以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るトイレシステムの斜視図である。
図1に表したように、トイレシステム2(通信システム)は、トイレ装置10と、鏡ユニット20と、キャビネット30と、手洗い器40と、リモコン50と、を備える。トイレ装置10、鏡ユニット20、キャビネット30、手洗い器40、及びリモコン50は、トイレ室TRの内部に設けられている。
本願明細書においては、各実施形態の説明のために、「方向」を用いる。これらの「方向」は、全て、トイレ装置10の便座に着座した使用者からみた場合の方向を表している。例えば、便座に着座した使用者からみて前方を「前方」とし、便座に着座した使用者からみて右側方を「右側方」としている。
トイレ室TRは、例えば、集合住宅や公共施設のトイレ室である。集合住宅では、複数の部屋のトイレ室TRにトイレシステム2が設けられる場合がある。公共施設のトイレ室TRでは、複数のトイレブースが、左右方向又は前後方向に並べて設けられる。図1は、1つのトイレブース内に設置されたトイレシステム2を示している。公共施設のトイレ室TRでは、実際には、複数のトイレブースのそれぞれにトイレシステム2が設けられる。換言すれば、トイレシステム2は、複数のトイレブースのそれぞれに設けられた複数のトイレ装置10などを備える。
トイレ装置10は、トイレ室TRの床面FS上に設置されている。あるいは、トイレ装置10は、トイレ装置10の後方の壁面に、支柱によって支持されていてもよい。トイレ室TR(トイレブース)は、複数の壁面に囲まれた空間である。複数の壁面は、例えば平面状に延在する側壁SW1を含む。
図2は、実施形態に係るトイレシステムを表すブロック図である。
図2に表したように、トイレ装置10は、使用者の「おしり」などの局部を洗浄する衛生洗浄装置10W(主装置)を有する。キャビネット30は、例えばキャビネット30の下に設けられた照明装置30L(接続機器)を有する。また、鏡ユニット20は、照明装置20L(接続機器)を有する。
図2において、ブロック同士をつなぐ実線の矢印は、有線通信による信号伝達経路を表す。また、ブロック同士をつなぐ破線の矢印は、無線通信による信号伝達経路を表す。図2に表したように、実施形態に係るトイレシステム2においては、衛生洗浄装置10W、リモコン50、照明装置30L、及び照明装置20Lが、無線通信を介して相互に接続されている。衛生洗浄装置10W、リモコン50、照明装置30L、及び照明装置20Lは、例えば、それぞれ双方向の無線通信を行う。
リモコン50は、操作部52を有する。操作部52には、例えば、押しボタン式のスイッチやタッチパネルなどの操作部材が設けられる。操作部52は、使用者からの操作指示を入力可能な任意の構成でよい。リモコン50は、操作部52の操作に応じて無線信号を送信する。操作部52は、例えば、衛生洗浄装置10Wに局部洗浄の開始を指示するための洗浄ボタンや、局部洗浄の停止を指示するための停止ボタンなどの、複数の操作部材を有する。リモコン50は、操作された操作部材に対応する無線信号を送信する。
衛生洗浄装置10Wは、リモコン50と無線通信を介して接続され、リモコン50から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号に応じた動作を実行する。このように、衛生洗浄装置10Wは、使用者によるリモコン50の操作に応じて動作する。
照明装置20L、30Lは、リモコン50及び衛生洗浄装置10Wと無線通信を介して接続される。照明装置20L、30Lは、衛生洗浄装置10Wから送信された無線信号に応じて動作を実行する。照明装置20L、30Lは、衛生洗浄装置10Wから送信された無線信号に応じて点灯及び消灯を切り替える。
また、照明装置20L、30Lは、リモコン50から送信された無線信号に応じて動作の設定を変更する。照明装置20L、30Lは、例えば、リモコン50から送信された無線信号に応じて、照射する光の照度(明るさ)や色温度(色)を変更する。このように、リモコン50は、衛生洗浄装置10Wの動作を制御可能であるとともに、照明装置20L、30Lの動作の設定を変更可能である。
次に、トイレシステム2の各要素の具体例について説明する。
まず、図2、図3(a)及び図3(b)を参照して、トイレ装置10について説明する。図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係るトイレ装置の平面図及び斜視図である。
図3(a)及び図3(b)に表したように、トイレ装置10は、便器11と、便座12と、便蓋13と、を有する。便座12は、便器11の上に設けられている。便蓋13は、便器11の上に、便座12を覆うように設けられている。衛生洗浄装置10Wは、便器11の後方上部に設けられている。便座12及び便蓋13は、衛生洗浄装置10Wによって回動可能に軸支されている。
