JP2023124053A - トイレシステム及び通信機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信機器の設置によるコストの増大を抑制できるトイレシステム及び通信機器を提供する。【解決手段】トイレ空間に設けられた第1トイレ装置及び第2トイレ装置と、前記トイレ空間に設けられ、第1通信形態により前記トイレ空間内の携帯情報端末と通信可能であり、前記第1通信形態とは異なる第2通信形態により前記第1トイレ装置及び前記第2トイレ装置と通信可能な通信機器と、を備え、前記通信機器は、前記携帯情報端末から受信した入力信号に基づいて、前記第1トイレ装置を作動させるための第1出力信号及び前記第2トイレ装置を作動させるための第2出力信号を送信可能であることを特徴とするトイレシステム。【選択図】図4

Description

本発明の態様は、一般的に、トイレシステム及び通信機器に関する。
スマートフォンなどの携帯情報端末を使って温水洗浄便座などのトイレ装置を遠隔操作する技術が知られている(例えば、特許文献1)。携帯情報端末は、トイレ装置と無線通信を行うことにより、トイレ装置を遠隔操作する。この際、トイレ装置と携帯情報端末との通信形態が異なる場合には、携帯情報端末からの信号を変換してトイレ装置に送信する通信機器が設置される(例えば、特許文献2)。
従来、このような通信機器は、トイレ室ごとに1つずつ設置されていた。そのため、複数のトイレ室にそれぞれトイレ装置が設けられるパブリックトイレなどのトイレ空間では、トイレ室ごとに通信機器を設ける必要があり、コストが増大するという問題がある。
特許第6096404号公報 特開20202-120306号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、通信機器の設置によるコストの増大を抑制できるトイレシステム及び通信機器を提供することを目的とする。
第1の発明は、トイレ空間に設けられた第1トイレ装置及び第2トイレ装置と、前記トイレ空間に設けられ、第1通信形態により前記トイレ空間内の携帯情報端末と通信可能であり、前記第1通信形態とは異なる第2通信形態により前記第1トイレ装置及び前記第2トイレ装置と通信可能な通信機器と、を備え、前記通信機器は、前記携帯情報端末から受信した入力信号に基づいて、前記第1トイレ装置を作動させるための第1出力信号及び前記第2トイレ装置を作動させるための第2出力信号を送信可能であることを特徴とするトイレシステムである。
このトイレシステムによれば、通信機器が携帯情報端末から受信した入力信号に基づいて、第1トイレ装置を作動させるための第1出力信号及び第2トイレ装置を作動させるための第2出力信号を送信可能とすることで、トイレ空間に複数のトイレ装置が設けられている場合に、1つの通信機器で各トイレ装置を個別に作動させるための信号を送信することができる。これにより、複数のトイレ室にそれぞれトイレ装置が設けられるトイレ空間であっても、トイレ室ごとに通信機器を設ける必要がなく、通信機器の設置によるコストの増大を抑制できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第1トイレ装置は、前記トイレ空間に設けられた第1トイレ室に設置され、前記第2トイレ装置は、前記トイレ空間に設けられた第2トイレ室に設置され、前記通信機器は、前記入力信号に前記第1トイレ室についての情報が含まれる場合には、前記第1出力信号を送信し、前記入力信号に前記第2トイレ室についての情報が含まれる場合には、前記第2出力信号を送信することを特徴とするトイレシステムである。
このトイレシステムによれば、通信機器が入力信号に含まれるトイレ室についての情報に基づいて送信する出力信号を決めることで、トイレ室内の携帯情報端末とトイレ装置との通信接続を容易に行うことができる。また、例えば、通信機器がトイレ装置の情報に基づいて送信する出力信号を決める場合と比べて、通信接続の設定を簡単に行うことができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記通信機器は、前記第1トイレ装置及び前記第2トイレ装置の両方を作動させるための一括出力信号を送信可能であることを特徴とするトイレシステムである。
このトイレシステムによれば、通信機器が第1トイレ装置及び第2トイレ装置の両方を作動させるための一括出力信号を送信可能とすることで、例えば、管理者が1つの携帯情報端末で複数のトイレ装置の設定を一括で行うことができる。これにより、施工時の手間を減らすことができる。
第4の発明は、第1通信形態により携帯情報端末と通信可能であり、前記第1通信形態とは異なる第2通信形態により第1トイレ装置及び第2トイレ装置と通信可能な通信機器であって、前記携帯情報端末から受信した入力信号に基づいて、前記第1トイレ装置を作動させるための第1出力信号及び前記第2トイレ装置を作動させるための第2出力信号を送信可能であることを特徴とする通信機器である。
この通信機器によれば、携帯情報端末から受信した入力信号に基づいて、第1トイレ装置を作動させるための第1出力信号及び第2トイレ装置を作動させるための第2出力信号を送信可能とすることで、トイレ空間に複数のトイレ装置が設けられている場合に、1つの通信機器で各トイレ装置を個別に作動させるための信号を送信することができる。これにより、複数のトイレ室にそれぞれトイレ装置が設けられるトイレ空間であっても、トイレ室ごとに通信機器を設ける必要がなく、通信機器の設置によるコストの増大を抑制できる。
本発明の態様によれば、通信機器の設置によるコストの増大を抑制できるトイレシステム及び通信機器が提供される。
