JP6880437B2 - 旋盤 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の主軸を備える旋盤に関する。
旋盤として、正面主軸を設けた正面主軸台、正面主軸から突出しているワークを支持するガイドブッシュ、ガイドブッシュを介して正面主軸に対向し得る背面主軸を設けた背面主軸台、ワークを加工する複数の刃物台、等を備えるNC(数値制御)旋盤が知られている。背面主軸台は、背面主軸の中心線に直交する制御軸方向であって正面主軸の中心線に直交する制御軸方向へ移動可能である。複数の刃物台には、主に、ガイドブッシュから突出しているワークに対して正面加工を行うメイン刃物台、及び、背面主軸に把持されているワークに対して背面加工を行う背面加工用刃物台が含まれる。メイン刃物台は、前記制御軸方向へ並べられた複数の工具を保持し、正面主軸から突出しているワークの先端よりも正面主軸側にある支持台に対して前記制御軸方向へ移動可能に支持されている。背面加工用刃物台は、メイン刃物台において前記制御軸方向へ並べられた複数の工具よりも背面主軸側において前記制御軸方向へ並べられた複数の工具を保持している。支持台と背面主軸用刃物台との間には、メイン刃物台の移動を許容するためのスペースがある。
尚、特許文献1に開示された自動旋盤は、Z1軸に沿って直線移動可能な第1主軸、X1軸とY1軸に沿って直線移動可能な第1刃物台、Z2軸とX3軸に沿って直線移動可能な第2主軸、及び、X2軸に沿って直線移動可能な第2刃物台を有している。当該自動旋盤は、構造物全体が斜めに配置されているため、X1軸、X2軸、X3軸、及び、Y1軸は、水平方向でも鉛直方向でもない。X1軸、X2軸、及び、X3軸は互いに平行であり、Y1軸はX1軸、X2軸、及び、X3軸に直交している。
国際公開第2002/24386号
メイン刃物台の支持台と背面主軸用刃物台との間にメイン刃物台の移動を許容するための広いスペースがあると、このスペースにワークから飛散した切り屑が堆積し易く、その分、切り屑を回収し難くなる。旋盤の構造物全体を斜めに配置しても、支持台と背面主軸用刃物台との間に広いスペースがあれば、このスペースにワークから飛散した切り屑が堆積し易くなる。
尚、上述のような問題は、種々の旋盤に存在する。
本発明は、刃物台周辺の切り屑を回収し易くすることが可能な旋盤を開示するものである。
本発明の旋盤は、ワークを把持する第一主軸を設けた第一主軸台と、
前記第一主軸から突出しているワークを加工する複数の第一工具を保持する第一刃物台と、
前記第一主軸から突出しているワークの先端よりも前記第一主軸側にある側部において前記第一刃物台を移送可能に支持する支持台と、
前記第一主軸の中心線に直交する第一軸方向へ前記第一刃物台を移動させる第一刃物台駆動部と、
前記第一主軸に対向する位置において前記第一主軸からワークを受け取る第二主軸を設けた第二主軸台と、
前記第一主軸の中心線に直交し、且つ、前記第一軸方向に対して斜めの第二軸方向へ前記第二主軸台を移動させる第二主軸台駆動部と、
前記第二主軸に把持されているワークを加工する第二工具を保持し、前記支持台に固定された第二刃物台と、を備え、
前記複数の第一工具は、前記第一軸方向へ並べられ、
前記第一主軸の中心線及び前記第一軸方向に直交する方向を第三軸方向として、
前記第二工具を保持した前記第二刃物台は、前記第三軸方向において前記複数の第一工具と重ならない位置にあり、且つ、前記第一主軸の中心線方向において前記第二工具及び該第二工具の延長線上にある部分が前記複数の第一工具と重なりがある位置にある、態様を有する。
本発明によれば、刃物台周辺の切り屑を回収し易い旋盤を提供することができる。
旋盤の構成例を模式的に示す平面図である。 旋盤の外観の例を模式的に示す斜視図である。 第一刃物台の動きの例を模式的に示す側面図である。 旋盤の要部を模式的に例示する側面図である。 旋盤の例を模式的に示す正面図である。 旋盤の電気回路の構成例を模式的に示すブロック図である。 段取り等の作業の例を模式的に示す側面図である。 比較例に係る旋盤の外観の例を模式的に示す斜視図である。 比較例に係る第一刃物台の動きの例を模式的に示す側面図である。 比較例に係る旋盤を模式的に例示する正面図である。 比較例において段取り等の作業の例を模式的に示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本発明に含まれる技術の概要:
まず、図1〜11を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本技術の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。
また、本願において、数値範囲「Min〜Max」は、最小値Min以上、且つ、最大値Max以下を意味する。
[態様1]
