JP2015173553A - モータ制御装置 - Google Patents
モータ制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015173553A JP2015173553A JP2014048514A JP2014048514A JP2015173553A JP 2015173553 A JP2015173553 A JP 2015173553A JP 2014048514 A JP2014048514 A JP 2014048514A JP 2014048514 A JP2014048514 A JP 2014048514A JP 2015173553 A JP2015173553 A JP 2015173553A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disturbance
- value
- motor
- control
- estimated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
【解決手段】車両に搭載される機構の位置制御に用いられるモータ3の制御装置であって、モータの回転位置が目標位置付近で、且つモータの回転速度が低下した場合に、外乱の推定を行った後、振動抑制制御を行う、ことを特徴とする。目標位置付近でモータ速度が低下した段階で外乱推定と振動抑制制御を行うことで、過剰な外乱補正が原因で発生する制御ハンチングを抑制でき、停止状態を安定して維持できる。
【選択図】図2
Description
図1は、本発明の実施形態に係るモータ制御装置を、自動車用エンジンにおける圧縮比変更機構の位置制御に適用したもので、モータの制御に関係する要部を抽出して示している。エンジン(内燃機関)1には、圧縮比を変更する圧縮比変更機構2が搭載されており、その位置制御に三相交流式の電動モータ3を用いている。モータ3には、ポジションセンサ(PG)4を設け、ロータの位置(回転角度)を検出してドライバ5に供給する。ドライバ5は、上位コントローラであるECM(Engine Control Module)6からの作動要求に基づき、モータ3に三相の駆動電圧を供給して圧縮比変更機構2を位置制御することにより、エンジン1の圧縮比を変更する構成となっている。
吸気バルブ13は、各気筒の燃焼室14の吸気口を開閉し、吸気バルブ13の上流側の吸気管11に、気筒毎に燃料噴射弁15を備えている。燃料噴射弁15から噴射された燃料は、吸気バルブ13を介して燃焼室14内に空気と共に吸引され、点火プラグ16による火花点火によって着火燃焼し、該燃焼による圧力がピストン17をクランクシャフト18に向けて押し下げることで、クランクシャフト18を回転駆動する。クランク角センサ27は、クランクシャフト18の回転角を検出し、クランクシャフト18の基準位置信号REF及び単位角度信号POSを出力する。
排気バルブ20は、燃焼室14の排気口を開閉し、排気バルブ20が開くことで排気ガスが排気管21に排出される。排気管21には、三元触媒等を備えた触媒コンバータ22が設置され、触媒コンバータ22によって排気を浄化する。また、触媒コンバータ22の上流側の排気管21に空燃比センサ23を設置し、排気中の酸素濃度に基づいて空燃比A/Fを検出している。
水温センサ29は、エンジン1の冷却水の温度TWを検出する。また、油温センサ33は、オイルパン内またはエンジンオイルの循環経路におけるエンジンオイルの油温TOを検出する。更に、アクセル開度センサ30は、アクセルペダル31の踏込み量(アクセル開度ACC)を検出する。
更に、ECM6は、圧縮比変更機構2の制御に際して、運転者の要求に対し、最適燃費点トレース(高圧縮比化)か、動力性能トレース(加給圧縮比化)かを判断し、ドライバ5へ位置指令としての角度指令値θ*rmを送信する。
なお、電流制御器62にて非干渉成分を吸収させる場合には、非干渉制御器64は無くてもよい。
一方、モータ3に設けたポジションセンサ4で検出したモータ(ロータ)の回転位置は、速度・位置処理機52に入力する。そして、速度・位置処理機52で電気角θreと電機角速度ωreを算出する。
上記フィルタは、加速度情報に含まれる高周波外乱成分(ノイズ)を除去するものである。外乱オブザーバ59による外乱推定値には加速度情報が必要であり、速度検出値を微分することで加速度情報が得られる。この加速度情報には高周波外乱成分が含まれているためフィルタで除去している。
ステップS8で外乱抑制フラグがセットされていないと判定された場合には、通常制御を行い(ステップS11)、外乱抑制制御フラグをクリアする(ステップS12)。続いて、タイマをクリアし(ステップS13)、外乱推定確定フラグをクリアする(ステップS14)。
図4に示す外乱推定値の第1の算出動作は、外乱推定値が最大値の場合であり、外乱抑制制御中は外乱推定値を変更せず、所定時間内に外乱オブザーバ59で検出した外乱推定値(外乱トルク推定値)の絶対値の最大値を外乱推定値とする。確定された外乱推定値を更新する場合は、図3に示したメインルーチンで管理されている。
また、ステップS22で、「|外乱推定値|>|外乱オブザーバ出力|」と判定されたときには、図3のステップS6に戻る。
このように、本第1の算出動作では、外乱抑制制御が入ったときに、タイマをカウントアップさせて、所定の時間内において外乱推定値が一番高くなる値を格納していく。外乱オブザーバ59の出力は、従来と同様にフィルタをかけた出力であり、ある程度時間が経過したところで確定させ、タイマが動作中は高い値を更新していく。
次のステップS28では、「|フィルタ後外乱オブザーバ出力−1JOB前のフィルタ後外乱オブザーバ出力|>所定値4」の関係を満たしているか否か、換言すれば外乱推定値が上昇傾向か否か判定し、満たしていると判定された場合には「|外乱推定値|≦|外乱オブザーバ出力|」の関係が成立しているか否かを判定する(ステップS29)。「|外乱推定値|≦|外乱オブザーバ出力|」の関係が成立しているときには、外乱推定値を外乱オブザーバ59から振動抑制制御器58に出力し(ステップS30)、振動推定値を算出して図3のステップS6に戻る。成立していないときには、そのまま図3のステップS6に戻る。
本第2の算出動作は、外乱が上昇傾向にあるときに、その値を使うものである。遅めのフィルタを外乱オブザーバ出力にかけておき、外乱が上昇傾向か下降傾向かを見て、上昇傾向の場合には高い値に更新して行き、下降傾向になったところで確定させる。再び上昇傾向になると、制御から外れて再び外乱抑制制御に入ろうとしてカバーする。
