JP6888985B2 - 積層型ミニチュアライズ薄膜電池及びその製造方法 - Google Patents

積層型ミニチュアライズ薄膜電池及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、セル面積の狭小化を実現する、積層型のミニチュアライズ薄膜電池及びその製造方法に関する。
近年、携帯電話やスマートフォン、コンピュータ等の電子機器の小型化に伴い、それに内蔵される半導体素子とともに、これを駆動する電源として固体電池が組み込まれている。このような場合、電子機器の小型化に対応するため、半導体基板上に、半導体素子とともに、固体電池が形成される構成が多用されている(たとえば、特許文献1)。
特許文献1には、固体電池の充放電を担うイオン、例えば、リチウムイオンが半導体基板に拡散する場合があり、半導体基板に拡散したイオンが、半導体素子に達すると、半導体素子の特性が劣化したり、半導体素子が誤動作を起したりする可能性があるため、固体電池の基板上に占める面積を小さくして、形成すべき拡散層の領域を小さくし、拡散層内のN型不純物を高くするために必要なN型不純物の量が少なくて済む構成例が提案されている。特許文献1の構成例(図1、図3)は単一セルを配置する場合を開示したものであり、セルを複数配置して容量の拡大を図る技術については考慮されていない。
特許文献2には、製造性、密度、及び信頼性が改善され、コストが低くなった充電可能なリチウムベースの電池を製造できる、薄膜リチウム電池の製造方法が開示されている。この製法による薄膜リチウム電池は、少なくとも、基材上に、カソード電流コレクタ、カソード材料、固体電解質、アノード電流コレクタを順に積層したものであり、固体電解質がカソード材料の外側面まで覆う構成を採用することにより、固体電解質はカソード材料をアノード電流コレクタから分離する働きを有する。
これを実現するため、図18に示すように、上位に配置される部材ほど小さな面積を有する構成とされている。つまり、側断面方向から見ると、カソード電流コレクタ、カソード材料、アノード電流コレクタの各側面は、段々畑のように階段状の不揃いな形状を持たざるを得ない。このため、セルの占有する面積は、最も狭い面積をとる最上層に位置するアノード電流コレクタではなく、最も広い面積をとる最下層に位置するカソード電流コレクタで決まるため、セル設置面積の小型化を図ることが困難であった。二次元的な配置例が図17に開示されているが、最密の配置は、最も広い面積をとる最下層に位置するカソード電流コレクタによって制限される。
セル設置面積の小型化を図るためには、図18に示す側断面方向から見て、最下層に位置するカソード電流コレクタが、最上層に位置するアノード電流コレクタと同様の形状を有して積層配置されるべきではあるが、これに対応する手法については、引用文献2には全く開示されていない。
本発明者らは、上述した状況を踏まえ、複数のセルを三次元方向に配置することが可能な、積層型のミニチュアライズ薄膜電池を所定の狭小セルにて作製する製造方法の開発を目指した。
特許第3713036号公報 特許第5680851号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、複数のセルを三次元方向に配置することが可能な、積層型のミニチュアライズ薄膜電池を所定の狭小セルにて作製する製造方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の積層型ミニチュアライズ薄膜電池は、電池として機能する単一のセルは、基材上に、カソード電流コレクタ層、カソード層、固体電解質層、アノード層、アノード電極コレクタ層、封止層を順に、積層してなる構造を含み、前記セルが複数個、その積層(厚さ)方向に重ねて配置される積層型ミニチュアライズ薄膜電池であって、
前記セルを構成する前記固体電解質層の側断面と前記カソード層の側断面が面一を構成する第一部位を備え、該第一部位は、上下に積層配置された各セルのカソード電流コレクタ層どうしを繋ぐ貫通電極Aの側面と、前記封止層を介して、所定の離間距離をもって配置される、ことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の積層型ミニチュアライズ薄膜電池は、請求項1において、前記セルを構成する前記カソード層の側断面を前記固体電解質層が被覆する第二部位を備え、該第二部位は、上下に積層配置された各セルのアノード電流コレクタ層どうしを繋ぐ貫通電極Bの側面と、前記封止層及び前記アノード電極コレクタ層を介して、所定の離間距離をもって配置される、ことを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