JP2013159480A - 視覚補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作者が天井クレーンの先端部の確認を容易に行う。
【解決手段】操作者に対するクレーンの操作を補助する画像を表示する視覚補助装置において、前記クレーンによる作業部周辺を撮影する複数の撮像手段と、前記複数の撮像手段により得られる複数の画像のうち、前記クレーン本体の旋回角度に基づいて少なくとも1つの画像を選択する画像選択手段と、前記画像選択手段により得られた画像を強調表示する画面を生成する画面生成手段とを有することにより、上記課題を解決する。
【選択図】図2

Description

本発明は、視覚補助装置に係り、特に天井クレーンによる作業部周辺の確認を容易に行うための視覚補助装置に関する。
従来では、例えばスラブ等の各種鋼材等の搬送において、走行クレーン等を用いた搬送設備が利用されている。このような搬送設備は、例えば施設内の天井の所定の周囲を走行する走行クレーンにトング(吊り部)を吊り下げ、トングの開閉動作によってスラブの幅方向の両端を拘束してこのスラブを吊り上げて搬送するというものである
なお、上述したようにトングを利用してスラブを挟んで吊り上げる方式では、搬送過程での脱落や吊り上げ姿勢の不良を防止する点等から、トングによるスラブの拘束状況を知ることが重要である。
そこで、上述した走行クレーンは、トングと共にオペレータ(操作者)を乗せたガントリー部も移動させ、オペレータが下方にあるトングを確認しながら状況を確認している。しかしながら、オペレータの位置からではトングの選択部が見えにくい場合もあるため、従来では、トング周辺の画像を撮影する2台のカメラ(撮像手段)をクレーンの異なる位置に設け、そのカメラから設置された画像を作業用表示装置に表示することでオペレータの視覚を補助する技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−49220号公報
ところで、天井クレーンを用いた作業では、例えばトング(吊り部)やスラブ等の形状等により、360度の方向からトングの周囲を確認したい場合がある。しかしながら、上述したような従来技術では、カメラの台数が増えるため、オペレータの注視領域が分散され、天井クレーンによる作業部周辺の確認を容易に行うことができず、作業に支障が生じてしまう。
本発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、天井クレーンによる作業部周辺の確認を容易に行うための視覚補助装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明は、操作者に対するクレーンの操作を補助する画像を表示する視覚補助装置において、前記クレーンによる作業部周辺を撮影する複数の撮像手段と、前記複数の撮像手段により得られる複数の画像のうち、前記クレーン本体の旋回角度に基づいて少なくとも1つの画像を選択する画像選択手段と、前記画像選択手段により得られた画像を強調表示する画面を生成する画面生成手段とを有することを特徴とする。
なお、本発明の構成要素、表現又は構成要素の任意の組み合わせを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、データ構造等に適用したものも本発明の態様として有効である。
本発明によれば、天井クレーンによる作業部周辺の確認を容易に行うことができる。
第1の実施例における天井クレーンの概略構成例を説明するための図である。 第2の実施例における天井クレーンの概略構成例を説明するための図である。 第2の実施例における視覚補助装置の機能構成例を示す図である。 第2の実施例における表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 カメラ画像の選択手法の具体例を説明するための図である。 第3の実施例における視覚補助装置の機能構成の一例を示す図である。 第3の実施例における表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態におけるピット内とカメラ配置との関係を説明するための図である。 第4の実施例における天井クレーンの概略構成例を説明するための図である。 第4の実施例における視覚補助装置の機能構成例を示す図である。 第4の実施例における表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 入力画像平面上の座標と空間モデル上の座標との対応付けを説明するための図である。 画像変換手段による座標間の対応付けについて説明するための図である。 出力画像生成処理の一例を示すフローチャートである。 第5の実施例における視覚補助装置の機能構成の一例を示す図である。 第5の実施例における表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
<本発明について>
本発明は、例えばクレーン本体の作業部周辺を撮影する複数のカメラ(撮像手段)を有する。具体的には、例えば360度の方向からクレーン本体の先端部(例えば、吊り部)の周囲を見るために、カメラを4箇所に設置する。また、本発明は、そのカメラによって撮影される画像(単に画像だけでなく映像も含む)のうち、例えば吊り部等の旋回量(向き)から、オペレータに確認させる画像を選択し、その画像を強調表示してもよい。なお、強調表示とは、他の画像に対して強調した表示全般を意味し、例えば選択した画像のみを表示したり、選択した画像を別画面で表示したり、全ての画像を表示した場合でも選択画像の周りに太枠線を設けたり、選択画像の表示サイズを他の画像の表示サイズよりも大きくする(他の画像の表示サイズを小さくしてもよい)等の表示形態を含む。
また、本発明は、上述した先端部の位置情報を把握しておき、その把握された位置情報に基づいて、カメラ画像が壁に遮蔽されているか否かを把握して、その内容に基づいて表示させる画像を選択してもよい。
また、本発明は、撮影した画像に対して、クレーン先端部(吊り部)を正面から見た画像や上から見た画像に変換させて表示させてもよい。これにより、本発明は、カメラ本体を移動させる駆動部等を設ける必要がないため、コストを安価にすることができ、カメラ自体を動かなくてもクレーン作業を補助する適切な画像をオペレータに表示することができる。
以下に、上述したような特徴を有する本発明における視覚補助装置を好適に実施した形態について、図面を用いて詳細に説明する。
なお、以下に示す説明においては、クレーン本体の先端部を、把持タイプの吊り部としているが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えばフックタイプの吊り部でもよい。また、以下に示す説明では、設置される複数のカメラ(撮像手段)の台数を4台としているが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、作業部周辺(例えば、吊り部の周囲360度等)が撮影できるように配置された少なくとも2台のカメラであればよい。
<第1の実施例>
まず、第1の実施例における天井クレーンの概略構成例について図を用いて説明する。図1は、第1の実施例における天井クレーンの概略構成例を説明するための図である。なお、図1(A)は、天井クレーンの主要構成のみを示し、図1(B)は、天井クレーンの走行内容を示し、図1(C)は、カメラから得られる画像例を示している。
図1に示す天井クレーン10は、クレーン本体11と、ガントリー部12と、複数のカメラ(撮像手段)13−1〜13−4と、視覚補助装置14と、操作装置15とを有するよう構成されている。
