JP6729865B2 - コンテナヤードおよびその制御方法 - Google Patents

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本発明は、人工衛星から受信する情報に基づき荷役機器の位置を把握できるコンテナヤードおよびその制御方法に関し、詳しくは荷役機器の位置を把握する精度を向上できるコンテナヤードおよびその制御方法に関するものである。
GNSS(全地球航法衛星システム)等の利用により門型クレーンやコンテナシャシの位置を把握することにより、コンテナの荷役作業を効率的に行なうコンテナヤードが種々提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のコンテナヤードは、門型クレーンにGNSSアンテナを設置しているので門型クレーンの位置を把握することができる。
門型クレーンが走行するコンテナヤードの走行面は、雨水等を海に流すために海側に向かって下がる傾斜状態で構成されていることが多い。また重量が非常に大きい門型クレーンが繰り返し走行するので、走行面には不均一な凹凸ができることがある。つまり走行面が平らな水平面であることはほとんどない。
走行面の傾斜や凹凸により門型クレーンが傾くことがあり、この場合GNSSアンテナで取得した位置と実際の門型クレーンの位置との間に誤差が発生する。GNSSアンテナは一般的に上下方向における測定精度がよくないため、従来は門型クレーンの傾きにともなう測定誤差を把握することが困難であった。
例えば門型クレーンの大きさが横行方向に30m、上下方向に30mであり、GNSSアンテナを上端部に設置した場合、一方の走行装置の位置が0.3m下がると、門型クレーンは約0.57度傾く。この場合GNSSアンテナの位置は本来の位置から約0.4m水平方向に移動する。走行装置の位置が0.5m下がると、門型クレーンは約1度傾く。この場合GNSSアンテナの位置は水平方向に約0.8mずれる。つまりGNSSアンテナで取得した門型クレーンの位置は±1.0m程度の誤差を含んでいる可能性があった。
門型クレーン等の走行を自動化したコンテナヤードでは、門型クレーン等を任意の位置まで自動走行させる。その後クレーンオペレータが遠隔操作でコンテナを他のコンテナの上に積み上げたり、積み上げられているコンテナをコンテナシャシに搭載する作業を行なう。
この場合、門型クレーンの位置が1mもずれているとコンテナの荷役は不可能となるため、その都度クレーンオペレータが遠隔操作で門型クレーンを走行させて位置合わせを行なう必要があり、荷役効率を向上することが困難であった。
特開2006−225079号公報
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は荷役機器の位置を把握する精度を向上できるコンテナヤードおよびその制御方法を提供することである。
上記の目的を達成するための第一の本発明のコンテナヤードは、人工衛星から受信する情報に基づき座標情報を生成する無線機を備えていて走行面の上を走行可能に構成された荷役機器と、この座標情報を取得する上位システムとを備えるコンテナヤードであって、前記荷役機器の傾きを取得して姿勢情報を生成する姿勢検知機構を備えていて、前記上位システムが、前記姿勢情報を取得して前記姿勢情報に基づき前記座標情報を補正して真の座標情報を生成する制御機構を備えていて、前記荷役機器が二つ以上の前記無線機を備えていて、前記姿勢検知機構が、前記上位システムに設置される記憶部と演算部とを備えていて、前記記憶部が、前記走行面の上下方向の変位量と水平方向の位置座標とを組み合わせたマップ情報と、前記無線機どうしの間隔を含む機器情報とを格納する構成を備え、前記演算部が、前記無線機から取得する前記座標情報と前記マップ情報とに基づき前記姿勢情報を生成する構成を備えることを特徴とする。
第一の本発明のコンテナヤードの制御方法は、走行面の上を走行可能に構成された荷役機器に、人工衛星から受信する情報に基づき座標情報を生成する無線機を設置して、前記座標情報により前記荷役機器の位置を把握するコンテナヤードの制御方法において、前記コンテナヤードに上位システムを設置して、この上位システムに記憶部と演算部とを設置して、前記走行面の上下方向の変位量と水平方向の位置座標とを組み合わせたマップ情報を前記記憶部に予め格納して、前記荷役機器に二つ以上の前記無線機を設置して、前記無線機から取得する前記座標情報と前記マップ情報とに基づき前記荷役機器の傾きを示す姿勢情報を前記演算部が生成して、前記姿勢情報と前記座標情報とを前記上位システムが取得した後に、前記上位システムが前記姿勢情報に基づき前記座標情報を補正して真の座標情報を生成することを特徴とする。
第二の本発明のコンテナヤードは、人工衛星から受信する情報に基づき座標情報を生成する無線機を備えていて走行面の上を走行可能に構成された荷役機器と、この座標情報を取得する上位システムとを備えるコンテナヤードであって、前記上位システムが、前記コンテナヤードの多数箇所において前記荷役機器が前記走行面に接地している位置を示す真の座標情報とこのときの前記無線機の位置を示す仮想座標情報とを組み合わせたマップ情報を予め格納する記憶部と、前記荷役機器から取得する前記座標情報に基づき前記マップ情報を参照して、前記座標情報と一致する前記仮想座標情報を抽出して、この仮想座標情報に対応する前記真の座標情報を出力する演算部とを備えることを特徴とする。