の積層型ミニチュアライズ薄膜電池は、請求項1又は2において、前記固体電解質層がLiPONであり、かつ、前記カソード層がLiCoOである、ことを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の積層型ミニチュアライズ薄膜電池は、請求項1乃至4のいずれか一項において、前記積層してなる構造が、前記基材の面内に複数個、配置されていることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の積層型ミニチュアライズ薄膜電池の製造方法は、電池として機能する単一のセルは、基材上に、カソード電流コレクタ層、カソード層、固体電解質層、アノード層、アノード電極コレクタ層、封止層を順に、積層してなる構造を含み、前記セルが複数個、その積層(厚さ)方向に重ねて配置される積層型のミニチュアライズ薄膜電池の製造方法であって、
前記カソード層に前記固体電解質層が重ねて配置された状態において、該カソード層と該固体電解質層とを一括してエッチング処理を行い、前記セルを構成する前記固体電解質層の側断面と前記カソード層の側断面が面一を構成する第一部位を形成する工程を含む、ことを特徴とする。
本発明に係る積層型ミニチュアライズ薄膜電池においては、電池として機能する単一のセルが、基材上に、カソード電流コレクタ層、カソード層、固体電解質層、アノード層、アノード電極コレクタ層、封止層を順に、積層してなる構造を備え、このようなセルが複数個、その積層(厚さ)方向に重ねて配置される。これにより、単一のセルが占める面積あたり、重ねて配置されるセルの数の分だけ、倍増したセルを設けることができる。たとえば、単一のセルが占める面積に、3個(n個)のセルを重ねて配置するならば、単位面積あたりの容量を3倍(n倍:nは整数)とすることが可能となる。
このような配置からなる積層型ミニチュアライズ薄膜電池は、前記セルを構成する前記固体電解質層の側断面と前記カソード層の側断面が面一を構成する第一部位を備えることにより実現できる。これにより、この第一部位は、上下に積層配置された各セルのカソード電流コレクタ層どうしを繋ぐ貫通電極Aの側面と、前記封止層を介して、所定の離間距離をもって配置することが可能となる。
ゆえに、本発明よれば、セルを複数個、その積層(厚さ)方向に重ねて配置した場合、積層階に依存せず、各積層階における第一部位は、上下に積層配置された各セルのカソード電流コレクタ層どうしを繋ぐ貫通電極Aとの離間距離が、ほぼ所定の数値を保つように構成することが可能となる。つまり、本発明の第一部位の存在は、積層方向において、側面が規定された構成をもたらす。
したがって、本発明は、複数のセルを三次元方向に配置することが可能な、積層型のミニチュアライズ薄膜電池を所定の狭小なセル面積において実現することに貢献する。
これに対して、従来のセルは、引用文献2の図18に示すように、単一のセル自体がその積層断面において階段状の形状をなしており、最も幅広をなす積層構造の最下段に位置する薄膜の側端部の位置によって、セルのフットプリントも決まってしまう。特に、セルの積層断面における階段状の形状は、セルの上にセルを重ねて配置しようとした場合、その構成を極めて困難なものとする。このため、従来のセルは、積層構造に不向きであり、積層構造を実現することはできなかった。
薄膜電池の基本構造を示す断面図。 パターンサイズとシャドウマスクとの関係を示す模式図。 本発明の積層型ミニチュアライズ薄膜電池を構成するセルの製造工程を示す断面図。 図3の次工程を示す断面図。 図4の次工程を示す断面図。 図5の次工程を示す断面図。 図6の次工程を示す断面図。 図7の次工程を示す断面図。 図8の次工程を示す断面図。 図9の次工程を示す断面図。 図10の次工程を示す断面図。 図11の次工程を示す断面図。 図12の次工程を示す断面図。 図13の次工程を示す断面図。 図14の次工程を示す断面図。 図15の次工程を示す断面図。 図16の次工程を示す断面図。 図17の次工程を示す断面図。 図18の次工程を示す断面図。 図19の次工程を示す断面図。 図20の次工程を示す断面図。 図21の次工程を示す断面図。 図22の次工程を示す断面図。 図23の次工程を示す断面図。 図24の次工程を示す断面図。 図25の次工程を示す断面図。 図26の次工程を示す断面図。 本発明の積層型ミニチュアライズ薄膜電池(積層数が3の場合)を示す断面図。 本発明の積層型ミニチュアライズ薄膜電池の製造工程を示す断面図。 図29の次工程を示す断面図。 図30の次工程を示す断面図。 図31の次工程を示す断面図。 図32の次工程を示す断面図。 図33の次工程を示す断面図。 図34の次工程を示す断面図。 図35の次工程を示す断面図。 図36の次工程を示す断面図。 図37の次工程を示す断面図。 図38の次工程を示す断面図。 図39の次工程を示す断面図。 サンプル1の試験前(a)と試験後(b)を示す断面図。 サンプル2の試験前(a)と試験後(b)を示す断面図。 バイアスパワーとエッチングレートの関係を示すグラフ。 バイアスとエッチングレートの関係を示すグラフ。 アンテナパワーとエッチングレートの関係を示すグラフ。
