JP6881096B2 - 移動式クレーン - Google Patents

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本発明は、移動式クレーンに関する。さらに詳しくは、荷台の積載量を求める機能を有する移動式クレーンに関する。
移動式クレーンには荷台を有するものがある。この種の移動式クレーンは荷台に荷物を載せた状態で走行できる。荷台に荷積みをする際には、荷台の積載量が最大積載量を超えた過積載とならないように注意する必要がある。
特許文献1には、クレーンに吊り下げられた吊荷の実荷重値を加算または減算して積載質量を算出し、その値を表示部に表示することが開示されている。作業員が表示部に表示された積載質量を確認することで過積載か否かを判断できる。
特開2008−1453号公報
特許文献1の技術は、実荷重値を加算するか減算するかを作業員のスイッチ操作により切り換える。作業員は荷積みの場合に加算操作を行い、荷降ろしの場合に減算操作を行なう。そのため、作業員がスイッチ操作を忘れたり、加算と減算とを誤ったりすると、表示部に表示された積算質量と、実際の積算質量とに差異が生じる。そうすると、過積載を適切に判断できなくなる。また、作業員は荷積み、荷降ろしのたびにスイッチ操作をする必要があり、作業が煩雑である。
本発明は上記事情に鑑み、荷台の積載量を自動的に求めることができる移動式クレーンを提供することを目的とする。
第1発明の移動式クレーンは、荷台と、クレーン装置と、前記クレーン装置の吊荷の実荷重を測定する実荷重測定器と、前記クレーン装置が有するブームの姿勢を測定するブーム姿勢測定器と、前記実荷重測定器および前記ブーム姿勢測定器の測定値が入力される演算部と、を備え、前記演算部は、前記ブームの姿勢からブーム先端部の水平面投影位置を求め、前記水平面投影位置が荷台範囲外の場合を荷台外、前記水平面投影位置が荷台範囲内の場合を荷台内と判断し、前記クレーン装置が非吊状態から吊状態に変わる吊始めのときに荷台外であり、前記クレーン装置が吊状態から非吊状態に変わる吊終わりのときに荷台内である場合に、荷積みと判断し、前記吊始めのときに荷台内であり、前記吊終わりのときに荷台外である場合に、荷降ろしと判断し、荷積みと判断した場合に、前記クレーン装置が吊状態のときの実荷重値を積載量値に加算し、荷降ろしと判断した場合に、前記クレーン装置が吊状態のときの実荷重値を積載量値から減算することを特徴とする。
第2発明の移動式クレーンは、第1発明において、前記演算部は、荷積みと判断した場合に、積載個数値に1を加算することを特徴とする。
第3発明の移動式クレーンは、第1または第2発明において、前記演算部は、荷降ろしと判断した場合に、積載個数値から1を減算することを特徴とする。
第4発明の移動式クレーンは、第1〜第3発明のいずれかにおいて、前記演算部が求めた前記積載量値を表示する表示器を備えることを特徴とする。
第5発明の移動式クレーンは、第1〜第4発明のいずれかにおいて、前記演算部が求めた前記積載量値が閾値以上の場合に動作する警報器を備えることを特徴とする。
第6発明の移動式クレーンは、第1〜第5発明のいずれかにおいて、前記演算部が求めた前記積載量値が閾値以上の場合に前記クレーン装置の動作を制限する制限装置を備えることを特徴とする。
第7発明の移動式クレーンは、第2または第3発明において、前記演算部が求めた前記積載個数値を表示する表示器を備えることを特徴とする。
第1発明によれば、演算部が荷積みを検知して実荷重値を積載量値に加算するので、荷台の積載量を自動的に求めることができる。また、演算部が荷降ろしを検知して実荷重値を積載量値から減算するので、荷降ろしが行われた場合でも荷台の積載量を正しく求めることができる。
第2発明によれば、演算部が荷積みを検知して積載個数値に1を加算するので、荷台の積載個数を自動的に求めることができる。
第3発明によれば、演算部が荷降ろしを検知して積載個数値から1を減算するので、荷降ろしが行われた場合でも荷台の積載個数を正しく求めることができる。
第4発明によれば、表示器に積載量が表示されるので、作業員が現在の積載量を確認できる。
第5発明によれば、積載量値が閾値以上の場合に警報器が動作するので、作業員が過積載を認識しやすい。
第6発明によれば、積載量値が閾値以上の場合にクレーン装置の動作が制限されるので、過積載を防止できる。
