JP6887862B2 - 有機回路基板、回路基板およびプローブカード - Google Patents

有機回路基板、回路基板およびプローブカード Download PDF

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Description

本発明は、有機回路基板、回路基板およびプローブカードに関する。
半導体素子の電気的な検査をするためのプローブカード用の基板として、セラミック多層基板と、セラミック多層基板上に設けられた有機多層部とを有する回路基板が用いられている。有機多層部は、互いに積層された複数の樹脂層と、樹脂層の層間または露出表面に設けられた薄膜導体とを含んでいる。樹脂層の上下の薄膜導体同士は、樹脂層を厚み方向に貫通する貫通導体によって互いに電気的に接続されている。
特許文献1記載の回路基板は、有機多層部において、基材層と接着層とが順次積層されている。薄膜導体は、基材層内に埋め込まれており、基材層内で薄膜導体と一端部で一体化されている貫通導体は、基材層から接着層にかけて貫通している。貫通導体の他端部は、隣接する基材層内に埋め込まれた他の薄膜導体と接合されている。
特開2016−72285号公報
基材層と接着層とは、樹脂の種類が異なるために、熱膨張率が異なる。特にプローブカードとして半導体素子を測定する場合、加熱と冷却とを繰り返す加速試験を行うことがある。加速試験において、熱膨張率の違いにより貫通導体の他端部と薄膜導体との間の接合部分において、破断してしまう。
本発明の実施形態の有機回路基板は、第1樹脂材料からなる第1樹脂層と、前記第1樹脂材料とは異なる第2樹脂材料からなる第2樹脂層とが積層された第1樹脂絶縁層と、
第3樹脂材料からなる第3樹脂層と、前記第3樹脂材料とは異なる第4樹脂材料からなる第4樹脂層とが積層された第2樹脂絶縁層であって、前記第2樹脂層と前記第3樹脂層とが、積層方向に隣接するように前記第1樹脂絶縁層に積層された第2樹脂絶縁層と、
前記第1樹脂層内に埋設された第1配線層と、
前記第3樹脂層内に埋設された第2配線層と、
前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とを貫通し、一方端部が前記第1配線層に接合され、他方端部が前記第2配線層に接合された貫通導体であって、前記第1樹脂層内に埋設された第1埋設部と前記第2樹脂層内に埋設された第2埋設部とを含み、貫通方向に垂直な断面積が前記第2埋設部において断続的に大きくなる段差部を有する貫通導体と、を備える。
また本発明の実施形態の回路基板は、上記の有機回路基板と、
前記有機回路基板が第1面に積層されるセラミック多層基板と、を備える。
また本発明の実施形態のプローブカードは、上記の回路基板と、
前記第1配線層に電気的に接続されたプローブピンと、を備える。
本発明の実施形態の有機回路基板によれば、貫通方向に垂直な断面積が第2樹脂層内に埋設された第2埋設部において断続的に大きくなる段差部を有するので、有機回路基板が加熱・冷却されたときであっても、第2埋設部に加わる応力が低減され、第2埋設部と第2配線層との接合部分での破断を抑制することができる。
また本発明の実施形態の回路基板によれば、有機回路基板において、第2埋設部と第2配線層との接合部分での破断を抑制することができる。
また本発明の実施形態のプローブカードによれば、有機回路基板において、第2埋設部と第2配線層との接合部分での破断を抑制することができ、検査の安定性が向上する。
第1実施形態の回路基板および回路基板を備えるプローブカードを示す断面図である。 図1の回路基板のA部分の拡大断面図である。 第1実施形態の変形例を示すA部の拡大断面図である。 第2実施形態を示すA部の拡大断面図である。 第3実施形態を示すA部の拡大断面図である。
本実施形態の回路基板について図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものであり、上下の区別等は説明上の便宜的なものあって実際に回路基板等が使用されるときの上下を限定するものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の回路基板および回路基板を備えるプローブカードを示す断面図である。図2は、図1の回路基板のA部分の拡大断面図である。
本実施形態の回路基板100は、セラミック多層基板1と、セラミック多層基板1の上面(第1面)1aに設けられた有機多層部(有機回路基板)とを有している。
セラミック多層基板1は、例えば外形が矩形状等の平板状であり、互いに積層された複数のセラミック絶縁層11を含んでいる。セラミック多層基板1の上面1aから下面1bにかけて回路導体が設けられている。図1の例において、回路導体は、セラミック絶縁層11の層間に設けられたセラミック配線導体12と、セラミック絶縁層11を厚み方向に貫通しているセラミック貫通導体13と、セラミック多層基板1の表面(上面1aおよび下面1b)に設けられたセラミック表層配線14とを有している。