実施形態に係るトイレシステムを模式的に表す平面図である。 実施形態に係るトイレシステムの一部を模式的に表す斜視図である。 実施形態に係るトイレ装置を模式的に表すブロック図である。 実施形態に係る通信機器を模式的に表すブロック図である。 実施形態に係る携帯情報端末を模式的に表すブロック図である。 実施形態に係る携帯情報端末の表示部に表示される表示画面の一例を表す説明図である。 実施形態に係るトイレシステムの動作の一例を表すフローチャートである。 実施形態に係るトイレシステムの動作の一例を表すフローチャートである。 図9(a)及び図9(b)は、実施形態に係る入力信号及び出力信号を模式的に表す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係るトイレシステムを模式的に表す平面図である。
図2は、実施形態に係るトイレシステムの一部を模式的に表す斜視図である。
図1に表したように、トイレシステム1は、トイレ空間TSに設けられる。トイレ空間TSは、例えば、不特定多数の使用者が利用可能なパブリックトイレである。
トイレ空間TSには、例えば、複数のトイレ室TRと、手洗場2と、手乾燥装置3と、が設けられている。トイレ空間TSには、小便器などが設けられていてもよい。
この例では、トイレ室TRとして、第1~第6トイレ室TR1~TR6が設けられている。各トイレ室TRには、1つのトイレ装置10が設置されている。より具体的には、第1~第6トイレ室TR1~TR6には、それぞれ、第1~第6トイレ装置10a~10fが設置されている。また、各トイレ室TRには、1つのリモコン28が設置されている。トイレ空間TSに設けられるトイレ室TRの数は、6つに限定されず、2つ以上であればよい。
また、トイレ空間TSには、トイレ装置10と通信可能な通信機器4が設けられている。1つの通信機器4は、複数のトイレ装置10と通信可能である。より具体的には、この例では、通信機器4として、第1通信機器4aと、第2通信機器4bと、が設けられている。第1通信機器4aは、第1トイレ装置10a、第2トイレ装置10b、及び第3トイレ装置10cと通信可能である。第2通信機器4bは、第4トイレ装置10d、第5トイレ装置10e、及び第6トイレ装置10fと通信可能である。
1つの通信機器4が通信可能なトイレ装置10の数は、3つに限定されず、2つでもよいし、4つ以上でもよい。各通信機器4は、例えば、この通信機器4と通信する複数のトイレ装置10の中間地点の近傍に設けられる。各通信機器4は、例えば、天井に設けられる。
図2に表したように、トイレ装置10は、通信機器4を介して、トイレ空間TS内(トイレ室TR内)の携帯情報端末100と通信する。言い換えれば、通信機器4は、携帯情報端末100とトイレ装置10との通信を中継する。
通信機器4は、第1通信形態により携帯情報端末100と通信可能である。通信機器4は、第1通信形態とは異なる第2通信形態によりトイレ装置10と通信可能である。つまり、通信機器4は、携帯情報端末100から第1通信形態で送信された信号を、第2通信形態に変換してトイレ装置10に送信する変換器として機能する。
第1通信形態は、例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Thread(登録商標)、WiFi(登録商標)などの通信規格に準拠した無線通信である。第2通信形態は、例えば、赤外線または電波による無線通信である。通信機器4については、後述する。
トイレ装置10は、腰掛け大便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)12と、便座装置20と、を備える。便座装置20は、便器12の上部に設置される。便座装置20は、便器12に対して一体的に取り付けられてもよいし、便器12に対して着脱可能に取り付けられてもよい。
便座装置20は、本体部22と、便座24と、便蓋26と、リモコン28と、ノズル30と、を備える。便蓋26は、便座装置20に必要に応じて設けられ、省略可能である。便座24と便蓋26とは、本体部22に対して回転可能に軸支されている。
なお、本願明細書において、「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「左側方」及び「右側方」のそれぞれは、開いた便蓋26に背を向けて便座24に座った使用者から見た方向である。
便器12は、ボウル部12aを有する。ボウル部12aは、下方に凹む凹状である。便器12は、ボウル部12aにおいて使用者の尿や便などの排泄物を受ける。便座装置20の本体部22は、便器12のボウル部12aよりも後方の部分の上に取り付けられる。
使用者が着座するための便座24は、ボウル部12aを露呈させる開口部24aを有する。便座24は、下げた状態において、ボウル部12aの外縁を囲むように便器12の上に設けられ、開口部24aを介してボウル部12aを露呈させる。これにより、使用者は、便座24に座った状態でボウル部12aに排泄を行うことができる。この例では、貫通孔状の開口部24aが形成された、いわゆるO型の便座24を示している。便座24は、O型に限ることなく、U字型などでもよい。開口部24aは、貫通孔状に限ることなく、切り欠き状でもよい。使用状態(使用者が着座可能な状態)の便座24を上方から見た形状は、環状またはU字状である。
リモコン28は、例えば、複数のスイッチやセンサなどを有し、使用者からの操作指示を受け付ける。また、リモコン28は、有線または無線を介して本体部22と接続され、使用者から入力された操作指示を本体部22に送信する。本体部22は、リモコン28から入力された操作指示に応じて所定の作動を実行する。なお、本体部22への操作指示の入力は、例えば、本体部22に設けられた操作パネルなどを介して行ってもよい。
ノズル30は、本体部22に設けられている。ノズル30は、本体部22内に収納された位置と、本体部22から前方に突出し、ボウル部12a内に進出した位置と、に進退移動する。なお、図2は、ノズル30がボウル部12a内に進出した状態を表している。
便座装置20は、ノズル30をボウル部12a内に進出させた状態で、使用者の「おしり」などの局部に向けてノズル30から洗浄水を吐出することにより、使用者の局部を洗浄する衛生洗浄機能部を有する。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。
