部と連接しコイル部が固定されるコイル固定部と、コイル固定部と連接し成形体の外部に露出されて外部回路に接続されるための外部端子部を有し、継線部が、コイル固定部から引き出し部に沿って延伸された形状を有するので、継線部と引き出し部が接続された後では、継線部が引き出し部に添え木をした効果を発生して、成形体を成形するときの磁性材料に押される応力により、引き出し部と継線部が外れたり、引き出し部が断線したりすることを防止することができる。
本発明の一実施の形態におけるインダクター部品の底面側の斜視図 本発明の一実施の形態におけるインダクター部品の上面側の斜視図 本発明の一実施の形態におけるインダクター部品の底面側の透過斜視図 本発明の一実施の形態におけるインダクター部品の上面側の透過斜視図 本発明の一実施の形態におけるインダクター部品の製造工程を説明する図 本発明の一実施の形態におけるインダクター部品の製造工程を説明する図 本発明の一実施の形態におけるインダクター部品の製造工程を説明する図 本発明の一実施の形態におけるインダクター部品の製造工程を説明する図 本発明の一実施の形態におけるインダクター部品の製造工程を説明する図 本発明の一実施の形態におけるインダクター部品の製造工程を説明する図 本発明の一実施の形態におけるインダクター部品の製造工程を説明する図 本発明の一実施の形態におけるインダクター部品の製造工程を説明する図 従来のインダクター部品の上面側の透過斜視図
以下、本発明の一実施の形態におけるインダクター部品について図1〜図4を参照して説明する。
なお、図3、図4は、後述する成形体24を透過した透過斜視図であり、成形体24の輪郭を破線で示している。さらに、図3、図4では理解を得やすくするために、後述する一対の外部端子部17の内、図面手前側の外部端子部17を透過して示しており、その輪郭を一点鎖線で示している。
図1〜図4に示すように、本実施の形態のインダクター部品40は、絶縁被膜付き導線12が巻回されたコイル部11と、導線12の両端部の絶縁被膜が除去されコイル部11
の外方向に引き出された引き出し部13と、金属板26からなり、引き出し部13が接続された継線部16と、継線部16と一体に形成され外部回路に接続される外部端子部17を有する一対の端子電極15を備えている。
そして、コイル部11、引き出し部13および継線部16が軟磁性体粉末と樹脂とからなる成形体24に埋設され、外部端子部17の一部が成形体から露出され、磁性体に埋設したコイル埋設型のインダクター部品40を構成している。
この内、コイル部11はポリアミドイミド等の絶縁被膜付きの導線12を巻き芯の形状を長円形状に巻回して形成されたものである。巻き芯の形状は長円形状に限定されるものではなく、円形状や四角形状のものであってもよい。
このコイル部11を形成する導線12の断面の直径寸法は、成形体24の平面視の寸法が例えば4mm×4mm相当の小型のインダクター部品の場合、0.1mm〜0.3mm程度の細い導線を用いて、コイル部を巻回形成される。
引き出し部13は、コイル部11を平面視したときに、コイル部11の導線12の両端部をコイル部11の外方向に引き出したもので、引き出した部分の導線12の絶縁被膜は剥離して除去されている。
そして、引き出し部13は、長円形状に形成したコイル部11の長手方向の外形よりも内側から、コイル部11の短手方向と同じ方向に引き出されている。
端子電極15は、厚さが0.1mmのりん青銅や純銅などの金属板からなり、引き出し部13が接続される継線部16と、継線部16と連接しコイル部11が固定されるコイル固定部18と、コイル固定部18と連接し外部回路に接続されるための外部端子部17を有し、継線部16とコイル固定部18および外部端子部17は一体に形成されている。
外部端子部17は、外部回路接続する形態に合わせて適宜加工される。図1〜図4に示したコイル埋設型のインダクター部品40とした場合では、外部端子部17は成形体24の側面から突出させて露出され、成形体24の側面から底面に向かって折り曲げられ、成形体24の底面形成された外部端子部17を収納する収容凹部25に配置されて表面実装型の外部端子部17に加工されている。
コイル固定部18は、コイル部11の一部の形状に沿った形に形成され、コイル部11が接着剤27等で固定されている。図3、図4に示した例では、長円形状に形成したコイル部11の短手方向部分に沿う形状に形成されている。
継線部16は、コイル固定部18に連接して、コイル固定部18から引き出し部13に沿って延伸された形状に形成されている。
