JP2017183184A - 端子部付き電線及びその製造方法 - Google Patents

端子部付き電線及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】軽量化を図りつつ、良好な電気的接続信頼性を確保した端子部付き電線を提供する。【解決手段】芯線の外周が絶縁被覆で覆われた被覆電線に前記絶縁被覆が除去された芯線露出部が形成され、この芯線露出部に前記芯線を端子形状に形成した端子部を設けた端子部付き電線の製造方法において、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線で構成される第1の導体部と、前記第1の導体部の外周に配置され、前記第1の導体部とは異なる材質の複数の素線で構成される第2の導体部とを有する芯線と、前記芯線の外周を覆う絶縁被覆とを備える被覆電線を用意する工程と、前記被覆電線の端末部において、前記絶縁被覆を除去して前記芯線の端部を露出させる工程と、前記芯線の端部を溶接して前記芯線の素線同士を固相接合するとともに、前記芯線の端部を端子形状に形成して端子部を形成する工程と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、被覆電線の芯線を端子形状に形成した端子部を備える端子部付き電線及びその製造方法に関するものである。
被覆電線に形成された芯線露出部の芯線を端子形状に形成し、端子形状の端子部を芯線と一体形成することにより、端子を用いることなく部品点数を削減した端子部付き電線が知られている。このような端子部付き電線は、従来、被覆電線の端末部の絶縁被覆を除去して芯線が露出する芯線露出部を形成し、この芯線露出部の芯線を加熱圧縮によりLA端子の端子形状に成形することで製造されている(例えば、特許文献1を参照)。
一方、近年、電線の軽量化を図るため、被覆電線の芯線を、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる素線で構成したものが知られている。しかしながら、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる素線を含む芯線は、各素線表面に強固な酸化被膜が形成されやすい。そのため、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる素線を含む芯線を有する被覆電線を使用し、この被覆電線の芯線露出部に加熱圧縮により芯線を端子形状に成形した端子部を設けた端子部付き電線を製造した場合、端子部の表面全体に強固な酸化被膜が形成され、端子部とその接続対象との電気的接続信頼性が低下するといった問題点があった。
特開2014‐220887号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、軽量化を図りつつ、良好な電気的接続信頼性を確保した端子部付き電線を提供することを目的とする。
本発明の端子部付き電線は、芯線の外周が絶縁被覆で覆われた被覆電線に、前記芯線が露出する芯線露出部が形成され、この芯線露出部に、前記芯線を端子形状に形成した端子部を設けた端子部付き電線であって、前記芯線は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線で構成される第1の導体部と、前記第1の導体部の外周に配置され、前記第1の導体部とは異なる材質の複数の素線で構成される第2の導体部とを有し、前記端子部において、前記芯線の素線同士が固相接合している。
本発明において素線同士の固相接合とは、素線同士が固相状態のまま結合することをいう。固相接合された各素線は、各素線表面の不純物(酸化被膜など)が除去され、原子間結合により接合されている。
本発明の端子部付き電線によれば、被覆電線の芯線が、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線を含む第1の導体部を有する。これにより、端子部付き電線の軽量化を図ることができる。
そして、被覆電線の芯線は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線で構成される第1の導体部の外周に配置され、第1の導体部とは異なる材質の複数の素線で構成される第2の導体部を更に有し、端子部では、この芯線の素線同士が固相接合している。これにより、芯線が、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線で構成される第1の導体部を有していても、端子部では、芯線の素線同士が原子間結合により接合されているので、素線間の導通が確保されている。また、芯線では、第1の導体部の外周に、アルミニウム又はアルミニウム合金以外の材質からなる複数の素線からなる第2の導体部が配置されている。これにより、芯線を端子形状に形成した端子部では、端子部の表面全体に強固な酸化被膜が形成されるのを防止でき、端子部と接続対象との良好な電気的接続信頼性を確保できる。このため、電線の軽量化を図りつつ、良好な電気的接続信頼性を確保した端子部付き電線を提供することができる。
ここで、上記第2の導体部は、銅又銅合金からなる複数の素線を含んでいてもよい。これによれば、端子部の表面に、良好な導通性を有する銅又は銅合金が配置される。そのため、端子部と接続対象の電気的接続信頼性を向上させることができる。
また、上記端子部は、ボルト締結用の貫通孔を有していてもよい。これによれば、貫通孔を挿通させたボルトを締結することにより、端子部と接続対象とを強固に接続でき、端子部と接続対象の機械的接続信頼性も向上させることができる。
