JP6887938B2 - 防振装置及び防振方法 - Google Patents
防振装置及び防振方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6887938B2 JP6887938B2 JP2017229952A JP2017229952A JP6887938B2 JP 6887938 B2 JP6887938 B2 JP 6887938B2 JP 2017229952 A JP2017229952 A JP 2017229952A JP 2017229952 A JP2017229952 A JP 2017229952A JP 6887938 B2 JP6887938 B2 JP 6887938B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- contact
- command value
- drive source
- stopper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
車体に配置されて駆動源を支持すると共に、アクチュエータの進退により前記駆動源から前記車体への振動の伝達を能動的に抑制する能動マウントと、
前記アクチュエータを制御するコンピュータと、
前記駆動源から前記車体への前記振動を検出する加速度センサと
を備えるものであって、
前記能動マウントは、
前記アクチュエータの進退により変位して、前記駆動源からの前記振動の伝達を抑制する弾性部材と、
前記弾性部材を保持するホルダ部と
を備え、
前記弾性部材は、前記ホルダ部に対向するストッパを備え、
前記コンピュータは、
前記駆動源の回転情報から前記アクチュエータの動作指令値を算出する指令値算出部と、
前記ストッパと前記ホルダ部との当接が無い状態での前記振動を、前記回転情報又は前記動作指令値に基づいて推定する振動推定部と、
前記振動推定部が推定した推定振動と、前記加速度センサが検出した検出振動との差分に基づいて、前記ストッパと前記ホルダ部との当接の有無を判定する当接判定部と
を有し、
前記指令値算出部は、前記当接判定部によって判定された前記当接の有無に応じて前記動作指令値又は前記回転情報を補正する
ことを特徴とする。
出振動)の比較により判定可能となる。従って、ストッパとホルダ部との当接の有無を容
易に又は高精度に検出することが可能となる。
車体に配置されて駆動源を支持すると共に、アクチュエータの進退により前記駆動源から前記車体への振動の伝達を能動的に抑制する能動マウントと、
前記アクチュエータを制御するコンピュータと、
前記駆動源から前記車体への前記振動を検出する加速度センサと
を備える防振装置を用いる防振方法であって、
前記能動マウントは、
前記アクチュエータの進退により変位して、前記駆動源からの前記振動の伝達を抑制する弾性部材と、
前記弾性部材を保持するホルダ部と
を備え、
前記弾性部材は、前記ホルダ部に対向するストッパを備え、
前記コンピュータは、
前記駆動源の回転情報から前記アクチュエータの動作指令値を算出する指令値算出ステップと、
前記ストッパと前記ホルダ部との当接が無い状態での前記振動を、前記回転情報又は前記動作指令値に基づいて推定する振動推定ステップと、
前記振動推定ステップにおいて推定された推定振動と、前記加速度センサによって検出された検出振動との差分に基づいて、前記ストッパと前記ホルダ部との当接の有無を判定する当接判定ステップと、
前記当接判定ステップによって判定された前記当接の有無に応じて前記動作指令値又は前記回転情報を補正する補正ステップと
を実行することを特徴とする。
<A−1.全体構成>
[A−1−1.概要]
図1は、本発明の一実施形態に係る防振装置200を搭載した車両10の概略構成を示す側面図である。図2は、本実施形態における車両10の概略構成を示す平面図である。図3は、本実施形態における車両10内の制御系を示すブロック図である。図1〜図3に示すように、車両10は、駆動源(原動機)としてエンジン12を有するいわゆるエンジン車両である。後述するように、車両10は、エンジン12に加えて、走行モータを有するいわゆるハイブリッド車両であってもよい。車両10は、防振装置200に加えて、エンジン12の制御に関連するエンジン制御系100(図3)と、バッテリ14(図5)とを有する。
本実施形態のエンジン12は、直列4気筒(L型4気筒)である。エンジン12は、4気筒以外の気筒数(例えば、6気筒又は8気筒)であってもよい。また、直列(L型)以外の気筒配置(例えば、V型)とすることもできる。
図3に示すように、エンジン制御系100は、エンジン12に関連する構成要素として、上死点センサ102(以下「TDCセンサ102」ともいう。)と、クランクセンサ104と、燃料噴射電子制御装置106(以下「FI ECU106」という。)とを有する。
本実施形態のバッテリ14(蓄電装置)(図5)は、いわゆる12Vバッテリであり、車両10において低電圧で作動する各種補機(防振装置200を含む。)に電力を供給する。バッテリ14に加え又はこれに代えて、別の蓄電装置を用いることも可能である。そのような蓄電装置としては、例えば、12Vよりも高電圧のバッテリ(例えば、走行モータ用のバッテリ)又はキャパシタを用いることができる。