以下の好ましい実施形態の詳細な説明では、本出願の一部をなす添付図面が参照されるが、それには本発明を実施することができる具体的な実施形態が例として示されている。他の実施形態を用いることもでき、本発明の範囲を逸脱することなく構造的な変更を加えることができることは言うまでもない。
図1は、本発明に係る薄膜電池(以下、セルとも呼ぶ)の基本構造を示す断面図である。図1の薄膜電池は、その代表例である、薄膜リチウム電池10の例を示している。
薄膜リチウム電池(単一セル)10は、たとえば、平板状の基体(Si)11上に、カソード電流コレクタ層(Pt/Ti)12、カソード層(LiCoO)13、固体電解質層(LiPON)14、アノード層(Li)16、アノード電極コレクタ層(Ni/Cr)15、封止層(BCB)17、を設けてなる構造体である。
このような構造体をミリ単位で作製する場合(たとえば、図1の構造体を図面の上方から見た大きさが2mm角の場合)には、膜のパターニングが必要であるが、その際には以下に示す課題(a1)〜(a4)が存在した。図2は、パターンサイズとシャドウマスクとの関係を示す模式図である。
(a1)特定形状を有する膜は、シャドウマスクを用いてスパッタ法により、所望の形状を有すルようにパターニング形成される。この手法によれば、シャドウマスクMAの開口面積が広い場合(パターンサイズが大きい場合)には、膜FAは所望の堆積形状とすることができる[図2(a)]。これに対して、シャドウマスクMBの開口面積が狭くなる(パターンサイズが小さくなる)につれて、膜FBの堆積形状が変わり、容量が低下する虞があった[図2(b)]。所望の堆積形状が得られるまでスパッタ処理時間の延長を行うことにより、所望の堆積形状を作製することは不可能ではない。しかしながら、そのためのスパッタ処理時間の長大化は成膜スループットの低下を招くとともに、スパッタのターゲット材を過剰に消費することにもなるため、コスト増大化が避けられず実用に適さない。
ゆえに、成膜工程(マスク開口小型化)によって、上記構成からなる電池における各膜を所定の狭小なセル面積に収めることは困難であった。
(a2)固体電解質層(LiPON)14は、リフトオフ法を用いて形成されるが、耐薬品性(吸湿性)の問題があった。つまり、水や酸、アルカリ、有機溶剤に対する耐性を備える必要があり、使用できる材料が制限され、材料選択の幅を狭める虞があった。
(a3)成膜した後、膜の外形を整えるために、レーザー加工法が用いられるが、加工した膜の外形端部にクラックが発生し、膜の性能を低下させる虞があった。
(a4)図1に示すように、従来の製法による薄膜電池は、構造体が厚み方向において、下層階から上層階に向うほど面積が狭くなり、裾広がりの断面形状となる傾向があった。このため、構造体をミリ単位で作製するためには、下層階の面積(フットプリント)を狭くすることが困しい状況にあった。
<積層型ミニチュアライズ薄膜電池装置を構成するセルの製造>
本発明者らは、上述した課題を解決できる手法(リソグラフィ法、ドライエッチング法)について鋭意検討した結果、以下に述べる製法を見出した。
図3〜図27は、本発明の積層型ミニチュアライズ薄膜電池を構成するセルの製造工程を示す断面図である。以下では、各図面を用い、各製造工程について説明する。
シリコン基板の一主面にシリコン酸化膜を設けた基体21を用意し、このシリコン酸化膜を覆うように、カソード電流コレクタ層(Pt/Ti)22をスパッタ法により成膜する。これにより、中間体20Aを形成する[図3]。
中間体20Aのカソード電流コレクタ層(Pt/Ti)22を覆うように、所望のレジスト23をスピンコート法により成膜する。これにより、中間体20Bを形成する[図4]。
フォトリソ法を用いることにより、中間体20Bのレジスト23から所望の形状にパターニングされたレジスト23Aを作製する。これにより、中間体20Cを形成する[図5]。
中間体20Cのパターニングされたレジスト23Aをマスクとして用い、ドライエッチング法により、カソード電流コレクタ層22を所望のパターンに加工し、パターン化されたカソード電流コレクタ層22Aを作製する。これにより、中間体20Dを形成する[図6]。
ドライアッシング法を用い、中間体20Dのパターン化されたレジスト23Aを除去する。これにより、基体21にパターン化されたカソード電流コレクタ層22Bが配されてなる中間体20Eを形成する[図7]。
