JP6887049B1 - 注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器 - Google Patents

注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器 Download PDF

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Abstract

【課題】内容物が出るにつれて詰め替え容器内の気圧が下がり、内容物の出が悪くなることを防ぐ。【解決手段】注出用スパウトは、第1取付部2の開口面に上側のガス排出口12と下側の内容物流入口16とが形成され、スパウト本体4およびノズル8の内部には、ガス排出口12に連通するガス流路44、および内容物流入口16に連通する内容物流路46が形成されている。第2取付部6は、スパウト本体4に対し移動可能に支持されるとともに、第2取付部6を移動すると弁体60がノズル8の先端を開く弁機構が設けられている。【選択図】図7

Description

本発明は、詰め替え容器等に好適に用いることができる注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器に関する。
液体調味料、液体洗剤、および化粧品等は、包装容器に内容物を収容した商品として販売される一方、包装容器を繰り返し使用する目的で、補充用の内容物が収容された詰め替え容器も販売されることがある。
この種の詰め替え容器から包装容器への詰め替え作業を容易にするため、例えば、特許文献1には、詰め替え容器用の栓部材が提案されている。この栓部材は、詰め替え容器の口部に取り付けられるもので、先端が閉鎖され周壁に注出口が開口された注出筒と、注出筒に軸線方向に移動可能に取り付けられたリング状の可動部材とを有する。注出筒を下に向けて包装容器の口部に差し込み、可動部材を押し上げることにより、注出筒の注出口が開かれ、詰め替え容器の内容物が注出筒を通じて包装容器に流し込まれる。
特開2014−80218号公報
ところで、特許文献1の栓部材では、詰め替え容器の口部を下に向けて使用するものであるから、例えば、横に向けて開口する口部を有する詰め替え容器に対しては、使用しにくかった。また、詰め替え容器が硬い容器であると、内容物が出るにつれて詰め替え容器内の圧力が下がり、内容物の出が悪くなる問題もあった。
さらに、詰め替え容器の口部に栓部材を取り付け、詰め替え容器を持ち上げて包装容器の口部に注出筒を差し込み、詰め替え容器を降ろす作業が必要となるため、内容物が入った重い詰め替え容器を注意深く上げ下げしなくてはならず、労力を要するうえ、注出筒を包装容器の口部に挿入するときや抜くときに、操作を誤って包装容器を倒しやすいという問題があった。本発明は前記問題の少なくとも一つを解決することを課題としている。
本発明は以下の態様を含む。
[1]内容物を収容した第1容器の口部に装着されて前記内容物を第2容器へ移動させるための注出用スパウトであって、
前記第1容器の口部に着脱可能な第1取付部、
前記第2容器の口部に挿入するためのノズル、
前記ノズルの先端を開閉する弁体、
前記第2容器の口部に着脱可能な第2取付部、および
前記第1取付部、前記ノズル、前記弁体、および前記第2取付部を支持するスパウト本体を有し、
前記第1取付部の前記第1容器内への開口面には、前記第1容器へのスパウト装着時に相対的に上側に開口するガス排出口と、前記ガス排出口の相対的に下側に開口する内容物流入口とが形成され、
前記スパウト本体および前記ノズルの内部には、前記ガス排出口に連通するガス流路、および、前記内容物流入口に連通する内容物流路が形成され、前記ガス流路および前記内容物流路はいずれも前記ノズルの先端で開口し、
前記第2取付部は、前記スパウト本体に対し、前記第2容器へ前記第2取付部を装着する第1方向へ移動可能に支持されるとともに、前記第1方向へ前記第2取付部を移動すると前記弁体が前記ノズルの先端を開く弁機構が設けられ
前記第1取付部の軸線と、前記第2取付部の軸線とは、互いに屈折しており、
前記スパウト本体の内部には、連結部が着脱可能に挿入され、
前記連結部の内部には、前記第1取付部の前記ガス排出口に一端が接続され他端が前記ノズルの内部のガス流路に接続された屈折したガス流路が形成されるとともに、前記第1取付部の前記内容物流入口に一端が接続され他端が前記ノズルの内部の前記内容物流路に接続された屈折した内容物流路が形成され、
