JP6879793B2 - 電動バキューム - Google Patents

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本発明は、落ち葉等を吸い込んで集めるための電動バキュームに関する。
例えば下記特許文献1のような電動バキュームでは、ファンの回転によって空気流を発生させて落ち葉等の塵芥を吸い込む。吸い込んだ落ち葉はファンによって粉砕されて集塵袋へ送られる。集塵袋は通気性を有しており、粉砕された落ち葉は集塵袋で濾過されて集められる。しかしながら、集塵袋が通気性を有しているため、微細な粉塵が集塵袋の目を通過して周囲に拡散する。これに対して、集塵袋の目を細かくすると、目詰まりが起こりやすくなって吸引性能が低下しやすい。逆に、集塵袋の目を荒くすると目詰まりは起こりにくくなるものの微細な粉塵が飛散しやすくなる。
特許第3501750号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、微細な粉塵の飛散を抑制しつつ吸引性能の低下を防止できる電動バキュームを提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る電動バキュームは、空気流路の途中に、空気流を発生させると共に吸い込んだ落ち葉等の塵芥を粉砕して排気側に送るファンを備えた電動バキュームであって、ファンの排気側にサイクロン装置を備えていることを特徴とする。
該構成の電動バキュームにあっては、サイクロン装置が設けられているので、通気性を有しない非通気性のプラスチックフィルム製のゴミ袋を使用することができ、そのゴミ袋に塵芥を溜めることができる。従って、作業中に微細な粉塵が周囲に飛散しにくく、良好な作業環境で作業を行うことができる。また、溜まった塵芥を他のゴミ袋に移し替える必要がなくなり、溜まった塵芥をゴミ袋と共に廃棄処分することができる。そして、サイクロン装置を備えているので、吸引性能が低下しにくく、安定した吸引力で吸引作業を行うことができる。一方、吸い込んだ落ち葉等の塵芥はファンによって粉砕されて排気側へと送られる。ファンの排気側の塵芥はファンの吸気側の塵芥に比して小さくなっており、ファンの排気側の空気流路にサイクロン装置を設けることでサイクロン装置を小型化できる。
特に、バキューム本体には把持部が設けられ、該把持部の下側にサイクロン装置が設けられており、且つ、サイクロン装置の排気口が後側を向いていることが好ましい。尚、サイクロン装置の排気口が後側を向いているとは、サイクロン装置の排気口が真後ろを向いている場合のみならず、サイクロン装置の排気口が斜め上側を向いていてもよい。従って、サイクロン装置の中心軸は水平には限られず、前側が下側となり後側が上側となるように上下方向に傾斜していてもよい。更に、サイクロン装置の中心軸は左右方向に45度以下の角度で傾斜していてもよい。何れにしても、サイクロン装置の排気口が前側を向いていたり真上や真横を向いていたりするのではなく後側を向いていることが好ましい。そして、この構成によると、把持部の下側にサイクロン装置が位置しているので、作業者が把持部を把持して作業を行う際にサイクロン装置が邪魔になりにくい。また、吸い込む対象物である落ち葉等を前側に位置する吸気口から吸い込む際に、サイクロン装置が作業者の視界を妨げない。更には、排気口が後側を向く姿勢でサイクロン装置が配置されているので、例えば排気口が右側や左側を向く姿勢でサイクロン装置が配置されている構成に比して電動バキュームの横幅が大きくなりにくい。作業者は把持部を右手で把持する場合には電動バキュームの左側に立って作業を行い、把持部を左手で把持する場合には電動バキュームの右側に立って作業を行うことが多い。そのため、電動バキュームの横幅が大きくなると作業を行いにくくなるが、上記構成とすれば電動バキュームの横幅が大きくなりにくいので、操作性が良好なものとなる。しかも、排気口が右側や左側ではなく後側を向いているので、電動バキュームの左側や右側に立っている作業者に、サイクロン装置から排出される排気風が当たりにくい。