リモコン28は、例えば、洗浄ボタンや停止ボタンなど、局部洗浄機能の作動を操作するための複数の操作部材を有する。便座装置20は、例えば、リモコン28から入力される操作指示に基づいて、局部洗浄機能の作動を実行する。これにより、使用者は、リモコン28の操作に応じて、局部の洗浄を行うことができる。
携帯情報端末100は、例えば、使用者の所有するスマートフォンやタブレット端末などである。ただし、携帯情報端末100は、これらに限ることなく、使用者が携帯可能な任意の端末でよい。
携帯情報端末100には、トイレ装置10の機能部を遠隔操作するための遠隔操作プログラム(アプリケーションソフトウェア)が予めインストールされている。携帯情報端末100は、遠隔操作プログラムに基づいて、機能部を遠隔操作する遠隔操作モードを実行する。トイレシステム1では、携帯情報端末100において上記の遠隔操作プログラムを起動させ、携帯情報端末100を遠隔操作モードで作動させることにより、携帯情報端末100によって機能部の作動を遠隔操作することができる。
トイレシステム1では、例えば、携帯情報端末100によって便座装置20の衛生洗浄機能部の作動を遠隔操作することができる。すなわち、トイレシステム1では、リモコン28及び携帯情報端末100のいずれかを操作することにより、衛生洗浄機能部の作動などを遠隔操作することができる。リモコン28及び携帯情報端末100によって遠隔操作されるトイレ装置10の機能部は、衛生洗浄機能部の作動に限ることなく、便座24の温度や脱臭機能部などの任意の作動でよい。
図3は、実施形態に係るトイレ装置を模式的に表すブロック図である。
図3に表したように、便座装置20は、制御部40と、記憶部42と、人体検知センサ51と、着座検知センサ53と、無線通信部61と、便蓋開閉装置70と、便座開閉装置71と、便座ヒータ72と、電磁弁73と、温水ヒータ74と、ノズル駆動装置75と、脱臭装置76と、室内暖房装置77と、照明装置78と、便器洗浄装置79と、温風送風機80と、を備える。
記憶部42は、便座装置20の各部の作動を制御するための各種の制御プログラムや各種のデータを記憶する。制御部40は、記憶部42に記憶された各種のプログラムやデータを読み出し、逐次処理することにより、便座装置20の各部の作動を統括的に制御する。
人体検知センサ51は、便座装置20に近づく人体を検知する。換言すれば、人体検知センサ51は、トイレ室TRに入室した人体を検知する。人体検知センサ51には、例えば、焦電センサや電波センサ、赤外線センサなどが用いられる。人体検知センサ51は、制御部40と接続されている。人体検知センサ51は、人体の検知結果を制御部40に向けて出力する。
着座検知センサ53は、便座24への着座を検知する。着座検知センサ53は、便座24への着座を検知した検知状態と、便座24への着座を検知していない非検知状態と、を有する。着座検知センサ53には、例えば、機械的なスイッチや静電センサなどが用いられる。着座検知センサ53は、制御部40と接続されている。着座検知センサ53は、人体の検知結果を制御部40に向けて出力する。
無線通信部61は、リモコン28及び通信機器4との無線通信を行う。無線通信部61は、例えば、リモコン28及び通信機器4から送信された赤外線信号を受光する赤外線受光装置である。無線通信部61は、制御部40と接続されている。無線通信部61は、リモコン28及び通信機器4から送信された指令信号を制御部40に向けて出力する。なお、リモコン28と無線通信部61は、電波信号によって無線通信を行ってもよい。また、通信機器4と無線通信部61は、電波信号によって無線通信を行ってもよい。
通信機器4と無線通信部61との通信形態は、例えば、リモコン28と無線通信部61との通信形態と同じであることが好ましい。言い換えれば、通信機器4は、例えば、リモコン28と無線通信部61との通信形態と同じ通信形態で無線通信部61と通信可能であることが好ましい。これにより、1つの無線通信部61でリモコン28及び通信機器4の両方と無線通信を行うことができる。言い換えれば、これにより、リモコン28との無線通信を行うための無線通信部61を利用して、通信機器4と便座装置20との無線通信を行うことができる。
なお、通信機器4と無線通信部61との通信形態は、リモコン28と無線通信部61との通信形態と異なっていてもよい。この場合、無線通信部61は、リモコン28と通信するための無線通信ユニットと、通信機器4と通信するための無線通信ユニットと、を有する。
便蓋開閉装置70は、制御部40と接続されており、制御部40の制御に基づいて便蓋26を自動的に開閉する。制御部40は、例えば、人体検知センサ51による人体の検知に基づいて便蓋26を開き、人体検知センサ51による人体の非検知に基づいて便蓋26を閉じる。また、制御部40は、例えば、リモコン28または携帯情報端末100の操作に応じて便蓋開閉装置70を駆動することにより、便蓋26を開閉する。
便座開閉装置71は、制御部40と接続されており、制御部40の制御に基づいて便座24を自動的に開閉する。制御部40は、例えば、リモコン28または携帯情報端末100の操作に応じて便座開閉装置71を駆動することにより、便座24を開閉する。
便座ヒータ72は、便座24の内部に設けられ、便座24の座面を内側から温める。便座ヒータ72は、制御部40と接続され、制御部40の制御に基づいて便座24の座面を温める。制御部40は、例えば、便座24の座面の温度が、リモコン28または携帯情報端末100の操作によって設定された温度となるように、便座ヒータ72の駆動を制御する。
電磁弁73は、給水源とノズル30との間に設けられる。電磁弁73を開くことにより、ノズル30に洗浄水が供給される。電磁弁73を閉じることにより、ノズル30への洗浄水の供給が停止される。電磁弁73は、制御部40と接続されている。電磁弁73は、制御部40の制御に基づいて、ノズル30への洗浄水の供給及びノズル30への洗浄水の供給の停止を切り替える。
