JP6887650B2 - 嵩上枠及び嵩上枠付きコンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、コンテナの上に重ねられて、コンテナの荷物収容領域を上方に拡張する嵩上枠及び、その嵩上枠とコンテナとからなる嵩上枠付きコンテナに関する。
従来、この種の嵩上枠として、その四隅の近傍位置から複数の外側突壁が垂下すると共に、それら外側突壁の下端部から係止突部が突出したものが知られている。この嵩上枠をコンテナの上に重ねると、複数の外側突壁(以下、適宜、「外側突壁群」という)がコンテナの上端フランジの外側に嵌合しかつ、係止突部が上端フランジの下面に係止する(例えば、特許文献1参照)。
実公昭56−24192号公報(図1、図4)
しかしながら、上述した従来の嵩上枠の構造では、嵩上枠及びコンテナの寸法公差により、外側突壁群の内側に上端フランジが入らなかったり、逆に外側突壁群の内側に上端フランジが簡単に入るが係止突部による係止が不十分となって、嵩上枠がコンテナから容易に外れる事態が生じ得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、嵩上枠をコンテナに確実に装着することができかつ装着強度が高い嵩上枠及び嵩上枠付きコンテナの提供を目的とする。
本願発明者は、上記従来の嵩上枠の問題の原因を検討して以下の見知を得た。即ち、コンテナの側壁は、側壁同士が交差する角部から遠い位置ほど(即ち、中央に近いほど)内外に変形し易く、角部に近い位置ほど(即ち、端部に近い位置ほど)内外に変形し難い。嵩上枠の側壁に関しても同様である。また、外側突壁群と上端フランジとの嵌合をきつくすると、嵩上枠とコンテナの寸法公差により外側突壁群と上端フランジとが干渉し合う事態が生じ得る。そして、従来のように外側突壁群を、嵩上枠の側壁の端部に配置した場合、側壁の端部は変形が困難であるが故に、寸法公差により外側突壁群と上端フランジとが干渉し合うと、外側突壁群の内側に上端フランジが入らなくなる。これに対し、外側突壁群を嵩上枠の側壁の中央側に配置すれば、側壁の中央は変形が容易であるから、寸法公差により外側突壁群と上端フランジとが干渉し合っても、側壁を変形させて外側突壁群の内側に上端フランジを嵌合させることができる。一方、外側突壁群の内側に上端フランジが嵌合した状態では、外側突壁群が側壁の端部に配置されている方が中央に配置されているより、嵩上枠とコンテナと間にかかる水平方向の外力に対して強固に耐えることができ、係止突部と上端フランジとの係止も外れ難くなる。
以上の検討により、本願発明者は、外側突壁を嵩上枠の側壁の端部側と中央側とにそれぞれ設けて、端部側の第1の外側突壁群と上端フランジとの嵌合を、中央側の第2の外側突壁群と上端フランジとの嵌合より緩くすることで、上記した問題点を解決することができるという見知を得て、以下の請求項1〜6の発明を完成するに至った。
請求項1の発明は、コンテナの上面開口の開口縁から側方に張り出す上端フランジの上に重ねられて、前記コンテナの荷物収容領域を上方に拡張する嵩上枠において、前記上端フランジの上に重ねられる枠形下面と、前記枠形下面の内縁部の複数位置又は全体から下方に突出して前記上端フランジの内側に嵌合される複数又は1つの内側突壁と、前記枠形下面の外縁部における複数位置から下方に突出して前記上端フランジの外側に嵌合される複数の外側突壁と、前記各外側突壁に設けられ、前記上端フランジの下面に係止する係止突部とを備え、前記外側突壁には、前記枠形下面の1対の対向辺における各両端又は各両端寄り位置に配置された第1の前記外側突壁と、前記第1の外側突壁より前記各対向辺における中央側に配置された第2の前記外側突壁とが含まれ、前記第1の外側突壁及び前記内側突壁の前記上端フランジに対する当接面同士の間隔より、前記第2の外側突壁及び前記内側突壁の前記上端フランジに対する当接面同士の間隔の方が小さくなっている嵩上枠である。
請求項2の発明は、前記内側突壁は、複数備えられて、前記複数の外側突壁と対向し、互いに対向する前記第1の外側突壁及び前記内側突壁の前記上端フランジに対する当接面同士の間の中心と、互いに対向する前記第2の外側突壁及び前記内側突壁の前記上端フランジに対する当接面同士の間の中心とが一致している請求項1に記載の嵩上枠である。
請求項3の発明は、前記第2の外側突壁の前記係止突部が前記第2の外側突壁における前記上端フランジとの当接面から突出する突出量より、前記第1の外側突壁の前記係止突部が前記第1の外側突壁における前記上端フランジとの当接面から突出する突出量の方が大きい請求項1又は2に記載の嵩上枠である。
請求項4の発明は、前記外側突壁のうち前記係止突部の上側に横長のスリットが形成され、前記係止突部は、前記外側突壁の横方向の中央部に近い側が遠い側より大きく突出している請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の嵩上枠である。
請求項5の発明は、互いに対向する前記外側突壁及び前記内側突壁において、前記対向辺の中央に近い側の方が遠い側より、前記上端フランジに対する当接面同士の間隔が小さくなっている請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の嵩上枠である。