また、サイクロン装置はバキューム本体の取付部に着脱自在に取り付けられる構成であって、バキューム本体の取付部には、サイクロン装置と通気性の集塵袋とが交換可能に取り付けられる構成であることが好ましい。このようにサイクロン装置が着脱自在に構成されて通気性の集塵袋と交換可能な構成とすれば、サイクロン装置と通気性の集塵袋とを状況に応じて使い分けることができる。例えば、大量の落ち葉を集める場合には大容量の通気性の集塵袋を使用することで効率良く作業を行うことができ、また、通気性の集塵袋はサイクロン装置に比して軽量であるという利点もある。
以上のように、サイクロン装置を備えたので、非通気性のゴミ袋に塵芥を溜めることができ、微細な粉塵の飛散が抑制される。またサイクロン装置を備えることで、吸引性能の低下を防止できる。更に、ファンの排気側にサイクロン装置を設けることで小型のサイクロン装置を使用することができ、電動バキュームを小型軽量化できる。
本発明の一実施形態における電動バキュームを示す一部破断線を含む断面図。 同電動バキュームのサイクロンユニットを取り外した状態を示す一部破断線を含む断面図。 同電動バキュームに袋ユニットを取り付けた状態を示す一部破断線を含む断面図。 図1のA−A断面図。 同電動バキュームの要部を前側から見た図。 本発明の他の実施形態における電動バキュームを示す一部破断線を含む断面図。 図6のB−B断面図。
以下、本発明の一実施形態にかかる電動バキュームについて図1〜図5を参酌しつつ説明する。本実施形態の電動バキュームは、落ち葉等を吸引、粉砕して集めるバキューム機能(吸い込み機能)の他に、落ち葉等を地面の一箇所に集めるためのブロワ機能(吹き寄せ機能)も有していて、電動ブロワバキュームとも称されるものである。電動バキュームは、落ち葉等を吸い込むための空気流や落ち葉等に向けて送風するための空気流を発生させるためのファン5を備えていると共に、その空気流が通る空気流路を備えている。
電動バキュームは、図1〜図3のように吸気口10と、集塵用の排気口11と、ブロワ用の排気口12とを有していて、空気流路は、吸気口10と二つの排気口11,12との間を結んでいる。空気流路の途中にファン5が配置されている。ファン5はモータ4によって駆動され、ファン5が回転することで空気流が発生する。尚、図1〜図3では、モータ4やファン5の回転中心軸が前後方向に水平に延びている状態を図示しており、この状態を基準状態として以下説明する。但し、後述のようにダストケース70の底面が地面と略平行となるようにダストケース70を水平状態としたときが電動バキュームの基本となる吸い込み作業姿勢であって、その状態ではモータ4及びファン5の中心線は前側が下側となる前傾状態となる。尚、本実施形態では電源コード9を有する構成であるが、バッテリパックを備えたコードレスの構成であってもよい。
空気流路の途中にファン5が配置されていることから、空気流路は、ファン5よりも上流側の区間とファン5よりも下流側の区間に区分けされる。空気流路の全長のうちファン5より上流側の区間を吸気側の空気流路13と称し、空気流路のうちファン5より下流側の区間を排気側の空気流路と称する。吸気口10からファン5までの区間が吸気側の空気流路13であり、ファン5から集塵用の排気口11までの区間、及び、ファン5からブロワ用の排気口12までの区間が排気側の空気流路である。
排気側の空気流路は途中で二つに分岐していて、その一方は集塵用の排気口11に向い、他方はブロワ用の排気口12に向かう。排気側の空気流路3の分岐点には切替弁としての切替ドラム6が設けられている。切替ドラム6は左右方向の軸線回りに回転する構成であって、切替ドラム6を回転操作することでバキューム機能とブロワ機能を切り替えることができる。
切替ドラム6はファン5の下側に所定距離離間した位置に配置されており、排気側の空気流路は、ファン5から切替ドラム6までの間は一本の経路であって、切替ドラム6から下流側は二本に分岐している。切替ドラム6で二本に分岐した排気側の空気流路のうち、一方は集塵用の排気口11まで延びていて、他方はブロワ用の排気口12まで延びている。従って、排気側の空気流路は、ファン5から切替ドラム6までの共通区間14と、切替ドラム6から集塵用の排気口11までの集塵区間15と、切替ドラム6からブロワ用の排気口12までのブロワ区間16とから構成されている。図1〜図3は切替ドラム6を集塵側にセットした状態を示しており、ブロワ用の排気口へ向かうブロワ区間16は切替ドラム6によって遮断されていて、共通区間14を通ってきた空気流は全て集塵区間15へと流れて集塵用の排気口11へと向う。