第二の本発明のコンテナヤードの制御方法は、走行面の上を走行可能に構成された荷役機器に、人工衛星から受信する情報に基づき座標情報を生成する無線機を設置して、前記座標情報により前記荷役機器の位置を把握するコンテナヤードの制御方法において、前記コンテナヤードに記憶部と演算部とを備える上位システムを設置して、前記コンテナヤードの多数箇所において前記荷役機器が前記走行面に接地している位置を示す真の座標情報とこのときの前記無線機の位置を示す仮想座標情報とを組み合わせたマップ情報を前記記憶部に予め格納して、前記荷役機器から取得する前記座標情報に基づき前記マップ情報を参照して、前記座標情報と一致する前記仮想座標情報を抽出して、この仮想座標情報に対応する前記真の座標情報を前記演算部が出力することを特徴とする。
本発明のコンテナターミナルおよびその制御方法によれば、荷役機器の傾きにより生じる座標情報の誤差を補正できるので、荷役機器の位置を把握する精度を向上するには有利である。
本発明のコンテナヤードを平面視で例示する説明図である。 図1の門型クレーンを斜視で例示する説明図である。 第一の本発明のコンテナヤードを模式的に例示する説明図である。 図2の門型クレーンを正面視で例示する説明図である。 図4の門型クレーンを側面視で例示する説明図である。 マップ情報を例示する説明図である。 門型クレーンの傾きを示す説明図である。 図3のコンテナヤードの変形例を例示する説明図である。 第二の本発明のコンテナヤードを模式的に例示する説明図である。
以下、本発明のコンテナヤードおよびその制御方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。なお、図中では門型クレーンの走行方向を矢印y、この走行方向yを直角に横断する横行方向を矢印x、上下方向を矢印zで示している。
図1に例示するように本発明のコンテナヤード1は、多数のコンテナ2が蔵置される複数の蔵置レーン3と、この蔵置レーン3を跨いだ状態で蔵置レーン3に沿って走行可能に構成される複数の門型クレーン4とを備えている。この門型クレーン4は地表面で構成される走行面5の上を走行する。
コンテナヤード1は、岸壁に沿って敷設されるレールの上を走行する複数の岸壁クレーン6と、コンテナヤード1内を走行する複数のコンテナシャシ7とを備えている。門型クレーン4と岸壁クレーン6とコンテナシャシ7とを以下総称する場合は荷役機器8という。荷役機器8は上記に限らず、コンテナヤード1でコンテナ2を荷役する機器を示し、例えばストラドルキャリアやトップリフター等も含む概念である。
コンテナヤード1には、管理棟9が設置されている。管理棟9には、各種荷役機器8に荷役作業の指示等を行なう上位システム10が設置されている。また門型クレーン4の遠隔操作を行なう遠隔操作用コントローラ等が管理棟9に設置される場合もある。
図2に例示するように門型クレーン4は、上下方向zに延在する四本の脚11と、隣接する脚11の上端どうしまたは下端どうしを連結する複数の水平梁12とを備えている。横行方向xに対向する脚11は上端部どうしを水平梁12で連結され、走行方向yに対向する脚11は下端部どうしを水平梁12で連結されている。
脚11の下端部を連結する水平梁12の下面にはそれぞれ走行装置13が設置されている。走行装置13にはそれぞれ複数の車輪14が設置されている。車輪14は、例えばゴムタイヤで構成されている。
門型クレーン4の構成は上記に限らない。例えば車輪14をレールの上を走行する鉄輪で構成して、蔵置レーン3に沿ってレールを敷設して、門型クレーン4がこのレールの上を走行する構成にしてもよい。この場合、レールの上面が門型クレーン4の走行面5となる。
門型クレーン4の上端には二つの無線機15が設置されている。無線機15は、例えばGNSSアンテナで構成され、複数の人工衛星から受信する時刻等の情報に基づき経度と緯度と高度とからなる座標情報P1、P1’を生成する機能を有している。
門型クレーン4の平面視における形状を略長方形と仮定すると無線機15は対角となる隅にそれぞれ配置される。二つの無線機15を設置する位置はこれに限定されない。二つの無線機15が横行方向xに互いにずれた位置であり、かつ走行方向yに互いにずれた位置に配置されていれることが望ましい。また無線機15を三つ以上設置する構成にしてもよい。
無線機15は、門型クレーン4の脚11の途中部分や走行装置13の近傍に設置してもよいが、可能な限り高い位置に設置する方が人工衛星からの情報を受信する際の感度が向上するので望ましい。
例えば管理棟9などの固定物に基準局16を設置する構成にしてもよい。基準局16は
、例えばGNSSアンテナで構成され、予め設定され基準となる基準座標情報P2と、人工衛星からの情報に基づき生成される基準局16の座標情報とを比較してその誤差を示す誤差情報P3を生成する機能を有している。