さらに本発明の端子部付き電線の製造方法は、芯線の外周が絶縁被覆で覆われた被覆電線に前記芯線が露出する芯線露出部が形成され、この芯線露出部に、前記芯線を端子形状に形成した端子部を設けた端子部付き電線の製造方法であって、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線で構成される第1の導体部と、前記第1の導体部の外周に配置され、前記第1の導体部とは異なる材質の複数の素線で構成される第2の導体部とを有する芯線と、前記芯線の外周を覆う絶縁被覆とを備える被覆電線を用意する工程と、前記被覆電線の端末部の絶縁被覆を除去して芯線露出部を形成する工程と、前記芯線露出部を溶接することにより前記芯線の素線同士を固相接合した溶接部を形成し、その溶接部に端子部を形成する工程と、を含む。
本発明の端子部付き電線の製造方法によれば、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線で構成される第1の導体部を有する芯線を備えた被覆電線を使用する。これにより、軽量化した端子部付き電線を製造することができる。
そして、第1の導体部と、第1の導体部の外周に配置され、第1の導体部とは異なる材質の複数の素線で構成される第2の導体部とを有する芯線を備える被覆電線の端末部に芯線露出部を形成し、この芯線露出部を溶接することにより芯線の素線同士を固相接合した溶接部を形成し、その溶接部に端子部を形成する。これにより、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる素線を含む芯線に端子部を形成しても、端子部が形成される溶接部では溶接により芯線の素線同士が原子間結合により接合されているので、素線間の導通が確保することができる。また、アルミニウム又はアルミニウム合金以外の材質からなる素線が外周に配置された芯線に端子部を形成するので、強固な酸化被膜が端子部の表面全体に形成されるのを防止でき、接続対象との電気的接続信頼性を確保した端子部を形成することができる。このため、電線の軽量化を図りつつ、良好な電気的接続信頼性を確保した端子部付き電線を製造することができる。
ここで、上記溶接部を超音波溶接によって形成してもよい。これにより、各素線の溶融温度以下の温度で芯線の素線同士を固相接合することができ、芯線の外周を覆う絶縁被覆への熱の影響を低減することができる。
また、上記溶接部を穴あけ加工し、ボルト締結用の貫通孔を有する端子部を形成してもよい。これにより、ボルト締結用の貫通孔を有する端子部を容易に形成することができる。
本発明によれば、軽量化を図りつつ、良好な電気的接続信頼性を確保した端子部付き電線を提供することができる。
本発明の実施形態に係る端子部付き電線の斜視図である。 同端子部付き電線の断面図である。 同端子部付き電線の製造方法を示すフローチャートである。 超音波溶接の工程を示す断面図である。 超音波溶接の工程を示す断面図である。
以下、図1から図5を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図1から図5において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図5においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る端子部付き電線1を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る端子部付き電線1を示す斜視図であり、図2は、図1に示す端子部付き電線1の断面図であり、(a)は、図1に示すA−A´線に沿う断面図であり、(b)は、図2に示すB−B´線に沿う断面図である。
本実施形態の端子部付き電線1は、図1に示すように、芯線10の外周が絶縁被覆20で覆われた被覆電線100の端末部に、前記芯線10が露出する芯線露出部10Aが形成され、この芯線露出部10Aに、前記芯線10を端子形状に形成した端子部30が設けられている。
被覆電線100は、複数の素線からなる芯線10と、この芯線10の外周を覆い芯線10を外部から絶縁して保護するポリ塩化ビニル(PVC)やポリエチレン(PE)等の電気絶縁性を有する絶縁材料からなる絶縁被覆20とを備えている。なお絶縁被覆20は、芯線10の外周を覆うように、例えば公知の押出成形等の方法により形成することができる。
被覆電線100の端末部の絶縁被覆20は剥離されており、これにより、被覆電線100の端末部に芯線10が露出した芯線露出部10Aが形成されている。そして、この芯線露出部10Aには、芯線10が端子形状に形成された端子部30が設けられている。すなわち、端子部付き電線1では、端子形状の端子部30が芯線10に一体形成されている。
端子部30では、芯線10を構成する複数の素線が互いに固相接合して、一体に結合されてる。また、端子部30は略方形平板形状に形成され、中央に円形の貫通孔30Aが形成されている。
このように、本実施形態の端子部付き電線1では、被覆電線100の端末部の芯線露出部10Aに、ボルト締結用の貫通孔30Aを有する端子部30が芯線10と一体形成されている。この端子部付き電線1によれば、端子部30の貫通孔30Aにボルト(図示せず)を挿通させ、電線の接続対象である電気装置(図示せず)にボルト締結することにより、この端子部30を接続対象に対して強固に接続することが可能となる。なお端子部30の端子形状は、円形の貫通孔30Aを有する形状に限定されず、例えば端子部先端に略半円形の切欠きが形成されたU字状の端子形状であっても良い。
