JP2555226Y2 - 長尺物専用自動加工装置のワーククランプ装置 - Google Patents
長尺物専用自動加工装置のワーククランプ装置Info
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- JP2555226Y2 JP2555226Y2 JP6311492U JP6311492U JP2555226Y2 JP 2555226 Y2 JP2555226 Y2 JP 2555226Y2 JP 6311492 U JP6311492 U JP 6311492U JP 6311492 U JP6311492 U JP 6311492U JP 2555226 Y2 JP2555226 Y2 JP 2555226Y2
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- Japan
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- work
- jig
- processing
- holding surface
- long
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、長尺物に丸穴、長穴等
や切欠を加工するのに好適な長尺物専用自動加工装置に
おいてワーク(工作物)を加工する際に、ワークを受台
に支持固定するためのワーククランプ装置に関するもの
である。
や切欠を加工するのに好適な長尺物専用自動加工装置に
おいてワーク(工作物)を加工する際に、ワークを受台
に支持固定するためのワーククランプ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばアルミサッシ枠や木材
等の長尺物に丸穴や長穴等を加工するには、手動により
長尺物を汎用加工機にセットし、熟練作業者が加工状態
を観察しながらこれらの加工を行なっていた。しかし、
このような加工装置では一つの加工が終了する度に、長
尺物を移動させあるいは長尺物の加工面を変え、再び長
尺物を所定の位置にセットし次の加工作業を行なう必要
があり、作業能率が悪いばかりか加工精度も良くない等
の問題点があった。
等の長尺物に丸穴や長穴等を加工するには、手動により
長尺物を汎用加工機にセットし、熟練作業者が加工状態
を観察しながらこれらの加工を行なっていた。しかし、
このような加工装置では一つの加工が終了する度に、長
尺物を移動させあるいは長尺物の加工面を変え、再び長
尺物を所定の位置にセットし次の加工作業を行なう必要
があり、作業能率が悪いばかりか加工精度も良くない等
の問題点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】こうした問題点を解決
するために、これまでに多くの工場ではNC加工機が導
入され、種々の加工を精度良く行なうことができるよう
になっている。しかし、このNC加工機は様々な加工作
業を精度良く且つ能率良く行なう上で大変便利な装置で
あるが、例えばアルミサッシ枠や木材等の長尺物に丸穴
や長穴等を加工する比較的単純な作業を短時間で行なう
には装置が大袈裟すぎて不向きであり、更に中年以上の
作業者の中にはコンピュータ拒否症も多く複雑な入力手
続きを必要とするNC加工機は敬遠され勝ちである。こ
のため最近では、装置の価格が比較的安くかつ作業効率
の向上を図ることができる専用加工機が開発されてきて
いる。
するために、これまでに多くの工場ではNC加工機が導
入され、種々の加工を精度良く行なうことができるよう
になっている。しかし、このNC加工機は様々な加工作
業を精度良く且つ能率良く行なう上で大変便利な装置で
あるが、例えばアルミサッシ枠や木材等の長尺物に丸穴
や長穴等を加工する比較的単純な作業を短時間で行なう
には装置が大袈裟すぎて不向きであり、更に中年以上の
作業者の中にはコンピュータ拒否症も多く複雑な入力手
続きを必要とするNC加工機は敬遠され勝ちである。こ
のため最近では、装置の価格が比較的安くかつ作業効率
の向上を図ることができる専用加工機が開発されてきて
いる。
【0004】専用加工機は、ワークの形状や加工作業が
限定されるため、加工機そのものの構成が比較的簡略化
されており、更に工具の動きも比較的単純であることか
ら、特に熟練を要することなくだれでもが簡単に能率よ
く加工作業を実行できる。しかし、こうした専用加工機
であっても、加工物を専用加工機にセットするためには
相変わらず作業者による作業が必要となり、作業の効率
化の面でまだまだ改善すべき点が多い。とくに、一旦専
用加工機にセットした加工物の加工面を変える場合に
は、ある面の加工が終了した時点で作業者によって別の
加工面にセットしなおす必要があり、加工作業の完全自
動化を進める上で大きな問題となっている。
限定されるため、加工機そのものの構成が比較的簡略化
されており、更に工具の動きも比較的単純であることか
ら、特に熟練を要することなくだれでもが簡単に能率よ
く加工作業を実行できる。しかし、こうした専用加工機
であっても、加工物を専用加工機にセットするためには
相変わらず作業者による作業が必要となり、作業の効率
化の面でまだまだ改善すべき点が多い。とくに、一旦専
用加工機にセットした加工物の加工面を変える場合に
は、ある面の加工が終了した時点で作業者によって別の
加工面にセットしなおす必要があり、加工作業の完全自
動化を進める上で大きな問題となっている。
【0005】本考案者等は、上述の問題点を解決するた
めに、ワークを専用加工機にセットした状態でワークの
加工面を自動的に変えることができるようにした長尺物
専用加工機のワーククランプ装置を提案(実願平4−2
8200号)し、これによって、作業者の手作業による
加工面の変更を不要とし、作業効率を一段と向上できる
