JP6888743B1 - 熱間プレス部材および熱間プレス用鋼板ならびにそれらの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)熱間プレス部材の塗装後耐食性および水素放出特性を向上させるためには、熱間プレス部材表面のZn−Ni系合金めっき層において、酸化物層はZn−Ni系合金めっき層の最表層に位置するとともに、金属間化合物相を分断するように酸化物層を形成させ、さらにこの酸化物層について、金属間化合物相に対する単位断面あたりの分断密度を所定値以上とすることが有効である。
(2)単位断面当たりのクラック密度が所定値以上であるZn−Ni系合金めっき層を有する熱間プレス用鋼板を熱間プレスすることにより、塗装後耐食性および水素放出特性に優れる熱間プレス部材を得ることができる。
(3)鋼板のZn−Ni系合金めっき層に単位断面当たりのクラック密度が所定値以上であるクラックを形成する方法としては、Zn−Ni系合金めっき層を備える鋼板を酸性水溶液に浸漬する方法が好ましい。
[1]鋼板の少なくとも一方の表面に、Fe、ZnおよびNiを含有する固溶体相と、Zn、NiおよびFeを含有する金属間化合物相と、Znを含有する酸化物層とを有するZn−Ni系合金めっき層を備え、前記酸化物層は前記Zn−Ni系合金めっき層の最表層に位置するとともに、前記酸化物層は前記金属間化合物相を分断し、前記酸化物層の少なくとも1断面における単位断面当たりの分断密度は10分断箇所/mm以上である、熱間プレス部材。
[2]前記酸化物層における直交する2断面について、単位断面当たりの分断密度がいずれも10分断箇所/mm以上である、[1]に記載の熱間プレス部材。
[3]前記Zn−Ni系合金めっき層の最表層に位置する酸化物層の平均膜厚が1.5μm以下である、[1]または[2]に記載の熱間プレス部材。
[4]鋼板の少なくとも一方の表面に、10〜25質量%のNiを含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなり、付着量が10〜90g/m2のZn−Ni系合金めっき層を備え、前記Zn−Ni系合金めっき層内部に、前記Zn−Ni系合金めっき層を分断するクラックを有し、前記Zn−Ni系合金めっき層の少なくとも1断面における単位断面当たりのクラック密度が10分断箇所/mm以上である、熱間プレス用鋼板。
[5]前記Zn−Ni系合金めっき層における直交する2断面について、単位断面当たりのクラック密度がいずれも10分断箇所/mm以上である、[4]に記載の熱間プレス用鋼板。
[6]前記Zn−Ni系合金めっき層の表面に、さらにSi含有化合物層、Ti含有化合物層、Al含有化合物層、Zr含有化合物層のうちから選ばれた少なくとも一種の化合物層を備える、[4]または[5]に記載の熱間プレス用鋼板。
[7]鋼板の少なくとも一方の表面に、10〜25質量%のNiを含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなり、付着量が10〜90g/m2のZn−Ni系合金めっき層を備える鋼板を、pH4.0以下の酸性水溶液に1.5秒以上浸漬する、もしくは前記Zn−Ni系合金めっき層に対して歪を付与する、熱間プレス用鋼板の製造方法。
[8]前記鋼板をpH4.0以下の酸性水溶液に1.5秒以上浸漬する、[7]に記載の熱間プレス用鋼板の製造方法。
[9]前記酸性水溶液が、前記Zn−Ni系合金めっき層を形成するめっき液である、[7]または[8]に記載の熱間プレス用鋼板の製造方法。
[10]前記pH4.0以下の酸性水溶液に1.5秒以上浸漬する、もしくは前記Zn−Ni系合金めっき層に対して歪を付与する工程の後に、さらにSi含有化合物層、Ti含有化合物層、Al含有化合物層、Zr含有化合物層のうちから選ばれた少なくとも一種の化合物層の形成処理を施す、[7]〜[9]のいずれかに記載の熱間プレス用鋼板の製造方法。
[11][7]〜[10]のいずれかに記載の製造方法により得られる熱間プレス用鋼板を、Ac3変態点〜1000℃の温度範囲に加熱後熱間プレスする、熱間プレス部材の製造方法。
[12]鋼板の少なくとも一方の表面に、10〜25質量%のNiを含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなり、付着量が10〜90g/m2のZn−Ni系合金めっき層を備え、前記Zn−Ni系合金めっき層内部に、前記Zn−Ni系合金めっき層を分断するクラックを有し、前記Zn−Ni系合金めっき層の少なくとも1断面における単位断面当たりのクラック密度が10分断箇所/mm以上である鋼板を、Ac3変態点〜1000℃の温度範囲に加熱後熱間プレスする、熱間プレス部材の製造方法。