第7発明によれば、表示器に積載個数が表示されるので、作業員が現在の積載個数を確認できる。
本発明の第1実施形態に係る移動式クレーンのブロック図である。 第1実施形態の演算部の処理を示すフローチャート(前半部)である。 図2のフローチャート(前半部)の続きのフローチャート(後半部)である。 本発明の第2実施形態に係る移動式クレーンのブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る移動式クレーンの側面図である。 移動式クレーンの平面図であって、ブーム先端部位置と荷台範囲との関係の説明図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
〔第1実施形態〕
(移動式クレーン)
本発明の第1実施形態に係る移動式クレーンは荷物を積載できる荷台を有するものであれば、その種類は特に限定されない。荷台を有する移動式クレーンとしては、積載形トラッククレーン、軌陸車などが挙げられる。以下、積載形トラッククレーンの場合を例に説明する。
図5に示すように、本実施形態の移動式クレーン1は積載形トラッククレーンと称されるタイプのものである。移動式クレーン1は、汎用トラック10の運転室11と荷台12との間の車両フレーム13に小型クレーン20が搭載されたものである。
小型クレーン20は、車両フレーム13上に固定されたベース21と、ベース21に対して旋回可能に設けられたポスト22と、ポスト22の上端部に起伏可能に設けられたブーム23とを備えている。
ポスト22にはウインチが内蔵されている。このウインチからワイヤロープをブーム23の先端部23aに導いて、ブーム先端部23aの滑車を介してフック24に掛け回すことにより、フック24をブーム先端部23aから吊り下げている。
ブーム23の伸縮、起伏、旋回と、フック24の巻上げ、巻下げとを組み合わせることで、フック24に吊り下げられた吊荷を立体空間内で移動できる。例えば、荷台12の外にある荷物を荷台12に載せる荷積みを行ったり、荷台12に載せられた荷物を荷台12の外に降ろす荷降ろしを行ったりできる。
本明細書では、荷物を吊った状態で移動させる装置を「クレーン装置」と称する。本実施形態の場合、クレーン装置25はポスト22、ブーム23、フック24、およびそれに付属する各種部材からなる。
小型クレーン20はアウトリガ装置26を備えている。アウトリガ装置26はベース21の左右両側に設けられた一対のジャッキシリンダ26aを有する。クレーン作業開始前にジャッキシリンダ26aを車両の側方に張り出し、ジャッキシリンダ26aを伸長させてロッド先端部に設けられたフロートを接地させる。そうすると、アウトリガ装置26によりクレーン作業中の移動式クレーン1の安定が確保される。
小型クレーン20は油圧回路により油圧駆動される。この油圧回路を操作するためのレバー群27がベース21の左右両側に設けられている。作業員はレバー群27を用いて小型クレーン20を操作できる。
油圧回路を電気的に制御する制御装置28がレバー群27の近くに設けられている。制御装置28は遠隔操作端末30と双方向に無線通信または有線通信可能となっている。遠隔操作端末30には各種のスイッチやレバーなどの入力部と、液晶パネルなどの表示器が搭載されている。作業員が遠隔操作端末30の入力部を操作すると、遠隔操作端末30は制御装置28に操作信号を発する。制御装置28はその操作信号に基づいて油圧回路を制御して小型クレーン20を動作させる。このようにして、作業員は遠隔操作端末30を用いて小型クレーン20を遠隔操作できる。
(積載量演算原理)
本実施形態の移動式クレーン1は、荷台12の積載量を自動的に求める機能を有する。ここで、「積載量」とは荷台12に載せられた荷物の総重量を意味する。
まず、積載量演算の原理を説明する。
図6に示すように、ブーム23の長さ、起伏角、旋回角によって、ブーム先端部23aの立体空間内での位置が決まる。また、ブーム先端部23aの水平面投影位置P(以下、単に「ブーム先端部位置P」と称する。)は、ブーム23の作業半径rと、旋回角φとを次元とする極座標系で表すことができる。ここで、ブーム23の作業半径rはブーム23の長さLとブーム23の起伏角θとから下記数式(1)で求められる。また、この極座標系の原点Oはブーム23の旋回中心である。
Figure 0006881096