また、有機多層部は、例えば全体として外形が矩形状等の平板状であり、セラミック多層基板1の上面1a上に積層されている。有機多層部は、セラミック多層基板1の上面1aに積層された第1有機層2と、第1有機層2の上面に積層された第2有機層3と、第2有機層3の上面に積層された第3有機層4とを有している。さらに第3有機層4は、複数の第3副有機層41が互いに積層されて形成されている。有機多層部の上面から下面にかけて、セラミック多層基板1の回路導体と電気的に接続された導体部が設けられている。導体部は、第1有機層2、第2有機層3および第3有機層4の各層間の所定部位に設けられた薄膜導体層22、42と、第1有機層2、第2有機層3および第3有機層4を厚み方向に貫通している貫通導体(後述する第1〜第3有機層貫通導体23、32、43)と、有機多層部の最上面に設けられた端子44とを有している。上記の回路導体および導体部によって、第3有機層4の上面の端子44からセラミック多層基板1の下面1bのセラミック表層配線14にかけて導電路(符号なし)が形成されている。すなわち、回路基板の最上面側と最下面側との間の電気的な接続が可能になっている。
回路基板がプローブカード用基板として用いられる場合には、例えば、端子44にプローブピン70が取り付けられる。プローブピン70が半導体素子(図示せず)の電極と接続されるように回路基板が半導体素子に押し付けられる。有機多層部の導体部およびセラミック多層基板1の回路導体等を介してプローブピン70と電気的に接続された、セラミック多層基板1の下面のセラミック表層配線14が検査用の外部回路(図示せず)の所定部位と電気的に接続されて、半導体素子の回路に関する動作不良の有無等の種々の検査が行なわれる。
この場合、半導体素子は電気的な検査を行なうために一時的に回路基板の上面に載置される。半導体素子としては、例えば、IC(Integrated Circuit)またはLSI(Large Scale Integration)等の半導体集積回路素子、または半導体基板の表面に微小な電子機械機構が形成されてなるマイクロマシン(いわゆるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子)等が挙げられる。
セラミック多層基板1は、例えば回路基板の全体の剛性を確保する機能を有している。セラミック多層基板1によって回路基板としての剛性が高められ、例えばプローブカード用基板として用いられて半導体素子(図示せず)に検査のために押し付けられるときの変形が抑制されている。
セラミック多層基板1は、例えば全体として平面視において多角形状または円形状の板状である。この場合、複数のセラミック絶縁層11がそれぞれ同様の形状および寸法を有する板状に形成されている。セラミック多層基板1の平面視における寸法は、例えばプローブカード用基板として使用されるときに、検査される半導体素子の平面視における寸法に応じて適宜設定される。
セラミック多層基板1は、例えば上記のように、互いに積層された複数のセラミック絶縁層11を有している。また、セラミック多層基板1は、セラミック絶縁層11の層間に設けられたセラミック配線導体12と、セラミック絶縁層11を厚み方向に貫通しているセラミック貫通導体13とを有している。セラミック配線導体12およびセラミック貫通導体13は、セラミック多層基板1の上面から下面にかけて導電路(符号なし)を形成している。また、セラミック多層基板1は、上面および下面にセラミック表層配線14を有している。上記導電路と電気的に接続されたセラミック表層配線14によって、セラミック多層基板1の上面側と下面側とで有機多層部の導体部および外部回路と上記導電路との電気的な接続が容易に行なわれるようになっている。
セラミック多層基板1に含まれている複数のセラミック絶縁層11は、例えば酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、炭化珪素質焼結体、ムライト質焼結体またはガラスセラミックス等のセラミック焼結体からなる。
セラミック絶縁層11の厚みおよび層数は、例えばセラミック配線導体12、セラミック貫通導体13およびセラミック表層配線14の配置の総数および位置等の電気的な条件、セラミック多層基板1の所望の剛性および経済性等の種々の条件に応じて適宜設定されている。
また、セラミック配線導体12、セラミック貫通導体13およびセラミック表層配線14は、例えば、タングステン、モリブデン、マンガンまたは銅等の金属材料、もしくは、これらの金属材料の合金材料からなる。これらの金属材料(合金材料)は、例えばメタライズ法またはめっき法等の方法でセラミック多層基板1の露出表面または内部等に被着されている。
有機多層部は、セラミック多層基板1上に微細なパターンで端子44を設けるための部分である。端子44は、検査対象の半導体素子に設けられた各電極と直接コンタクト可能な程度の微細さが必要とされる。セラミック多層基板1では、このような微細な端子の配置は困難であるので、有機多層部を設けている。有機多層部のうち端子44が形成されている最上層の第3副有機層41は、その表面粗さがセラミック多層基板1の表面粗さに比べて小さいため、薄膜形成技術を利用して微細な端子44の形成が可能になっている。
