JP6879579B2 - コンテナクレーンの遠隔操作システムおよび遠隔操作方法 - Google Patents

コンテナクレーンの遠隔操作システムおよび遠隔操作方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンテナクレーンの遠隔操作システムおよび遠隔操作方法に関し、より詳細には、吊体とその下方に位置する荷役対象面との相対的な位置関係をより把握しやすくするコンテナクレーンの遠隔操作システムおよび遠隔操作方法に関する。
コンテナクレーンの吊具を荷役対象面(置荷)に着床させる操作を支援する方法として、トロリに設置した撮影装置(カメラ)で、吊具とその下方の荷役対象面を撮影し、その撮像した画像を表示装置(ディスプレイ装置)に表示するクレーンの運転方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、コンテナクレーンの吊具に設置した撮影装置によって、着床操作の位置合わせに必要な、吊体のコーナー部と、その吊体を着床させる荷役対象面の隅部(着地目標位置)とを撮影し、その撮像した画像を表示装置(テレビモニター画面)に表示するシステムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−246683号公報 特開2003−054871号公報
ところで、コンテナクレーンでは、吊具によってコンテナを掴むために、吊具の四隅に設けられているツイストロックピンを、コンテナの上部の四隅に設けられた隅金具の係合孔に挿入する必要がある。それ故、オペレータが吊具を荷役対象面(コンテナの上面)に着床させる操作を行う際には、吊具の四方に位置するコーナー部と、その下方にある荷役対象面の四方に位置する隅部との位置を正確に合わせる必要がある。吊具が掴んでいるコンテナを荷役対象面(例えば、船舶に積載されているコンテナの上面やトラック等の運搬機の荷台上面等)に着床させる操作を行う際にも同様に、吊具が掴んでいるコンテナのコーナー部と、荷役対象面の隅部との位置を正確に合わせる必要がある。
特許文献1に記載の運転方法では、トロリに設置された撮影装置によって吊具を撮影し、その撮像した撮影画像をそのまま表示装置に表示させている。吊具はトロリにワイヤで吊り下げられているため、トロリを移動させた際などに吊具が水平方向に揺れる。この運転方法では、吊具が揺れると表示装置における吊具の表示位置が変化するため、未熟なオペレータにとっては、吊具と荷役対象面との相対的な位置関係を把握することが難しかった。
特許文献2に記載のシステムでは、吊具に設置した撮影装置で撮像した吊体の位置を基準にした撮影画像が表示装置に表示されるので、吊体が揺れているときにも吊体に対する荷役対象面の相対的な位置が把握しやすい。しかしながら、吊体を移動させる際や吊体を荷役対象面に着床させる際には、吊具に大きな衝撃(数十Gの加速度、まれに100Gを超える)がかかることや、吊具が激しく振動することがあるため、撮影装置として採用できる機材は激しい環境で使用できる特殊な機材に限られる。また、振動や衝撃によって撮影装置が故障する可能性があるため、吊具に撮影装置を設置する方法は実用的ではない。
本発明の目的は、吊体とその下方に位置する荷役対象面との相対的な位置関係をより把握しやすくするコンテナクレーンの遠隔操作システムおよび遠隔操作方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するための本発明のコンテナクレーンの遠隔操作システムは、コンテナクレーンのトロリに設置されて前記トロリからワイヤにより吊り下げられた吊体およびその吊体の下方に位置する荷役対象面を撮影する撮影装置と、前記撮影装置によって撮像された撮影画像に基づく画像が表示される表示装置とを備えたコンテナクレーンの遠隔操作システムにおいて、前記トロリに対する前記吊体の水平方向の相対変位を検出する水平変位検出装置と、前記水平変位検出装置から入力される前記水平方向の相対変位に基づいて前記撮影装置から入力される前記撮影画像に対して画像処理を施して、前記トロリに対して前記吊体が水平方向に相対変位した場合にも、前記トロリに設置された前記撮影装置によって上方から撮影された前記吊体のコーナー部が中央に写る画像を前記表示装置に表示させる制御装置とを有することを特徴とする。
上記のような目的を達成するための本発明のコンテナクレーンの遠隔操作方法は、コンテナクレーンのトロリに設置された撮影装置により、前記トロリからワイヤにより吊り下げられた吊体およびその吊体の下方に位置する荷役対象面を撮影し、その前記撮影装置によって撮像された撮影画像に基づく画像を表示装置に表示させるコンテナクレーンの遠隔操作方法において、
前記撮影装置により前記吊体および前記荷役対象面を撮影するステップと、水平変位検出装置により前記トロリに対する前記吊体の水平方向の相対変位を検出するステップと、制御装置により、前記水平変位検出装置から入力された前記水平方向の相対変位に基づいて前記撮影装置によって撮像された撮影画像に対して画像処理を施して前記トロリに設置された前記撮影装置によって上方から撮影された前記吊体のコーナー部が中央に写る画像を作成するステップと、その作成した前記画像を前記表示装置に表示させるステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、トロリに設置された撮影装置、水平変位検出装置、および制御装置により、トロリに対して吊体が水平方向に相対変位した場合にも、常に吊体のコーナー部が中央に写る画像を表示装置に表示させる。これにより、コンテナクレーンのオペレータは、吊体の位置を基準にして、吊体と荷役対象面との相対的な位置関係をより把握し易くなる。