クレーン本体11は、駆動部11−1と、アーム部11−2と、吊り部11−3とからなる。駆動部11−1は、オペレータ16による操作によりアーム部11−2及びアーム部11−2の先端にある吊り部11−3に対する上下駆動、及び所定の軸を基準として所定方向に所定角度の旋回駆動を行う。これにより、天井クレーン10は、吊り部11−3を上下させて、例えばスラブ等の対象物を掴んで所定の位置まで搬送することができる。
ガントリー部12は、オペレータ16を乗せた状態で、天井クレーン10を、図1(B)に示す施設内の作業領域であるピット17内の所定の位置まで移動させることができる。なお、天井クレーン10のピット17内の移動は、例えば施設の天井等に、図1(B)に示すように天井クレーン10を走行方向に移動させるためのレール18−1及び横行方向に移動させるためのレール18−2が設けられており、オペレータ16等の操作により、そのレール18-1,18−2を用いてピット17内を自由に移動させることができる。
カメラ13−1〜13−4は、クレーン本体11を軸にして走行方向及び横行方向の異なる位置に設けられ、図1(A)に示すように上方からクレーン本体11による作業部周辺の画像を撮影する。
視覚補助装置14は、4つのカメラ13−1〜13−4から得られる画像をモニタ(表示手段)等に表示する。具体的には、図1(C)に示すように、モニタの表示画面20にそれぞれのカメラ13−1〜13−4で撮影された全ての画像21−1〜21−4が並べて表示される。なお、第1の実施例では、上述した4つのカメラ13−1〜13−4から取得した画像を表示させる際、オペレータ16が、確認したいカメラからの映像を自ら選択してモニタに表示させることもできる。
操作装置15は、上述した天井クレーン10による所定の移動やクレーン本体11による所定の動作を、オペレータ16が指示するためのレバーやボタン群等からなる。つまり、オペレータ16が操作装置15を操作することにより、天井クレーン10やクレーン本体11が操作指示に対応する動作を行う。
<第2の実施例>
次に、第2の実施例における天井クレーンの概略構成例について図を用いて説明する。図2は、第2の実施例における天井クレーンの概略構成例を説明するための図である。なお、図2の例では、説明の便宜上、天井クレーンの概略図と、オペレータの位置とを把握するための図を示すものとし、上述した図1の天井クレーンと同様の構成については、同じ番号を付するものとし、ここでの具体的な説明は省略する。
図2(A)に示す天井クレーン30の概略構成では、クレーン本体11と、ガントリー部12と、カメラ13−1〜13−4と、視覚補助装置31と、操作装置15とを有するよう構成されている。ここで、上述した第1の実施例においては、複数のカメラから撮影された画像の全てを1つの画面に表示している。一方、第2の実施例においては、オペレータ16がクレーン本体11を操作する上で、本当に必要な画像をオペレータ16の特別な操作を必要とせずに迅速に取得する。
具体的に説明すると、第2の実施例では、吊り部11−3(例えば、アーム部11−2でもよい)が、基準となる所定の位置からどれだけ旋回しているかの旋回量(向き)等を検出し、その検出結果を視覚補助装置31が取得して、各カメラ13−1〜13−4から得られる撮影画像のうち、表示装置の画面に表示させる画像を選択する。
例えば、図2に示す例では、クレーン本体11の先端部である吊り部11−3の爪の正面の角度と見なす範囲でカメラを切り替える。つまり、第2の実施例では、例えば吊り部11−3の正面をモニタ(表示手段)に表示することで、必要な情報のみをオペレータ16に提示するようにする。
第2の実施例では、例えば図2(A)に示すように、ガントリー部12に設置されたカメラ13−1〜13−4の位置により、それぞれ対応するカメラの切り替え範囲が設定されており、例えば吊り部11−3の旋回量に応じて、切り替えるカメラ13が選択される。
したがって、第2の実施例における画面表示では、図2(B)に示すように、モニタ等の表示画面40に旋回角度(旋回量)に応じて選択された選択画像41−1が表示されている。この選択画像41−1は、例えば図2(A)に示すカメラ13−2に対応した画像が表示されている。
また、第2の実施例では、オペレータ16による設定により選択画像41−1の拡大画像41−2を表示することもできる。これは、例えば、オペレータ16が指等で、選択画像41−1の拡大したい部分を表示画面40上で選択することで、その周囲の所定領域を拡大させた拡大画像41−2を表示させている。
また、第2の実施例では、選択画像41−1及び/又は拡大画像41−2を映像として所定時間蓄積しておき、図2(B)に示す表示画面40上のスライド機能42により時間経過に対応した映像(連続する画像)又は所定時間の画像を部分的に表示させることができる。
また、第2の実施例では、本実施形態では、選択画像41−1及び/又は拡大画像41−2上に所定の色からなるセンターマーカ(基準線)を画面の予め設定された位置(例えば、吊り部11−3の中心等)に表示させるためのマーカ表示ボタン43や、カメラ13のレンズ歪補正を行うレンズ歪補正ボタン44等を表示させてオペレータ16等に任意に設定させることができる。
なお、上述したレンズ歪み補正については、例えばレンズに含まれる欠陥等により、レンズを通過した光は外側(樽形歪み)又は内側(ピンクッション歪み)に歪曲する歪曲収差(ディストーション)を画像処理により補正する手法を用いているが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
なお、第2の実施例における画面表示例においてはこれに限定されるものではなく、例えば、オペレータ16が見るべき画像として選択した画像については、図1(B)のように全てのカメラ13−1〜13−4から得られた画像を表示している場合に、オペレータ16が見るべき選択画像の外枠を太枠にしたりカラー枠にする等の強調表示をしたり、それ以外の画像をグレー表示にしたり、選択画像を他の画像よりも大きく表示させたり、それ以外の画像を小さく表示させた画面を生成することができる。また、第2の実施例では、選択した画像を別画面で表示することもできる。
<第2の実施例における視覚補助装置:機能構成例>
ここで、第2の実施例における視覚補助装置31の機能構成例について、図を用いて説明する。図3は、第2の実施例における視覚補助装置の機能構成例を示す図である。図3に示す視覚補助装置31は、旋回角度(旋回量)検出手段51と、表示制御手段52と、表示手段53とを有するよう構成されている。また、表示制御手段52は、画像選択手段52−1と、画面生成手段52−2とを有するよう構成されている。
旋回角度検出手段51は、クレーン本体11の予め設定した位置(基準位置)からの旋回角度(旋回量)を検出する。なお、旋回角度検出手段51は、例えば駆動部11−1に設けられたアクチュエータやセンサ等によって取得することができる。また、上述した旋回角度には、旋回した方向の情報も含んでいてもよい。
また、画像選択手段52−1は、ガントリー部12に設定されたカメラ13−1〜13−4において得られた画像から、旋回角度検出手段51において得られる基準位置からの旋回角度(旋回量)から対応する吊り部11−3の正面画像に相当する画面を選択する。なお、第2の実施例では、図2(A)に示すように、予め旋回角度に応じてどのカメラ13から撮影された画像(映像も含む)を表示させるかを割り当てておき、旋回角度に対応して割り当てられた画像を表示する。なお、画面に表示する画像は、1つでもよく、また複数でもよい。