そして、継線部16には引き出し部13が重ね合わせられており、引き出し部13の端末14とコイル部11との間に、引き出し部13と継線部16が固相拡散接合された固相拡散接合部19を有し、引き出し部13の端末14に、引き出し部13と継線部16が溶融接合された溶融接合部20を有する。
このようにすることにより、端子電極15が、引き出し部13が接続される継線部16と、継線部16と連接しコイル部11が固定されるコイル固定部18と、コイル固定部18と連接し成形体24の外部に露出されて外部回路に接続されるための外部端子部17を有し、継線部16が、コイル固定部18から引き出し部13に沿って延伸された形状を有
するので、継線部16と引き出し部13が接続された後では、継線部16が引き出し部13に添え木をした効果を発生して、成形体24を成形するときの磁性材料に押される応力により、引き出し部13と継線部16が外れたり、引き出し部13が断線したりすることを防止することができる。
また、継線部16が、引き出し部13に沿って延伸された形状しているので、引き出し部13の端末14とコイル部11との間に、引き出し部13と継線部16が固相拡散接合された固相拡散接合部19を設けることができ、また、引き出し部13の端末14に、引き出し部13と継線部16が溶融接合された溶融接合部20を設けることができ、継線部16に引き出し部13を二箇所接合された接続部分を有することにより、二箇所の接続部分が互いに補いながら引き出し部13が継線部16から外れることを抑制して接続強度を向上することができる。
そして特に、コイル部11を埋設したコイル埋設型のインダクター部品40としても、軟磁性体粉末と樹脂からなる磁性材料にコイル部11と継線部16を埋め込んで成形するときの応力に対して、二箇所接合された接続部分よって、引き出し部13が継線部16から外れることを抑制することができ、小型化したインダクター部品40であっても、コイル埋設型のインダクター部品を構成することができる。
さらにまた、引き出し部13の端末14とコイル部11との間に、引き出し部13と継線部16が固相拡散接合された固相拡散接合部19を有し、引き出し部13の端末14に、引き出し部13と継線部16が溶融接合された溶融接合部20を有する構成にして、コイル部11に近い側の接続部を固相拡散接合部19としているので、固相拡散接合は溶融接合に比べて、接合時の熱量を小さくすることができるために、小型化したインダクター部品40であっても、導線12の絶縁被膜の劣化を抑制することができるものである。
また、継線部16は、引き出し部13の端末14とコイル部11との間に、引き出し部13に巻きついた帯状の固相拡散接合用係止片21を一体に有し、引き出し部13の端末14と継線部16の接触部分、ならびに引き出し部13と固相拡散接合用係止片21の接触部分が、固相拡散接合された固相拡散接合部19とすることが望ましい。
このようにすることにより、引き出し部13が継線部16と固相拡散接合用係止片21に挟み込まれて、引き出し部13の端末14と継線部16、引き出し部13と固相拡散接合用係止片21の接触部分の2箇所の固相拡散接合部19が形成されているので、引き出し部13と継線部16の接続信頼性をより向上することができる。
さらにまた、継線部16は、固相拡散接合用係止片21と間隔を空けて引き出し部13の端末14側に、引き出し部13に巻きついた帯状の溶融接合用係止片22を一体に有し、引き出し部13の端末14側の溶融接合用係止片22と引き出し部13の端末14および継線部16とが溶融接合された溶融接合部20とすることが望ましい。
このようにすることにより、引き出し部13の端末14と継線部16だけを溶融接合した場合に比べて、引き出し部13の端末14側の溶融接合用係止片22と引き出し部13の端末14および継線部16を溶融接合したときの溶融玉23が大きくなり、引き出し部13と継線部16をより確実に接合することができるものである。
ここで、固相拡散接合用係止片21や溶融接合用係止片22が引き出し部13に巻きついたとは、固相拡散接合用係止片21や溶融接合用係止片22が、引き出し部13の周面に面接触することに限定されるものではなく、継線部16から折り返して、引き出し部13の延伸方向に沿った継線部16とは反対側の引き出し部13に被さっているものを含む
ものであり、固相拡散接合用係止片21や溶融接合用係止片22が引き出し部13に、面接触や線接触されていれば良いものである。
次に、上記した本実施の形態のインダクター部品40の製造方法について図5〜図12を参照して説明する。
図5〜図12は、本発明の一実施の形態におけるインダクター部品40の製造工程を説明する図である。なお、図5〜図12では、インダクター部品40の底面となる側を図面の上側にして示している。