本発明のコンテナクレーンの遠隔操作システムの実施形態を例示する構成図である。 図1の遠隔操作システムを例示するブロック図である。 図1の撮影装置で撮像した撮影画像と切り取り領域を例示する説明図である。 図1の遠隔操作システムを利用したコンテナクレーンの遠隔操作方法を例示するフロー図である。 図1の表示装置に表示される画像を例示する説明図であり、図5(a)は吊具を降下させる前の状態を例示し、図5(b)は荷役対象面に向かって吊具を降下させている中途の状態を例示し、図5(c)は吊具を荷役対象面に着床し終えた状態を例示している。 本発明のコンテナクレーンの遠隔操作システムの別の実施形態を例示する構成図である。 図6のA矢視図である。 図6の遠隔操作システムを例示するブロック図である。 図6の撮影装置で撮像した撮影画像と切り取り領域を例示する説明図である。 図6の遠隔操作システムを利用したコンテナクレーンの遠隔操作方法を例示するフロー図である。 図6の表示装置に表示される吊体の表示サイズを一定に維持した画像を例示する説明図であり、図11(a)は吊具を降下させる前の状態を例示し、図11(b)は荷役対象面に向かって吊具を降下させている中途の状態を例示し、図11(c)は吊具を荷役対象面に着床し終えた状態を例示している。 図6の表示装置に表示される吊体の表示サイズを一定に維持した画像を例示する説明図であり、図12(a)は吊具およびコンテナを降下させる前の状態を例示し、図12(b)は荷役対象面に向かって吊具およびコンテナを降下させている中途の状態を例示し、図12(c)は吊具およびコンテナを荷役対象面に着床し終えた状態を例示している。 図6の表示装置に表示される荷役対象面の表示サイズを一定に維持した画像を例示する説明図であり、図13(a)は吊具を降下させる前の状態を例示し、図13(b)は荷役対象面に向かって吊具を降下させている中途の状態を例示し、図13(c)は吊具を荷役対象面に着床し終えた状態を例示している。 図6の表示装置に表示される荷役対象面の表示サイズを一定に維持した画像を例示する説明図であり、図14(a)は吊具およびコンテナを降下させる前の状態を例示し、図14(b)は荷役対象面に向かって吊具およびコンテナを降下させている中途の状態を例示し、図14(c)は吊具およびコンテナを荷役対象面に着床し終えた状態を例示している。 本発明のコンテナクレーンの遠隔操作システムのさらに別の実施形態の表示装置に表示される画像を例示する説明図であり、図15(a)は吊具を降下させる前の状態を例示し、図15(b)は荷役対象面に向かって吊具を降下させている中途の状態を例示し、図15(c)は吊具を荷役対象面に着床し終えた状態を例示している。
以下、本発明のコンテナクレーンの遠隔操作システムおよび遠隔操作方法の実施形態について説明する。図中では、コンテナクレーン10(以下、クレーン10という)の桁部11の延在する方向をX方向、X方向に直交して走行装置12aによりクレーン10が移動する方向をY方向、上下方向(鉛直方向)をZ方向で示している。
図1に例示する遠隔操作システム20は、クレーン10の遠隔操作の作業性を向上させるシステムであり、主に、クレーン10のトロリ13からワイヤにより吊り下げられた吊体40を、吊体40の下方に位置する荷役対象面50に着床させる着床操作(以下、着床操作という)の作業性を向上させる。
前述した吊体40は、クレーン10の吊具14によってコンテナ60を掴みに行く場合には吊具14単体であり、荷役対象面50は、コンテナ60の上面である。吊具14が掴んでいるコンテナ60を置きに行く場合の吊体40は吊具14および吊具14が掴んでいるコンテナ60であり、荷役対象面50は、船舶に積載されているコンテナ60の上面や、船舶の床面、運搬機の荷台上面、地面、地面に積載されているコンテナ60の上面等である。
図1に例示するように、クレーン10は、X方向に延在する桁部11と、桁部11に支持されてX方向に移動するトロリ13と、トロリ13からワイヤにより吊り下げられたコンテナ用の吊具14(スプレッダ)とを備えている。
桁部11は、複数の脚体と水平梁を有して構成された脚構造体12の上部に支持されている。桁部11は、脚構造体12から海側に張り出したブームと、脚構造体12から陸側に張り出したガーダとで構成されている。脚構造体12の下端には、岸壁に敷設されたY方向に延在するレールに沿って走行可能な走行装置12aが設置されている。
脚構造体12の上部には機械室17が設けられていて、その機械室17にトロリ13をX方向に移動させる図示しない移動装置と、ワイヤを巻き取るあるいは繰り出すことで吊具14をZ方向に昇降させる図示しない昇降装置が設置されている。クレーン10としては、移動装置がトロリ13に設置されるクレーンや、昇降装置がトロリ13に設置されるクレーンとしてもよい。
クレーン10(移動装置や昇降装置など)の操作を行う操作装置15が設置された操作室(運転室)16は、クレーン10と離間した位置に配置されている。このクレーン10では、操作室16において、オペレータが操作装置15によりクレーン10を遠隔操作することで吊体40の着床操作を行う。