画面生成手段52−2は、予め画像選択手段52−1により選択された画像に基づいて表示手段53に出力する画面を生成する。なお、画面に表示される選択画像の表示内容については、上述した各種の強調表示のうち、オペレータ16等により予め設定した表示形態に基づいて、画面生成手段52−2により画面が生成される。また、画面生成手段52−2は、選択画像の一部を拡大した画像を生成して表示手段53に出力することもできる。
また、表示手段53は、画面生成手段52−2で生成された画像を表示する。なお、表示手段53は、例えばカラーモニタ画面であってもよく、例えばタッチパネル等であってもよい。
なお、上述した第1の実施例における視覚補助装置14の機能構成例においては、上述した図3に示す機能構成例に対し、画像選択手段52−1及び旋回角度検出手段51を有しない構成となる。つまり、第1の実施例では、カメラ13−1〜13−4から得られた画像が表示手段53に表示される。
<第2の実施例における視覚補助装置の表示制御処理手順>
次に、上述した第2の実施例における視覚補助装置31の表示制御処理手順について説明する。図4は、第2の実施例における表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図4に示す第2の実施例では、まず予め閾値角度θth1〜θth4の設定を行う(S01)。なお、第2の実施例における閾値角度とは、例えば、クレーン本体11のある所定の位置(角度)を基準(0度)として0度<θth1≦90度、90度<θth2≦180度、180度<θth3≦270度、270度<θth4≦360度(=0度)というように、各角度の範囲を閾値として設定する。
次に、第2の実施例における表示制御処理は、4つのカメラ13−1〜13−4の画像を取得し(S02)、クレーン本体11の旋回角度θを検出する(S03)。ここで、θの範囲が上述したθth1〜θth4のうちのどの角度に相当するかを判断する(S04)。θの範囲がθth1の範囲に含まれる場合には、カメラ13−1〜13−4のうちの何れかのカメラ(例えば、カメラ13−1)に割り当てられている選択画像No=1が選択される(S05)。また、θの範囲がθth2の範囲に含まれる場合には、カメラ13−1〜13−4のうちの何れかのカメラ(例えば、カメラ13−2)に割り当てられている選択画像No=2が選択される(S06)。
また、θの範囲がθth3の範囲に含まれる場合には、カメラ13−1〜13−4のうちの何れかのカメラ(例えば、カメラ13−3)に割り当てられている選択画像No=3が選択される(S07)。更に、θの範囲がθth4の範囲に含まれる場合には、カメラ13−1〜13−4のうちの何れかのカメラ(例えば、カメラ13−4)に割り当てられている選択画像No=4が選択される(S08)。
次に、第2の実施例における表示制御処理は、選択された画像を表示する(S09)。ここで、第2の実施例では、画像表示を終了するか否かを判断する(S10)。画像を終了するか否かについては、例えばオペレータ16による指示や天井クレーン30の操作を終了した場合、エラーが発生した場合等があるが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
第2の実施例における表示制御処理は、S10の処理において、画像表示を終了しない場合(S10において、NO)、S02に戻る。また、第2の実施例は、画像表示を終了する場合(S10において、YES)、表示制御処理を終了する。
なお、上述したS05〜S08の処理では、複数のカメラ13−1〜13−4から得られる画像のうち、旋回角度θに対応した何れかのカメラの画像のみを表示したが、本発明においてはこれに限定されるものではない。旋回角度θに応じて複数のカメラを選択して表示させてもよい。
<カメラ画像の選択手法について>
ここで、第2の実施例におけるカメラ画像の選択手法について図を用いて説明する。図5は、カメラ画像の選択手法の具体例を説明するための図である。図5に示す例では、上述した4つのカメラを用いた選択例を示しているが、本発明におけるカメラ台数についてはこれに限定されるものではなく、複数のカメラが設けられていればよい。
図5(A),(B)の例では、共に予め設定した閾値によって対応するカメラ13を選択し、その選択したカメラの画像に切り替える。具体的には、例えば、図5(A)の例では、カメラ台数で周囲を割ったときの境界を設定する。したがって、図5(A)に示す角度範囲θは、1周360度/4台=90度で均一となる。これにより、図5(A)の例では、90度毎に対応するカメラからの画像に切り替えが行われる。
また、図5(B)の例では、カメラ台数×2で周囲を割ったときの境界で、単カメラと複カメラとを切り替える。なお、複カメラとは、その複カメラの両隣にあるカメラからの画像を両方表示することを意味する。したがって、複カメラの場合には、2台のカメラの内容が表示されることになるが何れもオペレータ16により確認させるべき画像であり、それらの画像を認識することにより、より正確なクレーン動作を行うことができる。なお、図5(B)に示す角度範囲θは、1周360度/(4台×2)=45度で均一となる。
<第3の実施例>
ここで、上述した第2の実施例では、クレーン本体11の旋回角度を検出し、その検出角度に応じて表示手段53に表示する内容を選択していたが、例えばカメラ13から得られた画像を解析してオペレータ16が確認すべき画像を選択してもよい。そこで、上述した内容を第3の実施例として以下に説明する。なお、第3の実施例における天井クレーンの概略構成例については、上述した第2の実施例における天井クレーンの概略構成例を同様であるためのここでの説明は省略する。
図6は、第3の実施例における視覚補助装置の機能構成の一例を示す図である。なお、上述した第2の実施例の機能構成と同様の構成については、同一の番号を付するものとし、ここでの具体的な説明は省略する。
図6に示す視覚補助装置60は、表示制御手段61と、表示手段53とを有するよう構成されている。また、表示制御手段61は、画像処理手段61−1と、比較対象保持手段61−2と、画像選択手段61−3と、画面生成手段61−4とを有するよう構成されている。
画像処理手段61−1は、各カメラ13−1〜13−4に示す画像を取得して、各画像に対する吊り部11−3の旋回角度を解析する。なお、上述した解析手法としては、例えば形状ベースパターンマッチングにより、予め比較対象保持手段61−2に蓄積された吊り部11−3の正面の画像と比較して、各画像の13−1〜13−4の画像がどれぐらい一致いるかを解析することで旋回角度を解析することができる。
また、画像処理手段61−1は、例えば3D(3次元)モデルパターンマッチングにより、予め比較対象保持手段61−2に蓄積された吊り部11−3の形状モデルを傾けて、最も合う姿勢を探すことにより旋回角度を解析することができる。更に、画像処理手段61−1は、例えば所定の時間撮影した映像を用いて吊り部11−3の回転動作をモーション推定することで、吊り部11−3の正面位置を推定し、推定された正面画像に基づいて、各カメラ13−1〜13−4から得られる旋回角度等を解析することができる。なお、上述したモーション推定は、例えば所定時間毎に得られる映像のエッジ情報等から対応する吊り部11−3の角度(向き)を推定することができるが、本発明においてはこれに限定されるものではない。画像処理手段61−1により得られる解析結果は、画像選択手段61−3に出力される。
画像選択手段61−3は、画像処理手段61−1により得られる解析結果に基づいて、各画像から得られる旋回角度から、吊り部11−3の正面に最も近い(最も正面らしい)画像を取得することができる。これにより、第3の実施例では、その画像中に映っている吊り部11−3の状態を取得することができる。画像選択手段61−3により選択された画像は、画面生成手段61−4に出力される。