最初に、図5に示すように、絶縁被膜付き導線12を巻回してコイル部11を形成し、導線12の両端部の絶縁被膜を除去してコイル部11の外方向に引き出した引き出し部13を形成する。このコイル部11は長円形状に形成し、両引き出し部13は、長円形状に形成したコイル部11の長手方向の外形よりも内側から、コイル部11の短手方向と同じ方向に引き出す。
次に、図6に示すように、 金属板26を打ち抜き加工することにより一対の端子電極15を形成する。
一対の端子電極15は、それぞれ引き出し部13を接続する継線部16と、継線部16と連接しコイル部11を固定するコイル固定部18と、コイル固定部18と連接し外部回路に接続されるための外部端子部17を一体に形成する。
継線部16は、コイル固定部18からコイル部11の引き出し部13に沿って延伸するように、予め引き出し部13の位置および寸法に合わせて形成し、コイル固定部18は、コイル部11の一部の形状に沿った形に形成する。図6に示した例では長円形状に形成したコイル部11の短手方向部分の形状に沿う形に形成している。一対の外部端子部17は、互いに反対方向に延伸させて形成する。
また、継線部16には、引き出し部13の端末14とコイル部11との間に、継線部16の延伸方向と交差する方向に帯状の固相拡散接合用係止片21を一体に形成する。図6に示した例では、継線部16の延伸方向と直交する方向に固相拡散接合用係止片21を形成している。
さらに、継線部16には、固相拡散接合用係止片21と間隔を空けて、引き出し部13の端末14が配置される側に、継線部16の延伸方向と交差する方向に延びる帯状の溶融接合用係止片22を一体に形成する。図6に示した例では、継線部16の延伸方向と直交する方向に溶融接合用係止片22を形成している。
この端子電極15は個片で形成してもよいが、図6のようにフープ材に形成すると連続生産が可能となり、生産性を向上させることができるので好ましい。
次に、図7、図8に示すように、コイル固定部18に接着剤27を塗布し、コイル固定部18にコイル部11を配置して、コイル固定部18にコイル部11を固定する。
このとき、上面視で引き出し部13と継線部16が重なるように接着固定する。
次に、図9に示すように、固相拡散接合用係止片21および溶融接合用係止片22を、引き出し部13に巻きつけるように加工する。
次に、引き出し部13の端末14とコイル部11との間の、固相拡散接合用係止片21
、引き出し部13、継線部16を抵抗溶接により固相拡散接合した固相拡散接合部19を形成する。
固相拡散接合部19は、固相拡散接合用係止片21、引き出し部13、継線部16を上下方向から抵抗溶接機の溶接電極(図示せず)で挟んで溶接電流を通電し、固相拡散接合用係止片21と引き出し部13の接触部分、引き出し部13と継線部16の接触部分を溶融しない温度に発熱させながら、溶接電極で圧力を加えることにより固相拡散接合させて形成する。
このようにすることにより、コイル部11に近い側の、固相拡散接合用係止片21と引き出し部13の接触部分、および引き出し部13と継線部16の接触部分のみを、抵抗溶接の溶融しない温度での加熱と溶接電極の加圧力により固相拡散接合することができ、レーザー溶接による溶融接合よりも小さい熱量となるために、導線12の絶縁被膜絶縁被膜の劣化を抑制することができる。
次に、図10に示すように、固相拡散接合部19を形成した後に、溶融接合用係止片22を含む継線部16と引き出し部13の端末14をレーザー溶接することにより、溶融玉23となった溶融接合部20を形成する。
溶融接合部20は、引き出し部13の端末14と、引き出し部13端末14側の溶融接合用係止片22を含む継線部16に、上方または下方からレーザー光を照射して、溶融接合用係止片22を含む継線部16と引き出し部13の端末14を溶融させて溶融接合させて形成する。
このように固相拡散接合部19を形成した後に、溶融接合用係止片22を含む継線部16と引き出し部13の端末14をレーザー溶接により溶融接合した溶融接合部20を形成しているので、レーザー溶接したときの熱は、既に形成された固相拡散接合部19から継線部16、コイル固定部18を通じて外部端子部17に放熱されるために、より導線12の絶縁被膜絶縁被膜の劣化を抑制することができる。
この場合、図9で説明した固相拡散接合部19を抵抗溶接するときに、溶融接合用係止片22を含む継線部16と引き出し部13の端末14もあわせて抵抗溶接しておくと、溶融接合用係止片22と引き出し部13との間、引き出し部と継線部16との間に間隔をなくすことができるので、レーザー溶接して溶融接合部20を形成することが容易となるので好ましい。
