JPH06312894A - クレーンの運転装置 - Google Patents

クレーンの運転装置

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Publication number
JPH06312894A
JPH06312894A JP10173093A JP10173093A JPH06312894A JP H06312894 A JPH06312894 A JP H06312894A JP 10173093 A JP10173093 A JP 10173093A JP 10173093 A JP10173093 A JP 10173093A JP H06312894 A JPH06312894 A JP H06312894A
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JP
Japan
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container
crane
camera
load
spreader
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Withdrawn
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JP10173093A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kunimitsu
智 国光
Itsuo Murata
五雄 村田
Yuji Kosaka
裕二 小坂
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地上もしくは地上近傍でのクレーンの操縦を
スムーズに行ない、運転者の労力低減と作業環境改善を
図る。 【構成】 第1〜第3のカメラ10〜14を備え、スプ
レッダ7とコンテナ2の関係を様々な角度から撮影する
と共に、第1、第2のカメラ10,11の映像情報に基
づいてアニメ画面合成装置により複数のアニメーション
を合成し、様々な角度からのスプレッダ7とコンテナ2
の映像と、スプレッダ7とコンテナ2の相対的な位置関
係及びスプレッダ7の振れや回転を定量的に把握したア
ニメーションとを、運転室8内のモニタ装置18に表示
し、モニタ装置18を見ながらコンテナクレーン1の操
縦を行ない、トロリ6上から肉眼で直視した時と同等以
上の状態で、作業エリア全体の状況及びスプレッダ7と
コンテナ2の状況を把握し、地上でのコンテナクレーン
1の操縦をスムーズに行ない、運転者9の労力低減と作
業環境改善を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクレーンの運転装置に関
し、例えば荷役作業を行なうコンテナクレーンに適用さ
れるものである。
【0002】
【従来の技術】コンテナクレーンによる従来の荷役作業
を図12に基づいて説明する。図12には従来の運転装
置によるコンテナクレーンの作業状況を示してある。
【0003】コンテナクレーン51による荷役作業は、
コンテナ52を陸側の岸壁53から海側のコンテナ船5
4に積み込む作業と、コンテナ52をコンテナ船54か
ら岸壁53に積み降す作業の2つに大別される。コンテ
ナクレーン51の横行軌道55にはトロリ56及びトロ
リ56と連動して移動する運転室57が設けられ、トロ
リ56には吊具としてのスプレッダ58が昇降自在(巻
上げ、巻降し)に備えられている。運転者59は運転室
57に搭乗し、操作盤60を操作することによりトロリ
56及びスプレッダ58の操作を行なう。
【0004】コンテナ52を岸壁53からコンテナ船に
積み込む作業を例に荷役作業を説明する。
【0005】コンテナ52は、トレーラやストラルドキ
ャリア等によってコンテナヤード上からコンテナクレー
ン51の横行軌道55の下の岸壁53にセットされる。
運転者59は岸壁53にセットされたコンテナ52の上
空にトロリ56を移動させる。スプレッダ58を巻降
し、コンテナ52に着床して固定した後巻上げ、コンテ
ナ船54の積み込み目標位置52aの上空にトロリ56
を移動させる。トロリ56を停止させ、スプレッダ58
を巻降して目標位置52aの数10cm上空で巻降しを一
旦停止する。目標位置52aに対するスプレッダ58の
横走行位置や回転(スキュー)を調節し、スプレッダ5
8を巻降してコンテナ52を目標位置に着床する。以上
の作業は、運転室57内の運転者59が肉眼でコンテナ