基準局16を設置する位置は管理棟9に限らず、固定物であれば他の場所でもよい。コンテナヤード1内で可能な限り高い位置に設置する方が、人工衛星からの情報の受信環境がよくなるので望ましい。
図3に例示するように管理棟9に設置される上位システム10は、姿勢検知機構17と制御機構18とを備えている。姿勢検知機構17は、記憶部19と演算部20とを備えている。記憶部19は、二つの無線機15の横行方向xの間隔Dxと、走行方向yの間隔Dyと、走行面5からの高さHとからなる機器情報P4を格納している。
機器情報P4には、門型クレーン4に設置される二つの無線機15の位置に対するそれぞれの走行装置13の相対位置が含まれることが望ましい。つまり無線機15から座標情報P1が取得できれば、この座標情報P1からそれぞれの走行装置13の位置座標を求めることができる。
演算部20は、二つ以上の無線機15から取得する座標情報P1、P1’と記憶部19から取得する機器情報P4から門型クレーン4の傾きをあらわす姿勢情報P5を生成する機能を有する。
制御機構18は、演算部20で生成される姿勢情報P5を取得して、これに基づき無線機15から取得する座標情報P1、P1’を補正して真の座標情報P6、P6’を生成する機能を有する。また制御機構18は、生成した真の座標情報P6、P6’に基づき門型クレーン4に制御信号pを送る構成を有する。
図3および図4に例示するように門型クレーン4の横行方向xの傾きを求める場合は、まず人工衛星から受信する情報に基づき二つの無線機15が、座標情報P1、P1’をそれぞれ生成して上位システム10に送る。この座標情報P1、P1’は経度と緯度と高度との組み合わせからなり、それぞれの無線機15の位置座標を示す。
姿勢検知機構17の演算部20は、上位システム10が取得した二つの座標情報P1、P1’を門型クレーン4の横行方向xと走行方向yとからなる座標系に変換する。座標変換により座標情報P1(x1、y1)、座標情報P1’(x1’、y1’)が得られる。つまり座標情報P1、P1’は緯度経度座標からxy座標に変換される。
緯度経度座標を回転させてxy座標に変換する際の回転角度は、緯度経度座標に対する走行方向yまたは横行方向xを決定すれば求めることができる。例えば無線機15から取得する座標情報P1の経時変化から門型クレーン4の走行方向yを決定することができる。
門型クレーン4にコンパスを設置して、このコンパスにより緯度経度座標における門型クレーン4の走行方向yを決定する構成にしてもよい。この構成により門型クレーン4が走行せず停止している場合であっても走行方向yを決定することができる。コンテナヤード1における蔵置レーン3の延在方向から門型クレーン4の走行方向yを予め決定しておく構成にしてもよい。
xy座標に変換された座標情報P1、P1’から、図4に例示するように横行方向xにおける二つの無線機15の間隔dxを算出する。具体的には間隔dxはx1−x1’の絶
対値として算出される。このとき門型クレーン4は横行方向xに傾いているので、間隔dxは本来の無線機15の間隔Dxよりも小さくなる。
横行方向xにおける門型クレーン4の傾きの角度をθxとすると、cosθx=dx/Dxで表すことができる。間隔dxは座標情報P1、P1’から具体的な距離として求められ、間隔Dxは記憶部19の機器情報P4から具体的な値を得ることができる。演算部20は、Dxおよびdxの具体的な値から門型クレーン4の横行方向xの傾きの角度であるθxを算出することができる。
座標情報P1、P1’は誤差が大きいものの高度の情報を含んでいる。二つの無線機15の高度を比較することにより、相対的に上方に位置する無線機15を判定することができる。これにより門型クレーン4が傾いている方向を検知することができる。
演算部20は、横行方向xにおける門型クレーン4の傾きの角度θxおよび傾きの方向を姿勢情報P5として生成する。
図5に例示するように門型クレーン4の走行方向yの傾きを求める場合は、xy座標に変換された座標情報P1、P1’から走行方向yにおける二つの無線機15の間隔dyを算出する。具体的には間隔dyはy1−y1’の絶対値として算出される。
走行方向yにおける門型クレーン4の傾きの角度をθyとして、走行方向yにおける二つの無線機15の間隔をDyとすると、cosθy=dy/Dyで表すことができる。演算部20は、Dyおよびdyの具体的な値から門型クレーン4の走行方向yの傾きの角度であるθyを算出する。
前述と同様に二つの無線機15の高度を比較することにより、門型クレーン4が傾いている方向を検知することができる。
演算部20は、走行方向yにおける門型クレーン4の傾きの角度θyおよび傾きの方向を姿勢情報P5として生成する。
演算部20は、門型クレーン4の傾きの角度θx、θyおよび傾きの方向を含む姿勢情報P5と、xy座標に変換された座標情報P1、P1’とを制御機構18に送る。図4に例示するように門型クレーン4の車輪14が走行面5に接地している場所の横行方向xの座標X1およびX1’を、制御機構18は以下の数式(1)により算出する。
Figure 0006729865
Figure 0006729865