有機多層部のうちセラミック多層基板1の上面1a上に設けられた第1有機層2は、例えば図1の例のように第1副有機層21をさらに含んでいてもよい。第1副有機層21は、例えば、ポリイミド樹脂,ポリアミドイミド樹脂,シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂,シロキサン変性ポリイミド樹脂,ポリフェニレンサルファイド樹脂,全芳香族ポリエステル樹脂,BCB(ベンゾシクロブテン)樹脂,エポキシ樹脂,ビスマレイミドトリアジン樹脂,ポリフェニレンエーテル樹脂,ポリキノリン樹脂,フッ素樹脂等の絶縁樹脂から成るものである。
セラミック多層基板1の上に第1副有機層21を形成するには、例えば、ポリイミド樹脂からなる場合には、ワニス状のポリイミド前駆体をセラミック多層基板1の上面1aにスピンコート法・ダイコート法・カーテンコート法・印刷法等の塗布法により塗布し、しかる後、400℃程度の熱で硬化させてポリイミド化させることによって、10μm〜50μm程度の厚みに形成する。
第1副有機層21は、複数層であってもよく、基材層(図示せず)と、基材層とセラミック多層基板1との間に配置されている接着層(図示せず)とをさらに含むものであってもよい。言い換えれば、互いに異なる種類の樹脂からなる複数の第1副有機層21によって第1有機層2が形成されていてもよい。基材層は第1有機層2としての機械的な強度を確保する部分である。上記樹脂から成る10μm〜50μm程度の基材層の下面に、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂,シロキサン変性ポリイミド樹脂,ポリイミド樹脂,ビスマレイミドトリアジン樹脂,エポキシ樹脂等の接着樹脂を乾燥厚みで5μm〜20μm程度にドクターブレード法等の塗布法にて塗布して乾燥させることで接着層を形成し、これをセラミック多層基板1の上に重ねて加熱プレスすることで第1有機層2を形成する。
なお、第1有機層2(第1副有機層21)は、セラミック多層基板1上に上記のように直接に塗布および硬化されることによって、セラミック多層基板1の上面に接着、固定される。この場合、第1副有機層21が、セラミック多層基板1の上面に直接に接着された上記の接着層を含んでいれば、第1有機層2がより強固にセラミック多層基板1上に接着、固定される。
この第1副有機層21(第1有機層2)を厚み方向に貫通している第1有機層貫通導体23は、その下端がセラミック多層基板1の上面1aのセラミック表層配線14と直接に接続されている。また、第1有機層2と、後述する第2有機層3との層間(以下、第1層間)には薄膜導体層22が設けられている。この薄膜導体層22に第1有機層貫通導体23の上端が直接に接続され、第1有機層貫通導体23を介して第1層間の薄膜導体層22と回路導体とが互いに電気的に接続されている。これによって、有機多層部の導体部とセラミック基板部の回路導体とが互いに電気的に接続されている。
第1有機層貫通導体23および薄膜導体層22の製造方法は、例えば、以下の様にすればよい。貫通孔と導体層に対応する開口を有するレジスト膜を第1副有機層21に形成するとともに、このレジスト膜の開口に位置する第1副有機層21をエッチングすることによって薄膜導体層22に対応する凹部を形成する。そしてレーザを使い、第1有機層貫通導体23に対応する第1副有機層21を除去する。
次に、蒸着法やスパッタリング法、イオンプレーティング法等の薄膜形成法により、第1有機層貫通導体23と薄膜導体層22となる凹部内に、0.1μm〜3μm程度の厚みの、例えばクロム(Cr)−銅(Cu)合金層やチタン(Ti)−銅(Cu)合金層から成る下地導体層を形成する。次に、めっき等で銅や金等の電気抵抗の小さい金属で凹部を埋める。レジストを剥離して、盛り上がった金属を研磨等で取り除くことで第1有機層貫通導体23および薄膜導体層22を形成できる。
有機多層部のうち第1有機層2の上面に設けられた第2有機層3には、これを厚み方向に貫通している第2有機層貫通導体32が設けられている。第2有機層3についても複数の第2副有機層31が含まれていてもよい。
第2有機層3を厚み方向に貫通する第2有機層貫通導体32は、その下端が第1層間に設けられた薄膜導体層22の上面と直接に接続されている。セラミック多層基板1の回路導体と電気的に接続された薄膜導体層22が第1層間で所定パターンに引き回されて、例えば、半導体素子の電極の間隔と外部回路の所定部位の間隔との調整(いわゆるスペーストランスフォーム)が行なわれる。
また、第2有機層貫通導体32の上端は、第2有機層3と第3有機層4との層間(第2層間)において第3有機層4内の薄膜導体層42と直接に接続されている。
第2有機層貫通導体32は、第1有機層貫通導体23よりも融点が低い金属材料によって形成されている。このような金属材料としては、例えば錫−銀はんだまたは錫−銀−銅はんだ等のはんだが挙げられる。また、金属材料は、錫−銀はんだまたは錫−銀−銅はんだ等に銅粉末が添加されたはんだ(低融点ろう材)でもよい。
第2有機層貫通導体32の融点が比較的低いため、第2有機層3および第3有機層4を含む有機多層部(第1有機層2を除く部分)のセラミック多層基板1への接合時に、導体部と回路導体との電気的な接続が容易に行なわれる。