図1〜7に例示するように、本技術の一態様に係る旋盤1は、第一主軸台10、第一刃物台40、支持台30、第一刃物台駆動部U2、第二主軸台20、第二主軸台駆動部U3、及び、第二刃物台50を備えている。前記第一主軸台10は、ワークW1を把持する第一主軸11を備えている。前記第一刃物台40は、前記第一主軸11から突出しているワークW1を加工する複数の第一工具T1を保持する。前記支持台30は、前記第一主軸11から突出しているワークW1の先端W1aよりも前記第一主軸11側にある側部31において前記第一刃物台40を移送可能に支持する。前記第一刃物台駆動部U2は、前記第一主軸11の中心線AX1に直交する第一軸方向(例えばY1軸方向)へ前記第一刃物台40を移動させる。前記第二主軸台20は、前記第一主軸11に対向する位置において前記第一主軸11からワークW0を受け取る第二主軸21を備えている。前記第二主軸台駆動部U3は、前記第一主軸11の中心線AX1に直交し、且つ、前記第一軸方向(Y1軸方向)に対して斜めの第二軸方向(例えばX2軸方向)へ前記第二主軸台20を移動させる。前記第二刃物台50は、前記第二主軸21に把持されているワークW2を加工する第二工具T2を保持する。
前記複数の第一工具T1は、前記第一軸方向(Y1軸方向)へ並べられている。
ここで、前記第一主軸11の中心線AX1及び前記第一軸方向(Y1軸方向)に直交する方向を第三軸方向(例えばX1軸方向)とする。前記第二工具T2を保持した前記第二刃物台50は、前記第三軸方向(X1軸方向)において前記複数の第一工具T1と重ならない位置にあり、且つ、前記第一主軸11の中心線方向(Z1軸方向)において前記第二工具T2及び該第二工具T2の延長線上にある部分(例えば図5に示す範囲R1)が前記複数の第一工具T1と重なりがある位置にある。
まず、図8〜11を参照して、比較例に係るNC旋盤901を説明する。図8は、旋盤901の外観を模式的に例示している。図9は、Z1軸方向から見た旋盤901のメイン刃物台40の動きを模式的に例示している。図10は、旋盤901の正面を模式的に例示している。図11は、旋盤901における段取り等の作業を模式的に例示している。
旋盤901は、基台2上に、正面主軸台10、ガイドブッシュ15、背面主軸台20、メイン刃物台40、支持台30、バック刃物台50、及び、各種駆動部U1〜U3を備えている。正面主軸台駆動部U1は、送り機構10zとZ1軸モーターM1を有し、正面主軸11を設けた正面主軸台10をZ1軸方向の双方向へ移動させる。Z1軸方向は、正面主軸11の中心線AX1に沿った水平方向である。メイン刃物台駆動部U2は、送り機構40x,40yとX1軸モーターM2とY1軸モーター(不図示)を有し、メイン刃物台40をX1軸方向とY1軸方向の双方向へ移動させる。尚、X1軸方向は、鉛直方向であり、Z1軸方向に直交する。Y1軸方向は、水平方向であり、Z1軸方向とX1軸方向とに直交する。背面主軸台駆動部U3は、送り機構20x,20zとX2軸モーター(不図示)とZ2軸モーターM5を有し、背面主軸21を設けた背面主軸台20をX2軸方向とZ2軸方向の双方向へ移動させる。尚、Z2軸方向は、背面主軸21の中心線AX2に沿った水平方向であり、Z1軸方向に沿った水平方向である。X2軸方向は、Y1軸方向に沿った水平方向であり、Z2軸方向に直交する。支持台30は、背面主軸21に対向する側部31においてメイン刃物台40をX1,Y1軸方向へ移送可能に保持している。メイン刃物台40の本体部41の下面には、複数の第一工具がY1軸方向へ並べられている。バック刃物台50において背面主軸21に対向する面(対向面51)には、背面加工用の複数の第二工具がX2軸方向へ並べられている。
図9の上段には、Y1軸方向においてメイン刃物台40がバック刃物台50とは反対側(図9の右側)の移動端に配置された状態ST91を示している。図9の下段には、Y1軸方向においてメイン刃物台40がバック刃物台50側(図9の左側)の移動端に配置された状態ST92を示している。メイン刃物台40の本体部41に保持されている第一工具T1は、メイン刃物台40が水平のY1軸方向へ移動するため、Z1軸方向に直交する水平方向へ並べられている。バック刃物台50に保持されている第二工具T2は、水平のX2軸方向へ移動する背面主軸21に把持されたワークを加工するため、Z2軸方向に直交する水平方向へ並べられている。このため、Z1軸方向から見たとき、メイン刃物台40がバック刃物台50側に移動すると、第一工具T1と第二工具T2とが重なる。そこで、図10に示すように、バック刃物台50の背後、すなわち、支持台30の側部31とバック刃物台50との間には、メイン刃物台40に保持されている第一工具T1の通過を許容する隙間CL9が形成されている。
第一工具T1が通過する程の広い隙間CL9があると、メイン刃物台40がワークを加工することによりワークから飛散した切り屑が隙間CL9に堆積し易い。隙間CL9に堆積した切り屑は、そのままでは回収し難い。隙間CL9に堆積した切り屑を回収するためには、隙間CL9に切り屑回収用シュートを設けたりクーラントを流したりする必要がある。
加えて、Z1,Z2軸方向において、隙間CL9の分だけメイン刃物台40の加工点とバック刃物台50の加工点とが離れることになり、背面主軸台20のストロークがその分だけ長くなる。Z2軸方向における背面主軸台20のストロークが長いと、背面主軸台20の周辺を構成する構造物が大きくなり、機械自体のサイズが大きくなり、コストアップにもなってしまう。また、段取り等の作業時、図11に示すように、正面主軸11の中心線AX1から作業者Wrの方へ水平に第二工具T2が並んでいるため、その分、奥にあるガイドブッシュ15等にアクセスし難い。