ステップS34では、外乱推定値が1JOB前の外乱推定値か否か判定し、外乱推定値が1JOB前の外乱推定値である場合には、タイマをカウントアップし(ステップS35)、外乱推定値が1JOB前の外乱推定値でない場合には、タイマをクリアする(ステップS36)。
次のステップS38では、タイマのカウント値が所定値3より小さいか否かを判定し、小さい場合には図3のステップS6に戻り、大きいか等しい場合には、ステップS37で外乱推定確定フラグをセットしてから図3のステップS6に戻る。
図7(b)及び図7(c)は、ECM6に記憶されているマップの例を示している。図7(b)は実圧縮比と外乱推定値との関係を示し、図7(c)はエンジン(Eng)トルク脈動と外乱推定補正値との関係を示している。
本第4の算出動作は、ハードウェアの特性を考慮しており、予め外乱特性が分かっているシステムに好適なものである。例えば図1に示した圧縮比変更機構2においては、基準線になるような実圧縮比に対してモータ3の負荷が変化することが分かっているので、基準線に対して脈動成分と脈動の大きさに応じて供給する電流を決める。
図8に示す第1の外乱抑制制御の動作は、外乱オブザーバ59の出力を切り換える方法であり、上述した外乱推定値の第1乃至第4の算出動作で算出した外乱推定値を外乱オブザーバ出力に置き換え、トルク定数で割った値をq軸電流指令値に加算する。
ステップS44では、外乱推定確定フラグがセットされているか否かを判定し、セットされている場合にはd軸電流補正値をマップに記憶されている外乱推定値にして(ステップS45)、図3のステップS7に戻る。セットされていない場合には、d軸電流補正値をゼロにして(ステップS46)、図3のステップS7に戻る。
外乱推定値とd軸電流指令補正値との関係は、図9(b)の実線で示すような特性となる。
ステップS47では、外乱推定確定フラグがセットされているか否かを判定し、セットされている場合にはd軸電圧補正値をマップに記憶されている外乱推定値にして(ステップS48)、図3のステップS7に戻る。セットされていない場合には、d軸電圧補正値をゼロにして(ステップS49)、図3のステップS7に戻る。
外乱推定値とd軸電圧指令補正値との関係は、第2の外乱抑制制御と同様であり、図10(b)の実線で示すような特性となる。
図11に示す第1の外乱抑制制御解除中制御は、「|目標値−実位置|>所定値1」となって制御を解除する時に、d軸電圧指令値を即座に通常指令に戻すものである。通常制御(ステップS50)を行った後、外乱抑制制御フラグをクリアし(ステップS51)、図3のステップS10に戻る。
まず、「アクセル開度>所定値5」、且つ「アクセル開度変化速度>所定値6」の条件を満たすか否か判定し(ステップS52)、満たす場合には通常制御(ステップS53)を行った後、外乱抑制制御フラグをクリアして(ステップS54)、図3のステップS10に戻る。
ステップS52の条件を満たしていないと判定された場合には、「実圧縮比>所定値7」、且つ「目標圧縮比>所定値8」の条件を満たすか否か判定し(ステップS55)、満たす場合には通常制御(ステップS56)を行った後、外乱抑制制御フラグをクリアして(ステップS57)、図3のステップS10に戻る。
ステップS62では、「目標q軸電流−実q軸電流<所定値9」を判定し、満たす場合には外乱抑制制御フラグをクリア(ステップS63)してから、満たさない場合にはそのまま図3のステップS10に戻る。
他の制御は、図12に示した第2の外乱抑制制御解除中制御と同様であるので、同一部分に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
他の制御は、図12に示した第2の外乱抑制制御解除中制御と同様であるので、同一部分に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような外乱特性が予め取得可能な場合には、モータ負荷に一律に所定値を加えたものを外乱推定値とする。モータ負荷特性は、図15(a)に示したように、エンジントルクと圧縮比(モータ位置)に相関があるため、マップにしておき、このマップから算出する。
自動車の運転シーンでは、次の3つのパターンが考えられる。第1は加速シーンであり、徐々にエンジントルクが上がっていく。このシーンでは、振動を抑制していたものが通常指令に戻るときに、モータの負荷が小さく且つ移動も滑らかに動く方が良いので、弱め界磁側に振るか通常指令と同様の動きをさせる。
第3は、モータの負荷が急激に立ち上がる場合である。この場合には、なるべくモータの電流が少なくなるようにして早く動け、モータがトルクを持った状態にするのが望ましい。運転要求が急激な場合には電流を使って早く動く方が良い。応答性が求められないシーンでは、振動の抑制状態から徐々に戻すことによって、トルクの脈動による影響が極小さくところで動くようにさせる。
上記のように、自動車の運転シーンを考慮して振動制御解除時の動作を制御することで、運転シーンに応じたエンジン制御を行いながら、過剰な外乱補正を避けてハンチングを抑制できる。
しかし、本発明では、脈動に追従しないように所定の条件で指令値を止めるので、車両加速時のレスポンスの悪化を招くことなく目標値近傍で制御ハンチングに起因する振動を抑制できる。
Claims (4)
- 車両に搭載される機構の位置制御に用いられるモータの制御装置であって、
モータの回転位置が目標位置付近で、且つモータの回転速度が所定値より低下した場合に、外乱の推定を行った後、振動抑制制御を行う、ことを特徴とするモータ制御装置。 - 前記外乱の推定は、外乱オブザーバで検出した前記モータのトルクに基づき外乱推定値を算出するものである、ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
- 前記振動抑制制御は、前記外乱推定値を前記外乱オブザーバの出力に置き換え、トルク定数で割ってq軸電流指令に加算する、あるいは前記外乱推定値から算出したd軸電圧補正値またはd軸電流補正値を指令に加算するものである、ことを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
- 前記振動抑制制御は、前記モータの回転位置が目標位置に対して所定値以上離れたときに解除する、ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1つの項に記載のモータ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014048514A JP2015173553A (ja) | 2014-03-12 | 2014-03-12 | モータ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014048514A JP2015173553A (ja) | 2014-03-12 | 2014-03-12 | モータ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015173553A true JP2015173553A (ja) | 2015-10-01 |
