JP6887839B2 - 保護膜形成装置 - Google Patents

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本発明は、基板上に保護膜を成形する保護膜形成装置に関する。
DVDなどの光ディスクは、中央に孔のある円盤状の基板上に、反射膜を蒸着してなる記録層と、当該記録層上に設けられた半透明膜からなる記録層とが設けられている。このような光ディスクの製造方法としては、次のような方法が知られている。すなわち、2枚の基板の片面に、それぞれ記録面を形成する。一方の基板の記録面には、反射膜を蒸着して記録層とし、他方の基板の記録面には、半透明膜を蒸着して記録層とする。
そして、これらの2枚の基板の記録層を対向させて、接着剤によって貼り合わせる。接着剤の硬化後、他方の基板を、半透明膜との界面で剥離することにより、半透明膜からなる記録層を接着剤側に転写する。
この剥離には、基板の中央に設けられている孔を利用する技術が用いられる。すなわち、中央の孔から圧縮エアを供給し、半透明膜と基板とを剥離する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第4020665号公報
ところで、スマートフォンに代表される携帯端末の表示パネルにおいては、その構成部分である、例えばタッチパネルなどの基板の表面に、紫外線硬化樹脂等の接着剤からなる保護膜を形成する場合がある。そして、このような保護膜の形成に、特許文献1の技術を応用することが考えられる。すなわち、表面に接着剤が塗布された基板に対し、他方の基板を押し付けて接着剤の層を成形し、その後、接着剤を硬化させ、他方の基板を剥離することで、接着剤からなる保護膜を形成する。
光ディスクのように、中央に孔のある基板の場合には、中央の孔に圧縮エアを供給することで、剥離させることができる。しかし、面内に孔のない基板に対しては、圧縮エアの供給口がないため、従来の技術を適用することができない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、保護膜の形成領域内に孔が設けられていない基板であっても、保護膜が形成された基板を得ることのできる保護膜形成装置を提供することにある。
本発明の保護膜形成装置は、
接着剤を介在させて成形板と基板とを貼り合わせて前記接着剤からなる保護膜を成形する保護膜形成装置であって、
前記接着剤は、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂または乾燥させて硬化する樹脂であり、
前記成形板の前記接着剤と接する面は、前記基板よりも前記接着剤に対する接着力が弱く、
前記基板は、前記接着剤が塗布される塗布領域と、前記接着剤が塗布されない未塗布領域とが設けられ、
前記塗布領域に前記接着剤が塗布された状態の前記基板が載置されるステージと、
前記ステージを、当該ステージに対向して位置する前記成形板に対して進退させる基板駆動機構と、
前記基板駆動機構によって前記成形板に対して前記接着剤を介して貼り合わされた前記基板の前記未塗布領域を押さえる押さえ部材と、前記押さえ部材を前記成形板に対して前記引き離す方向に沿って移動させる移動機構を有し、前記移動機構によって前記基板を、前記成形板に対して引き離す方向に移動させることで、前記保護膜を前記成形板から剥離する剥離ユニットと、
を備え、
前記押さえ部材は前記ステージにおける前記基板の載置面に直交する方向に延びるロッドであり、
前記ロッドの先端は丸みを帯びている又は傾斜していること、
を特徴とする。
前記基板駆動機構および前記移動機構は、前記ステージが前記基板を支持し、前記押さえ部材が前記未塗布領域を押さえながら前記基板を前記成形板に対して前記引き離す方向に沿って移動させるようにしても良い。
本発明の保護膜形成装置は、
接着剤を介在させて成形板と基板とを貼り合わせて前記接着剤からなる保護膜を成形する保護膜形成装置であって、
前記接着剤は、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂または乾燥させて硬化する樹脂であり、
前記成形板の前記接着剤と接する面は、前記基板よりも前記接着剤に対する接着力が弱く、
前記基板は、前記接着剤が塗布される塗布領域と、前記接着剤が塗布されない未塗布領域とが設けられ、
前記塗布領域に前記接着剤が塗布された状態の前記基板が載置されるステージと、
前記ステージを、当該ステージに対向して位置する前記成形板に対して進退させる基板駆動機構と、
前記基板駆動機構によって前記成形板に対して前記接着剤を介して貼り合わされた前記基板の前記未塗布領域を押さえる押さえ部材と、前記押さえ部材を前記成形板に対して前記引き離す方向に沿って移動させる移動機構を有し、前記移動機構によって前記基板を、前記成形板に対して引き離す方向に移動させることで、前記保護膜を前記成形板から剥離する剥離ユニットと、
を備え、
前記基板は、対向する二辺に沿って前記未塗布領域が設けられた矩形状であり、
前記成形板は、前記対向する二辺の未塗布領域がはみ出すように前記基板に対して配置された矩形状であり、
前記押さえ部材は、前記基板の前記未塗布領域を押さえる爪を複数有し、前記爪が間隔を空けて前記基板の前記成形板からはみ出した二辺に沿ってそれぞれ設けられること、
を特徴とする保護膜形成装置。
本発明の保護膜形成装置は、
接着剤を介在させて成形板と基板とを貼り合わせて前記接着剤からなる保護膜を成形する保護膜形成装置であって、
前記接着剤は、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂または乾燥させて硬化する樹脂であり、
前記成形板の前記接着剤と接する面は、前記基板よりも前記接着剤に対する接着力が弱く、
前記基板は、前記接着剤が塗布される塗布領域と、前記接着剤が塗布されない未塗布領域とが設けられ、
前記塗布領域に前記接着剤が塗布された状態の前記基板が載置されるステージと、
前記ステージを、当該ステージに対向して位置する前記成形板に対して進退させる基板駆動機構と、