一方、本技術の態様1は、図3等に例示するように、第一主軸11の中心線AX1に直交する第二軸方向(X2軸方向)が第一軸方向(Y1軸方向)に対して斜めである。これにより、第三軸方向(X1軸方向)において、第二工具T2を保持した第二刃物台50を複数の第一工具T1と重ならない位置にすることができる。この位置関係にすることにより、図5に例示するように、第一主軸11の中心線方向(Z1軸方向)において、第二工具T2を保持した第二刃物台50のうち第二工具T2及び該第二工具T2の延長線上にある部分(範囲R1)を複数の第一工具T1と重なりがある位置にすることができる。すなわち、第一刃物台40を支持する支持台30の側部31に第二刃物台50が近付くので、支持台30の側部31と第二刃物台50との間に切り屑が入り難くなる。従って、本態様1は、第二刃物台周辺の切り屑を回収し易くする旋盤を提供することができる。
加えて、支持台の側部に第二刃物台が近付くことにより、第二主軸台のストロークを短くすることができ、第二主軸台の周辺を構成する構造物を小さくすることができ、コストを下げることができる。また、段取り等の作業時、図7に例示するように、第一主軸の中心線よりも低い位置に第二工具があるため、奥にあるガイドブッシュ等にアクセスし易く、作業性が良い。さらに、複数の第二工具が第二軸方向へ並べられる場合、第二工具の位置から第一主軸の中心線までの水平距離(図7のL1)が比較例の場合の水平距離(図11のL9)よりも短くなるので、この点でも段取り等の作業性を向上させることができる。
ここで、第一主軸台は、移動しないように固定されてもよいし、第一主軸の中心線方向へ移動可能でもよい。また、第一主軸から突出しているワークは、ガイドブッシュに支持されてもよいし、ガイドブッシュの支持無しに加工されてもよい。
刃物台が工具を保持することには、工具を有する工具ユニットを刃物台が保持することが含まれる。
第一刃物台は、第一軸方向へ並べられた第一工具とは異なる工具を保持してもよい。
支持台は、ガイドブッシュを支持してもよいし、第一主軸を支持してもよい。
第二主軸台駆動部は、第二軸方向に加えて第二主軸の中心線方向へ第二主軸台を移動させてもよい。
第二軸方向が第一軸方向に対して斜めであることは、第二軸方向が第一軸方向に沿った方向でなく、且つ、第二軸方向が第一軸方向に直交する方向でもないことを意味する。
第二工具を保持した第二刃物台が第三軸方向において複数の第一工具と重ならないとは、第二工具が第三軸方向において複数の第一工具と重ならず、且つ、第二工具を除いた第二刃物台が第三軸方向において複数の第一工具と重ならないことを意味する。
第二工具を保持した第二刃物台が第一主軸の中心線方向において第二工具及び該第二工具の延長線上にある部分が複数の第一工具と重なりがあるとは、以下の場合1,2の少なくとも一方であることを意味する。
(場合1)第二工具が第一主軸の中心線方向において複数の第一工具と重なりがあること。
(場合2)第二工具を除いた第二刃物台のうち第一主軸の中心線方向において第二工具の延長線上にある部分が第一主軸の中心線方向において複数の第一工具と重なりがあること。
[態様2]
図3等に例示するように、前記第一刃物台40は、前記第二工具T2を保持した前記第二刃物台50と前記第一軸方向(Y1軸方向)において重ならない位置にある第三工具T3を保持してもよい。図3,4等に例示するように、前記第二工具T2を保持した前記第二刃物台50は、前記第三軸方向(X1軸方向)において前記第三工具T3と重なり得る位置にあってもよい。本態様は、機械の大型化を抑制しながら加工の自由度を向上させることができる。
[態様3]
図1等に例示するように、本旋盤1は、前記第一主軸11から突出しているワークW1を通して支持するガイドブッシュ15をさらに備えてもよい。前記第一刃物台駆動部U2は、前記第一軸方向(Y1軸方向)に加えて前記第三軸方向(X1軸方向)へ前記第一刃物台40を移動させてもよい。本態様は、加工の自由度を向上させることができる。
尚、以下に示す具体例では、第一主軸台の例としての正面主軸台に符号10を用い、第一主軸の例としての正面主軸に符号11を用い、第二主軸台の例としての背面主軸台に符号20を用い、第二主軸の例としての背面主軸に符号21を用い、第一刃物台の例としてのメイン刃物台に符号40を用い、第二刃物台の例としてのバック刃物台に符号50を用い、第一刃物台駆動部の例としてのメイン刃物台駆動部に符号U2を用い、第二主軸台駆動部の例としての背面主軸台駆動部に符号U3を用いることにする。
(2)旋盤の構成の具体例:
