JP6887269B2 - ドリップシート、ドリップシート用の液透過性シートを製造するためのプレート、並びにドリップシート用の液透過性シートの製造方法 - Google Patents
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Description
従って、本開示は、液透過性シートに到達したドリップを、吸収シートに受け渡しやすく、そしてドリップシートの厚さ方向の所定の荷重が加えられた場合に、食品と、吸収シートとを、所定の距離だけ離間することができ、吸収シートに吸収されたドリップが、食品に戻りにくいドリップシートを提供することを目的とする。
・「内方」及び「外方」
本明細書において、導液部に関連する「内方」及び「外方」は、それぞれ、導液部の軸線に向かう方向及び導液部の軸線から遠ざかる方向を意味する。
[態様1]
液透過性シートと、吸収シートとを備え、平面方向及び厚さ方向を有するドリップシートであって、
上記液透過性シートが、食品を載置するための基部と、食品に由来するドリップを透過させるための複数の孔部とを備え、
上記複数の孔部のそれぞれが、上記基部と連結している第1開口部と、第2開口部と、第1開口部及び第2開口部を連結している導液部とを備え、
上記複数の孔部のそれぞれにおいて、上記導液部が、第1開口部及び第2開口部の間に、内方に屈曲している屈曲部を備えている、
ことを特徴とする、上記ドリップシート。
上記ドリップシートでは、導液部が、第1開口部及び第2開口部の間に、内方に屈曲しており、ドリップシートの厚さ方向に所定の荷重が加わった場合にさらに屈曲するように構成されている屈曲部を備えている。従って、上記ドリップシートは、上記ドリップシートの厚さ方向の所定の荷重が加えられた場合に、導液部が、屈曲部のところでさらに屈曲して、屈曲部が吸収シートに接するように変形することができる。
従って、上記ドリップシートは、所定の荷重が加えられた場合に、導液部が、屈曲部のところでさらに屈曲し、屈曲部が吸収シートに接するように変形することができ、その際に、第1開口部と、屈曲部との間の部分(後述の第1導液部部分)に溜まったドリップを、吸収シートに受け渡すことができ、食品が劣化しにくい。
従って、上記ドリップシートは、所定の荷重が加えられた場合であっても、食品と、吸収シートとを、所定の距離だけ離間することができ、吸収シートに吸収されたドリップが、食品に戻りにくく、食品が劣化しにくい。
上記複数の孔部のそれぞれにおいて、上記導液部が、第1開口部及び上記屈曲部の間の第1導液部部分と、上記屈曲部及び第2開口部の間の第2導液部部分とに区画され、第1導液部部分の厚さが、第2導液部部分の厚さよりも厚い、態様1に記載のドリップシート。
従って、上記ドリップシートは、所定の荷重が加えられた場合に、第1導液部部分に溜まったドリップを、吸収シートに受け渡すことができ、そして所定の荷重が加えられた場合に、食品と、吸収シートとを、所定の距離だけ離間することができ、吸収シートに吸収されたドリップが、食品に戻りにくい。その結果、食品が劣化しにくくなる。
上記複数の孔部のそれぞれにおいて、第1導液部部分の、上記厚さ方向の長さが、第2導液部部分の、上記厚さ方向の長さよりも長い、態様2に記載のドリップシート。
上記ドリップシートでは、第1導液部部分の、厚さ方向の長さが、第2導液部部分の、厚さ方向の長さよりも長いので、上記ドリップシートは、所定の荷重が加えられた場合に、食品と、吸収シートとを離間させることができ、吸収シートに吸収されたドリップが食品に戻りにくく、食品が劣化しにくくなる。
上記複数の孔部のそれぞれにおいて、第2導液部部分が、内方に突出するように湾曲している、態様2又は3に記載のドリップシート。