前記基板駆動機構によって前記成形板に対して前記接着剤を介して貼り合わされた前記基板の前記未塗布領域を押さえる押さえ部材と、前記押さえ部材を前記成形板に対して前記引き離す方向に沿って移動させる移動機構を有し、前記移動機構によって前記基板を、前記成形板に対して引き離す方向に移動させることで、前記保護膜を前記成形板から剥離する剥離ユニットと、
を備え、
前記ステージ上に載せられ、前記成形板および前記基板を支持する治具と、
前記ステージ上の前記治具の前記基板駆動機構による移動を規制する治具規制部と、
を備え、
前記治具は、
ベース板と、
前記ベース板上に設けられた前記基板が載せられる基台と、
前記ベース板と対向して設けられ、前記成形板を支持する成形板支持部材と、
前記ベース板に設けられ、前記基台に対して離間するように前記成形板支持部材を支持する弾性部材と、
を備え、
前記基板駆動機構は、前記治具を前記治具規制部に対して進出させ、前記成形板支持部材を前記治具規制部に当接させること、
を特徴とする。

前記治具は、前記成形板支持部材と前記ベース板との間に前記弾性部材の伸縮方向を規制するガイドを備えるようにしても良い。
本発明によれば、保護膜の形成領域内に孔が設けられていない基板であっても、保護膜が形成された基板を得ることのできる保護膜形成装置を得ることができる。
第1の実施形態に係る保護膜形成装置の上面から見た模式図である。 図1の矢視A−A方向から見た保護膜形成装置の模式断面図である。 図1の矢視B−B方向から見た保護膜形成装置の模式断面図である。 第1の実施形態に係る保護膜形成装置における保護膜の成形過程を示す模式図である。 第2の実施形態に係る保護膜形成装置の上面から見た模式図である。 図5の矢視C−C方向から見た保護膜形成装置の模式断面図である。 図5の矢視D−D方向から見た保護膜形成装置の模式断面図である。 第2の実施形態に係る保護膜形成装置における保護膜の成形過程を示す模式図である。 第3の実施形態に係る保護膜形成装置に使用する治具の上面から見た模式図である。 第3の実施形態に係る保護膜形成装置の上面から見た模式図である。 図10の矢視E−E方向から見た保護膜形成装置の模式断面図である。 図10の矢視F−F方向から見た保護膜形成装置の模式断面図である。 第3の実施形態に係る保護膜形成装置における保護膜Pの成形過程を示す模式図であり、治具の載置から貼り合わせまでを示す。 第3の実施形態に係る保護膜形成装置における保護膜Pの成形過程を示す模式図であり、保護膜の形成とその剥離開始までを示す。 第3の実施形態に係る保護膜形成装置における保護膜Pの成形過程を示す模式図であり、保護膜の形成とその剥離終了までを示す。 他の実施形態に係る保護膜形成装置の模式図である。 他の実施形態に係る保護膜形成装置の模式図である。 他の実施形態に係る保護膜形成装置の模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の保護膜形成装置について説明する。なお、図面は、あくまで模式図であり、装置構成の一部の部材はいずれかの図面でのみ記載され、他の図面では省略している場合がある。
[第1の実施形態]
(構成)
図1は、第1の実施形態に係る保護膜形成装置の上面から見た模式図である。図2は、図1の矢視A−A方向から見た保護膜形成装置の模式断面図、図3は、図1の矢視B−B方向から見た保護膜形成装置の模式断面図である。
本実施形態に係る保護膜形成装置は、接着剤Rを介在させて成形板Gと基板Sとを貼り合わせて接着剤Rからなる保護膜Pを成形する装置である。成形板Gは、保護膜Pを成形するための板状体であり、ここでは透光性を有する矩形状のガラス板であり、より具体的には、透明で平面視で長方形状のガラス板である。成形板Gは、接着剤Rを成形する下面が平坦に形成され、この下面が水平面と平行になるように配置される。
基板Sは、保護膜Pを形成する矩形状の対象物であり、例えば、タッチパネルやそのカバーパネルである。このような基板Sは、一般的に、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを代表とする平板状の表示装置、いわゆるフラットパネルディスプレイに組み込まれて構成されている。基板Sとしては、上述のタッチパネルやカバーパネルの他、表示パネル、バックライト、バックライトの導光板等が該当する。
このような基板Sは、個別にあるいは予め積層された状態で筐体に組み込まれる。例えば、保護カバーにタッチパネルを積層した複合パネルとして構成されたものを用いることもある。このように、基板Sとしては様々な形態があるが、表示装置を構成する基板Sを、表示装置用部材と呼ぶ。
なお、本実施形態では、基板Sが表示装置を構成する部材であるものとして説明するが、本発明はこれに限定されるものでは無く、保護膜を形成する必要のある基板であれば適用可能である。
基板Sには、図1に示すように、接着剤Rが塗布される塗布領域S1と、接着剤Rが塗布されない未塗布領域S2とが設けられる。塗布領域S1は、基板Sの中央部分に設けられ、未塗布領域S2は、その周囲に設けられる。未塗布領域S2は、塗布領域S1の周囲全部でなくとも、基板Sを成形板Gに対して重ね合わせた際にはみ出る部分に設けられれば良い。ここでは、未塗布領域S2は少なくとも対向する二辺に沿って2箇所に設けられている。なお、保護膜Pの形成により基板S上の領域は、膜形成領域と膜未形成領域とに分けられる。保護膜Pの成形の際、成形板Gと基板Sとの貼り合わせにより接着剤Rが押し広げられるため、膜形成領域の方が塗布領域S1より大きく、膜未形成領域の方が未塗布領域S2より小さいが、本実施形態では、保護膜Pの形成や剥離に影響はないものとして説明する。
基板Sは、具体的には、複数のタッチパネルやカバーパネル等を一括して作成するための、所謂マザーガラスとすることもできる。基板Sは、最終的にタッチパネルやカバーパネル等の製品基板毎に個片化されるが、個片化されるまでの生産工程での利便性を考慮して、外周部は製品として使用されない余白部となっており、当該余白部が未塗布領域S2、膜未形成領域となる。
接着剤Rは、樹脂であり、ここでは紫外線照射硬化性樹脂である。接着剤Rは、保護膜Pの材料であり、硬化後に基板Sとの間に結合した状態が得られるものであれば良く、硬化前において基板Sと他の物体を結合する機能を有する必要はない。
