JP6886680B2 - 建築物、建築物の設置方法、建築物の改装方法及び建築物の撤去方法 - Google Patents

建築物、建築物の設置方法、建築物の改装方法及び建築物の撤去方法 Download PDF

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Description

本発明は、建築物の設置方法、建築物の改装方法及び建築物の撤去方法に関する。
従来、ユニット状の構造体を2つ以上連結して、住居、店舗、事務所、作業場、倉庫等に利用できるようにした建築物が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2008−190263号公報 特開2010−159582号公報 特開2008−209550号公報
上記従来技術の建築物には、連結された2つの構造体の間に隙間が形成されている。この隙間は、カバー材、パネル等により塞がれている。更に、これらカバー材、パネル等は、溶接、ボルト等により構造体に締結されている。そのため、従来技術の建築物には、設置、改装及び撤去に作業の手間と時間がかかるという課題があった。
本発明の目的は、設置、改装及び撤去が容易な建築物、建築物の設置方法、建築物の改装方法及び建築物の撤去方法を提供することにある。
本発明は、複数のコンテナが並んで配置され、一の前記コンテナの第1側面と、他の前記コンテナの第1側面との間に隙間が設けられ、複数の前記コンテナは、それぞれ設置面に固定され、隣接する前記コンテナの天井面同士の間及び側面同士の間が外カバーにより覆われ、一の前記コンテナは、水廻り設備と、少なくとも前記水廻り設備のための配管であって、前記第1側面とは反対側の第2側面の側に開口した配管と、を備える建築物に関する。
前記建築物において、隣接する前記コンテナの底面同士の間が内カバー部により覆われることが好ましい。
前記建築物において、一の前記コンテナの前記水廻り設備は、他の前記コンテナの側に開放された空間を有する調理ユニットであり、他の前記コンテナは、前記水廻り設備を備えていない客室であることが好ましい。
前記建築物において、一の前記コンテナの前記第1側面の外縁と、前記調理ユニットの外縁とが略一致していることが好ましい。
また、本発明は、複数のコンテナを、一の前記コンテナの第1側面と、他の前記コンテナの前記第1側面との間に隙間を設けた状態で並べて配置する工程と、複数の前記コンテナを、設置面に対して固定する工程と、隣接する前記コンテナの天井面同士の間及び側面同士の間を外カバーにより覆う工程と、を有する建築物の設置方法に関する。
また、本発明は、前記建築物の設置方法により設置された建築物の改装方法であって、隣接する前記コンテナの天井面同士の間及び側面同士の間から前記外カバーを取り外す工程と、一の前記コンテナ又は他の前記コンテナの設置面に対する固定を解除する工程と、固定を解除した一の前記コンテナ又は他の前記コンテナを、設置面から移動する工程と、移動した一の前記コンテナ又は他の前記コンテナが設置されていた場所に、別のコンテナを配置し、設置面に対して固定する工程と、隣接する前記コンテナの天井面同士の間及び側面同士の間を前記外カバーにより覆う工程と、を有する建築物の改装方法に関する。
前記建築物の改装方法において、別の前記コンテナは、一の前記コンテナと同種のコンテナ又は他の前記コンテナと同種のコンテナであることが好ましい。
また、本発明は、前記建築物の設置方法により設置された建築物の撤去方法であって、隣接する前記コンテナの天井面同士の間及び側面同士の間から前記外カバーを取り外す工程と、一の前記コンテナ及び他の前記コンテナの設置面に対する固定を解除する工程と、一の前記コンテナ及び他の前記コンテナを、設置面から移動する工程と、を有する建築物の撤去方法である。
本発明によれば、設置、改装及び撤去が容易な建築物、建築物の設置方法、建築物の改装方法及び建築物の撤去方法を提供することができる。