画面生成手段61−4は、画像選択手段61−3により選択された画像を表示手段53に出力するための画面を生成し、生成した画像を予め設定された強調表示によって表示手段53に表示させる。
<第3の実施例における表示制御処理手順>
次に、上述した第3の実施例における視覚補助装置60の表示制御処理手順について説明する。図7は、第3の実施例における表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図7に示す第3の実施例では、4つのカメラ13−1〜13−4の画像を取得し(S21)、吊り部11−3の周辺(作業部周辺)を撮影した各カメラからの画像を解析し、各画像に表示されている吊り部11−3の角度を取得する画像処理を行う(S22)。
次に、第3の実施例における表示制御処理は、画像処理で得られた各画像における処理結果から最も正面に近い画像を選択し(S23)。その選択画像を表示手段53に表示する(S24)。
ここで、第3の実施例における表示制御処理は、画像表示を終了するか否かを判断する(S25)。画像を終了するか否かについては、例えばオペレータ16による指示や天井クレーン30の操作を終了した場合、エラーが発生した場合等があるが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
第3の実施例における表示制御処理は、S25の処理において、画像表示を終了しない場合(S25において、NO)、S21に戻る。また、第3の実施例における表示制御処理は、画像表示を終了する場合(S25において、YES)、表示制御を終了する。
ここで、上述した実施例では、カメラ13の位置をガントリー部12の外周の各辺の中央に配置しているが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えばガントリー部12の外周が矩形である場合は、その四隅(角)に配置してもよい。
<ビット内とカメラ配置との関係>
ここで、本実施形態におけるピット内とカメラ配置との関係について図を用いて説明する。図8は、本実施形態におけるピット内とカメラ配置との関係を説明するための図である。図8に示す例では、上述した図1(B)と同様にピット17内を移動する天井クレーン30は、天井クレーン30は、図8(A),(B)に示すように、ピット17内の4隅に移動した場合には、例えば施設内の壁等に遮蔽されてピット17内が見えてないカメラが存在する可能性がある。このような場合に、特に第3の実施例に示すように、各カメラ13−1〜13−4から得られた画像を解析する画像処理を行うことで、正面に近い(最も正面らしい)画像を高精度に選択することができる。
なお、図8(A)のカメラ配置(辺の中央に配置)の場合には、ピット17の隅に天井クレーン30が移動しても2つのカメラがピット17内を撮影することができるが、図8(B)のカメラ配置(四隅に配置)の場合には、ピット17の隅に天井クレーン30が移動すると、1つのカメラからでしかピット17内を撮影することができない。したがって、本発明におけるカメラ配置は、ガントリー部12が四角形の場合には、外周の辺の中央付近に配置されることが好ましい。なお、上述したカメラの配置例については、ピット17の形状やガントリー部12の形状等に基づいて任意に設定される。
また、第3の実施例では、例えばピット17内を移動する天井クレーン30の位置情報を、例えば上述した比較対象保持手段61−2や他の保持手段等に予め設定しておき、上述したようにピット17の隅に天井クレーン30が移動した場合には、その位置情報からカメラ画像が壁に遮蔽されているか否かを把握して、壁に遮蔽されていない適切なカメラ画像を選択してもよい。
<第4の実施例>
次に、第4の実施例について説明する。第4の実施例では、4つのカメラ13−1〜13−4から得られる画像からカメラ姿勢角に基づいて作業部周辺を正面(真正面を含む)から見たような画像を生成したり、また上(真上を含む)から見たような画像を生成して、その何れか又は両方の画像を表示する。これにより、よりオペレータ16に作業部付近の映像を表示して、より高精度な視覚補助を行い、オペレータによる容易な確認と高精度な操作を行うことができる。
以下に、第4の実施例について説明するが、上述した第1及び第3の実施例における天井クレーンの概略構成例や視覚補助装置の機能構成例と同様の部分については、同一の番号を付するものとし、ここでの具体的な説明は省略する。
図9は、第4の実施例における天井クレーンの概略構成例を説明するための図である。図9(A)に示す天井クレーン70の概略構成では、クレーン本体11と、ガントリー部12と、カメラ13−1〜13−4と、視覚補助装置71と、操作装置15とを有するよう構成されている。
第4の実施例では、視覚補助装置71において、各カメラ13−1〜13−4から得られる画像のうち、上述した実施例と同様に選択された画像に対し、図9(A)に示すように、予め設定されるカメラ姿勢角等の各種パラメータに基づいて画像変換を行い、作業部周辺を吊り部11−3の正面から見たような画像や上から見たような画像等を生成する。
なお、第4の実施例における画面表示では、図9(B)に示すように、モニタ等の表示画面80に上から見た画像81−1と、正面から見た画像81−2が表示されている。なお、第4の実施例では、上述した第2の実施例で示すようにオペレータ16等による指定により所定の範囲を拡大させた画像81−3を表示させることができ、また所定時間蓄積された画像を映像として表示させることができる。
更に、第4の実施例では、表示画面80に表示された各画像81−1〜81−3に対して、例えば上述したようにオペレータ16が操作する際の基準となるセンターマーカ(基準線)を表示させるためのボタン82を設けることもできる。また、第4の実施例では、表示画面80に対し、例えば上述したレンズ歪補正を行うボタンを設けてもよい。
<第4の実施例における視覚補助装置:機能構成例>
ここで、第4の実施例における視覚補助装置71の機能構成例について、図を用いて説明する。図10は、第4の実施例における視覚補助装置の機能構成例を示す図である。図10に示す視覚補助装置71は、旋回角度検出手段51と、表示制御手段91と、表示手段53とを有するよう構成されている。また、表示制御手段91は、画像選択手段52−1と、画像変換手段91−1と、画像変換パラメータ保持手段91−2と、画像合成手段91−3と、画面生成手段91−4とを有するよう構成されている。
旋回角度検出手段51は、クレーン本体11の予め設定した位置からの旋回角度を検出する。なお、旋回角度検出手段51は、例えば旋回部に設けられたセンサ等によって取得することができる。
また、画像選択手段52−1は、上述したように、ガントリー部12に設定されたカメラ13−1〜13−4において得られた画像から旋回角度検出手段51において得られる旋回角度から対応する吊り部11−3の正面画像に相当する画面を選択する。
画像変換手段91−1は、画像選択手段52−1により得られた選択画像に対して、例えば予め画像変換パラメータ保持手段91−2に蓄積されたカメラ毎の姿勢情報やレンズパラメータ等に基づいて画像変換を行う。更に、画像変換手段91−1は、例えば視点変換等の画像変換を行い、作業部周辺を吊り部の正面又は上から見たような画像を生成する。また、画像合成手段91−3は、画像選択手段52−1により得られる画像が複数ある場合に、その複数の選択画像に対して視点変換を行い、視点変換された各画像の一部を合成した画像を生成することもできる。