保護膜形成装置は、接着剤Rが塗布された基板Sを成形板Gに対して貼り合わせて保護膜Pを基板S上に形成する。具体的には、保護膜形成装置は、真空チャンバ1、ステージ2、基板駆動機構3、剥離ユニット4を有する。なお、本明細書において、方向や位置関係を説明するのに「上」や「下」と称する場合があるが、「上」や「下」とは、保護膜形成装置における位置関係をいうものであり、保護膜形成装置が設置された際の位置関係や方向を指すものではない。
真空チャンバ1は、図2に示すように、一面に開口を有する箱型の本体部11と、当該開口を塞ぐ蓋部12とを有する。真空チャンバ1には、不図示の排気装置が設けられ、この排気装置により内部に真空状態が形成される。蓋部12は、真空チャンバ1内を気密かつ開閉可能に設けられており、環状ブロック121、石英ガラス122、石英ガラス固定部材123を有する。
環状ブロック121は、その外縁が本体部11の開口縁に乗りかかるようにして設けられ、本体部11に着脱自在に固定される。装置稼働時には、環状ブロック121は、その外周縁と内周縁との間に、本体部11の開口縁が位置して本体部11に固定される。石英ガラス固定部材123は、環状のブロック体であり、その中心孔の周囲に環状の段差が設けられ、当該段差に支持されることにより石英ガラス122が固定される。
蓋部12には、成形板固定部材124が固定される。成形板固定部材124は、成形板Gを真空チャンバ1内で固定する部材であり、図1および図2に示すように所定間隔を隔てた一対の部材からなり、石英ガラス固定部材123に設けられている。成形板Gは、成形板固定部材124により、石英ガラス122と面で当接した状態で真空チャンバ1内において固定される。但し、成形板Gは真空チャンバ1内で固定されていれば良く、必ずしも石英ガラス122と当接していなくても良い。成形板固定部材124は、成形板Gの基板Sからはみ出した対向する二辺をそれぞれ支持することで成形板Gを固定する。このとき、成形板Gの下面が接着剤Rを成形する平坦面である。
石英ガラス122は、環状ブロック121の中心孔を介して真空チャンバ1の外部に露出している。石英ガラス122の上方で対向する位置には、紫外線照射装置10が設けられており、石英ガラス122および成形板Gを介して真空チャンバ1内を照射する。
ステージ2は、基板Sを載せる部材であり、真空チャンバ1内に設けられている。ステージ2は、基板Sと同じか若干大きな平板であり、基板S全体を支持する。ここではステージ2は基板Sと同じ大きさの平板である。図1に示すように、基板Sは、ステージ2上に、平面視したときに対向する二辺が成形板Gからはみ出るように載置される。このはみ出し領域は、上下方向において成形板固定部材124と重複しない。
基板駆動機構3は、ステージ2と連結し、ステージ2を成形板Gに対して進退させる。その進退方向は、成形板Gと直交する上下方向である。基板駆動機構3は、真空チャンバ1に気密に挿通され、一端がステージ2と連結されたロッド31と、ロッド31の他端と接続され、ロッド31を進退させる駆動源32とから構成される。駆動源32としては、例えばエアシリンダを用いることができる。
剥離ユニット4は、成形板Gの下面に対し垂直に延びるロッド41と、ロッド41を成形板G又は成形板固定部材124に対して引き離す方向に沿って移動させる移動機構42とを有する。本実施形態では、ロッド41は円柱状でありステージ2の基板Sの載置面に直交する方向に延びており、基板Sがステージ2上に載置されたとき、ロッド41はステージ2上の基板Sに対して直交する方向に延びている。すなわち、図1に示すように、ロッド41は、基板Sの成形板Gからのはみ出し領域を押さえる押さえ部材である。ここでは、基板Sの成形板Gからのはみ出し領域と、未塗布領域S2とは一致しているものとする。ロッド41は、未塗布領域S2上に、成形板Gからはみ出して対向する二辺(以下、はみ出し辺とも言う。)に沿って等間隔に複数(ここでは各はみ出し辺に3本ずつの合計6本)設けられている。そのため、ロッド41は、はみ出し辺に直交する二辺に沿って設けられる成形板固定部材124と物理的な干渉は生じない。
一方のはみ出し辺に沿った3本のロッド41および他方のはみ出し辺に沿った3本のロッド41は、それぞれ連結部43によって連結されている。連結部43は、例えばロッド41の並び方向に延びる長板、又は長ブロックである。ロッド41は、成形板Gと基板Sとの貼合わせ時においては、成形板Gの下面よりも上方の退避位置に退避し、貼合わせ後に下降し、基板Sの未塗布領域S2と当接する。移動機構42は、エアシリンダを駆動源とし、連結部43を介してロッド41を昇降させる。移動機構42としては、エアシリンダに代えて、モータによって駆動するボールねじ機構を用いることもできる。
(作用)
図4を用いて、本実施形態に係る保護膜形成装置の作用について説明する。図4は、保護膜Pの成形過程を示す模式図である。なお、成形板Gは、予め成形板固定部材124により真空チャンバ1内で蓋部12に固定され、排気装置により内部が真空状態にあるものとする。また、真空チャンバ1内への基板Sの搬入及び搬出、並びに、ステージ2への載置及び取出しは、不図示のロードロック室および搬送手段を用いて自動で行うものとする。
まず、図4(a)に示すように、基板Sが、接着剤Rが塗布された状態でステージ2上に載置される。このとき、基板Sは、成形板Gと対面し、図1に示すように、成形板Gから未塗布領域S2がはみ出している。
次に、図4(b)に示すように、基板駆動機構3により、ステージ2が上昇し、接着剤Rを介して基板Sと成形板Gとは貼り合わされる。すなわち、ステージ2が上昇することで成形板Gに接着剤Rが接触し、基板S上で押し広げられる。予め設定された高さまでステージ2が上昇するとステージ2は停止され、その状態で紫外線照射装置10により、接着剤Rに紫外線が照射される(図4(c)参照)。紫外線は、環状ブロック121を介し、石英ガラス122、及び成形板Gを透過して接着剤Rに到達する。これにより、接着剤Rが硬化し、成形板Gと基板Sとの間に接着剤Rからなる保護膜Pが形成される。ここで、予め設定された高さとは、例えば、成形板Gに対する押し付けによって押し広げられた接着剤Rが膜形成領域の全域にちょうど広がる程度の高さである。
