JP6887938B2 - 防振装置及び防振方法 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動源から車体への振動伝達を能動的に抑制する防振装置及び防振方法に関する。
エンジン等の駆動源から車体への振動伝達を能動的に抑制する防振装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、クランク軸の回転位置を精度良く取得することができる車両用制御装置を提供することを目的とし([0007]、要約)、そのための構成について開示されている(要約等)。
特許文献1の防振装置は、アクティブ・コントロール・マウント(ACM)16f、16rを有する([0027]、図1)。ACM16f、16rは、ストッパ部材42を有する(図2、[0040])。ストッパ部材42には、エンジン取付部52に当接可能なストッパラバー54がエンジン取付部52と対向するように形成されている(図2、[0040])。
特開2014−137003号公報
上記のように、特許文献1では、エンジン取付部52に当接可能なストッパラバー54がエンジン取付部52と対向するように形成されたストッパ部材42が開示されている(図2、[0040])。しかしながら、特許文献1では、ストッパラバー54がエンジン取付部52と当接する否かに応じた制御については検討されていない。換言すると、特許文献1では、ACM(能動マウント)における可動部(エンジン取付部52等)が固定部(ストッパラバー54等)に当接したか否かに応じた制御については検討されていない。
そのため、特許文献1では、可動部が固定部に当接した場合における、駆動源から車体への振動伝達特性の変化に対応することができない。従って、特許文献1では、防振装置の振動低減について改善の余地がある。
本発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、振動低減性能を向上することが可能な防振装置及び防振方法を提供することを目的とする。
本発明に係る防振装置は、
車体に配置されて駆動源を支持すると共に、アクチュエータの進退により前記駆動源から前記車体への振動の伝達を能動的に抑制する能動マウントと、
前記アクチュエータを制御するコンピュータと
前記駆動源から前記車体への前記振動を検出する加速度センサと
を備えるものであって、
前記能動マウントは、
前記アクチュエータの進退により変位して、前記駆動源からの前記振動の伝達を抑制する弾性部材と、
前記弾性部材を保持するホルダ部と
を備え、
前記弾性部材は、前記ホルダ部に対向するストッパを備え、
前記コンピュータは、
前記駆動源の回転情報から前記アクチュエータの動作指令値を算出する指令値算出部と、
前記ストッパと前記ホルダ部との当接が無い状態での前記振動を、前記回転情報又は前記動作指令値に基づいて推定する振動推定部と、
前記振動推定部が推定した推定振動と、前記加速度センサが検出した検出振動との差分に基づいて、前記ストッパと前記ホルダ部との当接の有無を判定する当接判定部と
を有し、
前記指令値算出部は、前記当接判定部によって判定された前記当接の有無に応じて前記動作指令値又は前記回転情報を補正する
ことを特徴とする。
本発明によれば、ストッパ(可動部)とホルダ部(固定部)との当接の有無に応じて動作指令値又は回転情報を補正する。このため、当接による振動伝達特性の変化を踏まえて能動マウントを変位させることで、振動低減性能を向上することが可能となる。或いは、当接による振動伝達特性の変化に対応できない場合、能動マウントを停止させる又は出力を低下させることで、振動低減性能を悪化させる可能性を低くすることが可能となる。前記コンピュータは、前記ストッパと前記ホルダ部との当接が無い状態での前記振動を、前記回転情報又は前記動作指令値に基づいて推定する振動推定部を備える。また、前記防振装置は、前記駆動源から前記車体への前記振動を検出する加速度センサを備える。さらに、前記当接判定部は、前記振動推定部が推定した推定振動と、前記加速度センサが検出した検出振動との差分に基づいて、前記ストッパと前記ホルダ部との当接の有無を判定する。これにより、ストッパとホルダ部との当接の有無を、推定値(推定振動)と検出値(検
出振動)の比較により判定可能となる。従って、ストッパとホルダ部との当接の有無を容
易に又は高精度に検出することが可能となる。
前記コンピュータは、前記駆動源の前記回転情報と前記アクチュエータの前記動作指令値との関係を規定したマップをさらに備えてもよい。また、前記指令値算出部は、前記マップを用いて前記回転情報に対応する前記動作指令値を特定してもよい。さらに、前記マップは、前記ストッパと前記ホルダ部との当接が無い状態での振動伝達特性を規定した第1マップと、前記当接が有る状態での前記振動伝達特性を規定した第2マップとを含んでもよい。さらにまた、前記指令値算出部は、前記当接判定部によって判断された前記当接の有無に応じて、前記第1マップと前記第2マップとを持ち替えることで前記動作指令値を補正してもよい。
これにより、ストッパ(可動部)とホルダ部(固定部)との当接の有無に応じて第1マップと第2マップとを持ち替えるだけで、当接の有無による振動伝達特性の変化に対応した振動抑制制御を行うことが可能となる。
前記当接判定部は、前記推定振動と前記検出振動との差分が振動閾値を超えている場合に、前記ストッパと前記ホルダ部との当接有りと判定してもよい。これにより、推定振動と検出振動の比較を高精度に行うことが可能となる。
前記指令値算出部は、前記当接判定部が当接有りと判断した状態の継続時間が時間閾値を超える場合に、前記動作指令値又は前記回転情報を補正してもよい。当接の有無の切替りが頻繁に起こる振動の場合には、動作指令値又は回転情報の補正により却って振動低減性能が低下するおそれがある。そのような場合には、動作指令値又は回転情報の補正を行わないことで、振動低減性能の低下を抑えることが可能となる。また、第1マップと第2マップの切替えはメモリの負荷を増加させる。そのため、当接の有無の切替りが頻繁に起こる場合には、動作指令値又は回転情報の補正を行わないことでメモリの負荷増加を抑制することが可能となる。
前記加速度センサは、前記能動マウントよりもシートに近い第1地点に配置されてもよい。また、前記指令値算出部は、前記能動マウントよりも前記シートに近い第2地点を振動評価対象地点として前記動作指令値を算出してもよい。さらに、前記振動推定部は、前記第2地点を前記振動評価対象地点として前記推定振動を推定してもよい。
これにより、例えば、能動マウントよりもシートに近い第2地点を基準として能動マウントを変位させることができる。従って、能動マウント近傍の地点を基準として比較する場合と比較して、乗員の感覚により近い形で振動の伝達を抑制することが可能となる。また、上記のように第2地点を基準として能動マウントを変位させる場合、推定振動も同じ第2地点を基準とすることで、動作指令値の特性を推定振動の推定に流用することが可能となる。その際、第2地点と同様、能動マウントよりもシートに近い第1地点を基準として検出した検出振動と、推定振動とを比較することで、ストッパ(可動部)とホルダ部(固定部)との当接を高精度に検出することが可能となる。