実施形態における建築物1の構成を説明する斜視図である。 建築物1の内部を天井面から見たときの平面図である。 (A)は第1コンテナ10の側面図であり、(B)は第2コンテナ20の断面図である。 外カバー30の構成を説明する図である。 (A)及び(B)は、コンテナの固定方法を説明する図である。 (A)〜(D)は、建築物1を設置する手順を説明する斜視図である。 (A)〜(D)は、建築物1を改装する手順を説明する斜視図である。 (A)〜(C)は、建築物1を撤去する手順を説明する斜視図である。 (A)及び(B)は、第1コンテナ10及び第2コンテナ20の他の構成を説明する部分側面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書に添付した図面は、いずれも模式図であり、理解しやすさ等を考慮して、各部の形状、縮尺、縦横の寸法比等を、実物から変更又は誇張している。また、図面においては、部材の断面を示すハッチングを適宜に省略する。
本明細書等において、形状、幾何学的条件、これらの程度を特定する用語、例えば、「平行」、「方向」等の用語については、その用語の厳密な意味に加えて、ほぼ平行、概ねその方向とみなせる範囲を含む。
また、本実施形態では、建築物1が設置面200に固定された状態の鉛直方向(上下方向)をZ方向とする。また、水平方向をX方向及びY方向とする。水平方向のうち、コンテナの短手方向(奥行方向)をX方向とし、長手方向(幅方向)をY方向とする。
(建築物の構成)
図1は、本実施形態における建築物1の構成を説明する斜視図である。
図2は、建築物1を天井面から見たときの平面図である。図2では、外カバー30、天板101の図示を省略している。図3(A)は、図2の第1コンテナ10を側面102から見たときの側面図である。図3(B)は、図2のa−a線に相当する断面図である。図3では、天板101を図示している。
本実施形態の建築物1は、本発明に係る建築物を飲食店の店舗に適用したものである。なお、本発明に係る建築物は、飲食店の店舗に限定されない。本実施形態の建築物1は、図1に示すように、一のコンテナとしての第1コンテナ10と、他のコンテナとしての第2コンテナ20と、外カバー30と、内カバー40(図2参照)と、を備える。なお、図1においては、建築物1の奥行方向(X方向)において、図中の手前側を正面側とし、奥側を背面側とする。
第1コンテナ10及び第2コンテナ20(以下、単体又は両者を併せて「コンテナ」ともいう)は、例えば、コンテナの内部を、飲食店用に利用したものである。第1コンテナ10は、水廻り設備としての調理ユニット11を備えた調理室として構成されている。第1コンテナ10は、建築物1の奥側(背面側)に配置されている。図示していないが、第1コンテナ10には、換気用のダクトが貫通する開口部、窓等が設けられている。
第2コンテナ20は、客が調理室で調理された料理等の飲食するための客室として構成されている。第2コンテナ20は、建築物1の手前側(正面側)に配置されている。第2コンテナ20には、出入り口22、窓23等が設けられている。
(コンテナの構成)
第1コンテナ10及び第2コンテナ20は、柱材、梁材(不図示)を格子状に組み合わせ、その天井面、側面(一部を除く)及び底面に、天板、側板及び底板を取り付けた構造体である。
天井面は、コンテナの最も上側であって、X−Y平面と平行な面である。天井面には、天板101が取り付けられている。
側面は、コンテナにおいて、Y−Z平面に平行な側面と、X−Z平面に平行な側面と、を有する。
Y−Z平面に平行な側面のうち、コンテナが建築物1として並んで配置されたときに内側となる側面(第1側面)は、開放されている。その側面には側板が取り付けられていないが、以下、この側面を、便宜上「側面102」ともいう。なお、側面102には、部分的に側板が取り付けられていてもよい。
Y−Z平面に平行な側面のうち、コンテナが建築物1として並んで配置されたときに外側となる側面(第1側面とは反対側の第2側面)には、側板103が取り付けられている。第1コンテナ10の側板103は、建築物1の正面側に配置されている。第2コンテナ20の側板103は、建築物1の背面側に配置されている。
X−Z平面に平行な側面のうち、建築物1を正面側から見たときに、コンテナの幅方向(Y方向)において、右側の側面には、側板104が取り付けられている。また、コンテナの幅方向(Y方向)において、左側の側面には、側板105が取り付けられている。
底面は、コンテナの最も下側であって、X−Y平面と平行な面である。底面には、底板106が取り付けられている。後述するように、底板106の上側には、床板107(図3参照)が取り付けられている。