この貼り合わせ時では、ロッド41は、退避位置に退避している。紫外線の照射が停止された後、移動機構42によりロッド41が下降し、ロッド41の先端が基板Sの未塗布領域S2に当接する。その際、ステージ2が基板Sを支持しているので、図4(d)に示すように、成形板Gからの基板Sのはみ出し部分がロッド41の先端とステージ2との間で挟持される。このはみ出し部分が挟持された状態で、ロッド41とステージ2は、同一の下降速度で下降する。換言すれば、基板駆動機構3および移動機構42は、ステージ2が基板Sを支持し、ロッド41が未塗布領域S2を押さえながら基板Sを成形板Gに対して離れる方向(ここでは下方)に移動させる。本実施形態では、移動機構42としてエアシリンダを用いているので、ロッド41を所定の力で基板Sに押し付けておけば、ステージ2を下降させるだけでロッド41をステージ2と同じ速度で下降させることができる。
このとき、接着剤Rが既に硬化しているので、保護膜Pは基板Sに接着されているとともに成形板Gにも接着されている。そのため、保護膜Pが成形板Gから剥がれまいとするが、図4(e)に示すように、ロッド41で基板Sの端部分が押し下げられることで、基板Sが反って成形板Gから保護膜Pがその端から順に剥離する。すなわち、基板Sの中央部は保護膜Pが成形板Gに接着されているため、その場に留まろうとするが、基板Sの端はロッド41により押し下げられるので、はみ出し辺に対向する保護膜Pの端部分には、成形板Gから剥離する方向の力が集中的に作用する。これにより、保護膜Pはその端から成形板Gから剥離する。このように、基板Sがステージ2で支持された状態でロッド41を押し下げるので、ステージ2を下降させたと同時に剥離を開始することができる。
さらに継続して、ロッド41およびステージ2が基板Sを下降させることで、基板Sの端から徐々に中央部分に向けて保護膜Pを剥離し、最終的には保護膜P全体が成形板Gから剥離する(図4(f))。成形板Gの下面が平らであるので、形成された保護膜Pの表面は平らである。以上のようにして、表面に保護膜Pを形成した基板Sを得ることができる。なお、保護膜Pの剥離後は、ロッド41を所定位置に上昇させる。
(効果)
本実施形態の保護膜形成装置は、接着剤Rを介在させて成形板Gと基板Sとを貼り合わせて接着剤Rからなる保護膜Pを成形する保護膜形成装置であって、基板Sを載せるステージ2と、ステージ2を成形板Gに対して進退させる基板駆動機構3と、基板Sを成形板Gに対して引き離す方向に移動させることで、保護膜Pを成形板Gから剥離する剥離ユニット4と、を備えるようにした。
これにより、接着剤Rを介して成形板Gと面内に孔のない基板Sとを貼り合わせた場合であっても、保護膜Pを成形した上で、成形板Gから保護膜Pを剥がすことができ、表面に保護膜Pが形成された基板Sを得ることができる。
剥離ユニット4は、基板Sの成形板Gからはみ出した領域を押さえる押さえ部材と、当該押さえ部材を成形板Gに対して引き離す方向に沿って移動させる移動機構42と、を備え、押さえ部材を、ステージ2に直交する方向に延びるロッド41とした。
これにより、最初に基板Sの成形板Gからのはみ出し領域を反らせて、成形板Gに対し保護膜Pの端から徐々に剥離させることができ、保護膜Pを剥がしやすくすることができる。その結果、成形板Gに保護膜Pが残るのを抑制することができる。
基板駆動機構3および移動機構42は、ステージ2が基板Sを支持し、ロッド41が未塗布領域S2を押さえながら基板Sを成形板Gに対して引き離す方向に沿って移動させるようにした。これにより、基板Sの未塗布領域S2が引き離される方向に移動して基板Sが反っても、基板Sの端にある未塗布領域S2をロッド41とステージ2とで挟持しているので、ステージ2上での基板Sの位置ズレを防止することができる。その結果、例えば、保護膜Pを剥離させた後、基板Sを搬出するときに、位置ズレに起因する他の構成部品への干渉などの不具合を防止することができる。
基板Sは矩形状であり、ロッド41は、基板Sの成形板Gからはみ出して対向する二辺に沿って複数設けるようにした。
これにより、保護膜Pの剥離が一点からではなく、対向する辺から剥離させることで、保護膜Pをきれいに剥がすことができる。換言すれば、成形板Gに保護膜Pが残るのを抑制することができる。また、ステージ2とロッド41の移動量が一点又は片側からの剥離よりも少なくなるので、装置の小型化を図ることができる。なお、変形例として、はみ出し辺に沿って設ける複数のロッド41は、長さを異ならせても良い。例えば、片側に3本あるロッド41のうち、真ん中のロッド41を外側より短くすれば、移動機構42によりロッド41が下降すると、先の外側のロッド41が基板Sの未塗布領域S2に接触して沿っていくため、基板Sの反り方を調整することができる。
[第2の実施形態]
(構成)
第2の実施形態に係る保護膜形成装置を図5〜図8を用いて説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と基本構成は同じである。よって、第1の実施形態と異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図5は、第2の実施形態に係る保護膜形成装置の上面から見た模式図である。図6は、図5の矢視C−C方向から見た保護膜形成装置の模式断面図である。図7は、図5の矢視D−D方向から見た保護膜形成装置の模式断面図である。
図5に示すように、本実施形態の押さえ部材は、基板Sの未塗布領域S2を押さえる爪44aを有する板状体44であり、平面視でE字形状を有する。このE字の各脚の部分を爪44aが構成し、3つの爪44aが長板部分で結合されている。但し、爪44aの数は特に限定されず、少なくとも1つ以上設けられていれば良い。
ここでは押さえ部材として2枚の板状体44が、平面視すると各爪44aを対向させて成形板固定部材124間に、成形板固定部材124の延びる方向とは直交するように設けられており、成形板固定部材124と物理的に干渉しない。換言すると、平面視すると、爪44aが、成形板Gの成形板固定部材124により支持されない二辺に向けて延びるように板状体44が対向配置される。