ようにすると共に、未熟練者であっても長尺物の加工を
極めて単純な操作で比較的精度良く行なうことができる
ようになった。
めに、ワークを専用加工機にセットした状態でワークの
加工面を自動的に変えることができるようにした長尺物
専用加工機のワーククランプ装置を提案(実願平4−2
8200号)し、これによって、作業者の手作業による
加工面の変更を不要とし、作業効率を一段と向上できる
ようにすると共に、未熟練者であっても長尺物の加工を
極めて単純な操作で比較的精度良く行なうことができる
ようになった。
【0006】しかし、上述の長尺物専用加工機のワーク
クランプ装置は、ワークを保持したままワーククランプ
装置そのものを回転させ、これによってワークの加工面
を変えるようにしたものであるため加工面に制約が生
じ、専用加工機にワークをセットした状態でワークの全
周にある加工面を連続的に加工することができなかっ
た。そこで、本考案は、上述した長尺物専用加工機のワ
ーククランプ装置を更に改善し、いかなる断面を有する
ワークであっても、ワークを長尺物専用加工機にセット
した後は、ワーク全周囲のいかなる加工面を選択した状
態の後でも、ワークをしっかりと保持固定できる効率的
なワーククランプ装置を提案せんとするものであり、こ
れにより、長尺物の加工の自動化、加工効率の一層の向
上を図るものである。
クランプ装置は、ワークを保持したままワーククランプ
装置そのものを回転させ、これによってワークの加工面
を変えるようにしたものであるため加工面に制約が生
じ、専用加工機にワークをセットした状態でワークの全
周にある加工面を連続的に加工することができなかっ
た。そこで、本考案は、上述した長尺物専用加工機のワ
ーククランプ装置を更に改善し、いかなる断面を有する
ワークであっても、ワークを長尺物専用加工機にセット
した後は、ワーク全周囲のいかなる加工面を選択した状
態の後でも、ワークをしっかりと保持固定できる効率的
なワーククランプ装置を提案せんとするものであり、こ
れにより、長尺物の加工の自動化、加工効率の一層の向
上を図るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本考案の長尺物
専用自動加工装置のワークプランプ装置は、ワーク11
の保持面に対応する複数の治具22を有し、かつ、ワー
ク11の加工面が変更されることによりワークの保持面
が変更した際にその保持面に適した治具22を選択でき
る一対の治具ホルダーとを備え、ワーク11の加工面が
変更されても、ワークの保持面に対応した治具22によ
り常にワークを確実に保持できるようにしたことを特徴
とするものであり、これによって長尺物の加工を極めて
単純な操作で比較的精度良く行なうことができるもので
ある。
専用自動加工装置のワークプランプ装置は、ワーク11
の保持面に対応する複数の治具22を有し、かつ、ワー
ク11の加工面が変更されることによりワークの保持面
が変更した際にその保持面に適した治具22を選択でき
る一対の治具ホルダーとを備え、ワーク11の加工面が
変更されても、ワークの保持面に対応した治具22によ
り常にワークを確実に保持できるようにしたことを特徴
とするものであり、これによって長尺物の加工を極めて
単純な操作で比較的精度良く行なうことができるもので
ある。
【0008】
【作用】長尺物専用自動加工装置のワーク受け台8上
に、ワーク11の最初の加工面が上になるように載置
し、ワーク11の両端をワーク支持装置12により支持
する。ワーククランプ装置9が、ガイドレール10に沿
って移動させられ、ハンドル25を操作して位置決め固
定される。次いでワーククランプ装置9のシリンダ29
を作動して、治具22を互いに接近させワークの両側面
を保持固定する。こうして、長尺物専用自動加工装置の
本体1上に、ワーク11が確実に保持される。
に、ワーク11の最初の加工面が上になるように載置
し、ワーク11の両端をワーク支持装置12により支持
する。ワーククランプ装置9が、ガイドレール10に沿
って移動させられ、ハンドル25を操作して位置決め固
定される。次いでワーククランプ装置9のシリンダ29
を作動して、治具22を互いに接近させワークの両側面
を保持固定する。こうして、長尺物専用自動加工装置の
本体1上に、ワーク11が確実に保持される。
【0009】加工開始の指示により長尺物専用自動加工
装置は記憶装置からの情報を必要に応じて呼出ながら長
尺物の最初の加工面に対して加工を実行する。最初の加
工面にたいする加工が終了すると、ワーククランプ装置
9のシリンダ29を作動させてワーク11を治具22か
ら開放する。次いでワーク支持装置12を作動させて次
の加工面が上になるようにワーク11を回転させる。こ
れと共にワーククランプ装置9のアクチュエータ46が
作動し、回転軸47の回転により、スパイラルギヤ4
6、49を介して軸32を回転する。回転軸32の回転
により次のワーク11の保持面に対応する治具22が、
ワーク11側に移動してくる。この時治具サポート33
に取り付けた分割確認ドック37を分割確認センサ38
で検知し、次の治具22が正しくワーク保持面に対向し
ているか否かを判断する。次の治具22が正しくワーク
保持面に対向しているとシリンダ42が作動し、ストッ
パ41が位置決め板39の溝40内に嵌合され、ついで
ワーククランプ装置9のシリンダ29を作動させてワー
ク11を変更後の治具22により保持固定する。
装置は記憶装置からの情報を必要に応じて呼出ながら長
尺物の最初の加工面に対して加工を実行する。最初の加
工面にたいする加工が終了すると、ワーククランプ装置
9のシリンダ29を作動させてワーク11を治具22か
ら開放する。次いでワーク支持装置12を作動させて次
の加工面が上になるようにワーク11を回転させる。こ