前記ストッパは、前記アクチュエータにより前記能動マウントが変位する方向に対して傾斜した方向(例えば、アクチュエータによる能動マウントの変位方向に対して垂直な方向)に延在してもよい。これにより、例えば、車両の加速時又は減速時により駆動源が変位することに伴って能動マウントの可動部が固定部に当接する場合でも可動部を保護することが可能となる。また、そのような位置にストッパを配置した場合におけるストッパとホルダ部の当接に応じて、動作指令値又は回転情報を補正することが可能となる。
前記防振装置は、前記車体に配置されて前記駆動源を支持すると共に、受動減衰部材の変形により前記駆動源から前記車体への振動の伝達を受動的に抑制する複数の受動マウントを備えてもよい。また、前記能動マウントは、前記駆動源の左側及び右側のうちの一方に配置されてもよい。さらに、前記受動マウントは、前記駆動源の及び右のうちの他方と前記駆動源の後ろ側とに配置されることで、前記駆動源は、慣性主軸で支持されてもよい。これにより、1つの能動マウントと複数の受動マウントとを用いて、簡易な構成で駆動源を支持すると共に、駆動源から車体への振動伝達を抑制することが可能となる。
本発明に係る防振方法は、
車体に配置されて駆動源を支持すると共に、アクチュエータの進退により前記駆動源から前記車体への振動の伝達を能動的に抑制する能動マウントと、
前記アクチュエータを制御するコンピュータと、
前記駆動源から前記車体への前記振動を検出する加速度センサと
を備える防振装置を用いる防振方法であって、
前記能動マウントは、
前記アクチュエータの進退により変位して、前記駆動源からの前記振動の伝達を抑制する弾性部材と、
前記弾性部材を保持するホルダ部と
を備え、
前記弾性部材は前記ホルダ部に対向するストッパを備え
前記コンピュータは、
前記駆動源の回転情報から前記アクチュエータの動作指令値を算出する指令値算出ステップと、
前記ストッパと前記ホルダ部との当接が無い状態での前記振動を、前記回転情報又は前記動作指令値に基づいて推定する振動推定ステップと、
前記振動推定ステップにおいて推定された推定振動と、前記加速度センサによって検出された検出振動との差分に基づいて、前記ストッパと前記ホルダ部との当接の有無を判定する当接判定ステップと、
前記当接判定ステップによって判定された前記当接の有無に応じて前記動作指令値又は前記回転情報を補正する補正ステップと
を実行することを特徴とする。
本発明によれば、ストッパとホルダ部との当接の有無に応じて動作指令値又は回転情報を補正する。このため、当接による振動伝達特性の変化を踏まえて能動マウントを変位させることで、振動低減性能を向上することが可能となる。或いは、当接による振動伝達特性の変化に対応できない場合、能動マウントを停止させる又は出力を低下させることで、振動低減性能を悪化させる可能性を低くすることが可能となる。
本発明によれば、振動低減性能を向上することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る防振装置を搭載した車両の概略構成を示す側面図である。 前記実施形態における前記車両の概略構成を示す平面図である。 前記実施形態における前記車両内の制御系を示すブロック図である。 前記実施形態のエンジンマウント(ACM)の内部構成を示す図である。 前記実施形態におけるACM電子制御装置及びその周辺を示すブロック図である。 図6Aは、前記ACMのエンジン側におけるエンジン回転速度とエンジン振動の関係の一例を示す図であり、図6Bは、前記ACMの車体側における前記エンジン回転速度と前記エンジン振動の関係の一例を示す図である。 前記実施形態のストッパ当接判定部による当接判定処理のフローチャートである。
A.一実施形態
<A−1.全体構成>
[A−1−1.概要]
図1は、本発明の一実施形態に係る防振装置200を搭載した車両10の概略構成を示す側面図である。図2は、本実施形態における車両10の概略構成を示す平面図である。図3は、本実施形態における車両10内の制御系を示すブロック図である。図1〜図3に示すように、車両10は、駆動源(原動機)としてエンジン12を有するいわゆるエンジン車両である。後述するように、車両10は、エンジン12に加えて、走行モータを有するいわゆるハイブリッド車両であってもよい。車両10は、防振装置200に加えて、エンジン12の制御に関連するエンジン制御系100(図3)と、バッテリ14(図5)とを有する。
[A−1−2.エンジン12]
本実施形態のエンジン12は、直列4気筒(L型4気筒)である。エンジン12は、4気筒以外の気筒数(例えば、6気筒又は8気筒)であってもよい。また、直列(L型)以外の気筒配置(例えば、V型)とすることもできる。
エンジン12は、その回転軸Ax(図2)が車幅方向とされた状態において、エンジンマウント202l、202r、202rrを介して車体16(図1)に支持されている。本実施形態のエンジン12は、エンジンマウント202l、202r、202rrの3点で支持(又は固定)される。また、エンジン12は、慣性主軸でエンジンマウント202l、202r、202rrに支持される。
[A−1−3.エンジン制御系100]
図3に示すように、エンジン制御系100は、エンジン12に関連する構成要素として、上死点センサ102(以下「TDCセンサ102」ともいう。)と、クランクセンサ104と、燃料噴射電子制御装置106(以下「FI ECU106」という。)とを有する。
TDCセンサ102は、図示しないエンジンピストンが上死点に来たこと(上死点タイミング)を検出し、上死点タイミングを示す信号(以下「TDCパルス信号Stdc」という。)をFI ECU106に出力する。クランクセンサ104は、図示しないクランクシャフトの回転位置(以下「クランク回転位置θcrk」という。)を検出し、クランク回転位置θcrkを示す信号(クランクパルス信号Scrk)をFI ECU106に出力する。
FI ECU106は、クランクパルス信号Scrk、TDCパルス信号Stdc等の各種入力信号に基づいてエンジン12を制御する。例えば、FI ECU106は、クランクパルス信号Scrkに基づいて、単位時間当たりのエンジン12の回転数(以下「エンジン回転速度Ne」という。)[rpm]を算出して用いる。後述する防振装置200のACM電子制御装置204と同様、FI ECU106は、図示しない入出力部、制御部及び記憶部を有する。
[A−1−4.バッテリ14]