図5に例示するように門型クレーン4の車輪14が走行面5に接地している場所の走行方向yの座標Y1およびY1’を、制御機構18は以下の数式(2)により算出する。
Figure 0006729865
Figure 0006729865
門型クレーン4の傾きの方向が図4および図5と逆方向となる場合には、数式(1)および(2)の代わりに以下の数式(3)および(4)により各座標が算出される。
Figure 0006729865
Figure 0006729865
Figure 0006729865
Figure 0006729865
無線機15の下方に位置する走行装置13の車輪14が走行面5と接地する位置の座標であり、門型クレーン4の傾きの影響を受けない真の座標情報P6(X1、Y1)、真の座標情報P6’(X1’、Y1’)を制御機構18が生成する。門型クレーン4の走行を自動化する場合には、制御機構18が真の座標情報P6、P6’に基づいて門型クレーン4に走行速度や停止位置を指示する制御信号pを送信する構成にすることができる。つまり荷役機器8を上位システム10からの制御信号pにより制御することができる。
無線機15から上位システム10に座標情報P1を送信する際に使用する無線の伝送路を利用して、制御信号pを上位システム10から門型クレーン4に送信する構成にすることができる。制御信号pを門型クレーン4に送信する伝送路は別途設けてもよい。また座
標情報P1および制御信号pを有線の伝送路を利用して送る構成にしてもよい。
姿勢検知機構17により門型クレーン4等の荷役機器8の傾きを検知して、この傾きの影響を排除できるので荷役機器8の位置を把握する精度を向上できる。荷役機器8の位置を測定する際の誤差を、従来の±1.0mから±0.1m程度とすることができる。
門型クレーン4やコンテナシャシ7の走行を自動化する自動化コンテナヤードにおいては、門型クレーン4等を正確な位置に停止させることができるので、遠隔操作のオペレータによる位置合わせ等が不要となる。荷役効率を飛躍的に向上することができる。
荷役機器8の位置とともにコンテナヤード1内の作業員の位置も把握する構成とすれば、荷役機器8と作業員とが例えば0.5m以内の距離まで異常接近したときに、荷役機器8を操作するオペレータや作業員に注意喚起する警報を発することができる。本発明では位置を把握する精度が高いため、誤って警報が発せられる事態を抑制できる。コンテナヤード1における安全性を向上するには有利である。
コンテナヤード1内で工事などにより進入に注意が必要な領域(以下、進入注意領域ということがある)に荷役機器8が接近した際に、制御信号pにより荷役機器8を減速させる制御が可能となる。
本発明は自動化コンテナヤードに限定されるものではない。有人の門型クレーン4においても、位置を把握する精度を向上することにより、門型クレーン4が作業員と衝突したりする事故を回避することができる。この場合は門型クレーン4に搭乗しているクレーンオペレータの操作に関わらず、上位システム10の制御機構18から門型クレーン4を減速させたり停止させたりする制御信号pを送信して事故を回避する。
門型クレーン4等の荷役機器8がオペレータにより操作される場合は、上位システム10から門型クレーン4等に送信される制御信号pに、オペレータが必要とする情報や、オペレータに注意を促す注意情報等が含まれる。オペレータは制御信号pに含まれる情報に基づき、例えば門型クレーン4が荷役対象のコンテナ2に対して正しい位置で停止しているか否かなどを高い精度で把握することができる。
荷役機器8が進入注意領域に接近したときに、これを操作するオペレータに注意情報を送信して注意喚起する構成にしてもよい。この場合はオペレータに注意を促すための情報を含む制御信号pが、上位システム10の制御機構18から荷役機器8に送信される。荷役作業時の安全性を向上するには有利である。
上位システム10は、複数の門型クレーン4やその他の荷役機器8から同時に座標情報P1と姿勢情報P5とを取得して、それぞれの荷役機器8の位置を精度よく把握することができる。上位システム10は真の座標情報P6を逐次生成して、荷役機器8の位置を正確かつリアルタイムで追跡できる。
図3に例示するように上位システム10が、判定部21を備える構成にしてもよい。この実施形態では荷役機器8が上位システム10に座標情報P1を送信する場合に、荷役機器8を識別する識別番号の情報が同時に上位システム10に送信される。識別番号はそれぞれの荷役機器8ごとに予め付与されている。判定部21はこの識別番号に応じて、対象の座標情報P1を受け入れるか否かを判定する構成を備えている。
この構成によれば、上位システム10は複数の荷役機器8の中から所定の荷役機器8に対してのみ、真の座標情報P6を算出する処理を行ない、真の座標情報P6に基づく制御
信号pを対象の荷役機器8に送信することができる。例えば上位システム10が門型クレーン4からの座標情報P1のみを受け入れる制御を行なうことができる。また門型クレーン4の中でも例えば把持しているコンテナ2を蔵置レーン3に蔵置するために走行している門型クレーン4からのみ座標情報P1を受け入れる制御を行なうことができる。
この構成によれば真の座標情報P6を必要としている荷役機器8に対して優先的に制御を行なうことができるので、上位システム10において真の座標情報P6を算出するために必要な負荷を抑制することができる。
