JP2002090758A - 液晶表示パネル製造装置及び方法 - Google Patents

液晶表示パネル製造装置及び方法

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JP2002090758A
JP2002090758A JP2000276736A JP2000276736A JP2002090758A JP 2002090758 A JP2002090758 A JP 2002090758A JP 2000276736 A JP2000276736 A JP 2000276736A JP 2000276736 A JP2000276736 A JP 2000276736A JP 2002090758 A JP2002090758 A JP 2002090758A
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JP2000276736A
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Norihiko Egami
典彦 江上
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板どうしの隙間距離精度の悪化に起因した
液晶表示パネルの品質低下を防止可能な、液晶表示パネ
ル製造装置、及び方法を提供する。 【解決手段】 接着剤4が塗布され液晶材料3が滴下さ
れた第1基板171と、第2基板172とを合体させ
て、真空雰囲気中にて両基板を合体させて液晶表示パネ
ルを作製する製造装置及び方法において、上記第1基板
を支持する第1基板支持面1241a、及び上記第2基
板を支持する第2基板支持面1251aの表面粗さを矯
正して第1基板と第2基板との隙間距離精度を設計値以
内とする弾性シート材を備えた。該弾性シート材によ
り、上記両基板間の隙間距離精度が悪化せず、又、両基
板間の水平方向への位置決め精度が悪化しない。よっ
て、塵埃に起因した液晶表示パネルの品質低下を防止可
能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパーソナル
コンピュータやテレビ受像機等の画像表示パネルとして
用いられる液晶表示パネルの製造装置、及び製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示パネルの製造装置につい
て、図10〜図17を用いて説明する。図10に示すよ
うに、液晶表示パネル20の構造は、例えばガラス等の
透光性材料からなる下基板1及び上基板2を一定の間隔
にて対向配置させ、上記間隔にて形成された空間に液晶
材料3が充填された構造であり、下基板1及び上基板2
は紫外線硬化型の接着剤4にて貼り合わされている。
又、接着剤4には下基板1と上基板2との間隔を一定に
保つため、直径5μmのスペーサ5が含まれている。こ
のように液晶材料3を接着剤4の内側に配置する一方法
として液晶滴下工法があり、該工法を図11〜図17に
示す。
【0003】まず第1工程では図11に示すように、透
光性材料からなる下基板1の周囲に接着剤4を厚み30
μmで塗布した後、図12に示す第2工程にて、接着剤
4にて囲まれる下基板1上の領域に液晶材料3を滴下す
る。第3工程では、図13に示すように、チャンバー1
1内に設けられ下基板1及び後述の上基板2の厚み方向
に直交する水平方向に移動可能でありかつ吸引機構8を
有するテーブル7上に下基板1を載置し、吸着機構8に
よる真空吸着動作にて下基板1の全面をテーブル7上に
密着し固定する。次に、図14に示す第4工程では以下
の動作が行われる。即ち、上記チャンバー11には、加
圧機構10を有し該加圧機構10にて上記厚み方向に沿
ってチャンバー11内を移動可能でありかつ吸着機構9
を有する可動板12が設けられており、吸着機構9にて
上基板2の外面2aの全面を可動板12に密着固定す
る。次に、蓋13にてチャンバー11を閉じた後、チャ
ンバー11内を真空状態に吸引する。さらに、真空状態
となったチャンバー11において、上基板2を保持して
いる可動板12を加圧機構10の動作により上記厚み方
向に沿って移動させて上基板2と液晶材料3及び接着剤
4とを接触させる。
【0004】次に、図15に示す第5工程では、当該液
晶表示パネルにおける各画素部分に対応して、各画素に