請求項6の発明は、上面開放の直方体状をなしたコンテナと、そのコンテナの上に重ねられて前記コンテナの荷物収容領域を上方に拡張する嵩上枠とからなり、前記嵩上枠には、前記コンテナの上面に重ねられる枠形下面の外縁部から下方に突出して前記コンテナの外側に嵌合される複数の外側突壁が備えられ、各前記外側突壁及び前記コンテナには、前記外側突壁弾性変形させて互いに係合し前記嵩上枠を前記コンテナに係止する係止部が設けられた嵩上枠付きコンテナにおいて、前記外側突壁には、前記枠形下面の1対の対向辺における各両端又は各両端寄り位置に配置された第1の前記外側突壁と、前記第1の外側突壁より前記各対向辺における中央側に配置された第2の前記外側突壁とが含まれ、互いに対向する前記第1の外側突壁同士の間に対する前記コンテナの嵌め合いに比べて、互いに対向する前記第2の外側突壁同士の間に対する前記コンテナの嵌め合いがきつくなっている嵩上枠付きコンテナである。
請求項1の嵩上枠には、コンテナの上端フランジの外側に嵌合する複数の外側突壁に加え、上端フランジの内側に嵌合する内側突壁を備えるので、嵩上枠とコンテナとの間にかかる水平方向の外力に対する強度が従来より高くなる。また、外側突壁には、嵩上枠の枠形下面の1対の対向辺における端部側の第1の外側突壁と中央側の第2の外側突壁とが含まれ、第1の外側突壁及び内側突壁の上端フランジに対する当接面同士の間隔より、第2の外側突壁及び内側突壁の上端フランジに対する当接面同士の間隔の方が小さくなっている。これにより、寸法公差により嵩上枠とコンテナの大きさがばらついても、端部側の第1の外側突壁群と上端フランジとの干渉が抑えられて、それらを確実に嵌合させることができる。また、嵩上枠の側壁の中央側は変形し易いので、嵩上枠とコンテナの大きさのばらつきにより、中央側の第2の外側突壁群と上端フランジとは干渉しても側壁を変形させてそれらを確実に嵌合させることができる。これらにより、コンテナに嵩上枠を確実に装着することができる。しかも、中央側の第2の外側突壁群と上端フランジとの嵌合は、端部側の第1の外側突壁群と上端フランジとの嵌合よりきついので嵌合が安定する。その嵌合が安定した状態で、第1及び第2の外側突壁の係止突部が上端フランジの下面に係止するので、それら係止も安定し、コンテナに対する嵩上枠の装着強度が高くなる。
また、請求項5の構成では、互いに対向する外側突壁及び内側突壁においても、対向辺の中央に近い側の方が遠い側より、上端フランジに対する当接面同士の間隔が小さくなっているので、寸法公差による嵩上枠とコンテナとの大きさのばらつきに細かく対応することができ、外側突壁及び内側突壁の上端フランジに対する嵌合がより一層安定する。
請求項2のように、内側突壁を、複数備えて複数の外側突壁に対向配置し、互いに対向する第1の外側突壁及び内側突壁の上端フランジに対する当接面同士の間の中心と、互いに対向する第2の外側突壁及び内側突壁の上端フランジに対する当接面同士の間の中心とを一致させることで、内側突壁群においても、外側突壁群と同様に、端部側の内側突壁群も中央側の内側突壁も共に上端フランジに確実に嵌合させることができかつ、中央側の内側突壁群と上端フランジとをきつく嵌合させて、コンテナに対する嵩上枠の装着強度を高くすることができる。
請求項3の構成によれば、上端フランジに対する嵌合がきつい第2の外側突壁の係止突部より嵌合が緩い第1の外側突壁の係止突部の突出量が大きくなっているので、第1と第2の外側突壁の上端フランジに対する係止力のバランスがとれ、コンテナに対する嵩上枠の装着強度が高くなる。
請求項4の構成では、外側突壁が係止突部の上側にスリットを有し、横方向の両端部より中央部が変形し易くなっている。そして、係止突部は、外側突壁の横方向の中央部に近い側が遠い側より大きく突出している。即ち、外側突壁の横方向の位置の相違による変形の容易度に応じて係止突部の突出量が異なっている。これにより、係止突部を外側突壁の横方向に大きくしながらも、その係止も深くすることができる。
請求項6の発明によれば、請求項1の発明と同様に、寸法公差により嵩上枠とコンテナの大きさがばらついても、端部側の第1の外側突壁群とコンテナとの干渉が抑えられて、それらを確実に嵌合させることができる。また、嵩上枠の側壁の中央側は変形し易いので、嵩上枠とコンテナの大きさのばらつきにより、中央側の第2の外側突壁群とコンテナとは干渉しても側壁を変形させてそれらを確実に嵌合させることができる。これらにより、コンテナに嵩上枠を確実に装着することができる。しかも、中央側の第2の外側突壁群とコンテナとの嵌合は、端部側の第1の外側突壁群とコンテナとの嵌合よりきついので嵌合が安定する。その嵌合が安定した状態で、第1及び第2の外側突壁とコンテナの係止部同士が係合して嵩上枠がコンテナに係止されるので、それら係止も安定し、コンテナに対する嵩上枠の装着強度が高くなる。
なお、請求項6に記載の嵩上枠付きコンテナにおいて、前記外側突壁の前記係止部は、前記コンテナに向かって突出する突部構造をなし、前記第2の外側突壁の前記係止部が前記第2の外側突壁における前記コンテナとの当接面から突出する突出量より、前記第1の外側突壁の前記係止部が前記第1の外側突壁における前記上端フランジとの当接面から突出する突出量の方が大きい、構成にすれば、第1と第2の外側突壁のコンテナに対する係止力のバランスがとれ、コンテナに対する嵩上枠の装着強度が高くなる。