上位システム10の負荷を抑制できるので、一台当たりの門型クレーン4において真の座標情報P6を短い時間間隔で算出することが可能となる。門型クレーン4の位置を把握する際の精度を向上するには有利である。また上位システム10の負荷の抑制により、真の座標情報P6を算出する時間を短縮することができる。上位システム10が座標情報P1を取得してから真の座標情報P6を算出するまでの遅れが小さくなるので、門型クレーン4の制御等を行なう際の精度を向上するには有利である。
判定部21が、真の座標情報P6の算出の対象としない荷役機器8に対して、座標情報P1の取得は行い、真の座標情報P6の算出を行なわない構成にすることができる。この構成によれば上位システム10の負荷を抑制するとともに、コンテナヤード1において各荷役機器8の位置を上位システム10は把握できる。
図6に例示するように記憶部19に、走行面5の水平方向の位置座標と、上下方向zの変位量Znとを組み合わせたマップ情報P7を格納する構成にすることができる。水平方向の位置座標は例えば緯度経度座標(Lat n、Lng n)を利用することができる。
このマップ情報P7は、コンテナヤード1の走行面5を三次元スキャナ等で測定して取得することができる。コンテナヤード1の走行面5を所定の範囲で区分けして、この範囲ごとの傾きの平均値をマップ情報P7として記憶部19に格納してもよい。
マップ情報P7における情報の数が多いほど荷役機器8の位置を把握する精度を向上できる。マップ情報P7における情報の数が少ないほど予めマップ情報P7を作成する際の作業量を低減できる。
上位システム10が門型クレーン4等から座標情報P1、P1’を取得すると、座標情報P1、P1’は姿勢検知機構17の演算部20に送られる。演算部20は記憶部19のマップ情報P7を参照して、取得した座標情報P1、P1’のぞれぞれとマップ情報P7の緯度経度座標とを比較する。演算部20は、マップ情報P7に座標情報P1と一致する緯度経度座標がある場合にはこれを抽出し、一致するものがない場合には値が最も近い緯度経度座標を抽出する。
演算部20は、マップ情報P7から抽出した緯度経度座標と組になっている変位量Znを、座標情報P1、P1’にそれぞれ対応する変位量Znとして取得する。
図7に例示するように二つの無線機15に対応する二点の変位量を例えばZ1、Z2とすると、二つの無線機15の上下方向zのずれΔZは、Z1−Z2の絶対値で求めることができる。記憶部19には無線機15どうしの間隔Dが機器情報P4として予め格納されている。この間隔Dは二つの無線機15の直線距離を表している。門型クレーン4等の傾きの角度をθとすると、tanθ=ΔZ/Dで表すことができる。演算部20は、二つの無線機15のずれΔZと機器情報P4に含まれる間隔Dの具体的な値から門型クレーン4
の傾きの角度θを算出して、この角度θを姿勢情報P5として生成することができる。
姿勢検知機構17で生成される姿勢情報P5は、前述と同様に制御機構18に送られ、真の座標情報P6を生成する際に利用される。
予めマップ情報P7を作成して記憶部19に格納しておかなくてはならないが、荷役機器8の姿勢情報P5の精度を向上するには有利である。
門型クレーン4は蔵置レーン3に沿って走行することがほとんどであり、コンテナシャシ7等の荷役機器8に比べて移動範囲が比較的限定的である。そのため門型クレーン4にのみ対応するマップ情報P7として、門型クレーン4が走行する可能性の高い領域に限定して生成してもよい。これによりマップ情報P7の情報量および作成するための作業時間を短縮できる。
図8に例示するように門型クレーン4に姿勢検知機構17を設置する構成にすることができる。つまり姿勢検知機構17は、荷役機器8または上位システム10のいずれか一方に設置されていればよい。
この実施形態では姿勢検知機構17は、横行方向xおよび走行方向yにおける門型クレーン4の傾きを測定する傾斜センサで構成されている。門型クレーン4に設置する姿勢検知機構17の構成はこれに限定されず、門型クレーン4の傾きからなる姿勢情報P5を生成できる構成であればよい。例えば図3に例示する実施形態と同様に記憶部19と演算部20とからなる姿勢検知機構17を設置してもよい。
管理棟9には基準局16が設置されている。この基準局16は固定物に固定されているので所定の座標から移動することがない。そのため基準局16の位置を示す位置座標は予め決まっている。基準局16は、この予め定められた位置座標と、人工衛星から受信する情報に基づき生成される位置座標とを比較してその誤差を誤差情報P3として生成する。位置座標の誤差は、電離層や大気の影響により発生する。
基準局16は生成する誤差情報P3を門型クレーン4の無線機15に無線または有線で送信する。無線機15は、人工衛星から受信する情報に基づき補正前の座標情報を生成し、その後、この補正前の座標情報を誤差情報P3に基づき補正して、補正後の座標情報P1を生成する。無線機15はこの補正後の座標情報P1を上位システム10に無線または有線で送信する。このとき誤差情報P3を受信する伝送路と同じルートを利用してもよい。