上記ドリップシートでは、第2導液部部分が、内方に突出するように湾曲しているので、上記ドリップシートは、所定の荷重が加えられた場合に、第2導液部部分が、第2開口部よりの部分の位置を変えずに、吸収シートとの接地面積を増やすように変形しやすくなる。その一方で、上記変形に伴い、屈曲部が、平面方向において、内方に向かう圧縮力を受けるが、屈曲部は、その構造上、平面方向の圧縮力には強いため、屈曲部近傍及び第1導液部部分は、上記圧縮力に対して平面方向には変形しにくい。その結果、上記ドリップシートは、所定の荷重が加えられた場合に、食品と、吸収シートとを離間させることができ、吸収シートに吸収されたドリップが食品に戻りにくく、食品が劣化しにくくなる。
上記複数の孔部のそれぞれにおいて、第2開口部の少なくとも一部が、上記吸収シートに接合されている、態様2〜4のいずれか一項に記載のドリップシート。
上記ドリップシートでは、第2開口部の少なくとも一部が、吸収シートに接合されているので、上記ドリップシートは、所定の荷重が加えられた場合に、態様4の効果をより発揮しやすくなる。
上記複数の孔部のそれぞれにおいて、第1導液部部分が、内方に突出するように湾曲している、態様2〜5のいずれか一項に記載のドリップシート。
上記ドリップシートでは、第1導液部部分が、内方に突出するように湾曲しているので、第1導液部部分が、シェル構造、具体的には、吸収シートと反対方向に突出するように湾曲している半円筒シェル構造に類する構造を構成しやすくなり、上記ドリップシートは、所定の荷重が加えられた場合に、第1導液部部分が潰れにくくなり、食品と、吸収シートとを離間させ、吸収シートが吸収したドリップに、食品を触れにくくさせることができ、その結果、食品が劣化しにくくなる。
上記複数の孔部の隣接する2つの孔部の第1導液部部分と、それらの間に存在する、上記基部の基部部分とが一体となって、上記吸収シートと反対方向に突出するように湾曲している、態様2〜6のいずれか一項に記載のドリップシート。
上記複数の孔部のそれぞれにおいて、第1開口部が、楕円形の形状を有する、態様2〜7のいずれか一項に記載のドリップシート。
上記ドリップシートでは、第1開口部が楕円形の形状を有するので、導液部、特に、第1導液部が、所定の荷重が加えられた場合に潰れにくくなり、食品と、吸収シートとを離間させ、吸収シートが吸収したドリップに、食品を触れにくくさせることができ、その結果、食品が劣化しにくくなる。
上記液透過性シートが、その素材として、高密度ポリエチレンを含む、態様1〜8のいずれか一項に記載のドリップシート。
上記ドリップシートでは、液透過性シートが、その素材として、高密度ポリエチレンを含むので、上記ドリップシートは、その素材として、低密度ポリエチレンのみを含む場合と比較して、導液部の、第1開口部及び屈曲部の間の部分(第1導液部部分)と、屈曲部との剛性に優れ、そして屈曲部と、導液部の、屈曲部及び第2開口部の間の部分(第2導液部部分)との復元力に優れる。
ドリップシート用の液透過性シートを製造するための、第1面及び第2面を有するプレートであって、
上記プレートが、複数の貫通孔部であって、それぞれが第1面に配置された第1面側開口部と、第2面に配置された第2面側開口部とを連結しているものを備え、
上記複数の貫通孔部のそれぞれが、第1面側開口部及び第2面側開口部の間に、少なくとも第1面側開口部及び第2面側開口部のそれぞれよりも小さい径を有するくびれ部を有する、
上記プレート。
上記プレートは、態様1〜9のいずれかに記載のドリップシート用の液透過性シートを製造するのに適している。
ドリップシート用の液透過性シートの製造方法であって、
態様10に記載の上記プレートを準備するステップ、
上記プレートに、液透過性シートを形成すべきフィルムを載せ、上記複数の貫通孔部のそれぞれを減圧し、複数の孔部を有する液透過性シートを形成するステップ、
を特徴とする、上記方法。
上記製造方法は、態様1〜9のいずれかに記載のドリップシートの液透過性シートを製造するのに適している。
<ドリップシート>
図1〜図4は、本開示の実施形態の1つ(以下、「第1実施形態」と称する)に従うドリップシート1を説明するための図である。