板状体44は、図6に示すように、成形板固定部材124より若干下方に位置し、成形板Gが成形板固定部材124に配設された際には、成形板Gの脇に位置する。すなわち、板状体44が配置される高さは成形板固定部材124に架橋された成形板Gと基板Sとの貼り合わせの際に干渉しない高さ、より具体的には、成形板Gの下面よりも高い退避位置に退避している。本実施形態では、爪44aの部分が連結部43より厚みが肉薄となっており、肉薄部分の爪44aが基板Sの成形板Gからのはみ出し領域上に位置する。なお、爪44aの部分だけ板状体44の厚みを薄くする必要は無く、厚み均一であっても良い。
爪44aは、基板Sの成形板Gからはみ出した未塗布領域S2と対面する。図7に示すように、板状体44には、これと直交するように上方に延びる棒状体45が各板状体44に2本設けられている。これらの棒状体45は、連結部43により連結され、棒状体45が連結部43を介して移動機構42に連結されている。すなわち、棒状体45が移動機構42を駆動源として板状体44を成形板Gに対し引き離す方向に沿って移動させることで、爪44aが下降し、成形板Gと貼り合わされた基板Sと未塗布領域S2において当接する。
(作用)
図8を用いて、本実施形態に係る保護膜形成装置の作用について説明する。図8は、保護膜Pの成形過程を示す模式図である。なお、図8(a)〜(c)は、図4(a)〜(c)と同様の動作であるので、その説明は省略する。
成形板Gと基板Sの貼合わせの際、板状体44は、退避位置に退避している。紫外線の照射が停止された後、移動機構42により棒状体45が下降し、爪44aの下面が基板Sの未塗布領域S2に当接する。その際、ステージ2が基板Sを支持しているので、図8(d)に示すように、成形板Gからの基板Sのはみ出し部分がステージ2との間で挟持される。このはみ出し部分が挟持された状態で、板状体44とステージ2は、同一の下降速度で下降する。
このとき、接着剤Rが既に硬化しているので、保護膜Pが基板Sとともに成形板Gに接着されている。保護膜Pが成形板Gから剥がれまいとするが、図8(e)に示すように、爪44aで基板Sの端部分が押し下げられることで、基板Sが反って、成形板Gから保護膜Pがその端から順に剥離する。このとき、棒状体45が下降する一方で、棒状体45から距離の離れた爪44aが基板Sの未塗布領域S2から抗力を受けることで板状体44自体がしなり、基板Sの端部分の角(辺)だけで押さえることができるので、未塗布領域S2が反りやすく、保護膜Pの剥離をしやすくすることができる。また、第1の実施形態と比べて、未塗布領域S2の一辺を全体的に押し下げることになるので、局所的に押し下げるよりも基板Sの破損やキズを抑制することができる。さらに爪44aおよびステージ2が基板Sを継続して下降させることで、保護膜Pの中央部分に剥離が広がり、保護膜P全体が成形板Gから剥離する(図8(f))。成形板Gが平らであるので、形成された保護膜Pの表面は平らである。以上のようにして、表面に保護膜Pを形成した基板Sを得ることができる。なお、保護膜Pの剥離後は、板状体44を退避位置に上昇させる。
(効果)
本実施形態では、押さえ部材は、基板Sの未塗布領域S2を押さえる爪44aを有する板状体44とした。また、基板Sは矩形状であり、爪44aは、間隔を空けて複数設けられ、板状体44は、爪44aを基板Sの成形板Gからはみ出して対向する二辺に沿ってそれぞれ設けるようにした。
これにより、保護膜Pの剥離が一点からではなく、対向する辺から剥離させることで、保護膜Pをきれいに剥がすことができる。換言すれば、成形板Gに保護膜Pが残るのを抑制することができる。
[第3の実施形態]
(構成)
第3の実施形態に係る保護膜形成装置を図9〜図13を用いて説明する。第3の実施形態は、第2の実施形態と基本構成は同じである。よって、第2の実施形態と異なる点のみを説明し、第2の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
第2の実施形態では、成形板Gが予め成形板固定部材124により真空チャンバ1内に固定されたが、本実施形態では、成形板Gと基板Sがともに治具5により真空チャンバ1内に搬入される。本実施形態では成形板固定部材124が設けられていない。
図9は、第3の実施形態に係る保護膜形成装置に使用する治具5の上面から見た模式図である。図10は、第3の実施形態に係る保護膜形成装置の上面から見た模式図である。図11は、図10の矢視E−E方向から見た保護膜形成装置の模式断面図である。図12は、図10の矢視F−F方向から見た保護膜形成装置の模式断面図である。
治具5は、保護膜Pの成形対象である基板Sと、保護膜Pを成形する成形板Gとを、1つの組として真空チャンバ1内に搬入および搬出するユニットであり、基板Sと成形板Gの貼り合わせに使用される。治具5は、本実施形態の保護膜形成装置に備えられる。
具体的な構成としては、図9〜図12に示すように、治具5は、ベース板51、基台52、成形板支持部材53、バネ54、及びガイド55を有する。
ベース板51は、矩形状の平板であり、治具5におけるベースとなる。基台52は、例えば、直方体形状のブロック体であり、ベース板51上に設けられ、その上面は基板Sが載せられる載置面となっている。
成形板支持部材53は、ベース板51と対向するように設けられ、ベース板51に対して昇降自在に成形板Gを支持する。具体的には、成形板支持部材53は、一対の長板状体53a、53bからなり、成形板Gの一辺部分、具体的には短辺側の部分が載置される段差が設けられている。成形板支持部材53は、長板状体53a、53bを平行にしてベース板51と対向するように設けられ、段差部分で成形板Gの短辺を支持する。
バネ54は、ベース板51に設けられ、成形板支持部材53を支持する弾性部材である。詳細には、バネ54の一端がベース板51に固定され、他端が成形板支持部材53の下面に固定される。バネ54は複数設けられており、ここでは、各長板状体53a、53bに対し、2本のバネが設けられている。バネ54は、成形板支持部材53およびベース板51を付勢する圧縮バネであり、上下方向に伸縮する。このバネ54は、保護膜Pの成形板Gに対する接着力よりも大きな弾性力を有する。すなわち、圧縮されたバネに、その弾性力によって生じる反発力、つまり、保護膜Pを成形板Gから剥がそうとする力が、保護膜Pを成形板Gから剥離させるのに要する力よりも大きいバネ54を用いている。