(A−1−5−1.概要)
防振装置200は、エンジン12から車体16への振動伝達を抑制する。防振装置200は、エンジンマウント202l、202r、202rrと、ACM電子制御装置204(以下「ACM ECU204」という。)とを有する。エンジンマウント202l、202rrは、エンジン12からの振動V(以下「エンジン振動V」ともいう。)を受動的に抑制する。以下では、エンジンマウント202l、202rrを、受動エンジンマウント202l、202rr又は受動マウント202l、202rrともいう。
図2に示すように、受動エンジンマウント202lは、車両10を基準としてエンジン12の左側に配置され、受動エンジンマウント202rrは、エンジン12の後ろ側に配置される。受動マウント202l、202rrは、エンジン12及び車体16それぞれにボルト等の固定手段により固定される。
図2に示すように、能動エンジンマウント202rは、車両10を基準としてエンジン12の右側に配置される。後述するように、能動マウント202rをその他の場所に設けることも可能である。能動マウント202rは、アクチュエータ210(図4)を駆動することによりエンジン振動V(図1)を能動的に抑制する。
図5は、本実施形態におけるACM ECU204及びその周辺を示すブロック図である。ACM ECU204は、能動マウント202rのアクチュエータ210を制御する。図1及び図2に示すように、本実施形態のACM ECU204は、ステアリングコラム20の根元付近に配置される。或いは、その他の場所にACM ECU204を配置してもよい。
[A−2−1.制御部252の概要]
上記のように、図5は、本実施形態におけるACM ECU204及びその周辺を示すブロック図である。図5では、本実施形態のACM ECU204の制御部252の詳細(制御部252が実現する機能を含む。)が示されている。図5に示すように、制御部252は、演算部260と、ソレノイド駆動回路262と、電流センサ264とを有する。
(A−2−2−1.演算部260の概要)
上記のように、演算部260は、FI ECU106からのTDCパルス信号Stdc(又はTDCパルスPtdc)及びCRKパルス信号Scrk(又はCRKパルスPcrk)に基づく駆動信号Sdをソレノイド駆動回路262に出力する。図5に示すように、演算部260は、パルス読取部300と、回転情報算出部302と、加速度センサ304と、車体振動推定部306と、ストッパ当接判定部308と、振幅算出マップ310と、位相算出マップ312と、目標電流波形算出部314と、出力タイミング設定部316と、駆動信号生成部318とを有する。
パルス読取部300は、FI ECU106から出力されるTDCパルスPtdc及びCRKパルスPcrkを読み取る。
回転情報算出部302は、パルス読取部300で読み取られたTDCパルスPtdc及びCRKパルスPcrkに基づいてエンジン12の回転情報Irを算出する。回転情報Irは、エンジン12の周期ME[sec]及び回転トルクTRが含まれる。なお、周期MEに代えて周波数[Hz]を算出してもよい。本明細書において、周期MEを回転数NEと読み換えることも可能である。
加速度センサ304は、ACM ECU204におけるエンジン振動Vの加速度G(以下「検出加速度Gd」ともいう。)を検出する。加速度センサ304による検出加速度Gdの方向は、車両10の前後方向である。加速度センサ304は、ACM ECU204の基板(図示せず)に実装されている。ACM ECU204はステアリングコラム20の根元付近に配置されるため、加速度センサ304の位置は、ACM202rよりもシート30に近い地点(第1地点P1)となる。第1地点P1は、後述する第2地点P2に近い位置となる。
車体振動推定部306は、回転情報算出部302からの出力(エンジン12のトルクTR及び回転周期ME)に基づいてエンジン振動V(以下「推定振動Ve」ともいう。)を推定する。本実施形態では、特に振動Vの振幅Aeを推定する。或いは、振動Vのその他の情報(例えば周期又は周波数)を用いてもよい。
ストッパ当接判定部308(以下「当接判定部308」ともいう。)は、ストッパ226がホルダ部224に当接したか否かを判定する当接判定処理を実行する。当接を判定するのは、ACM202rを介してエンジン12から車体16に伝達される振動Vが、当接の有無に応じて変化するためである。
図5の振幅算出マップ310は、回転情報算出部302が算出した回転トルクTRに基づいて目標電流波形Wi算出用の振幅Avを特定する。本実施形態では、微小時間領域においてアクチュエータ210に印加する電圧をデューティ制御する。また、アクチュエータ210を駆動する電流Iacmの周期を、その1周期(アクチュエータ駆動周期)に対応する微小時間領域の個数で設定する。振幅Avは、1つのアクチュエータ駆動周期全体における電流Iacmの波形の振幅を示す。目標電流波形Wiの利用については、例えば、特開2002−139095号公報の図5及びその関連記載を参照されたい。