基体21とパターン化されたカソード電流コレクタ層22Bとを覆うように、カソード層(LiCoO)24をスパッタ法により成膜する。その後、ポストアニール処理を施す。これにより、中間体20Fを形成する[図8]。
中間体20Fのカソード層24を覆うように、所望のレジスト25をスピンコート法により成膜する。これにより、中間体20Gを形成する[図9]。
フォトリソ法を用いることにより、中間体20Gのレジスト25から所望の形状にパターニングされたレジスト25Aを作製する。これにより、レジスト25Aに覆われていない部位を有するカソード層24を含む、中間体20Hを形成する[図10]。
中間体20Hのパターニングされたレジスト25Aをマスクとして用い、ドライエッチング法により、カソード層24を所望のパターンに加工し、パターン化されたカソード層24Aを作製する。これにより、中間体20Iを形成する[図11]。
ドライアッシング法を用い、中間体20Iのパターン化されたレジスト25Bを除去する。これにより、基体21に載置された、パターン化されたカソード電流コレクタ層22Bの上に、パターン化されたカソード層24Bが配されてなる中間体20Jを形成する[図12]。
基体21、パターン化されたカソード電流コレクタ層22B、及び、パターン化されたカソード層24Bを覆うように、固体電解質層(LiPON)26をスパッタ法により成膜する。これにより、中間体20Kを形成する[図13]。
中間体20Kの固体電解質層26を覆うように、所望のレジスト27をスピンコート法により成膜する。これにより、中間体20Lを形成する[図14]。
フォトリソ法を用いることにより、中間体20Lのレジスト27から所望の形状にパターニングされたレジスト27Aを作製する。これにより、レジスト27Aに覆われていない部位を有する固体電解質層26Aを含む、中間体20Mを形成する[図15]。
中間体20Mのパターニングされたレジスト27Aをマスクとして用い、ドライエッチング法により、固体電解質層26Aを所望のパターンに加工し、パターン化された固体電解質層26Bを作製する。これにより、中間体20Nを形成する[図16]。
ドライアッシング法を用い、中間体20Nのパターン化されたレジスト27Aを除去する。これにより、基体21に載置された、パターン化されたカソード電流コレクタ層22Cの上に、パターン化されたカソード層24Cとパターン化された固体電解質層26Cが順に重ねて配されてなる、中間体20Oを形成する[図17]。
基体21、パターン化されたカソード電流コレクタ層22C、パターン化されたカソード層24C、及び、パターン化された固体電解質層26Cを覆うように、アノード層(a−Si)28をスパッタ法により成膜する。これにより、中間体20Pを形成する[図18]。
中間体20Pのアノード層28を覆うように、所望のレジスト29をスピンコート法により成膜する。これにより、中間体20Qを形成する[図19]。
フォトリソ法を用いることにより、中間体20Qのレジスト29から所望の形状にパターニングされたレジスト29Aを作製する。これにより、レジスト29Aに覆われていない部位を有するアノード層28Aを含む、中間体20Rを形成する[図20]。
中間体20Rのパターニングされたレジスト29Aをマスクとして用い、ドライエッチング法により、アノード層28Aを所望のパターンに加工し、パターン化されたアノード層28Bを作製する。これにより、中間体20Sを形成する[図21]。
ドライアッシング法を用い、中間体20Sのパターン化されたレジスト29Bを除去する。これにより、基体21に載置された、パターン化されたカソード電流コレクタ層22Dの上に、パターン化されたカソード層24Dとパターン化された固体電解質層26Dとパターン化されたアノード層28Cとが順に重ねて配されてなる、中間体20Tを形成する[図22]。
その結果、図22において、中間体20Tの一方の側面、すなわち左側面は、パターン化されたカソード層24Dの側面と、パターン化された固体電解質層26Dの側面と、パターン化されたアノード層28Cの側面とが面一を成すように構成される。また、中間体20Tの左側面は、カソード電流コレクタ層22Dの表面に対して、ほぼ垂直を成すように構成される。
これに対して、中間体20Tの他方の側面、すなわち右側面は、パターン化されたカソード層24Dの側面を覆う、パターン化された固体電解質層26Dの側面と、パターン化されたアノード層28Cの側面とが面一を成すように構成される。また、中間体20Tの右側面は、基体21の表面に対して、ほぼ垂直を成すように構成される。