前記スパウト本体の上端にキャップが着脱可能に取り付けられて、前記連結部が前記スパウト本体の内部に固定されていることを特徴とする。
このような注出用スパウトによれば、前記第1取付部を第1容器の口部に装着し、前記第2取付部を第2容器の口部に装着し、第2容器を前記第1方向(例えば第1取付部側)へ移動させることにより、前記弁機構により前記弁体が前記ノズルの先端を開く。すると相対的に下方に開口する内容物流入口へ第2容器内の内容物が流れ込み、前記内容物流路を通って前記ノズル先端から第1容器内に流入する。一方、第2容器内のガス(例えば空気)は、前記ノズルの先端から前記ガス流路を通って、相対的に上側に開口する前記ガス排出口から第2容器内へ排出される。
この注出用スパウトによれば、第1容器の口部が例えば横向きであったとしても、前記内容物流路および前記ガス排出路を適宜屈折させることで対応でき、横に向けて開口する口部を有する第1容器に対しても使用が容易である。また、第2容器のガスが前記ガス流路を通じて第1容器に流れるので、第1容器内が減圧されて内容物の出が悪くなる現象が起きにくい。さらに、第2容器を前記第1方向(例えば第1取付部側)へ移動させることにより、前記弁機構により前記弁体が前記ノズルの先端を開くから、相対的に重い第1容器を動かさずに済み、詰め替え作業がしやすいうえ、第2容器は第2取付部に装着した状態で開閉操作ができるため、第2容器を倒すおそれも少ない。
[2]前記[1]の注出用スパウトにおいて、前記第1取付部の軸線と、前記第2取付部の軸線とは、互いに60〜120°をなして屈折していてもよい。この角度は第1容器の口部の向きに応じて適宜設定すればよく、第1容器の口部が水平に向いているのであれば90°であってもよい。この場合、第1容器の口部が横向きであっても第2容器の口部を上に向けた状態で第2取付部に取り付けて、詰め替え作業を行うことができる。
[3]前記[1]または[2]の注出用スパウトにおいて、前記ガス排出口は、前記第1取付部の前記開口面から突出する筒部に形成されていてもよい。この場合、前記筒部が第1容器内に突出するので、前記ガス排出口から排出されるガスと、前記内容物流入口へ流れ込む内容物とが干渉しにくく、内容物の移動がより安定して行える利点を有する。
[4]前記[1]〜[3]のいずれかの注出用スパウトにおいて、前記ノズルは前記第2取付部と一体に形成され、前記本体には、前記ノズル内を通じて前記弁体を支持する支持部が形成されていてもよい。この場合、前記支持部により弁機構を実現でき、構造を簡略化することができる。
]本発明の他の態様に係る注出用スパウト付き容器は、口部を有する第1容器と、前記第1容器の口部に前記第1取付部が取り付けられた[1]〜[]のいずれかの注出用スパウトとを有する。
この注出用スパウト付き容器によれば、前記第2取付部を第2容器の口部に取り付け、第2容器を前記第1方向(例えば第1取付部側)へ移動させることにより、前記弁機構により前記弁体が前記ノズルの先端を開くから、第1容器の口部が例えば横向きであったとしても、前記内容物流路および前記ガス排出路を適宜屈折させることで対応でき、第1容器の口部が横向きであっても充填作業が容易である。また、第2容器のガスが前記ガス流路を通じて第1容器に流れるので、第1容器内が減圧されて内容物の出が悪くなる現象が起きにくい。さらに、第2容器を前記第1方向(例えば第1取付部側)へ移動させることにより、前記弁機構により前記弁体が前記ノズルの先端を開くから、重い第1容器を動かさずに済み、詰め替え作業がしやすいうえ、第2容器は第2取付部に装着して詰め替えを行えるため、第2容器を倒すおそれも少ない。
以上説明したように、本発明の注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器によれば、第1容器の口部が例えば横向きであったとしても、内容物流路およびガス排出路を適宜屈折させることで対応できる。また、第2容器のガスがガス流路を通じて第1容器に流れるので、第1容器内が減圧されて内容物の出が悪くなる現象が起きにくい。さらに、第2容器を第1方向へ移動させることにより、弁機構により弁体が前記ノズルの先端を開くから、重い第1容器を動かさずに済み、詰め替え作業がしやすいうえ、第2容器を保持しつつ内容物を移動させられるため、第2容器を倒すおそれも少ないといった優れた効果を奏する。