位相算出マップ312は、回転情報算出部302が算出した周期MEに基づいて、目標電流波形Wiを構成する目標電流Itar算出用の位相Pvを特定する。上記のように、本実施形態では、微小時間領域においてアクチュエータ210に印加する電圧をデューティ制御する。また、アクチュエータ210を駆動する電流Iacmの周期を、その1周期(アクチュエータ駆動周期)に対応する微小時間領域の個数で設定する。位相Pvは、各アクチュエータ駆動周期及びソレノイド駆動回路262のスイッチング周期の特定に用いられる。
目標電流波形算出部314は、振幅算出マップ310が特定した振幅Avに対応する目標電流波形Wiを特定する。目標電流波形Wiは、振動Vの1次成分のみならず、2次以降の成分に対応する成分を組み合わせて形成してもよい。振幅Avが大きくなるほど、最大値(振幅)が大きい波形の目標電流波形Wiを算出し、振幅Avが小さくなるほど、最大値(振幅)が小さい波形の目標電流波形Wiを算出する。
出力タイミング設定部316は、位相算出マップ312が設定した位相Pvに基づいて、目標電流Itarの出力タイミングPcを設定する。出力タイミングPcは、目標電流波形Wiを出力するアクチュエータ駆動周期の長さと、目標電流波形Wiを構成する各目標電流Itarの出力周期の長さ(ポイント数)とを示す。
駆動信号生成部318は、ソレノイド駆動回路262に対して駆動信号Sd(オン信号)を出力する目標デューティ比DUTtarを、目標電流波形Wi(又は目標電流Itarの配列)に基づいて算出する。デューティ比DUTは、1スイッチング周期Pswにおける駆動電圧Vdrの印加時間Taの割合であり、下記の式(1)により定義される。
DUT=Ta/Psw (1)
DUTtar(n)=P(n)+I(n)+D(n) (2)
P(n)=Kp{Itar(n+1)−Iacm(n)} (3)
I(n)=Ki{Itar(n)−Iacm(n)} (4)
D(n)=D(n−1)+Kd{Itar(n)−Iacm(n)} (5)
ソレノイド駆動回路262(以下「駆動回路262」ともいう。)は、演算部260(駆動信号生成部318)からの駆動信号Sdに基づいてアクチュエータ210に駆動電圧Vdrを印加する。換言すると、本実施形態では、パルス幅変調(PWM:pulse width modulation)を用いる。このため、駆動電圧Vdrは固定電圧である。本実施形態において、駆動回路262は、制御部252の一部であるが、ACM202rの一部として構成してもよい。駆動回路262は、アクチュエータ210に対する電力の供給(又は電圧の印加)を切り替える。
電流センサ264は、ソレノイド駆動回路262を介してバッテリ14からACM202rに供給される電流Iacm(ACM電流Iacm)を検出する。図5に示すように、電流センサ264は、検出素子350と、電流検出回路352とを有する。本実施形態の検出素子350は、ホール素子であり、配線354を流れる電流Iacmに応じた電圧Vhを出力する。電流検出回路352は、検出素子350が検出した電圧Vhと、ACM電流Iacmとの関係を規定した電圧−電流マップ(図示せず)を有している。電流検出回路352は、電圧Vhに対応するACM電流Iacmを電圧−電流マップから読み出して出力する。
以上説明したように、本実施形態によれば、ストッパ226(可動部)とホルダ部224(固定部)との当接の有無に応じて第1・第2振幅マップ320、322及び第1・第2位相マップ330、332を切り替える(図5)。換言すると、当接の有無に応じて目標電流波形Wiの振幅Av及び位相Pv(動作指令値)を補正する。このため、当接による振動伝達特性の変化を踏まえてACM202r(能動マウント)を変位させることで、振動低減性能を向上することが可能となる。或いは、当接による振動伝達特性の変化に対応できない場合、ACM202rを停止させる又は出力を低下させることで、振動低減性能を悪化させる可能性を低くすることが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
上記実施形態では、走行モータを有さないエンジン車両である車両10に防振装置200(ACM ECU204)を適用した(図1〜図3)。しかしながら、例えば、ストッパ226(可動部)とホルダ部224(固定部)との当接の有無に応じて動作指令値(目標電流波形Wiの振幅Av、位相Pv)又は回転情報(エンジン12のトルクTR、周期ME)を補正する観点からすれば、これに限らない。例えば、エンジン12に加えて走行モータを有するハイブリッド車両である車両10に防振装置200を適用してもよい。或いは、防振装置200の適用対象は、車両10に限らず、エンジン12等の回転駆動源を備える移動物体(船舶や航空機等)に用いることもできる。或いは、防振装置200を、エンジン12等の回転駆動源を備える製造装置、ロボット又は家電製品に適用してもよい。
上記実施形態では、エンジン12を走行用(車両10の走行駆動力を生成するもの)としたが、例えば、走行モータを駆動力生成手段とする車両10であれば、エンジン12は、図示しない発電機を作動させるためのみに用いられるものであってもよい。