また、請求項6に記載の嵩上枠付きコンテナにおいて、互いに対向する前記1対の外側突壁のうち前記対向辺の中央に近い側における前記コンテナとの嵌合が、前記対向辺の中央から遠い側における前記コンテナとの嵌合に比べてきつくなっている、構成にすれば、寸法公差による嵩上枠とコンテナとの大きさのばらつきに細かく対応することができ、外側突壁及び内側突壁のコンテナに対する嵌合がより一層安定する
本発明の第1実施形態に係る嵩上枠とコンテナの斜視図 コンテナに嵩上枠が装着された状態の斜視図 嵩上枠を下方から見た斜視図 嵩上枠の角部を内側下方から見た斜視図 嵩上枠の角部を外側下方から見た斜視図 嵩上枠の側壁の中央部分を内側下方から見た斜視図 嵩上枠の側壁の中央部分を外側下方から見た斜視図 図4のA−A断面における嵩上枠の側壁の断面図 図4のB−B断面における嵩上枠の側壁の断面図 図6のC−C断面における嵩上枠の側壁の断面図 嵩上枠とコンテナの嵌合部分の概念図 第2実施形態の嵩上枠とコンテナの嵌合部分の概念図 第3実施形態の嵩上枠とコンテナの嵌合部分の概念図 本発明の変形例に係る嵩上枠とコンテナの嵌合部分の概念図 本発明の変形例に係る嵩上枠とコンテナの嵌合部分の概念図
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。図1には、本発明に係る嵩上枠付きコンテナ10Aが、コンテナ10と嵩上枠20とに分けた状態で示されている。同図に示すようにコンテナ10は、上面が開口した直方体状をなし、その平断面形状は、例えば長方形になっている。また、コンテナ10の上端からは本発明に係る上端フランジ14が側方に張り出している。上端フランジ14は、コンテナ10の全周に亘って形成され、上端フランジ14の上面は、コンテナ10全体の上面にもなっている。
コンテナ10の長辺側壁11における横方向の両端寄り位置からは、1対の縦リブ13A,13Aが側方に張り出している。また、コンテナ10の短辺側壁12,12を横方向で略3等分する位置からも1対の縦リブ13B,13Bが張り出している。さらには、長辺側壁11と短辺側壁12とが交差する各角部10Cからも側方に縦リブ13Cが張り出している。また、コンテナ10の上下方向の中間部分からは、複数の横リブ15が側方に張り出している。
コンテナ10の下端には、角部10Cを挟んで隣り合う縦リブ13A,13Bの間にコーナーフランジ16がそれぞれ設けられ、各長辺側壁11の下端部にはコーナーフランジ16,16の間を連絡する下端リブ17が設けられている。コーナーフランジ16は、下面が開放した筐体構造をなして、内部に図示しない補強リブを備えている。また、コーナーフランジ16の下面と下端リブ17の下面とが面一になっている。
また、コンテナ10の下面には、コーナーフランジ16及び下端リブ17の下面より下方に突出する下面突部10T(図1参照)が備えられている。そして、コンテナ10を別のコンテナ10の上に積み上げたときに、上段側のコンテナ10の下面突部10Tが下段側のコンテナ10の角部10Cの内側(即ち、上端フランジ14の内側)に嵌合し、上段側のコンテナ10のコーナーフランジ16及び下端リブ17が下段側のコンテナ10の上端フランジ14上に重なる。コンテナ10の構成に関する説明は以上である。次に、嵩上枠20の構成について説明する。
図3に示すように、嵩上枠20は、上面と下面とが開口した直方体状をなし、その平断面形状はコンテナ10の上端部の平断面形状と略同一の長方形になっている。また、嵩上枠20の高さは、例えば、コンテナ10の全高の1/3〜1/2程度になっている。そして、図2に示すように、嵩上枠20がコンテナ10に装着されることで、コンテナ10内の荷物収容領域が上方に拡張される。
図3に示すように、嵩上枠20の上端からは、コンテナ10の上端フランジ14と同一形状の上端フランジ25が側方に張り出している。また、嵩上枠20の下端からは、下端フランジ24が側方に張り出していて、その下端フランジ24の下面が、本発明に係る枠形下面24Aになっている。さらに、枠形下面24Aの外縁部からは嵌合リブ26が下方に突出している。そして、嵩上枠20がコンテナ10に装着されると、図10に示すように、嵩上枠20の下端フランジ24がコンテナ10の上端フランジ14の上に重ねられて、嵌合リブ26が上端フランジ14の外側に嵌合する。
図2に示すように、嵩上枠20のうちコンテナ10の複数の縦リブ13A,13B,13Cの延長線上には、複数の縦リブ23A,23B,23Cが備えられて上端フランジ25と下端フランジ24との間を連絡している。また、嵩上枠20の1対の長辺側壁21,21及び1対の短辺側壁22,22の各内側面20Nには、複数の縦溝20Mが横並びに形成されている。そして、図示しない仕切り壁の両側部を任意の縦溝20M,20Mに係合して嵩上枠20内及びコンテナ10内の荷物収容領域を複数の部屋に仕切ることができる。