52等を直視しながらマニュアル操作で実施されてい
る。
【0006】これを繰り返し、岸壁53からコンテナ船
54へのコンテナ52の積み込み作業を完了する。コン
テナ船54から岸壁53にコンテナ52を積み降す作業
も同様に行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、運転室
57をトロリ56に設けて運転者59の肉眼によりコン
テナクレーン51を操作する従来の運転装置は、コンテ
ナ52の搬送を実現するといった機能のみが第一義的に
重視されていたため、運転者59の作業環境という点に
はあまり注意が払われていなかった。即ち、運転者59
はコンテナクレーン51上でトロリ56と連動して横行
移動する運転室57に搭乗するが、運転室57は地上約
30乃至40mに位置し、高所作業での緊張感により、
運転者59は地上作業と比較して大きな疲労と心理的不
安感を強いられていた。また、コンテナ52の搬送作業
毎に運転室57が横移動するので、運転者59は振動や
騒音に悩まされるという作業環境上の問題があつた。
【0008】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、作業エリア全体の状況及び吊具と荷の状況を把握し
て地上もしくは地上近傍でのクレーンの操縦をスムーズ
に行なうことができるクレーンの運転装置を提供し、も
って運転者の労力低減と作業環境改善を図ることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は、横行軌道に沿って移動するトロリ
と、該トロリに設けられ荷を把持して昇降する吊具とを
備えたクレーンにおいて、前記横行軌道の下にある荷の
状況を撮影する第1のカメラと、前記トロリに設けられ
鉛直方向下向きに前記吊具を撮影する第2のカメラと、
前記トロリに設けられ前記吊具の把持目標を検出するた
めに目標位置を撮影する第3のカメラと、前記第1のカ
メラの映像信号を基にして前記クレーンと前記荷の相対
位置関係を検出する位置検出装置と、前記第2のカメラ
の映像信号を基にして前記吊具の振れ及び回転を検出す
る振れ・回転検出装置と、前記荷の積載位置及び積載状
態の情報が入力される上位演算装置と、前記位置検出装
置の出力情報及び前記振れ・回転検出装置の出力情報及
び前記上位演算装置の出力情報に基づいて前記クレーン
と前記荷の積載位置の相対的な位置関係を表わすアニメ
ーションを複数合成するアニメ画面合成装置と、該アニ
メ画面合成装置で合成された複数のアニメーション及び
前記第3のカメラの映像信号を前記上位演算装置の出力
情報に基づいて選択する画面切替表示装置と、該画面切
替表示装置により選択された画面を実際に表示する複数
の表示画面を有するモニタ装置と、該モニタ装置及び前
記クレーンの操作装置が設置されて地上または地上近傍
に設けられ該モニタ装置を見ながら該操作装置を操作し
て該クレーンの操縦を行なうための運転室とからなるこ
とを特徴とする。
【0010】また、前記位置検出装置は、前記荷の上面
における長手方向の2本のエッジ線上の点を前記第1の
カメラの映像信号からそれぞれ指定または自動的に検出
し、この2点の座標データを基に演算を行なって前記ク
レーンと前記荷の相対位置関係を検出する機能を有する
ことを特徴とする。
【0011】また、前記振れ・回転検出装置は、前記吊
具の上面に付けられた白線マークの2点を前記第2のカ
メラの映像信号から検出し、この2点を基に演算を行な
って前記吊具の振れ及び回転を検出する機能を有するこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】第1のカメラで荷の状況を撮影し位置検出装置
によってクレーンと荷の相対位置関係を検出する。第2
のカメラで吊具を鉛直方向下向きに撮影し振れ・回転検
出装置によって吊具の振れ及び回転を検出する。これら
の検出情報及び上位演算装置の出力情報に基づいて、ア
ニメ画面合成装置によってクレーンと荷の積載位置の相
対的な位置関係がわかるアニメーションを複数合成す
る。第3のカメラで撮影した目標位置の情報及び複数の
アニメーションを、画面切替表示装置で選択してモニタ
装置の表示画面に表示する。運転者は、運転室内でモニ
タ装置の表示画面の画像を見ることで、荷とクレーン及
び荷と積載位置の距離関係を把握し、この状態で表示画
面を見ながら操作装置を操作してクレーンの操縦を行な
う。
【0013】位置検出装置では、荷の上面の長手方向の
2本のエッジ線上の2点を検出し、2点の座標データか