れと共にワーククランプ装置9のアクチュエータ46が
作動し、回転軸47の回転により、スパイラルギヤ4
6、49を介して軸32を回転する。回転軸32の回転
により次のワーク11の保持面に対応する治具22が、
ワーク11側に移動してくる。この時治具サポート33
に取り付けた分割確認ドック37を分割確認センサ38
で検知し、次の治具22が正しくワーク保持面に対向し
ているか否かを判断する。次の治具22が正しくワーク
保持面に対向しているとシリンダ42が作動し、ストッ
パ41が位置決め板39の溝40内に嵌合され、ついで
ワーククランプ装置9のシリンダ29を作動させてワー
ク11を変更後の治具22により保持固定する。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。図1は本考案の実施例に係る長尺物専用自動加工
装置の全体側面図、図2は同装置の平面図である。
する。図1は本考案の実施例に係る長尺物専用自動加工
装置の全体側面図、図2は同装置の平面図である。
【0011】図1、図2において1は長尺物専用自動加
工装置の本体であり、2は台座であり、この台座2上に
は後述する工具支持体3が設けられている。台座2は図
示せぬ移動機構により本体1に対して図1中に矢印で示
すX方向に往復移動自在に支持されており、該移動機構
はテレスコピック状のカバー体4によってカバーされて
いる。
工装置の本体であり、2は台座であり、この台座2上に
は後述する工具支持体3が設けられている。台座2は図
示せぬ移動機構により本体1に対して図1中に矢印で示
すX方向に往復移動自在に支持されており、該移動機構
はテレスコピック状のカバー体4によってカバーされて
いる。
【0012】図1に示すように台座2上に設けられたガ
イドレール5には、工具支持体3が紙面に対して垂直方
向に(図2中のY軸方向)に往復移動自在に支持されて
おり、この移動機構にもテレスコピック式のカバー6が
設けられている。更に、工具支持体3にはドリル等の工
具を保持する工具保持体7が図1中Z方向に往復移動自
在に設けられている。工具支持体3が台座2と共にX軸
方向に往復移動するとテレスコピック状のカバー4もそ
れに連れて伸縮し、これによって、移動機構は加工屑等
から保護される。更に、工具支持体3が台座2上のガイ
ドレール5上を移動するとテレスコピック状のカバー6
もそれに連れて伸縮し、これによって、ガイドレールは
加工屑等から保護される。
イドレール5には、工具支持体3が紙面に対して垂直方
向に(図2中のY軸方向)に往復移動自在に支持されて
おり、この移動機構にもテレスコピック式のカバー6が
設けられている。更に、工具支持体3にはドリル等の工
具を保持する工具保持体7が図1中Z方向に往復移動自
在に設けられている。工具支持体3が台座2と共にX軸
方向に往復移動するとテレスコピック状のカバー4もそ
れに連れて伸縮し、これによって、移動機構は加工屑等
から保護される。更に、工具支持体3が台座2上のガイ
ドレール5上を移動するとテレスコピック状のカバー6
もそれに連れて伸縮し、これによって、ガイドレールは
加工屑等から保護される。
【0013】本体1には、ワークを支持する3台のワー
ク受け台8と本考案の主題となる4台のワーククランプ
装置9が設けられており、ワーククランプ装置9は本体
上に配置したガイドレール10上をそれぞれが図1中X
軸方向に往復移動自在に構成されている。このワークク
ランプ装置9は後にその詳細を説明するが、如何なる断
面を有するワーク11であっても、本体1上の受け台8
上に載置した状態でワークの両側面を確りと位置ぎめ固
定できる装置である。また、本体にはワーク11の両端
を支持固定するためのワーク支持装置12が設けられて
おり、ワーク11はこのワーク支持装置12のピン13
によってその両端が支持され、駆動機構によってワーク
支持装置を回転することによりワークをその軸回りに3
60度回転できるようになっている。このワーク支持装
置12の作動でワークの加工面を選択できることにな
る。
ク受け台8と本考案の主題となる4台のワーククランプ
装置9が設けられており、ワーククランプ装置9は本体
上に配置したガイドレール10上をそれぞれが図1中X
軸方向に往復移動自在に構成されている。このワークク
ランプ装置9は後にその詳細を説明するが、如何なる断
面を有するワーク11であっても、本体1上の受け台8
上に載置した状態でワークの両側面を確りと位置ぎめ固
定できる装置である。また、本体にはワーク11の両端
を支持固定するためのワーク支持装置12が設けられて
おり、ワーク11はこのワーク支持装置12のピン13
によってその両端が支持され、駆動機構によってワーク
支持装置を回転することによりワークをその軸回りに3
60度回転できるようになっている。このワーク支持装
置12の作動でワークの加工面を選択できることにな
る。
【0014】14はこの長尺物専用自動加工装置を操作
するための操作盤である。この操作盤14からの入力デ
ータによって、本体1に設けられている制御装置15
は、所定のプログラムによって工具支持体3を台座2と
共に本体1上を図1、2中のX軸方向に、また工具支持
体3は台座に設けられたガイドレール5上をY軸方向に
移動し、所定の位置で停止し、工具保持体7を図1中の
Z方向に移動し、ワーク11の第1の加工面に、丸穴や
角穴等の所定の加工を実行する。ワーク11の第1の加
工面の加工が終了すると、次に制御装置15からの指示
により、ワーククランプ装置9がワーク11を開放し、
続いてワーク支持装置12が作動されて、ワークの第2
の加工面が選択される。この状態で再びワーククランプ
装置9がワークを保持固定し、上述した第1の加工面と
同様に第2の加工面に対する加工が実行される。以下同
様に次々にワーク周囲の加工面が加工される。
するための操作盤である。この操作盤14からの入力デ