おける液晶材料駆動部が位置ずれすることなく配置され
るように、下基板1を保持したテーブル7を上記水平方
向に移動させて、下基板1と上基板2との位置合わせを
行う。次に、図16に示す第6工程では、加圧機構10
を動作させて可動板12を上記厚み方向に沿い下基板1
側へ下降させて、接着剤4を介して上基板2を下基板1
に貼り合わせ、上基板2と下基板1との隙間の距離が5
μmとなるまで加圧する。その後、上述のようにして一
体となった下基板1及び上基板2は、チャンバー11内
から取り出され、図17に示す第7工程において紫外線
ランプ6から紫外線を照射して接着剤4を硬化させて、
下基板1と上基板2との貼り合わせが完了する。以上の
工程により1枚の液晶表示パネル20が完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、画像不良や画像
むらのない液晶表示パネルを作製するためには、上述の
ように、上基板2と下基板1との隙間の距離を上記5μ
mで、その精度を±0.3μm以内にする必要があり、
そのためには下基板1と接触するテーブル7の下基板支
持面7a、及び上基板2と接触する可動板12の上基板
支持面12aの各平面度は1μm以下である必要があ
る。このように各支持面7a,12aの各平面度は、上
記隙間距離精度に影響し、上記各支持面7a,12aの
各平面度が上記1μmを超えるときには、上記隙間距離
精度が悪化するという問題がある。本発明は、このよう
な問題点を解決するためになされたもので、上記隙間距
離精度の悪化に起因する液晶表示パネルの品質低下を防
止する、液晶表示パネル製造装置及び方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様におけ
る液晶表示パネル製造装置は、真空容器内に設けられ、
液晶表示パネルを構成する第1基板と第2基板とが互い
に対向して配置された液晶表示パネル製造装置であっ
て、上記第1基板を保持する第1基板保持装置及び上記
第2基板を保持する第2基板保持装置の少なくとも一方
に静電気にて基板保持作用を行う静電保持装置を設け、
上記第1基板保持装置と上記第1基板との間、及び上記
第2基板保持装置と上記第2基板との間の少なくとも一
方に弾性シート材を備えたことを特徴とする。
【0007】又、上記静電保持装置と上記弾性シート材
とを同じ側に設けた場合、上記弾性シート材は、導電性
材料を含有するように構成することもできる。
【0008】又、上記第1基板保持装置及び上記第2基
板保持装置のいずれか一方に上記静電保持装置が備わる
とき、他方には吸引動作にて基板保持を行う吸引装置を
備えるように構成することもできる。
【0009】又、上記吸引装置と上記弾性シート材とを
同じ側に設けた場合、上記弾性シート材は、上記第1基
板を保持可能とする吸引穴を有するように構成すること
もできる。
【0010】本発明の第2態様における液晶表示パネル
製造方法は、真空状態で第1基板及び第2基板が互いに
対向して液晶表示パネルを製造する液晶表示パネル製造
方法であって、上記第1基板及び上記第2基板の少なく
とも一方を弾性シート材を介して保持する工程と、保持
した上記第1基板と上記第2基板とを貼り合わせる工程
と、を有し、上記第1基板及び上記第2基板の少なくと
も一方は静電気にて保持することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態における液晶表
示パネル製造装置、及び該液晶表示パネル製造装置にて
実行される液晶表示パネル製造方法について、図を参照
しながら以下に説明する。尚、各図において同じ構成部
分に付いては同じ符号を付している。又、本実施形態の
液晶表示パネル製造装置にて製造される液晶表示パネル
は、例えば4〜23インチ程度の大きさのものであり、
一つのいわゆるマザーガラスからそれぞれの液晶表示パ
ネルに分割して個片取りが可能な上記マザーガラスタイ
プのものや、一対の構成基板にて一つの液晶表示パネル
を形成するタイプのものがある。
【0012】本実施形態の液晶表示パネル製造装置の基
本的な構造は、例えば図14等に示される従来の液晶表
示パネル製造装置に類似するが、本実施形態の液晶表示
パネル製造装置は、特徴的な構成部分として静電保持装
置と弾性シート材とを備える。即ち、以下に詳しく述べ
るが、液晶表示パネルを製造するための真空容器内に
は、上記液晶表示パネルを構成する第1基板を保持する