電離層等の影響を排除した精度の高い座標情報P1を生成できるので、門型クレーン4等の荷役機器8の位置を精度よく把握するには有利である。この誤差情報P3を利用した座標情報P1の補正は、前述の実施形態においても行なうことができる。誤差情報P3の利用により荷役機器8の位置を測定する際の誤差を、±0.01m程度まで小さくすることができる。誤差情報P3を利用することで位置を把握する精度を向上できるが、誤差情報P3を利用する構成は本発明の必須要件ではない。
誤差情報P3を利用する方法はD−GPS(Differential−GPS)と呼ばれる。基準局16を利用した方法としてRTK−GPS(Real Time Kinematic−GPS)を利用する構成にしてもよい。RTK−GPSの利用により荷役機器8の位置の誤差をさらに小さくすることができる。なおD−GPSおよびRTK−GPSのいずれを利用する場合においても、コンテナヤード1に基準局16を設置せずに沿岸部等に既に設置されている基準局を利用する構成にしてもよい。
一方で姿勢検知機構17は門型クレーン4の傾きを測定する。門型クレーン4の傾きは横行方向xと走行方向yのそれぞれで測定することが望ましい。この傾きを姿勢情報P5として姿勢検知機構17は上位システム10に無線または有線で送信する。
上位システム10は、補正後の座標情報P1と姿勢情報P5とを受信する。上位システム10の制御機構18は、姿勢情報P5に基づいて補正後の座標情報P1をさらに補正して真の座標情報P6を生成する。真の座標情報P6の生成の際には前述の数式(1)〜(4)を利用することができる。これにより門型クレーン4の傾きによる誤差を排除することができる。
上位システム10に含まれる制御機構18は、この真の座標情報P6に基づき門型クレーン4の走行等を制御する制御信号pを門型クレーン4に送信する。
姿勢検知機構17を傾斜センサとする構成により、門型クレーン4の傾きの角度θを直接的に得ることができる。そのため傾斜センサを利用する構成の場合は、無線機15は少なくとも一つ設置されていればよい。
荷役機器8として主に門型クレーン4について説明したが、本発明はこれに限定されない。岸壁クレーン、ストラドルキャリア、トップリフター、コンテナシャシにもそれぞれ無線機15を設置する構成にすることができる。上位システム10は、コンテナヤード1内で作業を行なう複数の荷役機器8の位置を、逐次かつ同時並行で把握することができる。そのため荷役機器8どうしの位置情報に基づき、衝突回避や荷役作業の効率化などを容易に実現できる。自動化コンテナヤードでは、精度の高い自動運転を実現することができる。
この実施形態において上位システム10が判定部21を備える構成にしてもよい。複数の中から選択された一部の荷役機器8に対してのみ上位システム10は真の座標情報P6を算出することができる。上位システム10の負荷を抑制するには有利である。
図9に例示するように荷役機器8の姿勢を姿勢検知機構17で検知することなく真の座標情報P6を上位システム10が取得する構成にすることができる。この実施形態では、上位システム10は、姿勢検知機構17を有さず、制御機構18と記憶部19と演算部20とを備えている。上位システム10が判定部21を備える構成にしてもよい。
この実施形態では、荷役機器8が走行面5に接地している位置を示す真の座標情報P6とこのときの無線機15の位置を示す仮想座標情報P8とを組み合わせたマップ情報P7が、記憶部19に予め格納されている。荷役機器8には少なくとも一つの無線機15が設置されていればよい。
例えばコンテナヤード1の走行面5を三次元スキャナ等で測定して、走行面5における上下方向zの変位量Znとその地点の緯度経度座標(Lat n、Lng n)とを組み合わせたデータを(Lat n、Lng n、Zn)を真の座標情報P6として予め取得しておく。
次に走行面5の上で門型クレーン4等の荷役機器8を走行させると、走行面5の凹凸により荷役機器8は傾いたりしながら走行する。このときの無線機15の緯度経度座標(lat n、lng n)を仮想座標情報P8として予め取得する。荷役機器8における無線機15と走行装置13との位置関係から、実際に荷役機器8を走行させることなく、無線機15の緯度経度座標(lat n、lng n)を計算により求めることもできる。
門型クレーン4等が走行面5に接地している位置を示す真の座標情報P6(Lat n、Lng n、Zn)と、無線機15の位置を示す仮想座標情報P8(lat n、lng n)とを組み合わせたマップ情報P7を予め作成して、これを記憶部19に格納しておく。
上位システム10が門型クレーン4等の座標情報P1を取得すると、演算部20がマップ情報P7を参照して、この座標情報P1と一致する仮想座標情報P8を抽出する。演算部20は、この仮想座標情報P8と組み合わされている真の座標情報P6を抽出して制御機構18に送る。
演算部20が取得した座標情報P1に一致する仮想座標情報P8がマップ情報P7内に存在しない場合は、緯度および経度の値の差が最小となる仮想座標情報P8を一致するものとして抽出する構成にしてもよい。