平面視における荷台12の範囲を荷台範囲Rとする。ブーム23の姿勢によってブーム先端部位置Pが荷台範囲Rの外側に位置する場合(図6の状態)と、荷台範囲Rの内側に位置する場合とがある。以下、ブーム先端部位置Pが荷台範囲Rの外側に位置する状態を「荷台外」、ブーム先端部位置Pが荷台範囲Rの内側に位置する状態を「荷台内」と称する。
フック24はブーム先端部23aから下垂している。そのため、フック24に吊り下げられた吊荷の水平面投影位置はブーム先端部位置Pとほぼ等しい。したがって、ブーム先端部位置Pから吊荷の水平面投影位置を判断できる。また、吊荷が荷台外に位置するか、荷台内に位置するかを判断できる。
表1に、クレーン装置25の作業種類と、荷物の吊始めおよび吊終わりにおけるブーム先端部位置Pとの関係を示す。ここで、「吊始め」とは地面や荷台12に置かれた荷物Wを吊り上げて、荷物Wが地面や荷台12から離れたときを意味する。「吊終わり」とは吊り上げた荷物Wを地面や荷台12に降ろして、荷物Wが地面や荷台12に置かれたときを意味する。
Figure 0006881096
表1から分かるように、吊始めおよび吊終わりにおけるブーム先端部位置Pの組み合わせから、クレーン装置25の作業種類を判断できる。
吊始めのときに荷台外であり、吊終わりのときに荷台外である場合、クレーン装置25は荷台外作業を行ったと判断できる。すなわち、クレーン装置25は荷台12の外にある荷物を吊り上げ、その荷物を荷台12の外に降ろしている。
吊始めのときに荷台外であり、吊終わりのときに荷台内である場合、クレーン装置25は荷積みを行ったと判断できる。すなわち、クレーン装置25は荷台12の外にある荷物を吊り上げ、その荷物を荷台12に降ろしている。
吊始めのときに荷台内であり、吊終わりのときに荷台外である場合、クレーン装置25は荷降ろしを行ったと判断できる。すなわち、クレーン装置25は荷台12に載せられた荷物を吊り上げ、その荷物を荷台12の外に降ろしている。
吊始めのときに荷台内であり、吊終わりのときに荷台内である場合、クレーン装置25は荷台内作業を行ったと判断できる。すなわち、クレーン装置25は荷台12に載せられた荷物を吊り上げ、その荷物を荷台12に降ろしている。
荷積みを行った場合に吊作業前の積載量に吊荷の重量(実荷重)を加算し、荷降ろしを行った場合に吊作業前の積載量から実荷重を減算すれば、吊作業後の積載量を求めることができる。なお、荷台外作業または荷台内作業を行った場合には、積載量に実荷重を加算も減算もしない。このように、ブーム先端部位置Pに基づいて荷積み、荷降ろしを判断することで、積載量を自動的に求めることができる。
(積載量演算構成)
つぎに、積載量演算を実現する構成を説明する。
図1に示すように、移動式クレーン1は、実荷重測定器41と、ブーム姿勢測定器42とを備えている。実荷重測定器41はクレーン装置25のフック24に吊られた吊荷の重量、すなわち実荷重を測定する。実荷重測定器41の構成は特に限定されないが、ブーム23を起伏させる起伏シリンダ内の油圧を圧力センサで測定して実荷重を求める構成や、フック24を吊り下げるワイヤロープの張力から実荷重を検出する張力検出器を用いた構成が挙げられる。
ブーム姿勢測定器42はクレーン装置25が有するブーム23の姿勢を測定する。ブーム23の姿勢は、ブーム23の長さ、起伏角、旋回角によって表される。一般に、ブーム姿勢測定器42はこれらの各パラメータを測定する複数の測定器からなる。すなわち、ブーム姿勢測定器42は長さ測定器、起伏角測定器、旋回角測定器からなる。
長さ測定器はブーム23の長さを測定する。長さ測定器の構成は特に限定されないが、ブーム先端部23aにコードの端部が固定されたコードリールの回転角をポテンショメータで読み取る構成が挙げられる。
起伏角測定器はブーム23の起伏角を測定する。起伏角測定器の構成は特に限定されないが、ポテンショメータに振り子を取り付けた振子式の角度測定器をブーム23に設ける構成が挙げられる。
旋回角測定器はブーム23の旋回角を測定する。旋回角測定器の構成は特に限定されないが、ポスト22を旋回させる油圧モータの回転角をポテンショメータで読み取る構成が挙げられる。