第1基板保持装置と、上記真空容器内にて上記第1基板
保持装置に対向して設けられ、上記液晶表示パネルを構
成する第2基板を保持する第2基板保持装置とが備わ
る。上記静電保持装置は、上記第1基板保持装置及び上
記第2基板保持装置の少なくとも一方に備わり静電気を
発生し該静電気にて基板保持作用を行う装置である。
又、上記弾性シート材は、上記第1基板保持装置に備わ
る第1定盤の第1基板支持面と上記第1基板との間、及
び上記第2基板保持装置に備わる第2定盤の第2基板支
持面と上記第2基板との間の少なくとも一方に備わり、
上記第1基板及び上記第2基板の少なくとも一方が上記
静電保持装置にて保持されている状態において上記真空
容器内にて液晶材料を密封して上記第1基板と第2基板
とが合体したときに、上記第1基板支持面及び第2基板
支持面における表面粗さを矯正して上記第1基板と第2
基板との隙間の距離精度を設計値以内とする部材であ
る。このように構成される本実施形態の液晶表示パネル
製造装置について以下に詳しく説明する。
【0013】図1に示すように、本実施形態の液晶表示
パネル製造装置101には、真空容器123内に、第1
基板保持装置124及び第2基板保持装置125を有す
るとともに、第1基板保持装置124に上述の弾性シー
ト材126を備え、第2基板保持装置125に上述の静
電保持装置127を有する。又、真空容器123には真
空装置122が接続され、蓋1231にて真空容器12
3を密閉後、真空装置122による吸引にて当該真空容
器123の内部は真空状態となる。
【0014】上記第1基板保持装置124は、例えばガ
ラスやプラスチック等の透光性材料からなり当該液晶表
示パネル174を構成する第1基板171を真空容器1
23内で、本実施形態では吸着動作にて保持する装置で
あり、第1定盤1241と、第1定盤駆動装置1242
と、第1定盤吸引装置1243と、上記弾性シート材1
26とを有する。弾性シート材126は、上記第1定盤
1241の支持面1241aのほぼ全面に設けられ、か
つ弾力性を有し、本実施形態では厚み約1mmにてなる
シート状の部材である。該弾性シート材126の載置面
1261上には第1基板171が載置される。尚、本実
施形態では図示するように、弾性シート材126は、上
記第1定盤1241の支持面1241aに対応した大き
さにてなるが、これに限定されるものではなく、少なく
とも第1基板171と同一の大きさを有すれば良い。
【0015】このような弾性シート材126は、部材内
部に気泡を内包しない構造、つまり気体非密封構造の部
材が利用される。即ち、上述のように真空容器123内
は真空状態となるため、弾性シート材126内に気泡が
内包されていると真空状態下において上記気泡が膨張し
弾性シート材126の変形を招き、第1基板171の平
坦度を悪化させるからである。上記気体非密封構造を採
用するためには、弾性シート材126の材料として、シ
リコンゴム又はフッ素ゴムを利用するのが好ましい。
【0016】さらに、当該弾性シート材126は、上述
のように、第1定盤1241の上記支持面1241aに
おける表面粗さを矯正して第1基板171と第2基板1
72との隙間の距離173の精度を設計値以内とするも
のであるので、上記矯正及び隙間の距離精度維持動作を
可能とする弾力性を有する必要がある。よって、厚み約
1mmのシート状のシリコンゴムそのものでは、硬過ぎ
て上述の機能を発揮するのが困難となる場合もある。よ
って、本実施形態では、弾性シート材126は、該弾性
シート材126を厚み方向に貫通する複数の貫通穴12
62を有し、該貫通穴により硬度の低減を図り上述の機
能を発揮させている。具体的には、例えば一辺800m
mの正方形状で厚み約1mmの弾性シート材において、
直径5mmの貫通穴1262を全面に一定間隔にて約1
500個形成している。
【0017】上記第1定盤1241には、制御装置18
0にて動作制御される上記第1定盤吸引装置1243が
接続され、第1基板171の外面1711に対応して上
記支持面1241aに開口する複数の吸引孔1244を
通して第1定盤吸引装置1243による吸引が行われ
る。上述のように、第1定盤1241の支持面1241
a上には弾性シート材126が設けられ、該弾性シート
材126上に第1基板171が載置され、又、弾性シー
ト材126には貫通穴1262が形成されている。ここ