この例において、衛生洗浄装置10Wは、便器11に対して略一体に取り付けられた、いわゆる一体型の衛生洗浄装置である。衛生洗浄装置10Wは、例えば、便器11の上に着脱可能に取り付けられる、いわゆるシート型の衛生洗浄装置でもよい。
図2及び図3(a)に示すように、衛生洗浄装置10Wは、洗浄機能部WUと、記憶部14と、制御部15と、照明部16と、人体検知センサ17と、着座検知センサ18と、無線通信部19と、を有する。また、衛生洗浄装置10Wには、照明部16の電源部が適宜設けられる。
洗浄機能部WUは、例えば、洗浄水を噴射して人体局部の洗浄を行うノズルや、当該ノズルを駆動するモータ等を有する。記憶部14は、制御に必要となる種々のプログラムやデータを記憶する。制御部15は、記憶部14からプログラムを読み出し、逐次処理することにより、衛生洗浄装置10Wの各部を統括的に制御する。記憶部14には、例えば、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの不揮発性のメモリが用いられる。制御部15には、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)などのプロセッサが用いられる。
照明部16は、便器11の後方に設けられ、例えば、衛生洗浄装置10Wのうち上方に位置する。照明部16は、点灯時においてトイレ装置10の後方に向けて光L1を照射し、トイレ装置10の後方の壁を照らす。または、照明部16は、便器11の両側の側方に設けられていてもよい。この場合、照明部16は、点灯時においてトイレ装置10の側方に向けて光を照射する。あるいは、照明部16は、トイレ装置10の側方及び後方に設けられていてもよい。
人体検知センサ17は、例えば、赤外線センサやマイクロ波センサなどであり、トイレ室TR(トイレブース)に入室した人体を検知する。着座検知センサ18は、例えば、機械式のスイッチや赤外線を用いた測距センサなどであり、便座12への人体の着座を検知する。
無線通信部19は、例えば、衛生洗浄装置10Wのうち上方に位置する。無線通信部19は、無線通信のための通信手段である。無線通信部19には、例えば、電波を送受信可能な電波送受信モジュールが用いられる。例えば、無線通信には高周波信号(電波)が用いられる。この電波は、例えば極超短波(Ultra High Frequency:UHF)であり、その周波数は、300MHz以上3GHz以下程度であり、例えば2.4GHzである。制御部15は、無線通信部19によって、リモコン50、照明装置30L及び照明装置20Lと無線通信を行う。
衛生洗浄装置10W、照明装置20L、30L、及びリモコン50は、例えば、IEEE802.15.4の国際標準規格に基づいて無線通信を行う。衛生洗浄装置10W、照明装置20L、30L、及びリモコン50の各機器間の無線通信は、電波を用いた無線通信に限ることなく、例えば、赤外線を用いた光通信などでもよい。各機器間の無線通信は、無線で通信が可能な任意の形態の通信でよい。
制御部15は、無線通信部19を介してリモコン50から、洗浄機能部WUの動作を制御する無線信号を受信する。また、制御部15は、人体検知センサ17及び着座検知センサ18から検知結果に関する信号を受信する。制御部15は、これらの受信した信号に基づいて、洗浄機能部WUの動作を制御する。
また、制御部15は、例えば、人体検知センサ17の検知結果に応じて、照明装置20L、30Lの動作を制御する無線信号を無線通信部19から送信する。制御部15は、例えば、人体検知センサ17による人体の検知に応じて、照明装置20L、30Lを点灯させる無線信号を送信し、人体検知センサ17による人体の非検知に応じて、照明装置20L、30Lを消灯させる無線信号を送信する。これにより、使用者の入室に応じて照明装置20L、30Lを自動的に点灯させ、使用者の退室に応じて照明装置20L、30Lを自動的に消灯させることができる。
衛生洗浄装置10Wは、便座12を温める暖房便座機能や、トイレ室TR内を脱臭する脱臭機能などを、さらに有していてもよい。
図2及び図4を参照して、照明装置20L及び照明装置30Lについて説明する。
図4は、実施形態に係るトイレシステムを表す正面図である。すなわち、図4は、図1に示したトイレ室TRを前方から見た状態を表す。なお、図4では、説明の便宜上一部の要素を省略している。
図4に表したように、鏡ユニット20は、照明装置20Lと、支持部23と、鏡本体24と、を有する。鏡本体24は、トイレ室TR内部の側壁SW1に、支持部23によって固定して設けられている。鏡本体24は、トイレ装置10の側方に位置しており、トイレ室TR内部に面する鏡面を有する。照明装置20Lは、鏡本体24の下端側と、側壁SW1と、の間に位置する。
照明装置20Lは、制御部21と、照明部22(光源部)と、記憶部28と、無線通信部29と、を有する。照明装置20Lには、適宜、照明部22の電源部が設けられる。照明部22は、点灯時において鏡本体24の下方に向けて光L2(図4参照)を照射する。照明部22の一部は、手洗い器40の上方に位置しており、照明部22の点灯時には、光L2によって手洗い器40が照らされる。