ータによって、本体1に設けられている制御装置15
は、所定のプログラムによって工具支持体3を台座2と
共に本体1上を図1、2中のX軸方向に、また工具支持
体3は台座に設けられたガイドレール5上をY軸方向に
移動し、所定の位置で停止し、工具保持体7を図1中の
Z方向に移動し、ワーク11の第1の加工面に、丸穴や
角穴等の所定の加工を実行する。ワーク11の第1の加
工面の加工が終了すると、次に制御装置15からの指示
により、ワーククランプ装置9がワーク11を開放し、
続いてワーク支持装置12が作動されて、ワークの第2
の加工面が選択される。この状態で再びワーククランプ
装置9がワークを保持固定し、上述した第1の加工面と
同様に第2の加工面に対する加工が実行される。以下同
様に次々にワーク周囲の加工面が加工される。
【0015】なお、この時のワーククランプ装置9、ワ
ーク支持装置12の作動状態も全てプログラムにより制
御装置15に入力されており、ワークを長尺物専用加工
機にセットした後は全て自動で行われる。また上述した
X軸、Y軸、Z軸方向への工具保持体の移動機構やワー
ククランプ装置9、ワーク支持装置12に関連した制御
システムは本考案の本旨ではないのでここではその詳細
な説明は省略する。
ーク支持装置12の作動状態も全てプログラムにより制
御装置15に入力されており、ワークを長尺物専用加工
機にセットした後は全て自動で行われる。また上述した
X軸、Y軸、Z軸方向への工具保持体の移動機構やワー
ククランプ装置9、ワーク支持装置12に関連した制御
システムは本考案の本旨ではないのでここではその詳細
な説明は省略する。
【0016】〔ワーククランプ装置の構成〕 ワーククランプ装置9は図3に示すような断面を有する
ワークを加工する際に、ワークの両面をしっかりと保持
固定するための装置である。このワーククランプ装置9
は、加工時におけるワークの左右の面をしっかりと保持
できるように、保持するワーク面に合う形状の治具を複
数有しており、これらの治具を保持面に対応して選択使
用することによりワークを保持固定できるようになって
いる。具体的には、図3に示すような複雑な断面を有す
るワークを加工する際に、ワーク11の加工面が変わる
とその度にワークを保持固定する治具も変更され、ワー
クの保持面の変化に対応して、その都度その面にあった
治具を選択使用できるようになっている。
ワークを加工する際に、ワークの両面をしっかりと保持
固定するための装置である。このワーククランプ装置9
は、加工時におけるワークの左右の面をしっかりと保持
できるように、保持するワーク面に合う形状の治具を複
数有しており、これらの治具を保持面に対応して選択使
用することによりワークを保持固定できるようになって
いる。具体的には、図3に示すような複雑な断面を有す
るワークを加工する際に、ワーク11の加工面が変わる
とその度にワークを保持固定する治具も変更され、ワー
クの保持面の変化に対応して、その都度その面にあった
治具を選択使用できるようになっている。
【0017】以下、ワーククランプ装置9の構造を、図
4〜図10を参照して説明する。はじめに、このワーク
クランプ装置9の概略構成を説明すると、図4はワーク
クランプ装置の正面図、図5は不要部分を取り除いたワ
ーククランプ装置の平面図、図6はワーククランプ装置
の側面図である。図4においてワーククランプ装置9
は、フレーム20を有しており、同フレーム20の下面
にはガイド21が取り付けられている。前記ガイド21
は本体1上に敷設された2本ガイドレール10上を図面
に対して垂直方向に移動自在に支持されている。フレー
ム20の下面にはフレーム20を固定するためのハンド
ル25(図1参照)が設けられており、このハンドル2
5を操作することにより、フレーム20をガイドレール
10に対して任意の位置で固定することができる。ワー
ククランプ装置9はワーク11の両側面を保持固定する
一対の離接自在な治具22を有しており、この一対の治
具22の接近により、ワーク11を保持固定することが
できるようになっている。また、前記治具22は、ワー
ク11のある面の加工が終了し次の加工面に変化した時
に、後述するようにその時のワーク11の保持面に対応
して変えることができる。
4〜図10を参照して説明する。はじめに、このワーク
クランプ装置9の概略構成を説明すると、図4はワーク
クランプ装置の正面図、図5は不要部分を取り除いたワ
ーククランプ装置の平面図、図6はワーククランプ装置
の側面図である。図4においてワーククランプ装置9
は、フレーム20を有しており、同フレーム20の下面
にはガイド21が取り付けられている。前記ガイド21
は本体1上に敷設された2本ガイドレール10上を図面
に対して垂直方向に移動自在に支持されている。フレー
ム20の下面にはフレーム20を固定するためのハンド
ル25(図1参照)が設けられており、このハンドル2
5を操作することにより、フレーム20をガイドレール
10に対して任意の位置で固定することができる。ワー
ククランプ装置9はワーク11の両側面を保持固定する
一対の離接自在な治具22を有しており、この一対の治
具22の接近により、ワーク11を保持固定することが
できるようになっている。また、前記治具22は、ワー
ク11のある面の加工が終了し次の加工面に変化した時
に、後述するようにその時のワーク11の保持面に対応
して変えることができる。
【0018】以下、ワーククランプ装置9を構成する各
部分についてその詳細を説明する。フレーム20は図
4、図5に示すように上面が開放された長方形の箱型に
形成されており、その長手方向の壁体の上面には図5に
示すようにレール23が配置されている。更にフレーム
20の底面にはワークを加工した時の生じる切削屑を排
出するための楕円形をした穴24が形成されている。