図3に示すように、嵩上枠20の下端部には、外側突壁群30と内側突壁群40とが、枠形下面24Aの外縁部と内縁部とに分散配置されて下方に突出している。そして、図11に示すように、外側突壁群30がコンテナ10の上端フランジ14の外側に嵌合する一方、内側突壁群40がコンテナ10の上端フランジ14の内側に嵌合し、外側突壁群30に備えた後述する係止突部51,52(図3参照)が上端フランジ14の下面に係止する。以下、外側突壁群30及び内側突壁群40について詳説する。
図3に示すように、外側突壁群30は、枠形下面24Aの各辺(各長辺側壁21及び各短辺側壁22)の両端部に配置された複数の第1の外側突壁31と、枠形下面24Aの各辺の長手方向の中央に配置された第2の外側突壁32とからなる。また、内側突壁群40は、枠形下面24Aの各辺の両端部に配置された複数の第1の内側突壁41と、枠形下面24Aの各辺の長手方向の中央に配置された第2の内側突壁42とからなる。
図4に示すように、第1の外側突壁31は、嵌合リブ26の一部に置き換えて設けられ、枠形下面24Aの外縁から垂下された横長の突片形状をなして、嵌合リブ26より下方まで突出している。図5に示すように、第1の外側突壁31の外面31Gには、下縁部に沿って延びる下縁補強突条35と、横方向の両端部の側縁部に沿って上下に延びる1対の側縁補強突条34,34とが備えられている。これら側縁補強突条34及び下縁補強突条35は、断面四角形をなし、下縁補強突条35より側縁補強突条34の方が第1の外側突壁31の外面31Gから僅かに大きく突出している。また、各側縁補強突条34の上端部は、下端フランジ24の上面と嵩上枠20の外側面20Gとの間を連絡する三角リブ33に連続している。なお、第1の外側突壁31の外面31Gのうち側縁補強突条34,34と下縁補強突条35とに囲まれた部分は、嵌合リブ26の外面と略面一になっている。
図4に示すように、第1の外側突壁31のうち第1の内側突壁41と対向する対向面31Nは、全体的に嵌合リブ26の内面より内側に突出している。即ち、第1の外側突壁31は、嵌合リブ26より厚くなっている。
なお、第1の外側突壁31の対向面31Nは、上下方向に対して平行であると共に嵩上枠20の平断面の縦横何れかの方向(つまり、1対の長辺側壁21,21の対向方向又は1対の短辺側壁22,22の対向方向)と平行になっている。これと同様に、第1の外側突壁31と対向する第1の内側突壁41の対向面41N、第2の外側突壁32と第2の内側突壁42との互いに対向する対向面32N,42N(図5及び図6参照)も、上下方向に対して平行であると共に、嵩上枠20の平断面の縦横何れかの方向と平行になっている。
図4に示すように、第1の外側突壁31の対向面31Nからは、係止突部51と第1と第2の当接突条54,55とが突出している。係止突部51は、第1の外側突壁31の横方向の両端寄り位置の間に形成され、中央突起51Aと、その両横に対称に設けられた1対のサイド突起51B,51Bとからなる。これら中央突起51A及びサイド突起51Bは、図8に示すように、第1の外側突壁31の横方向から見ると、第1の外側突壁31の対向面31Nからの突出量が異なる台形状をなしている。
具体的には、中央突起51A及びサイド突起51Bの先端面51A1,51B1は、共に第1の外側突壁31の対向面31Nと平行な平坦面となっていて、サイド突起51Bの先端面51B1より中央突起51Aの先端面51A1の方が第1の外側突壁31の対向面31Nから離れている。即ち、中央突起51Aの方がサイド突起51Bより対向面31Nから大きく突出している。
図4に示すように、中央突起51A及びサイド突起51Bには、先端面51A1,51B1の下端と第1の外側突壁31の下面31Bとの間に傾斜面51A2,51B2が備えられている。また、一方の傾斜面51A2と下面31Bとが交差してなる稜線31Rと、他方の傾斜面51B2と下面31Bとが交差してなる稜線31Rとは共通している。また、図8に示すように、中央突起51A及びサイド突起51Bの傾斜面51A2,51B2は、上下方向における略同一位置でそれぞれ先端面51A1,51B1と交差していて、中央突起51Aの傾斜面51A2の方が、サイド突起51Bの傾斜面51B2より水平方向に対して僅かに緩やかに傾斜している。
なお、図4に示すように、係止突部51の両側方には、第1の外側突壁31の下面31Bと対向面31Nとの角部に面取斜面31Sが形成され、それら面取斜面31Sとサイド突起51Bの傾斜面51B2とが面一になって連続している。また、面取斜面31Sと下面31Bとが交差してなる稜線31Rも、傾斜面51A2と下面31Bとが交差してなる稜線31Rと共通している。
図8に示すように、中央突起51A及びサイド突起51Bの上面は、係止面51A3,51B3となっている。それら両係止面51A3,51B3は互いに面一になって連続し、枠形下面24Aと平行になっている。また、両係止面51A3,51B3と枠形下面24Aとの間の距離は、図9に示すように、コンテナ10の上端フランジ14の厚さより僅かに大きくなっている。
図4に示すように、第1の外側突壁31のうち係止突部51より上側には、スリット53が形成されている。スリット53は、係止突部51より僅かに横方向に長くなっていて、図8に示すように、係止面51A3,51B3と面一の内面を下部に備え、枠形下面24Aと面一の内面を上部に備える。なお、スリット53は、樹脂成形金型にて係止面51A3,51B3を成形する際に形成される型抜き孔でもある。