上記実施形態では、エンジン12の左側と後ろ側とに受動マウント202l、202rrを配置し、エンジン12の右側にACM202r(能動マウント)を配置した(図2)。しかしながら、例えば、ストッパ226(可動部)とホルダ部224(固定部)との当接の有無に応じて動作指令値(目標電流波形Wiの振幅Av、位相Pv)又は回転情報(エンジン12のトルクTR、周期ME)を補正する観点からすれば、これに限らない。例えば、エンジン12の右側と後ろ側とに受動マウントを配置し、エンジン12の左側に能動マウントを配置することも可能である。或いは、エンジン12の左側と右側それぞれに受動マウントを配置し、エンジン12の前側及び後ろ側それぞれに能動マウントを設けることも可能である。
[B−4−1.構成]
上記実施形態では、ソレノイド駆動回路262をACM ECU204の一部とした(図5)。しかしながら、例えば、アクチュエータ210を駆動する観点からすれば、これに限らない。例えば、駆動回路262をACM202r内に配置することも可能である。
(B−4−2−1.駆動源の回転情報)
上記実施形態では、エンジン12(駆動源)の回転情報としてトルクTR及び周期ME(エンジン回転速度Neの逆数に比例する値)を用いた(図5)。しかしながら、例えば、アクチュエータ210による相殺振動を生成する観点からすれば、これに限らない。例えば、エンジン回転速度Neの時間微分値(エンジン回転加速度[rpm/s])又はこれに相当する値を用いることも可能である。
上記実施形態において、車体振動推定部306は、エンジン12のトルクTR及び周期ME(回転情報)に基づいて推定振動Veを算出した。しかしながら、例えば、ストッパ226とホルダ部224との当接の有無を判定するための推定値を算出する観点からすれば、これに限らない。例えば、車体振動推定部306は、目標電流波形Wiの振幅Av及び位相Pv(動作指令値)に基づいて推定振動Veを算出してもよい。
上記実施形態では、ストッパ226とホルダ部224との当接の有無を、推定振幅Aeと検出振幅Adとの比較に基づいて判定した(図7)。しかしながら、例えば、ストッパ226とホルダ部224との当接の有無を判定する観点からすれば、これに限らない。例えば、加速度センサ304が検出した加速度G自体に基づいて当該当接を判定することも可能である。
上記実施形態の振幅算出マップ310は、当接無し用の第1振幅マップ320と、当接有り用の第2振幅マップ322とを含んでいた(図5)。しかしながら、例えば、ストッパ226とホルダ部224の当接の有無に応じてトルクTRと振幅Avの関係を変化させる観点からすれば、これに限らない。例えば、当接有りの場合、振幅Avをゼロにしてもよい。換言すると、当接有りの場合、ACM202rのアクチュエータ210を停止させてもよい。位相算出マップ312についても同様である。
上記実施形態では、ストッパ226とホルダ部224の当接の有無に応じた補正対象として目標電流波形Wiの振幅Av及び位相Pvを挙げた(図5)。しかしながら、例えば、ACM202rの可動部と固定部の当接の有無をACM202rの動作に反映させる観点からすれば、これに限らない。例えば、トルクTR及び/又は周期MEを補正対象とすることも可能である。
上記実施形態では、数値の比較において等号を含む場合と含まない場合とが存在した。しかしながら、例えば、等号を含む又は等号を外す特別な意味がなければ(換言すると、本発明の効果を得られる場合)、数値の比較において等号を含ませるか或いは含ませないかは任意に設定可能である。
30…シート 200…防振装置
202r…ACM(能動マウント) 204…ACM ECU(コンピュータ)
210…アクチュエータ 220…ゴム部(弾性部材)
226…ストッパ 260…演算部(指令値算出部)
304…加速度センサ 306…車体振動推定部(振動推定部)
308…ストッパ当接判定部(当接判定部)
310…振幅算出マップ(マップ) 312…位相算出マップ(マップ)
320…第1振幅マップ 322…第2振幅マップ
330…第1位相マップ 332…第2位相マップ
Av…振幅(動作指令値) ME…周期(回転情報)
Pv…位相(動作指令値) P1…第1地点
P2…第2地点 T…継続時間
THt…時間閾値 TR…トルク(回転情報)
Claims (8)
- 車体に配置されて駆動源を支持すると共に、アクチュエータの進退により前記駆動源から前記車体への振動の伝達を能動的に抑制する能動マウントと、
前記アクチュエータを制御するコンピュータと、
前記駆動源から前記車体への前記振動を検出する加速度センサと
を備える防振装置であって、
前記能動マウントは、
前記アクチュエータの進退により変位して、前記駆動源からの前記振動の伝達を抑制する弾性部材と、
前記弾性部材を保持するホルダ部と
を備え、
前記弾性部材は、前記ホルダ部に対向するストッパを備え、
前記コンピュータは、
前記駆動源の回転情報から前記アクチュエータの動作指令値を算出する指令値算出部と、
前記ストッパと前記ホルダ部との当接が無い状態での前記振動を、前記回転情報又は前記動作指令値に基づいて推定する振動推定部と、
前記振動推定部が推定した推定振動と、前記加速度センサが検出した検出振動との差分に基づいて、前記ストッパと前記ホルダ部との当接の有無を判定する当接判定部と
を有し、
前記指令値算出部は、前記当接判定部によって判定された前記当接の有無に応じて前記動作指令値又は前記回転情報を補正する
ことを特徴とする防振装置。 - 請求項1に記載の防振装置において、