図1は、旋盤の例として主軸移動型のNC(数値制御)旋盤1の構成を模式的に例示している。図2は旋盤1の外観を模式的に例示している。図3は、メイン刃物台40の動きを模式的に例示している。図4は、旋盤1の要部を模式的に例示している。図5は、旋盤1を模式的に例示する正面図である。尚、本明細書において参照される図面は、本技術を説明するための例を示しているに過ぎず、本技術を限定するものではない。また、各部の位置関係の説明は、例示に過ぎない。従って、左右方向を上下方向又は前後方向に変更したり、上下方向を左右方向や前後方向に変更したり、前後方向を左右方向や上下方向に変更したり、回転方向を逆方向に変更したり等することも、本技術に含まれる。また、方向や位置等の同一は、厳密な一致に限定されず、誤差により厳密な一致からずれることを含む。
図1等に示す旋盤1は、基台2上に、正面主軸台10、ガイドブッシュ15、背面主軸台20、メイン刃物台40、支持台30、バック刃物台50、各種駆動部U1〜U3、及び、NC装置70を備えている。各種台2,10,20,30,40,50、ガイドブッシュ15、及び、工具T1〜T4の主要部は、例えば金属で形成することができる。NC装置70は、正面主軸台10、背面主軸台20、メイン刃物台40、駆動部U1〜U3、等の動作を制御する。図2等に示す旋盤1は、制御軸として、X1,Y1,Z1,X2,Z2軸を有している。X1,Y1,Z1,X2,Z2軸方向は、X1,Y1,Z1,X2,Z2軸に沿った方向を意味する。尚、図1に示すワークW0は、正面加工の対象であるワークW1、及び、背面加工の対象であるワークW2を総称している。
正面主軸11を設けた正面主軸台10は、基台2に対して、正面主軸11の中心線AX1に沿ったZ1軸方向へ移動可能とされている。図2等に示すZ1軸方向は、水平方向である。NC装置70は、正面主軸台駆動部U1を介して正面主軸台10のZ1軸方向における位置を制御する。正面主軸11は、Z1軸方向へ挿入された円柱状(棒状)のワークW1をコレット(不図示)で解放可能に把持し、ワークW1の長手方向に沿う主軸中心線AX1を中心としてワークW1を回転させる。
ガイドブッシュ15は、正面主軸11の前方にある支持台30に取り付けられている。正面主軸11の前方に配置されたガイドブッシュ15は、正面主軸11を貫通した長手状のワークW1をZ1軸方向へ摺動可能に支持し、正面主軸11と同期して主軸中心線AX1を中心として回転駆動される。すなわち、ガイドブッシュ15は、正面主軸11から突出しているワークW1を通して支持する。ガイドブッシュ15があることにより、細長いワークW1の撓みが抑制されて高精度の加工が行われる。
背面主軸21を設けた背面主軸台20は、基台2に対して、背面主軸21の中心線AX2に沿ったZ2軸方向、及び、主軸中心線AX2に直交するX2軸方向(第二軸方向の例)へ移動可能とされている。Z2軸方向は、Z1軸方向に沿った方向である。図2等に示すZ2軸方向は、水平方向である。X2軸方向は、メイン刃物台40の移動方向であるX1,Y1軸方向のいずれにも沿っておらず、水平であるY1軸方向(第一軸方向の例)に対して斜めであり、鉛直であるX1軸方向(第三軸方向の例)に対しても斜めである。尚、水平のY1軸方向と斜めのX2軸方向とのなす角度θ(図4参照)は、特に限定されず、例えば、10〜80°程度とすることができ、機械の小型化を重視して20〜70°程度にしてもよく、機械の高さ抑制を重視して40°程度以下にしてもよい。
背面主軸21は、ガイドブッシュ15を介して正面主軸11に対向する位置を通ってX2軸方向へ移動可能である。図2,4を参照して説明すると、背面主軸21は、X2軸方向の内、正面主軸11の中心線AX1から手前側(図4の左側)に向かって下っている部分を双方向に移動する。NC装置70は、背面主軸台駆動部U3を介して背面主軸台20のX2,Z2軸方向における位置を制御する。背面主軸21は、ガイドブッシュ15を介して正面主軸11に対向する位置において正面主軸11からワークW0を受け取り、Z2軸方向へ挿入されたワークW2をコレット(不図示)で解放可能に把持する。例えば、メイン刃物台40に保持されている突っ切りバイトにより長尺なワークW1から正面加工後のワークW2が分離されると、背面主軸21は、ワークW2の長手方向に沿う主軸中心線AX2を中心としてワークW2を回転させる。
メイン刃物台40は、支持台30において背面主軸21に対向する側部31に対して、正面主軸11の中心線AX1に直交するX1,Y1軸方向へ移動可能に支持されている。X1軸方向(第三軸方向の例)は、鉛直方向であり、Z1軸方向に直交する。Y1軸方向(第一軸方向の例)は、水平方向であり、Z1軸方向とX1軸方向とに直交する。NC装置70は、メイン刃物台駆動部U2を介してメイン刃物台40のX1,Y1軸方向における位置を制御する。
図2,4に示すように、メイン刃物台40は、複数の第一工具T1を保持する本体部41、複数の第三工具T3を保持する延長部42、及び、複数の第四工具T4を保持する枝部43を有する櫛型刃物台である。
本体部41は、下を向いてX1軸方向においてバック刃物台50に対向し得る面(対向面41a)を有し、対向面41aにおいてY1軸方向へ並べられた複数の第一工具T1を保持している。図4には第一工具T1として6本のバイトと3本のドリルが示されているが、第一工具T1の種類と数は図4に示す例に限定されない。