で、弾性シート材126の貫通穴1262は、第1定盤
1241の吸引孔1244に対応する個所に形成されて
いるのが好ましく、弾性シート材126を第1定盤12
41上に正しく位置決めした状態で、上記吸引孔124
4と上記貫通穴1262とは連通するようにしてある。
よって、第1定盤吸引装置1243による吸引が行われ
ることで、第1定盤1241の吸引孔1244及び弾性
シート材126の貫通穴1262を通して、弾性シート
材126の載置面1261に第1基板171が隙間なく
密着して吸引保持、即ち真空保持される。
【0018】又、第1基板171を弾性シート材126
に十分に真空保持するためには、弾性シート材126に
おいて、第1基板171の外面1711に接する接触領
域の面積に対する全貫通穴1262の合計面積の比、つ
まり開口率は、約10%以上とするのが好ましい。又、
貫通穴1262の穴径が過剰に大きいと、この貫通穴1
262に隣接する部分の第1基板171が変形する可能
性がある。このような第1基板171の変形を防止する
ために、貫通穴1262の穴径は、5mm以下とするの
が好ましい。
【0019】又、図1には図示していないが、上記第1
定盤1241には、上記真空容器123の底部1232
と第1定盤1241との間に設けられ第1定盤1241
を水平方向1245へ可動とする移動部が備わる。上記
水平方向1245とは、上記弾性シート材126上に載
置される上記第1基板171の厚み方向に直交する方向
である。
【0020】次に、上記第2基板保持装置125は、例
えばガラスやプラスチック等の透光性材料からなり当該
液晶表示パネル174を構成する第2基板172を真空
容器123内で保持するとともに、保持している第2基
板172を上記第1基板171側へ移動させ上記第1基
板171と上記第2基板172との距離173を設計値
に設定する装置であり、第2定盤1251と、第2定盤
駆動装置1252と、静電保持装置127とを有する。
上記第2定盤1251は、上記真空容器123に対して
取り外し可能であり、図1に示すように真空容器123
内に取り付けられたときには、上記第1定盤1241に
対向して配置され、かつ上記真空容器123の壁面12
33にてガイドされながら、制御装置180にて動作制
御される上記第2定盤駆動装置1252によって第2基
板172の厚み方向に移動自在に設けられる。さらに、
本実施形態では、第2定盤1251の支持面1251a
の全面には、上記第2基板172の外面1721の全面
を支持し、かつ発生させる静電気にて第2基板172を
保持する静電保持装置127が取り付けられている。
【0021】該静電保持装置127は、図9に示すよう
に、例えばセラミック等にてなる板状の基材1272内
に、コイル1273を封入した構造にてなり、上述のよ
うに、基材1272の周縁部と第2定盤1251とを本
実施形態ではネジ止めすることで、第2定盤1251の
支持面1251aに固定される。又、第2定盤1251
に上記基材1272が取り付けられた後、基材1272
における保持面1271は、その平面度が1μm以下に
なるように研磨される。該静電保持装置127は、制御
装置180にて動作制御され、上記コイル1273に電
圧を印加することで静電気を発生させる。該静電保持装
置127が静電気を発生することで、静電保持装置12
7における上記基材1272の保持面1271に第2基
板172は静電保持、即ち静電吸着される。上述のよう
に静電保持装置127は第2基板172を保持すること
から、発生させる静電気力は、第2基板172を保持可
能な力であり、又、第2基板172のサイズ等に応じて
上記制御装置180にて変更可能であり、例えば10N
/m 2以上である。
【0022】又、静電保持装置127に第2基板172
が吸着されている状態にて、上記第2定盤駆動装置12
52は、弾性シート材126に吸着されている第1基板
171に第2基板172が近接するように、第2定盤1
251に取り付けられている静電保持装置127を第1
基板171側へ移動し、第1基板171と第2基板17
2との距離173を設計値、本実施形態では5μmとす
る。
【0023】尚、本実施形態では、第2定盤1251に
第2定盤駆動装置1252を設けて第2基板172を第
1基板171側へ移動させているが、この構成に限定さ
れるものではない。つまり、第1基板171を第2基板
172側へ移動させるように構成してもよいし、又、第