ガイド55は、成形板支持部材53とベース板51との間にこれらと直交して設けられ、バネ54の伸縮方向を規制する。例えば、ガイド55は、多重筒構造を有し、バネ54の伸縮により上下方向に伸縮可能になっている。
また、本実施形態の保護膜形成装置は、治具5の他、ステージ2上の治具5の基板駆動機構3による移動を規制する治具規制部を備える。治具規制部は、治具5を載置したステージ2が上昇したときに、成形板Gおよび成形板支持部材53の上昇移動を規制する。ここでは、治具規制部は、真空チャンバ1において固定された石英ガラス固定部材123および石英ガラス122である。
(作用)
図13〜図15を用いて、本実施形態の保護膜形成装置の作用について説明する。図13〜図15は、本実施形態に係る保護膜形成装置における保護膜Pの成形過程を示す模式図である。図13〜図15において左側の図は、図10のE方向から見た保護膜形成装置の模式図を示し、図13〜図15において右側の図は、図10のF方向から見た保護膜形成装置の模式図を示す。
なお、予め作業員の作業により治具5には、成形板Gが成形板支持部材53に支持され、表面に接着剤Rが塗布された基板Sが基台52に載置されているものとする。すなわち、基板Sは成形板Gに対面し、平面視したときに未塗布領域S2が成形板Gからはみ出している。また、真空チャンバ1内への治具5の搬入及び搬出、並びに、ステージ2への載置及び取出しは、不図示のロードロック室および搬送手段を用いて自動で行うものとする。
まず、本体部11の開口から真空チャンバ1内に治具5を搬入し、図13(a)に示すように、治具5を、ベース板51を下側にしてステージ2上に載せる。そのため、成形板Gが上側となり、基板Sが下側となる。このとき、バネ54は成形板支持部材53および成形板Gにより荷重がかかるので縮んでおり、自然長より短い長さ(以下、規定長という。)になっている。なお、板状体44は、第2の実施形態と同様に退避位置で待機している。
治具5をステージ2上に載せた後、基板駆動機構3により、治具5を上昇させる。この上昇過程で、図13(b)に示すように、成形板支持部材53が石英ガラス固定部材123と当接し、成形板Gが石英ガラス122に到達する。すなわち、成形板Gが石英ガラス122と面接触する。さらに、基板駆動機構3によりベース板51が上昇すると、成形板支持部材53の上昇が石英ガラス固定部材123により規制されているので、図13(c)に示すように、バネ54が縮んでいき、基板S上の接着剤Rが成形板Gに接触し、やがて基板Sと成形板Gとが貼り合わされる。
このようにして成形板Gと基板Sが貼り合わされた後、紫外線照射装置10により紫外線照射することで、接着剤Rが硬化した保護膜Pが形成される(図14(d))。
保護膜Pの形成後、移動機構42により、棒状体45を介して板状体44が下降し、爪44aが基板Sの未塗布領域S2上に当接する(図14(e))。これにより、基板Sの端が、爪44aと基台52との間で挟持される。その状態で、移動機構42および基板駆動機構3により基板Sが下降すると、第2の実施形態と同様に、爪44aにより基板Sの端が押し下げられる一方、保護膜Pが成形板Gに接着しているので、図14(f)に示すように基板Sの未塗布領域S2が反り、保護膜Pの端が成形板Gから剥離する。さらに、基板Sを下降させることで、保護膜Pが成形板Gから完全に剥離する(図15(g))。このときのバネ54の長さは、規定長以下である。なお、保護膜Pが成形板Gから剥離した後、爪44aによる押し下げは不要となるので、移動機構42による板状体44の下降を停止させ退避位置に上昇させる。
保護膜Pの剥離後もなお基板駆動機構3によりベース板51を下降させると、バネ54が規定長まで復元し(図15(h))、さらにベース板51を下降させると、成形板Gが石英ガラス122から離れる(図15(i))。治具5を規定の図13(a)と同じ高さまで降下させた後、治具5が真空チャンバ1の外部に搬出される。
なお、以上のような保護膜形成方法において、治具5の搬入、搬出、ステージ2への載置作業は、作業員が行っても良い。作業員により行う場合、その都度、大気圧に戻したり、真空状態にする。
治具5の搬出後、基板Sは、保護膜Pが形成される毎に交換されるが、成形板Gは再利用しても良いし、交換しても良い。例えば、使用された成形板Gは再度別の基板Sとともに1つのセットとして使用しても良いし、使用された成形板Gを交換して、新たな成形板Gおよび基板Sを1セットにして治具5を用いても良い。また、保護膜Pの形成後に成形板Gに保護膜Pの一部が剥がれ残っている場合には、クリーニングして再利用しても良い。成形板Gの交換頻度やクリーニング頻度は適宜変更可である。
(効果)
本実施形態の保護成膜装置は、ステージ2上に載せられ、成形板Gおよび基板Sを支持する治具5と、ステージ2上の治具5の移動を規制する石英ガラス固定部材123および石英ガラス122を備える。そして、治具5は、ベース板51と、ベース板51上に設けられた基板Sが載せられる基台52と、ベース板51と対向して設けられ、成形板Gを支持する成形板支持部材53と、ベース板51に設けられ、成形板支持部材53を支持するバネ54と、を備え、基板駆動機構3は、治具5を石英ガラス122に対して進出させ、成形板支持部材53を石英ガラス固定部材123に当接させるようにした。
これにより、真空チャンバ1内で予め成形板Gを固定していなくても、接着剤Rを介して基板Sを成形板Gに押し付けているときには、成形板Gが石英ガラス122および石英ガラス固定部材123に当接して固定された状態になるので、接着剤Rの成形および保護膜Pの形成を良好に行うことができる。また、治具5が成形板Gと基板Sを対にして真空チャンバ1内外に搬入、搬出が可能であるので、装置の稼働率を低下させることなく、成形板Gの交換頻度を変更することができる。すなわち、成形板Gが真空チャンバ1内で予め固定されている態様の場合、成形板Gが保護膜Pの残存によりクリーニングの必要がある場合、装置全体を停止させて成形板Gをクリーニングするか、新しい成形板Gに交換する必要があるが、治具5を用いることにより、装置を停止しなくても成形板Gが交換可能となり、生産性を向上させることができる。