吊具14は、四隅にそれぞれコーナーブロック14aを有しており、それぞれのコーナーブロック14aに、コンテナ60の上部の四隅に設けられた隅金具に係合させるツイストロックピンが挿設されている。
本明細書では、吊具14を荷役対象面50に着床させる着床操作を行う場合には、吊具14の四隅に位置するコーナーブロック14aの外周角を含むコーナー部分をそれぞれ吊体40のコーナー部41とする。そして、そのコーナーブロック14aのコーナー部41の側面を含む下側部分を吊体40のコーナー部41の下部41aとする。
吊具14が掴んでいるコンテナ60を荷役対象面50に着床させる着床操作を行う場合には、吊具14および吊具14が掴んでいるコンテナ60の四隅に位置する外周角を含むコーナー部分をそれぞれ吊体40のコーナー部41とする。そして、その吊具14が掴んでいるコンテナ60のコーナー部41の側面を含む下側部分を吊体40のコーナー部41の下部41aとする。
また、荷役対象面50が、コンテナ60の上面である場合には、隅金具が配置されているコンテナ60の四隅をそれぞれ荷役対象面50の隅部50aとする。荷役対象面50が、運搬機の荷台上面や、船舶の床面、地面などである場合には、吊具14が掴んでいるコンテナ60のコーナー部41の下部41aを合わせる目標位置に設けられている金具や標示(例えば、コンテナ60のコーナー部を合わせる位置を示すL字状の印等)をそれぞれ荷役対象面50の隅部50aとする。
図2に例示するように、遠隔操作システム20は、撮影装置21、水平変位検出装置22a、制御装置23、および表示装置24を有して構成されている。撮影装置21と水平変位検出装置22aはそれぞれ、制御装置23に通信可能に接続されている。制御装置23は表示装置24に通信可能に接続されている。
図1に例示するように、撮影装置21はトロリ13に撮影方向を下向きで設置されている。撮影装置21は、吊体40と吊体40の下方に位置する荷役対象面50とを逐次撮影して、所定の周期で撮影画像30を撮像する。撮影装置21としては、デジタルビデオカメラなどが例示できる。
この実施形態では、トロリ13の真下に吊具14が位置している状態で、X方向に関して、トロリ13における吊具14のX方向の端部よりも外側の位置に撮影装置21を配置している。撮影装置21の撮影方向を、吊体40に向けて斜め下向きに設定し、図3に例示するように、撮影装置21により吊体40のコーナー部41の下部41aが写る撮影画像30を撮像する構成にしている。撮影装置21の撮影範囲は、吊体40が移動し得る全範囲を網羅する範囲に設定することが望ましい。図3の一点鎖線の四角枠で囲われた部分が、撮影装置21によって撮像された撮影画像30である。
水平変位検出装置22aは、トロリ13に対する吊体40の水平方向の相対変位を逐次検出する装置である。水平変位検出装置22aは、例えば、吊体40の振れ止めを行うために使用されるトロリ13と吊体40の水平方向の移動情報(振れ量)を検出するセンサ(所謂、振れ止めセンサ)で構成される。水平変位検出装置22aによって検出されたトロリ13に対する吊体40の水平方向の相対変位のデータ(以下、水平変位データという)は、後述する制御装置23の切り取り領域決定部23aに逐次入力される構成になっている。
水平変位検出装置22aは、少なくともトロリ13に対する吊体40の水平方向の相対変位を検出できれば上記の構成に限定されない。例えば、水平変位検出装置22aは、トロリ13に設置されたレーザ距離計と、吊具14の上部に設置された2つのターゲットとで構成することもできる。また、水平変位検出装置22aは、例えば、トロリ13と吊具14にそれぞれ設置したGPS受信器などで構成することもできる。
制御装置23は、各種情報処理を行うCPU、その各種情報処理を行うために用いられるプログラムや情報処理結果を読み書き可能な内部記憶装置、および各種インターフェースなどから構成されるハードウェアである。この実施形態では、制御装置23を操作室16に配置しているが、制御装置23は機械室17などの他の場所に配置することもできる。
制御装置23は、水平変位検出装置22aから入力された水平変位データに基づいて撮影画像30に対して画像処理を施して吊体40のコーナー部41が中央に写る画像を作成する装置である。制御装置23は、各機能要素として切り取り領域決定部23a、切り取り部23b、および表示制御部23cを有している。各機能要素は、プログラムとして内部記憶装置に記憶されていて、適時、CPUにより実行される。なお、各機能要素としては、プログラムの他にそれぞれが独立して機能する電気回路も例示される。また、各機能要素をPLC(Programmable Logic Controller)で構成し、制御装置23を複数のPLCの集合体としてもよい。
図3に例示するように、切り取り領域決定部23aは、水平変位検出装置22aから入力される水平変位データに基づいて、撮影装置21が撮像した撮影画像30に対して切り取り領域31を決定する機能要素である。この実施形態の切り取り領域決定部23aは、水平変位データに基づいて、撮影画像30に対して吊体40のコーナー部41が中央に写る切り取り領域31を決定する構成になっている。図3では、撮影画像30の内側に位置する破線の四角枠で囲われた部分が切り取り領域31を示している。