実荷重測定器41およびブーム姿勢測定器42の測定値は演算部50に入力されている。演算部50はCPUやメモリなどで構成されたコンピュータで構成されている。例えば、演算部50は小型クレーン20を制御する制御装置28の一機能として実現される。コンピュータがプログラムを実行することで、演算部50を構成する吊状態判断部51、ブーム先端部位置判断部52、荷積み判断部53、積載量演算部54、および過積載判断部55が実現される。これらの機能は後述する。
演算部50には表示器61、警報器62、および制限装置63が接続されている。表示器61は特に限定されないが、遠隔操作端末30に搭載された液晶パネルや、制御装置28に搭載された7セグメントディスプレイ、液晶パネルなどが用いられる。警報器62は作業員に警報を発することができるものであれば特に限定されず、音声で警報を発するスピーカや、光で警報を発するランプなどが用いられる。制限装置63はクレーン装置25の動作を制限する装置であり、小型クレーン20を制御する制御装置28の一機能として実現される。
(積載量演算処理)
つぎに、図2および図3に示すフローチャートに基づき、積載量演算処理を説明する。
まず、演算部50は積載量値を初期化する(ステップS101)。ここで、積載量値とは積載量を示す値である。積載量値を初期化するタイミングで荷台12に荷物が載せられていない場合には、積載量値を0(ゼロ)とすればよい。積載量値を初期化するタイミングで既に荷台12に荷物が載せられている場合には、作業員が入力した値などを積載量値とすればよい。
つぎに、演算部50は実荷重測定器41およびブーム姿勢測定器42から、それぞれの測定値を取得する(ステップS102)。
つぎに、吊状態判断部51はクレーン装置25が吊状態であるか、非吊状態であるかを判断する(ステップS103)。ここで、「吊状態」とはクレーン装置25のフック24に荷物の荷重がかかっている状態を意味する。具体的に吊状態とは、フック24に荷物が吊られ、荷物が地面や荷台12から離れている状態である。「非吊状態」とはクレーン装置25のフック24に荷物の荷重がかかっていない状態を意味する。具体的に非吊状態とは、フック24に荷物が吊られていない状態、またはフック24に吊られた荷物が地面や荷台12に置かれている状態である。
吊状態判断部51は実荷重測定器41から取得した実荷重値に基づいて、クレーン装置25が吊状態であるか、非吊状態であるかを判断する。吊状態判断部51には予め吊状態閾値が記憶されている。吊状態閾値は実荷重値に基づいて吊状態と非吊状態とを区別できる値に設定される。通常、吊状態閾値は0(ゼロ)に近い正の値である。
吊状態判断部51は実荷重値と吊状態閾値とを比較する。実荷重値が吊状態閾値以上の場合は、吊状態であると判断する。実荷重値が吊状態閾値未満の場合は、非吊状態であると判断する。
つぎに、吊状態判断部51はクレーン装置25が非吊状態から吊状態に変わるときを「吊始め」と判断する。クレーン装置25が吊状態から非吊状態に変わるときを「吊終わり」と判断する。
なお、吊状態判断部51は実荷重値に代えて、または加えて、フック24の巻上げ、巻下げの情報に基づいて吊始め、吊終わりを判断してもよい。
つぎに、ブーム先端部位置判断部52はブーム先端部位置Pが荷台外に位置するか、荷台内に位置するかを判断する(ステップS104)。ブーム先端部位置判断部52はブーム姿勢測定器42から取得した測定値(ブーム23の姿勢)からブーム先端部位置Pを求める。ブーム先端部位置判断部52には予め荷台範囲Rが記憶されている。荷台範囲Rは、例えば作業半径rと、旋回角φとを次元とする極座標系における範囲として設定される。ブーム先端部位置判断部52はブーム先端部位置Pが荷台範囲Rの外側の場合を荷台外、荷台範囲Rの内側の場合を荷台内と判断する。
つぎに、荷積み判断部53はブーム先端部位置Pに基づいて荷積み、荷降ろしを判断する(ステップS105)。荷積み判断部53は、吊始めのときに荷台外であり、吊終わりのときに荷台内である場合に、荷積みと判断する。また、荷積み判断部53は、吊始めのときに荷台内であり、吊終わりのときに荷台外である場合に、荷降ろしと判断する。
つぎに、積載量演算部54は吊作業後の積載量を求める。ステップS105で荷積み判断部53が荷積みと判断した場合、積載量演算部54はクレーン装置25が吊状態のときに取得した実荷重値を積載量値に加算する(ステップS106)。ステップS105で荷積み判断部53が荷降ろしと判断した場合、積載量演算部54はクレーン装置25が吊状態のときに取得した実荷重値を積載量値から減算する(ステップS107)。