前記コンピュータは、前記駆動源の前記回転情報と前記アクチュエータの前記動作指令値との関係を規定したマップをさらに備え、
前記指令値算出部は、前記マップを用いて前記回転情報に対応する前記動作指令値を特定し、
前記マップは、前記ストッパと前記ホルダ部との当接が無い状態での振動伝達特性を規定した第1マップと、前記当接が有る状態での前記振動伝達特性を規定した第2マップとを含み、
前記指令値算出部は、前記当接判定部によって判断された前記当接の有無に応じて、前記第1マップと前記第2マップとを持ち替えることで前記動作指令値を補正する
ことを特徴とする防振装置。 - 請求項1又は2に記載の防振装置において、
前記当接判定部は、前記推定振動と前記検出振動との差分が振動閾値を超えている場合に、前記ストッパと前記ホルダ部との当接有りと判定する
ことを特徴とする防振装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の防振装置において、
前記指令値算出部は、前記当接判定部が当接有りと判断した状態の継続時間が時間閾値を超える場合に、前記動作指令値又は前記回転情報を補正する
ことを特徴とする防振装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の防振装置において、
前記加速度センサは、前記能動マウントよりもシートに近い第1地点に配置され、
前記指令値算出部は、前記能動マウントよりも前記シートに近い第2地点を振動評価対象地点として前記動作指令値を算出し、
前記振動推定部は、前記第2地点を前記振動評価対象地点として前記推定振動を推定する
ことを特徴とする防振装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の防振装置において、
前記ストッパは、前記アクチュエータにより前記能動マウントが変位する方向に対して傾斜した方向に延在する
ことを特徴とする防振装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の防振装置と、
前記防振装置は、前記車体に配置されて前記駆動源を支持すると共に、受動減衰部材の変形により前記駆動源から前記車体への振動の伝達を受動的に抑制する複数の受動マウントを備え、
前記能動マウントは、前記駆動源の左側及び右側のうちの一方に配置され、前記受動マウントは、前記駆動源の左側及び右側のうちの他方と前記駆動源の後ろ側とに配置されることで、前記駆動源は、慣性主軸で支持される
ことを特徴とする防振装置。 - 車体に配置されて駆動源を支持すると共に、アクチュエータの進退により前記駆動源から前記車体への振動の伝達を能動的に抑制する能動マウントと、
前記アクチュエータを制御するコンピュータと、
前記駆動源から前記車体への前記振動を検出する加速度センサと
を備える防振装置を用いる防振方法であって、
前記能動マウントは、
前記アクチュエータの進退により変位して、前記駆動源からの前記振動の伝達を抑制する弾性部材と、
前記弾性部材を保持するホルダ部と
を備え、
前記弾性部材は、前記ホルダ部に対向するストッパを備え、
前記コンピュータは、
前記駆動源の回転情報から前記アクチュエータの動作指令値を算出する指令値算出ステップと、
前記ストッパと前記ホルダ部との当接が無い状態での前記振動を、前記回転情報又は前記動作指令値に基づいて推定する振動推定ステップと、
前記振動推定ステップにおいて推定された推定振動と、前記加速度センサによって検出された検出振動との差分に基づいて、前記ストッパと前記ホルダ部との当接の有無を判定する当接判定ステップと、
前記当接判定ステップによって判定された前記当接の有無に応じて前記動作指令値又は前記回転情報を補正する補正ステップと
を実行することを特徴とする防振方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017229952A JP6887938B2 (ja) | 2017-11-30 | 2017-11-30 | 防振装置及び防振方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017229952A JP6887938B2 (ja) | 2017-11-30 | 2017-11-30 | 防振装置及び防振方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019100395A JP2019100395A (ja) | 2019-06-24 |
JP6887938B2 true JP6887938B2 (ja) | 2021-06-16 |
Family
ID=66976490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017229952A Active JP6887938B2 (ja) | 2017-11-30 | 2017-11-30 | 防振装置及び防振方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6887938B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113905786A (zh) | 2019-05-29 | 2022-01-07 | 国立大学法人东京工业大学 | 复合物、药物、癌症治疗剂、试剂盒和缀合物 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2827706B2 (ja) * | 1992-06-16 | 1998-11-25 | 日産自動車株式会社 | 制御型防振装置 |