具体的には、例えば、切り取り領域決定部23aには、吊体40がトロリ13の真下の基準位置にある場合の基準の切り取り領域31が、撮影装置21が撮像する撮影画像30に対して予め設定されている。切り取り領域決定部23aは、その基準の切り取り領域31の位置を、水平変位検出装置22aから入力された水平変位データに基づいて基準位置からX方向およびY方向に補正することで、撮影画像30に対して水平変位データに応じた切り取り領域31を決定する。なお、撮影画像30に対して吊体40のコーナー部41が中央に写る切り取り領域31を決定できる方法であれば、切り取り領域31の決定の仕方は、前述したロジックに限定されず、他のロジックで切り取り領域31を決定することもできる。
切り取り部23bは、撮影装置21から入力された撮影画像30に対して、切り取り領域決定部23aが決定した切り取り領域31を切り取る画像処理を施すことで、撮影画像30の一部の領域を切り取った切り取り画像32を作成する機能要素である。即ち、図3の切り取り領域31の内側の画像が切り取り画像32となる。
表示制御部23cは、切り取り部23bから入力された切り取り画像32を表示装置24に出力して表示させる機能要素である。この実施形態の表示制御部23cは、切り取り部23bから入力された1つの切り取り画像32を表示装置24に出力して表示する構成になっている。
表示装置24は、制御装置23(表示制御部23c)から出力された画像処理後の画像(切り取り画像32)を表示させる画面を有するディスプレイ(モニタ)である。表示装置24は、オペレータがクレーン10の操作中に見ることができる操作室16の所定位置に設置される。
次に、この遠隔操作システム20を利用したクレーン10の遠隔操作方法を説明する。
図4に例示するように、この遠隔操作方法は、オペレータが操作装置15によりクレーン10の操作を開始するとスタートし、オペレータが操作装置15によるクレーン10の操作を終了するまで周期的に繰り返し行われる。オペレータが操作装置15によりクレーン10の操作を開始すると、撮影装置21により吊体40とその下方に位置する荷役対象面50とを撮影する。そして、撮影装置21が撮像した撮影画像30を切り取り領域決定部23aに入力する(S10)。
次いで、水平変位検出装置22aがトロリ13に対する吊体40の水平方向の相対変位を検出し、検出した水平変位データを切り取り領域決定部23aに入力する(S20)。ステップS10とステップS20は順番を入れ替えてもよいし、ステップS10とステップS20とを並行して行ってもよい。
次いで、切り取り領域決定部23aが、入力された撮影画像30と水平変位データとに基づいて、撮影画像30に対して切り取り領域31を決定する(S30)。この実施形態の切り取り領域決定部23aは、1つの撮影画像30に対して吊体40の4ヶ所のコーナー部41が中央に写る切り取り領域31を決定する。
次いで、切り取り部23bにより、撮影画像30に対して、切り取り領域決定部23aが決定した切り取り領域31を切り取る画像処理を施すことで、撮影画像30の一部の領域を切り取った切り取り画像32を作成する。そして、切り取り部23bが作成した切り取り画像32を表示制御部23cに入力する(S40)。次いで、表示制御部23cにより表示装置24に切り取り画像32を出力して表示する(S50)。
ステップS50が完了するとスタートへ戻る。上述したステップS10からステップS50が所定の周期で繰り返し連続して実行されることで、図5に例示するように、表示装置24に、吊体40と荷役対象面50との相対的な位置関係が写る映像(連続した画像)がリアルタイムに近い状態で表示される。表示装置24には、トロリ13に対して吊体40が水平方向に相対変位した場合にも、常に吊体40のコーナー部41が中央に写る画像(切り取り画像32)が表示される。図5では、表示装置24に表示される画像の縦方向と横方向の中心線を2点鎖線で示している。
図5は、吊体40がコンテナ60を掴んでいない状態の吊具14であり、荷役対象面50がコンテナ60の上面である場合を例示している。図5の(a)は、吊体40を降下させる前の状態を例示している。図5の(b)は、吊体40を降下させている中途の状態を例示している。図5の(c)は、吊体40を荷役対象面50に着床し終えた状態を例示している。この実施形態では、吊体40のコーナー部41の表示位置が常に画像の中央に維持された状態で、吊体40を降下させるにつれて吊体40の表示サイズが徐々に小さくなる映像が表示される。
このように、本発明によれば、トロリ13に設置された撮影装置21、水平変位検出装置22a、および制御装置23により、トロリ13に対して吊体40が水平方向に相対変位した場合にも、常に吊体40のコーナー部41が中央に写る画像を表示装置24に表示させる。これにより、クレーン10のオペレータは、吊体40の位置を基準にして、吊体40と荷役対象面50との相対的な位置関係をより把握し易くなる。それ故、クレーン10による着床作業の作業効率の向上を図ることができる。
さらに、吊具14に比してトロリ13にかかる衝撃や振動は小さいので、トロリ13に撮影装置21を設置することで、撮影装置21として様々な機材を採用することが可能となり、撮影装置21が故障する可能性も非常に低くなる。
本発明は、着床操作の作業性を向上するのに特に有益であるが、着床操作に限らず例えば、吊体40を上昇させる操作やトロリ13をX方向に移動させる操作を行うときなどにも、吊体40と荷役対象面50との相対的な位置関係を把握する手段として活用することができる。