本実施形態のバッテリ14(蓄電装置)(図5)は、いわゆる12Vバッテリであり、車両10において低電圧で作動する各種補機(防振装置200を含む。)に電力を供給する。バッテリ14に加え又はこれに代えて、別の蓄電装置を用いることも可能である。そのような蓄電装置としては、例えば、12Vよりも高電圧のバッテリ(例えば、走行モータ用のバッテリ)又はキャパシタを用いることができる。
[A−1−5.防振装置200]
(A−1−5−1.概要)
防振装置200は、エンジン12から車体16への振動伝達を抑制する。防振装置200は、エンジンマウント202l、202r、202rrと、ACM電子制御装置204(以下「ACM ECU204」という。)とを有する。エンジンマウント202l、202rrは、エンジン12からの振動V(以下「エンジン振動V」ともいう。)を受動的に抑制する。以下では、エンジンマウント202l、202rrを、受動エンジンマウント202l、202rr又は受動マウント202l、202rrともいう。
また、エンジンマウント202rは、エンジン振動Vを能動的に抑制する。以下では、エンジンマウント202rを、能動エンジンマウント202r、能動マウント202r、マウント202r又はACM202rともいう。ここでの「ACM」は、能動的にエンジン振動Vを抑制するアクティブ・コントロール・マウントの意味である。
(A−1−5−2.受動エンジンマウント202l、202rr)
図2に示すように、受動エンジンマウント202lは、車両10を基準としてエンジン12の左側に配置され、受動エンジンマウント202rrは、エンジン12の後ろ側に配置される。受動マウント202l、202rrは、エンジン12及び車体16それぞれにボルト等の固定手段により固定される。
受動マウント202l、202rrは、図示しない受動減衰要素(例えばゴム)を有する。能動マウント202rと異なり、受動マウント202l、202rrは、後述するアクチュエータ210(図4)等を有さない。そのため、エンジン12の振動は、受動マウント202l、202rrの受動減衰要素により受動的に減衰されて車体16に伝達される。
(A−1−5−3.能動エンジンマウント202r)
図2に示すように、能動エンジンマウント202rは、車両10を基準としてエンジン12の右側に配置される。後述するように、能動マウント202rをその他の場所に設けることも可能である。能動マウント202rは、アクチュエータ210(図4)を駆動することによりエンジン振動V(図1)を能動的に抑制する。
図4は、本実施形態のエンジンマウント202rの内部構成を示す図である。図4に示すように、能動マウント202rは、アクチュエータ210、加振板212及びゴム板214を有する。
アクチュエータ210は、エンジン振動Vを相殺する相殺振動を生成する。図4に示すように、アクチュエータ210は、駆動軸216及びコイル218を有する。換言すると、アクチュエータ210は、ソレノイドにより構成することができる。駆動軸216は、コイル218の通電に伴う電磁力に応じて進退する。加振板212は、駆動軸216の進退に応じて進退して、能動マウント202r内に封入された液体を付勢する。ゴム板214は、加振板212が固定されて加振板212の動きに合わせて変位する。能動マウント202r内に封入された液体が付勢されることに伴って、ゴム部220が変位する。アクチュエータ210をソレノイドで構成する代わりに、アクチュエータ210は、例えば、エンジン12の負圧を図示しない弁により調節する構成とすることも可能である。
ゴム部220(弾性部材)は、エンジン12に固定されるエンジン固定部222と一体化されている。また、ゴム部220は、ホルダ部224との接触時の衝撃を緩和するストッパ226が設けられている。ホルダ部224は、図示しないボルトにより車体16に固定される下側ホルダ230と、下側ホルダ230に固定されてゴム部220等を収容する上側ホルダ232とを有する。
(A−1−5−4.ACM ECU204)
図5は、本実施形態におけるACM ECU204及びその周辺を示すブロック図である。ACM ECU204は、能動マウント202rのアクチュエータ210を制御する。図1及び図2に示すように、本実施形態のACM ECU204は、ステアリングコラム20の根元付近に配置される。或いは、その他の場所にACM ECU204を配置してもよい。
図3に示すように、ACM ECU204は、入出力部250、制御部252及び記憶部254を有する。ACM ECU204がアクチュエータ210を駆動させることにより、車体16へのエンジン振動の伝達を能動的に抑制するための振動抑制制御を行う。
入出力部250は、ACM ECU204とその他の部位との間の信号の入出力を行う。制御部252は、記憶部254に記憶されているプログラムを実行することにより、ACM202rを制御する。図5に示すように、制御部252は、演算部260、ソレノイド駆動回路262及び電流センサ264を含む。演算部260は、例えば、中央処理装置(CPU)を含む。制御部252の詳細については、図5を参照して後述する。
記憶部254は、制御部252(特に演算部260)が利用するプログラム及びデータを記憶する。記憶部254は、例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)を備える。RAMとしては、レジスタ等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリとを用いることができる。また、記憶部254は、RAMに加え、リード・オンリー・メモリ(ROM)及び/又はソリッド・ステート・ドライブ(SSD)を有してもよい。
なお、本実施形態では、制御部252(特に演算部260)が用いるプログラム及びデータは、車両10の記憶部254に記憶されていることを想定している。しかしながら、例えば、入出力部250に含まれる無線装置(図示せず)を介して外部サーバ(図示せず)からプログラム及びデータの一部を取得してもよい。
<A−2.ACM ECU204の制御部252の構成>
[A−2−1.制御部252の概要]
上記のように、図5は、本実施形態におけるACM ECU204及びその周辺を示すブロック図である。図5では、本実施形態のACM ECU204の制御部252の詳細(制御部252が実現する機能を含む。)が示されている。図5に示すように、制御部252は、演算部260と、ソレノイド駆動回路262と、電流センサ264とを有する。
演算部260は、FI ECU106からのTDCパルス信号Stdc(又はTDCパルスPtdc)及びCRKパルス信号Scrk(又はCRKパルスPcrk)に基づいて目標デューティ比DUTtarを算出する。そして、演算部260は、目標デューティ比DUTtarに基づく駆動信号Sdをソレノイド駆動回路262に出力する。ソレノイド駆動回路262は、駆動信号Sd(又は目標デューティ比DUTtar)に基づいてバッテリ14からACM202rに対して電流Iacmを流してACM202rのアクチュエータ210を作動させる。電流センサ264は、バッテリ14からACM202rに流れる電流Iacmを検出する。