端子部付き電線1を構成する被覆電線100は、図2(a)に示すように、断面視において略円形状を有しており、複数の素線からなる芯線10の外周が絶縁被覆20で覆われている。
そして芯線10は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線で構成される第1の導体部11と、この第1の導体部11の外周に配置された銅又は銅合金からなる複数の素線で構成される第2の導体部12とを有する。芯線10が、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線で構成される第1の導体部11を有することにより、端子部付き電線1の軽量化を図ることができる。
なお、第2の導体部12を構成する素線の材質は、銅又は銅合金に限定されず、表面に強固な酸化被膜が形成されやすいアルミニウム又はアルミニウム合金以外の導電材であれば良い。また本実施形態では、芯線10は、第1の導体部11の外周に第2の導体部12のみが配置されているが、例えば、第1の導体部11と第2の導体部12の間に、これらとは異なる材質の複数の素線で構成される第3の導体部が設けられていてもよい。
一方、被覆電線100の端末部に形成された芯線露出部10Aでは、絶縁被覆20が除去されて芯線10が露出し、この芯線露出部10Aに形成された端子部30は、図2(b)に示すように、断面視において略長形状を有している。
また端子部30では、第1導体部11を構成するアルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線と、第2を導体部12を構成する銅又は銅合金からなる複数の素線が、各素線同士それぞれ固相接合している。
端子部30では、芯線10の各素線同士が固相接合している。これにより、端子部30では、各素線表面の不純物(酸化被膜や吸着ガスなど)が除去され、各素線同士が原子間結合されている。そのため、芯線10の第1の導体部11が、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線を含んでいても、素線間で良好な導通を図ることができる。
また本実施形態では、芯線10は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線で構成される第1の導体部11の外周に、銅又は銅合金からなる複数の素線で構成される第2の導体部12が配置されている。すなわち、芯線10の各素線同士が固相接合して一体化されている端子部30の表面は、銅又は銅合金からなる第2の導体部12が配置されている。
これにより、端子部30の表面全体に強固な酸化被膜が形成されるのを防止できる。また端子部30の表面に、良好な導通性を有する銅又は銅合金が配置されるため、端子部30と接続対象との電気的接続信頼性を向上させることができる。
続いて、図3から図5を参照して、本発明の実施形態に係る端子部付き電線1の製造方法を説明する。
まず、図3(a)に示すように、複数の素線を含む芯線10を絶縁被覆20で被覆してなる被覆電線100を用意する。この被覆電線100は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線で構成される第1の導体部11と、この第1の導体部11の外周に配置された銅又は銅合金からなる複数の素線で構成される第2の導体部12とを有する芯線10を備えている。
次に、図3(b)に示すように、被覆電線100の端末部の絶縁被覆20を剥離して芯線10を露出させ、被覆電線100の端末部に芯線露出部10Aを形成する。
そして、図3(c)に示すように、芯線露出部10Aを超音波溶接し、芯線10の各素線同士を固相接合して、複数の素線を一体化した溶接部10Bを形成する。なお、このような超音波溶接の工程については、後に詳細に説明する。
その後、図3(d)に示すように、溶接部10Bの中央に、穴あけ加工により、ボルト締結用の貫通孔30Aを形成し、芯線露出部10Aに端子部30を形成する。溶接部10Bに穴あけ加工でボルト締結用の貫通孔30Aを形成することにより、芯線10を端子形状に形成した端子部30を容易に形成することができる。
これにより、被覆電線100の端末部に形成された芯線露出部10Aに、芯線10が端子形状に形成された端子部30が形成され、端子部付き電線1が完成する。
ここで、上述の芯線露出部10Aを超音波溶接する工程を、図4及び図5を参照して詳細に説明する。なお、図4及び図5は、超音波溶接の工程を示す断面図であり、図4は、超音波溶接前の芯線露出部の近傍を示す断面図であり、図5は、超音波溶接後の芯線露出部の近傍を示す断面図である。そして、図4(a)及び図5(a)は、被覆電線の延びる方向に沿う断面図であり、図4(b)及び図5(b)は、被覆電線の延びる方向と直交する方向に沿う断面図である。
まず、図4(a)及び(b)に示すように、被覆電線100の端末部に形成された芯線露出部10Aを、超音波溶接装置のアンビル50上に載せる。そして、芯線露出部10Aの芯線10のを上から、超音波溶接装置のホーン51を押し当てる。
芯線露出部10Aでは、芯線10の外周を覆う絶縁被覆20が除去されている。また芯線10は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線で構成される第1の導体部11と、この第1の導体部11の外周に配置された銅又は銅合金からなる複数の素線で構成される第2の導体部12とを有している。