延長部42は、対向面41aのうちY1軸方向において正面主軸11の中心線AX1を基準としてバック刃物台50とは反対側となる部分(図4では右側)からX1軸方向の下側へ延びている。延長部42は、Y1軸方向においてバック刃物台50に対向し得る面(対向面42a)を有し、対向面42aにおいてX1軸方向へ並べられた複数の第三工具T3を保持している。図4には第三工具として3本のドリルが示されているが、第三工具T3の種類と数は図4に示す例に限定されない。図3の下段に示すように、複数の第三工具T3は、Y1軸方向へメイン刃物台40が移動しても背面加工用の複数の第二工具T2を保持したバック刃物台50とY1軸方向において重ならない位置にある。
枝部43は、図2に示すように、第一工具T1の並びと延長部42との間において対向面41aから背面主軸21側に出たうえでX1軸方向の下側へ延びている。枝部43は、Z1軸方向において支持台30の側部31に対向する面を有し、この対向面においてX1軸方向へ並べられた複数の第四工具T4を保持している。複数の第四工具T4は、Y1軸方向へメイン刃物台40が移動しても複数の第二工具T2を保持したバック刃物台50とY1軸方向において重ならない位置にある。図示していないが、枝部43は、Z1軸方向において背面主軸21に対向し得る面も有し、この対向面においてX1軸方向へ並べられた複数の工具を保持可能である。
以上より、メイン刃物台40は、正面主軸11から突出してガイドブッシュ15を貫通しているワークW1を加工する複数の工具T1,T3,T4を保持している。
支持台30は、正面主軸台10と背面主軸台20との間において基台2に対して移動しないように固定され、基台2からX1軸方向の上側へ延びている。支持台30は、正面主軸11から突出しているワークW1を貫通させるガイドブッシュ15を保持している。支持台30において背面主軸21に対向する側部31は、メイン刃物台40をX1,Y1軸方向へ移送可能に支持し、取り付けられたバック刃物台50を移動しないように固定している。尚、支持台30の側部31は、正面主軸11からから突出してガイドブッシュ15を貫通しているワークW1の先端W1aよりも正面主軸11側にある。
バック刃物台50は、支持台30の側部31に対して移動しないように固定されている。バック刃物台50は、背面主軸21に対向する面(対向面51)を有し、対向面51においてX2軸方向へ並べられた背面加工用の複数の第二工具T2を保持している。図2,4には第二工具T2として4本のドリルが示されているが、第二工具T2の種類と数は図2,4に示す例に限定されない。
以上より、バック刃物台50は、背面主軸21に把持されているワークW2を加工する複数の第二工具T2を保持している。
尚、メイン刃物台40とバック刃物台50には、工具を有する工具ユニットが着脱可能に取り付けられてもよい。この場合も、刃物台40,50が工具を保持していることになる。
また、旋盤1には、刃物台40,50以外の刃物台が設置されてもよい。
ここで、図4,5に示すように、複数の第二工具T2を保持したバック刃物台50は、X1軸方向において複数の第一工具T1と重ならない位置にある。図4に示す例では、X1軸方向において、複数の第二工具T2を保持したバック刃物台50の上限(境界B2)が複数の第一工具T1の移動範囲の下限(境界B1)よりも下にある。このため、複数の第二工具T2を保持したバック刃物台50は、複数の第一工具T1と重ならない位置にある。この状態が図3の上段に状態ST1として示されている。
図3の上段には、Y1軸方向においてメイン刃物台40がバック刃物台50とは反対側(図3の右側)の移動端に配置された状態ST1を示している。図3の下段には、Y1軸方向においてメイン刃物台40がバック刃物台50側(図3の左側)の移動端に配置された状態ST2を示している。メイン刃物台40の本体部41に保持されている第一工具T1は、メイン刃物台40が水平のY1軸方向へ移動するため、Z1軸方向に直交する水平方向へ並べられている。バック刃物台50に保持されている第二工具T2は、手前側に向かって下る部分においてX2軸方向へ移動する背面主軸21に把持されたワークを加工するため、X1軸方向において複数の第一工具T1よりも下側においてX2軸方向へ並べられている。このため、Z1軸方向から見たとき、メイン刃物台40がバック刃物台50側に移動しても、第一工具T1と第二工具T2とは重ならない。
そこで、図5に示すように、バック刃物台50の背後、すなわち、支持台30の側部31とバック刃物台50との間に隙間が形成されないようにバック刃物台50の背面を支持台30の側部31に取り付けることができる。その結果、複数の第二工具T2を保持したバック刃物台50は、Z1軸方向において複数の第二工具T2及び該複数の第二工具T2の延長線上にある部分(範囲R1)が複数の第一工具T1と重なりがある位置にある。範囲R1は、Z1軸方向においてバック刃物台50の背面から第二工具T2の先端までの範囲を意味する。図5に示す範囲R1の中に第一工具T1があるので、複数の第二工具T2を保持したバック刃物台50において複数の第二工具T2及び該複数の第二工具T2の延長線上にある部分(範囲R1)がZ1軸方向において複数の第一工具T1と重なりがある位置にある。