第1コンテナ10及び第2コンテナ20は、それぞれの四隅において、設置面となる基礎200の上に固定されている。基礎200は、例えば、街道沿い、駅の周辺等において、店舗の設置スペースに設けられた構造物である。第1コンテナ10及び第2コンテナ20を基礎200に固定する方法については、後述する。
図2に示すように、コンテナは、第1コンテナ10の側面102と、第2コンテナ20の側面102との間に隙間Sを設けて配置されている。コンテナ間に隙間Sを設けることにより、例えば、地震、強風等によりコンテナが揺れた場合でも、コンテナ同士が干渉して損傷したり、破損したりするのを抑制することができる。また、第1コンテナ10及び第2コンテナ20が互いに対向する位置において、後述するアンカーボルト210にナット220を締結させたり、締結を解除したりする作業が容易になる。
外カバー30は、第1コンテナ10と第2コンテナ20との間に設けられた隙間Sを覆うための部材である。外カバー30は、第1コンテナ10及び第2コンテナ20が基礎200に固定された後に取り付けられる。外カバー30の構成等については、後述する。
(建築物の内部構成)
図2に示すように、第1コンテナ10の内部には、調理ユニット11が設置されている。調理ユニット11は、流し台、ガスコンロ等(不図示)を備えた水廻り設備である。調理ユニット11は、図3(A)に示すように、床板107の上に設置されている。床板107は、底板106の上側に設けられた板材である。底板106と床板107との間には、後述する各種の配管を実装するための隙間が設けられている。
なお、本実施形態では、第1コンテナ10に調理ユニット11が1つ設置された例について説明するが、調理ユニット11は、複数設置されていてもよい。また、第1コンテナ10の一部を客室として、第2コンテナ20の客室と連通させてもよいし、第1コンテナ10の内部を仕切り板で区切るように構成してもよい。
第1コンテナ10において、底板106と床板107との間には、調理ユニット11で使用される水、ガス等を供給するための配管が実装されている。本実施形態では、これら配管のうち、調理ユニット11に水を供給する給水配管のみを図示して説明する。第1コンテナ10の内部に実装された給水配管12(以下、「内部配管12」ともいう)は、底板106と床板107との間において、サポート材、固定金具等(不図示)により固定されている。なお、図示していないが、第1コンテナ10には、使用後の水を排水する排水用配管も実装されている。また、第1コンテナ10(及び第2コンテナ20)には、電力用の配線も実装されているが、図示を省略する。
図2及び図3(A)に示すように、第1コンテナ10の側板103において、底板106と床板107との間に位置する部分には、開口部103aが形成されている。開口部103aは、第1コンテナ10の外部に設置された給水配管13(以下、「外部配管13」ともいう)を、第1コンテナ10の内部に引き込むための丸穴である。外部配管13は、開口部103aを貫通して第1コンテナ10の内部に引き込まれ、内部配管12の端部に取り付けられたジョイント部材14により連結される。
なお、内部配管12の端部は、後述する建築物1の設置、改装及び撤去の際の利便を考慮すると、側板103から突出していないことが望ましい。しかし、これに限らず、内部配管12の端部は、側板103から突出していてもよい。即ち、内部配管12は、第1コンテナ10の内部に固定された状態で、側板103の側に開口していればよい。
また、図2に示すように、第1コンテナ10の側面102の外縁と、第1コンテナ10の内部に設置された調理ユニット11の外縁は、略一致している。これによれば、第1コンテナ10において、調理ユニット11は、側面102から突出していないため、例えば、既に第2コンテナ20が基礎200に設置されている場合に、第1コンテナ10をクレーン(不図示)で吊り下げて上方に移動させたり、下方に移動させたりした場合に、調理ユニット11が第2コンテナ20の側面102と接触しにくくなる。従って、調理ユニット11を備えた第1コンテナ10の移動する際の作業性を向上させることができる。なお、ここでいう「略一致」とは、上述のような効果が奏される程度に一致していることをいう。