[A−2−2.演算部260]
(A−2−2−1.演算部260の概要)
上記のように、演算部260は、FI ECU106からのTDCパルス信号Stdc(又はTDCパルスPtdc)及びCRKパルス信号Scrk(又はCRKパルスPcrk)に基づく駆動信号Sdをソレノイド駆動回路262に出力する。図5に示すように、演算部260は、パルス読取部300と、回転情報算出部302と、加速度センサ304と、車体振動推定部306と、ストッパ当接判定部308と、振幅算出マップ310と、位相算出マップ312と、目標電流波形算出部314と、出力タイミング設定部316と、駆動信号生成部318とを有する。
(A−2−2−2.パルス読取部300)
パルス読取部300は、FI ECU106から出力されるTDCパルスPtdc及びCRKパルスPcrkを読み取る。
(A−2−2−3.回転情報算出部302)
回転情報算出部302は、パルス読取部300で読み取られたTDCパルスPtdc及びCRKパルスPcrkに基づいてエンジン12の回転情報Irを算出する。回転情報Irは、エンジン12の周期ME[sec]及び回転トルクTRが含まれる。なお、周期MEに代えて周波数[Hz]を算出してもよい。本明細書において、周期MEを回転数NEと読み換えることも可能である。
周期MEは、単位時間当たりのTDCパルス数又はCRKパルス数に基づいて求められる。また、回転トルクTRは、次のようにして求められる。先ず、CRKパルスPcrkの間隔を算出する。次に、所定のクランクアングルをCRKパルスPcrkの間隔で除算してクランク角速度を算出し、クランク角速度を時間微分してクランク角加速度を算出する。そして、エンジン12のクランクシャフト回りの所定のイナーシャとクランク角加速度とを乗算することによりクランクシャフト回りの回転トルクTRを算出する。
(A−2−2−4.加速度センサ304)
加速度センサ304は、ACM ECU204におけるエンジン振動Vの加速度G(以下「検出加速度Gd」ともいう。)を検出する。加速度センサ304による検出加速度Gdの方向は、車両10の前後方向である。加速度センサ304は、ACM ECU204の基板(図示せず)に実装されている。ACM ECU204はステアリングコラム20の根元付近に配置されるため、加速度センサ304の位置は、ACM202rよりもシート30に近い地点(第1地点P1)となる。第1地点P1は、後述する第2地点P2に近い位置となる。
(A−2−2−5.車体振動推定部306)
車体振動推定部306は、回転情報算出部302からの出力(エンジン12のトルクTR及び回転周期ME)に基づいてエンジン振動V(以下「推定振動Ve」ともいう。)を推定する。本実施形態では、特に振動Vの振幅Aeを推定する。或いは、振動Vのその他の情報(例えば周期又は周波数)を用いてもよい。
(A−2−2−6.ストッパ当接判定部308)
ストッパ当接判定部308(以下「当接判定部308」ともいう。)は、ストッパ226がホルダ部224に当接したか否かを判定する当接判定処理を実行する。当接を判定するのは、ACM202rを介してエンジン12から車体16に伝達される振動Vが、当接の有無に応じて変化するためである。
図6Aは、ACM202rのエンジン12側におけるエンジン回転速度Neとエンジン振動Vの関係の一例を示す図であり、図6Bは、ACM202rの車体16側におけるエンジン回転速度Neとエンジン振動Vの関係の一例を示す図である。図6Aに示すように、ACM202rのエンジン12側では、エンジン回転速度Ne毎に振動Vが取り得る範囲が狭くなっている。図6Aに示す直線500は、エンジン回転速度Neと振動Vが略比例関係にあることを示している。
これに対し、図6Bに示すように、ACM202rの車体16側では、エンジン回転速度Ne毎に振動Vが取り得る範囲が広くなっている。本発明者の調査により、これは、車両10の加速によりストッパ226がホルダ部224に当接したためであることがわかった。特定のエンジン回転速度Neに対して、振動Vの範囲が広くなると、アクチュエータ210の動作により振動Vを低減することが困難となる。そこで、本実施形態では、ストッパ226とホルダ部224の当接の有無を判定し、判定結果に応じて制御を切り替える。
図7は、本実施形態のストッパ当接判定部308による当接判定処理のフローチャートである。図7のステップS11において、当接判定部308は、車体振動推定部306から推定振動Ve(特にその振幅である推定振動振幅Ae(以下「推定振幅Ae」ともいう。))を取得する。ステップS12において、当接判定部308は、加速度センサ304から加速度Gを取得する。ステップS13において、当接判定部308は、加速度Gに基づいて検出振動振幅Ad(以下「検出振幅Ad」ともいう。)を算出する。検出振幅Adを算出する際は、推定振幅Aeとの比較が可能なように所定係数の乗算等を行ってもよい。
ステップS14において、当接判定部308は、推定振幅Aeと検出振幅Adの偏差ΔA(=Ae−Ad)が偏差閾値THΔA以上であるか否かを判定する。偏差ΔAが偏差閾値THΔA以上である場合(S14:TRUE)、ステップS15において、ストッパ当接判定部308は、ストッパ226とホルダ部224との当接有りと判定する。また、偏差ΔAが偏差閾値THΔA以上でない場合(S14:FALSE)、ステップS16において、当接判定部308は、ストッパ226とホルダ部224との当接無しと判定する。
なお、ストッパ当接判定部308は、ストッパ226とホルダ部224との当接有りと判定した状態の継続時間Tが時間閾値THtを超える場合にのみ、当接有りとの判定を確定する。
ステップS15又はS16の後、ステップS17において、当接判定部308は、判定結果を示す当接信号Scを、振幅算出マップ310及び位相算出マップ312に出力する。換言すると、当接判定部308は、判定結果に基づいて振幅算出マップ310及び位相算出マップ312の内容を切り替える。
(A−2−2−7.振幅算出マップ310)
図5の振幅算出マップ310は、回転情報算出部302が算出した回転トルクTRに基づいて目標電流波形Wi算出用の振幅Avを特定する。本実施形態では、微小時間領域においてアクチュエータ210に印加する電圧をデューティ制御する。また、アクチュエータ210を駆動する電流Iacmの周期を、その1周期(アクチュエータ駆動周期)に対応する微小時間領域の個数で設定する。振幅Avは、1つのアクチュエータ駆動周期全体における電流Iacmの波形の振幅を示す。目標電流波形Wiの利用については、例えば、特開2002−139095号公報の図5及びその関連記載を参照されたい。
振幅算出マップ310は、回転トルクTRが大きくなるほど、大きな振幅Avを選択し、回転トルクTRが小さくなるほど、小さな振幅Avを選択する。振幅Avを算出する際、ACM202rよりもシート30に近い第2地点P2を振動評価対象地点として設定する。第2地点P2は、例えば、ACM ECU204の位置(本実施形態では、ステアリングコラム20の根元付近)が設定される。従って、エンジン振動Vが抑制されているか否かは、第2地点P2を基準として評価されることとなる。