第2有機層貫通導体32のはんだの融点は、例えば200℃〜250℃程度である。これに対して、第1有機層貫通導体23の融点は、例えば1000℃〜1100℃程度である。第2有機層貫通導体32の融点が上記のように比較的低いため、第1有機層貫通導体23上に第2有機層貫通導体32を接合するときに、第2有機層貫通導体32を加熱溶融させることが容易であり、第1および第2有機層貫通導体23、32間の接合が容易である。
また、例えば後述する第3有機層貫通導体43が設けられた第3有機層4が第2有機層3上にさらに積層されるときに、第1有機層貫通導体23と第3有機層貫通導体43とが第2有機層貫通導体32を介して容易に加熱、接合され得る。すなわち、第2有機層貫通導体32を含む第2有機層3は、第1有機層2と第3有機層4とを接合する接合層とみなすことができる。
第2有機層3が接合層として機能するときには、例えばあらかじめセラミック多層基板1上に第1有機層2(第1有機層貫通導体23および薄膜導体層22を含む)を設けておくとともに、第2有機層3と第3有機層4とを一体として作製し、その後これらを、第2有機層3を介して互いに接合することによって、回路基板を容易に製作することもできる。
第2有機層3は、第2副有機層31を含んでいてもよい。また、さらに第2副有機層31は、互いに異なる樹脂材料からなる複数のものであってもよい。複数の第2副有機層31は、例えば基材層(図示せず)と接着層(図示せず)とを含んでいる。そのうち第2副有機層31の基材層は、フィルム状に形成され、例えばポリイミド樹脂、ガラスエポキシ樹脂またはポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂等の樹脂材料からなる。第2副有機層31の接着層を形成する樹脂材料としては、例えばシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂、シロキサン変性ポリイミド樹脂、ポリイミド樹脂,ビスマレイミドトリアジン樹脂、エポキシ樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂等の樹脂接着剤を使用することができる。なお、基材層の両主面に接着層を貼り合わせた構造としてもよい。このようにした場合には、実施形態の回路基板において、第2有機層3の接着層としての機能をさらに効果的なものとすることができる。なお、第1有機層2は、例えば前述したようにあらかじめセラミック多層基板1の上面に接合されていることによって、接着層を接着させるための下地樹脂層として機能するものとみなすこともできる。例えば接着層(第2有機層3)を介して、後述する第3有機層4がセラミック多層基板1上に接合される。これによって、セラミック基板部と有機多層部(特に第1有機層2を除く部分)との接合が容易であり、生産性の向上について有利な回路基板とすることができる。
第3有機層4は、例えば第2有機層3の第2有機層貫通導体32と電気的に接続された端子44を、第2有機層貫通導体32の隣接間隔よりも狭い隣接間隔で設けるための部分である。有機多層部の導体部のうち第3有機層4に設けられた部分は、例えば、第2有機層貫通導体32と接続された部分から端子44と接続された部分にかけて次第に隣接間隔が狭くなり、これによって、互いに隣接間隔が異なるセラミック表層配線14と端子44との電気的な接続が容易に行なわれている。言い換えれば、第3有機層4は導体部のスペーストランスフォームをより容易なものとする部分である。
第3有機層4についても、例えば第1有機層2と同様に、第3副有機層41をさらに含む。図2に示すように、第3副有機層41は、例えば基材層41aおよび接着層41bを含んでいる。基材層41aと接着層41bとは、互いに異なる樹脂材料からなり、熱膨張率が異なっている。
第3有機層4の複数の第3副有機層41をそれぞれに厚み方向に貫通している第3有機層貫通導体43(貫通導体)は、上記のようにセラミック多層基板1の回路導体を端子44に接続する導体部の一部を形成している。例えば下層から上層の第3有機層4に向かって第3有機層貫通導体43同士の隣接間隔(ギャップ)が次第に狭くなって、上記のスペーストランスフォームが有効に行なわれている。
第3有機層4の層間に設けられているそれぞれの薄膜導体層42も、上記のようにセラミック基板部の回路導体を端子44に接続する導体部の一部を形成している。例えば互いに隣接間隔が異なる上下の第3有機層貫通導体43同士が、薄膜導体層42(第1配線層、第2配線層等)を介することによって容易に互いに電気的接続されている。
本実施形態の特徴について、図2に示す拡大断面図を用いて詳細に説明する。第3有機層4は、例えば第1樹脂材料であるポリイミド樹脂等からなる基材層41a(第1樹脂層)と、第2樹脂材料であるポリアミドイミド樹脂等からなり基材層41aにプレス成形等の方法で形成された接着層41b(第2樹脂層)とが積層された第1樹脂絶縁層を有している。さらに、図2に示すように、第3有機層4は、例えば第3樹脂材料であるポリイミド樹脂等からなる基材層41c(第3樹脂層)と、第4樹脂材料であるポリアミドイミド樹脂等からなり基材層41cにプレス成形等の方法で形成された接着層41d(第4樹脂層)とが積層された第2樹脂絶縁層を有しており、第2樹脂層の接着層41bと第3樹脂層の基材層41cとが隣接して積層されている。このように、基材層と接着層とを、積層の単位としてあらかじめ接着、一体化させて樹脂絶縁層としておき、樹脂絶縁層をさらに複数重ねて第3有機層4を構成することもできる。