具体的には、図1は、第1実施形態に従うドリップシート1の斜視図である。図2は、図1のII−II断面における部分断面斜視図である。図3は、図1のIII−III断面における断面図である。図4は、図1のIV−IV断面における断面図である。
液透過性シート3は、食品を載置するための基部9と、食品に由来するドリップを透過させるための複数の孔部11とを備えている。液透過性シート3はまた、食品を載置する食品載置面29を備えている。
図5に示されるように、ドリップシート1の食品載置面29に食品101を載置すると、食品101の質量によって、屈曲部19及び第2導液部部分23が、屈曲角θ'(θ'<θ)を有するように変形する。なお、孔部11の第2開口部15(第2導液部部分23の、第2開口部15よりの部分)は、吸収シート5に接着されているので、その位置がずれにくい。
なお、図6では、第2導液部部分23には、ドリップが溜まっていない。
なお、第2導液部部分23が、屈曲部19が吸収シート5と接するように変形した際に、第1導液部部分21に留まっているドリップ103が、吸収シート5に移行することができる。
第1実施形態に従うドリップシートは、所定の荷重の有無等に応じて、図5〜図8の形状を繰返しとることができる。
第2開口部は、第1開口部よりも基部から遠い位置に配置され、そして第1開口部よりも吸収シートに近い位置に配置される。
具体的には、液透過性シートを、食品載置面を上に向けて配置し、液透過性シートの中で最も高い位置に存在する部分の下面を基準とし、上記下面と同一の高さ又はそれより高い部分を基部と区画し、上記下面より低い部分を孔部と区画する。
図3及び図4を用いて説明すると、液透過性シート3のうち、最も高い位置に存在する部分27の下面SUを基準とし、下面SUと同一の高さ又はそれより高い部分が基部9と区画され、下面SUより低い部分が孔部11と区画される。
本開示に係る液透過性シートでは、複数の孔部のそれぞれの導液部が、上記屈曲部の変形に合わせて、所定の荷重に応じて、ドリップシートの厚さ方向に変形することが好ましい。
また、上記屈曲部は、好ましくは160°以下、より好ましくは140°以下、そしてさらに好ましくは120°以下の屈曲角を有する。所定の荷重が加わった場合に、屈曲部がさらに屈曲しやすくなる観点からである。
なお、上記屈曲角は、導液部のうち、第1開口部及び屈曲部の間の部分(第1導液部部分)と、屈曲部及び第2開口部の間の部分(第2導液部部分)とが、液透過性シートの厚さ方向において形成する角度であり、図3及び図4において、θで示されている。
なお、複数の孔部のそれぞれにおける屈曲部が、導液部を連続的に一周していない場合には、導液部の第1導液部部分と、第2導液部部分とは、屈曲部の仮想延長線により区画される。
また、上述の厚さの関係は、複数の孔部断面において満たすことが好ましく、そして任意の孔部断面において満たすことがより好ましい。
例えば、第2開口部(第2導液部部分の第2開口部側の端部)は、吸収シートに向かって突出する複数の突出部を有していてもよい。そうすることにより、第2開口部(第2導液部部分の第2開口部側の端部)が、アンカーの役割を果たし、第2開口部(第2導液部部分の第2開口部側の端部)と、吸収シートとの位置が変化しにくくなる。
なお、屈曲部開口率は、「測定領域における屈曲部の総面積」を、「測定領域における液透過性シートの面積」で除すことにより算出される。
(1)キーエンス社製のマイクロスコープ VHX−2000を準備する。
(2)上記マイクロスコープを用いて、ドリップシートの液透過性シートの食品載置面の画像を、厚さ方向から撮影する。
(3)付属のソフトウェアにて、個々の屈曲部の面積を計100箇所測定し、その平均値を屈曲部の面積として採用する。
(4)「測定領域における屈曲部の総面積」を、「測定領域における液透過性シートの面積」で除すことにより、屈曲部開口率を算出する。
上記素材としては、ポリオレフィンであることが好ましく、そしてポリエチレンであることがより好ましい。