なお、本発明では、あくまでも画像の中央に吊体40のコーナー部41の表示位置が維持されていればよく、表示装置24の画面の中央に吊体40のコーナー部41が写る場合に限られない。例えば、表示装置24の端に吊体40を写した画像を表示する場合には、その端に表示される画像の中央に吊体40のコーナー部41が写っていればよい。
この実施形態のように、表示装置24に吊体40のコーナー部41の下部41aが写る画像を表示させる構成にすると、着床操作時の吊体40と荷役対象面50との位置合わせに重要な、吊体40のコーナー部41の下部41aと荷役対象面50の隅部50aとの相対的な位置関係をより把握しやすくなる。それ故、着床操作の作業性を大幅に向上できる。なお、本発明では、撮影装置21によって少なくとも吊体40の上部が撮影できればよく、表示装置24に吊体40のコーナー部41の下部41aが写らない構成にすることもできる。
図6〜図14に、本発明の遠隔操作システム20の別の実施形態を例示する。図6〜図8に例示するように、この実施形態の遠隔操作システム20は、トロリ13に複数の撮影装置21を有している。さらに、遠隔操作システム20は、図1〜図5で例示した実施形態の遠隔操作システム20に加えて、上下距離検出装置22bを有している。上下距離検出装置22bは制御装置23に通信可能に接続されている。また、この実施形態の制御装置23は、各機能要素として、切り取り領域決定部23a、切り取り部23b、および表示制御部23cに加えて、ズーム制御部23dを有している。その他の構成は、図1〜図5で例示した実施形態と同じである。
図7に例示するように、この実施形態では、トロリ13に吊体40のそれぞれのコーナー部41の下部41aとその下方の荷役対象面50を撮影可能な撮影装置21を計4台設置している。それぞれの撮影装置21の撮影方向は真下に設定している。それぞれの撮影装置21は、トロリ13の真下に吊具14が位置している状態で、X方向に関して、トロリ13における吊具14のX方向の端部よりも外側の位置に配置している。この実施形態では、Y方向に関して、トロリ13における吊具14のY方向の端部よりも内側の位置に撮影装置21を設置しているが、吊具14のY方向の端部よりも外側の位置に撮影装置21を設置することもできる。
図9は、この実施形態の撮影装置21で撮像された撮影画像30を例示している。図9の一点鎖線の四角枠で囲われた部分が、1台の撮影装置21によって撮像された撮影画像30、即ち、1台の撮影装置21の撮影範囲を例示している。この実施形態では、4台の撮影装置21によって同じ周期でそれぞれ吊体40の異なるコーナー部41の下部41aが写った4つの撮影画像30が撮像される。
それぞれの撮影装置21の撮影範囲は、撮影対象となる吊体40のコーナー部41が移動し得る全範囲を網羅する範囲に設定することが望ましい。それぞれの撮影装置21によって撮像された撮影画像30はそれぞれ切り取り領域決定部23aに逐次入力される構成になっている。
上下距離検出装置22bは、トロリ13に対する吊体40または荷役対象面50のいずれかのZ方向の相対距離を検出する装置である。トロリ13に対する吊体40のZ方向の相対距離を検出する上下距離検出装置22bは、例えば、トロリ13に設置され、トロリ13と吊具14とのZ方向の離間距離を検出するレーザ距離計で構成できる。前述した上下距離検出装置22bは、例えば、吊具14を懸吊するワイヤの繰り出し量を検出するセンサで構成することもできるし、トロリ13と吊具14にそれぞれ設置したGPS受信器で構成することもできる。
トロリ13に対する荷役対象面50のZ方向の相対距離を検出する上下距離検出装置22bは、例えば、トロリ13に設置されたレーザ距離計などで構成できる。なお、上下距離検出装置22bは、トロリ13に対する吊体40または荷役対象面50の少なくともいずれかのZ方向の相対距離を検出できる構成であれば上記で例示した構成に限定されない。上下距離検出装置22bによって検出されたトロリ13に対する吊体40または荷役対象面50のいずれかのZ方向の相対距離のデータ(以下、上下距離データという)は、ズーム制御部23dに逐次入力される構成になっている。
ズーム制御部23dは、上下距離検出装置22bから入力される上下距離データに基づいて、撮影装置21によって撮像される撮影画像30に写る吊体40または荷役対象面50のいずれかの表示サイズを一定に維持する撮影装置21のズーム制御(焦点距離の調節する光学ズームやデジタルズームの制御)を行う機能要素である。
上下距離検出装置22bが、トロリ13に対する吊体40のZ方向の相対距離を検出する場合には、ズーム制御部23dは、撮影画像30に写る吊体40の表示サイズを一定に維持する撮影装置21のズーム制御を行う。上下距離検出装置22bが、トロリ13に対する荷役対象面50のZ方向の相対距離を検出する場合には、ズーム制御部23dは、撮影画像30に写る荷役対象面50の表示サイズを一定に維持する撮影装置21のズーム制御を行う。
図9に例示するように、この実施形態の切り取り領域決定部23aは、撮影装置21から入力された撮影画像30と、水平変位検出装置22aから入力された水平変位データと、に基づいて、撮影画像30における吊体40のコーナー部41が写る切り取り領域31を決定する機能要素である。図9では、撮影画像30の内側に位置する破線の四角枠で囲われた部分が切り取り領域31を示している。切り取り領域決定部23aは、4台の撮影装置21が同じ周期に撮像した4枚の撮影画像30に対してそれぞれ切り取り領域31を決定する。