電動バキュームは、バキューム本体1と該バキューム本体1の取付部20に着脱可能に装着される集塵ユニットとを備えている。集塵ユニットとしては、サイクロンユニット2と袋ユニット3とがあり、その何れもバキューム本体1の同じ取付部20に対して着脱自在に取り付けられるように構成されている。図1はバキューム本体1にサイクロンユニット2を取り付けた状態を示し、図2はそれを外した状態を示している。一方、図3はバキューム本体1に袋ユニット3を取り付けた状態を示している。このようにバキューム本体1は共用であって、バキューム本体1の一つの取付部20に、サイクロンユニット2と袋ユニット3のうちの一方を取り付けて使用することができる。
バキューム本体1は、図1〜図3のように後側から前側に向けて斜め下側に延びるノズル部21を備えており、ノズル部21の前部の下部には車輪7が配備されている。ノズル部21の内部の上部にはノズル部21に沿って吸気側の空気流路13が直線状に形成されており、ノズル部21の前端部の上部に吸気口10が開口している。吸気側の空気流路13の下側にはブロワ区間16が吸気側の空気流路13と並列的に延びており、ノズル部21の前端部の下部にブロワ用の排気口12が開口している。従って、吸気口10とブロワ用の排気口12は上下に並んでいる。
バキューム本体1の上部には、後側に位置するメインハンドル部22と、その前側に位置するサブハンドル部23を備えている。本実施形態においてメインハンドル部22とサブハンドル部23が把持部を構成する。サブハンドル部23はノズル部21の後端部の上側に位置し、メインハンドル部22はバキューム本体1の最後部に位置する。サブハンドル部23とメインハンドル部22の間の上面に、モータ4を作動、停止させるためのスイッチ27が設けられている。
メインハンドル部22の下側にモータ4が配置されている。モータ4は前後方向に延びる軸線回りに回転する。モータ4の前側にファン5が取り付けられていて、モータ4とファン5は同一線上にある。モータ4は、メインハンドル部22よりも前側に位置し、サブハンドル部23よりも後側に位置し、サブハンドル部23に対して斜め下側且つ後側に位置している。
モータ4及びファン5の回転中心軸に対してノズル部21は斜め下側に傾斜しており、ノズル部21の後端部の後側にファン5が位置している。ファン5の回転方向は、図4のように前側から見たときにおいて反時計回りであって、ファン5が回転すると、吸気口10から空気が吸い込まれてファン5に向かう。ファン5は、前側から来た空気を径方向外側に排出する構成になっていると共に、落ち葉等を粉砕することができるように構成されている。
図4のように、ファン5の周囲にはファン5の周囲を略一周分に亘って周回する空気流路が形成されている。該ファン5を周回する空気流路は、排気側の空気流路のうちの上流側の区間であって共通区間14となっている。共通区間14は、ファン5の回転方向に沿って徐々に大径となるように形成されている。詳細には、共通区間14は前側から見て右下の位置から反時計回りに徐々に大径化して左下の位置で最も大径となる。従って、共通区間14の断面積は、ファン5の回転方向に沿って徐々に増加してファン5の下側位置において最も大きくなっている。そして、共通区間14は、ファン5の下側位置において切替ドラム6に達する。切替ドラム6から下側に向けて短い長さで集塵区間15が延びていて、集塵用の排気口11が下側であって且つ斜め後方に開口している。上述したサイクロンユニット2や袋ユニット3が取り付けられる取付部20は、バキューム本体1の下部にあって、集塵用の排気口11の周囲に設けられている。一方、切替ドラム6からブロワ区間16が前側に向けて延びている。ブロワ区間16は、切替ドラム6を前側に出た後にやや上側に向かい、その後、ノズル部21に沿って前側に向けて徐々に下降している。ブロワ区間16は、ノズル部21の内部のうちの下部を占めている。尚、バキューム本体1の内部空間は、左右二つ割り構成のハウジングが互いに接合一体化されて形成される。