治具5は、成形板支持部材53とベース板51との間にバネ54の伸縮方向を規制するガイド55を備えるようにした。これにより、基板Sと成形板Gを平行にして貼り合わせが可能となり膜厚均一の保護膜Pを形成することができ、弾性部材が意図しない方向に伸縮することにより保護膜Pに不要な応力が加わることを防止することができる。
また、バネ54は、保護膜Pの成形板Gに対する接着力よりも大きな弾性力を有するようにした。そのため、接着剤Rを硬化させた後、ステージ2を下降させるときに、押さえ部材(爪44a)によって基板Sの端部分をステージ2との間で挟持してさえいれば、バネ54の弾性力(反発力)によって成形板Gから保護膜Pを剥離することができる。これにより、治具5を用いた場合でも、装置の構成の複雑化を招くことなく、簡易な構成で保護膜Pを形成することができる。
[4.他の実施形態]
本発明は、第1乃至第3の実施形態に限定されるものではなく、下記に示す他の実施形態も包含する。また、本発明は、第1乃至第3の実施形態及び下記の他の実施形態を全て又はいずれかを組み合わせた形態も包含する。さらに、これらの実施形態を発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができ、その変形も本発明に含まれる。
(1)第1乃至第3の実施形態では、基板Sを成形板G側である上側から押さえる剥離ユニット4により成形板Gから保護膜Pを剥離させたが、ステージ2に吸盤、真空チャック、静電チャックなどを設け、基板Sを成形板Gとは反対側である下側から保持した状態で基板駆動機構3で基板Sを引き下げて保護膜Pを成形板Gから剥離させても良い。
(2)第1の実施形態では、ロッド41の基板Sを押さえる先端は平坦としたが、ロッド41の先端は、図16(a)のように、丸みを帯びていても良いし、図16(b)のように、傾斜させていても良い。ロッド41の先端は、基板Sの内側方向から外側方向に向けて下降するように長くなるように傾斜させる。このように、ロッド41の先端が丸みを帯びている又は傾斜していることにより、基板Sとロッド41との接触面が小さくなり、ロッド41が基板Sの反り方向の変形の妨げになることが防止できる。このように、基板Sが反りやすくなるので、保護膜Pを少ない荷重で剥離させ、基板Sに加わる応力負担を軽減することができる。なお、爪44aについても、基板Sと当接する面を、先端に向かって高くなる傾斜面としても良いし、凹状または凸条の円弧面としても良い。
(3)第1乃至第3の実施形態では、基板Sの端を押さえる押さえ部材は、ロッド41や板状体44(爪44a)とし、ステージ2と別体として設けたが、ステージ2と一体的に設けるようにしても良い。例えば、図17に示すように、ステージ2にフック21を設けるようにしても良い。フック21は、例えばC字状であり、その一端がステージ2に回動可能に接続され、他端で基板Sの端を上側から押さえる。基板Sの端を上から押さえた状態で、基板駆動機構3により基板Sを下降させることで、保護膜Pを成形板Gから剥離させることができる。
また、図18に示すように、フック21により基板Sの両側面から基板Sを挟んで基板Sをステージ2に固定し、基板駆動機構3により基板Sを下降させることで、保護膜Pを成形板Gから剥離させるようにしても良い。
(4)第1乃至第3の実施形態において、成形板Gには、接着剤Rと接する面に、基板Sよりも保護膜Pとの接着力が弱くなるような処理を施すようにしても良い。このような処理としては、例えば、フッ素コーティング剤やテフロンコーティングなどが挙げられる。このような処理を施すことにより、保護膜Pの剥離残存を防止する効果が期待できる。また、保護膜Pを成形板Gから剥離させるために、基板Sが例えばポリカーボネイト等の樹脂で構成されている場合には、接着剤Rが樹脂両面の微小な凹凸の隙間に入り込んだり、接着剤Rに含まれる溶剤が樹脂表面を溶解したりして比較的強い結合力が得られるから、成形板Gとして、表面の平坦度が高く、溶剤に溶解することのないガラス等を用いるだけでも十分剥離することが可能である。
(5)第1乃至第3の実施形態では、保護膜Pを形成する樹脂を紫外線硬化性樹脂としたが、熱硬化性樹脂や放射線硬化性樹脂、乾燥させて硬化する樹脂としても良い。これらの場合、成形板Gや石英ガラス122は必ずしも透光性を有していなくても良い。
(6)第2乃至第3の実施形態では、押さえ部材としてE字形状の板状体44としたが、押さえ部材は、基板Sの成形板Gからのはみ出し領域を押さえる部分があれば、形状は特に限定されず、矩形状であっても良い。この場合、矩形の一辺を基板Sの端を押さえる部分とすることができる。
(7)第1の実施形態では、移動機構42は、ロッド41をはみ出し辺ごとに3本のロッド41を一体で上下に移動させたが、各ロッド41を個別に上下移動させるようにしても良い。この場合、保護膜Pの剥離のために、ロッド41を下降させるタイミングを個別に設定しても良い。タイミングを変える例としては、はみ出し辺の端に位置するロッド41だけをまず基板Sに当接させ、この状態でステージ2を所定量、ロッド41共に下降させて一旦停止させ、この後、中央のロッド41を基板Sに当接させてステージ2との間で挟持されるまで押し下げる。その後、ステージ2の下降と全てのロッド41の下降を再開させるようにしても良い。この場合、保護膜P(塗布領域S1)の四隅から剥がれようとするので、保護膜Pの一辺側から剥がしていくよりも剥がしやすくなる。つまり、剥がす力は、その剥がす幅に比例するので、一辺側からの剥離は、始めからその一辺分の剥がす力を要するが、角(四隅)からの剥離は、初めは辺が短いので剥がしやすくなる利点が得られる。
1 真空チャンバ
10 紫外線照射装置
11 本体部
12 蓋部
121 環状ブロック
122 石英ガラス
123 石英ガラス固定部材
124 成形板固定部材
2 ステージ
21 フック
3 基板駆動機構