らクレーンと荷の相対位置関係を検出する。
【0014】振れ・回転検出装置では、荷の上面に付け
られた白線マークの2点を検出し、2点を基に吊具の振
れ及び回転状態を検出する。
【0015】
【実施例】図1(a)には本発明の一実施例に係る運転
装置を備えたコンテナクレーンの作業状況、図1(b)
には第3のカメラの取付状況、図2には運転装置の機器
のブロック構成、図3には第1のカメラによる画像の一
例、図4には第3のカメラによる画像の一例、図5には
アニメ画面合成装置で合成されたアニメーション画像の
一例を示してある。
【0016】クレーンとしてのコンテナクレーン1によ
る荷役作業は、荷としてのコンテナ2を陸側の岸壁3か
ら海側のコンテナ船4に積み込む作業と、コンテナ2を
コンテナ船4から岸壁3に積み降す作業の2つに大別さ
れる。コンテナクレーン1の横行軌道5にはトロリ6が
移動自在に設けられ、トロリ6には吊具としてのスプレ
ッダ7が昇降自在(巻上げ、巻降し)に備えられてい
る。地上には運転室8が備えられ、運転者9は運転室8
内でコンテナクレーン1の操縦を行なう。
【0017】横行軌道5の岸壁3側の端部には第1のカ
メラ10が取付けられ、第1のカメラ10でコンテナ船
4上のコンテナ2全体の状況(横行軌道5の下にある荷
の状況)を映し出し、例えば図3で示した映像が得られ
る。第1のカメラ10の映像信号を用いてコンテナクレ
ーン1とコンテナ船4の相対位置関係を測定する(測定
の詳細は後述する)。トロリ6のスプレッダ7の直上に
は第2のカメラ11が取付けられ、第2のカメラ11で
鉛直方向下向きにスプレッダ7を映し出す。第2のカメ
ラ11の映像信号を用いてスプレッダ7の振れ及び回転
(スキュー)を検出する(検出の詳細は後述する)。ト
ロリ6には3台の第3のカメラ12,13,14が取付
けられ(図1(a),(b)参照)、第3のカメラ1
2,13,14でトロリ6から見えるコンテナ2の光景
(スプレッダ7の把持目標)を映し出し、例えば図4で
示した映像が得られる。第3のカメラ12がコンテナ2
の向って右側のコーナー付近の様子(図4(c))を撮
映し、第3のカメラ13がコンテナ2の全体の様子(図
4(a))を撮映し、第3のカメラ14がコンテナ2の
向って左側のコーナー付近の様子(図4(b))を撮映
する。
【0018】横行軌道5には第1〜第3のカメラ10〜
14の映像信号を処理する処理部15が設けられ、映像
信号は処理部15を介して運転室8の制御部16に送ら
れる。
【0019】図2に示すように、第1のカメラ10及び
第3のカメラ12,13,14の映像信号は画面切替表
示装置17に直接入力され、必要に応じて運転室8に設
けられたモニタ装置18(図1(a))に表示される。
第1のカメラ10の映像信号はA/D変換器19でA/
D変換された後、位置検出装置20によりコンテナ船4
上の特定のコンテナ2の位置を検出するのに利用され
る。第2のカメラ11の映像信号はA/D変換器21で
A/D変換された後、振れ・回転検出装置22によりス
プレッダ7の振れとスキューを検出するのに利用され
る。
【0020】アニメ画面合成装置23は、位置検出装置
20で検出したコンテナクレーン1に対するコンテナ船
4の相対位置関係情報と、振れ・回転検出装置22で検
出したスプレッダ7の振れ及びスキュー情報と、上位演
算装置24より得られるコンテナ船4の積荷情報とを基
に、図5で示した3つのアニメーションを合成する。
【0021】図5(a)は、コンテナクレーン1の横行
軌道5の下のコンテナ船4の積み荷状態と、現在のコン
テナクレーン1の状態との全体を、横行−巻高さ断面で
示したものである。このアニメーションは、コンテナク
レーン1の寸法とコンテナ船4の寸法、及び位置検出装
置20で検出したコンテナクレーン1とコンテナ船4の
相対位置関係情報と、上位演算装置24のコンテナ船4
の積荷情報により合成できる。この構図は、コンテナク
レーン1上に設置したカメラでは撮影することはできな
い。
【0022】図5(b)は、図5(a)における目標位
置付近を拡大したもので、目標位置とスプレッダ7の横
行位置ずれ量や高さが視覚的かつ数値で定量的に分かる
ようになっている。
【0023】図5(c)は、目標位置とスプレッダ7の
相対関係位置を真上から見た様子を示したもので、スプ
レッダ7の振れとスキューが視覚的に分かるようになっ
ている。
【0024】アニメ画面合成装置23で合成した3つの
アニメーションは、D/A変換器25,26,27でD
/A変換された後、画面切替表示装置17に入力され