画面生成手段91−4は、画像変換手段91−1及び画像合成手段91−3により得られる画像を用いて、例えば、上述した図9(B)に示すようなレイアウトの画面を生成する。なお、画面生成例については、上述した内容に限定されるものではない。例えば、第4の実施例では、天井クレーン70の移動方向に応じて上述した何れかの画像を選択して表示させることもできる。具体的には、天井クレーン70が横行・走行方向の移動の際には、上から見たような画像を強調表示し、クレーン本体を上下に駆動させている場合には、吊り部11−3を正面から見たような画像を強調表示する。また、画面に表示される画像のレイアウトについては、予め設定しておくことができ、これにより任意な画像を表示させることができる。
表示手段53は、画面生成手段91−4で生成された画像を表示する。
<第4の実施例における表示制御処理手順>
次に、上述した第4の実施例における視覚補助装置71の表示制御処理手順について説明する。図11は、第4の実施例における表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図11に示す第4の実施例では、まず予め閾値角度θth1〜4の設定を行う(S31)。なお、第4の実施例における閾値角度は、例えば、上述した第2の実施例における表示制御処理と同様に設定することができる。
次に、第4の実施例における表示制御処理は、カメラ姿勢パラメータを入力する(S32)。ここでのカメラ姿勢パラメータとは、例えば図9(A)に示すような2軸の角度及び3軸座標等のデータを各カメラ(×4カメラ)分入力する。なお、入力されるパラメータは、処理開始前に予め設定されていてもよい。
次に、第4の実施例における表示制御処理は、4つのカメラ13−1〜13−4の画像を取得し(S33)、クレーン本体11の旋回角度θを検出する(S34)。ここで、θの範囲が上述したθth1〜θth4のうちのどの角度に相当するかを判断する(S35)。θの範囲がθth1の範囲に含まれる場合には、カメラ13−1〜13−4のうちの何れかのカメラ(例えば、カメラ13−1)に割り当てられている選択画像No=1が選択される(S36)。また、θの範囲がθth2の範囲に含まれる場合には、カメラ13−1〜13−4のうちの何れかのカメラ(例えば、カメラ13−2)に割り当てられている選択画像No=2が選択される(S37)。
また、θの範囲がθth3の範囲に含まれる場合には、カメラ13−1〜13−4のうちの何れかのカメラ(例えば、カメラ13−3)に割り当てられている選択画像No=3が選択される(S38)。更に、θの範囲がθth4の範囲に含まれる場合には、カメラ13−1〜13−4のうちの何れかのカメラ(例えば、カメラ13−4)に割り当てられている選択画像No=4が選択される(S39)。
次に、第4の実施例における表示制御処理は、選択された画像に対して視点変換を行い(S40)、視点変換した画像を表示する(S41)。
ここで、第4の実施例における表示制御処理は、画像表示を終了するか否かを判断する(S42)。画像を終了するか否かについては、例えばオペレータ16による指示や天井クレーン70の操作を終了した場合、エラーが発生した場合等があるが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
第4の実施例における表示制御処理は、S42の処理において、画像表示を終了しない場合(S42において、NO)、S33に戻る。また、第4の実施例における表示制御処理は、画像表示を終了する場合(S42において、YES)、表示制御処理を終了する。
なお、上述したS36〜S39の処理では、複数のカメラ13−1〜13−4から得られる画像のうち、旋回角度θに対応した何れかのカメラの画像のみを表示したが、本発明においてはこれに限定されるものではない。旋回角度θに応じて複数のカメラを選択して表示させてもよい。
<画像変換の具体例>
次に、上述した画像変換手段91−1における画像変換(視点変換)の具体例について図を用いて説明する。図12は、入力画像平面上の座標と空間モデル上の座標との対応付けを説明するための図である。図12において、カメラ13の入力画像平面R3は、カメラ13の光学中心Cを原点とするUVW直交座標系における一平面として表され、空間モデルMDは、XYZ直交座標系における立体面として表されるものとする。
最初に、画像変換手段91−1は、空間モデルMD上の座標(XYZ座標系上の座標)を入力画像平面R3上の座標(UVW座標系上の座標)に変換する。そのため、画像変換手段91−1は、XYZ座標系の原点Oを光学中心C(UVW座標系の原点)に並行移動させた上で、X軸をU軸に、Y軸をV軸に、Z軸を−W軸にそれぞれ一致させるようXYZ座標系を回転させる。なお、上述の符号「−」は方向が逆であることを意味する。これは、UVW座標系がカメラ前方を+W方向とし、XYZ座標系が鉛直下方を−Z方向としていることに起因する。
なお、カメラ13が複数存在する場合には、カメラ13のそれぞれが個別のUVW座標系を有することとなるので、画像変換手段91−1は、複数のUVW座標系のそれぞれに対して、XYZ座標系を並行移動させ且つ回転させることとなる。
上述の変換は、カメラ13の光学中心CがXYZ座標系の原点となるようにXYZ座標系を並行移動させた後に、Z軸が−W軸に一致するよう回転させ、更に、X軸がU軸に一致するよう回転させることによって実現される。そのため、画像変換手段91−1は、この変換をハミルトンの四元数で記述することにより、それら二回の回転を一回の回転演算に纏めることができる。
ところで、あるベクトルAを別のベクトルBに一致させるための回転は、ベクトルAとベクトルBとが張る面の法線を軸としてベクトルAとベクトルBとが形成する角度だけ回転させる処理に相当し、その角度をθとすると、ベクトルAとベクトルBとの内積から、角度θは、
Figure 2013159480
で表されることとなる。
また、ベクトルAとベクトルBとが張る面の法線の単位ベクトルNは、ベクトルAとベクトルBとの外積から、
Figure 2013159480
で表されることとなる。
なお、四元数は、i、j、kをそれぞれ虚数単位とした場合、
Figure 2013159480
を満たす超複素数であり、本実施例において、四元数Qは、実成分をt、純虚成分をa、b、cとして、
Figure 2013159480
で表されるものとし、四元数Qの共役四元数は、
Figure 2013159480
で表されるものとする。
四元数Qは、実成分tを0(ゼロ)としながら、純虚成分a、b、cで三次元ベクトル(a,b,c)を表現することができ、また、t、a、b、cの各成分により任意のベクトルを軸とした回転動作を表現することもできる。
更に、四元数Qは、連続する複数回の回転動作を統合して一回の回転動作として表現することができ、例えば、任意の点S(sx,sy,sz)を、任意の単位ベクトルC(l,m,n)を軸としながら角度θだけ回転させたときの点D(ex,ey,ez)を以下のように表現することができる。
Figure 2013159480
ここで、本実施例において、Z軸を−W軸に一致させる回転を表す四元数をQzとすると、XYZ座標系におけるX軸上の点Xは、点X'に移動させられるので、点X'は、
Figure 2013159480
で表されることとなる。
また、本実施例において、X軸上にある点X'と原点とを結ぶ線をU軸に一致させる回転を表す四元数をQxとすると、「Z軸を−W軸に一致させ、更に、X軸をU軸に一致させる回転」を表す四元数Rは、
Figure 2013159480
で表されることとなる。
以上により、空間モデル(XYZ座標系)上の任意の座標Pを入力画像平面(UVW座標系)上の座標で表現したときの座標P'は、
Figure 2013159480
