JP2019048681A - 荷役搬送システム、荷役搬送装置、および荷役搬送方法 - Google Patents
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Abstract
Description
第1発明の荷役搬送システムは、荷役搬送装置と、無人飛行体と、を備え、前記荷役搬送装置は、吊荷を吊り下げる吊具と、前記荷役搬送装置を制御する装置側制御装置と、を備え、前記無人飛行体は、測定対象物の位置検出の基礎となる位置データを取得する位置データ取得器と、前記無人飛行体の現在位置を取得する現在位置取得部と、前記無人飛行体を制御し、前記装置側制御装置と通信可能な飛行体側制御装置と、を備え、前記装置側制御装置は前記無人飛行体の目標位置を生成し、該目標位置を前記飛行体側制御装置に送信し、前記飛行体側制御装置は前記現在位置取得部で取得した前記現在位置に基づき、受信した前記目標位置まで前記無人飛行体を飛行させる制御を行い、前記位置データ取得器は、前記吊具または前記吊荷である移動物と、前記移動物の接近対象物との前記位置データを取得することを特徴とする。
第2発明の荷役搬送システムは、第1発明において、前記飛行体側制御装置は前記位置データ取得器で取得した前記位置データを前記装置側制御装置に送信し、前記装置側制御装置は、受信した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、求めた前記ズレ量が小さくなるように前記吊具を移動させる制御を行うことを特徴とする。
第3発明の荷役搬送システムは、第1発明において、前記飛行体側制御装置は、前記位置データ取得器で取得した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、求めた前記ズレ量を前記装置側制御装置に送信し、前記装置側制御装置は受信した前記ズレ量が小さくなるように前記吊具を移動させる制御を行うことを特徴とする。
第4発明の荷役搬送システムは、第1発明において、前記荷役搬送装置は該荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器を備え、前記飛行体側制御装置は前記位置データ取得器で取得した前記位置データを前記装置側制御装置に送信し、前記装置側制御装置は受信した前記位置データを前記表示器に表示することを特徴とする。
第5発明の荷役搬送システムは、第1発明において、前記荷役搬送装置は該荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器を備え、前記飛行体側制御装置は前記位置データ取得器で取得した前記位置データを前記装置側制御装置に送信し、前記装置側制御装置は、受信した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、求めた前記ズレ量を前記表示器に表示することを特徴とする。
第6発明の荷役搬送システムは、第1発明において、前記荷役搬送装置は該荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器を備え、前記飛行体側制御装置は、前記位置データ取得器で取得した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、求めた前記ズレ量を前記装置側制御装置に送信し、前記装置側制御装置は受信した前記ズレ量を前記表示器に表示することを特徴とする。
第7発明の荷役搬送システムは、第1、第2または第3発明において、前記装置側制御装置は、前記接近対象物の位置座標を有しており、前記接近対象物から離間した位置であって、前記接近対象物の位置座標を所定の第1方向に所定の第1距離ずらした測定位置を求め、該測定位置を前記目標位置とすることを特徴とする。
第8発明の荷役搬送システムは、第7発明において、前記荷役搬送装置は前記吊具を水平面に沿った特定の駆動方向に移動させる駆動部を備え、前記測定位置は前記接近対象物から離間した面であって、前記駆動方向に沿った鉛直面内に存在することを特徴とする。
第9発明の荷役搬送システムは、第7発明において、前記接近対象物は上面、下面、および4つの側面からなる立方体であり、前記測定位置は前記接近対象物の一の前記側面の延長面内に存在することを特徴とする。
第10発明の荷役搬送システムは、第7発明において、前記装置側制御装置は、前記測定位置よりも前記接近対象物から離れた位置であって、前記接近対象物の位置座標を所定の第2方向に所定の第2距離ずらした待機位置を求め、前記移動物と前記接近対象物とが遠い場合は、前記待機位置を前記目標位置とし、前記移動物と前記接近対象物とが近い場合は、前記測定位置を前記目標位置とすることを特徴とする。
第11発明の荷役搬送システムは、第1、第2、第3、第4、第5または第6発明において、前記装置側制御装置は、前記移動物の位置座標を有しており、前記移動物から離間した位置であって、前記移動物の位置座標を所定の第3方向に所定の第3距離ずらした追従位置を求め、該追従位置を前記目標位置とすることを特徴とする。