図4に示すように、第1と第2の当接突条54,55は、第1の外側突壁31の対向面31Nにおける両側縁部に沿って上下方向に延びている。図8に示すように、これら第1及び第2の当接突条54,55は、面取斜面31Sから枠形下面24Aに向かうに従って対向面31Nから徐々に迫り出すように一定角度で傾斜した斜面54S,55Sを有する。そして、嵩上枠20の角部20C(図4参照)から遠い側の第1の当接突条54の斜面54Sの方が、角部20Cに近い側の第2の当接突条55の斜面55Sより対向面31Nに対する傾斜角が大きくなっている。即ち、図11に強調して示すように、角部20Cから遠い側の第1の当接突条54の方が、角部20Cに近い側の第2の当接突条55より第1の内側突壁41側に大きく突出している。第1の外側突壁31の構造に関する説明は以上である。
第1の内側突壁41の構造は以下の通りである。第1の内側突壁41は、各第1の外側突壁31に対向配置されている。また、図4に示すように、第1の内側突壁41は、嵩上枠20の内側面20Nの下端部から垂下されて枠形下面24Aの内縁部より下方に突出している。さらに、嵩上枠20の角部20Cを挟んで隣り合う第1の内側突壁41,41は、角部20Cに沿って湾曲するコーナー湾曲壁46を介して連絡されてL形の内側突壁43が構成されている。なお、図示しないが第1の内側突壁41の対向面41N(図5参照)と、嵩上枠20の内側面20N(図4参照)とは面一になっている。
図5に示すように、第1の内側突壁41の対向面41Nには、第1の外側突壁31の第1と第2の当接突条54,55(図4参照)との対向位置に、第1と第2の当接突条44,45を備えている。それら第1及び第2の当接突条44,45は、図8に示すように、第1の内側突壁41の下面41Bから枠形下面24Aに向かうに従って対向面41Nから徐々に離れるように一定角度で傾斜する斜面44S,45Sを有する。そして、嵩上枠20の角部20Cから遠い側の第1の当接突条44の斜面44Sの方が、近い側の第2の当接突条45の斜面45Sより対向面41Nに対する傾斜角が大きくなっている。
即ち、図11に強調して示すように、第1の内側突壁41の第1と第2の当接突条44,45も、第1の外側突壁31の第1と第2の当接突条54,55の関係と同様に、角部20Cから遠い側の第1の当接突条44の方が近い側の第2の当接突条45より大きく突出している。そして、枠形下面24Aにおける第1の当接突条44,54同士の間隔W1が、枠形下面24Aにおける第2の当接突条45,55同士の間隔W2より狭くなっている。
また、第1の外側突壁31と第1の内側突壁41の対向面31N,41Nとの関係においては、それら対向面31N,41N同士の間隔W4を、両対向面31N,41Nから所定量δ1ずつ狭めると、第1の当接突条44,54同士の間隔W1となり、対向面31N,41N同士の間隔W4を、両対向面31N,41Nから所定量δ2ずつ狭めると、第2の当接突条45,55同士の間隔W2となる。第1の内側突壁41の構造に関する説明は以上である。
図6に示すように、第2の外側突壁32は、第1の外側突壁31と同様に、枠形下面24Aの外縁から垂下され、第1の外側突壁31と略同一の横幅をなしている。また、第2の外側突壁32の下面32Bは、第1の外側突壁31の下面31Bと面一になっている。さらには、図7に示すように、第2の外側突壁32の外面32Gにも第1の外側突壁31と同様に側縁補強突条34、下縁補強突条35が備えられている。その第2の外側突壁32の外面32Gは、図10に示すように、嵌合リブ26の外面26Gのより枠形下面24Aの幅方向の中心側にずれている。また、第2の外側突壁32の対向面32Nは、第1の外側突壁31の対向面31Nより枠形下面24Aの幅方向の中心側にずれている。また、第2の外側突壁32の対向面32Nと外面32Gとの間の厚さと、第1の外側突壁31の対向面31Nと外面31Gとの間の厚さとが略同一になっている。つまり、図9に示すように、第2の外側突壁32は、全体が第1の外側突壁31に対して枠形下面24Aの幅方向の中心側に、前記した所定量δ1,δ2よりも大きい所定量δ3だけずれている。なお、第2の外側突壁32には、第1の外側突壁31の第1と第2の当接突条54,55に相当するものはない。
図6に示すように、第2の外側突壁32にも、第1の外側突壁31と同様に、係止突部52が設けられている。係止突部52は、第2の外側突壁32の横方向の両端寄り位置の間に形成されている。また、係止突部52は、台形状をなし、先端面52A1と傾斜面52A2と係止面52A3とを備えている点においては第1の外側突壁31の係止突部51と共通する。そして、第1の外側突壁31の係止突部51が横方向で中央突起51Aとサイド突起51Bとに分かれているのに対し、第2の外側突壁32の係止突部52は横方向で均一形状をなしている。
また、図9に示すように、第2の内側突壁32の対向面32Nからの係止突部52の突出量は、第1の外側突壁31の対向面31Nからの係止突部51の突出量より小さくなっている。そして、係止突部52の先端面52A1は、枠形下面24Aの幅方向において、前記中央突起51Aの先端面51A1と前記サイド突起51Bの先端面51B1との間のうち中央突起51Aの先端面51A1寄りに位置している。