1基板171及び第2基板172の両方を移動させても
よい。要するに、第1基板171及び第2基板172
を、これら基板の厚み方向へ相対的に移動させれば良
い。
【0024】以上のように構成される液晶表示パネル製
造装置101における動作、つまり液晶表示パネル製造
方法について以下に説明する。又、上記液晶表示パネル
製造方法は、制御装置180の制御により実行される。
まず、図2に示すように、図12に示す場合と同様に、
第1基板171の内面1712上に、液晶材料3と、該
液晶材料3を取り囲み第1基板171の全周にわたり接
着剤4とが塗布された、半完成基板176を弾性シート
材126の載置面1261に載置する。尚、液晶材料3
及び接着剤4の塗布量は、第1基板171の内面171
2から高さ175にてなる量であり、本実施形態では該
高さ175を30μmとしている。そして、大気圧中に
おいて、上記第1定盤吸引装置1243を動作させて、
半完成基板176の第1基板171の外面1711の全
面を弾性シート材126に吸着させて半完成基板176
を弾性シート材126に固定する。
【0025】次に、上記静電保持装置127を動作させ
て、大気圧中にて、当該静電保持装置127の保持面1
271に、第2基板172の外面1721の全面を静電
吸着して、第2基板172を固定する。このように第2
基板172を固定している静電保持装置127を取り付
けた第2定盤1251を、第1基板171と第2基板1
72とが対向するようにして真空容器123内に装着し
た後、蓋1231にて真空容器123を密閉し、真空装
置122にて真空容器123内を真空状態にする。さら
に、基板保持装置125の第2定盤駆動装置1252を
動作させて、第2定盤1251、つまり第2基板172
を第1基板171側へ移動させ、図3に示すように、第
1基板171上に塗布されている接着剤4又は液晶部材
3に、第2基板172の内面1722を接触させる。
【0026】次に、当該液晶表示パネルにおける各画素
部分に対応して、各画素における液晶材料駆動部が位置
ずれすることなく配置されるように、図4に示すよう
に、第1基板保持装置124の第1定盤駆動装置124
2を動作させて、第1基板171を間接的に保持してい
る第1定盤1241を、第1基板171の厚み方向に直
交する直交方向、ここでは水平方向1245に移動さ
せ、第1基板171と第2基板172との位置合わせを
行う。尚、本実施形態では、第1基板171を水平方向
1245に移動させているが、これに限定されるもので
はない。要するに第1基板171と第2基板172との
上記位置合わせを行えば良いことから、第1基板171
と第2基板172とを水平方向1245へ相対的に移動
させる構成を採ればよい。
【0027】上記位置合わせ後、さらに上記第2定盤駆
動装置1252を動作させて、図1に示すように、第1
基板171と第2基板172との隙間の距離173が設
計値である、本実施形態では5μmとなるまで、第2定
盤1251、つまり第2基板172を第1基板171側
へ移動させる。該移動により、及び真空容器123内は
真空状態であることにより、液晶材料3は、第1基板1
71の内面1712上であって、接着剤4にて囲まれた
内側領域に、気泡を含むことなく密閉される。又、上記
5μmは、接着剤4に含まれる球状のスペーサ5の大き
さに等しく、第2基板172はスペーサ5にて移動が制
限されるまで第1基板171側へ移動する。
【0028】上述のように第1基板171と第2基板1
72とを距離173にて位置するとき、弾性シート材1
26を備えていることで以下のような効果を得ることが
できる。即ち、「発明が解決する課題」の欄にて説明し
たように、上記距離173の精度を維持するため、例え
ば第1定盤1241の支持面1241aの平面度は従来
1μm以下にする必要がある。ここで該平面度とは、図
5に示すように、上記支持面1241aにおける凹凸の
最下位置と最上位置との高低差177が相当する。尚、
図5は、弾性シート材126による効果を説明するた
め、上記支持面1241aの平面度を誇張して図示して
いる。しかしながら本実施形態では、上記第1定盤12
41の支持面1241aの上記平面度が上記1μmを超
えている場合であっても、第2基板172が保持されて
いる静電保持装置127の上記保持面1271における
平面度が1μm以下を満していれば、距離173になる
ように第2定盤駆動装置1252にて第2基板172が