具体的には、例えば、切り取り領域決定部23aには、吊体40がトロリ13の真下の基準位置にある場合の基準の切り取り領域31が、それぞれの撮影装置21の撮影画像30に対して予め設定されている。切り取り領域決定部23aは、その基準の切り取り領域31の位置を、水平変位検出装置22aから入力された水平変位データに基づいて基準位置からX方向およびY方向に補正することで、それぞれの撮影画像30に対して、水平変位データに応じた切り取り領域31を決定する。なお、撮影画像30から、吊体40のコーナー部41が写る切り取り領域31を決定できる方法であれば、切り取り領域31の決定の仕方は、前述したロジックに限定されず、他のロジックで切り取り領域31を決定することもできる。
この実施形態の切り取り部23bは、4台の撮影装置21から入力されたそれぞれの撮影画像30に対して、切り取り領域決定部23aが決定したそれぞれの切り取り領域31を切り取る画像処理を施すことで、4つの切り取り画像32を作成する機能要素である。
この実施形態の表示制御部23cは、切り取り部23bによって作成された4つの切り取り画像32を表示装置24に出力して、表示装置24に4枚の切り取り画像32を組み合わせた1組の画像を表示させる機能要素である。
次に、この遠隔操作システム20を利用したクレーン10の遠隔操作方法を説明する。
図10に例示するように、この実施形態では、オペレータが操作装置15によりクレーン10の操作を開始すると、上下距離検出装置22bにより、トロリ13に対する吊体40または荷役対象面50のいずれかのZ方向の相対変位を検出し、その検出した上下距離データをズーム制御部23dに入力する(S1)。
次いで、ズーム制御部23dにより、上下距離検出装置22bから入力された上下距離データに基づいて、撮影画像30に写る吊体40または荷役対象面50のいずれかの表示サイズを一定に維持する撮影装置21のズーム制御を行う(S2)。次いで、それぞれの撮影装置21により、吊体40のコーナー部41とその下方に位置する荷役対象面50とを撮影し、撮像した撮影画像30をそれぞれ切り取り領域決定部23aに入力する(S10)。
次いで、水平変位検出装置22aが、トロリ13に対する吊体40の水平方向の相対変位を検出し、その検出した水平変位データを切り取り領域決定部23aに入力する(S20)。次いで、切り取り領域決定部23aにより、撮影装置21から入力された撮影画像30と、水平変位検出装置22aから入力された水平変位データとに基づいて、それぞれの撮影画像30における吊体40のコーナー部41の下部41aが写った切り取り領域31を決定する(S30)。
次いで、切り取り部23bにより、それぞれの撮影画像30に対して、切り取り領域決定部23aが決定した切り取り領域31を切り取る画像処理を施すことで、撮影画像30の一部の領域を切り取った切り取り画像32を作成する(S40)。この実施形態では、ステップS1〜ステップS40を実行することで、4台の撮影装置21が撮影した4つの撮影画像30から吊体40の四方のそれぞれのコーナー部41の下部41aが写る4つの切り取り画像32を作成している。
次いで、表示制御部23cにより、切り取り部23bが作成した4つの切り取り画像32を表示装置24に出力して、図11〜図14に例示するように、表示装置24に4つの切り取り画像32を組み合わせた1組の4分割の画像を表示する(S50)。
表示装置24には、1組の4分割の画像の左上、左下、右上、右下にそれぞれ、平面視における吊体40の左上隅のコーナー部41の下部41a、左下隅のコーナー部41の下部41a、右上隅のコーナー部41の下部41a、右下隅のコーナー部41の下部41aと、それぞれのコーナー部41の下方に位置する荷役対象面50が表示される。トロリ13に対して吊体40が水平方向に相対変位した場合にも、常に一組の4分割の画像の中央に吊体40のコーナー部41が表示された状態となる。
この実施形態では、さらに、表示制御部23cにより、表示装置24に、隣り合う切り取り画像32どうしの境界を示す境界線33を表示させている。なお、表示装置24に境界線33を表示させると切り取り画像32どうしの継ぎ目の位置がより分かりやすくなるが、境界線33を表示させない構成にすることもできる。
ステップS50が完了するとスタートへ戻る。上述したステップS1からステップS50が所定の周期で繰り返し連続して実行されることで、図11〜14に例示するように、表示装置24に、吊体40の四方のコーナー部41の下部41aと荷役対象面50との相対的な位置関係が写る映像(連続した画像)がリアルタイムに近い状態で表示される。
図11と図12はそれぞれ、上下距離検出装置22bがトロリ13に対する吊体40のZ方向の相対距離を検出する場合を例示している。図11は、吊体40がコンテナ60を掴んでいない状態の吊具14であり、荷役対象面50がコンテナ60の上面である場合を例示している。図12は、吊体40が吊具14および吊具14が掴んでいるコンテナ60であり、荷役対象面50が別のコンテナ60の上面である場合を例示している。図11の(a)と図12の(a)は、吊体40を降下させる前の状態を例示し、図11の(b)と図12の(b)は吊体40を降下させている中途の状態を例示し、図11の(c)と図12の(c)は吊体40を荷役対象面50に着床し終えた状態を例示している。