温水ヒータ74は、電磁弁73の下流に設けられている。温水ヒータ74は、制御部40と接続されている。温水ヒータ74は、制御部40の制御に基づいて、給水源から供給された洗浄水を加熱し、例えば、規定の温度まで昇温させる。温水ヒータ74は、給水源から供給された洗浄水を、設定された温度の温水に変換する。温水ヒータ74は、例えば、セラミックヒータなどを用いた瞬間加熱式(瞬間式)の熱交換器でもよいし、貯湯タンクを用いた貯湯加熱式の熱交換器でもよい。
また、制御部40は、例えば、リモコン28または携帯情報端末100の操作によって、温水温度を設定可能とする。使用者は、リモコン28または携帯情報端末100を操作することにより、温水温度を所望の温度に設定することができる。
ノズル駆動装置75は、本体部22内に収納された位置と、本体部22から前方に突出し、ボウル部12a内に進出した位置と、にノズル30を進退移動させる。ノズル駆動装置75は、制御部40と接続されている。ノズル駆動装置75は、制御部40の制御に基づいて、ノズル30を進退移動させる。
また、制御部40は、例えば、リモコン28または携帯情報端末100の操作によって、ボウル部12a内に進出した状態におけるノズル30の位置を調整可能とする。使用者は、ノズル30がボウル部12a内に進出した状態において、リモコン28または携帯情報端末100を操作することにより、ノズル30の前後方向の位置などを所望の位置に調整することができる。ノズル30、電磁弁73、及びノズル駆動装置75は、使用者の局部を洗浄するための衛生洗浄機能部となっている。
脱臭装置76は、便器12のボウル部12a内の空気を吸引し、吸引した空気に含まれる悪臭成分などを低減させた後、本体部22の外に排出することにより、ボウル部12a内の空気を脱臭する。脱臭装置76は、制御部40に接続され、制御部40の制御に基づいて、ボウル部12a内の空気の脱臭を行う。制御部40は、例えば、使用者が便座24から離れたことを着座検知センサ53が検知した場合に、脱臭装置76を所定時間作動させる。また、制御部40は、例えば、リモコン28または携帯情報端末100の操作によって、脱臭装置76を作動させる。
室内暖房装置77は、本体部22の外に温風を吹き出すことにより、トイレ室TR内の暖房を行う。室内暖房装置77は、制御部40に接続され、制御部40の制御に基づいて、トイレ室TR内の暖房を行う。制御部40は、例えば、リモコン28または携帯情報端末100の操作によって、室内温度を設定可能とする。使用者は、リモコン28または携帯情報端末100を操作することにより、トイレ室TR内の設定温度を所望の温度に設定することができる。
照明装置78は、便器12のボウル部12a内を照明する。照明装置78は、制御部40に接続され、制御部40の制御に基づいて、ボウル部12a内の照明を行う。制御部40は、例えば、人体検知センサ51による人体の検知に基づいて照明装置78を点灯させることにより、夜間などにボウル部12aを見易くする。また、使用者は、リモコン28または携帯情報端末100を操作することにより、照明装置78の点灯及び消灯を行うことができる。
便器洗浄装置79は、便器12に洗浄水を供給して便器12を洗浄する。便器洗浄装置79は、例えば、便器12への給水タンクや便器12への給水管などに設けられ、便器12の洗浄を自動的に行えるようにする。便器洗浄装置79は、制御部40に接続され、制御部40の制御に基づいて、便器12の洗浄を行う。制御部40は、例えば、人体検知センサ51または着座検知センサ53によって、便座24から使用者が離れたことが検知されたことに応じて、便器洗浄装置79を作動させることにより、便器12の洗浄を行う。また、使用者は、リモコン28または携帯情報端末100を操作することにより、便器洗浄装置79を作動させることができる。
温風送風機80は、使用者の局部に向けて温風を送風する。温風送風機80は、例えば、局部洗浄などで濡れた使用者の局部に温風を送風することにより、使用者の局部を乾燥させる。温風送風機80は、制御部40と接続されている。温風送風機80は、制御部40の制御に基づいて、使用者の局部への温風の送風及び送風の停止を切り替える。使用者は、リモコン28または携帯情報端末100を操作することにより、温風送風機80を作動させることができる。
このように、トイレ装置10(便座装置20)は、例えば、便蓋開閉装置70、便座開閉装置71、便座ヒータ72、電磁弁73、温水ヒータ74、ノズル駆動装置75、脱臭装置76、室内暖房装置77、照明装置78、便器洗浄装置79、及び温風送風機80など、便器12の利用に関連する所定の作動を行う機能部を有する。トイレ装置10は、例えば、複数の機能部を有する。なお、機能部は、上記のものに限ることなく、便器12の利用に関連する所定の作動を行う任意の機能部でよい。トイレ装置10に設けられる機能部の数は、任意の数でよい。トイレ装置10に設けられる機能部の数は、例えば、1つでもよい。
前述のように、トイレシステム1では、リモコン28及び携帯情報端末100のいずれかを操作することにより、便座装置20の機能部の作動を遠隔操作することができる。便座装置20の制御部40は、無線通信部61を介してリモコン28から受信した信号に基づいて複数の機能部の作動を制御するとともに、無線通信部61を介して通信機器4(携帯情報端末100)から受信した信号に基づいて複数の機能部の作動を制御する。制御部40は、無線通信部61を介して通信機器4(携帯情報端末100)から受信した信号に基づいて複数の機能部の作動を制御する携帯情報端末作動モードを実行可能である。
図4は、実施形態に係る通信機器を模式的に表すブロック図である。
図4に表したように、通信機器4は、制御部150と、第1無線通信部151と、第2無線通信部152と、記憶部154と、を備える。