前記レール23にはガイド27を介して一対のスライド
プレート26が支持されている(なお、図5は一方のス
ライドプレートを取り除いた状態を示している)。それ
ぞれのスライドプレート26の下面には連結部材28が
設けられており、この連結部材28はフレーム20の底
面に固定されたシリンダ29に自在継ぎ手30を介して
連結されている。このため、シリンダ29を伸縮させる
ことにより、スライドプレート26は互いに離接するこ
とができることになる。
部分についてその詳細を説明する。フレーム20は図
4、図5に示すように上面が開放された長方形の箱型に
形成されており、その長手方向の壁体の上面には図5に
示すようにレール23が配置されている。更にフレーム
20の底面にはワークを加工した時の生じる切削屑を排
出するための楕円形をした穴24が形成されている。
前記レール23にはガイド27を介して一対のスライド
プレート26が支持されている(なお、図5は一方のス
ライドプレートを取り除いた状態を示している)。それ
ぞれのスライドプレート26の下面には連結部材28が
設けられており、この連結部材28はフレーム20の底
面に固定されたシリンダ29に自在継ぎ手30を介して
連結されている。このため、シリンダ29を伸縮させる
ことにより、スライドプレート26は互いに離接するこ
とができることになる。
【0019】次に図7を参照してワーク11の片面を保
持するクランプ装置の構成を説明をする。スライドプレ
ート26の上面にはベアリングホルダー31がボルトに
より固定されており、このベアリングホルダー31には
スライドプレート26に形成された孔を貫通して軸32
が軸支されている。軸32の上端部には治具サポート3
3が適宜手段で固定されている(この例ではパワーホル
ダにより両者を固定している)。治具サポート33は、
図10に示すように4面の治具保持面34を有してお
り、この治具保持面34には逆台形をした突起35が形
成してある。一方、前記治具サポート33に保持される
各治具22の裏面には前記突起35に嵌合する溝が形成
されており、図7に示すように治具22をストッパ36
に当接するまで前記突起35に嵌合することにより、治
具22を治具サポート33に保持固定できる。また、治
具サポート33には分割確認ドック37が設けてあ、こ
の分割確認ドック37を図6中の分割確認センサ38で
確認することにより、治具サポート33に保持されてい
る複数の治具のうちどの治具がワーク11に対向してい
るかを確認できるようになっている。
持するクランプ装置の構成を説明をする。スライドプレ
ート26の上面にはベアリングホルダー31がボルトに
より固定されており、このベアリングホルダー31には
スライドプレート26に形成された孔を貫通して軸32
が軸支されている。軸32の上端部には治具サポート3
3が適宜手段で固定されている(この例ではパワーホル
ダにより両者を固定している)。治具サポート33は、
図10に示すように4面の治具保持面34を有してお
り、この治具保持面34には逆台形をした突起35が形
成してある。一方、前記治具サポート33に保持される
各治具22の裏面には前記突起35に嵌合する溝が形成
されており、図7に示すように治具22をストッパ36
に当接するまで前記突起35に嵌合することにより、治
具22を治具サポート33に保持固定できる。また、治
具サポート33には分割確認ドック37が設けてあ、こ
の分割確認ドック37を図6中の分割確認センサ38で
確認することにより、治具サポート33に保持されてい
る複数の治具のうちどの治具がワーク11に対向してい
るかを確認できるようになっている。
【0020】また、治具サポート33を保持する前記軸
32には、図8に示すように位置決め板39が固定され
ており、この位置決め板39に形成した溝40内にスト
ッパ41を嵌合することにより、治具サポート33に保
持された治具22を位置決めすることができる。前記ス
トッパ41はスライドプレート26と一体のブロック4
3に摺動自在に軸支されており、且つ、シリンダ42に
より位置決め板39に形成した溝40内に出し入れする
ことができるようになっている。この時のシリンダの作
動も前述の制御装置15からの指令により自動的に行な
われる。
32には、図8に示すように位置決め板39が固定され
ており、この位置決め板39に形成した溝40内にスト
ッパ41を嵌合することにより、治具サポート33に保
持された治具22を位置決めすることができる。前記ス
トッパ41はスライドプレート26と一体のブロック4
3に摺動自在に軸支されており、且つ、シリンダ42に
より位置決め板39に形成した溝40内に出し入れする
ことができるようになっている。この時のシリンダの作
動も前述の制御装置15からの指令により自動的に行な
われる。
【0021】次に、治具サポート33に保持された治具
22をワーク11の保持面に合った治具に選択するため
の機構を説明する。図7において、スライドプレート2
6に一体に形成されているブロック43には、軸受44
を介して回転シャフト45が支持されている。回転シャ
フト45にはナット48がキーにより取り付けられてお
り、ナット48はモータ46によって回転させられる回
転軸47に対して回転不能にかつ軸方向には摺動自在に
取り付けられている。更に回転シャフト45には図7、
図9に示すようにキーを介してスパイラルギヤ46が取
り付けられており、前記スパイラルギヤ46は前記軸3
2に固定されているスパイラルギヤ49と噛み合ってい
る。このため、モータ46を回転させると、回転軸47
が回転し、スパイラルギヤ46、49を介して軸32も
回転して治具22を選択できるようになっている。ま
た、前述のスライドプレート26がシリンダ29により
図中左右方向に移動した時にはスパイラルギヤ46、4