また、図3の下段で示したように、メイン刃物台40の延長部42に保持されている複数の第三工具T3は、Y1軸方向へメイン刃物台40が移動しても複数の第二工具T2を保持したバック刃物台50とY1軸方向において重ならない位置にある。図3の下段に示す例では、Y1軸方向において、複数の第二工具T2を保持したバック刃物台50の第三工具T3側の境界B4が複数の第三工具T3の移動範囲のバック刃物台50側の境界B3よりもバック刃物台50側にある。このため、複数の第三工具T3は、複数の第二工具T2を保持したバック刃物台50と重ならない位置にある。
そこで、図3,4に示すように、第二工具T2を保持したバック刃物台50をX1軸方向において移動する複数の第三工具T3と重なり得る配置にすることができる。図4に示す例では、X1軸方向において、複数の第二工具T2を保持したバック刃物台50の上限(境界B2)よりも下まで複数の第三工具T3がある。このため、第二工具T2を保持したバック刃物台50は、複数の第三工具T3と重なり得る位置にある。
次に、図6等を参照して、旋盤1の駆動系を説明する。図6は、NC旋盤1の電気回路の構成を模式的に例示している。図6に示す旋盤1において、NC装置70には、操作パネル80、Z1軸モーターM1、X1軸モーターM2、Y1軸モーターM3、X2軸モーターM4、Z2軸モーターM5、正面主軸11用の回転モーター(不図示)、背面主軸21用の回転モーター(不図示)、回転ドリル用の回転モーター(不図示)、等が接続されている。NC装置70は、CPU(Central Processing Unit)71、半導体メモリーであるROM(Read Only Memory)72、半導体メモリーであるRAM(Random Access Memory)73、タイマー回路74、I/F(インターフェイス)75、等を有している。図6では、操作パネル80とサーボモーターM1〜M5のI/FをまとめてI/F75と示している。ROM72には、加工プログラムP2を解釈して実行するための解釈実行プログラムP1が書き込まれている。RAM73には、ユーザーにより作成された加工プログラムP2が記憶される。加工プログラムは、NCプログラムとも呼ばれる。CPU71は、RAM73をワークエリアとして使用し、ROM72に記録されている解釈実行プログラムP1を実行することにより、コンピューターをNC装置70として機能させる。むろん、解釈実行プログラムP1により実現される機能の一部又は全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)といった他の手段により実現させてもよい。
操作パネル80は、入力部81及び表示部82を備え、NC装置70のユーザーインターフェイスとして機能する。入力部81は、例えば、オペレーターから操作入力を受け付けるためのボタンやタッチパネルから構成される。表示部82は、例えば、オペレーターから操作入力を受け付けた各種設定の内容やNC旋盤1に関する各種情報を表示するディスプレイで構成される。オペレーターは、操作パネル80や外部コンピューターを用いて加工プログラムP2をRAM73に記憶させることが可能である。
図2,6に示すように、正面主軸台駆動部U1は、送り機構10zとZ1軸モーターM1を有し、正面主軸11を設けた正面主軸台10をZ1軸方向の双方向へ移動させる。送り機構10zは、例えば、基台2に設置された一対のレール及びボールねじ、並びに、正面主軸台10の底面に固定された一対のガイド部材及びナットにより構成される。ここで、各レールにガイド部材がスライド可能に嵌合し、ボールねじにナットが螺合しているものとする。Z1軸モーターM1がNC装置70からの指令に従ってボールねじを回転駆動すると、基台2に対して正面主軸台10がZ1軸方向へ移動する。
むろん、送り機構10zには、レールとガイド部材とのスライド可能な嵌合構造を用いる以外にも、アリ溝とアリとのスライド可能な嵌合構造等を用いてもよい。
メイン刃物台駆動部U2は、送り機構40x,40yとX1軸モーターM2とY1軸モーターM3を有し、メイン刃物台40をX1軸方向とY1軸方向の双方向へ移動させる。送り機構40xは、例えば、Y1軸方向へスライドするスライド台35に配置されたアリ溝及びボールねじ、並びに、メイン刃物台40の背面(正面主軸台10側)に配置されたアリ及びナットにより構成される。ここで、アリ溝にアリがスライド可能に嵌合し、ボールねじにナットが螺合しているものとする。X1軸モーターM2がNC装置70からの指令に従ってボールねじを回転駆動すると、スライド台35を介して支持台30に対してメイン刃物台40がX1軸方向へ移動する。送り機構40yは、例えば、支持台30の側部31の上部に配置されたアリ溝及びボールねじ、並びに、スライド台35の背面(正面主軸台10側)に配置されたアリ及びナットにより構成される。ここで、アリ溝にアリがスライド可能に嵌合し、ボールねじにナットが螺合しているものとする。Y1軸モーターM3がNC装置70からの指令に従ってボールねじを回転駆動すると、支持台30に対してスライド台35とともにメイン刃物台40がY1軸方向へ移動する。
むろん、送り機構40x,40yには、アリ溝とアリとのスライド可能な嵌合構造を用いる以外にも、レールとガイド部材とのスライド可能な嵌合構造等を用いてもよい。例えば、送り機構40xは、スライド台35に設置された一対のレール及びボールねじ、並びに、メイン刃物台40の背面に固定されたガイド部材及びナットにより構成することが可能である。送り機構40yは、支持台30の側部31の上部に設置された一対のレール及びボールねじ、並びに、スライド台35の背面に固定されたガイド部材及びナットにより構成することが可能である。
背面主軸台駆動部U3は、送り機構20x,20zとX2軸モーターM4とZ2軸モーターM5を有し、背面主軸21を設けた背面主軸台20をX2軸方向とZ2軸方向の双方向へ移動させる。送り機構20xは、例えば、基台2に設置された一対のレール及びボールねじ、並びに、X2軸方向へスライドするスライド台5の底面に固定された一対のガイド部材及びナットにより構成される。ここで、各レールにガイド部材がスライド可能に嵌合し、ボールねじにナットが螺合しているものとする。X2軸モーターM4がNC装置70からの指令に従ってボールねじを回転駆動すると、基台2に対してスライド台5とともに背面主軸台20がX2軸方向へ移動する。送り機構20zは、例えば、スライド台5に設置された一対のレール及びボールねじ、並びに、背面主軸台20の底面に固定された一対のガイド部材及びナットにより構成される。ここで、各レールにガイド部材がスライド可能に嵌合し、ボールねじにナットが螺合しているものとする。Z2軸モーターM5がNC装置70からの指令に従ってボールねじを回転駆動すると、スライド台5を介して基台2に対して背面主軸台20がZ2軸方向へ移動する。
むろん、送り機構20x,20zには、レールとガイド部材とのスライド可能な嵌合構造を用いる以外にも、アリ溝とアリとのスライド可能な嵌合構造等を用いてもよい。例えば、送り機構20xは、基台2に配置されたアリ溝及びボールねじ、並びに、スライド台5の底面に配置されたアリ及びナットにより構成することが可能である。送り機構20zは、スライド台5に配置されたアリ溝及びボールねじ、並びに、背面主軸台20の底面に配置されたアリ及びナットにより構成することが可能である。
ワークの加工制御は、例えば、以下のようにして行われる。
まず、NC装置70は、正面主軸11にワークW1を把持させながら前進させて先端W1aをガイドブッシュ15から所定量突出させ、適宜、ワークW1を回転駆動させメイン刃物台40を駆動させて正面加工処理を行う。所定の正面加工後、NC装置70は、中心線AX1,AX2が合う箇所に背面主軸21を配置させ、正面主軸11にワークW1を把持させながら前進させて背面主軸21に正面加工後のワークW2を把持させる。NC装置70は、メイン刃物台40を駆動させて突っ切りバイトによりワークW1,W2を分離させた後、適宜、ワークW2を回転駆動させ背面主軸台20と必要に応じてメイン刃物台40を駆動させて背面加工処理を行う。この時、バック刃物台50に保持されている第二工具T2による背面加工が行われる。所定の背面加工後、NC装置70は、背面主軸台20を所定の製品排出位置まで駆動させて、背面加工後のワークW2、すなわち、製品を排出させる。
(3)具体例に係る旋盤の動作、作用、及び、効果:
図8〜11で示した比較例のように、X2軸方向をY1軸方向に沿った水平方向にした場合、Y1軸方向においてメイン刃物台40がバック刃物台50側に移動すると、メイン刃物台40の第一工具T1とバック刃物台50の第二工具T2とが重なる(図9の状態ST92)。このため、図10で示したように、メイン刃物台40に保持されている第一工具T1の通過を許容する隙間CL9が支持台30の側部31とバック刃物台50との間に形成され、ワークの切り屑が隙間CL9に堆積し易くなっている。
一方、図1〜6で示した本具体例は、第一主軸11の中心線AX1に直交するX2軸方向が水平のY1軸方向に対して斜めである。このため、図3の状態ST2のように、鉛直のX1軸方向において、複数の第二工具T2を保持したバック刃物台50を複数の第一工具T1と重ならない位置にすることができる。この位置関係により、図5で示したように、Z1軸方向において、複数の第二工具T2を保持したバック刃物台50のうち複数の第二工具T2及び該複数の第二工具T2の延長線上にある部分(範囲R1)を複数の第一工具T1と重なりがある位置にすることができる。
図5に示すバック刃物台50は、支持台30の側部31に取り付けられている。これにより、バック刃物台50の背後の隙間が無くなり、バック刃物台50の背後に切り屑が堆積せず、切り屑の回収性能が向上する。従って、本具体例は、バック刃物台周辺の切り屑を回収し易くすることができる。
また、バック刃物台50の背後の隙間が無くなることにより、Z1,Z2軸方向においてメイン刃物台40の加工点とバック刃物台50の加工点とが近付く。これにより、本具体例は、Z2軸方向における背面主軸台20のストロークを短くすることができ、背面主軸台20の周辺を構成する構造物を小さくすることができ、機械自体のサイズを小さくすることができ、コストを下げることができる。
さらに、図11で示した比較例のように、正面主軸11の中心線AX1から作業者Wrの方へ水平に第二工具T2が並んでいると、段取り等の作業時、奥にあるガイドブッシュ等へのアクセスに第二工具T2が邪魔となることがある。