第1無線通信部151は、第1通信形態により、携帯情報端末100との無線通信を行う。第1無線通信部151は、例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Thread(登録商標)、WiFi(登録商標)などの通信規格に準拠した無線通信装置である。第1無線通信部151は、少なくとも、携帯情報端末100から送信された信号を受信する信号受信装置を含む。第1無線通信部151は、携帯情報端末100に信号を送信する信号送信装置を含んでもよい。第1無線通信部151は、制御部150と接続されている。第1無線通信部151は、携帯情報端末100から受信した指令信号(入力信号)を制御部150に向けて出力する。
第2無線通信部152は、第2通信形態により、便座装置20の無線通信部61との無線通信を行う。第2無線通信部152は、例えば、赤外線または電波による無線通信装置である。第2無線通信部152には、無線通信部61と同じ通信規格に準拠した無線通信装置が用いられる。第2無線通信部152は、無線通信部61に信号を送信する信号送信装置である。第2無線通信部152は、制御部150と接続されている。第2無線通信部152は、制御部150からの指令信号に基づいて、無線通信部61に指令信号(出力信号)を送信する。
上記のように、第2通信形態は、第1通信形態とは異なる通信形態である。通信機器4は、携帯情報端末100から第1通信形態で送信された信号を、第2通信形態に変換してトイレ装置10に送信する変換器として機能する。
記憶部154は、通信機器4の各部の作動を制御するための各種の制御プログラムや各種のデータを記憶する。制御部150は、記憶部154に記憶された各種のプログラムやデータを読み出し、逐次処理することにより、通信機器4の各部の作動を統括的に制御する。
記憶部154には、トイレ室TRとトイレ装置10とを紐づける情報が記憶される。より具体的には、第1通信機器4aの記憶部154には、例えば、第1トイレ室TR1と第1トイレ装置10aとを紐づける情報、第2トイレ室TR2と第2トイレ装置10bとを紐づける情報、及び第3トイレ室TR3と第3トイレ装置10cとを紐づける情報が記憶される。第2通信機器4bの記憶部154には、例えば、第4トイレ室TR4と第4トイレ装置10dとを紐づける情報、第5トイレ室TR5と第5トイレ装置10eとを紐づける情報、及び第6トイレ室TR6と第6トイレ装置10fとを紐づける情報が記憶される。
通信機器4は、例えば、トイレ室TRについての情報を含む入力信号を携帯端末から受信すると、記憶部154に記憶された情報に基づいて、このトイレ室TRと紐づけられたトイレ装置10を特定し、このトイレ装置10を作動させるための出力信号を送信する。これにより、トイレ空間TSに複数のトイレ装置10が設けられている場合に、1つの通信機器4で各トイレ装置10を個別に作動させるための信号を送信することができる。
図5は、実施形態に係る携帯情報端末を模式的に表すブロック図である。
図5に表したように、携帯情報端末100は、制御部110と、記憶部112と、無線通信部114と、操作部116、117と、表示部118と、スピーカ120と、マイクロフォン122と、を備える。
記憶部112は、携帯情報端末100の各部の作動を制御するための各種の制御プログラムや各種のデータを記憶する。制御部110は、記憶部42に記憶された各種のプログラムやデータを読み出し、逐次処理することにより、携帯情報端末100の各部の作動を統括的に制御する。
無線通信部114は、通信機器4の第1無線通信部151との無線通信を行う。無線通信部114には、第1無線通信部151と同じ通信規格に準拠した無線通信装置が用いられる。無線通信部114は、制御部110と接続されている。無線通信部114は、通信機器4の第1無線通信部151から送信された指令信号を制御部110に向けて出力するとともに、制御部110から出力された指令信号を通信機器4の第1無線通信部151に送信する。
操作部116、117は、使用者などからの操作指示の入力を受け付ける。操作部116、操作部117には、例えば、タッチパネルが用いられる。操作部116、117は、例えば、機械式のスイッチや他のセンサなどでもよいし、これらを組み合わせて構成してもよい。操作部116、117は、制御部110と接続されている。操作部116、117は、入力された操作指示を制御部110に向けて出力する。制御部110は、例えば、操作部116、117から入力された操作指示に応じて、無線通信部114などの各部の作動を制御する。操作部116は、便座装置20の機能部を作動させるための入力部である。操作部117は、携帯情報端末100とトイレ装置10との通信接続に関する入力部である。
表示部118は、種々の操作画面などの表示を行う。表示部118には、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置が用いられる。表示部118は、制御部110と接続され、制御部110の制御に基づいて各種の表示を行う。例えば、操作部116、117がタッチパネルである場合には、操作部116、117は、表示部118の上に重ねて設けられる。
スピーカ120は、種々の音の出力を行う。スピーカ120は、制御部110と接続され、制御部110の制御に基づいて各種の音の出力を行う。
マイクロフォン122は、入力された音を電気信号に変換する。マイクロフォン122は、制御部110と接続され変換した電気信号を制御部110に向けて出力する。なお、携帯情報端末100でのトイレ装置10の操作は、マイクロフォン122により取得された音声情報によって操作されてもよい。
記憶部112には、携帯情報端末100によってトイレ装置10の機能部を遠隔操作するための遠隔操作プログラム200が記憶されている。換言すれば、携帯情報端末100には、遠隔操作プログラム200がインストールされている。