基材層41aには、薄膜導体層42a(第1配線層)が埋設されており、基材層41cにも薄膜導体層42b(第2配線層)が埋設されている。第3有機層貫通導体43は、基材層41aと接着層41bとを貫通しており、一方端部が薄膜導体層42aに接合され、他方端部が薄膜導体層42bに接合されている。第3有機層貫通導体43は、基材層41aに埋設された部分である第1埋設部43aと接着層41bに埋設された部分である第2埋設部43bとを含む。第3有機層貫通導体43は、貫通方向に垂直な断面積が第2埋設部43bにおいて断続的に大きくなる段差部430を有する。第1埋設部43aは、相対的に断面積が小さい部位であり、第2埋設部43bにおいて、断面積が最大となる部分が段差部430となる。上記のような製造方法によれば、第3有機層貫通導体43と薄膜導体層42aとは、一体的に形成することができる。第3有機層貫通導体43と薄膜導体層42bとは、それぞれ個別に形成されたものを接合することになる。従来は、この第3有機層貫通導体43と薄膜導体層42bとの接合部分において、破断が生じ易くなっていた。
本実施形態では、第3有機層貫通導体43が円柱状である。図2に示すように、第1埋設部43aが小径の円柱であり、第2埋設部43bが大径の円柱であり、これらが、基材層41aと接着層41bとの界面において、同心で接続された形状となっている。この界面において断面積が最大となり、断面積が断続的に大きくなる段差部430となっている。段差部430は、界面に沿っている段差面430aを有していてもよく、本実施形態では、段差面430aが、界面に平行な面であり、段差面430aと基材層41aとが直接接触している。第3有機層4を含む有機多層部が加熱・冷却されたときに、基材層41aと接着層41bとの熱膨張係数の違いにより、第3有機層貫通導体43に応力が加わることになる。このとき、小径の第1埋設部43aが変形することにより、第2埋設部43bに加わる応力が低減され、第2埋設部43bと薄膜導体層42bとの接合部分での破断を抑制することができる。破断を抑制することによって、局所的な電気抵抗値の上昇の抑制、断線の発生の抑制が可能となる。
以上のような有機多層部を有する回路基板は、例えば以下のようにして作製することができる。まず、セラミック多層基板1を準備する。セラミック多層基板1は、例えば酸化アルミニウム質焼結体からなる場合であれば、次のようにして製作することができる。すなわち、酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素等の原料粉末に適当な有機バインダおよび有機溶剤を添加混合して作製したスラリーをドクターブレード法やリップコータ法等のシート成形技術でシート状に成形することによってセラミックグリーンシートを作製して、その後、セラミックグリーンシートを切断加工や打ち抜き加工によって適当な形状および寸法とするとともに、これを約1300〜1500℃の温度で焼成することによって製作することができる。
また、回路導体は、例えばタングステンからなる場合であれば、タングステンのペーストをセラミック多層基板1となるセラミックグリーンシートの表面やあらかじめ形成しておいた貫通孔の内部等に塗布または充填し、セラミックグリーンシートと同時焼成することによって被着させることができる。また、焼成後のセラミック多層基板1の上面等に銅を無電解めっき法等の方法で膜状に被着させた後にエッチング加工で所定パターンに成形することによってセラミック表層配線14を形成してもよい。
次に、例えば前述したように、セラミック多層基板1の上面1aに、上記の第1有機層2となる樹脂材料(ポリイミド樹脂等)の未硬化物を層状に塗布した後に硬化させて第1有機層2を形成するとともに、第1有機層2の一部を厚み方向に貫通させるように、CO2レーザやYAGレーザによるレーザ加工,RIE(リアクティブ イオン エッチング)または溶剤によるエッチング等の孔あけ加工を施して貫通孔を形成する。その後、第1有機層2の上面および貫通孔の内部に銅等の金属材料をスパッタリング法や蒸着法,めっき法等の方法で被着または充填する。これによって、薄膜導体層22および第1有機層貫通導体23をセラミック基板部上に形成する。
この場合、例えば銅を主成分とする第1有機層貫通導体23は、上記貫通孔の内側面にスパッタリング法によってチタン等の薄膜金属層を被着させておき、この薄膜金属層上にめっき法によって銅を被着させて、貫通孔を銅のめっき層で充填することによって形成することができる。
この、第1有機層2がセラミック多層基板1上に設けられた積層体とは別に、第2有機層3上に第3有機層4が積層された積層体を作製する。作製方法は、例えば以下の通りである。
すなわち、ガラス基板等の剛性が比較的高い基板上に第2有機層3となるポリイミド樹脂等の樹脂材料(未硬化のもの)を第1有機層2と同様の方法で形成するとともに、上記と同様の方法で貫通孔を形成する。次に、その貫通孔内に、スズを含むはんだ等の金属材料を充填して加熱することによって、第2有機層貫通導体32を形成することができる。