一方、図2に示すように、第2コンテナ20の内部には、客席21(及び椅子24)が設置されている。客席21は、客が調理室で調理された料理等の飲食する際に使用する設備である。なお、本実施形態では、第2コンテナ20に客席21が一箇所設置された例について説明するが、客席21は、複数設置されていてもよい。また、客席21は、図2に示すようなカウンター席に限らず、テーブル席であってもよいし、仕切り板により内部が区切られていてもよい。
図2に示すように、第1コンテナ10の床板107A(107)と第2コンテナ20の床板107B(107)との間は、内カバー40により覆われている。内カバー40は、第1コンテナ10と第2コンテナ20との間に設けられた隙間Sを覆うための板状の部材である。内カバー40は、例えば、金属、樹脂、ゴム、木材等により形成される。第1コンテナ10と第2コンテナ20との間を内カバー40で覆うことにより、建築物1の内部を人(従業員、客等)が往来する際に、コンテナ間の隙間Sに足を引っかけたり、足が挟まったりするのを抑制することができる。
なお、内カバー40は、第1コンテナ10又は第2コンテナ20のうちのいずれか一方の床板107に固定してもよいし、図9に示す変形形態(後述)のように、床板107又は内カバー40に位置決め部を設けてもよい。
(外カバー30の構成)
図4は、外カバー30の構成を説明する斜視図である。
先に説明したように、外カバー30は、第1コンテナ10と第2コンテナ20との間に設けられた隙間S(図2参照)を覆うための部材である。外カバー30は、図4に示すように、逆凹形に形成されている。外カバー30は、例えば、木材、樹脂、金属等により形成される。外カバー30を木材で構成した場合、外側の面に防水塗料を塗布したり、ゴム等の防水性を有する材料をコーティングしたりすることが好ましい。外カバー30の幅Wは、第1コンテナ10と第2コンテナ20との間に設けられた隙間Sよりも数cm程度広くすることが望ましい。
外カバー30は、第1コンテナ10と第2コンテナ20とを隙間Sを設けて配置した状態で、隙間Sを覆うように設置される。外カバー30は、コンテナの上において、天板101に固定されることなく、コンテナ間に設置された状態で使用される。外カバー30の重さは、材質、大きさにもよるが、例えば、木材で形成した場合、数十kg程度となる。そのため、コンテナ間に設置された外カバー30は、その自重によって、横ずれが生じることはほとんどない。このように、コンテナの上に設置された外カバー30は、天板101に固定されないため、外カバー30の取り付け及び取り外しに手間と時間がかからず、簡単に行うことができる。
なお、外カバー30及び内カバー40は、第1コンテナ10と第2コンテナ20との間の固定強度の向上に実質的に寄与していない。ここで、「実質的に寄与していない」とは、外カバー30及び内カバー40が、第1コンテナ10と第2コンテナ20との間において、両者を物理的に結び付けるような作用を直接的且つ間接的に生じさせていないことをいう。
(コンテナの固定)
図5(A)及び(B)は、コンテナの固定方法を説明する図である。図5は、図1のa部に対応する。図5(A)は、コンテナを基礎200に固定する手順を説明する図である。図5(B)は、コンテナを基礎200に固定した状態を説明する図である。なお、図5では、第2コンテナ20を例として説明するが、第1コンテナ10も同様に構成されているため、同様の手順で基礎200に固定することができる。
第2コンテナ20の四隅には、それぞれ柱材110が設けられている。その柱材110の端部には、図5(A)に示すように、プレート120が接合されている。プレート120は、基礎200に固定される板状の部材であり、4箇所に係合穴121が設けられている。係合穴121は、アンカーボルト210(後述)が挿入可能な内径を有する。基礎200には、4本のアンカーボルト210が埋め込まれている。各係合穴121は、アンカーボルト210の埋め込まれた位置と平面視で一致するように形成されている。コンテナを基礎200に固定する場合は、クレーン(不図示)により吊り下げられたコンテナを降下させながら、図5(A)に示すように、コンテナのプレート120に設けられた係合穴121に、アンカーボルト210を挿入して、コンテナのプレート120を基礎200の上に設置する。そして、プレート120から突出したアンカーボルト210にナット220を嵌合させ、締結する。これにより、図5(B)に示すように、第2コンテナ20を基礎200上に固定することができる。なお、コンテナを基礎200から移動する場合には、アンカーボルト210からナット220を外し、クレーンにより吊り下げられたコンテナを持ち上げればよい。