このように、演算部50が荷積みを検知して実荷重値を積載量値に加算するので、荷台12の積載量を自動的に求めることができる。また、演算部50が荷降ろしを検知して実荷重値を積載量値から減算するので、荷降ろしが行われた場合でも荷台12の積載量を正しく求めることができる。
しかも、作業員の特別な操作を介することなく自動的に積載量を求めることができる。したがって、作業員の操作ミスに起因して、演算部50が求めた積載量と実際の積載量とに差異が生じることがない。また、作業員は荷積み、荷降ろしのたびに操作をする必要がなく、作業が簡便である。
つぎに、積載量演算部54は求めた積載量値を表示器61に入力する。そうすると、表示器61には積載量値が表示される(ステップS108)。表示器61に積載量が表示されるので、作業員が現在の積載量を確認できる。作業員は積載量を確認することで過積載か否かを判断できる。
つぎに、過積載判断部55は積載量演算部54が求めた積載量値に基づいて過積載か否かを判断する(ステップS109)。過積載判断部55には予め過積載閾値が記憶されている。過積載閾値は法定された最大積載量、または安全をみて最大積載量よりも所定値だけ低い値に設定される。
過積載判断部55は積載量値と過積載閾値とを比較する。積載量値が過積載閾値以上の場合は、過積載であると判断する。積載量値が過積載閾値未満の場合は、過積載でないと判断する。
過積載判断部55は過積載であると判断した場合に警報器62を動作させる(ステップS110)。過積載になった場合、または過積載に近づいた場合に、作業員に警告するので、作業員が過積載を認識しやすい。
過積載判断部55は過積載であると判断した場合に制限装置63を動作させる(ステップS111)。この場合、制限装置63はクレーン装置25の動作を制限する。具体的には、ブーム23の伸縮、起伏、旋回、およびフック24の巻上げ、巻下げを制限して、荷台12に吊荷を降ろせないようにする。このように、クレーン装置25の動作が制限されるので、過積載を防止できる。
過積載判断部55が過積載でないと判断した場合は、ステップS110およびステップS111を行わない。
演算部50は以上のステップS102からステップS111までの処理を、一回の吊作業ごとに繰り返し行なう。ここで一回の吊作業とは、一の吊荷に対する吊始めから吊終わりまでの作業を意味する。
演算部50が処理を繰り返し行なうことで、荷積みを複数回行った場合には、その都度実荷重値が積載量値に加算されていく。また、荷降ろしを複数回行った場合には、その都度実荷重値が積載量値から減算されていく。それゆえ、積載量値を常に最新の情報に更新できる。
なお、表示器61、警報器62、および制限装置63のすべてを搭載する必要はなく、これらのうちの一または複数を搭載する構成としてもよい。また、積載量演算部54が求めた積載量値の用途は表示器61、警報器62、および制限装置63の動作に限定されず、他の装置に用いてもよい。
〔第2実施形態〕
つぎに、本発明の第2実施形態に係る移動式クレーン2を説明する。
第1実施形態の移動式クレーン1は積載量を求めたが、これに加えて積載個数を求めてもよい。ここで、「積載個数」とは荷台12に載せられた荷物の個数を意味する。
図4に示すように、本実施形態の移動式クレーン2は第1実施形態の演算部50において、積載個数演算部56を設けた構成である。その余の構成は第1実施形態と同様であるので、同一部材に同一符合を付して説明を省略する。
本実施形態の演算部50は基本的に第1実施形態と同様の処理を行なう(図2および図3のフローチャート参照)。ただし、ステップS101、S106、S107、S108の処理が異なる。以下、第1実施形態と異なる処理を中心に説明する。
まず、演算部50は積載量値を初期化する(ステップS101)。また、演算部50は積載個数値を初期化する。ここで、積載個数値とは積載個数を示す値である。積載個数値を初期化するタイミングで荷台12に荷物が載せられていない場合には、積載個数値を0(ゼロ)とすればよい。積載個数値を初期化するタイミングで既に荷台12に荷物が載せられている場合には、作業員が入力した値などを積載個数値とすればよい。
つぎに、演算部50は実荷重測定器41およびブーム姿勢測定器42から測定値を取得する(ステップS102)。つぎに、吊状態判断部51は吊始め、吊終わりを判断する(ステップS103)。つぎに、ブーム先端部位置判断部52はブーム先端部位置Pが荷台外に位置するか、荷台内に位置するかを判断する(ステップS104)。つぎに、荷積み判断部53はクレーン装置25の作業種類が荷積みであるか、荷降ろしであるかを判断する(ステップS105)。
つぎに、積載量演算部54は吊作業後の積載量を求める。また、積載個数演算部56は吊作業後の積載個数を求める。ステップS105で荷積み判断部53が荷積みと判断した場合、積載個数演算部56は積載個数値に1を加算する(ステップS106)。ステップS105で荷積み判断部53が荷降ろしと判断した場合、積載個数演算部56は積載個数値から1を減算する(ステップS107)。
このように、演算部50が荷積みを検知して積載個数値に1を加算するので、荷台12の積載個数を自動的に求めることができる。また、演算部50が荷降ろしを検知して積載個数値から1を減算するので、荷降ろしが行われた場合でも荷台12の積載個数を正しく求めることができる。
しかも、作業員の特別な操作を介することなく自動的に積載個数を求めることができる。したがって、作業員の操作ミスに起因して、演算部50が求めた積載個数と実際の積載個数とに差異が生じることがない。また、作業員は荷積み、荷降ろしのたびに操作をする必要がなく、作業が簡便である。
つぎに、積載量演算部54は求めた積載量値を表示器61に入力する。そうすると、表示器61には積載量値が表示される(ステップS108)。また、積載個数演算部56は求めた積載個数値を表示器61に入力する。そうすると、表示器61には積載個数値が表示される。表示器61に積載個数が表示されるので、作業員が現在の積載個数を確認できる。
1、2 移動式クレーン
12 荷台
25 クレーン装置
26 アウトリガ装置
41 実荷重測定器
42 ブーム姿勢測定器
50 演算部
61 表示器
62 警報器
63 制限装置

Claims (7)

  1. 荷台と、
    クレーン装置と、
    前記クレーン装置の吊荷の実荷重を測定する実荷重測定器と、
    前記クレーン装置が有するブームの姿勢を測定するブーム姿勢測定器と、
    前記実荷重測定器および前記ブーム姿勢測定器の測定値が入力される演算部と、を備え、
    前記演算部は、
    前記ブームの姿勢からブーム先端部の水平面投影位置を求め、
    前記水平面投影位置が荷台範囲外の場合を荷台外、前記水平面投影位置が荷台範囲内の場合を荷台内と判断し、
    前記クレーン装置が非吊状態から吊状態に変わる吊始めのときに荷台外であり、前記クレーン装置が吊状態から非吊状態に変わる吊終わりのときに荷台内である場合に、荷積みと判断し、
    前記吊始めのときに荷台内であり、前記吊終わりのときに荷台外である場合に、荷降ろしと判断し、
    荷積みと判断した場合に、前記クレーン装置が吊状態のときの実荷重値を積載量値に加算し、
    荷降ろしと判断した場合に、前記クレーン装置が吊状態のときの実荷重値を積載量値から減算する
    ことを特徴とする移動式クレーン。
  2. 前記演算部は、荷積みと判断した場合に、積載個数値に1を加算する
    ことを特徴とする請求項1記載の移動式クレーン。
  3. 前記演算部は、荷降ろしと判断した場合に、積載個数値から1を減算する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の移動式クレーン。
  4. 前記演算部が求めた前記積載量値を表示する表示器を備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の移動式クレーン。
  5. 前記演算部が求めた前記積載量値が閾値以上の場合に動作する警報器を備える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の移動式クレーン。
  6. 前記演算部が求めた前記積載量値が閾値以上の場合に前記クレーン装置の動作を制限する制限装置を備える
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の移動式クレーン。
  7. 前記演算部が求めた前記積載個数値を表示する表示器を備える
    ことを特徴とする請求項または記載の移動式クレーン。
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