制御部21、記憶部28、及び無線通信部29は、衛生洗浄装置10Wの記憶部14、制御部15、及び無線通信部19と同様であるから、詳細な説明は省略する。照明装置20Lの制御部21は、前述のように、衛生洗浄装置10Wからの無線信号に応じて照明部22の点灯及び消灯を制御する。
キャビネット30は、内部に空間を有し、この内部空間に物品を収納可能に構成されている。キャビネット30は、鏡ユニット20の下方において、トイレ室TRの側壁SW1に取り付けられている。また、キャビネット30は、トイレ室TRの床面FSと離間しており、キャビネット30と床面FSとの間には空間が形成されている。キャビネット30は、例えば取手が無いプッシュ式の引き出しを有し、使用者は、引き出しの前面を押すことで、引き出しを開けることができる。
図4に表したように、キャビネット30は、照明装置30Lと、カバー32と、を有する。カバー32は、一端がキャビネット30の底面に固定されている。また、カバー32は、他端が側壁SW1に向けて延び、当該他端が床面FSと平行であり且つキャビネット30の底面と離間するように屈曲している。照明装置30Lは、カバー32の他端の上に載置されている。このため、照明装置30L(照明部33)は、トイレ室TRの内部からは見えない位置に設けられている。
照明装置30Lは、制御部31と、照明部33(光源部)と、記憶部38と、無線通信部39と、を有する。制御部31、記憶部38、及び無線通信部39は、衛生洗浄装置10Wの記憶部14、制御部15、及び無線通信部19と同様であるから、詳細な説明は省略する。
照明部33は、点灯時に側壁SW1に向けて光L3(図4参照)を照射する。光L3の一部は、側壁SW1によって反射され、キャビネット30下方の床面FSを照らす。照明装置30Lの制御部31は、前述のように、衛生洗浄装置10Wからの無線信号に応じて照明部33の点灯及び消灯を制御する。
手洗い器40は、ボウル41と、水栓42(図1参照)と、を有する。手洗い器40は、キャビネット30の一部の上に設けられている。キャビネット30の中には、ボウル41の排水口と接続された不図示の配水管が設けられている。照明部22の点灯時には、手洗い器40近傍を含むキャビネット30の上面が照らされる。
リモコン50は、例えば、キャビネット30に埋め込まれている。また、リモコン50の下方には、空間が形成されている。この空間の内部には紙巻器(ペーパーホルダ)が設けられており、この紙巻器によってトイレットペーパーが保持される。
図5(a)及び図5(b)は、実施形態に係るリモコンを表す斜視図である。
図5(a)は、リモコン50が閉じた状態を表し、図5(b)は、リモコン50が開いた状態を表している。
図4、図5(a)及び図5(b)に表したように、リモコン50は、制御部51と、操作部52と、照明部53と、照明部54と、可動部55と、記憶部58と、無線通信部59と、を有する。制御部51、記憶部58、及び無線通信部59は、衛生洗浄装置10Wの記憶部14、制御部15、及び無線通信部19と同様であるから、詳細な説明は省略する。
操作部52は、例えば、ボタン52a〜52cやタッチスクリーン52dなどの操作部材を有しており、使用者からの操作指示を受ける。可動部55は、図5(a)に表したように、操作部52をキャビネット30内に収納した位置と、図5(b)に表したように、操作部52を前方側に露出させて操作部52の操作を可能とした位置と、に移動する。可動部55は、例えば、横方向を軸に回動可能に取り付けられており、回動により上記の各位置に移動する。
操作部52は、図5(a)に表したように、通常はキャビネット30の内部に収納されている。一方で、着座検知センサ18が使用者の着座を検知すると、制御部51に信号が送信され、図5(b)に表したように、使用者が操作可能なように可動部55が回動して開く。また、可動部55は、使用者の手動の操作により、任意のタイミングで開閉できるようにしてもよい。
使用者は、操作部52を介して制御部51に、トイレシステム2の動作を指示する情報を入力可能である。例えば、使用者は、操作部52を用いて、局部洗浄機能の開始及び停止や、便器11の洗浄、便座暖房機能のオン・オフなどを操作することができる。
また、制御部51は、人体検知センサ17及び着座検知センサ18の検知結果をトイレ装置10の制御部15から、無線通信部19、59を介して受信し、この検知結果に基づいて照明部53及び照明部54を点灯または消灯させる。照明部53は、点灯時において、操作部52をリモコン50の内部側から照らす。照明部54は、点灯時において、リモコン50の下方に設けられた紙巻器近傍を照らす。
また、使用者は、操作部52を用いて、トイレシステム2に含まれる各照明部の照度や色温度の設定情報を入力することができる。入力された設定情報に基づいて、リモコン50から照明部16、22、33の設定信号が送信される。このように使用者は操作部52を用いて、各照明部を適宜調整することが可能である。