JP2000120767A (ja) * | 1998-10-13 | 2000-04-25 | Nissan Motor Co Ltd | 能動型騒音振動制御装置、車両用能動型振動制御装置及び能動型騒音振動制御方法 |
JP2001001767A (ja) * | 1999-06-22 | 2001-01-09 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用能動型騒音振動制御装置 |
JP2001097050A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-10 | Nissan Motor Co Ltd | 自動車のパワープラント支持構造 |
JP4691075B2 (ja) * | 2007-08-10 | 2011-06-01 | 本田技研工業株式会社 | 能動型防振支持装置、及びその制御方法 |
JP5563834B2 (ja) * | 2010-01-15 | 2014-07-30 | 本田技研工業株式会社 | 防振装置 |
-
2017
- 2017-11-30 JP JP2017229952A patent/JP6887938B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019100395A (ja) | 2019-06-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6446020B2 (ja) | 能動型防振装置及び能動型防振方法 | |
JP3750626B2 (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
CN108327503B (zh) | 混合动力汽车及其的主动减振控制方法和装置 | |
KR910014248A (ko) | 차체 진동감소방법및 장치 | |
JP6887938B2 (ja) | 防振装置及び防振方法 | |
CN108116214B (zh) | 主动型防振装置和主动型防振方法 | |
CN109591566A (zh) | 混合动力汽车及其的主动减振控制方法和装置 | |
JP2013177072A (ja) | 回動量検出手段の出力電圧補正装置 | |
US10146211B2 (en) | Variable magnetization machine controller | |
US10578189B2 (en) | Active vibration damping device | |
US10525812B2 (en) | Active vibration damping device | |
US10406905B2 (en) | Active vibration damping device | |
JP6368750B2 (ja) | 能動型防振装置 | |
US10421348B2 (en) | Active vibration damping device | |
EP2233338B1 (en) | Active vibration isolating support apparatus and method for controlling the same | |
JP2009040238A (ja) | 内燃機関の懸架装置 | |
WO2023181521A1 (ja) | 制御装置、車両挙動制御装置および力発生機構システム | |
JP4740350B2 (ja) | 能動型防振支持装置及びその防振制御方法 | |
JP2015173553A (ja) | モータ制御装置 | |
JP4740351B2 (ja) | 能動型防振支持装置及びその防振制御方法 | |
JP5085360B2 (ja) | 能動型防振装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191209 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200929 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210308 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210511 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210519 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6887938 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |