JP6880874B2 - ヒータ - Google Patents

ヒータ Download PDF

Info

Publication number
JP6880874B2
JP6880874B2 JP2017052901A JP2017052901A JP6880874B2 JP 6880874 B2 JP6880874 B2 JP 6880874B2 JP 2017052901 A JP2017052901 A JP 2017052901A JP 2017052901 A JP2017052901 A JP 2017052901A JP 6880874 B2 JP6880874 B2 JP 6880874B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refractive index
film
oxide
multilayer film
arc tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017052901A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018156845A (ja
Inventor
伸二郎 青野
伸二郎 青野
正明 高塚
正明 高塚
周平 阿部
周平 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP2017052901A priority Critical patent/JP6880874B2/ja
Publication of JP2018156845A publication Critical patent/JP2018156845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6880874B2 publication Critical patent/JP6880874B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Description

本発明の実施形態は、ヒータに関する。
輻射熱により被照射体を加熱する目的で使用されるヒータが知られている。ヒータは、空間暖房や調理などの用途では防眩性が求められるため、発光管の外表面に可視光遮断効果の高い多層膜が形成される。多層膜は、赤外線を透過させ、可視光を遮断させるために、低屈折率膜と高屈折率膜とを交互に積層したものからなる。
特開2000−352612号公報
多層膜は、赤外線を効率よく透過させるために赤外線領域の吸収係数が低い材料が使用される。しかし、従来のヒータにおいては、赤外線の出射効率を向上させるうえで更なる改善の余地があった。
本発明が解決しようとする課題は、赤外線の出射効率を向上させることができるヒータを提供することである。
実施形態に係るヒータは、発光管と、多層膜とを具備する。多層膜は、発光管の外面に形成される。また、多層膜は、低屈折率膜と高屈折率膜とが交互に積層され、高屈折率膜は酸化銅を主成分とする。
本発明によれば、赤外線の出射効率を向上させることができるヒータを提供することができる。
実施形態に係るヒータの概略図である。 実施形態に係る多層膜の概略図である。 実施形態に係る多層膜の透過率および反射率を示す図である。 実施形態に係る多層膜の屈折率および吸収係数を示す図である。
以下で説明する実施形態に係るヒータ10は、発光管2と、多層膜1とを具備する。多層膜1は、発光管2の外面に形成される。また、多層膜1は、低屈折率膜3と高屈折率膜4とが交互に積層され、高屈折率膜4は酸化銅を主成分とする。
また、以下で説明する実施形態に係る低屈折率膜3は、酸化ケイ素を主成分とする。
また、以下で説明する実施形態に係る多層膜1において発光管2に最も近い最下層は低屈折率膜3である。
以下、図面を参照して、実施形態に係るヒータ10を説明する。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の寸法や比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、各図面において同じ構成および作用効果については、同一符号を用いてその説明を省略する。
まず、図1を用いて実施形態に係るヒータ10の概要について説明する。図1は、実施形態に係るヒータ10の概要を示す図である。ヒータ10は、図1に示すように、発光管2と第1口金11と第2口金12と第1配線14と第2配線15とを備えている。
発光管2は、透明でかつ無着色である材料から形成され、筒状に形成されている。発光管2の材料としては、例えば高軟化点の石英ガラスが例示される。また、発光管2の外面には、図2にて後述する多層膜1が形成される。
ヒータ10は、図示されていないフィラメントを備えている。フィラメントは、発光管2の内部に配置されている。フィラメントの一端は、第1口金11の内部に設けられている図示されていない封止部まで伸びて形成され、第1配線14と電気的に接続される。一方、フィラメントの他端は、第2口金12の内部に設けられている、図示されていない封止部まで伸びて形成され、第2配線15と電気的に接続されている。フィラメントは、第1配線14と第2配線15とを介して、図示されていない電源から電圧が印加されることにより、発熱し、発光する。
第1口金11の内部に設けられている封止部と第2口金12の内部に設けられている封止部とは、発光管2の両端をそれぞれ封止し、発光管2の内部を密閉している。第1口金11の内部に設けられている封止部の内部には、図示されていないフィラメントの一端の一部と、フィラメントの一端と接続された図示されていない金属箔と、金属箔のフィラメントの一端と接続された側とは反対側に接続された図示されていないアウターリードの一部とが埋設される。第1配線14は、一端が第1口金11の内部に設けられている封止部に一部が埋設されたアウターリードと接続され、他端が第1口金11の外部に露出している。
第2口金12の内部に設けられている封止部の内部には、第1口金11の内部に設けられている封止部と同様に、図示されていないフィラメントの他端の一部と、フィラメントの他端と接続された図示されていない金属箔と、金属箔のフィラメントの他端と接続された側とは反対側に接続された図示されていないアウターリードの一部とが埋設される。第2配線15は、一端が第2口金12の内部に設けられている封止部に一部が埋設されたアウターリードと接続され、他端が第2口金12の外部に露出している。
次に、図2を用いて実施形態に係る多層膜1について説明する。図2は、実施形態に係る多層膜1の概略図である。なお、図2には、発光管2を併せて示す。図2に示すように、多層膜1は、発光管2の表面上に形成され、低屈折率膜3と、高屈折率膜4とを複数層具備している。
低屈折率膜3は、酸化ケイ素を主成分とする。また、実施形態に係るヒータ10では、高屈折率膜4の主成分を酸化銅としている。多層膜1は、ディップ法、真空蒸着法、スパッタ法などで形成され、低屈折率膜3と高屈折率膜4とが10層程度、交互に積層されている。また、本実施形態では、発光管2の表面に直接形成される第1層から始まる奇数層を低屈折率膜3で形成し、第2層から始まる偶数層を高屈折率膜4で形成する。
低屈折率膜3の主成分である酸化ケイ素、具体的には二酸化ケイ素(SiO)は発光管2の成分に近いため、第1層とすることで、発光管2の表面への付着力を向上させることが可能となる。また、二酸化ケイ素は化学的および熱的な耐性に優れ、機械的強度を有しているため、高温となる発光管2の表面に直接形成されても剥離や損傷を起こす可能性が低い。
なお、低屈折率膜3は、二酸化ケイ素に限られず、例えば、酸化ケイ素(SiO)などでもよい。すなわち、ケイ素酸化物であれば、どのような形態であってもよい。また、低屈折率膜3は、フッ化マグネシウム(MgF)等の他の金属を用いることにしてもよい。
高屈折率膜4の主成分である酸化銅、具体的には酸化銅(I)(CuO)は、赤外線を透過しやすい。ただし、酸化銅(I)は二酸化ケイ素に比べると発光管2の成分と異なることから、低屈折率膜3を介して発光管2の外側に設けられることが望ましい。
なお、高屈折率膜4は、酸化銅(I)に限られず、例えば酸化銅(II)(CuO)などでもよい。すなわち、銅酸化物であれば、どのような形態であってもよい。
また、多層膜1の各層の組成については、EPMA(電子線マイクロアナライザ)による組成分析により確認することができる。EMPAは、日本電子(株)製のJXA−8200を用いる。
また、図2では、多層膜1の各層の膜厚が、全て略同じ厚みである場合について示しているが、各層の膜厚は、全て異なる厚みであってもよいし、あるいは、低屈折率膜3ごと、高屈折率膜4ごとにそれぞれ同じ厚みであってもよい。また、多層膜1において発光管2から最も遠い最上層を高屈折率膜4とすることにしてもよい。
ところで、一般的なヒータでは、高屈折率膜4の主成分に酸化鉄(III)(Fe)が用いられる。一方、実施形態に係るヒータ10では、高屈折率膜4の主成分を酸化銅(I)とすることで、赤外線の出射効率を向上させることが可能である。以下、図3および図4を用いて高屈折率膜4に酸化銅(I)を用いる場合と、高屈折率膜4に酸化鉄(III)を用いる場合とにおける赤外線および可視光に対する光学特性について説明する。
まず、図3を用いて多層膜1の透過率および反射率について説明する。図3は、実施形態に係る多層膜1の透過率および反射率を示す図である。図3において、横軸は波長(nm)、縦軸は透過率および反射率を示す。なお、図3は、高屈折率膜4に酸化銅(I)を用いた場合の透過率a1および反射率b1のシミュレーション結果であり、高屈折率膜4に酸化鉄(III)を用いた多層膜の透過率a2および反射率b2を比較のために併せて示す。
図3に示すように、高屈折率膜4に酸化銅(I)を用いた場合の透過率a1は、高屈折率膜4に酸化鉄(III)を用いた場合の透過率a2よりも赤外線領域(波長780nm以上)の入射光に対する透過率が高い。
すなわち、図3には、高屈折率膜4に酸化銅(I)を用いた場合、高屈折率膜4に酸化鉄(III)を用いる場合に比べて赤外線を効率よく透過させることを示している。つまり、実施形態に係るヒータ10は、高屈折率膜4に酸化銅(I)を用いることで、赤外線の出射効率を向上させることができる。
これにより、実施形態に係るヒータ10では、少ない発熱で従来と同等の暖房効果を得ることができるため、発光管2の温度上昇を抑えることができる。このため、発熱による発光管2の劣化を抑制することができるため、発光管2の劣化によるヒータ10の損傷を抑制することができる。つまり、ヒータ10の長寿命化が可能となる。
次に、図4を用いて実施形態に係る多層膜1の屈折率および吸収係数について説明する。図4は、実施形態に係る多層膜1の屈折率および吸収係数を示す図である。図4において、横軸は波長(nm)、縦軸は屈折率および吸収係数を示す。また、図4には、図3と同様に、高屈折率膜4に酸化鉄(III)を用いた多層膜の屈折率c2および吸収係数d2を比較のために併せて示す。
図4に示すように、高屈折率膜4に酸化銅(I)を用いた場合の屈折率c1は、高屈折率膜4に酸化鉄(III)を用いた多層膜の屈折率c2^と同様の特性を有する。一方、高屈折率膜4に酸化銅(I)を用いた場合の吸収係数d1は、高屈折率膜4に酸化第二鉄を用いた多層膜の吸収係数d2よりも小さい。
これらのことから、実施形態に係る多層膜1は、高屈折率膜4に酸化銅(I)を用いることで、防眩性を維持しつつ、赤外線の透過率を向上させることが可能である。
また、実施形態に係る多層膜1の低屈折率膜3および高屈折率膜4のそれぞれの膜厚に対して酸化鉄(III)と同様の膜厚を適用することが可能である。さらに、酸化銅(I)は、酸化鉄(III)と同様に安価である。このため、実施形態に係るヒータ10は、開発コストや製造コストを上昇させることなく、上記した効果を得ることができる。
また、実施形態に係るヒータ10では、高屈折率膜4の主成分を酸化銅とすることで、多層膜1に生じるピンホールの発生を抑制する効果も期待できる。具体的には、高屈折率膜4の主成分を酸化鉄(III)とする場合、多層膜の生成時において、熱応力が生じ多層膜にピンホールが発生するおそれがある。一方、酸化銅(I)であれば、かかる熱応力が生じにくく、ピンホールの発生を抑制することができる。
上述したように、実施形態に係るヒータ10は、発光管2と、多層膜1とを具備する。多層膜1は、発光管2の外面に形成される。また、多層膜1は、低屈折率膜3と高屈折率膜4とが交互に積層され、高屈折率膜4は酸化銅を主成分とする。これにより、赤外線の出射効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では多層膜1が空間暖房や調理用の赤外線ヒータに使用される例を説明した。しかし本発明は、この実施形態に限定されるものではない。例えば、撮像デバイスや通信デバイス等において、その用途や求められる機能に応じて、選択した波長帯域を透過、遮断させるために使用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 多層膜
2 発光管
3 低屈折率膜
4 高屈折率膜
10 ヒータ

Claims (2)

  1. 発光管と;
    前記発光管の外面に形成される多層膜と;
    を具備し、
    前記多層膜は低屈折率膜と高屈折率膜とが交互に積層され、前記高屈折率膜は酸化銅(Cu O)を主成分とし、前記低屈折率膜は、酸化ケイ素を主成分とする、ヒータ。
  2. 前記多層膜において前記発光管に最も近い最下層は前記低屈折率膜である、請求項に記載のヒータ。
JP2017052901A 2017-03-17 2017-03-17 ヒータ Active JP6880874B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017052901A JP6880874B2 (ja) 2017-03-17 2017-03-17 ヒータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017052901A JP6880874B2 (ja) 2017-03-17 2017-03-17 ヒータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018156845A JP2018156845A (ja) 2018-10-04
JP6880874B2 true JP6880874B2 (ja) 2021-06-02

Family

ID=63716747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017052901A Active JP6880874B2 (ja) 2017-03-17 2017-03-17 ヒータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6880874B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5719532A (en) * 1980-07-09 1982-02-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd Electric heater
JPS63269473A (ja) * 1987-04-28 1988-11-07 Toshiba Corp 加熱調理装置
JP2006100198A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Harison Toshiba Lighting Corp 電球形ヒータ、電球形ヒータの製造方法
JP5304065B2 (ja) * 2008-07-11 2013-10-02 コニカミノルタ株式会社 表示部材の製造方法
JP2010243689A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Seiko Epson Corp 光吸収膜、光学素子および光ピックアップ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018156845A (ja) 2018-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI287942B (en) Light emitting device
JP2019500996A5 (ja)
JP6880874B2 (ja) ヒータ
US20100328955A1 (en) Incandescent illumination system incorporating an infrared-reflective shroud
WO2008018871A1 (en) Optical reflecting thin-film coatings
JP2016021810A (ja) 熱光発電装置
JP6816587B2 (ja) ヒータ
JP2006119612A (ja) 赤外線透過フィルター及びその製造方法
JP2001242318A (ja) 多層膜フィルタ及び多層膜フィルタ付ハロゲンランプ
JP2015158995A (ja) フィラメント、光源、および、ヒーター
JP2017188415A (ja) ハロゲンランプ
WO2012043104A1 (ja) 面状発熱体及び加熱装置
JP2022076133A (ja) ヒータ
JP6841177B2 (ja) ヒータ
JP2022077179A (ja) ヒータ
WO2019123877A1 (ja) 遮熱ガラス
JP6279350B2 (ja) 可視光源
JP2020136118A (ja) ヒータ
JP6413279B2 (ja) 車両用白熱電球、および車両用白熱電球の製造方法
JP2021111549A (ja) ヒータ
JP2005108685A (ja) 管球
JP3438289B2 (ja) 電球および照明装置
WO2010007725A1 (ja) 調理器用トッププレート
JP2021044120A (ja) ヒータ
JP2005050604A (ja) 遠赤外線放射体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210419

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6880874

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151