基体21、パターン化されたカソード電流コレクタ層22D、パターン化されたカソード層24D、パターン化された固体電解質層26D、及び、パターン化されたアノード層28Cを覆うように、所望のレジスト30をスピンコート法により成膜する。これにより、中間体20Uを形成する[図23]。
フォトリソ法を用いることにより、中間体20Uのレジスト30から所望の形状にパターニングされたレジスト30Aを作製する。これにより、レジスト30Aに覆われていない部位を有するアノード層28Dを含む、中間体20Vを形成する[図24]。
基体21、パターン化されたカソード電流コレクタ層22D、パターン化されたカソード層24D、パターン化された固体電解質層26F、及び、パターン化されたアノード層28Eを覆うように、アノード電極コレクタ層(Pt/Ti)31Aをスパッタ法により成膜する。これにより、中間体20Wを形成する[図25]。
リフトオフ法を用い、中間体20Wのパターン化されたレジスト30Bを除去する。
これにより、基体21に載置された、パターン化されたカソード電流コレクタ層22Eの上に、パターン化されたカソード層24Eとパターン化された固体電解質層26Gとパターン化されたアノード層28Fとパターン化されたアノード電極コレクタ層31Bとが順に重ねて配されてなる、中間体20Xを形成する[図26]。
中間体20Xにおいて、基体21、パターン化されたカソード電流コレクタ層22E、パターン化されたカソード層24E、パターン化された固体電解質層26G、及び、パターン化されたアノード層28F、パターン化されたアノード電極コレクタ層31Bを覆うように、封止層(BCB)32をモールド法により作製する。その後、第一ビア33と第二ビア34を作製する。これにより、第一中間体20Yを形成する[図27]。
その結果、第一中間体20Yにおいて、第一ビア33の底面は、パターン化されたカソード電流コレクタ層22Eとなる。第二ビア34の底面は、パターン化されたアノード電極コレクタ層31Bとなる。
上述した第一中間体20Yを上下逆転させた状態において、第一ビア33と第二ビア34とが重なるように、3つの第一中間体20Yを重ねて配置した後、第一ビア33と第二ビア34に各々、導電性部材を充填することにより、第一貫通電極E33と第二貫通電極E34を作製する。これにより、本発明の積層型ミニチュアライズ薄膜電池(積層数が3の場合)500Mを形成する[図28]。
その結果、第一貫通電極E33は、各階層のセルを構成するカソード電流コレクタ層122、222、322を、電気的に連結する。第二貫通電極E34は、各階層のセルを構成するアノード電極コレクタ層131、231、331を、電気的に連結する。
ゆえに、本発明に係る積層型ミニチュアライズ薄膜電池装置においては、電池として機能する単一のセルが、基材上に、カソード電流コレクタ層、カソード層、固体電解質層、アノード層、アノード電極コレクタ層、封止層を順に、積層してなる構造を備え、このようなセルが複数個、その積層(厚さ)方向に重ねて配置される。これにより、単一のセルが占める面積あたり、重ねて配置されるセルの数の分だけ、倍増したセルを設けることができる。たとえば、単一のセルが占める面積に、3個(n個)のセルを重ねて配置するならば、単位面積あたりの容量を3倍(n倍:nは整数)とすることが可能となる。
また、本発明に係る積層型ミニチュアライズ薄膜電池装置は、上記の構造と配置を備えることにより、前記セルを構成する前記固体電解質層(LiPON)の側断面と前記カソード層(LiCoO2)の側断面が面一を構成する第一部位を備える。これにより、この第一部位は、上下に積層配置された各セルのカソード電流コレクタ層どうしを繋ぐ貫通電極Aの側面と、前記封止層を介して、所定の離間距離をもって配置することが可能となる。本発明によれば、たとえば、前記セルの面積が1mm以下とすることも可能である。
ゆえに、本発明よれば、セルを複数個、その積層(厚さ)方向に重ねて配置した場合、積層階に依存せず、各積層階における第一部位は、上下に積層配置された各セルのカソード電流コレクタ層どうしを繋ぐ貫通電極Aとの離間距離が、ほぼ所定の数値を保つように構成することが可能となる。つまり、本発明の第一部位の存在は、積層方向において、側面が規定された構成をもたらす。
したがって、本発明は、複数のセルを三次元方向に配置することが可能な、積層型のミニチュアライズ薄膜電池を所定の狭小なセル面積において実現することに貢献する。
同様に、本発明に係る積層型ミニチュアライズ薄膜電池装置は、上記の構造と配置を備えることにより、前記セルを構成する前記固体電解質層(LiPON)の側断面を前記カソード層(LiCoO2)が被覆する第二部位を備える。これにより、この第二部位は、上下に積層配置された各セルのアノード電流コレクタ層どうしを繋ぐ貫通電極Bの側面と、前記封止層及び前記アノード電極コレクタ層を介して、所定の離間距離をもって配置することが可能となる。つまり、本発明の第二部位の存在は、積層方向において、側面が規定された構成をもたらす。