第1基板171に押圧されたときには、弾性シート材1
26の作用により第1基板171と第2基板172とは
距離173を維持して設置することができる。つまり、
上述したように、弾性シート材126は、上記矯正及び
上記隙間距離精度維持動作を可能とする弾力性を有する
ことから、上記押圧動作により、上記支持面1241a
に接している弾性シート材126の定盤接触面1262
は支持面1241aの凹凸に対応して変形する。これと
同様に、第1基板171に接している弾性シート材12
6の載置面1261も、上記1μm以下の平面度を満足
している上記保持面1271に静電保持、つまり静電吸
着されている第2基板172に第1基板171が倣い、
かつ第2基板172との隙間の距離173が維持される
ように、第1基板171を支持する。よって、たとえ第
1定盤1241の支持面1241aの上記平面度が上記
1μmを超えている場合であっても、弾性シート材12
6により、第1基板171と第2基板172との距離1
73を、第1基板171及び第2基板172の全面にわ
たり設計値つまり5μmに維持することができる。
【0029】上述のようにして距離173にて第1基板
171と第2基板172とが合体した後、第2定盤駆動
装置1252による押圧動作及び静電保持装置127に
よる静電保持動作を終了し、さらに真空容器123内を
大気圧に戻して、合体している第1基板171及び第2
基板172からなる液晶表示パネル174を真空容器1
23外の紫外線照射位置まで搬出する。そして図6に示
すように、上記液晶表示パネル174に対して、紫外線
ランプ6から紫外線を照射して接着剤4を硬化させて、
第1基板171と第2基板172との貼り合わせが完了
する。以上の工程により1枚の液晶表示パネルが完成す
る。
【0030】以上説明したように本実施形態の液晶表示
パネル製造装置101によれば、例えば、たとえ第1定
盤1241の支持面1241aの上記平面度が上記1μ
mを超えている場合であっても、弾性シート材126を
設けたことで、第1基板171と第2基板172との隙
間の距離173を、第1基板171及び第2基板172
の全面にわたり設計値つまり5μmに維持することがで
きる。又、静電保持装置127を設けたことで、第2基
板172を保持でき、さらに第2基板172のアライメ
ントが可能となる。
【0031】尚、上述した実施形態では、第1定盤12
41に弾性シート材126を設けたが、逆に、第1定盤
1241には弾性シート材126を設けず、静電保持装
置127の上記保持面1271と第2基板172との間
に弾性シート材126を設けても良い。尚、この場合に
は、第1定盤1241の支持面1241aは、1μm以
下の平面度を有しており、一方、静電保持装置127の
保持面1271は1μm以下又は1μmを超える平面度
のどちらであってもよい。さらに又、第1定盤1241
上、及び静電保持装置127の上記保持面1271上の
両方に弾性シート材126を設けることもできる。この
場合には、第1定盤1241の支持面1241a、及び
静電保持装置127の保持面1271は、1μm以下又
は1μmを超える平面度のどちらであってもよい。
【0032】又、上述の実施形態では、第2基板172
のみを静電保持装置127にて保持するように構成した
が、該構成に限定されるものではない。即ち、第1定盤
1241上に静電保持装置127を取り付けて第1基板
171を静電保持、つまり静電吸着し、第2定盤125
1には第1定盤吸引装置11243に相当する吸引装置
を取り付けて第2基板172を吸引保持、つまり真空保
持するように構成することもできる。さらに、第1定盤
1241及び第2定盤1251の両方に静電保持装置1
27を取り付けて、第1基板171及び第2基板172
の両方を静電吸着するように構成することもできる。
【0033】又、図7に示すように、弾性シート材12
6を静電保持装置127上に取り付ける構造を採ると
き、該弾性シート材126を介して例えば第2基板17
2を静電保持することになるが、図1に示す場合のよう
に静電保持装置127に第2基板172が直接接して静
電保持される場合に比べて静電保持力の低下が問題とな
る。そこで、弾性シート材126を静電保持装置127
上に取り付けるときには、弾性シート材126内には、
静電保持装置127の発生する静電気の減衰を抑え基板
の静電保持を可能とする導電性材料1263、例えば鉄