第12発明の荷役搬送システムは、第11発明において、前記荷役搬送装置は前記吊具を水平面に沿った特定の駆動方向に移動させる駆動部を備え、前記追従位置は前記移動物から離間した面であって、前記駆動方向に沿った鉛直面内に存在することを特徴とする。
第13発明の荷役搬送システムは、第1、第2、第3、第4、第5または第6発明において、前記装置側制御装置は前記位置データ取得器の目標方向を生成し、該目標方向を前記飛行体側制御装置に送信し、前記飛行体側制御装置は前記位置データ取得器の測定方向を受信した前記目標方向に向けるように、前記無人飛行体の姿勢を制御することを特徴とする。
第14発明の荷役搬送システムは、第1、第2、第3、第4、第5または第6発明において、前記無人飛行体は前記位置データ取得器の測定方向を前記無人飛行体の機体に対して変更する姿勢変更機構を備えており、前記装置側制御装置は前記位置データ取得器の目標方向を生成し、該目標方向を前記飛行体側制御装置に送信し、前記飛行体側制御装置は前記位置データ取得器の測定方向を受信した前記目標方向に向けるように、前記姿勢変更機構を動作させることを特徴とする。
第15発明の荷役搬送システムは、第13または第14発明において、前記目標方向は前記位置データ取得器の測定範囲に前記移動物と前記接近対象物とが含まれる方向であることを特徴とする。
(荷役搬送装置)
第16発明の荷役搬送装置は、吊荷を吊り下げる吊具と、前記吊具または前記吊荷である移動物と、前記移動物の接近対象物との位置検出の基礎となる位置データを取得する位置データ取得器を有する無人飛行体と通信可能な装置側制御装置と、を備え、前記装置側制御装置は前記無人飛行体の目標位置を生成し、該目標位置を前記無人飛行体に送信して、前記無人飛行体を目標位置まで飛行させることを特徴とする。
第17発明の荷役搬送装置は、第16発明において、前記装置側制御装置は、前記位置データ取得器で取得した前記位置データを受信し、受信した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、求めた前記ズレ量が小さくなるように前記吊具を移動させる制御を行うことを特徴とする。
第18発明の荷役搬送装置は、第16発明において、前記装置側制御装置は、前記位置データ取得器で取得した前記位置データに基づいて求められた前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を受信し、受信した前記ズレ量が小さくなるように前記吊具を移動させる制御を行うことを特徴とする。
第19発明の荷役搬送装置は、第16発明において、前記荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器を備え、前記装置側制御装置は、前記位置データ取得器で取得した前記位置データを受信し、受信した前記位置データを前記表示器に表示することを特徴とする。
第20発明の荷役搬送装置は、第16発明において、前記荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器を備え、前記装置側制御装置は、前記位置データ取得器で取得した前記位置データを受信し、受信した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、求めた前記ズレ量を前記表示器に表示することを特徴とする。
第21発明の荷役搬送装置は、第16発明において、前記荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器を備え、前記装置側制御装置は、前記位置データ取得器で取得した前記位置データに基づいて求められた前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を受信し、受信した前記ズレ量を前記表示器に表示することを特徴とする。
(荷役搬送方法)
第22発明の荷役搬送方法は、吊荷を吊り下げる吊具を有する荷役搬送装置により、目標位置を生成し、該目標位置を無人飛行体に送信し、前記無人飛行体を受信した前記目標位置まで飛行させ、前記無人飛行体に搭載された位置データ取得器で、前記吊具または前記吊荷である移動物と、前記移動物の接近対象物との位置検出の基礎となる位置データを取得することを特徴とする。
第23発明の荷役搬送方法は、第22発明において、前記無人飛行体により、前記位置データ取得器で取得した前記位置データを前記荷役搬送装置に送信し、前記荷役搬送装置により、受信した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、前記荷役搬送装置により、求めた前記ズレ量が小さくなるように前記吊具を移動させることを特徴とする。