また、係止突部52の傾斜面52A2は、全体が、サイド突起51Bの傾斜面51B2より枠形下面24Aの中央側に位置する。中央突起51Aの傾斜面51A2に対しては、係止突部52の傾斜面52A2の上端部を除く全体が、枠形下面24Aの中央側に位置し、係止突部52の傾斜面52A2の上端部は、中央突起51Aの傾斜面51A2の上端部に対して、枠形下面24Aの中央側から離れた側に位置している。
また、図6に示すように、第1の外側突壁31と同様に、係止突部52の傾斜面52A2と第2の外側突壁32の下面32Bとが交差する稜線32Rは、第2の外側突壁32の横方向の全体に亘って一直線状に延びている。さらに、第1の外側突壁31と同様に、係止突部52の両横には、傾斜面52A2と面一になった面取斜面32S,32Sが形成されている。また、第2の外側突壁32のうち係止突部52の上方には、スリット53が形成されている。第2の外側突壁32の構造に関する説明は以上である。
第2の内側突壁42は、第1の内側突壁41と同様に、嵩上枠20の内側面20Nから垂下されて枠形下面24Aより下方に突出し、第2の外側突壁32と略同一の横幅をなしている。また、第1の外側突壁31と第2の外側突壁32との関係と同様に、第2の内側突壁42は、全体が第1の内側突壁41と同じ厚さをなし、第1の内側突壁41に対して枠形下面24Aの幅方向の中心側に、前述の所定量δ3だけずれた位置に配置されている。即ち、図11に強調して示すように、第1の外側突壁31と第1の内側突壁41の対向面31N,41Nとの関係においては、それら対向面31N,41N同士の間隔W4を、両対向面31N,41Nから所定量δ3ずつ狭めると、第2の外側突壁32,第2の内側突壁42の対向面32N,42N同士の間隔W3となる。
つまり、枠形下面24Aの長短の各辺に備えられた外側突壁群30及び内側突壁群40の上端フランジ14に対する当接面同士の間隔(W1,W2,W3)は、前記各辺の中央に近づくに従って狭くなっている(W3<W1<W2)。また、上端フランジ14に対する当接面同士の間の中心は互いに一致し、上端フランジ14の幅方向の中心CL1とも一致するように設計されている。
本実施形態の嵩上枠付きコンテナ10Aの構成に関する説明は以上である。次に、この嵩上枠付きコンテナ10Aの作用効果について説明する。コンテナ10に嵩上枠20を装着するには、図1に示すように、コンテナ10を、その上面開口10Kを上方に向けて床等に載置し、コンテナ10の上端フランジ14の上面に、嵩上枠20の枠形下面24Aを対向配置して近づける。すると、上端フランジ14の外縁の各辺に、第1の外側突壁31の係止突部51の傾斜面51A2と第2の外側突壁32の係止突部52の傾斜面52A2とが当接して、コンテナ10と嵩上枠20とが心出しされる。この状態で、例えば下端フランジ24の1対の長辺側壁21,21の上面中央か、1対の短辺側壁22,22の上面中央に両手を宛ってコンテナ10に向け押し下げる。
すると、傾斜面51A2,52A2と上端フランジ14の外縁部との摺接により第1及び第2の外側突壁31,32が外側に弾性変形して係止突部51,52が上端フランジ14を乗り越え、第1及び第2の外側突壁31,32が弾性復帰して係止突部51,52が上端フランジ14の下面に係止する。そして、嵩上枠20の下端フランジ24が上端フランジ14の上面に当接し、上端フランジ14が、第1及び第2の外側突壁31,32と第1及び第2の内側突壁41,42とによって幅方向から挟持される。
別の観点から見れば、複数の第1の外側突壁31と複数の第2の外側突壁32とからなる外側突壁群30が上端フランジ14の外側に嵌合し、複数の第1の内側突壁41と複数の第2の内側突壁42とからなる内側突壁群40が上端フランジ14の内側に嵌合する。このように嵩上枠20には、上端フランジ14の外側に嵌合する外側突壁群30に加え、上端フランジ14の内側に嵌合する内側突壁群40を備えるので、嵩上枠20とコンテナ10と間にかかる水平方向の外力に対する強度が従来より高くなる。
また、図11に示すように、嵩上枠20の角部20C側の第1の外側突壁31群と上端フランジ14との嵌合は、角部20Cから離れた側の第2の外側突壁32群と上端フランジ14との嵌合より緩い。これにより、寸法公差により嵩上枠20とコンテナ10の大きさがばらついても、角部20C側の第1の外側突壁31群と上端フランジ14との干渉が抑えられて、第1の外側突壁31群を上端フランジ14の外側に確実に嵌合させることができる。
また、コンテナ10及び嵩上枠20の側壁(具体的には、長辺側壁11,21,短辺側壁12,22)の中央部分は角部10C,20C側に比べて内外に変形し易いから、嵩上枠20とコンテナ10の大きさのばらつきにより、中央側の第2の外側突壁32群と上端フランジ14とは干渉しても、コンテナ10又は嵩上枠20の側壁を変形させて、第2の外側突壁32群を上端フランジ14の内側に確実に嵌合させることができる。