その後、この第2有機層3上に、上記第1有機層2(第1有機層貫通導体23および薄膜導体層22を含む)と同様の材料を用い、同様の方法で第3有機層4(第3有機層貫通導体43、薄膜導体層42および端子44を含む)を順次形成することによって、上記積層体を作製することができる。
このように別々に作製した2つの積層体を、第2有機層貫通導体32をいったん加熱溶融させた後に冷却固化させることによって、生産性の高い回路基板を製作することができる。なお、回路基板は、セラミック多層基板1を含む積層体の上に、有機層からなる積層体を、複数積層したものであってもよい。
(第1実施形態の変形例)
図3は、第1実施形態の変形例を示すA部の拡大断面図である。上記では、第2埋設部43bが円柱状の例を示したが、例えば、断面積が最大となる部分が、界面よりも接着層41b内部側にある。本実施形態の第2埋設部43cは、例えば、図3に示すような形状、すなわち、高さが異なり、底面が同じ2つの円錐台を、底面同士で繋げた形状となっている。底面に相当する部分で断面積が最大となる段差部431となっている。段差部431は、界面に沿っている段差面431aを有しており、段差面431aは、界面に対して傾斜している。傾斜した段差面431aは、接着層41bと直接接触している。
第2埋設部43bが、このような形状であっても、図2に示した第2埋設部43bと同様に第1埋設部43aが変形することにより、第2埋設部43bに加わる応力が低減され、第2埋設部43bと薄膜導体層42bとの接合部分での破断を抑制することができる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態を示すA部の拡大断面図である。第2実施形態では、上記の第1実施形態に加えて、第3有機層4と第3有機層貫通導体43との密着性を向上させるために、これらの間に密着金属層を備えている。密着金属層に関連する部分以外の構成は、第1実施形態と同じであるので、第2実施形態の説明では、図1に示したような全体構成およびその説明は省略する。
本実施形態では、第1密着金属層51、第2密着金属層52、第3密着金属層53を備えている。第1密着金属層51は、薄膜導体層42a(第1配線層)と基材層41a(第1樹脂層)との間に配設されており、薄膜導体層42aと基材層41aとの密着性を向上させる。第1密着金属層51は、例えば、薄膜導体層42aの上面や側面などに配設される。第2密着金属層52は、第1埋設部43aと基材層41a(第1樹脂層)との間に配設されており、第1埋設部43aと基材層41aとの密着性を向上させる。第2密着金属層52は、例えば、第1埋設部43aの外周面に配設される。第3密着金属層53は、第2埋設部43bと接着層41b(第2樹脂層)との間に配設されており、第2埋設部43bと接着層41bとの密着性を向上させる。第3密着金属層53は、段差面430aを除く面、例えば、第2埋設部43bの外周面のみに配設される。
第1埋設部43aは、断面積が小さいことから、基材層41aと接着層41bとの界面において、第1埋設部43aの上面に相当する面は、全部が第2埋設部43bの下面に相当する面に接合しており、第1埋設部43aと接着層41bとが接触する面は無い。これに対して、第2埋設部43bは、界面において断面積が最大であることから、基材層41aと接着層41bとの界面において、第2埋設部43bの下面に相当する面のうち第1埋設部43aの上面と接合する部分を除く部分が段差面430aであり、基材層41aと直接接触する。この第2埋設部43bと基材層41aとが接触する部分には、上記のような密着金属層を配設することなく、直接接触している。段差面430aが直接接触していることで、密着金属層を介して接触している他の部分に比べて、この部分の密着性は低くなっている。これにより、第1埋設部43aの変形を抑制せず変形を許容し、第3有機層貫通導体43と薄膜導体層42bとの接合部分の破断低減効果を維持したまま第3有機層貫通導体43と第3有機層4との密着性を向上させることができる。なお、密着金属層は、段差面430aに設けなければよく、段差面430aを除く面であれば、どの面に配設してもよい。
第1密着金属層51、第2密着金属層52、第3密着金属層53としては、第3有機層貫通導体43との密着性も高く、第3有機層4との密着性との密着性も高い金属材料を用いることができ、0.1μm〜3μm程度の厚みの、例えばクロム(Cr)−銅(Cu)合金層やチタン(Ti)−銅(Cu)合金層とすることができる。
なお、上記では、第1埋設部43aおよび第2埋設部43bが、直径の異なる円柱状の例を示したが、本実施形態も第1実施形態と同様に第2埋設部43bが、図3に示す形状であってもよい。この場合でも、密着金属層は、段差面431aを除く面に配設されていればよく、段差面431が接着層41bに直接接触していることで、密着金属層を介して接触している他の部分に比べて、この部分の密着性は低くなっている。これにより、第1埋設部43aの変形を抑制せず変形を許容し、第3有機層貫通導体43と薄膜導体層42bとの接合部分の破断低減効果を維持したまま第3有機層貫通導体43と第3有機層4との密着性を向上させることができる。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態を示すA部の拡大断面図である。第3実施形態では、密着金属層を備えている点で、上記の第2実施形態と同様であり、第2埋設部43bと基材層41aとが接触する部分のみが異なっている。第3実施形態の説明では、図1に示したような全体構成およびその説明は省略する。第2実施形態では、図2に示すように、第2埋設部43bと基材層41aとが段差面430aで直接接触しているが、第3実施形態では、第2埋設部43bと基材層41aとの間、すなわち段差面430a基材層41aとの間に空隙60を有している。これにより、第1埋設部43aがさらに変形しやすくなり、第3有機層貫通導体43と薄膜導体層42bとの接合部分の破断低減効果を向上させることができる。