で表されることとなり、画像変換手段91−1は、以後、この演算を実行するだけで空間モデル(XYZ座標系)上の座標を入力画像平面(UVW座標系)上の座標に変換することができる。なお、カメラ13の光軸が固定である場合には四元数R及びその共役四元数Rは不変であるが、カメラ13の光軸が調整される場合には、四元数R及びその共役四元数Rは再計算される必要がある点に留意すべきである。
四元数Rがカメラ13のそれぞれで不変であることから、
空間モデル(XYZ座標系)上の座標を入力画像平面(UVW座標系)上の座標に変換した後、画像変換手段91−1は、カメラ13の光学中心C(UVW座標系上の座標)と空間モデル上の任意の座標PをUVW座標系で表した座標P'とを結ぶ線分CP'と、カメラ13の光軸Gとが形成する入射角αを算出する。
また、画像変換手段91−1は、カメラ13の入力画像平面R3(例えば、CCD面)に平行で且つ座標P'を含む平面Hにおける、平面Hと光軸Gとの交点Eと座標P'とを結ぶ線分EP'と、平面HにおけるU'軸とが形成する偏角φ、及び線分EP'の長さを算出する。
カメラの光学系は、通常、像高さhが入射角α及び焦点距離fの関数となっている。そのため、画像変換手段91−1は、通常射影(h=ftanα)、正射影(h=fsinα)、立体射影(h=2ftan(α/2))、等立体角射影(h=2fsin(α/2))、等距離射影(h=fα)等の適切な射影方式を選択して像高さhを算出する。
その後、画像変換手段91−1は、算出した像高さhを偏角φによりUV座標系上のU成分及びV成分に分解し、入力画像平面R3の一画素当たりの画素サイズに相当する数値で除算することにより、空間モデルMD上の座標P(P')と入力画像平面R3上の座標とを対応付けることができる。
なお、入力画像平面R3のU軸方向における一画素当たりの画素サイズをaUとし、入力画像平面R3のV軸方向における一画素当たりの画素サイズをaVとすると、空間モデルMD上の座標P(P')に対応する入力画像平面R3上の座標(u,v)は、
Figure 2013159480
Figure 2013159480
で表されることとなる。
このようにして、画像変換手段91−1は、空間モデルMD上の座標と、カメラ毎に存在する1又は複数の入力画像平面R3上の座標とを対応付け、空間モデルMD上の座標、カメラ識別子、及び入力画像平面R3上の座標を関連付けて入力画像・空間モデル対応マップとして記憶する。
また、画像変換手段91−1は、四元数を用いて座標の変換を演算するので、オイラー角を用いて座標の変換を演算する場合と異なり、ジンバルロックを発生させることがないという利点を有する。しかしながら、画像変換手段91−1は、四元数を用いて座標の変換を演算するものに限定されることはなく、オイラー角を用いて座標の変換を演算するようにしてもよい。
なお、空間モデルMD上の一座標を複数の入力画像平面上の座標へ対応付けることが可能な場合、画像変換手段91−1は、空間モデルMD上の座標P(P')を、その入射角αが最も小さいカメラに関する入力画像平面上の座標に対応付けるようにしてもよく、操作者が選択した入力画像平面上の座標に対応付けるようにしてもよく、或いは、視覚補助装置71が自動的に選択した入力画像平面上の座標に対応付けるようにしてもよい。
<画像変換手段91−1による座標間の対応付けについて>
次に、画像変換手段91−1による座標間の対応付けについて説明する。図13は、画像変換手段による座標間の対応付けについて説明するための図である。図13(A)は、一例として通常射影(h=ftanα)を採用するカメラ13の入力画像平面R3上の座標と空間モデルMD上の座標との間の対応関係を示す図であり、画像変換手段91−1は、カメラ13の入力画像平面R3上の座標とその座標に対応する空間モデルMD上の座標とを結ぶ線分のそれぞれがカメラ13の光学中心Cを通過するようにして両座標を対応付ける。
図13(A)の例において、画像変換手段91−1は、カメラ13の入力画像平面R3上の座標K1を空間モデルMDの水平面R1上の座標L1に対応付け、カメラ13の入力画像平面R3上の座標K2を空間モデルMDの垂直面R2上の座標L2に対応付ける。このとき、線分K1−L1及び線分K2−L2は共にカメラ13の光学中心Cを通過する。
なお、カメラ13が通常射影以外の射影方式(例えば、正射影、立体射影、等立体角射影、等距離射影等である。)を採用する場合、画像変換手段91−1は、それぞれの射影方式に応じて、カメラ13の入力画像平面R3上の座標K1、K2を空間モデルMD上の座標L1、L2に対応付けるようにする。
具体的には、画像変換手段91−1は、所定の関数(例えば、正射影(h=fsinα)、立体射影(h=2ftan(α/2))、等立体角射影(h=2fsin(α/2))、等距離射影(h=fα)等である。)に基づいて、入力画像平面上の座標と空間モデルMD上の座標とを対応付ける。この場合、線分K1−L1及び線分K2−L2がカメラ13の光学中心Cを通過することはない。
また、図13(B)は、空間モデルMD上の座標と、一例として通常射影(h=ftanα)を採用する仮想カメラ13Vの出力画像平面R4上の座標との間の対応関係を示す図であり、画像変換手段91−1は、仮想カメラ13Vの出力画像平面R4上の座標とその座標に対応する空間モデルMD上の座標とを結ぶ線分のそれぞれが仮想カメラ13Vの光学中心CVを通過するようにして、両座標を対応付ける。
図13(B)の例では、画像変換手段91−1は、仮想カメラ13Vの出力画像平面R4上の座標N1を空間モデルMDの水平面R1上の座標L1に対応付け、仮想カメラ13Vの出力画像平面R4上の座標N2を空間モデルMDの垂直面R2上の座標L2に対応付ける。このとき、線分L1−N1及び線分L2−N2は共に仮想カメラ13Vの光学中心CVを通過する。
なお、仮想カメラ13Vが通常射影以外の射影方式(例えば、正射影、立体射影、等立体角射影、等距離射影等である。)を採用する場合、画像変換手段91−1は、それぞれの射影方式に応じて、仮想カメラ13Vの出力画像平面R4上の座標N1、N2を空間モデルMD上の座標L1、L2に対応付けるようにする。
具体的には、画像変換手段91−1は、所定の関数(例えば、正射影(h=fsinα)、立体射影(h=2ftan(α/2))、等立体角射影(h=2fsin(α/2))、等距離射影(h=fα)等である。)に基づいて、出力画像平面R4上の座標と空間モデルMD上の座標とを対応付ける。この場合、線分L1−N1及び線分L2−N2が仮想カメラ13Vの光学中心CVを通過することはない。
このようにして、画像変換手段91−1は、出力画像平面R4上の座標と、空間モデルMD上の座標とを対応付け、出力画像平面R4上の座標及び空間モデルMD上の座標を関連付けて空間モデル・出力画像対応マップとして記憶し、画面生成手段91−4が記憶した入力画像・空間モデル対応マップを参照しながら、出力画像における各画素の値と入力画像における各画素の値とを関連付けて出力画像を生成する。
このように、視覚補助装置71は、吊り部11−3をあたかも水平方向から撮像したような画像(以下、「仮想的な水平画像」とする。)を操作者に提示することができ、吊り部11−3と床面FFとの間の距離をその操作者に容易に認識させることができ、その操作者による吊り部11−3の上げ下げの操作を補助することができる。
また、視覚補助装置71は、入力画像のうち吊り部11−3が存在する部分を仮想的な水平画像として操作者に提示し、一方で、入力画像の他の部分については、その部分をあたかも鉛直上方から撮像したような画像として操作者に提示することができ、吊り部11−3と床面FF上に存在する物体との間の関係をその操作者に容易に認識させることができ、その操作者による吊り部11−3の上げ下げの操作を補助することができる。
<出力画像生成処理>