る。画面切替表示装置17は、上位演算装置24の指令
により入力されている7つの画面データ(図3、図4、
図5)から適切なものを選択してモニタ装置18に送
る。モニタ装置18には、図9、図10、図11に示す
ように6個の表示画面28が備えられ、画面切替表示装
置17より送られた画面が表示画面28に表示される。
【0025】図6、図7に基づいて位置検出装置20に
よるコンテナクレーン1とコンテナ船4の相対位置関係
の検出原理を説明する。図6にはコンテナ船4のコンテ
ナ2の積載状況を示してあり、第1のカメラ10の映像
信号(図3)に対応する。図7にはコンテナクレーン1
(第1のカメラ10)とコンテナ2の相対位置関係を示
してある。
【0026】図7において、第1のカメラ10のレンズ
の中心を原点Oとし、トロリ6の移動方向と平行な方向
をx軸、トロリ6の移動方向に対し垂直下向き(巻き方
向)をy軸とする座標係を設定する。
【0027】図6において、実線で示すコンテナ2(コ
ンテナ船4上で最も岸壁3側の最上段にあるコンテナ
2)の上面の2本の水平エッジ線の垂直成分座標
(j1 ,j2)を検出する。具体的な検出方法として
は、画像データ上の位置座標が検出可能なデジタイザを
用い、コンテナクレーン1の運転者9によって指定す
る。また、図6に示す画像データに対して水平線を検出
するハフ変換処理を実施し、自動的に2本の水平エッジ
線の垂直成分座標(j1 ,j2 )を検出する。
【0028】図7により、コンテナ2の上面の2本の水
平エッジ線上にある点A、点Bに関し次式(1)(2)
が得られる。
【0029】
【数1】
【0030】
【数2】
【0031】ただし、 θ:第1のカメラ10の取付角度(度) a:第1のカメラ10から点Aまでの横行距離(mm) b:第1のカメラ10から点Aまでの巻距離(mm) w:コンテナ2の幅(mm) α1 :第1のカメラ10の光軸と点Aのなす角度(度) α2 :第1のカメラ10の光軸と点Bのなす角度(度)
【0032】α1 とα2 は、図6で検出した垂直成分座
標(j1 ,j2 )との間に、次式(3)(4)の関係が
ある。
【0033】
【数3】
【0034】
【数4】
【0035】ただし、 β:第1のカメラ10の垂直視野角度(度) jmax :画像データの垂直画素数(ドット) J1 :画像上のコンテナ2上面の陸側のエッジ線の垂直
成分(ドット) j2 :画像上のコンテナ2上面の海側のエッジ線の垂直
成分(ドット)
【0036】式(1)と式(2)を連立してaとbにつ
いて解くと次式(5)(6)が得られる。
【0037】
【数5】
【0038】
【数6】
【0039】実線で示すコンテナ2の上面の2本の水平
エッジ線の垂直成分座標(j1 ,j 2 )を検出すると、
式(5)(6)により、コンテナクレーン1(第1のカ
メラ10)に対するコンテナ2の横行位置と巻位置が検
出できる。コンテナ船4の寸法及びコンテナ2の積載情
報は上位演算装置24により入手できるので、コンテナ
クレーン1の横行軌道5の下のコンテナ船4上の全ての
コンテナ2の位置関係を検出することができる。
【0040】図8に基づいて振れ・回転検出装置22に
よるスプレッダ7の振れ及びスキューの検出原理を説明
する。図8にはスプレッダ7の上面の状況を示してあ
る。
【0041】スプレッダ7の上面中央に、コンテナ2の
長手方向と平行に白線29を付けておく。第2のカメラ
11によりスプレッダ7を撮影すると、図8で示した状
態の撮像が得られる(図5(c)に相当)。画像データ
上の白線28の点S、点Pを検出する。検出方法は、予
め画像データ上の水平位置i1 ,i2 を指定し、それぞ
れi=i1 及びi=i2 上で最も輝度が高い地点を白線
29とみなして検出する。
【0042】検出した点の座標をそれぞれS(i1 ,j
1 )、P(i2 ,j2 )とすると、図8により、スプレ
ッダ7の振れ量gとスキューhは次式(7)(8)で与
えられる。
【0043】
【数7】
【0044】
【数8】
【0045】ただし、 j0 :振れなしの基準位置(画素) m:画像データと実寸の倍率(mm/画素)
【0046】スプレッダ7上の白線28上の2点S(i
1 ,j1 )、P(i2 ,j2 )を検出すると、式(7)
(8)によりスプレッダ7の振れ量gとスキューhを検
出することができる。
【0047】上述した運転装置を用いたコンテナクレー
ン1による運転方法の一例を、図9、図10、図11に
示すモニタ装置18の6個の表示画面28を参照して説
明する。ここでは、コンテナ船4から陸側にコンテナ2
を積み降す作業を例に説明する。