31 ロッド
32 駆動源
4 剥離ユニット
41 ロッド
42 移動機構
43 連結部
44 板状体
44a 爪
45 棒状体
5 治具
51 ベース板
52 基台
53 成形板支持部材
54 バネ
55 ガイド
G 成形板
S 基板
S1 塗布領域
S2 未塗布領域
P 保護膜

Claims (6)

  1. 接着剤を介在させて成形板と基板とを貼り合わせて前記接着剤からなる保護膜を成形する保護膜形成装置であって、
    前記接着剤は、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂または乾燥させて硬化する樹脂であり、
    前記成形板の前記接着剤と接する面は、前記基板よりも前記接着剤に対する接着力が弱く、
    前記基板は、前記接着剤が塗布される塗布領域と、前記接着剤が塗布されない未塗布領域とが設けられ、
    前記塗布領域に前記接着剤が塗布された状態の前記基板が載置されるステージと、
    前記ステージを、当該ステージに対向して位置する前記成形板に対して進退させる基板駆動機構と、
    前記基板駆動機構によって前記成形板に対して前記接着剤を介して貼り合わされた前記基板の前記未塗布領域を押さえる押さえ部材と、前記押さえ部材を前記成形板に対して前記引き離す方向に沿って移動させる移動機構を有し、前記移動機構によって前記基板を、前記成形板に対して引き離す方向に移動させることで、前記保護膜を前記成形板から剥離する剥離ユニットと、
    を備え、
    前記押さえ部材は前記ステージにおける前記基板の載置面に直交する方向に延びるロッドであり、
    前記ロッドの先端は丸みを帯びている又は傾斜していること、
    を特徴とする保護膜形成装置。
  2. 接着剤を介在させて成形板と基板とを貼り合わせて前記接着剤からなる保護膜を成形する保護膜形成装置であって、
    前記接着剤は、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂または乾燥させて硬化する樹脂であり、
    前記成形板の前記接着剤と接する面は、前記基板よりも前記接着剤に対する接着力が弱く、
    前記基板は、前記接着剤が塗布される塗布領域と、前記接着剤が塗布されない未塗布領域とが設けられ、
    前記塗布領域に前記接着剤が塗布された状態の前記基板が載置されるステージと、
    前記ステージを、当該ステージに対向して位置する前記成形板に対して進退させる基板駆動機構と、
    前記基板駆動機構によって前記成形板に対して前記接着剤を介して貼り合わされた前記基板の前記未塗布領域を押さえる押さえ部材と、前記押さえ部材を前記成形板に対して前記引き離す方向に沿って移動させる移動機構を有し、前記移動機構によって前記基板を、前記成形板に対して引き離す方向に移動させることで、前記保護膜を前記成形板から剥離する剥離ユニットと、
    を備え、
    前記基板は、対向する二辺に沿って前記未塗布領域が設けられた矩形状であり、
    前記成形板は、前記対向する二辺の未塗布領域がはみ出すように前記基板に対して配置された矩形状であり、
    前記押さえ部材は、前記基板の前記未塗布領域を押さえる爪を複数有し、前記爪が間隔を空けて前記基板の前記成形板からはみ出した二辺に沿ってそれぞれ設けられること、
    を特徴とする保護膜形成装置。
  3. 接着剤を介在させて成形板と基板とを貼り合わせて前記接着剤からなる保護膜を成形する保護膜形成装置であって、
    前記接着剤は、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂または乾燥させて硬化する樹脂であり、
    前記成形板の前記接着剤と接する面は、前記基板よりも前記接着剤に対する接着力が弱く、
    前記基板は、前記接着剤が塗布される塗布領域と、前記接着剤が塗布されない未塗布領域とが設けられ、
    前記塗布領域に前記接着剤が塗布された状態の前記基板が載置されるステージと、
    前記ステージを、当該ステージに対向して位置する前記成形板に対して進退させる基板駆動機構と、
    前記基板駆動機構によって前記成形板に対して前記接着剤を介して貼り合わされた前記基板の前記未塗布領域を押さえる押さえ部材と、前記押さえ部材を前記成形板に対して前記引き離す方向に沿って移動させる移動機構を有し、前記移動機構によって前記基板を、前記成形板に対して引き離す方向に移動させることで、前記保護膜を前記成形板から剥離する剥離ユニットと、
    を備え、
    前記ステージ上に載せられ、前記成形板および前記基板を支持する治具と、
    前記ステージ上の前記治具の前記基板駆動機構による移動を規制する治具規制部と、
    を備え、
    前記治具は、
    ベース板と、
    前記ベース板上に設けられた前記基板が載せられる基台と、
    前記ベース板と対向して設けられ、前記成形板を支持する成形板支持部材と、
    前記ベース板に設けられ、前記基台に対して離間するように前記成形板支持部材を支持する弾性部材と、
    を備え、
    前記基板駆動機構は、前記治具を前記治具規制部に対して進出させ、前記成形板支持部材を前記治具規制部に当接させること、
    を特徴とする保護膜形成装置。
  4. 前記弾性部材は、前記保護膜の前記成形板に対する接着力よりも大きい弾性力を有すること、
    を特徴とする請求項に記載の保護膜形成装置。
  5. 前記治具は、前記成形板支持部材と前記ベース板との間に前記弾性部材の伸縮方向を規制するガイドを備えること、
    を特徴とする請求項3又は4に記載の保護膜形成装置。
  6. 前記基板駆動機構および前記移動機構は、前記ステージが前記基板を支持し、前記押さえ部材が前記未塗布領域を押さえながら前記基板を前記成形板に対して前記引き離す方向に沿って移動させること、
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の保護膜形成装置。
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