なお、照明部の調整の一例として、照度及び色温度について説明したが、実施形態は、これに限られない。例えば、時間帯の情報が入力可能であってもよい。これにより、トイレシステム2の使い勝手をさらに向上させることができる。例えば、深夜時間帯において、照明を暗くしたり、一部の照明をオフにしたりすることが可能である。照明の眩しさによって、深夜に使用者の眠気が覚めてしまうことを抑制することができる。なお、深夜に限らず、任意の時間帯を設定可能である。
ここでは、リモコン50がキャビネット30に埋め込まれている場合について説明したが、リモコン50は、キャビネット30の前面に取りつけられたものであってもよい。この場合、リモコン50は、タッチスクリーン52dや照明部53などを有していなくてもよい。また、リモコン50は、例えば、側壁SW1に取り付けてもよい。
なお、上述した照明部16、22、33、53、及び54の光源には、例えばLED(Light Emitting Diode)を用いることができる。照明部16、22、33、53、及び54の光源は、LEDに限ることなく、例えば、他の発光素子や電球、あるいは蛍光灯などでもよい。
集合住宅では、複数の部屋のトイレ室TRにトイレシステム2が設けられる場合がある。公共施設のトイレ室TRなどでは、トイレ室TR内に複数のトイレシステム2が設けられる。このような場合、リモコン50から送信された無線信号により、別のトイレシステム2の衛生洗浄装置10Wなどが誤動作することを抑制するため、1つのトイレシステム2の各機器を相互に関連付けるペアリングと呼ばれる作業が行われる。
ペアリング作業は、例えば、リモコン50の操作部52において所定の操作を行うことによって実行される。所定の操作とは、例えば、所定の操作部材の長押しなどである。これにより、ペアリング作業専用の操作部材を操作部52に設ける必要をなくすことができる。リモコン50の記憶部58には、リモコン50を識別するための識別情報IDが記憶されている。リモコン50の制御部51は、操作部52の所定の操作によって使用者からペアリング作業の実行を指示されると、識別情報IDを含むペアリング信号を衛生洗浄装置10W、及び照明装置20L、30Lの各機器に送信する。このように、リモコン50は、操作部52の所定の操作に応じて、ペアリング信号を送信する。
衛生洗浄装置10Wの制御部15は、ペアリング信号を受信すると、そのペアリング信号に含まれる識別情報IDを記憶部14に書き込むことにより、識別情報IDを記憶部14に記憶する。そして、衛生洗浄装置10Wの制御部15は、識別情報IDを記憶した後には、識別情報IDの一致するリモコン50及び照明装置20L、30Lのみと無線通信を行う。
照明装置20Lの制御部21は、ペアリング信号を受信すると、そのペアリング信号に含まれる識別情報IDを記憶部28に書き込むことにより、識別情報IDを記憶部28に記憶する。そして、照明装置20Lの制御部21は、識別情報IDを記憶した後には、識別情報IDの一致するリモコン50及び衛生洗浄装置10Wのみと無線通信を行う。また、照明装置30Lの制御部31は、ペアリング信号を受信すると、照明装置20Lの制御部21と同様の動作を実行する。
リモコン50は、操作部52の操作に応じて無線信号を送信する場合に、局部洗浄の開始などの動作の実行を指示する制御情報と、識別情報IDと、を無線信号に含める。リモコン50は、例えば、制御情報と識別情報IDとを含む所定のフォーマットのパケットを無線信号として送信する。受け側の機器は、無線信号を受信した場合に、無線信号に含まれる識別情報IDが、記憶した識別情報IDと一致するか否かを確認する。一致する場合には、無線信号に含まれる制御情報に対応する動作を実行する。一方、一致しない場合には、無線信号の制御情報を受け付けず、動作を実行しない。
これにより、ペアリング作業を行った後には、識別情報IDを共有する同じトイレシステム2内の各機器間でのみ無線通信が行われるようになり、衛生洗浄装置10Wなどの誤動作を抑制することができる。
図6は、実施形態に係るトイレシステムの動作の一例を表すフローチャートである。
図6に表したように、トイレシステム2においてペアリング作業を行う場合には、まず、リモコン50の操作部52において所定の操作を行うことにより、ペアリング作業の開始をリモコン50の制御部51に指示する(図6のステップS101)。
リモコン50の制御部51は、ペアリング作業の開始を指示されると、通常の動作モードからペアリング作業を実行するペアリングモードに移行する。制御部51は、ペアリングモードに移行すると、衛生洗浄装置10W、照明装置20L、30Lのそれぞれにペアリング開始信号を送信する(図6のステップS102)。
衛生洗浄装置10Wの制御部15、照明装置20Lの制御部21、及び照明装置30Lの制御部31は、ペアリング開始信号を受信すると、通常の動作状態あるいは一部の機能を停止させたスリープ状態からペアリング信号の受信待機状態になる(図6のステップS103)。また、各制御部15、21、31は、例えば、受信待機状態になったことを表す待機信号をリモコン50に送信する。