ここで、図9を用いて説明した、固相拡散接合用係止片21および溶融接合用係止片22を、引き出し部13に巻きつけるように加工するとは、引き出し部13の周面に面接触させることに限定されるものではなく、固相拡散接合用係止片21および溶融接合用係止片22が継線部16から折り返して、継線部16とは反対側の引き出し部13に被さるように加工するものも含むものであり、抵抗溶接するときに溶接電極で挟むことによって、固相拡散接合用係止片21や溶融接合用係止片22が引き出し部13に、面接触や線接触されていれば良いものである。
次に、図11に示すように、端子電極15の外部端子部17の一部を除いて、コイル部11、引き出し部13、端子電極15の継線部16、および軟磁性体粉末と樹脂の混合物からなる磁性材料を成形金型のキャビティー(図示せず)内に配置して成形し、成形体24を形成する。
外部端子部17は成形体24の側面から突出するように成形し、成形体24の底面には
外部端子部17を配置する収容凹部25を形成する。
このように本実施の形態では、前述したように軟磁性体粉末と樹脂からなる磁性材料にコイル部11と継線部16を埋め込んで成形するときの応力に対して、継線部16と引き出し部13が接続された後では、継線部16が引き出し部13に添え木をした効果を発生して、成形体24を成形するときの磁性材料に押される応力により、引き出し部13と継線部16が外れたり、引き出し部13が断線したりすることを防止することができる。
また、固相拡散接合部19と溶融接合部20の二箇所接合された接続部分よって、引き出し部13が継線部16から外れることを抑制することができるため、小型化したコイル埋設型のインダクター部品40を構成することができるものである。
成形体24を形成する成形方法としては、例えば射出成形やトランスファー成形、軟磁性体粉末と樹脂の混合物を顆粒状に造粒した造粒粉の加圧成形などの成形方法が挙げられる。
次に、図12に示すように、外部端子部17を所定の長さで切断し、必要に応じて外部端子部17にはんだ等のめっきを施す。
最後に、外部端子部17を成形体24の側面から底面に向かって折り曲げ、成形体24の底面に形成した収容凹部25に外部端子部17を配置することにより、図1〜図4に示したコイル埋設型のインダクター部品を得ることができる。
なお、上記した本実施の形態のインダクター部品の製造方法では、固相拡散接合用係止片21、溶融接合用係止片22を設けた例を説明したが、固相拡散接合用係止片21、溶融接合用係止片22を設けずに、抵抗溶接により固相拡散接合部19、レーザー溶接により溶融接合部20を形成してもよく、同様の作用効果を得ることができる。
固相拡散接合用係止片21、溶融接合用係止片22を設けた場合、図9で説明した製造工程において、引き出し部13に固相拡散接合用係止片21、溶融接合用係止片22を巻きつけることによって、的確に引き出し部13の位置決めができるという効果を得ることができる。
本発明に係るインダクター部品は、インダクター部品の小型化に起因した、コイルの引き出し部と端子電極の継線部との接続信頼性が低下することを抑制することができ、産業上有用である。
11 コイル部
12 導線
13 引き出し部
14 端末
15 端子電極
16 継線部
17 外部端子部
18 コイル固定部
19 固相拡散接合部
20 溶融接合部
21 固相拡散接合用係止片
22 溶融接合用係止片
23 溶融玉
24 成形体
25 収容凹部
26 金属板
27 接着剤
40 インダクター部品

Claims (1)

  1. 導線が巻回されたコイル部が、軟磁性体粉末と樹脂との磁性材料からなる成形体に埋設されたインダクター部品であって、前記成形体内に配置され前記導線の端部を前記コイル部の外方向に引き出された引き出し部と、前記引き出し部と接続され外部回路と接続されるための端子電極を備え、前記端子電極が、前記引き出し部が接続される継線部と、前記継線部と連接し前記コイル部が固定されるコイル固定部と、前記コイル固定部と連接し前記成形体の外部に露出されて外部回路に接続されるための外部端子部を有し、前記継線部が、前記コイル固定部から前記引き出し部に沿って延伸された形状を有し、前記引き出し部の端末と前記コイル部との間に、前記引き出し部と前記継線部が固相拡散接合された固相拡散接合部を有し、前記引き出し部の端末に、前記引き出し部と前記継線部が溶融接合された溶融接合部を有することを特徴とするインダクター部品。
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