したがって、本発明は、セル面積の狭小化を図り、複数のセルを三次元方向に配置することが可能な、積層型ミニチュアライズ薄膜電池の提供に貢献する。
<積層型ミニチュアライズ薄膜電池の製造>
上述した図28に示す積層型ミニチュアライズ薄膜電池装置(積層数が3の場合)500Mは、以下に述べる製法により作製できる。
図29〜図40は、本発明の積層型ミニチュアライズ薄膜電池の製造工程を示す断面図である。以下では、各図面を用い、各製造工程について説明する。
第一サポート基板SS1を用意する。これを、第二中間体500Aとする[図29]。
上述した第一中間体20Yを上下逆転させた状態(第一セル前駆体120)として、サポート基板SS1上に積み重ねて(stacking)、両者を貼り合わせる(bonding)。これにより、第二中間体500Bとする[図30]。
第一セル前駆体120は、基体121、カソード電流コレクタ層122、カソード層124、固体電解質層126、アノード層128、アノード電極コレクタ層131、封止層(BCB)132、第一ビア133、及び、第二ビア134から構成される。
第二中間体500Bを構成するウェハー基板121に対して肉厚を減損させる、ウェハー薄化処理を行う(wafer thinning)。基体121Aは、ウェハー薄化処理を行った基体である。これにより、第二中間体500Cとする[図31]。
上述した第一中間体20Yを上下逆転させた状態(第二セル前駆体220)として、第一セル前駆体120を構成する、ウェハー薄化処理を行った基体121A上に積み重ねて(stacking)、両者を貼り合わせる(bonding)。これにより、第二中間体500Dとする[図32]。
第二中間体500Dを構成するウェハー基板221に対して肉厚を減損させる、ウェハー薄化処理を行う(wafer thinning)。基体221Aは、ウェハー薄化処理を行った基体である。これにより、第二中間体500Eとする[図33]。
上述した第一中間体20Yを上下逆転させた状態(第三セル前駆体320)として、第二セル前駆体220を構成する、ウェハー薄化処理を行った基体221Aの上に積み重ねて(stacking)、両者を貼り合わせる(bonding)。これにより、第二中間体500Fとする[図34]。
第二中間体500Fを構成するウェハー基板321に対して肉厚を減損させる、ウェハー薄化処理を行う(wafer thinning)。基体321Aは、ウェハー薄化処理を行った基体である。これにより、第二中間体500Gとする[図35]。
第二サポート基板SS2を用意する。これを、第二中間体500Gを構成する、ウェハー薄化処理を行った基体321Aの上に積み重ねて(stacking)、両者を貼り合わせる(bonding)。さらに、フォトリソ(Photo-litho)法により、サポート基板SS2に第一ビア33と第二ビア34を形成する。これにより、第二中間体500Hとする[図36]。
ドライエッチング法を用い、第三セル前駆体320の「基体321、カソード電流コレクタ層322、アノード電極コレクタ層331」と、第二セル前駆体220の「基体221、カソード電流コレクタ層222、アノード電極コレクタ層231」と、第一セル前駆体120の「基体121、カソード電流コレクタ層122、アノード電極コレクタ層131」と、に対して貫通孔を作製する。これにより、第二中間体500Iとする[図37]。
これにより、第一サポート基板SS1と第二サポート基板SS2に挟まれ、かつ、重ねて配置された3つのセル前駆体[第三セル前駆体320、第二セル前駆体220、第一セル前駆体120]は、各セル前駆体の第一ビア333、233、133が、第二サポート基板SS2の第一ビアV33Aと連通した構成、及び、各セル前駆体の第二ビア334、234、134が、第二サポート基板SS2の第二ビアV34Aと連通した構成、が得られる。第二中間体500Iは、この2つの構成、すなわち、第一ビアV33Aと第二ビアV34Aを備えたものとなる。このとき、第一ビアV33Aと第二ビアV34Aはサイドエッチングにより上方に向けて広がる弱テーパー形状となる。
第二中間体500Iを構成する第一ビアV33Aと第二ビアV34Aの内側壁に対して、たとえばスパッタ法を用いて絶縁膜(不図示)を作製する。これにより、第二中間体500Jとする[図38]。
第二中間体500Jにおいて、第一ビアV33Bと第二ビアV34Bの内側面の表面は、前段のドライエッチング工程により発生した、基体(321C、221C、121C)とカソード電流コレクタ層(322B、222B、122B)との界面近傍に発生した段差部、及び、基体(321C、221C、121C)とアノード電極コレクタ層(331B、231B、131B)との界面近傍に発生した段差部、が修復される。