本発明に係る注出用スパウトの第1実施形態を示す側面図である。 第1実施形態の正面図である。 第1実施形態の平面図である。 第1実施形態の底面図である。 第1実施形態の側断面図である。 図5中のVI−VI線視図である。 第1実施形態の注出用スパウトおよびそれを利用した注出用スパウト付き容器の使用状態を示す側断面図である。 第1実施形態の正断面図である。 本発明に係る注出用スパウトの第2実施形態を示す側面図である。 本発明に係る注出用スパウトの第3実施形態を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る注出用スパウトの第1実施形態を示す側面図であり、図2は正面図、図3は平面図、図4は底面図である。以下の説明では便宜上、図2の状態に基づいて上下左右前後の位置関係を説明するが、この位置関係は注出用スパウト1の使用態様を限定するものではない。
注出用スパウト1は、内容物を収容した第1容器(図7に第1容器80の一例を示す)の口部に装着されて、内容物の少なくとも一部を第2容器(図7に第2容器84の一例を示す)へ移動させる、すなわち詰め替えるためのものである。第1容器および第2容器の形態は限定されず、いかなる形状、寸法および材質の容器であってもよいし、内容物も液体、粉体、ジェル、スラリーなどいかなるものであってもよい。
この例の第1容器80は、円筒状の口部82が底部の横に形成された箱型のプラスチックなどからなる容器(いわゆるバッグインボックス型容器)であり、第2容器84は円筒状の口部86が上端に形成された有底筒状のプラスチックなどからなるボトル型容器である。この例では、第1容器80が比較的に大容量の詰め替え容器であり、第2容器84が比較的に小容量の被詰め替え容器であるが、本発明は詰め替え用途のみに限定されない。注出用スパウト1を第1容器80の口部に固定した状態が、注出用スパウト付き容器となる。
注出用スパウト1は、第1容器80の口部82に着脱可能な円盤状の第1取付部2と、第2容器84の口部86に挿入するための円筒状のノズル8と、ノズル8の内部に配置されノズル8の先端を開閉する弁体60(図4参照)と、第2容器84の口部86に着脱可能な円筒状の第2取付部6と、これらを支持する円筒状のスパウト本体4とから主構成されている。
第1取付部2は、短い円筒状の挿入部18と、挿入部18の後端に同軸に形成された円環状のフランジ20を有する。挿入部18は、先端に向かうにつれて若干外径がすぼむテーパ状をなし、図7に示すように第1容器80の口部82に弾性的に圧入可能とされ、挿入されると口部82の内周面と気密的に係合して容易には抜けない。フランジ20は口部82に当接して挿入部18が奥まで過剰に入り込むことを防ぐとともに、第1取付部2を口部82から外す際の指かけとなっている。
図2に示すように、第1取付部2の内側には円形の開口面14が形成され、開口面14のほぼ中央には、角筒状の筒部10が垂直に突出して形成され、筒部10内にはガス排出口12が形成されている。ガス排出口12は、上下方向の高さよりも水平方向の幅が大きい長方形状をなしている。筒部10の下方には筒部10と隣接して、矩形状をなす内容物流入口16が形成され、この内容物流入口16も上下方向の高さよりも水平方向の幅が大きい長方形状をなしている。ガスよりも粘度の高い内容物を円滑に流すためには、内容物流入口16のほうがガス排出口12よりも開口面積が大きくされていることが望ましい。
本発明では筒部10を有しない構成も可能であり、例えば、開口面14にガス排出口12と内容物流入口16を上下に並べて形成してもよい。ただし、筒部10が存在するほうが、ガス排出口12から放出されるガスと、内容物流入口16から流れ込む内容物とが干渉せず、内容物の移し替えが円滑に行える。筒部10の長さは、ガス排出口12から放出されるガスと、内容物流入口16から流れ込む内容物とが干渉しなければそれでよく、例えば第1取付部2の外径の10%以上かつ70%以下程度であればよい。ガス排出口12が開口面14よりもさらに高くなるように、筒部10の先端側を若干上向きに傾斜させてもよい。