[13]鋼板の少なくとも一方の表面に、10〜25質量%のNiを含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなり、付着量が10〜90g/m2のZn−Ni系合金めっき層を備え、前記Zn−Ni系合金めっき層内部に、前記Zn−Ni系合金めっき層を分断するクラックを有し、前記Zn−Ni系合金めっき層の少なくとも1断面における単位断面当たりのクラック密度が10分断箇所/mm以上であり、前記Zn−Ni系合金めっき層の表面に、さらにSi含有化合物層、Ti含有化合物層、Al含有化合物層、Zr含有化合物層のうちから選ばれた少なくとも一種の化合物層を備える鋼板を、
Ac3変態点〜1000℃の温度範囲に加熱後熱間プレスする、熱間プレス部材の製造方法。
本発明の熱間プレス部材は、鋼板の少なくとも一方の表面に、Fe、ZnおよびNiを含有する固溶体相と、Zn、NiおよびFeを含有する金属間化合物相と、Znを含有する酸化物層とを有するZn−Ni系合金めっき層を備え、酸化物層はZn−Ni系合金めっき層の最表層に位置するとともに、酸化物層は金属間化合物相を分断し、酸化物層の少なくとも1断面における単位断面当たりの分断密度は10分断箇所/mm以上である。
本発明の熱間プレス用鋼板は、鋼板の少なくとも一方の表面に、10〜25質量%のNiを含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなり、付着量が10〜90g/m2のZn−Ni系合金めっき層を備え、Zn−Ni系合金めっき層内部にZn−Ni系合金めっき層を分断するクラックを有し、Zn−Ni系合金めっき層の少なくとも1断面における単位断面当たりのクラック密度が10分断箇所/mm以上である。
Cは、鋼組織としてマルテンサイトなどを形成させることで強度を向上させる。1470MPa級を超えるような強度を得るためには0.20%以上必要である。一方、0.35%を超えるとスポット溶接部の靱性が劣化する。したがって、C量は0.20〜0.35%とすることが好ましい。
Siは鋼を強化して良好な材質を得るのに有効な元素である。そのためには0.1%以上必要である。一方、0.5%を超えるとフェライトが安定化されるため、焼き入れ性が低下する。したがって、Si量は0.1〜0.5%とすることが好ましい。
Mnは鋼の高強度化に有効な元素である。機械特性や強度を確保するためは1.0%以上含有させることが必要である。一方、3.0%超えると焼鈍時の表面濃化が増加し、めっき密着性の確保が困難になる。したがって、Mn量は1.0〜3.0%とすることが好ましい。
P量が0.02%を超えると鋳造時のオーステナイト粒界へのP偏析に伴う粒界脆化により、局部延性の劣化を通じて強度と延性のバランスが低下する。したがって、P量は0.02%以下とすることが好ましい。
SはMnSなどの介在物となって、耐衝撃性の劣化や溶接部のメタルフローに沿った割れの原因となる。したがって、極力低減することが望ましく0.01%以下とすることが好ましい。また、良好な伸びフランジ性を確保するため、より好ましくは0.005%以下とする。
Al量が0.1%を超えると、素材の鋼板のブランキング加工性や焼入れ性を低下させる。したがって、Al量は0.1%以下とすることが好ましい。
N量が0.01%を超えると、熱間圧延時や熱間プレス前の加熱時にAlNの窒化物を形成し、素材の鋼板のブランキング加工性や焼入れ性を低下させる。したがって、N量は0.01%以下とすることが好ましい。
Nbは鋼の強化に有効な成分であるが、過剰に含まれると形状凍結性が低下する。したがって、Nbを含有させる場合は0.05%以下とする。
TiもNbと同様に鋼の強化には有効であるが、過剰に含まれると形状凍結性が低下するという課題がある。したがって、Tiを含有させる場合は0.05%以下とする。
Bはオーステナイト粒界からのフェライト生成および成長を抑制する作用を有するため、0.0002%以上の添加が好ましい。一方、過剰なBの添加は成形性を大きく損なう。したがって、Bを含有させる場合は0.0002〜0.005%とする。
Crは鋼の強化および焼き入れ性を向上させるために有用である。このような効果を発現するためには0.1%以上の添加が好ましい。一方、合金コストが高いため0.3%超えの添加では大幅なコストアップを招く。したがって、Crを含有させる場合は0.1〜0.3%とする。
Sbも熱間プレスのプロセス中に鋼板表層の脱炭を抑止する効果がある。このような効果を発現するためには0.003%以上の添加が必要である。一方、Sb量が0.03%を超えると圧延荷重の増加を招くため生産性を低下させる。したがって、Sbを含有させる場合は0.003〜0.03%とする。