【0048】運転者9は、上位演算装置24の指示に基
づいてコンテナクレーン1を走行移動させ、コンテナ船
4に対して位置決めする。コンテナクレーン1の走行移
動中、運転者9は肉眼で直接周囲の安全を確認する。
【0049】コンテナクレーン1が所定位置に到達する
と、第1のカメラ10の映像信号を基に位置検出装置2
0によりコンテナクレーン1とコンテナ船4上のコンテ
ナ2の相対位置関係を測定する。この相対位置関係情報
と、上位演算装置24からのコンテナ船4のコンテナ2
の積載情報を基に、図5(a)で示したアニメーション
画面を合成する。
【0050】コンテナ船4上のコンテナ2a(図1参
照)を陸側に積み降すように指令があったとする。
【0051】運転者9は図9で示したモニタ装置18の
3画面を見ながら、トロリ6を目標位置であるコンテナ
2aの上空に移動させる。この時の3画面は、第1のカ
メラ10で撮影したコンテナ船4上の全体の様子(図
3)と、第3のカメラ13で撮影した目標位置(コンテ
ナ2a)の全体の様子(図4(a))と、コンテナ船4
の積み荷状態と現在のコンテナクレーン1の状態の全体
を示したアニメーション(図5(a))である。
【0052】トロリ6がコンテナ2aの上空に到着する
と、モニタ装置18の画面は、図10に示すように、4
画面表示に切り替わる。この時の4画面は、図9で示し
た3画面に、スプレッダ7の振れとスキューが視覚的に
わかるスプレッダ7を真上から見た様子のアニメーショ
ン(図5(c))を加えたものである。運転者9は図1
0で示した4画面を見ながら、スプレッダ7をコンテナ
2aの30〜50cm上空まで巻降す。
【0053】スプレッダ7がコンテナ2aの30〜50
cm上空まで巻降されると、モニタ装置18の画面は、図
11に示すように、6画面表示に切り替わる。この時の
6画面は、第1のカメラ10で撮影したコンテナ船4上
の全体の様子(図3)と、第3のカメラ13で撮影した
コンテナ2aの全体の様子(図4(a))と、スプレッ
ダ7を真上から見た様子のアニメーション(図5
(c))と、スプレッダ7の横行位置ずれ量や高さが視
覚的かつ数値で定量的にわかるアニメーション(図5
(b))と、第3のカメラ12及び第3のカメラ14で
撮影したコンテナ2の左右のコーナー付近の様子(図4
(c)、図4(b))である。
【0054】運転者9は、モニタ装置18の6画面を交
互に見ながらスプレッダ7をコンテナ2aに着床させ
る。着床が終了すると、スプレッダ7の図示しないツイ
ストロックをオンにし、コンテナ2aを把持する。把持
後、モニタ装置18の画面は図10に示した4画面に切
り替えられる。運転者9は、モニタ装置18の4画面を
見ながらコンテナ2aを把持したスプレッダ7を巻上げ
る。
【0055】巻上げが完了すると、モニタ装置18の画
面は図9に示した3画面に切り替えられる。運転者9は
モニタ装置18の3画面を見ながらトロリ6を横行移動
させ、陸側の所定位置(例えば待機しているトレーラの
荷台)の上空で停止させる。
【0056】トロリ6が停止すると、モニタ装置18の
画面は図10に示した4画面に切り替えられる。運転者
9はモニタ装置18の4画面、あるいは肉眼で直接コン
テナ2aを見ながらスプレッダ7を巻降ろし、コンテナ
2aをトレーラの荷台に降ろす。
【0057】以上が、本実施例の運転装置を用いてコン
テナクレーン1を運転する方法の1サイクルの一例であ
る。1サイクルの作業が終了すると、運転者9は上位演
算装置24の指令に基づいて次の作業を繰り返す。
【0058】上述した運転装置では、複数のカメラ(第
1〜第3のカメラ10〜14)をトロリ6及び横行軌道
5に設けたので、コンテナ船4上の様子や、スプレッダ
7とコンテナ2の関係を様々な角度から観察することが
可能になる。また、アニメ画面合成装置23により、コ
ンテナクレーン1の横行方向、走行方向、巻高さ方向を
座標軸とした複数の2次元のアニメーションを合成して
いるので、スプレッダ7と目標位置(コンテナ)の相対
的な位置関係、及びスプレッダ7の振れやスキューを定
量的に把握することができる。このため、運転者9は地
上の運転室8の内部からでも、スプレッダ7と目標位置
との相対関係情報を、トロリ6上から肉眼で直視した状
態と同等以上に得ることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明のクレーンの運転装置は、第1〜
第3のカメラを備え、吊具と荷の関係を様々な角度から
撮影すると共に、カメラの映像情報及び上位演算装置か