第24発明の荷役搬送方法は、第22発明において、前記無人飛行体により、前記位置データ取得器で取得した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、前記無人飛行体により、求めた前記ズレ量を前記荷役搬送装置に送信し、前記荷役搬送装置により、受信した前記ズレ量が小さくなるように前記吊具を移動させることを特徴とする。
第25発明の荷役搬送方法は、第22発明において、前記無人飛行体により、前記位置データ取得器で取得した前記位置データを前記荷役搬送装置に送信し、前記荷役搬送装置により、受信した前記位置データを、前記荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器に表示することを特徴とする。
第26発明の荷役搬送方法は、第22発明において、前記無人飛行体により、前記位置データ取得器で取得した前記位置データを前記荷役搬送装置に送信し、前記荷役搬送装置により、受信した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、前記荷役搬送装置により、求めた前記ズレ量を、前記荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器に表示することを特徴とする。
第27発明の荷役搬送方法は、第22発明において、前記無人飛行体により、前記位置データ取得器で取得した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、前記無人飛行体により、求めた前記ズレ量を前記荷役搬送装置に送信し、前記荷役搬送装置により、受信した前記ズレ量を、前記荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器に表示することを特徴とする。
第1発明によれば、無人飛行体に搭載された位置データ取得器で測定対象物の位置データを取得する構成であるので、位置データ取得器を測定対象物に近づけることができ、測定対象物の位置を高精度に検出できる。また、位置データ取得器の位置や姿勢が吊具の揺れに影響されないので、測定対象物の位置を常時検出できる。
第2、第3発明によれば、移動物と接近対象物とのズレ量が小さくなるように吊具が移動するよう制御されるので、自動的に移動物を接近対象物に対して位置合わせできる。
第4発明によれば、位置データが表示器に表示されるので、作業員は位置データに基づいて移動物と接近対象物との相対位置を確認でき、移動物を接近対象物に対して位置合わせする操作が行いやすい。
第5、第6発明によれば、移動物と接近対象物とのズレ量が表示器に表示されるので、作業員は移動物と接近対象物とのズレ量を確認でき、移動物を接近対象物に対して位置合わせする操作が行いやすい。
第7発明によれば、無人飛行体を接近対象物の近傍に配置できるので、位置データ取得器を測定対象物に近づけることができ、測定対象物の位置を高精度に検出できる。
第8発明によれば、無人飛行体を駆動部の駆動方向に沿った鉛直面内に配置するので、移動物と接近対象物との駆動方向のズレ量を検出しやすい。
第9発明によれば、無人飛行体を接近対象物の側面の延長面内に配置するので、接近対象物の側面の縁を基準にでき、移動物と接近対象物とのズレ量を検出しやすい。
第10発明によれば、移動物と接近対象物とが遠い場合は無人飛行体を接近対象物から離れた待機位置に配置するので、移動物が揺れて無人飛行体に衝突することを抑制できる。
第11発明によれば、無人飛行体を移動物に追従させて、接近対象物まで飛行させることができる。
第12発明によれば、無人飛行体を駆動部の駆動方向に沿った鉛直面内に配置するので、移動物と接近対象物との駆動方向のズレ量を検出しやすい。
第13、第14発明によれば、位置データ取得器の測定方向を目標方向に向けることで、位置データ取得器による測定対象物の位置データの取得を適切に行うことができる。
第15発明によれば、位置データ取得器の測定範囲に移動物と接近対象物とが含まれるので、位置データ取得器による移動物と接近対象物との位置データの取得を適切に行うことができる。
(荷役搬送装置)
第16発明によれば、無人飛行体に搭載された位置データ取得器で測定対象物の位置データを取得する構成であるので、位置データ取得器を測定対象物に近づけることができ、測定対象物の位置を高精度に検出できる。また、位置データ取得器の位置や姿勢が吊具の揺れに影響されないので、測定対象物の位置を常時検出できる。
第17、第18発明によれば、移動物と接近対象物とのズレ量が小さくなるように吊具が移動するよう制御されるので、自動的に移動物を接近対象物に対して位置合わせできる。
第19発明によれば、位置データが表示器に表示されるので、作業員は位置データに基づいて移動物と接近対象物との相対位置を確認でき、移動物を接近対象物に対して位置合わせする操作が行いやすい。
第20、第21発明によれば、移動物と接近対象物とのズレ量が表示器に表示されるので、作業員は移動物と接近対象物とのズレ量を確認でき、移動物を接近対象物に対して位置合わせする操作が行いやすい。