(建築物の設置)
図6(A)〜(D)は、建築物1を設置する手順を説明する図である。なお、図6〜図8では、コンテナをより簡略化して図示する。また、配管の接続、切り離し等に関する説明を省略する。
まず、図6(A)に示すように、第1コンテナ10を基礎200に設置する。基礎200において、第1コンテナ10を設置する位置は、X方向の奥側(背面側)である。図示していないが、この位置には、アンカーボルト210(図5参照)が埋め込まれている。第1コンテナ10を基礎200に設置した後、アンカーボルト210にナット220(図5参照)を締結して、第1コンテナ10を基礎200に固定する。
次に、図6(B)に示すように、第2コンテナ20を、基礎200において、X方向の手前側(正面側)に設置する。第2コンテナ20を基礎200に設置した後、アンカーボルト210にナット220を締結して、第2コンテナ20を基礎200に固定する。
次に、図6(C)に示すように、第1コンテナ10と第2コンテナ20との間を覆うように外カバー30を設置する。外カバー30は、コンテナに固定する必要がないため、第1コンテナ10と第2コンテナ20との間に外カバー30を設置するだけで、図6(D)に示すように、建築物1を完成させることができる。
(建築物の改装)
次に、設置された建築物1において、一方のコンテナを別のコンテナに入れ替えて、建築物1を部分的に改装(リニューアル)する場合について説明する。ここでは、客室として構成された第2コンテナ20を、内装の異なる別の第2コンテナ20Aに入れ替える例について説明する。図7(A)〜(D)は、建築物1を改装する手順を説明する図である。
まず、図7(A)に示すように、建築物1から外カバー30を取り外す。外カバー30は、コンテナに固定されていないため、建築物1から容易に取り外すことができる。取り外した外カバー30は、建築物1の近傍に仮置きしておくことにより、後の取り付け作業を速やかに行うことができる。
次に、図7(B)に示すように、建築物の手前側(正面側)に設置された第2コンテナ20を、基礎200から移動する。第2コンテナ20を移動する際には、コンテナの四隅において、アンカーボルト210からナット220の締結を解除する。
次に、図7(C)に示すように、別の第2コンテナ20Aを、基礎200において、X方向の手前側(正面側)に設置する。第2コンテナ20Aを基礎200に設置した後、アンカーボルト210にナット220を締結して、第2コンテナ20Aを基礎200に固定する。
次に、図7(D)に示すように、第1コンテナ10と第2コンテナ20との間を覆うように外カバー30を設置する。外カバー30は、コンテナに固定する必要がないため、第1コンテナ10と第2コンテナ20との間に外カバー30を設置するだけで、客室の改装された建築物1を完成させることができる。
なお、本例では、第2コンテナ20を、別の第2コンテナ20Aに入れ替える例について説明したが、第1コンテナ10を、別の第1コンテナ10A(不図示)に入れ替える場合も、第2コンテナ20の入れ替えと同様の手順で行うことができる。
(建築物の撤去)
次に、設置された建築物1を撤去する場合について説明する。図8(A)〜(C)は、建築物1を撤去する手順を説明する図である。
まず、図8(A)に示すように、建築物1から外カバー30を取り外す。外カバー30は、コンテナに固定されていないため、建築物1から容易に取り外すことができる。
次に、図8(B)に示すように、建築物1の手前側(正面側)に設置された第2コンテナ20を、基礎200から移動する。第2コンテナ20を移動する際には、コンテナの四隅において、アンカーボルト210からナット220の締結を解除する。
次に、図8(C)に示すように、建築物の奥側(背面側)に設置された第1コンテナ10を、基礎200から移動する。第1コンテナ10を移動する際には、コンテナの四隅において、アンカーボルト210からナット220の締結を解除する。以上の作業により、設置された建築物1を、基礎200からすべて撤去することができる。