9、軸32も一体となって回転軸47上を摺動しながら
移動することができる。
22をワーク11の保持面に合った治具に選択するため
の機構を説明する。図7において、スライドプレート2
6に一体に形成されているブロック43には、軸受44
を介して回転シャフト45が支持されている。回転シャ
フト45にはナット48がキーにより取り付けられてお
り、ナット48はモータ46によって回転させられる回
転軸47に対して回転不能にかつ軸方向には摺動自在に
取り付けられている。更に回転シャフト45には図7、
図9に示すようにキーを介してスパイラルギヤ46が取
り付けられており、前記スパイラルギヤ46は前記軸3
2に固定されているスパイラルギヤ49と噛み合ってい
る。このため、モータ46を回転させると、回転軸47
が回転し、スパイラルギヤ46、49を介して軸32も
回転して治具22を選択できるようになっている。ま
た、前述のスライドプレート26がシリンダ29により
図中左右方向に移動した時にはスパイラルギヤ46、4
9、軸32も一体となって回転軸47上を摺動しながら
移動することができる。
【0022】なお、前記モータ46は電動モータ、油圧
モータ等どのようなモータでもよく、要は軸47を回転
させることができる機能があればよい。更にスライドプ
レート26やストッパ41を動かすためのシリンダも、
油圧式に限定することなく電気式、油圧式、スクリュウ
ネジ等、同様の機能を奏することができるものであれば
いかなるものでもよいことは当然である。
モータ等どのようなモータでもよく、要は軸47を回転
させることができる機能があればよい。更にスライドプ
レート26やストッパ41を動かすためのシリンダも、
油圧式に限定することなく電気式、油圧式、スクリュウ
ネジ等、同様の機能を奏することができるものであれば
いかなるものでもよいことは当然である。
【0023】本考案に係る長尺物専用自動加工装置は上
記のような構成を有しており、この装置によるワークの
ベッドへの固定と加工は以下ようにして行なわれる。先
ず、長尺物専用自動加工装置のワーク受け台8上に、図
3に示すような複雑な断面形状を有するワーク11の最
初の加工面が上になるように載置し、ワーク11の両端
をワーク支持装置12により支持する。また、この時に
は4台のワーククランプ装置9の治具サポート33に
は、ワークの保持面に対応した治具22が取り付けられ
ている。ワーククランプ装置9が、ガイドレール10に
沿って移動させられ、ハンドル25を操作して位置決め
固定される。次いでワーククランプ装置9のシリンダ2
9を作動して、治具22を互いに接近させワークの両側
面を保持固定する。こうして、長尺物専用自動加工装置
の本体1上に、ワーク11が確実に保持される。
記のような構成を有しており、この装置によるワークの
ベッドへの固定と加工は以下ようにして行なわれる。先
ず、長尺物専用自動加工装置のワーク受け台8上に、図
3に示すような複雑な断面形状を有するワーク11の最
初の加工面が上になるように載置し、ワーク11の両端
をワーク支持装置12により支持する。また、この時に
は4台のワーククランプ装置9の治具サポート33に
は、ワークの保持面に対応した治具22が取り付けられ
ている。ワーククランプ装置9が、ガイドレール10に
沿って移動させられ、ハンドル25を操作して位置決め
固定される。次いでワーククランプ装置9のシリンダ2
9を作動して、治具22を互いに接近させワークの両側
面を保持固定する。こうして、長尺物専用自動加工装置
の本体1上に、ワーク11が確実に保持される。
【0024】これと並行して、操作盤14によって、作
業者が、長尺物に加工すべき加工情報(具体的には、丸
穴、角穴等の加工パターン、加工位置、加工寸法、使用
工具の情報)を長尺物専用自動加工装置に入力する。ま
た、ワーク11の加工面をどの様な順序で加工するかの
情報も入力する。その後、加工開始の指示により長尺物
専用自動加工装置は記憶装置からの情報を必要に応じて
呼出ながら長尺物の最初の加工面に対して加工を実行す
る。
業者が、長尺物に加工すべき加工情報(具体的には、丸
穴、角穴等の加工パターン、加工位置、加工寸法、使用
工具の情報)を長尺物専用自動加工装置に入力する。ま
た、ワーク11の加工面をどの様な順序で加工するかの
情報も入力する。その後、加工開始の指示により長尺物
専用自動加工装置は記憶装置からの情報を必要に応じて
呼出ながら長尺物の最初の加工面に対して加工を実行す
る。
【0025】最初の加工面に対する加工が終了すると、
ワーククランプ装置9のシリンダ29を作動させてワー
ク11を治具22から開放する。次いでワーク支持装置
12を作動させて次の加工面が上になるようにワーク1
1を回転させる。これと共にワーククランプ装置9のモ
ータ46が作動し、回転軸47の回転により、スパイラ
ルギヤ46、49を介して軸32を回転する(図7参
照)。回転軸32の回転により次のワーク11の保持面
に対応する治具22が、ワーク11側に移動してくる。
この時治具サポート33に取り付けた分割確認ドック3
7を分割確認センサ38で検知し、次の治具22が正し
くワーク保持面に対向しているか否かを判断する。次の
治具22が正しくワーク保持面に対向しているとシリン
ダ42が作動し、ストッパ41が位置決め板39の溝4
0内に嵌合される。次のワーク保持面に対応した治具2
2が以上なような操作でワーク側に位置した状態で、ワ
ーククランプ装置9のシリンダ29を作動させてワーク
11を治具22により保持固定する。
ワーククランプ装置9のシリンダ29を作動させてワー
ク11を治具22から開放する。次いでワーク支持装置
12を作動させて次の加工面が上になるようにワーク1
1を回転させる。これと共にワーククランプ装置9のモ
ータ46が作動し、回転軸47の回転により、スパイラ
ルギヤ46、49を介して軸32を回転する(図7参