リモコン50の制御部51は、各機器からの待機信号を受信すると、衛生洗浄装置10W、照明装置20L、30Lのそれぞれに識別情報IDを含むペアリング信号を送信する(図6のステップS104)。
各機器の制御部15、21、31のそれぞれは、ペアリング信号を受信すると、記憶部14、28、38を参照することにより、既に識別情報IDを記憶しているか否かを確認する(図6のステップS105)。
制御部15、21、31は、識別情報IDを既に記憶している場合には、受信したペアリング信号に含まれる識別情報IDを記憶することなく、ペアリング作業を終了し、通常の動作状態あるいはスリープ状態に戻る(図6のステップS106)。これにより、例えば、隣接するトイレシステム2の別の衛生洗浄装置10Wなどが、誤って識別情報IDを上書きしてしまうことなどを抑制することができる。従って、より確実にペアリング作業を行うことができる。
制御部15、21、31は、識別情報IDを記憶していない場合には、受信したペアリング信号に含まれる識別情報IDを記憶部14、28、38に記憶する(図6のステップS107)。
制御部15、21、31は、識別情報IDを記憶した後、リモコン50に受信完了信号を送信し、通常の動作状態あるいはスリープ状態に戻る。リモコン50の制御部51は、各機器から受信完了信号を受信すると、ペアリングモードを終了し、通常の動作モードに戻る(図6のステップS108)。
以上により、トイレシステム2のペアリング作業が終了する。これにより、衛生洗浄装置10W、照明装置20L、30L、及びリモコン50のそれぞれが、同じ識別情報IDで相互に関連付けられる。
以上、説明したように、本実施形態に係るトイレシステム2によれば、リモコン50と衛生洗浄装置10Wとを無線通信を介して接続するとともに、衛生洗浄装置10Wと照明装置20L、30Lとをさらに無線通信を介して接続する場合においても、リモコン50の操作部52を操作することにより、各機器間のペアリングの作業を容易に行うことができる。また、ペアリングの作業のための専用の機器などを別途用意する必要もなく、トイレシステム2の構成が複雑になったり、部品点数が増加したりすることも抑制することができる。すなわち、簡単な構成で容易にペアリングの作業を容易に行うことができる。
また、トイレシステム2では、リモコン50が、照明装置20L、30Lの動作の設定を変更可能に構成されている。従って、設定を変更することによって照明装置20L、30Lに様々な動作を行わせることができ、トイレシステム2の利便性を向上させることができる。また、リモコン50と照明装置20L、30Lとの間で無線通信を行う場合においても、リモコン50から照明装置20L、30Lにペアリング信号を送信することにより、ペアリングの作業を容易に行うことができる。
図7は、実施形態に係るトイレシステムの別の動作を表すフローチャートである。
図7に表したように、この例においては、ペアリング作業を行う場合に、まず、衛生洗浄装置10W、照明装置20L、30Lの各機器の電源を投入する(図7のステップS201)。電源の投入は、例えば、電源コードのプラグをコンセントに差し込むことによって行ってもよいし、電源スイッチなどを操作することによって行ってもよい。
衛生洗浄装置10W、照明装置20L、30Lの各機器は、電源の投入に応じて起動すると、ペアリング信号の受信待機状態になる(図7のステップS202)。受信待機状態は、例えば、起動から所定期間継続される。各機器は、例えば、起動から所定期間の経過の後、受信待機状態から通常の動作状態あるいはスリープ状態に移行する。
電源を投入して各機器を受信待機状態にした後、リモコン50の操作部52において所定の操作を行うことにより、ペアリング作業の開始をリモコン50の制御部51に指示する(図7のステップS203)。
リモコン50の制御部51は、ペアリング作業の開始を指示されると、通常の動作モードからペアリングモードに移行し、衛生洗浄装置10W、照明装置20L、30Lのそれぞれに識別情報IDを含むペアリング信号を送信する(図7のステップS204)。
以下、ステップS205〜S208の各動作については、図6に関して説明したステップS105〜S108の各動作と実質的に同じであるから、詳細な説明は省略する。
このように、各機器を受信待機状態にする方法は、電源の投入で行ってもよい。この場合には、例えば、ペアリング開始信号を送信する場合と比べて、別のトイレシステム2の各機器が、誤って識別情報IDを記憶してしまうことを抑制することができる。識別情報IDの誤設定を抑制し、ペアリング作業をより確実に行うことができる。一方、ペアリング開始信号を送信する方法では、各機器の電源投入のタイミングを合わせる手間などを抑制し、ペアリング作業をより簡単に行うことができる。
図8は、実施形態に係るトイレシステムの変形例を表すブロック図である。
図8に表したように、トイレシステム2aにおいては、衛生洗浄装置10Wが、操作部71をさらに有し、照明装置20Lが、操作部72をさらに有し、照明装置30Lが、操作部73をさらに有する。なお、上記実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
操作部71は、有線又は無線を介して制御部15と接続され、操作に応じて制御部15にペアリング信号の受信待機状態への移行を指示する。操作部72は、有線又は無線を介して制御部21と接続され、操作に応じて制御部21にペアリング信号の受信待機状態への移行を指示する。同様に、操作部73は、有線又は無線を介して制御部31と接続され、操作に応じて制御部31にペアリング信号の受信待機状態への移行を指示する。
操作部71〜73は、受信待機状態への移行を指示するための専用の操作部材でもよいし、他の指示の入力するための操作部材と兼用されていてもよい。例えば、操作部71〜73を押しボタン式のスイッチとした場合に、通常の押圧操作が行われた場合には、通常の指示を制御部15、21、31に入力し、所定時間長押しされた場合に、受信待機状態への移行の指示を制御部15、21、31に入力するようにしてもよい。このように、操作部71〜73は、所定の操作が行われた場合にのみ、受信待機状態への移行の指示を制御部15、21、31に入力してもよい。
図9は、変形例のトイレシステムの動作の一例を表すフローチャートである。
図9に表したように、この例においては、ペアリング作業を行う場合に、まず、衛生洗浄装置10W、照明装置20L、30Lの各機器の操作部71〜73を操作する(図9のステップS301)。操作部71〜73は、操作に応じて受信待機状態への移行の指示を制御部15、21、31に入力する。
衛生洗浄装置10Wの制御部15、照明装置20Lの制御部21、及び照明装置30Lの制御部31は、受信待機状態への移行の指示を受信すると、通常の動作状態あるいは一部の機能を停止させたスリープ状態からペアリング信号の受信待機状態になる(図9のステップS302)。
以下、ステップS303〜S308の各動作については、図7に関して説明したステップS203〜S208の各動作と実質的に同じであるから、詳細な説明は省略する。このように、各機器を受信待機状態にする方法は、操作部71〜73の操作によって行ってもよい。
図10は、実施形態に係るトイレシステムの別の動作を表すフローチャートである。
図10において、ステップS401〜S406の各動作は、図6に関して説明したステップS101〜S106の各動作と実質的に同じであるから、詳細な説明は省略する。なお、各機器を受信待機状態にする方法は、既に説明したいずれの方法を用いてもよい。
図10に表したように、この例では、照明装置20L、30Lが、ペアリング信号を受信した後、受信した識別情報IDを衛生洗浄装置10Wと照合する(図10のステップS407)。
照明装置20Lの制御部21及び照明装置30Lの制御部31は、例えば、ペアリング信号を受信すると、受信したペアリング信号の識別情報IDを含む照合信号を生成し、照合信号を衛生洗浄装置10Wに送信する。
衛生洗浄装置10Wの制御部15は、照合信号を受信すると、照合信号に含まれる識別情報IDと、リモコン50から受信したペアリング信号に含まれる識別情報IDと、が一致するか否かを判定する(図10のステップS408)。
制御部15は、一致しないと判定した場合、不一致であることを表す不一致信号を照明装置20L、30Lに送信する。この場合、制御部15、21、31は、受信した識別情報IDを記憶することなく、ペアリング作業を終了する(図10のステップS409)。
制御部15は、一致すると判定した場合、一致していることを表す一致信号を照明装置20L、30Lに送信する。この場合、制御部15、21、31は、受信したペアリング信号に含まれる識別情報IDを記憶部14、28、38に記憶する(図10のステップS410)。
制御部15、21、31は、識別情報IDを記憶した後、リモコン50に受信完了信号を送信し、通常の動作状態あるいはスリープ状態に戻る。リモコン50の制御部51は、各機器から受信完了信号を受信すると、ペアリングモードを終了し、通常の動作モードに戻る(図10のステップS411)。
このように、ペアリング信号を受信した後、各機器間で受信した識別情報IDを照合させてもよい。これにより、例えば、通信不良などにともなって誤った識別情報IDを記憶してしまうことを抑制することができる。従って、ペアリングの作業をより確実に行うことができる。
なお、上記では、照明装置20L、30Lから衛生洗浄装置10Wに照合信号を送信し、衛生洗浄装置10Wで照合を行っている。これとは反対に、衛生洗浄装置10Wから照明装置20L、30Lに照合信号を送信し、照明装置20L、30Lで照合を行ってもよい。
例えば、液晶ディスプレイなどの報知部をリモコン50に設けてもよい。例えば、識別情報IDが一致しないと判定され、各機器で識別情報IDが記憶されなかった場合に、ペアリングが正常に行われなかったことを、報知部から使用者などに報知してもよい。