さらに、互いに対向する第1の外側突壁31と第1の内側突壁41においても、角部20Cに遠い側が近い側より、上端フランジ14に対する当接面同士の間隔が小さくなっているので、寸法公差による嵩上枠とコンテナとの大きさのばらつきに細かく対応することができる。これにより、外側突壁群30及び内側突壁群40の上端フランジ14に対する嵌合がより一層安定する。
これらにより、コンテナ10に嵩上枠20を確実に装着することができる。しかも、中央側の第2の外側突壁32群と上端フランジ14との嵌合は、角部20C側の第1の外側突壁31群と上端フランジ14との嵌合よりきついので、コンテナ10と嵩上枠20との嵌合が安定する。その安定した状態で、第1及び第2の外側突壁31,32の係止突部51,52が上端フランジ14の下面に係止するので、それら係止も安定し、コンテナ10に対する嵩上枠20の装着強度が高くなる。
また、上端フランジ14に対する嵌合がきつい第2の外側突壁32の係止突部52より、嵌合が緩い第1の外側突壁31の係止突部51の突出量が大きくなっているので、第1と第2の外側突壁31,32の係止突部51,52の上端フランジ14に対する係止力のバランスがとれ、この点においてもコンテナ10に対する嵩上枠20の装着強度が高くなる。
また、第1及び第2の外側突壁31,32は係止突部51,52の上側にスリット53を有して、横方向の両端部より中央部が変形し易くなっている。そして、第1の外側突壁31においては、係止突部51の中央突起51Aが、その両横のサイド突起51B,51Bより大きく突出している。即ち、係止突部51の突出量が、第1の外側突壁31の変形し易い中央部で大きくなっている。このように、第1の外側突壁31の横方向の位置の相違による変形の容易度に応じて係止突部51の突出量を変えたことで、係止突部51を第1の外側突壁31の横方向に大きくしかつ係止を深くすることができる。
[第2実施形態]
図12には、本発明の本実施形態の嵩上枠20Vの概念図が示されている。この嵩上枠20Vは、前記第1実施形態の嵩上枠20において第2の内側突壁42を廃止しかつ、各側壁の両端部の第1の内側突壁41,41を連続させた構造の内側突壁41Vを備える。即ち、嵩上枠20Vの下端内縁部全体から内側突壁41Vが垂下している。また、その内側突壁41Vのうち第2の外側突壁32の両側縁部と対向する位置からは、第1及び第2の当接突条44,45と同様に、上下方向に延びる1対の第3の当接突条56,56が突出していて、それら第3の当接突条56,56の先端面と第2の外側突壁32の対向面32Nとの間隔W3は、前記した第1実施形態の第2の外側突壁32の対向面32Nと第2の内側突壁42の対向面42Nとの間隔W3と同じになっている。本実施形態の構成によっても第1実施形態の嵩上枠20と同様の効果を奏する。
[第3実施形態]
図13には、本発明の本実施形態の嵩上枠20Wの概念図が示されている。この嵩上枠20Wは、前記第2実施形態の嵩上枠20Vの内側突壁41Vから第1,第2及び第3の当接突条44,45,56を除去した構造の内側突壁41Wを備え、嵩上枠20Wとコンテナ10との寸法公差に拘わらず、内側突壁41Wが上端フランジ14の内側に嵌合するようになっている。
また、第1の外側突壁31と内側突壁41Wの対向面31N,41Nとの関係においては、それら対向面31N,41N同士の間隔L1を、第1の外側突壁31の対向面31N側から所定量δ2を狭めると、第2の当接突条55と内側突壁41Wの対向面41Nとの間隔L2となり、前記間隔L1を、第1の外側突壁31の対向面31N側から所定量δ1を狭めると、第1の当接突条54と内側突壁41Wの対向面41Nとの間隔L3となり、前記間隔L1を、第1の外側突壁31の対向面31N側から所定量δ3を狭めると、第2の外側突壁32の対向面32Nと内側突壁41Wの対向面41Nとの間隔L4となる。
つまり、嵩上枠20Wにおける枠形下面24Aの長短の各辺に備えられた外側突壁30及び内側突壁41Wの上端フランジ14に対する当接面同士の間隔(L2,L3,L4)は、前記各辺の中央に近づくに従って狭くなっている(L4<L3<L2)。
本実施形態の構成によっても、嵩上枠20Wをコンテナ10に確実に装着することができかつ装着強度を高くすることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1実施形態では、係止突部51に中央突起51Aを設けたことで、第1の外側突壁31の横方向のうち変形容易な部位(中央部)ほど係止突部51の突出量が大きい構造となっていたが、係止突部51の先端面を第1の外側突壁31の横方向の両端側から中央側に向かって徐々に突出量が大きくなる円弧形状にして、第1の外側突壁31のうち変形容易な部位ほど係止突部51の突出量が大きい構造としてもよい。なお、第1の外側突壁31が横方向の中央より両端部の方が変形し易い場合には、係止突部51を、第1の外側突壁31の横方向の中央より両端側の方が突出量が大きい構造にすればよい。
(2)前記第1実施形態における第1の外側突壁31及び第1の内側突壁41の対向面31N,41Nに当接突条44,54,45,55を設けず、それら対向面31N,41Nの間隔が角部20Cに向かって徐々に大きくなるように傾斜させることで、第1の外側突壁31及び第1の内側突壁41において、角部20Cから遠い側が近い側より、上端フランジ14に対する当接面同士の間隔が小さい構造としてもよい。