上記素材が高密度ポリエチレンを含むことにより、上記素材が低密度ポリエチレンのみを含む場合と比較して、導液部の、第1開口部及び屈曲部の間の部分(第1導液部部分)と、屈曲部との剛性に優れ、そして屈曲部と、導液部の、屈曲部及び第2開口部の間の部分(第2導液部部分)との復元力に優れる。
本開示において、坪量は、以下の通り測定される。
100mm×100mmのサイズの試料を10枚採取し、各試料の質量を測定し、次いで、各試料の質量(g)を、各試料の面積(m2)で除することにより、各試料の坪量を算出する。計10個の試料の坪量の平均値を算出し、当該平均値を坪量として採用する。
本開示のドリップシート用の液透過性シートの製造方法(以下、単に「製造方法」と称する場合がある)は、以下のステップを含む。
・ドリップシート用の液透過性シートを製造するためのプレートを準備するステップ(以下、「プレート準備ステップ」と称する)
・上記プレートに、液透過性シートを形成すべきフィルムを載せ、上記複数の貫通孔部のそれぞれを減圧し、複数の孔部を有する液透過性シートを形成するステップ(以下、「液透過性シート形成ステップ」と称する)
なお、本開示のドリップシート用の液透過性シートを製造するためのプレート(以下、単に「プレート」と称する場合がある)は、上記製造方法とともに説明する。
プレート215の複数の貫通孔部221は、第1実施形態に従うドリップシート1の液透過性シート3の複数の孔部11に対応する位置に配置されている。
また、製造された液透過性シート3において、複数の孔部11のそれぞれの屈曲部19の形状及び径は、フィルム229の剛性にもよるが、プレート215の複数の貫通孔部221のくびれ部223の形状及び径によって概ね決定される。
本開示の製造方法では、液透過性シートを形成すべきフィルムの厚さは、上記坪量の要件を満たすものであれば特に制限されないが、例えば、20〜35μmが挙げられる。
上記フィルムの厚さは、大栄科学精器製作所製の厚さ測定器、FS−60DS(プレッサーフートの直径:50.5mm,測定圧:0.3KPa)を用いて測定される。
なお、液透過性シートを、プレートから遠ざける際に、液透過性シートの複数の孔部を保護する観点からは、上記プレートは、くびれ部を最狭部として湾曲していることが好ましい。
また、第2面側開口部の幅に対するくびれ部の幅の比率は、同様の理由により、好ましくは0.30〜0.70、より好ましくは0.40〜0.60、そしてさらに好ましくは0.45〜0.55である。
上述の複数の貫通孔部の個数密度、くびれ部の面積及びくびれ部開口率は、形成される液透過性シートにおいて、複数の孔部が、プレートの貫通孔部の内側に形成されることを考慮した上で、それぞれ、液透過性シートにおける複数の孔部の個数密度、屈曲部の面積及び屈曲部開口率と同一又は類似の範囲を有することが好ましい。
[製造例1]
図9に示される装置201を用いて、第1実施形態に従うドリップシート1を製造した。具体的には、図9に示される装置201の押出機203に、高密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンが、それぞれ、70質量%及び30質量%となるように、原料のペレットを投入し、高密度ポリエチレン(HDPE)及び低密度ポリエチレン(LDPE)を、それぞれ、70質量%及び30質量%の質量比で含むフィルムNo.1を製造した。フィルムNo.1は、高密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンに加えて、顔料、添加剤等を含む。フィルムNo.1をサンプリングしたところ、厚さ:25μmを有していた。
原料のペレットの組成を表1に記載されるように変更した以外は、製造例1に従って、フィルムNo.2、液透過性シートNo.2及びドリップシートNo.2を製造した。
[製造例3]