図11と図12に例示するように、上下距離検出装置22bがトロリ13に対する吊体40のZ方向の相対距離を検出する場合には、トロリ13に対して吊体40が昇降した場合にも、表示装置24に常に吊体40のコーナー部41が同じ位置に同じ表示サイズで表示される。即ち、トロリ13に対する吊体40のZ方向の相対変位に応じて荷役対象面50の表示サイズが変化する、吊体40の高さ位置を基準にした映像が表示される。
図13と図14はそれぞれ、上下距離検出装置22bがトロリ13に対する荷役対象面50のZ方向の相対距離を検出する場合を例示している。図13は、吊体40がコンテナ60を掴んでいない状態の吊具14であり、荷役対象面50がコンテナ60の上面である場合を例示している。図14は、吊体40が吊具14および吊具14が掴んでいるコンテナ60であり、荷役対象面50が別のコンテナ60の上面である場合を例示している。図13の(a)と図14の(a)は、吊体40を降下させる前の状態を例示し、図13の(b)と図14の(b)は吊体40を降下させている中途の状態を例示し、図13(c)と図14の(c)は吊体40を荷役対象面50に着床し終えた状態を例示している。
図13と図14に例示するように、上下距離検出装置22bがトロリ13に対する荷役対象面50のZ方向の相対距離を検出する場合には、着床操作の対象となる荷役対象面50の絶対的な高さが異なる場合にも、表示装置24に常に荷役対象面50が同じ表示サイズで表示される。即ち、トロリ13に対する吊体40のZ方向の相対変位に応じて吊体40の表示サイズが変化する、荷役対象面50の高さ位置を基準にした映像が表示される。
この実施形態のように、表示装置24に吊体40のそれぞれ異なるコーナー部41が写る4つの切り取り画像32を組み合わせた1組の画像を表示する構成にすると、吊体40の全体を表示させる場合よりも、吊体40の四方のコーナー部41を抽出して大きく表示できる。それ故、吊体40のコーナー部41と荷役対象面50の隅部50aとの相対的な位置関係をより把握しやすくなり、着床操作の作業性を向上させるにはより有利になる。
この実施形態では、上下距離検出装置22bを備えて、表示装置24に吊体40または荷役対象面50のいずれかの表示サイズを一定に維持した画像を表示する構成にしている。この構成にすると、オペレータは、吊体40または荷役対象面50のいずれかの高さ位置を基準にして、吊体40と荷役対象面50との相対的な位置関係を捉えることができる。それ故、未熟なオペレータであっても、吊体40と荷役対象面50との相対的な位置関係を容易に把握できる。
図11および図12に例示するように、表示装置24に、吊体40のコーナー部41の表示サイズおよび表示位置を一定に維持した画像を表示すると、トロリ13に対して吊体40が水平方向およびZ方向に相対移動した場合にも、常に吊体40のコーナー部41が同じサイズで同じ位置に表示された状態となる。そのため、オペレータが、吊体40のコーナー41に対する荷役対象面50の隅部50aの相対的な位置をより一層把握しやすくなり、吊体40の着床操作の作業性を向上させるには益々有利になる。
トロリ13に対する吊体40と荷役対象面50のそれぞれのZ方向の相対距離を検出可能な上下距離検出装置22bを備え、吊体40の表示サイズを一定に維持するモードと、荷役対象面50の表示サイズを一定に維持するモードとをオペレータの好みに応じて切り替え可能な構成にすると、非常に汎用性の高い遠隔操作システム20にすることができる。
なお、図15に例示するように、上下距離検出装置22bおよびズーム制御部23dによる吊体40または荷役対象面50の表示サイズを一定に維持する撮影装置21のズーム制御は、遠隔操作システム20を構成する撮影装置21が4台の場合に限らず、例えば、撮影装置21が1台の場合やその他の台数の場合にも適用することができる。図15の(a)〜(c)は、撮影装置21が1台で、吊体40の表示サイズを一定に維持する場合を例示している。
既述した実施形態では、トロリ13に対する吊体40の水平方向の相対変位を直接検出する水平変位検出装置22aを例示したが、水平変位検出装置22aは、例えば、撮影装置21が撮像した撮影画像30を画像解析してトロリ13に対する吊体40の相対変位を検出する画像解析装置を有する構成にすることもできる。即ち、例えば、撮影装置21から入力された撮影画像30を画像解析装置によって画像解析することで水平変位検出装置22aが、トロリ13に対する吊体40の水平方向の相対変位を検出する。そして、撮影装置21から入力された撮影画像30と、水平変位検出装置22a(画像解析装置)から入力された水平変位データとに基づいて、制御装置23が切り取り画像32を作成し、その作成した切り取り画像32を表示装置24に出力する構成にすることもできる。画像解析装置は、例えば、制御装置23と同じハードウェアで構成することもできる。
既述した実施形態では、表示装置24に吊体40または荷役対象面50のいずれかの表示サイズが一定に維持された画像を表示させる方法として、上下距離検出装置22bが検出した上下距離データに基づいてズーム制御部23dにより撮影装置21のズーム制御を行う場合を例示したが、他の構成で表示装置24に吊体40または荷役対象面50のいずれかの表示サイズが一定に維持された画像を表示させることもできる。