図5に示すように、振幅算出マップ310は、第1振幅マップ320と、第2振幅マップ322とを有する。第1振幅マップ320は、ストッパ226とホルダ部224との当接が無い場合におけるトルクTRと振幅Avとの関係を規定したマップである。第2振幅マップ322は、ストッパ226とホルダ部224との当接が有る場合におけるトルクTRと振幅Avとの関係を規定したマップである。振幅算出マップ310は、ストッパ当接判定部308からの当接信号Scに基づいて当接の有無を知る。
(A−2−2−8.位相算出マップ312)
位相算出マップ312は、回転情報算出部302が算出した周期MEに基づいて、目標電流波形Wiを構成する目標電流Itar算出用の位相Pvを特定する。上記のように、本実施形態では、微小時間領域においてアクチュエータ210に印加する電圧をデューティ制御する。また、アクチュエータ210を駆動する電流Iacmの周期を、その1周期(アクチュエータ駆動周期)に対応する微小時間領域の個数で設定する。位相Pvは、各アクチュエータ駆動周期及びソレノイド駆動回路262のスイッチング周期の特定に用いられる。
位相算出マップ312は、周期MEが短くなるほど、位相Pvの変化速度を速くし、周期MEが長くなるほど、位相Pvの変化速度を遅くする。振幅Avと同様、位相Pvを算出する際、ACM202rよりもシート30に近い第2地点P2を振動評価対象地点として設定する。第2地点P2は、例えば、ACM ECU204の位置(本実施形態では、ステアリングコラム20の根元付近)が設定される。従って、エンジン振動Vが抑制されているか否かは、第2地点P2を基準として評価されることとなる。
図5に示すように、位相算出マップ312は、第1位相マップ330と、第2位相マップ332とを有する。第1位相マップ330は、ストッパ226とホルダ部224との当接が無い場合における周期MEと位相Pvとの関係を規定したマップである。第2位相マップ332は、ストッパ226とホルダ部224との当接が有る場合における周期MEと位相Pvとの関係を規定したマップである。位相算出マップ312は、ストッパ当接判定部308からの当接信号Scに基づいて当接の有無を知る。
(A−2−2−9.目標電流波形算出部314)
目標電流波形算出部314は、振幅算出マップ310が特定した振幅Avに対応する目標電流波形Wiを特定する。目標電流波形Wiは、振動Vの1次成分のみならず、2次以降の成分に対応する成分を組み合わせて形成してもよい。振幅Avが大きくなるほど、最大値(振幅)が大きい波形の目標電流波形Wiを算出し、振幅Avが小さくなるほど、最大値(振幅)が小さい波形の目標電流波形Wiを算出する。
(A−2−2−10.出力タイミング設定部316)
出力タイミング設定部316は、位相算出マップ312が設定した位相Pvに基づいて、目標電流Itarの出力タイミングPcを設定する。出力タイミングPcは、目標電流波形Wiを出力するアクチュエータ駆動周期の長さと、目標電流波形Wiを構成する各目標電流Itarの出力周期の長さ(ポイント数)とを示す。
(A−2−2−11.駆動信号生成部318)
駆動信号生成部318は、ソレノイド駆動回路262に対して駆動信号Sd(オン信号)を出力する目標デューティ比DUTtarを、目標電流波形Wi(又は目標電流Itarの配列)に基づいて算出する。デューティ比DUTは、1スイッチング周期Pswにおける駆動電圧Vdrの印加時間Taの割合であり、下記の式(1)により定義される。
DUT=Ta/Psw (1)
スイッチング周期Pswは、アクチュエータ駆動周期Paに複数含まれる。本実施形態の駆動電圧Vdrは固定電圧である。
そして、駆動信号生成部318は、そのデューティ比DUTを用いてアクチュエータ210に駆動電圧Vdrを印加する。目標デューティ比DUTtarを算出する際は、目標電流波形算出部314からの目標電流波形Wiと、出力タイミング設定部316からの出力タイミングPcと、電流センサ264からのACM電流Iacmとを用いる。
目標デューティ比DUTtarの算出に際し、駆動信号生成部318は、いわゆるPID(Proportional-Integral-Differential)制御を用いる。具体的には、駆動信号生成部318は、下記の式(2)により目標デューティ比DUTtarを算出する。
DUTtar(n)=P(n)+I(n)+D(n) (2)
上記式(2)において、PはP項(比例項)であり、IはI項(積分項)であり、DはD項(微分項)である。P、I、Dは、それぞれ下記の式(3)〜(5)で定義される。
P(n)=Kp{Itar(n+1)−Iacm(n)} (3)
I(n)=Ki{Itar(n)−Iacm(n)} (4)
D(n)=D(n−1)+Kd{Itar(n)−Iacm(n)} (5)
上記式(2)〜(5)において、「n」は今回のスイッチング周期Pswにおける値を示し、「n−1」は前回のスイッチング周期Pswにおける値を示し、「n+1」は次回のスイッチング周期Pswにおける値を示す。KpはP項ゲインであり、KiはI項ゲインであり、KdはD項ゲインである。
[A−2−3.ソレノイド駆動回路262]
ソレノイド駆動回路262(以下「駆動回路262」ともいう。)は、演算部260(駆動信号生成部318)からの駆動信号Sdに基づいてアクチュエータ210に駆動電圧Vdrを印加する。換言すると、本実施形態では、パルス幅変調(PWM:pulse width modulation)を用いる。このため、駆動電圧Vdrは固定電圧である。本実施形態において、駆動回路262は、制御部252の一部であるが、ACM202rの一部として構成してもよい。駆動回路262は、アクチュエータ210に対する電力の供給(又は電圧の印加)を切り替える。
[A−2−4.電流センサ264]
電流センサ264は、ソレノイド駆動回路262を介してバッテリ14からACM202rに供給される電流Iacm(ACM電流Iacm)を検出する。図5に示すように、電流センサ264は、検出素子350と、電流検出回路352とを有する。本実施形態の検出素子350は、ホール素子であり、配線354を流れる電流Iacmに応じた電圧Vhを出力する。電流検出回路352は、検出素子350が検出した電圧Vhと、ACM電流Iacmとの関係を規定した電圧−電流マップ(図示せず)を有している。電流検出回路352は、電圧Vhに対応するACM電流Iacmを電圧−電流マップから読み出して出力する。