第二中間体500Jを構成する第一ビアV33Bと第二ビアV34Bの内側壁を被覆する絶縁膜(不図示)に対して、ドライエッチング法を用い、絶縁膜(不図示)を除去する。これにより、第二中間体500Kとする[図39]。
第二中間体500Kにおいて、第一ビアV33Cと第二ビアV34Cの内側壁の表面は、その深さ方向(第二サポート基板SS2から第一サポート基板SS1へ向う方向)に、凹凸の少ないプロファイルとなる。
また、絶縁膜(不図示)が除去された、カソード電流コレクタ層(322D、222D、122D)の内側面、及び、アノード電極コレクタ層(331D、231D、131D)の内側面は、第一ビアV33Cと第二ビアV34Cの内側壁において、露呈された状態となる。
第二中間体500Kを構成する第一ビアV33Cと第二ビアV34Cの内部に各々、導電性部材を充填する(Solder filling)ことにより、第一貫通電極E33と第二貫通電極E34を作製する。これにより、第二中間体500Mとする[図40]。
前段のドライエッチング工程により、カソード電流コレクタ層(322D、222D、122D)の内側面、及び、アノード電極コレクタ層(331D、231D、131D)の内側面は、第一ビアV33Cと第二ビアV34Cの内側壁において、露呈された状態にある。ゆえに、導電性部材を充填することにより、第一貫通電極E33は各階層のカソード電流コレクタ層(322D、222D、122D)と電気的に接続された状態となる。同様に、第二貫通電極E34は各階層のアノード電極コレクタ層(331D、231D、131D)と電気的に接続された状態となる。
最後に、第二中間体500Kから第一サポート基板SS1と第二サポート基板SS2を除去する。これにより、本発明の積層型ミニチュアライズ薄膜電池(積層数が3の場合)500Mを形成する[図28]。
<カソード電流コレクタ層およびアノード電極コレクタ層の加工実験例>
以下では、図41〜図46を用いて、カソード電流コレクタ層の加工実験例およびアノード電極コレクタ層の加工実験例について、詳細に述べる。
(カソード電流コレクタ層)
図41は、サンプル1(LiCoO膜を含む積層体)の模式的な断面図であり、図41(a)はエッチング試験前、図41(b)エッチング試験後を示している。
図41において、符号70Aは試験前のサンプル1であり、符号70Bは試験後のサンプル1である。試験前のサンプル1(70A)は、シリコン基板71/熱酸化膜(厚さ100nm)72/チタン膜(厚さ20nm)73A/白金膜(厚さ100nm)74A/LiCoO膜(3μm)75A/パターニングされたフォトレジスト膜76Aからなる積層体である。
試験後のサンプル1(70B)は、フォトレジスト膜76Bをマスクとして、ドライエッチング法により、3層[チタン膜73B/白金膜74B/LiCoO膜75B]を加工した状態である。
[チタン膜73B/白金膜74B/LiCoO膜75B]のエッチング条件
エッチングガス:Ar(98sccm)、C(2sccm)
キャリアガス:He
キャリアガス圧力:1800Pa
アンテナパワー:1200W
バイアスパワー:200〜500W
エッチング時間:適宜
(アノード電極コレクタ層)
図42は、サンプル2(LiPON膜を含む積層体)の模式的な断面図であり、図42(a)はエッチング試験前、図42(b)エッチング試験後を示している。
図42において、符号80Aは試験前のサンプル2であり、符号80Bは試験後のサンプル2である。試験前のサンプル2(80A)は、シリコン基板81/熱酸化膜(厚さ100nm)82/LiPON膜(0.5μm)83A/パターニングされたフォトレジスト膜84Aからなる積層体である。
試験後のサンプル2(80B)は、フォトレジスト膜84Bをマスクとして、ドライエッチング法により、1層[LiPON膜83B]を加工した状態である。
[LiPON膜83B]のエッチング条件
エッチングガス:Ar(98sccm)、C(2sccm)
キャリアガス:He
キャリアガス圧力:1800Pa
アンテナパワー:1200W
バイアスパワー:200〜500W
エッチング時間:適宜
図43は、バイアスパワーとエッチングレートの関係を示すグラフである。図44は、バイアスとエッチングレートの関係を示すグラフである。図43および図44において、○印はLiCoO膜の結果であり、□印はLiPON膜の結果である。図面においては、LiCoO膜はLCOと略記してある。
図43および図44から、以下の点が明らかとなった。