(荷役搬送方法)
第22発明によれば、無人飛行体に搭載された位置データ取得器で測定対象物の位置データを取得するので、位置データ取得器を測定対象物に近づけることができ、測定対象物の位置を高精度に検出できる。また、位置データ取得器の位置や姿勢が吊具の揺れに影響されないので、測定対象物の位置を常時検出できる。
第23、第24発明によれば、移動物と接近対象物とのズレ量が小さくなるように吊具を移動させるので、移動物を接近対象物に対して位置合わせできる。
第25発明によれば、位置データを表示器に表示するので、作業員は位置データに基づいて移動物と接近対象物との相対位置を確認でき、移動物を接近対象物に対して位置合わせする操作が行いやすい。
第26、第27発明によれば、移動物と接近対象物とのズレ量を表示器に表示するので、作業員は移動物と接近対象物とのズレ量を確認でき、移動物を接近対象物に対して位置合わせする操作が行いやすい。
〔第1実施形態〕
(トランスファクレーン)
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る荷役搬送システムAAは荷役搬送装置の一種であるトランスファクレーン1を備える。トランスファクレーン1はコンテナ専用の特殊吊具(スプレッダ16)をもつ橋形クレーンである。
荷役搬送システムAAは無人飛行体2を備える。無人飛行体2は人が搭乗しない飛行体である。無人飛行体2として、例えば、遠隔操作可能な無人マルチコプター(いわゆるドローン)が好適に用いられる。無人飛行体2は一台でもよいが、複数台の方が好ましい。
つぎに、図3に基づき荷役搬送システムAAのシステム構成を説明する。
トランスファクレーン1はトランスファクレーン1を制御する装置側制御装置30を備えている。装置側制御装置30はCPUおよびメモリなどで構成されたコンピュータである。なお、装置側制御装置30はトランスファクレーン1自体に搭載されてもよいし、遠隔地に設置されたオペレーション室に配置されてもよい。また、装置側制御装置30の一部の機能をトランスファクレーン1自体に搭載されたコンピュータで実現し、他の機能をオペレーション室に配置されたコンピュータで実現してもよい。
つぎに、無人飛行体2の目標位置、および位置データ取得器22の目標方向を説明する。
荷役搬送システムAAは無人飛行体2を目標位置に飛行させ、位置データ取得器22で移動物および接近対象物の位置データを取得する。取得した位置データから移動物と接近対象物とのズレ量を求める。ズレ量が小さくなるようにトランスファクレーン1を駆動する。無人飛行体2の目標位置は位置データを適切に取得できるよう設定される。
つぎに、図7に示すフローチャートに基づき、荷役搬送システムAAの処理を説明する。
トランスファクレーン1は自動運転により動作する。トランスファクレーン1の装置側制御装置30は予め定められた作業計画に従ってコンテナCの荷役を行う。例えば、空のスプレッダ16を蔵置されている特定のコンテナCの上面に配置して、コンテナCを把持する把持作業を行う。また、スプレッダ16で把持した吊コンテナC1を、蔵置されている特定のターゲットコンテナC2の上に積み重ねる積載作業を行う。以下、積載作業を例に説明するが、把持作業の場合も同様である。
つぎに、本発明の第2実施形態に係る荷役搬送システムBBを説明する。
第1実施形態の荷役搬送システムAAでは装置側制御装置30でズレ量の演算を行ったが、飛行体側制御装置40でズレ量の演算を行ってもよい。
図8に示すように、荷役搬送システムBBのトランスファクレーン1は装置側制御装置30を備えている。装置側制御装置30は目標位置生成部31、目標方向生成部32、および駆動制御部34を有している。これらの機能は第1実施形態と同様である。
つぎに、図9に示すフローチャートに基づき、荷役搬送システムBBの処理を説明する。
トランスファクレーン1の処理のうち、ステップS101〜S103は第1実施形態と同様である。無人飛行体2の処理のうち、ステップS201〜S205は第1実施形態と同様である。
つぎに、本発明の第3実施形態に係る荷役搬送システムCCを説明する。
荷役搬送システムCCでは、トランスファクレーン1を手動運転により動作させる。
図10に示すように、荷役搬送システムCCのトランスファクレーン1は操作装置37と表示器38とを備えている。操作装置37はトランスファクレーン1を手動操作するための装置であり、例えば操作レバー、スイッチなどからなる。作業員が操作装置37を操作すれば、トランスファクレーン1の各種駆動部が駆動し、トランスファクレーン1が動作する。
つぎに、無人飛行体2の目標位置、および位置データ取得器22の目標方向を説明する。
手動運転の場合、スプレッダ16で把持するコンテナC、および吊コンテナC1を上に載せるターゲットコンテナC2は作業員が判断する。そのため、システム側で接近対象物の位置を判断することは困難である。
つぎに、図12に示すフローチャートに基づき、荷役搬送システムCCの処理を説明する。