空隙60は、第2埋設部43bと基材層41aとの間の全ての領域にわたって存在する必要は無く、一部でも空隙60を有していればよい。言い換えると、第2埋設部43bと基材層41aとの間で空隙60が無い領域では、第2埋設部43bと基材層41aとが直接接触していてもよく、密着金属層が配設されていてもよい。なお、本実施形態も第1実施形態と同様に第2埋設部43bが、図3に示す形状であってもよい。この場合、第2埋設部43bと接着層41bとの間、すなわち段差面431aと接着層41bとの間に空隙60を有している。この空隙60は、段差面431aと基材層41aとの間に位置することにもなる。第2埋設部43bが、図3に示す形状である場合でも、空隙60は、第2埋設部43bと接着層41b(または基材層41a)との間の全ての領域にわたって存在する必要は無く、一部でも空隙60を有していればよい。言い換えると、第2埋設部43bと接着層41b(または基材層41a)との間で空隙60が無い領域では、第2埋設部43bと接着層41b(または基材層41a)とが直接接触していてもよく、密着金属層が配設されていてもよい。
(その他の変形例)
上記の第1〜第3実施形態に共通して以下のような変形例も可能である。相対的に小径の部分である第1埋設部43aが、基材層41aではなく、接着層41bに埋設されており、相対的に大径の部分である第2埋設部43bが、接着層41bではなく、基材層41aに埋設されていてもよい。また、上記では、第1埋設部43aと第2埋設部43bとからなる貫通導体の構成が、第3有機層貫通導体43のみに採用され、第1有機層貫通導体23および第2有機層貫通導体32は、従来の構成としているが、第1埋設部43aと第2埋設部43bとからなる貫通導体の構成が、第1有機層貫通導体23または第2有機層貫通導体32のいずれか、第1有機層貫通導体23および第2有機層貫通導体32の両方で採用されてもよい。また、第1埋設部43aと第2埋設部43bとからなる貫通導体の構成は、例えば、同じ有機層内の全ての貫通導体に採用してもよく、一部の貫通導体に採用してもよい。一部の貫通導体に採用する場合は、有機多層部を平面視したときに外側に位置する貫通導体(有機多層部が矩形状である場合は隅部に位置する貫通導体)に採用することが好ましい。
また、上記の第2実施形態および第3実施形態では、密着金属層が、基材層41aと接着層41bとからなる第1樹脂絶縁層に埋設された薄膜導体層42aおよび第3有機層貫通導体43に配設しているが、これに限らず、基材層41cと接着層41dとからなる第2樹脂絶縁層に埋設された薄膜導体層42bおよび第3有機層貫通導体43に配設してもよく、さらに、第1有機層2、第2有機層3に埋設された薄膜導体層および貫通導体に密着金属層が配設されていてもよい。密着金属層も同じ有機層内の全ての貫通導体に配設してもよく、一部の貫通導体に配設してもよい。一部の貫通導体に配設する場合は、有機多層部を平面視したときに外側に位置する貫通導体(有機多層部が矩形状である場合は隅部に位置する貫通導体)に配設することが好ましい。空隙を設ける場合も同様である。
1 セラミック多層基板
1a 上面
1b 下面
2 第1有機層
3 第2有機層
4 第3有機層
11 セラミック絶縁層
12 セラミック配線導体
13 セラミック貫通導体
14 セラミック表層配線
21 第1副有機層
22 薄膜導体層
23 第1有機層貫通導体
31 第2副有機層
32 第2有機層貫通導体
41 第3副有機層(第1樹脂絶縁層、第2樹脂絶縁層)
41a 基材層(第1樹脂層)
41c 基材層(第3樹脂層)
41b 接着層(第2樹脂層)
41d 接着層(第4樹脂層)
42 薄膜導体層
42a 薄膜導体層(第1配線層)
42b 薄膜導体層(第2配線層)
43 第3有機層貫通導体(貫通導体)
43a 第1埋設部
43b 第2埋設部
44 端子
51 第1密着金属層
52 第2密着金属層
53 第3密着金属層
60 空隙
70 プローブピン
100 回路基板
430,431 段差部
430a,431a 段差面

Claims (9)

  1. 第1樹脂材料からなる第1樹脂層と、前記第1樹脂材料とは異なる第2樹脂材料からなる第2樹脂層とが積層された第1樹脂絶縁層と、
    第3樹脂材料からなる第3樹脂層と、前記第3樹脂材料とは異なる第4樹脂材料からなる第4樹脂層とが積層された第2樹脂絶縁層であって、前記第2樹脂層と前記第3樹脂層とが、積層方向に隣接するように前記第1樹脂絶縁層に積層された第2樹脂絶縁層と、
    前記第1樹脂層内に埋設された第1配線層と、