照)。回転軸32の回転により次のワーク11の保持面
に対応する治具22が、ワーク11側に移動してくる。
この時治具サポート33に取り付けた分割確認ドック3
7を分割確認センサ38で検知し、次の治具22が正し
くワーク保持面に対向しているか否かを判断する。次の
治具22が正しくワーク保持面に対向しているとシリン
ダ42が作動し、ストッパ41が位置決め板39の溝4
0内に嵌合される。次のワーク保持面に対応した治具2
2が以上なような操作でワーク側に位置した状態で、ワ
ーククランプ装置9のシリンダ29を作動させてワーク
11を治具22により保持固定する。
【0026】引き続いて、長尺物専用自動加工装置は記
憶装置からの情報を必要に応じて呼出ながら長尺物の変
更後の加工面に対して加工を実行する。変更後の加工面
の加工が終了すると前述したと同様の手順で次の加工面
を上にし、再び治具22によりワーク11を保持固定し
加工を実行する。全ての加工面の加工が終了するとワー
ク11は長尺物専用加工機から取り外され、次のワーク
11と交換される。以上のように、本考案に係る長尺物
専用自動加工装置においては、ワークをセットするだけ
で、ワークの全周囲の加工面を自動的に加工でき、更
に、操作盤によって所定の数値を入力するだけで、自動
的に長尺物に対し所定の加工を精度よく施すことができ
る。
憶装置からの情報を必要に応じて呼出ながら長尺物の変
更後の加工面に対して加工を実行する。変更後の加工面
の加工が終了すると前述したと同様の手順で次の加工面
を上にし、再び治具22によりワーク11を保持固定し
加工を実行する。全ての加工面の加工が終了するとワー
ク11は長尺物専用加工機から取り外され、次のワーク
11と交換される。以上のように、本考案に係る長尺物
専用自動加工装置においては、ワークをセットするだけ
で、ワークの全周囲の加工面を自動的に加工でき、更
に、操作盤によって所定の数値を入力するだけで、自動
的に長尺物に対し所定の加工を精度よく施すことができ
る。
【0027】なお、上述の実施例中、治具サポート33
が4つの治具を保持選択できる構造として説明してある
が、治具サポートのサポート面を増減することで治具の
選択個数を自由に変更することができる。この場合位置
決め板39の溝40の個数もそれに合わせて変更する必
要がある。また、治具22の離接機構も図11に示すラ
ックピニオン式のものや電動モータなど種々のものを使
用できる。更に、実施例では工具は1軸スピンドルとし
て説明してあるが、複数の工具を保持するターレット型
の工具を使用したり、或いは、工具を自動的に交換でき
る機構を付加した装置でも同様の効果を奏することは言
うまでもない。
が4つの治具を保持選択できる構造として説明してある
が、治具サポートのサポート面を増減することで治具の
選択個数を自由に変更することができる。この場合位置
決め板39の溝40の個数もそれに合わせて変更する必
要がある。また、治具22の離接機構も図11に示すラ
ックピニオン式のものや電動モータなど種々のものを使
用できる。更に、実施例では工具は1軸スピンドルとし
て説明してあるが、複数の工具を保持するターレット型
の工具を使用したり、或いは、工具を自動的に交換でき
る機構を付加した装置でも同様の効果を奏することは言
うまでもない。
【0028】また、ワーククランプ装置は本実施例で
は、4台を装備したものについて説明したが、ワークク
ランプ装置は専用加工機の種類や大きさ等によってその
台数は自由に変更できるものであり、ワークを保持する
支持板の駆動装置も油圧モータあるいは電気モータなど
種々のものが適用できる。更に、ワーククランプ回転装
置もシリンダに限らず、電気モータ等を使用できる。ま
たワーク支持装置のクランプ機構もそのような機能があ
ればどのようなものでもよい。更に、ワークをワークク
ランプ装置9に固定する順序も種々の形態が可能であ
る。
は、4台を装備したものについて説明したが、ワークク
ランプ装置は専用加工機の種類や大きさ等によってその
台数は自由に変更できるものであり、ワークを保持する
支持板の駆動装置も油圧モータあるいは電気モータなど
種々のものが適用できる。更に、ワーククランプ回転装
置もシリンダに限らず、電気モータ等を使用できる。ま
たワーク支持装置のクランプ機構もそのような機能があ
ればどのようなものでもよい。更に、ワークをワークク
ランプ装置9に固定する順序も種々の形態が可能であ
る。
【0029】本考案はその精神また主要な特徴から逸脱
することなく、他の色々な形で実施することができる。
そのため前述の実施例は単なる例示に過ぎず、限定的に
解釈してはならない。更に、実用新案登録請求の範囲の
均等範囲に属する変形や変更は全て本考案の範囲内のも
のである。
することなく、他の色々な形で実施することができる。
そのため前述の実施例は単なる例示に過ぎず、限定的に
解釈してはならない。更に、実用新案登録請求の範囲の
均等範囲に属する変形や変更は全て本考案の範囲内のも
のである。
【0030】
【考案の効果】以上詳細に説明したように本考案に係る
長尺物専用自動加工装置によれば、ワークを専用加工機
に一旦セットした後は、ワークの加工面を全周囲にわた
って自動的にでき、更にワークの保持面に合った治具に
より常にしっかりと固定できるため、作業者の手作業に
よる加工面の変更を不要とし、作業効率を一段と向上で
きる。更に、実際の長尺物の加工作業に当たっては、操
作盤から所定寸法と工具情報など更には加工面の加工順
序を入力するだけで、誰でもが極めて簡単に長尺物の加
工を行なうことが可能になった。等々のすぐれた効果を
奏することができる。
長尺物専用自動加工装置によれば、ワークを専用加工機
に一旦セットした後は、ワークの加工面を全周囲にわた
って自動的にでき、更にワークの保持面に合った治具に