この構成によれば荷役機器8に設置する無線機15を一つとしても、荷役機器8の傾きの影響を排除した真の座標情報P6を得ることができる。
無線機15を二つ以上とすることにより、荷役機器8が異なる位置にあるにも関わらず、無線機15が同じ値の座標情報P1を生成する可能性を排除できる。
荷役機器8の位置を正確に検知することができるので、本発明のコンテナヤード1は種々の効果を得ることができる。
蔵置レーン3の位置座標をマップ情報P7として上位システム10に格納してもよい。このマップ情報P7と門型クレーン4の真の座標情報P6とを比較することにより、上位システム10は門型クレーン4が蔵置レーン3に沿ってまっすぐ走行しているか否かを検知することができる。門型クレーン4の走行を自動で制御している場合には、まっすぐ走行するために必要な制御信号pを上位システム10の制御機構18から門型クレーン4に送ることができる。つまり上位システム10により門型クレーン4の走行を制御することができる。
工事作業中など荷役機器8が進入する際に必要な進入注意領域の位置座標をマップ情報P7として上位システム10に格納してもよい。このマップ情報P7と荷役機器8の真の座標情報P6とを比較することにより、上位システム10は荷役機器8が進入注意領域に進入しているか否かを検知することができる。荷役機器8が進入注意領域に進入している際には、制御機構18から荷役機器8を減速させる制御信号pを送ることができる。
荷役機器8どうしが所定の距離よりも近づいた際に、上位システム10は真の座標情報P6からこれを検知して、制御機構18から衝突を回避させる制御信号pを荷役機器8に送ることができる。
複数の荷役機器8の真の座標情報P6から、上位システム10は各所における荷役作業の進行状況を把握することができる。例えば複数台のコンテナシャシ7が一カ所の蔵置レーン3に集中して、コンテナシャシ7の待機時間が長くなっていることを上位システム10は検知できる。このような場合は上位システム10の制御機構18から各コンテナシャシ7に必要とされている蔵置レーン3の位置を新たに指示することができる。
座標情報P1などの各種情報の処理は上位システム10で行う構成に限らず、門型クレーン4等の荷役機器8で行う構成にしてもよい。例えば上位システム10から門型クレーン4に姿勢情報P5が送信され、門型クレーン4において姿勢情報P5から真の座標情報P6を生成する構成にしてもよい。
この実施形態では判定部21が、門型クレーン4などの荷役機器8の識別番号を判定して、この識別番号に応じて姿勢情報P5を送信するか否かを判定する構成にすることができる。門型クレーン4は上位システム10から姿勢情報P5を受信しない限り真の座標情報P6の生成を行なえない。そのため門型クレーン4において真の座標情報P6の生成を行なうシーケンサ(PLC)の負荷が必要以上に増加する不具合を回避するには有利である。
また図8の実施形態において、門型クレーン4で真の座標情報P6を生成した後に、上位システム10に真の座標情報P6を送信する構成にしてもよい。この実施形態では上位システム10の判定部21により受け入れ可能と判断された識別番号を有する門型クレーン4のみ、真の座標情報P6の生成を開始する構成にしてもよい。
1 コンテナヤード
2 コンテナ
3 蔵置レーン
4 門型クレーン
5 走行面
6 岸壁クレーン
7 コンテナシャシ
8 荷役機器
9 管理棟
10 上位システム
11 脚
12 水平梁
13 走行装置
14 車輪
15 無線機
16 基準局
17 姿勢検知機構
18 制御機構
19 記憶部
20 演算部
21 判定部
Dx (横行方向の)間隔
Dy (走行方向の)間隔
H 高さ
P1 座標情報
P2 基準座標情報
P3 誤差情報
P4 機器情報
P5 姿勢情報
P6 真の座標情報
P7 マップ情報
P8 仮想座標情報
p 制御信号

Claims (10)

  1. 人工衛星から受信する情報に基づき座標情報を生成する無線機を備えていて走行面の上を走行可能に構成された荷役機器と、この座標情報を取得する上位システムとを備えるコンテナヤードであって、
    前記荷役機器の傾きを取得して姿勢情報を生成する姿勢検知機構を備えていて、
    前記上位システムが、前記姿勢情報を取得して前記姿勢情報に基づき前記座標情報を補正して真の座標情報を生成する制御機構を備えていて、
    前記荷役機器が二つ以上の前記無線機を備えていて、
    前記姿勢検知機構が、前記上位システムに設置される記憶部と演算部とを備えていて、
    前記記憶部が、前記走行面の上下方向の変位量と水平方向の位置座標とを組み合わせたマップ情報と、前記無線機どうしの間隔を含む機器情報とを格納する構成を備え、
    前記演算部が、前記無線機から取得する前記座標情報と前記マップ情報とに基づき前記姿勢情報を生成する構成を備えることを特徴とするコンテナヤード。
  2. 人工衛星から受信する情報に基づき座標情報を生成する無線機を備えていて走行面の上を走行可能に構成された荷役機器と、この座標情報を取得する上位システムとを備えるコンテナヤードであって、
    前記上位システムが、前記コンテナヤードの多数箇所において前記荷役機器が前記走行面に接地している位置を示す真の座標情報とこのときの前記無線機の位置を示す仮想座標情報とを組み合わせたマップ情報を予め格納する記憶部と、