<A−3.本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態によれば、ストッパ226(可動部)とホルダ部224(固定部)との当接の有無に応じて第1・第2振幅マップ320、322及び第1・第2位相マップ330、332を切り替える(図5)。換言すると、当接の有無に応じて目標電流波形Wiの振幅Av及び位相Pv(動作指令値)を補正する。このため、当接による振動伝達特性の変化を踏まえてACM202r(能動マウント)を変位させることで、振動低減性能を向上することが可能となる。或いは、当接による振動伝達特性の変化に対応できない場合、ACM202rを停止させる又は出力を低下させることで、振動低減性能を悪化させる可能性を低くすることが可能となる。
本実施形態において、ACM ECU204(コンピュータ)は、エンジン12(駆動源)のトルクTR及び周期ME(回転情報)と目標電流波形Wiの振幅Av及び位相Pv(動作指令値)との関係を規定した振幅算出マップ310及び位相算出マップ312を備える(図5)。また、演算部260(指令値算出部)は、マップ310、312を用いてトルクTR及び周期ME(回転情報)に対応する振幅Av及び位相Pvを特定する。さらに、振幅算出マップ310は、ストッパ226とホルダ部224との当接が無い状態での振動伝達特性を規定した第1振幅マップ320と、当接が有る状態での振動伝達特性を規定した第2振幅マップ322とを含む。さらにまた、演算部260は、ストッパ当接判定部308(当接判定部)によって判断された当接の有無に応じて、第1振幅マップ320と第2振幅マップ322とを持ち替えることで振幅Av(動作指令値)を補正する。
これにより、ストッパ226(可動部)とホルダ部224(固定部)との当接の有無に応じて第1振幅マップ320と第2振幅マップ322とを持ち替えるだけで、当接の有無による振動伝達特性の変化に対応した振動抑制制御(能動振動制御)を行うことが可能となる。位相算出マップ312についても同様に、第1位相マップ330と第2位相マップ332とを持ち替えて位相Pv(動作指令値)を補正することで同様の効果を奏する。
本実施形態において、ACM ECU204(コンピュータ)は、ストッパ226とホルダ部224との当接が無い状態での振動V(推定振動Ve)を、エンジン12のトルクTR及び周期ME(動作指令値)に基づいて推定する車体振動推定部306を備える(図5)。また、防振装置200は、エンジン12(駆動源)から車体16への振動Vの加速度Gを検出する加速度センサ304を備える(図5)。さらに、ストッパ当接判定部308(当接判定部)は、振動推定部306が推定した推定振動Veと、加速度センサ304が検出した検出振動Vdとの差分に基づいて、ストッパ226とホルダ部224との当接の有無を判定する(図7)。
これにより、ストッパ226とホルダ部224との当接の有無を、推定値(推定振動Ve)と検出値(検出振動Vd)の比較により判定可能となる。従って、ストッパ226とホルダ部224との当接の有無を容易に又は高精度に検出することが可能となる。
また、加速度センサ304等の加速度センサは、車両10に比較的多数設けられるものである。そこで、加速度センサ304は、ストッパ226とホルダ部224との当接を判定する以外の目的でも使用することができる。そのように加速度センサ304の目的を複数設定したとき、加速度センサ304の代わりに、接触センサ、圧力センサ又はストロークセンサを設ける場合に比べて、低コスト化が可能となる。加えて、当接の有無を高精度に検出することが可能となる。
本実施形態において、ストッパ当接判定部308(当接判定部)は、推定振動Veの推定振幅Aeと検出振動Vdの検出振幅Adとの偏差ΔAが偏差閾値THΔAを超えている場合に(図7のS14:TRUE)、ストッパ226とホルダ部224との当接有りと判定する(S15)。これにより、推定振動Veと検出振動Vdの比較を高精度に行うことが可能となる。
本実施形態において、演算部260(指令値算出部)は、ストッパ当接判定部308(当接判定部)が当接有りと判断した状態の継続時間Tが時間閾値THtを超える場合に、当接有りとの判定を確定する。換言すると、継続時間Tが時間閾値THtを超える場合に目標電流波形Wiの振幅Av及び位相Pv(動作指令値)を補正する。
当接の有無の切替りが頻繁に起こる振動の場合には、振幅Av及び位相Pv(動作指令値)の補正により却って振動低減性能が低下するおそれがある。そのような場合には、振幅Av及び位相Pvの補正を行わないことで、振動低減性能の低下を抑えることが可能となる。また、第1振幅マップ320と第2振幅マップ322の切替え又は第1位相マップ330と第2位相マップ332の切替えは、記憶部254を構成するメモリの負荷を増加させる。そのため、当接の有無の切替りが頻繁に起こる場合には、振幅Av及び位相Pvの補正を行わないことでメモリの負荷増加を抑制することが可能となる。
本実施形態において、加速度センサ304は、ACM202rよりもシート30に近い第1地点P1に配置される(図1及び図2)。また、演算部260(指令値算出部)は、ACM202r(能動マウント)よりもシート30に近い第2地点P2を振動評価対象地点として目標電流波形Wiの振幅Av及び位相Pv(動作指令値)を算出する。さらに、振動推定部306は、第2地点P2を振動評価対象地点として推定振動Veを推定する。
これにより、例えば、ACM202rよりもシート30に近い第2地点P2を基準としてACM202rを変位させることができる。従って、ACM202r近傍の地点を基準として比較する場合と比較して、乗員の感覚により近い形で振動の伝達を抑制することが可能となる。また、上記のように第2地点P2を基準としてACM202rを変位させる場合、推定振動Veも同じ第2地点P2を基準とすることで、振幅Av及び位相Pvの特性を推定振動Veの推定に流用することが可能となる。その際、第2地点P2と同様、ACM202rよりもシート30に近い第1地点P1を基準として検出した検出振動Vdと、推定振動Veとを比較することで、ストッパ226(可動部)とホルダ部224(固定部)との当接を高精度に検出することが可能となる。
本実施形態において、ストッパ226は、アクチュエータ210によりACM202r(能動マウント)が変位する方向に対して傾斜した方向(具体的には、アクチュエータ210によるACM202rの変位方向に対して垂直な方向)に延在する(図4)。これにより、例えば、車両10の加速時又は減速時によりエンジン12(駆動源)が変位することに伴ってACM202rのゴム部220(可動部)がホルダ部224(固定部)に当接する場合でもゴム部220を保護することが可能となる。また、そのような位置にストッパ226を配置した場合におけるストッパ226とホルダ部224の当接に応じて、目標電流波形Wiの振幅Av及び位相Pv(動作指令値)を補正することが可能となる。