具体的には、例えば、一定のズーム倍率で撮影装置21により吊体40および荷役対象面50を撮影し、水平変位検出装置22aが検出した水平変位データと上下距離検出装置22bが検出した上下距離データとに基づいて、切り取り領域決定部23aが切り取り領域31を決定して、切り取り部23bが切り取り画像32を作成する。そして、表示制御部23cが、上下距離検出装置22bが検出した上下距離データに基づいて、切り取り画像32に対して拡大または縮小させる画像処理を施して作成した吊体40または荷役対象面50のいずれかの表示サイズが一定に維持された画像を、表示装置24に表示させる構成にすることもできる。
既述した実施形態では、表示装置24に、吊体40の四方のコーナー部41をすべて表示する場合を例示したが、表示装置24に吊体40の1カ所のコーナー部41を表示する構成にしてもよいし、2カ所のコーナー部41や3ヶ所のコーナー部41を表示する構成にしてもよい。また、既述した実施形態では、1台の撮影装置21の撮影範囲を4ヶ所のコーナー部41が写る範囲に設定した場合と、1カ所のコーナー部41が写る範囲に設定した場合とを例示しているが、例えば、吊具14のY方向の中央に撮影装置21を設置して、1台の撮影装置21の撮影範囲を吊体40のY方向に隣り合う2カ所のコーナー部41が写る範囲に設定してもよい。
既述した実施形態では、本発明の遠隔操作システム20および遠隔操作方法を岸壁クレーンに適用した場合を例示したが、本発明の遠隔操作システム20および遠隔操作方法は、コンテナターミナルにおいて、運搬機や蔵置レーンに対してコンテナ60の荷役をする門型クレーンや天井クレーンに適用することもできる。
10 コンテナクレーン
13 トロリ
14 吊具
16 操作室
20 遠隔操作システム
21 撮影装置
22a 水平変位検出装置
22b 上下距離検出装置
23 制御装置
24 表示装置
30 撮影画像
31 切り取り領域
32 切り取り画像
40 吊体
41 コーナー部
50 荷役対象面
50a 隅部
60 コンテナ

Claims (5)

  1. コンテナクレーンのトロリに設置されて前記トロリからワイヤにより吊り下げられた吊体およびその吊体の下方に位置する荷役対象面を撮影する撮影装置と、前記撮影装置によって撮像された撮影画像に基づく画像が表示される表示装置とを備えたコンテナクレーンの遠隔操作システムにおいて、
    前記トロリに対する前記吊体の水平方向の相対変位を検出する水平変位検出装置と、前記水平変位検出装置から入力される前記水平方向の相対変位に基づいて前記撮影装置から入力される前記撮影画像に対して画像処理を施して、前記トロリに対して前記吊体が水平方向に相対変位した場合にも、前記トロリに設置された前記撮影装置によって上方から撮影された前記吊体のコーナー部が中央に写る画像を前記表示装置に表示させる制御装置とを有することを特徴とするコンテナクレーンの遠隔操作システム。
  2. 前記トロリに対する前記吊体または前記荷役対象面のいずれかの上下方向の相対距離を検出する上下距離検出装置を備え、前記制御装置が、前記上下距離検出装置から入力される前記上下方向の相対距離に基づいて、前記表示装置に前記吊体または前記荷役対象面のいずれかの表示サイズが一定に維持された前記画像を表示させる構成にした請求項1に記載のコンテナクレーンの遠隔操作システム。
  3. 前記トロリに複数の前記撮影装置が互いに離間して設置されており、前記制御装置が、前記水平変位検出装置から入力される前記水平方向の相対変位に基づいて、複数の前記撮影装置から入力される複数の前記撮影画像に対してそれぞれ前記撮影画像の一部を切り取る画像処理を施して前記吊体のそれぞれ異なるコーナー部が写る4つの切り取り画像を作成し、その4つの切り取り画像を組み合わせた1組の前記画像を前記表示装置に表示させる構成にした請求項1または2に記載のコンテナクレーンの遠隔操作システム。
  4. 前記撮影装置が前記吊体のコーナー部の下部を含む範囲を撮影し、前記表示装置に前記吊体のコーナー部の下部が写る前記画像が表示される構成にした請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテナクレーンの遠隔操作システム。
  5. コンテナクレーンのトロリに設置された撮影装置により、前記トロリからワイヤにより吊り下げられた吊体およびその吊体の下方に位置する荷役対象面を撮影し、その前記撮影装置によって撮像された撮影画像に基づく画像を表示装置に表示させるコンテナクレーンの遠隔操作方法において、
    前記撮影装置により前記吊体および前記荷役対象面を撮影するステップと、水平変位検出装置により前記トロリに対する前記吊体の水平方向の相対変位を検出するステップと、制御装置により、前記水平変位検出装置から入力された前記水平方向の相対変位に基づいて前記撮影装置によって撮像された撮影画像に対して画像処理を施して前記トロリに設置された前記撮影装置によって上方から撮影された前記吊体のコーナー部が中央に写る画像を作成するステップと、その作成した前記画像を前記表示装置に表示させるステップと、を含むことを特徴とするコンテナクレーンの遠隔操作方法。
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