第1取付部2の後端には、後方へ延びる角筒状の連結部22が接続され、連結部22の後部はスパウト本体4に形成された四角い切欠30を通してスパウト本体4内へ挿入されており、図5に示すように、スパウト本体4内で下方へ90°屈折してさらに下方へ延びている。すなわち、連結部22は逆L字状をなしている。連結部22の下端は、スパウト本体4内に形成された水平な底面56にほぼ隙間無く当接している。スパウト本体4はほぼ円筒状をなし、その上端には円盤状のキャップ24が着脱可能に取り付けられ、連結部22が抜けることを防止している。
この実施形態では、第1取付部2の軸線と、第2取付部6の軸線とが、互いに90°をなしているが、この角度は90°に限定されず、60〜120°程度であれば横向きの口部を有する第1容器に対応可能である。
スパウト本体4の内部には、図8に示すように、連結部22の下側の垂直筒部を両側から支える一対の支持壁94が形成されている。スパウト本体4の上部の両側には、一対の水平に延びる矩形状の把持部26がそれぞれ形成され、注出用スパウト1の装着時や操作時に、指で把持部26を支持して作業が安定して行える。
連結部22の内部には、図5および図8に示すように、連結部22の中央に沿って隔壁42が形成され、隔壁42により連結部22内にガス流路44と内容物流路46がそれぞれ逆L字状に形成されている。ガス流路44の水平部の前端は筒部10に連続しており、ガス排出口12で外部へ通じている。内容物流路46の水平部の前端は内容物流入口16につながり、外部へ通じている。ガスよりも内容物の粘性が高いため、ガス流路44の流路断面積よりも、内容物流路46の流路断面積のほうが大きいことが好ましい。
隔壁42の上面に、ガス流路44を局部的に狭める邪魔板状の遮断部48を形成してもよい。遮断部48を形成することにより、ガス流路44に沿って内容物が流れ込んだ場合にも、遮断部48によって内容物をせき止めて、ガス流路44を通じて内容物が流れることを抑制する効果が得られる。
連結部22の上端の角部には、階段状に凹んだ係合部50が形成され、係合部50と対応するスパウト本体4の上端には、爪状の係合部52が形成されている。スパウト本体4の上端には、係合部52の両側に一対のスリットが形成され、スリットの間が弾性片28とされている。弾性片28に形成された係合部52が係合部50に弾性的に係合して、連結部22をスパウト本体4から抜けないように固定している。
第2取付部6の上部には、一対の周壁34と一対の弾性壁36が周方向に交互に並んで形成され、弾性壁36の上端には内側へ向けて突き出る爪状の係合部36Aが形成されている。周壁34の外周面には、滑り止めのローレットが形成されている。
スパウト本体4の下部の外周面には、係合部36Aと対向する位置に、互いに180°隔てて矩形状の凹部32が一対形成され、係合部36Aが凹部32内にはめ込まれている。このため、凹部32の上端縁から下端縁まで係合部36Aの移動が可能であり、この範囲で第2取付部6が昇降できる。係合部36Aの内周側は下へ向かうほど内側へせり出す傾斜面とされ、スパウト本体4に第2取付部6を取り付ける際には、第2取付部6の上端開口部にスパウト本体4の下端を押し込むと、係合部36Aの傾斜面を滑って弾性壁36を弾性変形させつつ凹部32へはめ込むことができる。
スパウト本体4の下端には、図5および図8に示すように、下方へ延びる円筒形の筒部64および支持部58が中心軸に沿って形成されている。筒部64は、ノズル8の上端部内に挿入され、ほぼ気密状態を保ったまま上下に摺動可能とされている。筒部64の長さは、図5に示すように弁体60がノズル8の先端を塞いだ状態から、図7に示すように弁体60がノズル8の先端を解放した状態に到るまで、距離L(図5)を昇降した場合にも、ノズル8の上端と気密的に係合しつづける長さとされている。筒部64は内容物流路46を流れてきた内容物が、第2取付部6の支持面66に流れ出さないようにする作用を果たす。
支持部58は断面十字状の棒状をなし、その下端に形成された弁体60を支持している。支持部58は、図6に示すようにノズル8の内周面にほぼ隙間無く当接し、ノズル8の内側にノズル8の全長に亘って、一対の内容物流路68と、一対のガス流路70を画成している。支持部58の十字の向きの設定により、ガス流路70はガス流路44とのみ気密的に連通し、内容物流路68は内容物流路46とのみ気密的に連通している。気密的と言っても、相互にわずかに漏れる程度であれば問題はない。
この実施形態では、支持部58が断面十字状であることにより、内容物流路68およびガス流路70はいずれも中心角90°の扇状をなしているが、支持部58の形状を平板状にして断面半円形の内容物流路68およびガス流路70を形成してもよい。支持部58は断面十字状であるほうが平板状よりも強度が高く好ましい。