なお本実施形態では、芯線露出部10Aを超音波溶接するための超音波溶接装置は、芯線露出部10Aが載置されるアンビル50と、芯線露出部10Aの芯線10を加圧しながら超音波振動を与えるためのホーン51と、超音波溶接時に、ホーン51によって押圧された芯線露出部10Aの芯線10の余剰な広がりを防止するための一対の側壁部材52とを備える。なお超音波溶接装置のホーン51は、芯線露出部10Aに対して、芯線10の延びる方向に沿った超音波振動を与えるように構成されている。
次に、図5(a)及び(b)に示すように、芯線露出部10A上の芯線10の上方から超音波溶接装置のホーン51を押し当てて加圧しながら超音波振動を与え、超音波溶接による溶接部10Bを形成する。ホーン51によって芯線露出部10Aが押圧され、略方形平板形状の溶接部10Bが形成される。
溶接部10Bにおいても、芯線10は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線で構成される第1の導体部11の外周に、銅又は銅合金からなる複数の素線で構成される第2の導体部12が配置されている。
そして溶接部10Bでは、芯線10を構成する複数の素線の各素線表面に存在する不純物(酸化被膜や吸着ガスなど)が除去され、各素線は金属原子間の強い引力を引き起こし、金属原子が互いに結びついて原子間結合して、素線同士が固相接合している。これにより、溶接部10Bでは複数の素線が一体化している。
本実施形態では、芯線露出部10Aに超音波振動を与えて芯線10を超音波溶接することにより、芯線10の各素線の境界面において強力な摩擦力が発生し、まず各素線表面の酸化被膜や吸着ガスなどの不純物が飛散し、清浄な金属面があらわれる。そして更に超音波振動を与えることにより、原子運動が活発化し、拡散による金属原子の移動が発生して、金属原子相互間に引力が発生して結び付き、原子レベルで一体となって結合(原子間結合)するように溶接される。これにより、端子部30では、第1の導体部11を構成するアルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線は、金属表面の不純物(酸化被膜や吸着ガスなど)が除去され、素線同士が原子間結合結合される。そのため端子部30では、第1の導体部11の各素線同士の良好な電気的接続信頼性を確保できるとともに、第1の導体部11の各素線と、第1の導体部11の外周に配置された第2の導体部12の素線との間の良好な電気的接続信頼性を確保することができる。
また、超音波溶接により溶接部10Bを形成したことにより、各素線の溶融温度以下の温度で芯線の素線同士を固相接合することができ、芯線10の外周を覆う絶縁被覆20への熱の影響を低減することができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 端子部付き電線
10 芯線
10A 芯線露出部
10B 溶接部
11 第1の導体部
12 第2の導体部
20 絶縁被覆
30 端子部
30A 端子孔
50 アンビル
51 ホーン
52 側壁部材
100 被覆電線

Claims (6)

  1. 芯線の外周が絶縁被覆で覆われた被覆電線に、前記芯線が露出する芯線露出部が形成され、この芯線露出部に、前記芯線を端子形状に形成した端子部が設けられた端子部付き電線であって、
    前記芯線は、
    アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線で構成される第1の導体部と、前記第1の導体部の外周に配置され、前記第1の導体部とは異なる材質の複数の素線で構成される第2の導体部とを有し、
    前記端子部において、前記芯線の素線同士が固相接合している
    ことを特徴とする端子部付き電線。
  2. 前記第2の導体部は、銅又は銅合金からなる複数の素線で構成されることを特徴とする請求項1に記載の端子部付き電線。
  3. 前記端子部は、ボルト締結用の貫通孔を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の端子部付き電線。
  4. 芯線の外周が絶縁被覆で覆われた被覆電線に、前記芯線が露出する芯線露出部を形成し、この芯線露出部に、前記芯線を端子形状に形成した端子部を設けた端子部付き電線の製造方法において、
    アルミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の素線で構成される第1の導体部と、前記第1の導体部の外周に配置され、前記第1の導体部とは異なる材質の複数の素線で構成される第2の導体部とを有する芯線と、前記芯線の外周を覆う絶縁被覆とを備える被覆電線を用意する工程と、
    前記被覆電線に、前記絶縁被覆を除去して前記芯線が露出する芯線露出部を形成する工程と
    前記芯線露出部を溶接して前記芯線の素線同士を固相接合した溶接部を形成するとともに、前記溶接部を端子形状に形成して端子部を形成する工程と、
    を含む端子部付き電線の製造方法。
  5. 前記溶接部は、超音波溶接により形成されていることを特徴とする請求項4に記載の端子部付き電線の製造方法。
  6. 前記溶接部を穴あけ加工し、ボルト締結用の貫通孔を有する端子部を形成することを特徴とする特徴とする請求項4又は5に記載の端子部付き電線の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019093445A (ja) * 2017-11-28 2019-06-20 矢崎総業株式会社 電線の導体の超音波接合方法、端子付き電線の製造方法、電線の導体の超音波接合装置および電線

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