次に、視覚補助装置71が入力画像を用いて出力画像を生成する処理(以下、「出力画像生成処理」とする。)について説明する。図14は、出力画像生成処理の一例を示すフローチャートである。なお、図14は、出力画像生成処理の流れを示すフローチャートであり、カメラ13(入力画像平面R3)、空間モデルMD(水平面R1及び垂直面R2)、並びに仮想カメラ13V(出力画像平面R4)の配置は予め決定されているものとする。
最初に、出力画像生成処理は、出力画像平面R4上の座標と空間モデルMD上の座標とを対応付ける(S51)。
具体的には、出力画像生成処理は、仮想カメラ13Vを用いて出力画像を生成する場合には、採用した射影方式に応じて出力画像平面R4上の座標から空間モデルMD上の座標を算出し、その対応関係を予め設定された空間モデル・出力画像対応マップに記憶する。
より具体的には、出力画像生成処理は、通常射影(h=ftanα)を採用する仮想カメラ13Vを用いて出力画像を生成する場合には、その仮想カメラ13Vの光学中心CVの座標を取得した上で、出力画像平面R4上の一座標から延びる線分であり、光学中心CVを通過する線分が空間モデルMDと交差する点を算出し、算出した点に対応する空間モデルMD上の座標を、出力画像平面R4上のその一座標に対応する空間モデルMD上の一座標として導き出し、その対応関係を空間モデル・出力画像対応マップに記憶する。
その後、出力画像生成処理は、出力画像平面R4上の全ての座標の値を空間モデル上の座標の値に対応付けたか否かを判断し(S52)、未だ全ての座標の値を対応付けていないと判断した場合(S52において、NO)、S51の処理を繰り返すようにする。
一方、出力画像生成処理は、全ての座標の値を対応付けたと判断した場合(S52において、YES)、上述の処理によって導き出された空間モデルMD上の座標のそれぞれと入力画像平面R3上の座標とを対応付ける(S53)。
具体的には、出力画像生成処理は、通常射影(h=ftanα)を採用するカメラ13の光学中心Cの座標を取得し、上述の処理によって導き出された空間モデルMD上の座標のそれぞれから延びる線分であり、光学中心Cを通過する線分が入力画像平面R3と交差する点を算出し、算出した点に対応する入力画像平面R3上の座標を、その空間モデルMD上の一座標に対応する入力画像平面R3上の一座標として導き出し、その対応関係を予め設定された入力画像・空間モデル対応マップに記憶する。
その後、出力画像生成処理は、上述の処理によって導き出された空間モデルMD上の全ての座標を入力画像平面R3上の座標に対応付けたか否かを判断し(S54)、未だ全ての座標を対応付けていないと判断した場合(S54において、NO)、S53の処理を繰り返すようにする。
一方、出力画像生成処理は、全ての座標を対応付けたと判断した場合(S54において、YES)、入力画像・空間モデル対応マップ及び空間モデル・出力画像対応マップを参照しながら入力画像平面R3上の座標と空間モデルMD上の座標との対応関係、及び、空間モデルMD上の座標と出力画像平面R4上の座標との対応関係を辿り、出力画像平面R4上の各座標に対応する入力画像平面R3上の座標が有する値(例えば、輝度値、色相値、彩度値等である。)を取得し、その取得した値を、対応する出力画像平面R4上の各座標の値として採用する(S55)。なお、出力画像平面R4上の一座標に対して1又は複数の入力画像平面R3上の複数の座標が対応する場合、出力画像生成処理は、それら複数の座標のそれぞれの値に基づく統計値(例えば、平均値、最大値、最小値、中間値等である。)を導き出し、出力画像平面R4上のその一座標の値としてその統計値を採用するようにしてもよい。
その後、出力画像生成処理は、出力画像平面R4上の全ての座標の値を入力画像平面R3上の座標の値に関連付けたか否かを判断し(S56)、未だ全ての座標の値を関連付けていないと判断した場合(S56において、NO)、S55の処理を繰り返すようにする。
一方、出力画像生成処理は、全ての座標の値を関連付けたと判断した場合(S56において、YES)、出力画像を生成し、生成した出力画像を表示手段53に対し出力して(S57)、この一連の処理を終了させる。
以上の構成により、視覚補助装置71は、アーム部11−2の先端に設けられた吊り部11−3と床面FFとの間の位置関係を操作者に直感的に把握させることが可能な出力画像を生成することができ、その出力画像を提示してその操作者による吊り部11−3の上げ下げの操作を補助することができる。
また、視覚補助装置71は、出力画像平面R4から空間モデルMDを経て入力画像平面R3に遡るように座標の対応付けを実行することにより、出力画像平面R4上の各座標を入力画像平面R3上の1又は複数の座標に確実に対応させることができ、入力画像平面R3から空間モデルMDを経て出力画像平面R4に至る順番で座標の対応付けを実行する場合と比べ、より良質な出力画像を迅速に生成することができる。
また、視覚補助装置91は、出力画像の視点を変更する場合には、仮想カメラ13Vの各種パラメータの値を変更して空間モデル・出力画像対応マップを書き換えるだけで、入力画像・空間モデル対応マップの内容を書き換えることなく、所望の視点から見た出力画像(視点変換画像)を生成することができる。
なお、上述の例では、カメラ13から撮影位置から平面の視点に変換した例を示したが本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えば同様の観点に基づいて垂直方向からの視点変換も同様の手法を適用することができる。これにより、オペレータ16に対してより見やすい映像を提供することができる。
また、上述した各種対応マップ等については、例えば画像変換手段91−1内のメモリに記憶されていてもよく、新たに蓄積手段を設けて蓄積させてもよい。また、上述の視点変換では、正面(水平)方向に視点変換する例を示しているが、本発明においては、上述した変換手法を用いて上(垂直)方向からの視点に変換させることができる。更に、上述した視点変換は、複数のカメラから得られる複数の画像を合成した合成画像を用いることもできる。
<第5の実施例>
次に、第5の実施例について説明する。第5の実施例では、上述した第4の実施例について、上述した第3の実施例と同様に、例えばカメラ13に表示されている画像を解析することで、オペレータ16に見せるべき最適な画像を選択する。なお、第5の実施例における天井クレーンの概略構成例については、上述した第4の実施例における天井クレーンの概略構成例を同様であるためのここでの説明は省略する。
図15は、第5の実施例における視覚補助装置の機能構成の一例を示す図である。なお、上述した第1〜第4の実施例の機能構成と同様の構成については、同一の番号を付するものとし、ここでの具体的な説明は省略する。
図15に示す視覚補助装置100は、表示制御手段101と、表示手段53とを有するよう構成されている。また、表示制御手段101は、画像処理手段61−1と、比較対象保持手段61−2と、画像選択手段61−3と、画像変換手段91−1と、画像変換パラメータ保持手段91−2と、画像合成手段91−3と、画面生成手段101−1とを有するよう構成されている。
画像処理手段61−1は、各カメラ13−1〜13−4に示す画像を取得して、上述した実施例と同様に、予め比較対象保持手段61−2に蓄積された吊り部11−3の正面の画像等を用いて、各画像に対する吊り部11−3の旋回角度を解析する。また、第5の実施例では、画像処理手段61−1により、各画像から吊り部11−3の姿勢を検出してもよい。画像処理手段61−1により得られる解析結果は、画像選択手段61−3に出力される。
画像選択手段61−3は、画像処理手段61−1により得られる解析結果に基づいて、各画像から得られる旋回角度から、吊り部11−3の正面に最も近い(最も正面らしい)画像を取得することができる。これにより、第5の実施例では、その画像中に映っている吊り部11−3の状態を取得することができる。画像選択手段61−3により選択された画像は、画像変換手段91−1に出力される。