    前記第3樹脂層内に埋設された第2配線層と、
    前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とを貫通し、一方端部が前記第1配線層に接合され、他方端部が前記第2配線層に接合された貫通導体であって、前記第1樹脂層内に埋設された第1埋設部と前記第2樹脂層内に埋設された第2埋設部とを含み、貫通方向に垂直な断面積の変化率不連続になる拡径部を前記第2埋設部に有する貫通導体と、を備え
    前記拡径部は、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との界面に沿っている段差面を有し、
    前記第2樹脂層および前記第4樹脂層は、樹脂接着剤からなる接着剤層であり、
    前記第1樹脂層および前記第3樹脂層は、前記接着剤層が貼り合わされた樹脂フィルムからなる基材層である有機回路基板。
  2. 第1樹脂材料からなる第1樹脂層と、前記第1樹脂材料とは異なる第2樹脂材料からなる第2樹脂層とが積層された第1樹脂絶縁層と、
    第3樹脂材料からなる第3樹脂層と、前記第3樹脂材料とは異なる第4樹脂材料からなる第4樹脂層とが積層された第2樹脂絶縁層であって、前記第2樹脂層と前記第3樹脂層とが、積層方向に隣接するように前記第1樹脂絶縁層に積層された第2樹脂絶縁層と、
    前記第1樹脂層内に埋設された第1配線層と、
    前記第3樹脂層内に埋設された第2配線層と、
    前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とを貫通し、一方端部が前記第1配線層に接合され、他方端部が前記第2配線層に接合された貫通導体であって、前記第1樹脂層内に埋設された第1埋設部と前記第2樹脂層内に埋設された第2埋設部とを含み、貫通方向に垂直な断面積の変化率が不連続になる拡径部を前記第2埋設部に有する貫通導体と、を備え、
    前記拡径部は、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との界面に沿っている段差面を有し、
    前記第1配線層と前記第1樹脂絶縁層との間に配設された第1密着金属層と、
    前記第1埋設部と前記第1樹脂絶縁層との間に配設された第2密着金属層と、
    前記第2埋設部と前記第1樹脂絶縁層との間に配設された第3密着金属層であって、前記第2埋設部の、前記段差面を除く面にのみ配設された第3密着金属層と、をさらに備える有機回路基板。
  3. 第1樹脂材料からなる第1樹脂層と、前記第1樹脂材料とは異なる第2樹脂材料からなる第2樹脂層とが積層された第1樹脂絶縁層と、
    第3樹脂材料からなる第3樹脂層と、前記第3樹脂材料とは異なる第4樹脂材料からなる第4樹脂層とが積層された第2樹脂絶縁層であって、前記第2樹脂層と前記第3樹脂層とが、積層方向に隣接するように前記第1樹脂絶縁層に積層された第2樹脂絶縁層と、
    前記第1樹脂層内に埋設された第1配線層と、
    前記第3樹脂層内に埋設された第2配線層と、
    前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とを貫通し、一方端部が前記第1配線層に接合され、他方端部が前記第2配線層に接合された貫通導体であって、前記第1樹脂層内に埋設された第1埋設部と前記第2樹脂層内に埋設された第2埋設部とを含み、貫通方向に垂直な断面積の変化率が不連続になる拡径部を前記第2埋設部に有する貫通導体と、を備え、
    前記拡径部は、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との界面に沿っている段差面を有し、
    前記段差面と前記第1樹脂層との間または前記段差面と前記第2樹脂層との間に空隙を有する有機回路基板。
  4. 前記第2樹脂層および前記第4樹脂層は、樹脂接着剤からなる接着剤層であり、
    前記第1樹脂層および前記第3樹脂層は、前記接着剤層が貼り合わされた樹脂フィルムからなる基材層である、請求項2または3に記載の有機回路基板。
  5. 前記第1配線層と前記第1樹脂絶縁層との間に配設された第1密着金属層と、
    前記第1埋設部と前記第1樹脂絶縁層との間に配設された第2密着金属層と、
    前記第2埋設部と前記第1樹脂絶縁層との間に配設された第3密着金属層であって、前記第2埋設部の、前記段差面を除く面にのみ配設された第3密着金属層と、をさらに備える、請求項1または3に記載の有機回路基板。
  6. 前記段差面と前記第1樹脂層との間または前記段差面と前記第2樹脂層との間に空隙を有する、請求項1または2に記載の有機回路基板。
  7. 前記段差面は、前記第1樹脂層または前記第2樹脂層と直接接触している、請求項1または2に記載の有機回路基板。
  8. 請求項1〜のいずれか1つに記載の有機回路基板と、
    前記有機回路基板が第1面に積層されるセラミック多層基板と、を備える回路基板。
  9. 請求項に記載の回路基板と、
    前記第1配線層に電気的に接続されたプローブピンと、を備えるプローブカード。
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