本実施形態において、防振装置200は、車体16に配置されてエンジン12(駆動源)を支持すると共に、受動減衰部材の変形によりエンジン12から車体16への振動の伝達を受動的に抑制する複数の受動マウント202l、202rrを備える(図1、図2)。また、ACM202r(能動マウント)は、エンジン12の右側に配置され、受動マウント202l、202rrは、エンジン12の左側と後ろ側とに配置されることで、エンジン12は、慣性主軸で支持される。これにより、1つのACM202rと複数の受動マウント202l、202rrとを用いて、簡易な構成でエンジン12を支持すると共に、エンジン12から車体16への振動伝達を抑制することが可能となる。
B.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
<B−1.適用対象>
上記実施形態では、走行モータを有さないエンジン車両である車両10に防振装置200(ACM ECU204)を適用した(図1〜図3)。しかしながら、例えば、ストッパ226(可動部)とホルダ部224(固定部)との当接の有無に応じて動作指令値(目標電流波形Wiの振幅Av、位相Pv)又は回転情報(エンジン12のトルクTR、周期ME)を補正する観点からすれば、これに限らない。例えば、エンジン12に加えて走行モータを有するハイブリッド車両である車両10に防振装置200を適用してもよい。或いは、防振装置200の適用対象は、車両10に限らず、エンジン12等の回転駆動源を備える移動物体(船舶や航空機等)に用いることもできる。或いは、防振装置200を、エンジン12等の回転駆動源を備える製造装置、ロボット又は家電製品に適用してもよい。
<B−2.エンジン12(駆動源)>
上記実施形態では、エンジン12を走行用(車両10の走行駆動力を生成するもの)としたが、例えば、走行モータを駆動力生成手段とする車両10であれば、エンジン12は、図示しない発電機を作動させるためのみに用いられるものであってもよい。
<B−3.エンジンマウント202l、202r、202rr>
上記実施形態では、エンジン12の左側と後ろ側とに受動マウント202l、202rrを配置し、エンジン12の右側にACM202r(能動マウント)を配置した(図2)。しかしながら、例えば、ストッパ226(可動部)とホルダ部224(固定部)との当接の有無に応じて動作指令値(目標電流波形Wiの振幅Av、位相Pv)又は回転情報(エンジン12のトルクTR、周期ME)を補正する観点からすれば、これに限らない。例えば、エンジン12の右側と後ろ側とに受動マウントを配置し、エンジン12の左側に能動マウントを配置することも可能である。或いは、エンジン12の左側と右側それぞれに受動マウントを配置し、エンジン12の前側及び後ろ側それぞれに能動マウントを設けることも可能である。
上記実施形態では、ストッパ226をゴム部220(可動部)に設けた(図4)。しかしながら、例えば、ストッパ226の当接の有無に応じて動作指令値(目標電流波形Wiの振幅Av、位相Pv)又は回転情報(エンジン12のトルクTR、周期ME)を補正する観点からすれば、これに限らない。例えば、ホルダ部224にストッパ226を設けることも可能である。
<B−4.ACM ECU204>
[B−4−1.構成]
上記実施形態では、ソレノイド駆動回路262をACM ECU204の一部とした(図5)。しかしながら、例えば、アクチュエータ210を駆動する観点からすれば、これに限らない。例えば、駆動回路262をACM202r内に配置することも可能である。
[B−4−2.制御]
(B−4−2−1.駆動源の回転情報)
上記実施形態では、エンジン12(駆動源)の回転情報としてトルクTR及び周期ME(エンジン回転速度Neの逆数に比例する値)を用いた(図5)。しかしながら、例えば、アクチュエータ210による相殺振動を生成する観点からすれば、これに限らない。例えば、エンジン回転速度Neの時間微分値(エンジン回転加速度[rpm/s])又はこれに相当する値を用いることも可能である。
(B−4−2−2.車体振動推定部306)
上記実施形態において、車体振動推定部306は、エンジン12のトルクTR及び周期ME(回転情報)に基づいて推定振動Veを算出した。しかしながら、例えば、ストッパ226とホルダ部224との当接の有無を判定するための推定値を算出する観点からすれば、これに限らない。例えば、車体振動推定部306は、目標電流波形Wiの振幅Av及び位相Pv(動作指令値)に基づいて推定振動Veを算出してもよい。
(B−4−2−3.ストッパ当接判定部308)
上記実施形態では、ストッパ226とホルダ部224との当接の有無を、推定振幅Aeと検出振幅Adとの比較に基づいて判定した(図7)。しかしながら、例えば、ストッパ226とホルダ部224との当接の有無を判定する観点からすれば、これに限らない。例えば、加速度センサ304が検出した加速度G自体に基づいて当該当接を判定することも可能である。
すなわち、本実施形態においてストッパ226とホルダ部224とが当接する場面としては、例えば車両10が加速又は減速しているときがある。車両10が加速している場合、慣性によりエンジン12は車体16に対して後方に変位し、これに伴って、ストッパ226がホルダ部224に当接する。また、車両10が減速している場合、慣性によりエンジン12は車体16に対して前方に変位し、これに伴って、ストッパ226がホルダ部224に当接する。従って、加速度Gの絶対値が加速度閾値以上になった場合、当接があったと推定することが可能となる。
或いは、加速度センサ304を用いずに、ストッパ226とホルダ部224の当接を接触センサにより直接検出することも可能である。或いは、圧力センサによりストッパ226がホルダ部224に当接した際の圧力を検出する手法を用いることもできる。或いは、ストロークセンサ等によりストッパ226又はホルダ部224の変位量及び変位方向を検出して当接を推定する手法も可能である。
(B−4−2−4.振幅算出マップ310)
上記実施形態の振幅算出マップ310は、当接無し用の第1振幅マップ320と、当接有り用の第2振幅マップ322とを含んでいた(図5)。しかしながら、例えば、ストッパ226とホルダ部224の当接の有無に応じてトルクTRと振幅Avの関係を変化させる観点からすれば、これに限らない。例えば、当接有りの場合、振幅Avをゼロにしてもよい。換言すると、当接有りの場合、ACM202rのアクチュエータ210を停止させてもよい。位相算出マップ312についても同様である。
(B−4−2−5.補正対象)
上記実施形態では、ストッパ226とホルダ部224の当接の有無に応じた補正対象として目標電流波形Wiの振幅Av及び位相Pvを挙げた(図5)。しかしながら、例えば、ACM202rの可動部と固定部の当接の有無をACM202rの動作に反映させる観点からすれば、これに限らない。例えば、トルクTR及び/又は周期MEを補正対象とすることも可能である。
[B−4−3.その他]
上記実施形態では、数値の比較において等号を含む場合と含まない場合とが存在した。しかしながら、例えば、等号を含む又は等号を外す特別な意味がなければ(換言すると、本発明の効果を得られる場合)、数値の比較において等号を含ませるか或いは含ませないかは任意に設定可能である。