画像変換手段91−1では、画像変換パラメータ保持手段91−2により得られる各種情報に基づく画像変換や上述した視点変換等を行い、その画像を画像合成手段91−3に出力する。画像合成手段91−3は、得られた視点変換された画像を合成して画面生成手段101−1に出力する。
画面生成手段101−1は、画像合成手段91−3により合成された画像を表示手段53に出力するため、予め設定されたレイアウトに基づき画面を生成する。生成された画面を表示手段53に表示されるように出力することで、オペレータ16に吊り部11−3を含む作業部周辺の画像を高精度に提供することができる。
<第5の実施例における表示制御処理手順>
次に、上述した第5の実施例における視覚補助装置91の表示制御処理手順について説明する。図16は、第5の実施例における表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図16に示す第5の実施例では、カメラ姿勢パラメータを入力する(S61)。ここで、S61で入力されるパラメータは、例えば上述したS32の入力と同様のものであり、処理開始前に予め設定されていてもよい。
次に、第5の実施例における表示制御処理は、4つのカメラ13−1〜13−4の画像を取得し(S62)、その後、画像1〜4のぞれぞれの画像から得られる吊り部の姿勢(例えば、角度、位置座標等)を検出する(S63〜S66)。なお、姿勢情報は、例えば予め設定された想定される姿勢に対する設計CAD(Computer Aided Design)データと画像とのマッチングを行い、そのマッチング結果によって、吊り部の姿勢を検出する。また、他の例としては、例えば、形状ベースでのマッチングを行ったり、吊り部が画像中に占める面積の比率が最も大きいものを正面に近い(若しくは正面である)と推定してもよいが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
その後、第5の実施例における表示制御処理は、吊り部が最も正面に映っている画像があるか否かを判断する(S67)。ここで、第5の実施例における表示制御処理は、カメラ13−1〜13−4のうちの何れかのカメラ(例えば、カメラ13−1)で撮影された画像1が最も正面に映っている場合には、選択画像No=1が選択される(S68)。また、カメラ13−1〜13−4のうちの何れかのカメラ(例えば、カメラ13−2)で撮影された画像2がもっとも正面に映っている場合には、選択画像No=2が選択される(S69)。
また、カメラ13−1〜13−4のうちの何れかのカメラ(例えば、カメラ13−3)で撮影された画像3が最も正面に映っている場合には、選択画像No=3が選択される(S38)。更に、カメラ13−1〜13−4のうちの何れかのカメラ(例えば、カメラ13−4)が撮影された画像は、他の画像で全く吊り部が撮影されていなかった場合は、最も正面に近い画像であっても、その画像が好ましくない場合には、デフォルトとして選択画像No=4が選択される(S71)。これにより、第5の実施例では、必ず1つの画像が選択されることになる。
次に、第5の実施例における表示制御処理は、選択された画像から旋回角度を検出し(S72)、更に、選択画像に対して視点変換を行い(S73)、視点変換した画像を表示する(S74)。
ここで、第5の実施例における表示制御処理は、画像表示を終了するか否かを判断する(S75)。画像を終了するか否かについては、例えばオペレータ16による指示や天井クレーン70の操作を終了した場合、エラーが発生した場合等があるが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
第5の実施例における表示制御処理は、S75の処理において、画像表示を終了しない場合(S75において、NO)、S62に戻る。また、第5の実施例における表示制御処理は、画像表示を終了する場合(S75において、YES)、表示制御処理を終了する。
なお、上述したS68〜S71の処理では、複数のカメラ13−1〜13−4から得られる画像のうち、旋回角度θに対応した何れかのカメラの画像のみを表示したが、本発明においてはこれに限定されるものではない。旋回角度θに応じて複数のカメラを選択して表示させてもよい。
上述したように本発明によれば、天井クレーンによる作業部周辺の確認を容易に行うことができる。これにより、オペレータの負担を軽減し、高精度なクレーン操作を実現することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
10,30,70 天井クレーン
11 クレーン部
12 ガントリー部
13 カメラ(撮像手段)
14,31,60,71,100 視覚補助装置
15 操作装置
16 オペレータ(操作者)
17 ピット
18 レール
20,40,80 表示画面
21,41,81 画像
42 スライド機能
43 マーカ表示ボタン
44 レンズ歪補正ボタン
51 旋回角度検出手段
52,61,91,101 表示制御手段
52−1,61−3 画像選択手段
52−2,61−4,91−4,101−1 画面生成手段
53 表示手段
61−1 画像処理手段
61−2 比較対象保持手段
82 ボタン
91−1 画像変換手段
91−2 画像変換パラメータ保持手段
91−3 画像合成手段

Claims (7)

  1. 操作者に対するクレーンの操作を補助する画像を表示する視覚補助装置において、
    前記クレーンによる作業部周辺を撮影する複数の撮像手段と、
    前記複数の撮像手段により得られる複数の画像のうち、前記クレーン本体の旋回角度に基づいて少なくとも1つの画像を選択する画像選択手段と、
    前記画像選択手段により得られた画像を強調表示する画面を生成する画面生成手段とを有することを特徴とする視覚補助装置。
  2. 前記画像選択手段により得られる選択画像に対して、前記クレーン本体に設けられた吊り部の正面又は上から見えるように画像の視点を変換する画像変換手段を有することを特徴とする請求項1に記載の視覚補助装置。
  3. 前記画像変換手段は、
    前記画像選択手段により得られる画像が複数ある場合に、複数の選択画像に対して視点変換を行い、視点変換された各画像の一部を合成した画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の視覚補助装置。
  4. 前記画像選択手段は、
    前記複数の撮像手段により得られる複数の画像のうち、前記クレーンの位置情報に基づいて少なくとも1つの画像を選択することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の視覚補助装置。
  5. 前記画面生成手段は、
    強調表示する画像が複数ある場合に、前記クレーンの移動方向に応じて強調表示する画像を選択することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の視覚補助装置。
  6. 前記クレーンの旋回角度を検出する旋回角度検出手段を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の視覚補助装置。
  7. 前記旋回角度検出手段は、
    前記複数の撮像手段により得られる複数の画像を解析し、各画像に含まれる前記吊り部の旋回角度を取得することを特徴とする請求項6に記載の視覚補助装置。
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