Family
ID=54260541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014048514A Pending JP2015173553A (ja) | 2014-03-12 | 2014-03-12 | モータ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015173553A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021013244A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | ファナック株式会社 | モータ情報取得システム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0317703A (ja) * | 1989-06-15 | 1991-01-25 | Fanuc Ltd | 速度依存型外乱推定オブザーバによるゼロイング方法 |
JPH10283034A (ja) * | 1997-04-01 | 1998-10-23 | Ricoh Co Ltd | 位置決め制御装置 |
JP2011208628A (ja) * | 2010-03-10 | 2011-10-20 | Nissan Motor Co Ltd | 可変圧縮比内燃機関の制御装置 |
-
2014
- 2014-03-12 JP JP2014048514A patent/JP2015173553A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0317703A (ja) * | 1989-06-15 | 1991-01-25 | Fanuc Ltd | 速度依存型外乱推定オブザーバによるゼロイング方法 |
JPH10283034A (ja) * | 1997-04-01 | 1998-10-23 | Ricoh Co Ltd | 位置決め制御装置 |
JP2011208628A (ja) * | 2010-03-10 | 2011-10-20 | Nissan Motor Co Ltd | 可変圧縮比内燃機関の制御装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021013244A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | ファナック株式会社 | モータ情報取得システム |
JP7235610B2 (ja) | 2019-07-05 | 2023-03-08 | ファナック株式会社 | モータ情報取得システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3750626B2 (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
JP4466539B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP4503631B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
KR102038614B1 (ko) | 하이브리드 차량의 제어 장치 및 하이브리드 차량의 제어 방법 | |
JP4591317B2 (ja) | エンジンの振動抑制装置 | |
JP2007245852A (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
JP6028492B2 (ja) | ハイブリッド車のモータ制御装置 | |
EP2436914B1 (en) | Engine controlling apparatus | |
JP3831264B2 (ja) | 電気自動車の制御装置 | |
JP2015173553A (ja) | モータ制御装置 | |
JP4854780B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
CN107867161B (zh) | 主动型防振装置 | |
JP6339145B2 (ja) | 能動型防振装置 | |
JP2003333710A (ja) | 車両の駆動力制御装置 | |
KR101713745B1 (ko) | 엔진의 진동 제어 방법 | |
JP2009208746A (ja) | ハイブリッド車におけるエンジンの振動制御装置 | |
US10421348B2 (en) | Active vibration damping device | |
US10406905B2 (en) | Active vibration damping device | |
JP5946342B2 (ja) | エンジン出力制御装置 | |
JP6489509B2 (ja) | ハイブリッド車両の動力制御方法及び動力制御装置 | |
WO2018155617A1 (ja) | ハイブリッド車両の動力制御方法及び動力制御装置 | |
JP5920147B2 (ja) | 車両用制御装置 | |
JP5141306B2 (ja) | 車両の制振制御装置 | |
JP4443066B2 (ja) | 負荷制御装置 | |
JP6489510B2 (ja) | ハイブリッド車両の動力制御方法及び動力制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160913 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170620 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170801 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180109 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180703 |