制御部110は、例えば、操作部116から遠隔操作プログラム200の起動を指示されることにより、記憶部112から遠隔操作プログラム200を読み出す。そして、制御部110は、遠隔操作プログラム200に基づいて遠隔操作モードの作動を実行することにより、トイレ装置10の機能部の遠隔操作を可能にする。
図6は、実施形態に係る携帯情報端末の表示部に表示される表示画面の一例を表す説明図である。
図6に示すように、携帯情報端末100の制御部110は、便座装置20と通信接続された状態において、機能部を操作するための操作画面OSを表示部118に表示させる。操作画面OSには、例えば、機能部を操作するための複数の操作部116や便座装置20との通信接続に関する操作部117などが表示される。
表示部118には、機能部を操作するための複数の操作部116が表示される。複数の操作部116は、おしり洗浄の実行を指示するためのおしり洗浄ボタン116a、ビデ洗浄の実行を指示するためのビデ洗浄ボタン116b、温水温度や便座温度などを設定するための設定ボタン116c、機能部の作動を停止させるための停止ボタン116dなどである。
通信接続に関する操作部117は、携帯情報端末100と通信機器4との間の無線通信の接続を切断するための切断ボタン117aや通信時間を延長させるための延長ボタン117bなどとなっている。使用者は、操作部116、117を介して各種のボタンを操作することにより、所望の操作指示を制御部110に入力する。
制御部110は、おしり洗浄ボタン116aなどの操作によって便座装置20の操作に関する操作指示が操作部116から入力されると、無線通信部114から通信機器4を介して便座装置20に信号を送信し、該当する操作に対応する作動の実行を便座装置20に指示する。
便座装置20の制御部40は、携帯情報端末100から通信機器4を介して送信された指令信号を受信すると、その指令信号に対応する作動を実行する。制御部40は、携帯情報端末100から通信機器4を介して指令信号を受信すると、その指令信号に対応して、便蓋開閉装置70、便座開閉装置71、便座ヒータ72、電磁弁73、温水ヒータ74、ノズル駆動装置75、脱臭装置76、室内暖房装置77、照明装置78、便器洗浄装置79、及び温風送風機80のいずれかを作動させる。これにより、携帯情報端末100の操作に基づいて、トイレ装置10の機能部を遠隔操作させることができる。
一方、制御部110は、切断ボタン117aの操作によって通信接続(無線通信)の切断の操作指示がなされると、便座装置20との通信接続を切断する処理を実行する。これにより、携帯情報端末100の制御部110及び通信機器4の制御部150は、互いに通信接続を切断する。
このように、通信機器4の制御部150は、携帯情報端末100から通信機器4を介して通信接続の切断を指示する信号を受信した場合、携帯情報端末100からの指示に応答して携帯情報端末100との通信接続を切断する。また、通信機器4の制御部150は、通信機器4の無線通信部151の通信範囲から携帯情報端末100が出た場合にも、携帯情報端末100との通信接続を切断する。
また、例えば、携帯情報端末100及び通信機器4のいずれか一方において、通信機器4と携帯情報端末100との接続時間を計測し、計測した接続時間が所定の閾値を超えた際に、通信機器4と携帯情報端末100との通信接続を切断するようにしてもよい。
上述のように、実施形態において、通信機器4は、トイレ空間TSに設けられた複数のトイレ装置10と通信可能である。例えば、第1通信機器4aは、第1~第3トイレ装置10a~10cと通信可能であり、第2通信機器4bは、第4~第6トイレ装置10d~10fと通信可能である。つまり、例えば、第1トイレ室TR1において第1トイレ装置10aを遠隔操作しようとする使用者の携帯情報端末100と、第2トイレ室TR2において第2トイレ装置10bを遠隔操作しようとする使用者の携帯情報端末100と、が同じ第1通信機器4aに通信接続される。
図2に表したように、各トイレ室TRには、例えば、各トイレ室TR専用の暗号化パスEPが壁面に設けられている。この暗号化パスEPは、通信機器4と携帯情報端末100とを通信接続するためのものであり、例えば、QRコード(登録商標)や識別番号などの情報である。各トイレ室TRに設けられた暗号化パスEPは、そのトイレ室TRに設置されたトイレ装置10と紐付けられている。例えば、暗号化パスEPは、リモコン28やその近傍などに設けられてもよい。
通信機器4(制御部150)は、例えば、以下のような制御方法により、複数のトイレ装置10のうち、使用者が携帯情報端末100を介して遠隔操作しようとしているトイレ装置10に指令信号を送る。以下、通信機器4が第1通信機器4aである場合を例に挙げて説明するが、第2通信機器4bにおいて同様の動作が行われてもよい。
図7は、実施形態に係るトイレシステムの動作の一例を表すフローチャートである。
図7に表したように、通信機器4は、携帯情報端末100から入力信号を受信したか否かを判定する(ステップS101)。通信機器4は、携帯情報端末100から入力信号を受信するまで、ステップS101を繰り返す(ステップS101:No)。
携帯情報端末100から入力信号を受信すると(ステップS101:Yes)、通信機器4は、入力信号に第1トイレ室TR1についての情報(第1トイレ室情報)が含まれるか否かを判定する(ステップS102)。入力信号に第1トイレ室情報が含まれる場合(ステップS102:Yes)、通信機器4は、第1トイレ装置10aを作動させるための第1出力信号を送信する(ステップS103)。
入力信号に第1トイレ室情報が含まれない場合(ステップS102:No)、通信機器4は、入力信号に第2トイレ室TR2についての情報(第2トイレ室情報)が含まれるか否かを判定する(ステップS104)。入力信号に第2トイレ室情報が含まれる場合(ステップS104:Yes)、通信機器4は、第2トイレ装置10bを作動させるための第2出力信号を送信する(ステップS105)。
入力信号に第2トイレ室情報が含まれない場合(ステップS104:No)、通信機器4は、入力信号に第3トイレ室TR3についての情報(第3トイレ室情報)が含まれるか否かを判定する(ステップS106)。入力信号に第3トイレ室情報が含まれる場合(ステップS106:Yes)、通信機器4は、第3トイレ装置10cを作動させるための第3出力信号を送信する(ステップS107)。
入力信号に第3トイレ室情報が含まれない場合(ステップS106:No)、通信機器4は、エラー処理を行う(ステップS108)。通信機器4は、例えば、エラー処理を行う場合には、トイレ装置10を作動させるための出力信号を送信しない。通信機器4は、例えば、エラー処理を行った場合には、入力信号に対してエラー処理を行ったことについての情報を携帯情報端末100に送信する。携帯情報端末100は、例えば、入力信号がエラーとして処理されたことを使用者に報知する。
このように、通信機器4が携帯情報端末100から受信した入力信号に基づいて、第1トイレ装置10aを作動させるための第1出力信号、第2トイレ装置10bを作動させるための第2出力信号、第3トイレ装置10cを作動させるための第3出力信号などを送信可能とすることで、トイレ空間TSに複数のトイレ装置10が設けられている場合に、1つの通信機器4で各トイレ装置10を個別に作動させるための信号を送信することができる。これにより、複数のトイレ室TRにそれぞれトイレ装置10が設けられるトイレ空間TSであっても、トイレ室TRごとに通信機器4を設ける必要がなく、通信機器4の設置によるコストの増大を抑制できる。
また、通信機器4が入力信号に含まれるトイレ室TRについての情報に基づいて送信する出力信号を決めることで、トイレ室TR内の携帯情報端末100とトイレ装置10との通信接続を容易に行うことができる。また、例えば、通信機器4がトイレ装置10の情報に基づいて送信する出力信号を決める場合と比べて、通信接続の設定を簡単に行うことができる。
実施形態において、通信機器4(制御部150)は、例えば、使用者モードと、管理者モードと、を実行可能である。使用者モードにおいて、通信機器4は、上述のように、携帯情報端末100から受信した入力信号に基づいて、トイレ装置10を特定し、そのトイレ装置10を作動させるための出力信号を送信することで、携帯情報端末100によるトイレ装置10の遠隔操作を可能とする。
一方、管理者モードにおいて、通信機器4は、例えば、通信機器4に通信接続されたすべてのトイレ装置10に対して、トイレ装置10を作動させるための出力信号を送信することで、携帯情報端末100によるトイレ装置10の一括設定を可能とする。以下、管理者モードについて、説明する。
図8は、実施形態に係るトイレシステムの動作の一例を表すフローチャートである。
図8に表したように、通信機器4は、携帯情報端末100から入力信号を受信したか否かを判定する(ステップS201)。通信機器4は、携帯情報端末100から入力信号を受信するまで、ステップS201を繰り返す(ステップS201:No)。
携帯情報端末100から入力信号を受信すると(ステップS201:Yes)、通信機器4は、入力信号に管理者であることを示す情報(管理者情報)が含まれるか否かを判定する(ステップS202)。入力信号に管理者情報が含まれる場合(ステップS202:Yes)、通信機器4は、通信機器4に通信接続されたすべてのトイレ装置10を作動させるための一括出力信号を送信する(ステップS203)。通信機器4は、例えば、第1トイレ装置10a、第2トイレ装置10b、及び第3トイレ装置10cを作動させるための一括出力信号を送信する。
このように、通信機器4が第1トイレ装置10a、第2トイレ装置10b、及び第3トイレ装置10cを作動させるための一括出力信号を送信可能とすることで、例えば、管理者が1つの携帯情報端末100で複数のトイレ装置10の設定を一括で行うことができる。これにより、施工時の手間を減らすことができる。
携帯情報端末100は、例えば、管理者情報を含む暗号化パスEPを読み込むことで、管理者情報を含む入力信号を通信機器4に対して送信可能となる。管理者情報を含む暗号化パスEPは、トイレ空間TS内の壁面などに設けられていてもよいし、通信機器4などに設けられていてもよい。
また、携帯情報端末100は、例えば、いずれかのトイレ室TRに設けられた暗号化パスEPを読み込んで遠隔操作プログラム200を起動した後、管理者としてログインすることで、管理者情報を含む入力信号を通信機器4に対して送信可能な状態になってもよい。
図9(a)及び図9(b)は、実施形態に係る入力信号及び出力信号を模式的に表す説明図である。
図9(a)に表したように、携帯情報端末100から送信される入力信号300は、第1情報部分301と、第2情報部分302と、を有する。第1情報部分301には、例えば、トイレ室TRについての情報が含まれる。第2情報部分302には、例えば、トイレ装置10の作動の指令についての情報が含まれる。
図9(b)に表したように、通信機器4から送信される出力信号350は、第3情報部分351と、第4情報部分352と、を有する。第3情報部分351には、例えば、トイレ装置10についての情報が含まれる。第4情報部分352には、例えば、トイレ装置10の作動の指令についての情報が含まれる。第4情報部分352は、第2情報部分302に対応する。
例えば、第1トイレ室TR1に設けられた暗号化パスEPを携帯情報端末100により読み取って通信接続を開始し、ノズル30からの吐水を開始する操作を行うと、第1情報部分301に第1トイレ室TR1についての情報を含み、第2情報部分302にノズル30からの吐水開始の指令についての情報を含む入力信号300が、携帯情報端末100から通信機器4に送信される。
入力信号300を受信すると、通信機器4は、記憶部154に記憶された情報に基づいて、第1トイレ室TR1と第1トイレ装置10aとを紐づける。そして、第3情報部分351に第1トイレ装置10aについての情報を含み、第4情報部分352にノズル30からの吐水開始の指令についての情報を含む出力信号350が、通信機器4から送信される。つまり、通信機器4は、第1トイレ装置10aを作動させるための第1出力信号を送信する。出力信号350は、例えば、第1トイレ装置10a、第2トイレ装置10b、及び第3トイレ装置10cにおいて、受信される。