弁体60は、上に尖った円錐形状をなし、支持部58の先端と一体的に形成されている。弁体60の下端の外周縁は、ノズル8の先端の内周縁に隙間無く当接する外径を有し、第2取付部6を引き下げて、スパウト本体4の凹部32の上端に第2取付部6の係合部36Aが当接した状態で、ノズル8の先端を気密的に塞ぐ。一方、第2取付部6を持ち上げて、スパウト本体4の凹部32の下端に係合部36Aが当接した状態で、ノズル8の先端から弁体60が突き出され、内容物流路68およびガス流路70が開かれるようになっている。
第2取付部6の下部には円筒形の容器係合部38が形成され、容器係合部38の内周面には、第2容器84の口部86の外周面に形成された雄ネジが螺合する雌ネジが形成されており、容器係合部38に口部86を差し込んで回すことにより、容器係合部38は口部86を気密的に固定できるようになっている。
上記構成からなる注出用スパウト1を使用するには、第1取付部2の挿入部18を第1容器80の口部82に圧入し、第1取付部2を口部86に気密的に固定する。第2取付部6の容器係合部38の内側に第2容器84の口部86を差し込み、口部86の雄ネジを雌ネジ40に螺合させ、第2容器84を気密的に第2取付部6へ固定する。
この状態で、第2容器84を持ち上げると、図7に示すように、第2取付部6が上昇し、ノズル8内で支持部58が相対的に下がって、弁体60がノズル8の先端から飛び出す。すると、内容物流路68およびガス流路70が開くので、内容物流入口16から内容物が流入し、内容物流路46および内容物流路68を通じて、ノズル8の先端から内容物が第2容器84内に流れ込む。
一方、第2容器84内のガス(例えば空気)はノズル8の先端を通ってガス流路70およびガス流路44に流れ、筒部10を通ってガス排出口12から第1容器80内へ噴出する。このように、第1容器80内の内容物の内容物流路46、68と、第2容器84内のガスのガス流路70、44とが分離されているので、内容物の流れとガスの流れがぶつからず、互いの流れを阻害しないから、内容物の流量が脈動したりせずに安定し、しかも流量を大きくすることができ、詰め替え時間を短縮することができる。第1容器80内が減圧されて内容物の出が悪くなる現象も起きにくい。
また、第1容器80の口部82が横向きであっても、連結部22を逆L字状に屈折させてガス流路44および内容物流路46を屈折させることで対応できるから、横に向けて開口する口部82を有する第1容器80に対しても使用が容易である。
また、第2容器84を第1方向(この例では上方)へ持ち上げることにより、支持部58(弁機構)により弁体60がノズル8の先端を開くから、重い第1容器80を動かさずに詰め替えが可能であり、詰め替え作業がしやすいうえ、第2容器84は第2取付部6にネジ止めした状態でしかもそれを人手で持ち上げて内容物を移動できるため、第2容器84が倒れるなどのおそれも少ない。
図9は、本発明の第2実施形態を示す側面図である。この第2実施形態では、第2取付部6Aおよびノズル8Aの形状を変更し、第2取付部6Aを大径にし、ノズル8Aを長くしている。第2取付部6Aおよびノズル8Aは一体的に形成されたユニット部品であり、第1実施形態の第2取付部6およびノズル8が一体的に形成されているユニット部品と互換性があり、相互に交換することにより、様々なサイズの第2容器84に対応が可能である。
図10は、本発明の第3実施形態を示す側面図である。この実施形態では、凹部32の代わりに、軸方向へ延びる縦溝32Aと、縦溝32Aの上端から水平方向へ延びる横溝32Bとが形成されている。横溝32Bのほうが縦溝32Aよりも僅かに深くされている。この第3実施形態によれば、第2取付部6を持ち上げて係合部36Aが縦溝32Aの上端に達した後、第2取付部6を回転することにより係合部36Aを横溝32Bに沿って周回移動させることができ、第2取付部6を持ち上げた状態で固定できる。これにより、第2容器84を持ち上げて内容物の移動が開始されたら、係合部36Aを横溝32Bに沿って周回移動させて第2容器84が持ち上げられたままの状態で第2容器84を保持することができ、詰め替え時に第2容器84を持ち続けなくてよい利点が得られる。詰め替えが粒領したら、第2取付部6を逆に回し、縦溝32Aの下端へ係合部36Aを移動させれば、ノズル8の先端が閉じられる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態のみに限定されず、他にも様々な変形が可能である。上記実施形態の一部の構成を省略してもよいし、周知の他の構成を加えてもよい。