例えば、識別情報IDが一致しないと判定された場合には、衛生洗浄装置10W、照明装置20L、30Lにおいて、ペアリング信号を再受信させてもよい。すなわち、各機器間の識別情報IDが一致するまで、ペアリング信号の受信と照合とを繰り返させてもよい。
例えば、受信完了信号に識別情報IDを含めることなどにより、リモコン50と各機器との間で識別情報IDを照合してもよい。
図11は、実施形態に係るトイレシステムの別の動作を表すフローチャートである。
図11において、ステップS501〜S503の各動作は、図6に関して説明したステップS101〜S103の各動作と実質的に同じであるから、詳細な説明は省略する。なお、各機器を受信待機状態にする方法は、既に説明したいずれの方法を用いてもよい。
リモコン50の制御部51は、各機器からの待機信号を受信すると、衛生洗浄装置10Wに識別情報IDを含むペアリング信号を送信する(図11のステップS504)。制御部51は、例えば、受信先の機器の情報をペアリング信号に含める。すなわち、衛生洗浄装置10Wが受信するペアリング信号であることを表す情報を、ペアリング信号に含める。これにより、衛生洗浄装置10Wのみにペアリング信号を受信させることができる。
リモコン50の制御部51及び衛生洗浄装置10Wの制御部15は、衛生洗浄装置10Wとリモコン50との間のみでペアリングを行う場合、通常時よりも通信可能な距離を短くする。例えば、リモコン50の制御部51は、衛生洗浄装置10Wのみにペアリング信号を送信する場合、通常時よりも送信する信号の強度を低くする。より詳しくは、送信する電波の強度を低くする。これにより、通常時よりも通信可能な距離を短くすることができる。通常時(衛生洗浄装置10Wの動作を制御する場合など)の通信可能な距離は、例えば、1m以上である。衛生洗浄装置10Wとリモコン50との間のペアリング時の通信可能な距離は、例えば、1m未満である。すなわち、リモコン50を衛生洗浄装置10Wに近づけないと、ペアリングが行われないようにする。これにより、例えば、ペアリング信号が他のトイレ室TRなどに設置された別の衛生洗浄装置10Wに届いてしまうことを抑制することができる。従って、1つのトイレシステム2に含まれる衛生洗浄装置10Wとリモコン50との間において、より確実にペアリングを行うことができる。
例えば、衛生洗浄装置10Wとリモコン50との間のみでペアリングを行う場合に、衛生洗浄装置10Wの制御部15が、通常時よりも信号の受信感度を低くしてもよい。この場合にも、上記と同様に、通常時よりも通信可能な距離を短くすることができる。
例えば、衛生洗浄装置10Wの制御部15が、ペアリング信号の受信待機状態において、複数のペアリング信号を受信した場合に、最も信号強度の高いペアリング信号を選択するようにしてもよい。これにより、複数のトイレシステム2において同時にペアリングの作業が行われた場合などにおいても、1つのトイレシステム2に含まれる衛生洗浄装置10Wとリモコン50との間において、より確実にペアリングを行うことができる。
衛生洗浄装置10Wの制御部15は、ペアリング信号を受信すると、受信した識別情報IDをリモコン50と照合する(図11のステップS505)。
衛生洗浄装置10Wの制御部15は、例えば、ペアリング信号を受信すると、受信したペアリング信号の識別情報IDを含む照合信号を生成し、照合信号をリモコン50に送信する。
リモコン50の制御部51は、照合信号を受信すると、照合信号に含まれる識別情報IDと、記憶部58に記憶された識別情報IDと、が一致するか否かを判定する(図11のステップS506)。
制御部51は、一致しないと判定した場合、不一致であることを表す不一致信号を衛生洗浄装置10Wに送信する。衛生洗浄装置10Wの制御部15は、不一致信号を受信すると、ペアリング信号の受信待機状態に戻る。リモコン50の制御部51は、不一致信号を送信した後、ステップS504の処理に戻り、衛生洗浄装置10Wにペアリング信号を再送する。衛生洗浄装置10W及びリモコン50は、例えば、識別情報IDが一致するまで、ステップS504〜ステップS506の処理を繰り返す。
制御部51は、一致すると判定した場合、一致していることを表す一致信号を衛生洗浄装置10Wに送信する。衛生洗浄装置10Wの制御部15は、一致信号を受信すると、記憶部14を参照することにより、既に識別情報IDを記憶しているか否かを確認する(図11のステップS507)。
制御部15は、識別情報IDを記憶していない場合には、受信したペアリング信号に含まれる識別情報IDを記憶部14に記憶する(図11のステップS508)。
1つのトイレシステム2に含まれるリモコン50のペアリング信号の受信の前に、識別情報IDを記憶している場合、その識別情報IDは、他のトイレシステムのリモコンなどから送信された誤った識別情報IDである可能性がある。従って、制御部15は、識別情報IDを既に記憶している場合には、その識別情報IDを消去し、受信したペアリング信号に含まれる識別情報IDに書き換えることにより、記憶部14に記憶されている識別情報IDを更新する(図11のステップS509)。