(3)また、嵩上枠に内側突壁を設けず、複数の外側突壁がコンテナの外側のみに嵌合する構成としてもよい。
(4)本願発明の変形例として図14に概念的に示された構成としてもよい。即ち、本願発明の変形例の嵩上枠20Xは、前記第3実施形態の嵩上枠20Wにおいて全ての第1の外側突壁31を第2の外側突壁32に変更してなる。また、コンテナ10Xの上端フランジ14Xには、嵩上枠20Xにおける角部20C寄りの第2の外側突壁32との対向部分に凹部14Aが備えられている。このような構造とすることで、嵩上枠20の角部20C側の第2の外側突壁32群と上端フランジ14Xとの嵌合を、中央側の第2の外側突壁32群と上端フランジ14Xとの嵌合より緩くすることができ、請求項1の発明の効果と一部が同じ効果を奏する。
(5)また、図15に示したコンテナ10Yのように、凹部14Aのうちコンテナ10Yの角部10Cに近い側の端部を更に窪ませて凹部14Bを備えた構造としてもよい。
(6)なお、本発明を適用してコンテナ10,10同士を段積みする際に互いに嵌合される下段側のコンテナ10の上面開口10Kと上段側のコンテナ10の下面突部10Tとの関係においても、角部10C側に近い側で嵌合が緩く、角部10C側から遠い側で嵌合がきつくなるように構成してもよい。
10,10X,10Y コンテナ
10A 嵩上枠付きコンテナ
14,14X,14Y 上端フランジ
20,20V,20W,20X 嵩上枠
24A 枠形下面
25 上端フランジ
31,32 外側突壁
41,42,41V,41W 内側突壁
51,52 係止突部
53 スリット

Claims (6)

  1. コンテナの上面開口の開口縁から側方に張り出す上端フランジの上に重ねられて、前記コンテナの荷物収容領域を上方に拡張する嵩上枠において、
    前記上端フランジの上に重ねられる枠形下面と、
    前記枠形下面の内縁部の複数位置又は全体から下方に突出して前記上端フランジの内側に嵌合される複数又は1つの内側突壁と、
    前記枠形下面の外縁部における複数位置から下方に突出して前記上端フランジの外側に嵌合される複数の外側突壁と、
    前記各外側突壁に設けられ、前記上端フランジの下面に係止する係止突部とを備え、
    前記外側突壁には、前記枠形下面の1対の対向辺における各両端又は各両端寄り位置に配置された第1の前記外側突壁と、前記第1の外側突壁より前記各対向辺における中央側に配置された第2の前記外側突壁とが含まれ、
    前記第1の外側突壁及び前記内側突壁の前記上端フランジに対する当接面同士の間隔より、前記第2の外側突壁及び前記内側突壁の前記上端フランジに対する当接面同士の間隔の方が小さくなっている嵩上枠。
  2. 前記内側突壁は、複数備えられて、前記複数の外側突壁と対向し、
    互いに対向する前記第1の外側突壁及び前記内側突壁の前記上端フランジに対する当接面同士の間の中心と、
    互いに対向する前記第2の外側突壁及び前記内側突壁の前記上端フランジに対する当接面同士の間の中心とが一致している請求項1に記載の嵩上枠。
  3. 前記第2の外側突壁の前記係止突部が前記第2の外側突壁における前記上端フランジとの当接面から突出する突出量より、前記第1の外側突壁の前記係止突部が前記第1の外側突壁における前記上端フランジとの当接面から突出する突出量の方が大きい請求項1又は2に記載の嵩上枠。
  4. 前記外側突壁のうち前記係止突部の上側に横長のスリットが形成され、
    前記係止突部は、前記外側突壁の横方向の中央部に近い側が遠い側より大きく突出している請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の嵩上枠。
  5. 互いに対向する前記外側突壁及び前記内側突壁において、前記対向辺の中央に近い側の方が遠い側より、前記上端フランジに対する当接面同士の間隔が小さくなっている請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の嵩上枠。
  6. 上面開放の直方体状をなしたコンテナと、そのコンテナの上に重ねられて前記コンテナの荷物収容領域を上方に拡張する嵩上枠とからなり、前記嵩上枠には、前記コンテナの上面に重ねられる枠形下面の外縁部から下方に突出して前記コンテナの外側に嵌合される複数の外側突壁が備えられ、各前記外側突壁及び前記コンテナには、前記外側突壁弾性変形させて互いに係合し前記嵩上枠を前記コンテナに係止する係止部が設けられた嵩上枠付きコンテナにおいて、
    前記外側突壁には、前記枠形下面の1対の対向辺における各両端又は各両端寄り位置に配置された第1の前記外側突壁と、前記第1の外側突壁より前記各対向辺における中央側に配置された第2の前記外側突壁とが含まれ、
    互いに対向する前記第1の外側突壁同士の間に対する前記コンテナの嵌め合いに比べて、互いに対向する前記第2の外側突壁同士の間に対する前記コンテナの嵌め合いがきつくなっている嵩上枠付きコンテナ。
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