上述した本実施形態の建築物1によれば、例えば、以下のような効果を奏する。
本実施形態の建築物1において、第1コンテナ10と第2コンテナ20との隙間Sを覆う外カバー30は、コンテナの天板101に固定されない。そのため、外カバー30の取り付け及び取り外しに手間と時間がかからず、簡単に行うことができる。従って、本実施形態の建築物1は、カバー材を溶接、ボルト等により構造体に締結する従来技術の建築物に比べて、設置、改装及び撤去を容易に行うことができる。
本実施形態の建築物1において、調理ユニット11に接続される内部配管12は、側板103の側に開口している(図2参照)。そのため、内部配管12が底板106の側に開口している場合に比べて、内部配管12と外部配管13とを接合したり、内部配管12と外部配管13とを切り離したりする作業を容易に行うことができる。従って、内部配管12を側板103の側に開口させることにより、建築物1の設置、改装及び撤去をより容易に行うことができる。
本実施形態の建築物1において、第1コンテナ10の床板107と第2コンテナ20の床板107との間は、内カバー40により覆われている(図2参照)。そのため、建築物1の内部を人(従業員、客等)が往来する際に、コンテナ間の隙間Sに足を引っかけたり、足が挟まったりするのを抑制することができる。
本実施形態の建築物1において、第1コンテナ10の側面102の外縁と、第1コンテナ10の内部に設置された調理ユニット11の外縁は、略一致している。これによれば、第1コンテナ10の調理ユニット11は、側面102から突出していないため、第1コンテナ10をクレーン(不図示)により上方に移動させたり、下方に移動させたりした場合に、調理ユニット11が第2コンテナ20の側面102と接触しにくくなる。従って、調理ユニット11を備えた第1コンテナ10の移動する際の作業性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述の実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
本実施形態において、外カバー30は、一体に形成してもよいし、複数の部材を接合してもよい。複数の部材を接合する場合に、各部を同一の材料により形成してもよいし、異なる材料により形成してもよい。例えば、天板101側をプラスチックとし、側板104、105側を木材としてもよい。また、外カバー30に通気用又は採光用の開口部を設けてもよい。その場合に、通気用の開口部には金網等を設け、採光用の開口部にはガラス等の透明な板材を嵌め込むことが望ましい。
本実施形態において、側板103〜105の内側又は外側、或いは両側に断熱パネルを取り付けてもよい。
本実施形態において、第1コンテナ10と第2コンテナ20に、外カバー30と係合する部分を設けた構成としてもよい。図9(A)及び(B)は、第1コンテナ10及び第2コンテナ20の他の構成を説明する図である。図9(A)は、位置決め部10a,20aをコンテナ側に設けた構成を説明する図である。図9(B)は、位置決め部10a,20aを外カバー30側に設けた構成を説明する図である。なお、図9では、コンテナに設置された外カバー30の周辺部のみを図示する。
図9(A)に示すように、本形態の第1コンテナ10は、天板101の長手方向(Y方向)の端部に、外カバー30と係合する位置決め部10aが設けられている。図9(A)では、各コンテナの側板104側の端部に設けられた位置決め部10aのみを図示しているが、反対側となる側板105側の端部にも図示していない位置決め部10aが設けられている。
また、本形態の第2コンテナ20は、天板101の長手方向(Y方向)の端部に、外カバー30と係合する位置決め部20aが設けられている。図9(A)では、各コンテナの側板104側の端部に設けられた位置決め部20aのみを図示しているが、反対側となる側板105側の端部にも図示していない位置決め部20aが設けられている。
本形態によれば、第1コンテナ10と第2コンテナ20との間に外カバー30を設置すると、各コンテナに設けられた位置決め部10a及び20aが、外カバー30の側面と係合する。そのため、外カバー30を固定しなくても、設置した外カバー30のX方向の横ずれをより効果的に抑制することができる。なお、位置決め部10a,20aを設ける位置は、外カバー30が設置された場合に、外カバー30の側面と係合できる位置であればよく、天板101の長手方向の端部に限定されない。