原料のペレットの組成を表1に記載されるように変更した以外は、製造例1に従って、フィルムNo.3、液透過性シートNo.3及びドリップシートNo.3を製造した。
[製造例4]
原料のペレットの組成を表1に記載されるように変更した以外は、製造例1に従って、フィルムNo.4、液透過性シートNo.4及びドリップシートNo.4を製造した。
原料のペレットの組成を表1に記載される通りとし、特開2002−302182号明細書に記載の方法に従って、フィルムNo.5及び液透過性シートNo.5を製造した。また、液透過性シートNo.1を液透過性シートNo.5に変更した以外は、製造例1と同様にして、ドリップシートNo.5を製造した。
[比較製造例2]
原料のペレットの組成を表1に記載されるように変更した以外は、比較製造例1に従って、フィルムNo.6、液透過性シートNo.6及びドリップシートNo.6を製造した。
液透過性シートNo.1〜No.6の曲げ剛性値を、以下の通り測定した。結果を表1に示す。
[曲げ剛性値]
(1)20℃、60%RHの恒温恒湿室に、カトーテック株式会社製の自動化純曲げ試験機 KES−FB2−AUTO−Aを準備する。
(2)液透過性シートNo.1〜No.6のそれぞれを20cm×20cmのサイズにカットしたサンプルを準備し、当該サンプルを、上記恒温恒湿室で24時間静置する。
(3)異なるサンプルを用いて、製造時の搬送方向(MD方向)の曲げ剛性値(MD方向)と、直交方向(CD方向)の曲げ剛性値(CD方向)とを測定し、それらの平均値を、曲げ剛性値として採用する。
なお、曲げ剛性値の測定は、上記試験機が自動で実施する。
[リウェット試験]
(1)赤色に着色した生理食塩水を充填したオートビュレットを、サンプルの中心の垂直線上に、サンプルとの距離:10mmを開けてセットする。
(2)オートビュレットから、生理食塩水1mmを、20mL/秒の速度でサンプルに滴下する。
(3)サンプルを1分間静置する。
(5)3分後、アクリル板及びおもりを取り除き、濾紙の試験後質量:m1(g)を測定する。
(6)リウェット量を、次の式:
リウェット量(g)=m1−m0
により算出する。
(7)リウェット量の測定を、各圧力において、10回繰返し、平均値を採用する。
また、ドリップシートNo.1〜No.6において、上述のリウェット試験を繰り返したところ、ドリップシートNo.1〜No.4は、ドリップシートNo.5及びNo.6よりも、リウェット性に優れており、そして導液部に残存する生理食塩水の量が少なかった。
3 液透過性シート
5 吸収シート
7 液不透過性シート
9,9' 基部
11,11',11'' 孔部
13 第1開口部
15 第2開口部
17 導液部
19 屈曲部
21 第1導液部部分
23 第2導液部部分
25 基部部分
27 部分
29 食品載置面
Claims (18)
- ドリップシート用の液透過性シートであって、
前記液透過性シートが、食品を載置するための基部と、食品に由来するドリップを透過させるための複数の孔部とを備え、
前記複数の孔部のそれぞれが、前記基部と連結している第1開口部と、第2開口部と、第1開口部及び第2開口部を連結している導液部とを備え、
前記複数の孔部のそれぞれにおいて、前記導液部が、前記液透過性シートよりも薄く且つ所定の厚さを有しているとともに、第1開口部及び第2開口部の間に、内方に屈曲している屈曲部を備えている、
ことを特徴とする、前記液透過性シート。 - 前記屈曲部が、所定の荷重が加えられた場合に、さらに屈曲するように構成されている、請求項1に記載の液透過性シート。
- 前記屈曲部が、前記所定の荷重が取り除かれた場合に、前記屈曲部のさらなる屈曲が元に戻るように構成されている、請求項2に記載の液透過性シート。
- 前記導液部が、第1開口部及び前記屈曲部の間の第1導液部部分と、前記屈曲部及び第2開口部の間の第2導液部部分とに区画されるとともに、所定の荷重が加えられた場合に、第2導液部部分が、第2開口部に近づくように変形することができるように構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液透過性シート。