トランスファクレーン1は手動運転により動作する。作業員はトランスファクレーン1を操作し、予め定められた作業計画に従ってコンテナCの荷役を行う。
つぎに、本発明の第4実施形態に係る荷役搬送システムDDを説明する。
荷役搬送システムDDでは、位置データ取得器22で得られた位置データから移動物と接近対象物とのズレ量を求め、ズレ量を表示器38に表示する。
図13に示すように、荷役搬送システムDDのシステム構成は、第3実施形態の荷役搬送システムCCにおいて、装置側制御装置30にズレ量演算部33を追加した構成である。その余の構成は第3実施形態と同様であるので同一部材に同一符号を付して説明を省略する。
つぎに、図14に示すフローチャートに基づき、荷役搬送システムDDの処理を説明する。
トランスファクレーン1の処理のうち、ステップS301〜S304は第3実施形態と同様である。無人飛行体2の処理(ステップS401〜S405)は第3実施形態と同様である。
つぎに、本発明の第5実施形態に係る荷役搬送システムEEを説明する。
第4実施形態の荷役搬送システムDDでは装置側制御装置30でズレ量の演算を行ったが、飛行体側制御装置40でズレ量の演算を行ってもよい。
図15に示すように、荷役搬送システムEEのシステム構成は、第3実施形態の荷役搬送システムCCにおいて、飛行体側制御装置40が位置データ送信部43に代えてズレ量演算部44を有する構成である。その余の構成は第3実施形態と同様であるので同一部材に同一符号を付して説明を省略する。
つぎに、図16に示すフローチャートに基づき、荷役搬送システムEEの処理を説明する。
トランスファクレーン1の処理のうち、ステップS301〜S303は第3実施形態と同様である。無人飛行体2の処理のうち、ステップS401〜S405は第3実施形態と同様である。
以上の実施形態では荷役搬送装置がトランスファクレーン1である場合を例に説明したが、荷役搬送装置はこれに限定されない。荷役搬送装置として各種のクレーンが挙げられる。クレーンとしてトランスファクレーン1のほか、コンテナクレーン、ジブクレーン、天井クレーンなどが挙げられる。
図17に示すように、コンテナクレーン5はコンテナ専用の特殊吊具(スプレッダ51)をもつ岸壁用クレーンである。コンテナクレーン5はトランスファクレーン1と同様に、走行装置52、トロリー53、および巻上装置54を有する。
港湾においてコンテナの荷役を行う荷役搬送装置としてモバイルハーバークレーンと称されるジブクレーン7が知られている。図18に示すように、ジブクレーン7はキャリアフレーム71と、キャリアフレーム71上に設けられた旋回体72と、旋回体72に設けられたジブ73とを備えている。旋回体72にはウインチ74が設けられている。ウインチ74から繰り出されたワイヤロープはジブ73の先端から下垂してスプレッダ75を吊り下げている。
製鉄所などにおける物流ヤードでは、薄板鋼板をロール状に巻いたコイルの荷役に天井クレーンが用いられる。
1 トランスファクレーン
13 走行装置
14 トロリー
15 巻上装置
16 スプレッダ
2 無人飛行体
20 機体
21 推進器
22 位置データ取得器
23 姿勢変更機構
30 装置側制御装置
31 目標位置生成部
32 目標方向生成部
33 ズレ量演算部
34 駆動制御部
35 表示制御部
37 操作装置
38 表示器
39 装置側通信部
40 飛行体側制御装置
41 飛行制御部
42 姿勢変更部
43 位置データ送信部
44 ズレ量演算部
47 現在位置取得部
48 方位センサ
49 飛行体側通信部
Claims (27)
- 荷役搬送装置と、
無人飛行体と、を備え、
前記荷役搬送装置は、
吊荷を吊り下げる吊具と、
前記荷役搬送装置を制御する装置側制御装置と、を備え、
前記無人飛行体は、
測定対象物の位置検出の基礎となる位置データを取得する位置データ取得器と、
前記無人飛行体の現在位置を取得する現在位置取得部と、
前記無人飛行体を制御し、前記装置側制御装置と通信可能な飛行体側制御装置と、を備え、
前記装置側制御装置は前記無人飛行体の目標位置を生成し、該目標位置を前記飛行体側制御装置に送信し、
前記飛行体側制御装置は前記現在位置取得部で取得した前記現在位置に基づき、受信した前記目標位置まで前記無人飛行体を飛行させる制御を行い、
前記位置データ取得器は、前記吊具または前記吊荷である移動物と、前記移動物の接近対象物との前記位置データを取得する
ことを特徴とする荷役搬送システム。 - 前記飛行体側制御装置は前記位置データ取得器で取得した前記位置データを前記装置側制御装置に送信し、
前記装置側制御装置は、
受信した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、
求めた前記ズレ量が小さくなるように前記吊具を移動させる制御を行う
ことを特徴とする請求項1記載の荷役搬送システム。 - 前記飛行体側制御装置は、