<サイクロンユニット2>
電動バキュームは、ファン5によって粉砕された落ち葉等の塵芥を濾過して集めるためのサイクロンユニット2を備えている。サイクロンユニット2は、取り付けホルダ50と、ユニット本体と、ダストケース70とを備えている。取り付けホルダ50は、サイクロンユニット2をバキューム本体1の取付部20に取り付けるための部材である。取り付けホルダ50は、前端部に位置する前側の係止部51と後端部に位置する後側の係止部52とを備えていて、前後二つの係止部51,52によってバキューム本体1の下部に着脱自在に取り付けられるように構成されている。前側の係止部51は、バキューム本体1の下部に設けられた前側の本体係止部24に係止されて、取り付け、取り外しの際に回動支点となる。後側の係止部52は後側の本体係止部25に係止され、押圧によって係止状態を解除できる構成となっている。サイクロンユニット2をバキューム本体1に着脱する際には、前側の係止部51を前側の本体係止部24に係止して、前側の係止部51を支点としてサイクロンユニット2を左右方向の軸線まわりに上下に回動させる。
ユニット本体は、サイクロン装置Sを備えたサイクロンユニット2の主要部分であって、取り付けホルダ50の下側にネジ等により取り付けられている。ユニット本体は、粉砕された落ち葉等の塵芥を濾過するためのものである。ユニット本体は、外筒部61を有するサイクロンハウジング60と、該サイクロンハウジング60に取り外し可能に装着される内筒体62とを備えている。本実施形態においてサイクロンハウジング60の外筒部61と内筒体62とからサイクロン装置Sが構成されている。サイクロンハウジング60は、取り付けホルダ50に取り付けられる。
サイクロンハウジング60は、バキューム本体1の集塵用の排気口11と接続される接続用開口部63を備えた外筒部61と、ダストケース70の上面開口部を覆うための蓋部64とを備えている。外筒部61は、その中心線の方向(軸線方向)が前後方向となり且つ前端が後端に対して下側に位置する前傾の傾斜姿勢で配置されている。従って、外筒部61はノズル部21と略平行に延びている。外筒部61は、全体としてモータ4の下側に位置すると共にメインハンドル部22及びサブハンドル部23の下側に位置しており、詳細には、外筒部61の後端部はメインハンドル部22の下側に位置し、外筒部61の前端部はサブハンドル部23の下側に位置している。外筒部61の両端部は何れも開口している。外筒部61の接続用開口部63は、外筒部61の後部であって且つ上部に形成されている。接続用開口部63は、集塵用の排気口11と対峙するため、上側であって且つ斜め前方に開口している。
内筒体62は外筒部61の後端部から外筒部61の内側に挿入される。内筒体62は、サイクロンハウジング60の外筒部61の内側に間隔をあけつつ同軸上に位置しており、内筒体62と外筒部61との間には筒状の空間が形成されている。従って、内筒体62もノズル部21と略平行に延びている。内筒体62は、一端閉塞、他端開口の筒体であって、閉塞側が前側となり、開口側が後側となるようにして外筒部61の内側に装着されている。内筒体62の後端部には環状の鍔部65が形成されており、該鍔部65が、内筒体62と外筒部61との間に形成された筒状の空間の後端部を閉塞する。内筒体62の周壁部66は閉塞側である前端部に向けて徐々に小径となるテーパ形状となっている。従って、外筒部61と内筒体62との間に形成された筒状の空間は、後側から前側に向けて徐々に拡がっている。内筒体62の周壁部66には多数の小孔67が形成されている一方、内筒体62の底面部である前壁部68には小孔67が形成されていない。内筒体62の周壁部66の大部分に小孔67が形成されているが、集塵用の排気口11及び外筒部61の接続用開口部63を介して送られてくる塵芥が小孔67に入らないようにするために、図4のように、周壁部66のうち後部であって且つ上部には、周壁部66の全周のうち小孔67が形成されていない領域がある。小孔67が形成されていない領域は、全周のうち接続用開口部63に面した部分である。内筒体62の前端部(前壁部68)は外筒部61の前端部と前後方向の位置が略同じになっている。