本発明において、鋼板の少なくとも一方の表面に、10〜25質量%のNiを含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなり、付着量が10〜90g/m2のZn−Ni系合金めっき層を備える鋼板を、pH4.0以下の酸性水溶液に1.5秒以上浸漬する、もしくはZn−Ni系合金めっき層に対して歪を付与することにより、所望のクラック密度を有する熱間プレス用鋼板を製造することができる。
本発明において、上記3)で説明した熱間プレス用鋼板、もしくは、鋼板の少なくとも一方の表面に、10〜25質量%のNiを含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなり、付着量が10〜90g/m2のZn−Ni系合金めっき層を備え、Zn−Ni系合金めっき層内部に、Zn−Ni系合金めっき層を分断するクラックを有し、Zn−Ni系合金めっき層の少なくとも1断面における単位断面当たりのクラック密度が10分断箇所/mm以上である鋼板に対して、Ac3変態点〜1000℃の温度範囲に加熱後熱間プレスすることにより、所望の分断密度を有する熱間プレス部材を得ることができる。さらにまた、鋼板の少なくとも一方の表面に、10〜25質量%のNiを含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなり、付着量が10〜90g/m2のZn−Ni系合金めっき層を備え、Zn−Ni系合金めっき層内部に、Zn−Ni系合金めっき層を分断するクラックを有し、Zn−Ni系合金めっき層の少なくとも1断面における単位断面当たりのクラック密度が10分断箇所/mm以上であり、Zn−Ni系合金めっき層の表面に、さらにSi含有化合物層、Ti含有化合物層、Al含有化合物層、Zr含有化合物層のうちから選ばれた少なくとも一種の化合物層を備える鋼板を、Ac3変態点〜1000℃の温度範囲に加熱後熱間プレスすることでも、所望の分断密度を有する熱間プレス部材を得ることができる。
B:鋼板を塩酸に浸漬する処理
C:鋼板の圧延方向に歪量5%の一軸引張を行う処理
なお、上記Cの処理により、めっき層に対しても5%の歪を付与することとなる。
得られた熱間ブレス部材の各めっき層について、相構造(固溶体相、金属間化合物相、酸化物層)の同定を行った。具体的には、X線回折により固溶体相、金属間化合物相、酸化物層の各相の存在有無を判定し、走査型電子顕微鏡(SEM)により各相の存在位置を確認した。
塗装後耐食性を評価するため、得られた熱間プレス部材について、上面の平坦部から70mm×150mmの試験片を切り出し、この試験片に対してジルコニウム系化成処理および電着塗装を施した。ジルコニウム系化成処理は、日本パーカライジング社製PLM2100を用いて標準条件で行い、電着塗装は関西ペイント社製GT100Vを用いて塗装膜厚が10μmとなるように行い、焼付け条件は170℃で20分間保持とした。次いで、ジルコニウム系化成処理および電着塗装を施した熱間プレス部材を腐食試験(SAE−J2334)に供し、30サイクル後の腐食状況の評価を行った。
◎:片側最大膨れ幅<1.5mm
○:1.5mm≦片側最大膨れ幅<3.0mm
△:3.0mm≦片側最大膨れ幅<4.0mm
×:4.0mm≦片側最大膨れ幅
クロスカットを施していない一般部については、以下の基準で判定を行い、◎または○を合格とした。評価結果を表1に示す。
◎:一般部における赤錆発生なし
○:1箇所≦赤錆発生箇所<3箇所
△:3箇所≦赤錆発生箇所<10箇所
×:10箇所≦赤錆発生箇所
<熱間プレス部材中の水素量測定>
得られた熱間プレス部材中の水素量をガスクロマトグラフィーにより測定した。ガスクロマトグラフィーの昇温速度は200℃/h,到達温度は300℃である。ここで、水素量とは室温から300℃の温度範囲で鋼中から放出される水素量の累積であり、各温度の放出水素量を積算して算出される。
◎:熱間プレス部材中の水素量<0.10ppm
○:0.10ppm≦熱間プレス部材中の水素量<0.15ppm
△:0.15ppm≦熱間プレス部材中の水素量<0.20ppm
×:0.20ppm≦熱間プレス部材中の水素量
<抵抗スポット溶接性>
抵抗スポット溶接性を評価するため、得られた熱間プレス部材について、上面の平坦部から20mm×50mmの試験片を切り出し、同種の2枚板組で、抵抗スポット溶接性評価を行った。溶接機には交流抵抗スポット溶接機を用い、電極にはDRφ16タイプ先端径6mmのCr−Cu電極を用いた。加圧力は3.5kN、通電時間は0.42秒とした。溶接電流は3.0kAよりチリが発生するまで0.1kA刻みで上昇させ、チリの発生しない最大の電流値を記録した。溶接後の試験片の溶接部の断面観察よりナゲット径を測定し、板厚t(mm)に対してナゲット径が4√t(mm)以上となる最小の電流と、チリの発生しない最大の電流値の差を、溶接の適正電流範囲とした。