前記位置データ取得器で取得した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、
求めた前記ズレ量を前記装置側制御装置に送信し、
前記装置側制御装置は受信した前記ズレ量が小さくなるように前記吊具を移動させる制御を行う
ことを特徴とする請求項1記載の荷役搬送システム。 - 前記荷役搬送装置は該荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器を備え、
前記飛行体側制御装置は前記位置データ取得器で取得した前記位置データを前記装置側制御装置に送信し、
前記装置側制御装置は受信した前記位置データを前記表示器に表示する
ことを特徴とする請求項1記載の荷役搬送システム。 - 前記荷役搬送装置は該荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器を備え、
前記飛行体側制御装置は前記位置データ取得器で取得した前記位置データを前記装置側制御装置に送信し、
前記装置側制御装置は、
受信した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、
求めた前記ズレ量を前記表示器に表示する
ことを特徴とする請求項1記載の荷役搬送システム。 - 前記荷役搬送装置は該荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器を備え、
前記飛行体側制御装置は、
前記位置データ取得器で取得した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、
求めた前記ズレ量を前記装置側制御装置に送信し、
前記装置側制御装置は受信した前記ズレ量を前記表示器に表示する
ことを特徴とする請求項1記載の荷役搬送システム。 - 前記装置側制御装置は、
前記接近対象物の位置座標を有しており、
前記接近対象物から離間した位置であって、前記接近対象物の位置座標を所定の第1方向に所定の第1距離ずらした測定位置を求め、該測定位置を前記目標位置とする
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の荷役搬送システム。 - 前記荷役搬送装置は前記吊具を水平面に沿った特定の駆動方向に移動させる駆動部を備え、
前記測定位置は前記接近対象物から離間した面であって、前記駆動方向に沿った鉛直面内に存在する
ことを特徴とする請求項7記載の荷役搬送システム。 - 前記接近対象物は上面、下面、および4つの側面からなる立方体であり、
前記測定位置は前記接近対象物の一の前記側面の延長面内に存在する
ことを特徴とする請求項7記載の荷役搬送システム。 - 前記装置側制御装置は、
前記測定位置よりも前記接近対象物から離れた位置であって、前記接近対象物の位置座標を所定の第2方向に所定の第2距離ずらした待機位置を求め、
前記移動物と前記接近対象物とが遠い場合は、前記待機位置を前記目標位置とし、
前記移動物と前記接近対象物とが近い場合は、前記測定位置を前記目標位置とする
ことを特徴とする請求項7記載の荷役搬送システム。 - 前記装置側制御装置は、
前記移動物の位置座標を有しており、
前記移動物から離間した位置であって、前記移動物の位置座標を所定の第3方向に所定の第3距離ずらした追従位置を求め、該追従位置を前記目標位置とする
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の荷役搬送システム。 - 前記荷役搬送装置は前記吊具を水平面に沿った特定の駆動方向に移動させる駆動部を備え、
前記追従位置は前記移動物から離間した面であって、前記駆動方向に沿った鉛直面内に存在する
ことを特徴とする請求項11記載の荷役搬送システム。 - 前記装置側制御装置は前記位置データ取得器の目標方向を生成し、該目標方向を前記飛行体側制御装置に送信し、
前記飛行体側制御装置は前記位置データ取得器の測定方向を受信した前記目標方向に向けるように、前記無人飛行体の姿勢を制御する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の荷役搬送システム。 - 前記無人飛行体は前記位置データ取得器の測定方向を前記無人飛行体の機体に対して変更する姿勢変更機構を備えており、
前記装置側制御装置は前記位置データ取得器の目標方向を生成し、該目標方向を前記飛行体側制御装置に送信し、
前記飛行体側制御装置は前記位置データ取得器の測定方向を受信した前記目標方向に向けるように、前記姿勢変更機構を動作させる
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の荷役搬送システム。 - 前記目標方向は前記位置データ取得器の測定範囲に前記移動物と前記接近対象物とが含まれる方向である
ことを特徴とする請求項13または14記載の荷役搬送システム。 - 吊荷を吊り下げる吊具と、