- 前記複数の孔部のそれぞれにおいて、前記導液部が、第1開口部及び前記屈曲部の間の第1導液部部分と、前記屈曲部及び第2開口部の間の第2導液部部分とに区画され、第1導液部部分の厚さが、第2導液部部分の厚さよりも厚い、請求項1〜4のいずれか一項に記載の液透過性シート。
- 前記複数の孔部のそれぞれにおいて、第1導液部部分の、前記液透過性シートの厚さ方向の長さが、第2導液部部分の、前記液透過性シートの厚さ方向の長さよりも長い、請求項5に記載の液透過性シート。
- 前記複数の孔部のそれぞれにおいて、第2導液部部分が、内方に突出するように湾曲している、請求項5又は6に記載の液透過性シート。
- 前記複数の孔部のそれぞれにおいて、第1導液部部分が、内方に突出するように湾曲している、請求項5〜7のいずれか一項に記載の液透過性シート。
- 前記複数の孔部の隣接する2つの孔部の第1導液部部分と、それらの間に存在する、前記基部の基部部分とが一体となって、第2導液部部分と反対方向に突出するように湾曲している、請求項5〜8のいずれか一項に記載の液透過性シート。
- 前記複数の孔部のそれぞれにおいて、第1開口部が、楕円形の形状を有する、請求項5〜9のいずれか一項に記載の液透過性シート。
- 前記液透過性シートが、その素材として、高密度ポリエチレンを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の液透過性シート。
- 液透過性シートと、吸収シートとを備え、平面方向及び厚さ方向を有するドリップシートであって、
前記液透過性シートが、食品を載置するための基部と、食品に由来するドリップを透過させるための複数の孔部とを備え、
前記複数の孔部のそれぞれが、前記基部と連結している第1開口部と、第2開口部と、第1開口部及び第2開口部を連結している導液部とを備え、
前記複数の孔部のそれぞれにおいて、前記導液部が、前記液透過性シートよりも薄く且つ所定の厚さを有しているとともに、第1開口部及び第2開口部の間に、内方に屈曲している屈曲部を備えている、
ことを特徴とする、前記ドリップシート。 - 前記屈曲部が、所定の荷重が加えられた場合にさらに屈曲するように構成されている、請求項12に記載のドリップシート。
- 前記屈曲部が、前記所定の荷重が取り除かれた場合に、前記屈曲部のさらなる屈曲が元に戻るように構成されている、請求項13に記載のドリップシート。
- 前記導液部が、第1開口部及び前記屈曲部の間の第1導液部部分と、前記屈曲部及び第2開口部の間の第2導液部部分とに区画されるとともに、所定の荷重が加えられた場合に、第2導液部部分が、第2開口部に近づくように変形することができるように構成されている、請求項12〜14のいずれか一項に記載のドリップシート。
- 前記複数の孔部のそれぞれにおいて、第2開口部の少なくとも一部が、前記吸収シートに接合されている、請求項12〜15のいずれか一項に記載のドリップシート。
- ドリップシート用の液透過性シートを製造するための、第1面及び第2面を有するプレートであって、
前記プレートが、複数の貫通孔部であって、それぞれが第1面に配置された第1面側開口部と、第2面に配置された第2面側開口部とを連結しているものを備え、
前記複数の貫通孔部のそれぞれが、第1面側開口部及び第2面側開口部の間に、少なくとも第1面側開口部及び第2面側開口部のそれぞれよりも小さい径を有するくびれ部を有する、
前記プレート。 - ドリップシート用の液透過性シートの製造方法であって、
請求項17に記載の前記プレートを準備するステップ、
前記プレートに、液透過性シートを形成すべきフィルムを載せ、前記複数の貫通孔部のそれぞれを減圧し、複数の孔部を有する液透過性シートを形成するステップ、
を特徴とする、前記方法。
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