第1トイレ装置10aは、出力信号350を受信すると、第1トイレ装置10aについての情報(第3情報部分351)及びノズル30からの吐水開始の指令についての情報(第4情報部分352)に基づき、ノズル30からの吐水を開始させる。一方、第2トイレ装置10b及び第3トイレ装置10cは、出力信号350を受信しても、第1トイレ装置10aについての情報(第3情報部分351)に基づき、ノズル30からの吐水を行わない。
第2トイレ室TR2に設けられた暗号化パスEPを携帯情報端末100により読み取って通信接続を開始した場合には、携帯情報端末100から送信される入力信号300の第1情報部分301に第2トイレ室TR2についての情報が含まれる。この場合には、通信機器4は、第3情報部分351に第2トイレ装置10bについての情報を含む出力信号350を送信し、第2トイレ装置10bは、この出力信号350に基づいて、作動する。この場合には、第1トイレ装置10a及び第3トイレ装置10cは、出力信号350を受信しても、作動しない。
同様に、第3トイレ室TR3に設けられた暗号化パスEPを携帯情報端末100により読み取って通信接続を開始した場合には、携帯情報端末100から送信される入力信号300の第1情報部分301に第3トイレ室TR3についての情報が含まれる。この場合には、通信機器4は、第3情報部分351に第3トイレ装置10cについての情報を含む出力信号350を送信し、第3トイレ装置10cは、この出力信号350に基づいて、作動する。この場合には、第1トイレ装置10a及び第2トイレ装置10bは、出力信号350を受信しても、作動しない。
このように、通信機器4は、記憶部154に記憶された情報に基づいて、トイレ室TRとそのトイレ室TRに設けられたトイレ装置10とを紐づける。そして、通信機器4は、特定のトイレ室TRに紐づけられた特定のトイレ装置10のみを作動させる指令信号を送信する。これにより、特定のトイレ装置10のみを作動させることができる。
以上のように、実施形態によれば、通信機器の設置によるコストの増大を抑制できるトイレシステム及び通信機器が提供される。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレシステム及び通信機器などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 トイレシステム
2 手洗場
3 手乾燥装置
4 通信機器
4a 第1通信機器
4b 第2通信機器
10 トイレ装置
10a~10f 第1~第6トイレ装置
12 便器
12a ボウル部
20 便座装置
22 本体部
24 便座
24a 開口部
26 便蓋
28 リモコン
30 ノズル
40 制御部
42 記憶部
51 人体検知センサ
53 着座検知センサ
61 無線通信部
70 便蓋開閉装置
71 便座開閉装置
72 便座ヒータ
73 電磁弁
74 温水ヒータ
75 ノズル駆動装置
76 脱臭装置
77 室内暖房装置
78 照明装置
79 便器洗浄装置
80 温風送風機
100 携帯情報端末
110 制御部
112 記憶部
114 無線通信部
116、117 操作部
116a おしり洗浄ボタン
116b ビデ洗浄ボタン
116c 設定ボタン
116d 停止ボタン
117a 切断ボタン
117b 延長ボタン
118 表示部
120 スピーカ
122 マイクロフォン
150 制御部
151 第1無線通信部
152 第2無線通信部
154 記憶部
200 遠隔操作プログラム
300 入力信号
301 第1情報部分
302 第2情報部分
350 出力信号
351 第3情報部分
352 第4情報部分
EP 暗号化パス
OS 操作画面
TR トイレ室
TR1~TR6 第1~第6トイレ室
TS トイレ空間

Claims (4)

  1. トイレ空間に設けられた第1トイレ装置及び第2トイレ装置と、
    前記トイレ空間に設けられ、第1通信形態により前記トイレ空間内の携帯情報端末と通信可能であり、前記第1通信形態とは異なる第2通信形態により前記第1トイレ装置及び前記第2トイレ装置と通信可能な通信機器と、
    を備え、
    前記通信機器は、前記携帯情報端末から受信した入力信号に基づいて、前記第1トイレ装置を作動させるための第1出力信号及び前記第2トイレ装置を作動させるための第2出力信号を送信可能であることを特徴とするトイレシステム。
  2. 前記第1トイレ装置は、前記トイレ空間に設けられた第1トイレ室に設置され、
    前記第2トイレ装置は、前記トイレ空間に設けられた第2トイレ室に設置され、
    前記通信機器は、
    前記入力信号に前記第1トイレ室についての情報が含まれる場合には、前記第1出力信号を送信し、
    前記入力信号に前記第2トイレ室についての情報が含まれる場合には、前記第2出力信号を送信することを特徴とする請求項1記載のトイレシステム。
  3. 前記通信機器は、前記第1トイレ装置及び前記第2トイレ装置の両方を作動させるための一括出力信号を送信可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のトイレシステム。
  4. 第1通信形態により携帯情報端末と通信可能であり、前記第1通信形態とは異なる第2通信形態により第1トイレ装置及び第2トイレ装置と通信可能な通信機器であって、
    前記携帯情報端末から受信した入力信号に基づいて、前記第1トイレ装置を作動させるための第1出力信号及び前記第2トイレ装置を作動させるための第2出力信号を送信可能であることを特徴とする通信機器。
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