より常にしっかりと固定できるため、作業者の手作業に
よる加工面の変更を不要とし、作業効率を一段と向上で
きる。更に、実際の長尺物の加工作業に当たっては、操
作盤から所定寸法と工具情報など更には加工面の加工順
序を入力するだけで、誰でもが極めて簡単に長尺物の加
工を行なうことが可能になった。等々のすぐれた効果を
奏することができる。
【図1】本考案の実施例に係る長尺物専用自動加工装置
の全体側面図である。
の全体側面図である。
【図2】同装置の平面図である。
【図3】異形断面のワークを保持する時の説明図であ
る。
る。
【図4】ワーククランプ装置の正面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図4の側面図である。
【図7】ワーククランプ装置の要部拡大断面図である。
【図8】ワーククランプ装置の位置決め板の説明図であ
る。
る。
【図9】ワーククランプ装置の回転軸の回転機構図であ
る。
る。
【図10】ワーククランプ装置の治具ホルダーの平面図
である。
である。
【図11】ワーククランプ装置における治具を離接させ
るための他の機構の説明図である。
るための他の機構の説明図である。
1 本体 2 台座 3 工具支持体 9 ワーククランプ装置 11 ワーク 22 治具 33 治具ホルダー 39 位置決め板 41 ストッパ 46 アクチュエータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−116443(JP,A) 実公 昭16−8776(JP,Y1)
Claims (4)
- 【請求項1】 長尺物専用自動加工装置のワークプラン
プ装置であって、前記ワーククランプ装置9は、ワーク
11の保持面に対応する複数の治具22を有し、かつ、
ワーク11の加工面が変更されることによりワークの保
持面が変更した際にその保持面に適した治具22を選択
できる一対の治具ホルダーを備え、ワーク11の加工面
が変更されても、ワークの保持面に対応した治具22に
より常にワークを確実に保持できるようにしたことを特
徴とする長尺物専用自動加工装置のワークプランプ装
置。 - 【請求項2】 前記治具ホルダーは互いに離接自在に構
成されていると共に回転軸を中心に回転することによ
り、複数の治具の中からワーク保持面に適合した治具を
選択できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載
の長尺物専用自動加工装置のワークプランプ装置。 - 【請求項3】 前記治具ホルダーは回転軸を有し、該回
転軸は位置決め板39を有し、該位置決め板により、治
具の位置を位置決めできるようにしたことを特徴とする
請求項1又は請求項2に記載の長尺物専用自動加工装置
のワークプランプ装置。 - 【請求項4】 前記治具ホルダーは分割確認ドック37
を有し、前記分割確認ドック37を分割確認センサ38
で検知することにより、治具22が正しくワーク保持面
に対向しているか否かを判断できるようにしたことを特
徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の何れかに記
載の長尺物専用自動加工装置のワークプランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6311492U JP2555226Y2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 長尺物専用自動加工装置のワーククランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6311492U JP2555226Y2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 長尺物専用自動加工装置のワーククランプ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0617836U JPH0617836U (ja) | 1994-03-08 |
JP2555226Y2 true JP2555226Y2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=13219943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6311492U Expired - Lifetime JP2555226Y2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 長尺物専用自動加工装置のワーククランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555226Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012250332A (ja) * | 2011-06-06 | 2012-12-20 | Okamoto Machine Tool Works Ltd | 直動案内装置の直線案内レールの両面仕上げ研削装置および両面仕上げ研削方法 |
CN114260725A (zh) * | 2021-12-24 | 2022-04-01 | 广东普拉迪科技股份有限公司 | 一种保持工件形状的夹具装置 |
-
1992
- 1992-08-18 JP JP6311492U patent/JP2555226Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0617836U (ja) | 1994-03-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970722 |