◎:1.5kA≦適正電流範囲
○:1.0kA≦適正電流範囲<1.5kA
△:0.5kA≦適正電流範囲<1.0kA
×:適正電流範囲<0.5kA
Claims (13)
- 鋼板の少なくとも一方の表面に、Fe、ZnおよびNiを含有する固溶体相と、Zn、NiおよびFeを含有する金属間化合物相と、Znを含有する酸化物層とを有するZn−Ni系合金めっき層を備え、
前記酸化物層は前記Zn−Ni系合金めっき層の最表層に位置するとともに、前記酸化物層は前記金属間化合物相を分断し、
前記酸化物層の少なくとも1断面における単位断面当たりの分断密度は10分断箇所/mm以上である、熱間プレス部材。 - 前記酸化物層における直交する2断面について、単位断面当たりの分断密度がいずれも10分断箇所/mm以上である、請求項1に記載の熱間プレス部材。
- 前記Zn−Ni系合金めっき層の最表層に位置するZnを含有する酸化物層の平均膜厚が1.5μm以下である、請求項1または2に記載の熱間プレス部材。
- 鋼板の少なくとも一方の表面に、10〜25質量%のNiを含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなり、付着量が10〜90g/m2のZn−Ni系合金めっき層を備え、
前記Zn−Ni系合金めっき層内部に、前記Zn−Ni系合金めっき層を分断するクラックを有し、
前記Zn−Ni系合金めっき層の少なくとも1断面における単位断面当たりのクラック密度が10分断箇所/mm以上である、熱間プレス用鋼板。 - 前記Zn−Ni系合金めっき層における直交する2断面について、単位断面当たりのクラック密度がいずれも10分断箇所/mm以上である、請求項4に記載の熱間プレス用鋼板。
- 前記Zn−Ni系合金めっき層の表面に、さらにSi含有化合物層、Ti含有化合物層、Al含有化合物層、Zr含有化合物層のうちから選ばれた少なくとも一種の化合物層を備える、請求項4または5に記載の熱間プレス用鋼板。
- 鋼板の少なくとも一方の表面に、10〜25質量%のNiを含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなり、付着量が10〜90g/m2のZn−Ni系合金めっき層を備える鋼板を、
pH4.0以下の酸性水溶液に1.5秒以上浸漬する、もしくは前記Zn−Ni系合金めっき層に対して歪を付与する、
熱間プレス用鋼板の製造方法。 - 前記鋼板をpH4.0以下の酸性水溶液に1.5秒以上浸漬する、請求項7に記載の熱間プレス用鋼板の製造方法。
- 前記酸性水溶液が、前記Zn−Ni系合金めっき層を形成するめっき液である、請求項7または8に記載の熱間プレス用鋼板の製造方法。
- 前記pH4.0以下の酸性水溶液に1.5秒以上浸漬する、もしくは前記Zn−Ni系合金めっき層に対して歪を付与する工程の後、さらにSi含有化合物層、Ti含有化合物層、Al含有化合物層、Zr含有化合物層のうちから選ばれた少なくとも一種の化合物層の形成処理を施す、請求項7〜9のいずれかに記載の熱間プレス用鋼板の製造方法。
- 請求項7〜10のいずれかに記載の製造方法により得られる熱間プレス用鋼板を、Ac3変態点〜1000℃の温度範囲に加熱後熱間プレスする、熱間プレス部材の製造方法。
- 鋼板の少なくとも一方の表面に、10〜25質量%のNiを含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなり、付着量が10〜90g/m2のZn−Ni系合金めっき層を備え、前記Zn−Ni系合金めっき層内部に、前記Zn−Ni系合金めっき層を分断するクラックを有し、前記Zn−Ni系合金めっき層の少なくとも1断面における単位断面当たりのクラック密度が10分断箇所/mm以上である鋼板を、
Ac3変態点〜1000℃の温度範囲に加熱後熱間プレスする、熱間プレス部材の製造方法。 - 鋼板の少なくとも一方の表面に、10〜25質量%のNiを含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなり、付着量が10〜90g/m2のZn−Ni系合金めっき層を備え、前記Zn−Ni系合金めっき層内部に、前記Zn−Ni系合金めっき層を分断するクラックを有し、前記Zn−Ni系合金めっき層の少なくとも1断面における単位断面当たりのクラック密度が10分断箇所/mm以上であり、前記Zn−Ni系合金めっき層の表面に、さらにSi含有化合物層、Ti含有化合物層、Al含有化合物層、Zr含有化合物層のうちから選ばれた少なくとも一種の化合物層を備える鋼板を、
Ac3変態点〜1000℃の温度範囲に加熱後熱間プレスする、熱間プレス部材の製造方法。
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