や銅等の金属粒や金属粉を含有させておくのが好まし
い。又、図7に示すように、静電保持装置127にて弾
性シート材126を介して例えば第2基板172を静電
保持するとき、該弾性シート材126には、基板吸引用
の吸引穴は設けなくてもよい。但し、上述のように弾性
シート材126の弾力性を得るための貫通穴1262は
必要である。
【0034】又、第1基板171と第2基板172との
合体後、真空容器123内から液晶表示パネル174を
搬出するときに、上記液晶表示パネル174を弾性シー
ト材126から容易に剥離可能とし液晶表示パネル17
4に不要な力が作用して液晶表示パネル174が変形す
るのを防止するため、図8に示すように例えば第1基板
171と弾性シート材126との間に、ポリエチレンか
らなる剥離シート131を設けることもできる。尚、図
8に示すように例えば第1基板171が真空保持される
ときには、剥離シート131には、弾性シート材126
の貫通穴1262に連通する複数の貫通穴1311が形
成されており、第1定盤1241の吸引孔1244を通
しての吸引動作により剥離シート131上に第1基板1
71が吸引保持可能となっている。
【0035】尚、上記剥離シート131に代えて、上記
弾性シート材126における基板載置面1261にフッ
素又はテフロン(登録商標)からなる層をコーティング
し、このコーティング層には弾性シート材126の貫通
穴1262に対応する位置に貫通穴を形成してもよい。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の第1態様の
液晶表示パネル製造装置、及び第2態様の液晶表示パネ
ル製造方法によれば、弾性シート材を備えたことによ
り、真空容器内にて液晶材料を密封して第1基板と第2
基板とを合体したときに、第1基板保持装置及び第2基
板保持装置における各基板支持面における表面粗さを矯
正して上記第1基板と上記第2基板との隙間距離精度を
設計値以内とすることができる。よって、上記隙間距離
精度の悪化に起因する液晶表示パネルの品質低下を防止
することができる。
【0037】又、弾性シート材を介在させて静電保持装
置にて基板を保持するとき、弾性ソート材に導電性材料
を含有させることで、該弾性シート材上に上記基板を有
効に静電保持可能となる。
【0038】又、第1基板及び第2基板のいずれか一方
を静電保持し、他方を吸引保持することもできる。この
ような構造を採ることで以下の効果を奏することができ
る。即ち、ITO膜の配線が形成されている基板を静電
保持したとき、上記配線に静電破壊が発生する可能性が
ある。よって、静電破壊を生じる可能性のある基板を吸
引保持することで、上記静電破壊を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における液晶表示パネル製
造装置の構造を説明するための図である。
【図2】 図1に示す液晶表示パネル製造装置におい
て、接着剤及び液晶材料が塗布された第1基板を弾性シ
ート材上に載置する動作を説明するための図である。
【図3】 図1に示す液晶表示パネル製造装置におい
て、第1基板と第2基板とを近接させる動作を説明する
ための図である。
【図4】 図1に示す液晶表示パネル製造装置におい
て、第1基板と第2基板とを近接させときに、第1基板
と第2基板との位置合わせ動作を説明するための図であ
る。
【図5】 図1に示す液晶表示パネル製造装置におい
て、第1基板と第2基板とを近接させ所定の距離に設定
したときに、弾性シート材の変形状態を説明するための
図である。
【図6】 図1に示す液晶表示パネル製造装置にて合体
された液晶表示パネルの接着剤を硬化させる動作を説明
するための図である。
【図7】 図1に示す液晶表示パネル製造装置におい
て、導電性材料を含有する弾性シート材の断面図であ
る。
【図8】 図1に示す液晶表示パネル製造装置におい
て、導電性材料と基板との間に剥離シートを設けた場合
を示す図である。
【図9】 図1に示す液晶表示パネル製造装置に備わる
静電保持装置の構造を示す図である。
【図10】 従来の液晶表示パネルの断面図である。
【図11】 従来の液晶表示パネルの製造動作の一つで
あり、第1基板上に接着剤を塗布した状態を示す図であ
る。
【図12】 従来の液晶表示パネルの製造動作の一つで
あり、第1基板上に液晶材料を塗布した状態を示す図で
ある。
【図13】 従来の液晶表示パネルの製造動作の一つで