らの情報に基づいてアニメ画面合成装置により複数のア
ニメーションを合成し、様々な角度からの吊具と荷の状
態の映像と、吊具と荷の相対的な位置関係及び吊具の振
れや回転を定量的に把握したアニメーションとを、運転
室内のモニタ装置に表示し、モニタ装置を見ながらクレ
ーンの操縦を行なうようにしたので、作業エリア全体の
状況及び吊具と荷の状況を、トロリ上から肉眼で直視し
た時と同等以上の状態で把握することができる。この結
果、地上もしくは地上近傍でのクレーンの操縦をスムー
ズに行なうことができ、運転者の労力低減と作業環境改
善を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る運転装置を備えたコン
テナクレーンの作業状況説明図。
【図2】運転装置の機器のブロック図。
【図3】第1のカメラによる画像図。
【図4】第3のカメラによる画像図。
【図5】アニメ画面合成装置で合成されたアニメーショ
ン画像図。
【図6】コンテナ2の積載状況説明図。
【図7】コンテナクレーン1(第1のカメラ10)とコ
ンテナ2の相対位置関係説明図。
【図8】スプレッダ7の上面状況説明図。
【図9】モニタ装置18の表示画面28を表わす説明
図。
【図10】モニタ装置18の表示画面28を表わす説明
図。
【図11】モニタ装置18の表示画面28を表わす説明
図。
【図12】従来の運転装置を備えたコンテナクレーンの
作業状況説明図。
【符号の説明】
1 コンテナクレーン 2 コンテナ 3 岸壁 4 コンテナ船 5 横行軌道 6 トロリ 7 スプレッダ 8 運転室 9 運転者 10 第1のカメラ 11 第2のカメラ 12,13,14 第3のカメラ 16 制御部 17 画面切替表示装置 18 モニタ装置 20 位置検出装置 22 振れ・回転検出装置 23 アニメ画面合成装置 24 上位演算装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横行軌道に沿って移動するトロリと、該
    トロリに設けられ荷を把持して昇降する吊具とを備えた
    クレーンにおいて、前記横行軌道の下にある荷の状況を
    撮影する第1のカメラと、前記トロリに設けられ鉛直方
    向下向きに前記吊具を撮影する第2のカメラと、前記ト
    ロリに設けられ前記吊具の把持目標を検出するために目
    標位置を撮影する第3のカメラと、前記第1のカメラの
    映像信号を基にして前記クレーンと前記荷の相対位置関
    係を検出する位置検出装置と、前記第2のカメラの映像
    信号を基にして前記吊具の振れ及び回転を検出する振れ
    ・回転検出装置と、前記荷の積載位置及び積載状態の情
    報が入力される上位演算装置と、前記位置検出装置の出
    力情報及び前記振れ・回転検出装置の出力情報及び前記
    上位演算装置の出力情報に基づいて前記クレーンと前記
    荷の積載位置の相対的な位置関係を表わすアニメーショ
    ンを複数合成するアニメ画面合成装置と、該アニメ画面
    合成装置で合成された複数のアニメーション及び前記第
    3のカメラの映像信号を前記上位演算装置の出力情報に
    基づいて選択する画面切替表示装置と、該画面切替表示
    装置により選択された画面を実際に表示する複数の表示
    画面を有するモニタ装置と、該モニタ装置及び前記クレ
    ーンの操作装置が設置されて地上または地上近傍に設け
    られ該モニタ装置を見ながら該操作装置を操作して該ク
    レーンの操縦を行なうための運転室とからなることを特
    徴とするクレーンの運転装置。
  2. 【請求項2】 前記位置検出装置は、前記荷の上面にお
    ける長手方向の2本のエッジ線上の点を前記第1のカメ
    ラの映像信号からそれぞれ指定または自動的に検出し、
    この2点の座標データを基に演算を行なって前記クレー
    ンと前記荷の相対位置関係を検出する機能を有すること
    を特徴とする請求項1に記載のクレーンの運転装置。
  3. 【請求項3】 前記振れ・回転検出装置は、前記吊具の
    上面に付けられた白線マークの2点を前記第2のカメラ
    の映像信号から検出し、この2点を基に演算を行なって
    前記吊具の振れ及び回転を検出する機能を有することを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のクレーンの
    運転装置。
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