制御部15は、識別情報IDを記憶もしくは更新した後、受信完了信号をリモコン50に送信する。
リモコン50の制御部51は、衛生洗浄装置10Wから受信完了信号を受信すると、照明装置20L、30Lに識別情報IDを含むペアリング信号を送信する(図11のステップS510)。この際、制御部51は、通常時と同じ通信距離でペアリング信号を送信する。すなわち、制御部51は、衛生洗浄装置10Wとのペアリングに際して送信する信号の強度を低くした場合、通常時と同じ信号の強度に戻して照明装置20L、30Lにペアリング信号を送信する。これにより、例えば、複数の照明装置20L、30Lにペアリング信号を送信する際にも、各照明装置20L、30Lのそれぞれにリモコン50を近づける必要をなくすことができる。
衛生洗浄装置10Wの制御部15は、受信完了信号をリモコン50に送信した後、記憶部14に記憶された識別情報IDを含むペアリング信号を照明装置20L、30Lに送信する(図11のステップS511)。
照明装置20Lの制御部21及び照明装置30Lの制御部31は、リモコン50からのペアリング信号及び衛生洗浄装置10Wからのペアリング信号を受信し、各ペアリング信号に含まれる識別情報IDが同一か否かを判定する(図11のステップS512)。
制御部21、31は、同一ではないと判定した場合、例えば、リモコン50及び衛生洗浄装置10Wに再送を要求し、ペアリング信号の受信及び同一か否かの判定を繰り返す。
制御部21、31は、同一であると判定した場合、受信した識別情報IDを衛生洗浄装置10Wと照合する(図11のステップS513)。なお、制御部21、31における識別情報IDの照合は、リモコン50と行ってもよい。
制御部21、31は、同一であると判定した識別情報IDを含む照合信号を生成し、照合信号を衛生洗浄装置10Wに送信する。
衛生洗浄装置10Wの制御部15は、照合信号を受信すると、照合信号に含まれる識別情報IDと、記憶部14に記憶された識別情報IDと、が一致するか否かを判定する(図11のステップS514)。
制御部15は、一致しないと判定した場合、不一致であることを表す不一致信号を照明装置20L、30Lに送信する。照明装置20Lの制御部21及び照明装置30Lの制御部31は、不一致信号を受信すると、ペアリング信号の受信待機状態に戻る。この後、各制御部15、21、31、51は、ステップS510の処理に戻り、例えば、識別情報IDが一致するまで、ステップS510〜ステップS514の処理を繰り返す。
制御部15は、一致すると判定した場合、一致していることを表す一致信号を照明装置20L、30Lに送信する。照明装置20Lの制御部21及び照明装置30Lの制御部31は、一致信号を受信すると、記憶部28、38を参照することにより、既に識別情報IDを記憶しているか否かを確認する(図11のステップS515)。
制御部21、31は、識別情報IDを記憶していない場合には、受信した各ペアリング信号に含まれる識別情報IDを記憶部28、38に記憶する(図11のステップS516)。
一方、制御部21、31は、識別情報IDを既に記憶している場合には、その識別情報IDを消去し、受信した各ペアリング信号に含まれる識別情報IDに書き換えることにより、記憶部28、38に記憶されている識別情報IDを更新する(図11のステップS517)。
制御部21、31は、識別情報IDを記憶もしくは更新した後、受信完了信号をリモコン50及び衛生洗浄装置10Wに送信する(図11のステップS518)。以上により、ペアリングの作業が完了する。
このように、この例では、リモコン50の制御部51が、衛生洗浄装置10Wとのペアリングを完了させた後に、照明装置20L、30Lとのペアリングを行う。これにより、例えば、他のトイレシステム2に含まれる機器との誤ペアリングを、より確実に抑制することができる。
上記実施形態では、無線通信を介して衛生洗浄装置10Wと接続される接続機器の一例として、照明装置20L、30Lを示している。接続機器は、照明装置20L、30Lに限ることなく、例えば、手洗い器40に温水を供給する電気温水器などでもよい。例えば、人体検知センサ17又は着座検知センサ18の検知結果に応じて、電気温水器を動作させ、温水を生成させてもよい。
上記実施形態では、通信システムの一例としてトイレシステム2を示している。通信システムは、これに限ることなく、例えば、キッチン、浴室、又は洗面所などで用いられるシステムでもよい。通信システムは、リモコンと、主装置と、接続機器と、を備え、これらが無線通信によって相互に接続された任意のシステムでよい。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレシステム2などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。