あり、第1基板をテーブル上に配置した状態を示す図で
ある。
【図14】 従来の液晶表示パネルの製造動作の一つで
あり、第1基板と第2基板とを近接させている状態を示
す図である。
【図15】 従来の液晶表示パネルの製造動作の一つで
あり、第1基板と第2基板との位置合わせを行っている
状態を示す図である。
【図16】 従来の液晶表示パネルの製造動作の一つで
あり、第1基板と第2基板とを所定の距離まで押圧した
状態を示す図である。
【図17】 従来の液晶表示パネルの製造動作の一つで
あり、接着剤を硬化させる状態を示す図である。
【符号の説明】
3…液晶材料、4…接着剤、123…真空容器、124
…第1基板保持装置、125…第2基板保持装置、12
6…弾性シート材、127…静電保持装置、171…第
1基板、172…第2基板、173…距離、174…液
晶表示パネル、1232…底部、1241…第1定盤、
1241a…第1基板支持面、1243…第1定盤吸引
装置、1251…第2定盤、1251a…第2基板支持
面、1262…貫通穴、1263…導電性材料。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内に設けられ、液晶表示パネル
    を構成する第1基板と第2基板とが互いに対向して配置
    された液晶表示パネル製造装置であって、 上記第1基板を保持する第1基板保持装置及び上記第2
    基板を保持する第2基板保持装置の少なくとも一方に静
    電気にて基板保持作用を行う静電保持装置を設け、上記
    第1基板保持装置と上記第1基板との間、及び上記第2
    基板保持装置と上記第2基板との間の少なくとも一方に
    弾性シート材を備えたことを特徴とする液晶表示パネル
    製造装置。
  2. 【請求項2】 上記静電保持装置と上記弾性シート材と
    を同じ側に設けた場合、上記弾性シート材は、導電性材
    料を含有する、請求項1記載の液晶表示パネル製造装
    置。
  3. 【請求項3】 上記第1基板保持装置及び上記第2基板
    保持装置のいずれか一方に上記静電保持装置が備わると
    き、他方には吸引動作にて基板保持を行う吸引装置を備
    えた、請求項1又は2記載の液晶表示パネル製造装置。
  4. 【請求項4】 上記吸引装置と上記弾性シート材とを同
    じ側に設けた場合、上記弾性シート材は、上記第1基板
    を保持可能とする吸引穴を有する、請求項3記載の液晶
    表示パネル製造装置。
  5. 【請求項5】 真空状態で第1基板及び第2基板が互い
    に対向して液晶表示パネルを製造する液晶表示パネル製
    造方法であって、 上記第1基板及び上記第2基板の少なくとも一方を弾性
    シート材を介して保持する工程と、 保持した上記第1基板と上記第2基板とを貼り合わせる
    工程と、を有し、上記第1基板及び上記第2基板の少な
    くとも一方は静電気にて保持することを特徴とする液晶
    表示パネル製造方法。
  6. 【請求項6】 上記第1基板及び上記第2基板の一方は
    静電気にて保持し、他方は吸引動作にて保持する、請求
    項5記載の液晶表示パネル製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003302912A (ja) * 2002-04-10 2003-10-24 Shin-Etsu Engineering Co Ltd フラットパネル用基板の貼り合わせ装置
JP2003302913A (ja) * 2002-04-10 2003-10-24 Shin-Etsu Engineering Co Ltd フラットパネル用基板の貼り合わせ装置
JP2009141173A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Shin Etsu Polymer Co Ltd 貼り合わせ装置
DE10352418B4 (de) * 2002-11-16 2010-04-08 Lg Display Co., Ltd. Substratvorrichtung zum Herstellen einer Flüssigkristalldisplay-Tafel

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