前記吊具または前記吊荷である移動物と、前記移動物の接近対象物との位置検出の基礎となる位置データを取得する位置データ取得器を有する無人飛行体と通信可能な装置側制御装置と、を備え、
前記装置側制御装置は前記無人飛行体の目標位置を生成し、該目標位置を前記無人飛行体に送信して、前記無人飛行体を目標位置まで飛行させる
ことを特徴とする荷役搬送装置。 - 前記装置側制御装置は、
前記位置データ取得器で取得した前記位置データを受信し、
受信した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、
求めた前記ズレ量が小さくなるように前記吊具を移動させる制御を行う
ことを特徴とする請求項16記載の荷役搬送装置。 - 前記装置側制御装置は、
前記位置データ取得器で取得した前記位置データに基づいて求められた前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を受信し、
受信した前記ズレ量が小さくなるように前記吊具を移動させる制御を行う
ことを特徴とする請求項16記載の荷役搬送装置。 - 前記荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器を備え、
前記装置側制御装置は、
前記位置データ取得器で取得した前記位置データを受信し、
受信した前記位置データを前記表示器に表示する
ことを特徴とする請求項16記載の荷役搬送装置。 - 前記荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器を備え、
前記装置側制御装置は、
前記位置データ取得器で取得した前記位置データを受信し、
受信した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、
求めた前記ズレ量を前記表示器に表示する
ことを特徴とする請求項16記載の荷役搬送装置。 - 前記荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器を備え、
前記装置側制御装置は、
前記位置データ取得器で取得した前記位置データに基づいて求められた前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を受信し、
受信した前記ズレ量を前記表示器に表示する
ことを特徴とする請求項16記載の荷役搬送装置。 - 吊荷を吊り下げる吊具を有する荷役搬送装置により、目標位置を生成し、該目標位置を無人飛行体に送信し、
前記無人飛行体を受信した前記目標位置まで飛行させ、
前記無人飛行体に搭載された位置データ取得器で、前記吊具または前記吊荷である移動物と、前記移動物の接近対象物との位置検出の基礎となる位置データを取得する
ことを特徴とする荷役搬送方法。 - 前記無人飛行体により、前記位置データ取得器で取得した前記位置データを前記荷役搬送装置に送信し、
前記荷役搬送装置により、受信した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、
前記荷役搬送装置により、求めた前記ズレ量が小さくなるように前記吊具を移動させる
ことを特徴とする請求項22記載の荷役搬送方法。 - 前記無人飛行体により、前記位置データ取得器で取得した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、
前記無人飛行体により、求めた前記ズレ量を前記荷役搬送装置に送信し、
前記荷役搬送装置により、受信した前記ズレ量が小さくなるように前記吊具を移動させる
ことを特徴とする請求項22記載の荷役搬送方法。 - 前記無人飛行体により、前記位置データ取得器で取得した前記位置データを前記荷役搬送装置に送信し、
前記荷役搬送装置により、受信した前記位置データを、前記荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器に表示する
ことを特徴とする請求項22記載の荷役搬送方法。 - 前記無人飛行体により、前記位置データ取得器で取得した前記位置データを前記荷役搬送装置に送信し、
前記荷役搬送装置により、受信した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、
前記荷役搬送装置により、求めた前記ズレ量を、前記荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器に表示する
ことを特徴とする請求項22記載の荷役搬送方法。 - 前記無人飛行体により、前記位置データ取得器で取得した前記位置データに基づいて前記移動物と前記接近対象物とのズレ量を求め、
前記無人飛行体により、求めた前記ズレ量を前記荷役搬送装置に送信し、
前記荷役搬送装置により、受信した前記ズレ量を、前記荷役搬送装置を操作する作業員に情報を表示する表示器に表示する
ことを特徴とする請求項22記載の荷役搬送方法。
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