一方、図7に示す本具体例のように、正面主軸11の中心線AX1よりも低い位置に第二工具T2が並んでいると、作業者Wrが段取り等の作業を行う時、奥にあるガイドブッシュ15等にアクセスし易く、作業性が良い。また、バック刃物台50の第二工具T2の位置から正面主軸11の中心線AX1までの水平距離L1が図11に示す比較例の場合の水平距離L9よりも短くなるので、この点でも段取り等の作業性が向上する。
(4)変形例:
本技術は、種々の変形例が考えられる。
例えば、本技術を適用可能な旋盤は、ガイドブッシュが無く主軸に把持されるワークを加工する旋盤でもよい。
バック刃物台50は、背面主軸21の中心線AX2と直交し、且つ、X2軸方向とは異なる制御軸方向へ移動可能でもよい。この場合、バック刃物台50に第二工具T2の並びを2列以上配置することができる。また、X2軸方向においてバック刃物台50に保持される第二工具T2は、一つでもよい。
正面主軸台がZ1軸方向へ移動しない場合でも、例えば、主軸中心線を合わせた背面主軸でワークを把持して背面主軸台をZ2軸方向へ移動させることにより、ワークをZ1軸方向へ移動させて加工することができる。また、背面主軸台がZ2軸方向へ移動しない場合でも、例えば、主軸中心線を合わせた正面主軸でワークを把持して正面主軸台をZ1軸方向へ移動させることにより、ワークをZ2軸方向へ移動させて加工することができる。メイン刃物台がX1軸方向へ移動しない場合でも、例えば、正面主軸台をX1軸方向へ移動させることにより、ワークを加工することができる。いずれの場合も、本技術に含まれる。
バック刃物台の取り付け箇所は、支持台の側部に限定されず、基台の上面等でもよい。基台上に取り付けられたバック刃物台の背後の隙間が無くなると、バック刃物台の背後に切り屑が堆積せず、切り屑の回収性能が向上する。また、支持台の側部とバック刃物台との間に隙間があっても、この隙間が図10で示したような広い隙間CL9よりも狭くなれば、支持台の側部とバック刃物台との間に切り屑が入り難くなる。従って、本態様1は、バック刃物台周辺の切り屑を回収し易くする効果が得られる。
尚、メイン刃物台に第三工具T3と第四工具T4の少なくとも一方が無くても、バック刃物台周辺の切り屑を回収し易くするという基本的効果が得られる。
(5)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、刃物台周辺の切り屑を回収し易い旋盤等の技術を提供することができる。むろん、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…旋盤、2…基台、
10,20…主軸台、10z,20x,20z…送り機構、
11,21…主軸、15…ガイドブッシュ、
30…支持台、31…側部、
40,50…刃物台、40x,40y…送り機構、
41…本体部、42…延長部、41a,42a,51…対向面、
AX1,AX2…中心線、
B1〜B4…境界、R1…範囲、
T1〜T4…工具、
U2…刃物台駆動部、U3…主軸台駆動部、
W0,W1,W2…ワーク、W1a…先端。

Claims (3)

  1. ワークを把持する第一主軸を設けた第一主軸台と、
    前記第一主軸から突出しているワークを加工する複数の第一工具を保持する第一刃物台と、
    前記第一主軸から突出しているワークの先端よりも前記第一主軸側にある側部において前記第一刃物台を移送可能に支持する支持台と、
    前記第一主軸の中心線に直交する第一軸方向へ前記第一刃物台を移動させる第一刃物台駆動部と、
    前記第一主軸に対向する位置において前記第一主軸からワークを受け取る第二主軸を設けた第二主軸台と、
    前記第一主軸の中心線に直交し、且つ、前記第一軸方向に対して斜めの第二軸方向へ前記第二主軸台を移動させる第二主軸台駆動部と、
    前記第二主軸に把持されているワークを加工する第二工具を保持し、前記支持台に固定された第二刃物台と、を備え、
    前記複数の第一工具は、前記第一軸方向へ並べられ、
    前記第一主軸の中心線及び前記第一軸方向に直交する方向を第三軸方向として、
    前記第二工具を保持した前記第二刃物台は、前記第三軸方向において前記複数の第一工具と重ならない位置にあり、且つ、前記第一主軸の中心線方向において前記第二工具及び該第二工具の延長線上にある部分が前記複数の第一工具と重なりがある位置にある、旋盤。
  2. 前記第一刃物台は、前記第二工具を保持した前記第二刃物台と前記第一軸方向において重ならない位置にある第三工具を保持し、
    前記第二工具を保持した前記第二刃物台は、前記第三軸方向において前記第三工具と重なり得る位置にある、請求項1に記載の旋盤。
  3. 前記第一主軸から突出しているワークを通して支持するガイドブッシュをさらに備え、
    前記第一刃物台駆動部は、前記第一軸方向に加えて前記第三軸方向へ前記第一刃物台を移動させる、請求項1又は請求項2に記載の旋盤。
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