その意味において、例えば、図7のステップS14における偏差ΔAが偏差閾値THΔA以上であるか否か(ΔA≧THΔA)の判定を、偏差ΔAが偏差閾値THΔAより大きいか否か(ΔA>THΔA)の判定に置き換えることができる。
上記実施形態では、図7に示すフローを用いた。しかしながら、例えば、本発明の効果を得られる場合、フローの内容(各ステップの順番)は、これに限らない。例えば図7のステップS11とステップS12の順番を入れ替えることが可能である。
12…エンジン(駆動源) 16…車体
30…シート 200…防振装置
202r…ACM(能動マウント) 204…ACM ECU(コンピュータ)
210…アクチュエータ 220…ゴム部(弾性部材)
226…ストッパ 260…演算部(指令値算出部)
304…加速度センサ 306…車体振動推定部(振動推定部)
308…ストッパ当接判定部(当接判定部)
310…振幅算出マップ(マップ) 312…位相算出マップ(マップ)
320…第1振幅マップ 322…第2振幅マップ
330…第1位相マップ 332…第2位相マップ
Av…振幅(動作指令値) ME…周期(回転情報)
Pv…位相(動作指令値) P1…第1地点
P2…第2地点 T…継続時間
THt…時間閾値 TR…トルク(回転情報)

Claims (8)

  1. 車体に配置されて駆動源を支持すると共に、アクチュエータの進退により前記駆動源から前記車体への振動の伝達を能動的に抑制する能動マウントと、
    前記アクチュエータを制御するコンピュータと、
    前記駆動源から前記車体への前記振動を検出する加速度センサと
    を備える防振装置であって、
    前記能動マウントは、
    前記アクチュエータの進退により変位して、前記駆動源からの前記振動の伝達を抑制する弾性部材と、
    前記弾性部材を保持するホルダ部と
    を備え、
    前記弾性部材は、前記ホルダ部に対向するストッパを備え、
    前記コンピュータは、
    前記駆動源の回転情報から前記アクチュエータの動作指令値を算出する指令値算出部と、
    前記ストッパと前記ホルダ部との当接が無い状態での前記振動を、前記回転情報又は前記動作指令値に基づいて推定する振動推定部と、
    前記振動推定部が推定した推定振動と、前記加速度センサが検出した検出振動との差分に基づいて、前記ストッパと前記ホルダ部との当接の有無を判定する当接判定部と
    を有し、
    前記指令値算出部は、前記当接判定部によって判定された前記当接の有無に応じて前記動作指令値又は前記回転情報を補正する
    ことを特徴とする防振装置。
  2. 請求項1に記載の防振装置において、
    前記コンピュータは、前記駆動源の前記回転情報と前記アクチュエータの前記動作指令値との関係を規定したマップをさらに備え、
    前記指令値算出部は、前記マップを用いて前記回転情報に対応する前記動作指令値を特定し、
    前記マップは、前記ストッパと前記ホルダ部との当接が無い状態での振動伝達特性を規定した第1マップと、前記当接が有る状態での前記振動伝達特性を規定した第2マップとを含み、
    前記指令値算出部は、前記当接判定部によって判断された前記当接の有無に応じて、前記第1マップと前記第2マップとを持ち替えることで前記動作指令値を補正する
    ことを特徴とする防振装置。
  3. 請求項1又は2に記載の防振装置において、
    前記当接判定部は、前記推定振動と前記検出振動との差分が振動閾値を超えている場合に、前記ストッパと前記ホルダ部との当接有りと判定する
    ことを特徴とする防振装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の防振装置において、
    前記指令値算出部は、前記当接判定部が当接有りと判断した状態の継続時間が時間閾値を超える場合に、前記動作指令値又は前記回転情報を補正する
    ことを特徴とする防振装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の防振装置において、
    前記加速度センサは、前記能動マウントよりもシートに近い第1地点に配置され、
    前記指令値算出部は、前記能動マウントよりも前記シートに近い第2地点を振動評価対象地点として前記動作指令値を算出し、
    前記振動推定部は、前記第2地点を前記振動評価対象地点として前記推定振動を推定する
    ことを特徴とする防振装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の防振装置において、
    前記ストッパは、前記アクチュエータにより前記能動マウントが変位する方向に対して傾斜した方向に延在する
    ことを特徴とする防振装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の防振装置と、
    前記防振装置は、前記車体に配置されて前記駆動源を支持すると共に、受動減衰部材の変形により前記駆動源から前記車体への振動の伝達を受動的に抑制する複数の受動マウントを備え、
    前記能動マウントは、前記駆動源の左側及び右側のうちの一方に配置され、前記受動マウントは、前記駆動源の左側及び右側のうちの他方と前記駆動源の後ろ側とに配置されることで、前記駆動源は、慣性主軸で支持される
    ことを特徴とする防振装置。
  8. 車体に配置されて駆動源を支持すると共に、アクチュエータの進退により前記駆動源から前記車体への振動の伝達を能動的に抑制する能動マウントと、
    前記アクチュエータを制御するコンピュータと、
    前記駆動源から前記車体への前記振動を検出する加速度センサと
    を備える防振装置を用いる防振方法であって、
    前記能動マウントは、
    前記アクチュエータの進退により変位して、前記駆動源からの前記振動の伝達を抑制する弾性部材と、
    前記弾性部材を保持するホルダ部と
    を備え、
    前記弾性部材は前記ホルダ部に対向するストッパを備え
    前記コンピュータは、
    前記駆動源の回転情報から前記アクチュエータの動作指令値を算出する指令値算出ステップと、
    前記ストッパと前記ホルダ部との当接が無い状態での前記振動を、前記回転情報又は前記動作指令値に基づいて推定する振動推定ステップと、
    前記振動推定ステップにおいて推定された推定振動と、前記加速度センサによって検出された検出振動との差分に基づいて、前記ストッパと前記ホルダ部との当接の有無を判定する当接判定ステップと、
    前記当接判定ステップによって判定された前記当接の有無に応じて前記動作指令値又は前記回転情報を補正する補正ステップと
    を実行することを特徴とする防振方法。
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