内筒体62の中心線及び外筒部61の中心線はサイクロン装置Sの中心線である。従って、サイクロン装置Sはノズル部21と略平行である。サイクロン装置Sの中心線の左右方向の位置は、ファン5の中心線の左右方向の位置と略同じである。より詳細には、図4のようにサイクロン装置Sの中心線の左右方向の位置は、ファン5の中心線の左右方向の位置に対して若干左右方向にオフセットしており、そのオフセットの方向は、電動バキュームを前側から見たときにおいて向かって左側である。上述のようにファン5は前側から見たとき反時計回りに回転し、ファン5を周回する共通区間14において空気流は前側から見て反時計回りに流れる。一方、サイクロン装置Sにおいては、外筒部61と内筒体62のとの間の筒状の空間を空気流が前側から見て時計回りに流れる。このようにファン5の回転方向及びファン5を周回する共通区間14における空気流の流れ方向と、サイクロン装置Sにおける空気流の流れ方向とは逆になっている。
そして、外筒部61と内筒体62との間の筒状の空間には集塵用の排気口11から空気流と共に粉砕された塵芥が送られる。塵芥は筒状の空間を空気と共に周回する。空気は内筒体62の周壁の小孔67を内側に通過して内筒体62の後端開口部から外部に排出される。このように内筒体62の後端開口部がサイクロン装置Sの排気口S1となる。塵芥は筒状の空間を螺旋を描くように周回しながら前側に向い、外筒部61の前端開口部から下方へ排出されてダストケース70内へ落下していく。
ダストケース70は、サイクロンハウジング60の蓋部64に下側から着脱自在に装着される。ダストケース70は、上面開口の有底のボックス形状であって、通気性を有していない非通気性のものであり、合成樹脂製が好ましい。本実施形態では前後方向に長い直方体形状である。上述のようにモータ4及びファン5の中心線を水平とした基準状態においては、ダストケース70は後方に所定角度傾斜した状態にある。但し、ダストケース70の底面が地面と略平行となるようにダストケース70を水平状態としたときが電動バキュームの基本となる吸い込み作業姿勢であって、その状態ではモータ4及びファン5の中心線は前側が下側となる傾斜状態となる。
ダストケース70の上端部には係止部71が前後一対設けられていて、サイクロンハウジング60の蓋部64にはそれに対応して係止部69が前後一対設けられている。ダストケース70の前後一対の係止部71を蓋部64の前後一対の係止部69にそれぞれ係止させることで、ダストケース70を蓋部64に装着できる。ダストケース70を蓋部64に装着することで、ダストケース70の上面開口部が蓋部64によって閉塞される。図1においてダストケース70を蓋部64から取り外した状態を二点鎖線で示している。
ダストケース70は、保形性を有しており、空の状態であってもそのボックス形状をそれ自身の剛性によって維持する。ダストケース70の少なくとも一部を透明として外部から内部が視認できるようにすることが好ましい。本実施形態では、ダストケース70の側壁部に透明な窓部72が設けられており、その窓部72から内部の状態を外部から視認可能となっている。ダストケース70の内側には非通気性のゴミ袋73が装着され、そのゴミ袋73に塵芥を溜めることができる。ゴミ袋73は汎用のものでもよいし専用のものでもよい。蓋部64からダストケース70を外すことでゴミ袋73を交換することができる。
<袋ユニット3>
図3にバキューム本体1に袋ユニット3を取り付けた状態を示している。袋ユニット3は、柔軟性及び通気性を有する布を主材料とした集塵袋80と、該集塵袋80をバキューム本体1の取付部20に着脱自在に取り付けるための取り付けホルダ50とを備えている。袋ユニット3の取り付けホルダ50は、サイクロンユニット2の取り付けホルダ50と共通の仕様であり、袋ユニット3とサイクロンユニット2には、共通の取り付けホルダ50が使用されている。集塵袋80の後面側にはファスナーによって開閉可能な廃棄口(図示省略)が設けられており、内部に溜まった塵芥を廃棄口から取り出して他のゴミ袋に入れ替えて廃棄処分できる。集塵袋80は、バキューム本体1のノズル部21の下面に設けられたフック26に引っ掛けることができるリング8を備えている。