(SD1)バイアスパワー、あるいはバイアスVpp(基板入射イオンエネルギー)の増加するに連れて、エッチングレートが増加する傾向が確認された。この傾向は、膜の種類に依存せず、LiCoO膜、LiPON膜ともに同様であった。
(SD2)LiCoO膜と比較してLiPON膜のエッチングレートは低い傾向にある。これは、酸素(O)とリン(P)の高い結合エネルギーによる影響と考えられる。
以上より、LiCoO膜、LiPON膜の反応性イオンエッチングの促進を得るのに好適なバイアスVppは500V以上である。
図45は、アンテナパワーとエッチングレートの関係を示すグラフである。図45において、○印はLiCoO膜の結果であり、□印はLiPON膜の結果である。図面においては、LiCoO膜はLCOと略記してある。
図45から、以下の点が明らかとなった。
(SE1)所定のバイアスVppを与える必要があるが、高アンテナパワーの印加が、エッチングレートの増加に有効である。この傾向は、膜の種類に依存せず、LiCoO膜、LiPON膜ともに同様であった。
以上より、LiCoO膜、LiPON膜の反応性イオンエッチングの促進を得るのに好適なバイアスVpp発生条件下において、アンテナパワー増加によるソースプラズマ密度の高密度化を行うことにより、LiCoO膜、LiPON膜のエッチング速度の向上が可能である。
以上、実施の形態および加工実験例について具体的に説明したが、本開示は、上述の実施の形態および加工実験例に限定されるものではなく、本開示の技術思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施の形態および加工実験例において挙げた数値、構造、構成、形状、材料などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれらと異なる数値、構造、構成、形状、材料などを用いても良い。
E33 第一貫通電極、E34 第二貫通電極、122、222、322 カソード電流コレクタ層、124、224、324 カソード層、126、226、326 固体電解質層、128、228、328 アノード層、131、231、331 アノード電極コレクタ層、132、232、332 封止層(BCB)、133 第一ビア、134 第二ビア、500(500M) 積層型ミニチュアライズ薄膜電池。

Claims (5)

  1. 電池として機能する単一のセルは、基材上に、カソード電流コレクタ層、カソード層、固体電解質層、アノード層、アノード電極コレクタ層、封止層を順に、積層してなる構造を含み、前記セルが複数個、その積層(厚さ)方向に重ねて配置される積層型ミニチュアライズ薄膜電池であって、
    前記セルを構成する前記固体電解質層の側断面と前記カソード層の側断面が面一を構成する第一部位を備え、該第一部位は、上下に積層配置された各セルのカソード電流コレクタ層どうしを繋ぐ貫通電極Aの側面と、前記封止層を介して、所定の離間距離をもって配置される、ことを特徴とする積層型ミニチュアライズ薄膜電池。
  2. 前記セルを構成する前記カソード層の側断面を前記固体電解質層が被覆する第二部位を備え、該第二部位は、上下に積層配置された各セルのアノード電流コレクタ層どうしを繋ぐ貫通電極Bの側面と、前記封止層及び前記アノード電極コレクタ層を介して、所定の離間距離をもって配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の積層型ミニチュアライズ薄膜電池。
  3. 前記固体電解質層がLiPONであり、かつ、前記カソード層がLiCoOである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の積層型ミニチュアライズ薄膜電池。
  4. 前記積層してなる構造が、前記基材の面内に複数個、配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の積層型ミニチュアライズ薄膜電池。
  5. 電池として機能する単一のセルは、基材上に、カソード電流コレクタ層、カソード層、固体電解質層、アノード層、アノード電極コレクタ層、封止層を順に、積層してなる構造を含み、前記セルが複数個、その積層(厚さ)方向に重ねて配置される積層型ミニチュアライズ薄膜電池の製造方法であって、
    前記カソード層に前記固体電解質層が重ねて配置された状態において、該カソード層と該固体電解質層とを一括してエッチング処理を行い、前記セルを構成する前記固体電解質層の側断面と前記カソード層の側断面が面一を構成する第一部位を形成する工程を含む、ことを特徴とする積層型ミニチュアライズ薄膜電池の製造方法。
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