本発明の注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器によれば、第1容器の口部が横向きであったとしても対応できるうえ、第2容器のガスがガス流路を通じて第1容器に流れるので、第1容器内が減圧されて内容物の出が悪くなる現象が起きにくく、さらに、第2容器を第1方向へ移動させるだけで詰め替え作業が行え、第2容器を倒すおそれも少ないなどの優れた効果を奏するから、産業上の利用が可能である。
1 注出用スパウト 2 第1取付部
4 スパウト本体 6 第2取付部
8 ノズル 10 筒部
12 ガス排出口 14 開口面
16 内容物流入口 18 挿入部
20 フランジ 22 連結部
24 キャップ 26 把持部
28 弾性片 30 切欠
32 凹部 32B 横溝
32A 縦溝 34 周壁
36 弾性壁 36A 係合部
38 容器係合部 40 雌ネジ
42 隔壁 44 ガス流路
46 内容物流路 48 遮断部
50 係合部 52 係合部
54 凹部 56 底面
58 支持部 60 弁体
62 先端開口部 64 筒部
66 支持面 68 内容物流路
70 ガス流路 80 第1容器
82 口部 84 第2容器
86 口部 8A ノズル
90 係合部 92 ガイド
94 支持壁 L 間隙量

Claims (5)

  1. 内容物を収容した第1容器の口部に装着されて前記内容物を第2容器へ移動させるための注出用スパウトであって、
    前記第1容器の口部に着脱可能な第1取付部、
    前記第2容器の口部に挿入するためのノズル、
    前記ノズルの先端を開閉する弁体、
    前記第2容器の口部に着脱可能な第2取付部、および
    前記第1取付部、前記ノズル、前記弁体、および前記第2取付部を支持するスパウト本体を有し、
    前記第1取付部の前記第1容器内への開口面には、前記第1容器へのスパウト装着時に相対的に上側に開口するガス排出口と、前記ガス排出口の相対的に下側に開口する内容物流入口とが形成され、
    前記スパウト本体および前記ノズルの内部には、前記ガス排出口に連通するガス流路、および、前記内容物流入口に連通する内容物流路が形成され、前記ガス流路および前記内容物流路はいずれも前記ノズルの先端で開口し、
    前記第2取付部は、前記スパウト本体に対し、前記第2容器へ前記第2取付部を装着する第1方向へ移動可能に支持されるとともに、前記第1方向へ前記第2取付部を移動すると前記弁体が前記ノズルの先端を開く弁機構が設けられ
    前記第1取付部の軸線と、前記第2取付部の軸線とは、互いに屈折しており、
    前記スパウト本体の内部には、連結部が着脱可能に挿入され、
    前記連結部の内部には、前記第1取付部の前記ガス排出口に一端が接続され他端が前記ノズルの内部のガス流路に接続された屈折したガス流路が形成されるとともに、前記第1取付部の前記内容物流入口に一端が接続され他端が前記ノズルの内部の前記内容物流路に接続された屈折した内容物流路が形成され、
    前記スパウト本体の上端にキャップが着脱可能に取り付けられて、前記連結部が前記スパウト本体の内部に固定されていることを特徴とする注出用スパウト。
  2. 前記第1取付部の軸線と、前記第2取付部の軸線とは、互いに60〜120°をなして屈折していることを特徴とする請求項1に記載の注出用スパウト。
  3. 前記ガス排出口は、前記第1取付部の前記開口面から突出する筒部に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の注出用スパウト。
  4. 前記ノズルは前記第2取付部と一体に形成され、前記本体には、前記ノズル内を通じて前記弁体を支持する支持部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の注出用スパウト。
  5. 口部を有する第1容器と、前記第1容器の口部に前記第1取付部が取り付けられた請求項1〜4のいずれかの注出用スパウトとを有する注出用スパウト付き容器。
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