以上のように構成された電動バキュームにあっては、集塵ユニットとしてサイクロンユニット2が装着されているので、非通気性のゴミ袋73を使用することができ、そのゴミ袋73に塵芥を溜めることができる。従って、作業中に微細な粉塵が周囲に飛散しにくく、良好な作業環境で作業を行うことができる。また、溜まった塵芥を他の袋に移し替える必要がなくなり、溜まった塵芥をゴミ袋73と共にダストケース70から取り出して廃棄処分することができる。
また、サイクロン装置Sを備えているので、吸引性能が低下しにくく、安定した吸引力で吸引作業を行うことができる。そして、ファン5の排気側の塵芥はファン5の吸気側の塵芥に比して小さくなっており、サイクロン装置Sがファン5の排気側に設けられているので、小型のサイクロン装置Sで済み、電動バキュームを小型化できる。
更に、サイクロン装置Sがメインハンドル部22の下側に配置されているので、サイクロン装置Sが作業の邪魔になりにくく、また、吸気口10から落ち葉等を吸い込む際に、サイクロン装置Sが作業者の視界を妨げず、吸引作業を行いやすい。また、サイクロン装置Sの排気口S1が後側を向いているので、例えばサイクロン装置Sの排気口S1が右側や左側を向いている場合に比してサイクロンユニット2の横幅が大きくならず、従って、電動バキュームの横幅を抑制でき、作業が行いやすい。しかも、サイクロン装置Sの排気口S1が右側や左側ではなく後側を向いているので、電動バキュームの左側や右側に立って作業を行う作業者に、サイクロン装置Sの排気風が当たりにくい。ダストケース70も前後方向に長い直方体形状となっているので、横幅を抑制できる。また、サイクロン装置Sが水平姿勢ではなくノズル部20と同様に前側が下がった前傾姿勢となっているので、塵芥が外筒部61の前端開口部からダストケース70にスムーズに落下する。
また、ファン5の回転方向とサイクロン装置Sにおける空気流の回転方向(周回方向)とが逆向きとなっているので、ファン5の周囲を周回する空気流がサイクロン装置Sへとスムーズに流れ込むことができる。また、サイクロン装置Sの中心線をファン5の中心線に左右方向において接近させることが容易になり、サイクロンユニット2がバキューム本体1に対して側方に大きくはみ出すことを防止できて電動バキュームの横幅を抑制できる。
更に、サイクロンユニット2と袋ユニット3とが何れもバキューム本体1の取付部20に着脱自在であって、サイクロンユニット2と袋ユニット3を任意に交換できる。そのため、サイクロンユニット2と袋ユニット3を状況に応じて使い分けることができる。例えば、上述したようなサイクロンユニット2のメリットを享受したい状況ではサイクロンユニット2をバキューム本体1に装着して作業を行うことができ、逆に、大量の落ち葉を集める場合や軽量であるという利点を活かして作業を行いたい場合等では、袋ユニット3を装着して作業を行うことができる。
尚、本実施形態ではサイクロンユニット2が着脱可能に構成されていてそれを取り外した上で袋ユニット3に交換することができる構成であったが、サイクロンユニット2が取り外し不能であってサイクロン装置Sがバキューム本体1に分離不能に一体構成されたものであってもよい。
また、上記実施形態ではブロワ機能を有する装置について説明したが、ブロワ機能を有さず、従って、ブロワ用の排気口12や切替ドラム6を有していない構成であってもよい。
更に、サイクロン装置Sの配置態様も種々変更可能であって、上述のように把持部としてのメインハンドル部22及びサブハンドル部23の下側に配置した構成には限れられず、例えば、図6のように把持部であるハンドル部90の前側にサイクロン装置Sが位置する構成であってもよい。図6に示す電動バキュームは、縦型タイプであって、車輪7の前側に吸気口10が下側に向けて開口していて、車輪7から上側に離れた位置にファン5とモータ4が配置されている。詳細には、ファン5とモータ4は、車輪7の真上に離間して位置している。ファン5の中心線とモータ4の中心線は上下方向を向いており、モータ4とファン5は同一線上にあってモータ4はファン5の上側に位置している。ノズル部21は吸気口10から車輪7に向けて後側に延びた後に上昇してファン5に達する。ノズル部21の内側に形成されている吸気側の空気流路13もノズル部21の形状に沿って形成されており、吸気口10から後側に延びた後に上昇してファン5に達している。ハンドル部90は、モータ4よりも上側且つ後側に位置している。ハンドル部90は、後側に向けて略水平あるいは若干下側に傾斜しつつ延びていてその下面にはモータ4を作動、停止させるためのスイッチ27が設けられている。