    前記荷役機器から取得する前記座標情報に基づき前記マップ情報を参照して、前記座標情報と一致する前記仮想座標情報を抽出して、この仮想座標情報に対応する前記真の座標情報を出力する演算部とを備えることを特徴とするコンテナヤード。
  3. 前記上位システムが、前記走行面の水平方向の位置座標と予め設定された進入注意領域とを組み合わせた注意情報を格納する構成を備えていて、
    前記荷役機器の前記真の座標情報と前記注意情報とに基づき、前記荷役機器が前記進入注意領域に進入した際に前記荷役機器の走行速度を減速させる構成を備える請求項1または2に記載のコンテナヤード。
  4. 前記上位システムが、前記荷役機器から取得する識別番号に応じて前記荷役機器の前記座標情報を取得するか否かを判定する判定部を備える請求項1〜3のいずれかに記載のコンテナヤード。
  5. 人工衛星から受信する情報に基づき座標情報を生成する無線機を備えていて走行面の上を走行可能に構成された荷役機器と、この座標情報を取得する上位システムとを備えるコンテナヤードであって、
    前記荷役機器の傾きを取得して姿勢情報を生成する姿勢検知機構を備えていて、
    前記上位システムが、前記姿勢情報を取得して前記姿勢情報に基づき前記座標情報を補正して真の座標情報を生成する制御機構と、前記走行面の水平方向の位置座標と予め設定された進入注意領域とを組み合わせた注意情報を格納する構成とを備えていて、
    前記荷役機器の前記真の座標情報と前記注意情報とに基づき、前記荷役機器が前記進入注意領域に進入した際に前記荷役機器の走行速度を減速させる構成を備えることを特徴とするコンテナヤード。
  6. 人工衛星から受信する情報に基づき座標情報を生成する無線機を備えていて走行面の上を走行可能に構成された荷役機器と、この座標情報を取得する上位システムとを備えるコンテナヤードであって、
    前記荷役機器の傾きを取得して姿勢情報を生成する姿勢検知機構を備えていて、
    前記上位システムが、前記姿勢情報を取得して前記姿勢情報に基づき前記座標情報を補正して真の座標情報を生成する制御機構と、前記荷役機器から取得する識別番号に応じて前記荷役機器の前記座標情報を取得するか否かを判定する判定部とを備えることを特徴とするコンテナヤード。
  7. 走行面の上を走行可能に構成された荷役機器に、人工衛星から受信する情報に基づき座標情報を生成する無線機を設置して、前記座標情報により前記荷役機器の位置を把握するコンテナヤードの制御方法において、
    前記コンテナヤードに上位システムを設置して、この上位システムに記憶部と演算部とを設置して、前記走行面の上下方向の変位量と水平方向の位置座標とを組み合わせたマップ情報を前記記憶部に予め格納して、前記荷役機器に二つ以上の前記無線機を設置して、
    前記無線機から取得する前記座標情報と前記マップ情報とに基づき前記荷役機器の傾きを示す姿勢情報を前記演算部が生成して、
    前記姿勢情報と前記座標情報とを前記上位システムが取得した後に、前記上位システムが前記姿勢情報に基づき前記座標情報を補正して真の座標情報を生成することを特徴とするコンテナヤードの制御方法。
  8. 走行面の上を走行可能に構成された荷役機器に、人工衛星から受信する情報に基づき座標情報を生成する無線機を設置して、前記座標情報により前記荷役機器の位置を把握するコンテナヤードの制御方法において、
    前記コンテナヤードに記憶部と演算部とを備える上位システムを設置して、前記コンテナヤードの多数箇所において前記荷役機器が前記走行面に接地している位置を示す真の座標情報とこのときの前記無線機の位置を示す仮想座標情報とを組み合わせたマップ情報を前記記憶部に予め格納して、前記荷役機器から取得する前記座標情報に基づき前記マップ情報を参照して、前記座標情報と一致する前記仮想座標情報を抽出して、この仮想座標情報に対応する前記真の座標情報を前記演算部が出力することを特徴とするコンテナヤードの制御方法。
  9. 前記上位システムが、前記荷役機器から識別番号を取得して、この識別番号に応じて対象となる前記荷役機器の前記座標情報を取得するか否かを判定する請求項7または8に記載のコンテナヤードの制御方法。
  10. 走行面の上を走行可能に構成された荷役機器に、人工衛星から受信する情報に基づき座標情報を生成する無線機を設置して、前記座標情報により前記荷役機器の位置を把握するコンテナヤードの制御方法において、
    前記コンテナヤードに上位システムを設置して、
    前記上位システムが、前記荷役機器から識別番号を取得して、この識別番号に応じて対象となる前記荷役機器の前記座標情報を取得するか否かを判定して、
    前記荷役機器の傾きを示す姿勢情報と前記座標情報とを前記上位システムが取得した後に、前記上位システムが前記姿勢情報に基づき前記座標情報を補正して真の座標情報を生成することを特徴とするコンテナヤードの制御方法。
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