また、位置決め部10a,20aは、コンテナ側ではなく、図9(B)に示すように、外カバー30の内側に設けてもよい。
本実施形態では、第1コンテナ10の水廻り設備として調理ユニット11を例として説明したが、水廻り設備は、これに限らず、トイレ、洗面所等であってもよい。また、建築物1を住居、事務所等として構成する場合、第1コンテナ10の水廻り設備として、トイレ、洗面所のほかに、浴室等を含む構成としてもよい。
建築物は、3つのコンテナが並んで配置されて構成されていてもよい。その場合、隣接する2つのコンテナをそれぞれ、「一のコンテナ」及び「他のコンテナ」と捉えることにする。「一のコンテナの第1側面」及び「他のコンテナの第1側面」は、コンテナの短手方向の側面であってもよい。
1:建築物、10:第1コンテナ、11:調理ユニット、12:内部配管、20:第2コンテナ、30:外カバー、40:内カバー、200:設置面

Claims (8)

  1. 複数のコンテナが並んで配置され、
    一の前記コンテナの第1側面と、他の前記コンテナの第1側面との間に隙間が設けられ、
    複数の前記コンテナは、それぞれ設置面に固定され、
    隣接する前記コンテナの天井面同士の間及び側面同士の間が、逆凹形の外カバーにより覆われ、
    一の前記コンテナは、
    水廻り設備と、
    少なくとも前記水廻り設備のための配管であって、前記第1側面とは反対側の第2側面の側に開口した配管と、
    を備え
    前記外カバーは、隣接するそれぞれの前記コンテナに固定されていない、
    建築物。
  2. 隣接する前記コンテナの底面同士の間が内カバー部により覆われること、
    を特徴とする請求項1に記載の建築物。
  3. 一の前記コンテナにおいて、前記水廻り設備は、他の前記コンテナの側に開放された空間を有する調理ユニットであり、
    他の前記コンテナは、前記水廻り設備を備えていない客室であること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建築物。
  4. 一の前記コンテナの前記第1側面の外縁と、前記調理ユニットの外縁とが略一致していること、
    を特徴とする請求項3に記載の建築物。
  5. 複数のコンテナを、一の前記コンテナの第1側面と、他の前記コンテナの前記第1側面との間に隙間を設けた状態で並べて配置する工程と、
    複数の前記コンテナを、設置面に対して固定する工程と、
    隣接する前記コンテナの天井面同士の間及び側面同士の間を、逆凹形の外カバーにより、隣接するそれぞれの前記コンテナに固定しないように覆う工程と、
    を有する建築物の設置方法。
  6. 請求項5に記載の建築物の設置方法により設置された建築物の改装方法であって、
    隣接する前記コンテナの天井面同士の間及び側面同士の間から前記外カバーを取り外す工程と、
    一の前記コンテナ又は他の前記コンテナの設置面に対する固定を解除する工程と、
    固定を解除した一の前記コンテナ又は他の前記コンテナを、設置面から移動する工程と、
    移動した一の前記コンテナ又は他の前記コンテナが設置されていた場所に、別のコンテナを配置し、設置面に対して固定する工程と、
    隣接する前記コンテナの天井面同士の間及び側面同士の間を、逆凹形の前記外カバーにより、隣接するそれぞれの前記コンテナに固定しないように覆う工程と、
    を有する建築物の改装方法。
  7. 別の前記コンテナは、一の前記コンテナと同種のコンテナ又は他の前記コンテナと同種のコンテナであること、
    を特徴とする請求項6に記載の建築物の改装方法。
  8. 請求項5に記載の建築物の設置方法により設置された建築物の撤去方法であって、
    隣接する前記コンテナの天井面同士の間及び側面同士の間から前記外カバーを取り外す工程と、
    一の前記コンテナ及び他の前記コンテナの設置面に対する固定を解除する工程と、
    一の前記コンテナ及び他の前記コンテナを、設置面から移動する工程と、
    を有する建築物の撤去方法。
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