排気側の空気流路91は、ファン5から前側に形成されており、ファン5の排気側にサイクロン装置Sが設けられている。排気側の空気流路91は、ファン5から前側に向かった後に上側に向かってサイクロン装置Sにつながっている。サイクロン装置Sは上下方向の中心線を有するように配置されている。従って、サイクロン装置Sとファン5とは何れも上下方向に沿って配置されていて平行関係にある。上述と同様にサイクロン装置Sは、外筒部61と内筒体62(内筒部)とを備えている。外筒部61の中心線と内筒体62の中心線は同軸上にあって上下方向に沿っている。図7のように、ファン5は、下側から見て反時計回りに回転し、従って、空気流はファン5の回りを下側から見て反時計回りに流れていく。一方、サイクロン装置Sにおいては空気流は下側から見て時計回りに流れていく。このように、サイクロン装置Sにおける空気流の回転方向とファン5の回転方向及びファン5の周囲を流れる空気流の回転方向とは、逆向きとなっている。そして、ファン5の中心線とサイクロン装置Sの中心線とは左右方向の位置が同じであってオフセットなしの配置となっている。そして、サイクロン装置Sの直下にダストケース70が着脱自在に取り付けられている。排気側の空気流路91がファン5からサイクロン装置Sの間において上昇していてサイクロン装置Sの高さがファン5及びモータ4の高さと略同じ高さに設定されているので、サイクロン装置Sとノズル部21との間の離間距離を長くすることができ、サイクロン装置Sとノズル部21との間に大きなダストケース70を配備できる。尚、ダストケース70はノズル部21の下部から前側にはみ出さないように配置されている。
1 バキューム本体
2 サイクロンユニット
3 袋ユニット
4 モータ
5 ファン
6 切替ドラム
7 車輪
8 リング
9 電源コード
10 吸気口
11 集塵用の排気口
12 ブロワ用の排気口
13 吸気側の空気流路
14 共通区間(排気側の空気流路)
15 集塵区間(排気側の空気流路)
16 ブロワ区間(排気側の空気流路)
20 取付部
21 ノズル部
22 メインハンドル部
23 サブハンドル部
24 前側の本体係止部
25 後側の本体係止部
26 フック
27 スイッチ
50 取り付けホルダ
51 前側の係止部
52 後側の係止部
60 サイクロンハウジング
61 外筒部(サイクロン装置)
62 内筒体(サイクロン装置)
63 接続用開口部
64 蓋部
65 鍔部
66 周壁部
67 小孔
68 前壁部
69 係止部
70 ダストケース
71 係止部
72 窓部
73 ゴミ袋
80 集塵袋
90 ハンドル部(把持部)
91 排気側の空気流路
S サイクロン装置
S1 サイクロン装置の排気口

Claims (3)

  1. 気流を発生させると共に吸い込んだ落ち葉等の塵芥を粉砕して排気側に送るファンと、
    前記ファンを収容し、吸気用のノズル部および把持部が設けられたバキューム本体と、
    空気を大気中に排出する排気口を有するサイクロン装置と、を備える電動バキュームであって、
    前記バキューム本体には空気流路が形成されていると共に、前記ファンは前記空気流路の途中に位置しており、
    前記サイクロン装置は、前記空気流路に接続されると共に、前記ファンの排気側に位置しており、
    前記ノズル部に対して前記ファン側を後ろ側としたとき、前記サイクロン装置の前記排気口は後ろ側を向いている、電動バキューム。
  2. 前記サイクロン装置の中心軸は、前記排気口側が前記ファンの中心軸に近づくように前記ファンの中心軸に対して傾斜している、請求項1記載の電動バキューム。
  3. 前記電動バキュームを後ろ側から見たとき、
    前記ファンの回転方向と、前記サイクロン装置における空気流の回転方向とが逆向きである、請求項1又は2記載の電動バキューム。
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