JP2015229532A - クレーン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クレーン装置における作業性を向上させる。【解決手段】トロリー106は、ガーダーの延伸方向に沿って移動可能であり、カメラ取付部158と吊り具108を取り付けられる。第1および第2のカメラ114は、カメラ取付部158に取り付けられる。ここで、第1および第2のカメラは吊り具108の両側の位置に別々に取り付けられる。第1のカメラから得られる第1の画像と第2のカメラから得られる第2の画像の2つの画像を確認しながら、操作者は吊り具108とコイル102の位置合わせを行う。【選択図】図2

Description

本発明は、天井クレーンなどのクレーン装置に関し、特に、吊り上げの対象となる物体と吊り具の位置合わせのための技術、に関する。
建造物に設置される天井クレーンは、吊り上げ対象物(以下、単に「対象物」とよぶ)を吊り具により吊り上げて、吊り具を水平方向に移動させることで、対象物の搬送を行う。天井クレーンは、建造物内に設けられた一対のレール間に架け渡すように設けられたガーダーを有する。ガーダーはレール上を走行可能である。ガーダー上には、ガーダーの延伸方向に沿って横行可能なトロリーが設けられる。トロリーには吊り具が取り付けられる。すなわち、ガーダーが走行することで吊り具は走行方向へ移動し、トロリーが横行することで吊り具は横行方向へ移動する。このように吊り具が移動することで、対象物の搬送が行われる。なお、ガーダーには、天井クレーンの運転を行うための運転室が設けられている。クレーンの操縦者は、運転室内で、対象物を目視確認しながら、トロリーを移動させると共に吊り具の操作を行う。運転室は、通常は対象物の斜め上方に位置するため、運転室から対象物の正確な位置(対象物と吊り具との相対的な位置関係)を把握するのが難しい場合もある。そのため、対象物の近くにいる指示者を配置し、指示者から操縦者にトロリーや吊り具の動作の指示を送ることも多い。
特許文献1においては、ガーダーに2台のカメラを取り付け、これらの撮像画像を見ながら、操縦者は荷役装置(吊り具)を操作している。1台のカメラは上方からの位置確認のために設置され、残りの1台は対象物の側方を確認するために設置されている。
特開昭54−115855号公報
特許文献1の場合、水平方向の位置合わせにつかわれるカメラは1台(視覚装置8b)だけである。また、このカメラはガーダーに固定されているため、対象物の載置場所によってはやはり吊り具と対象物との位置関係を把握しにくくなる。特に、対象物がカメラに近い場合、吊り具が撮像画像に大きく写り込んでしまって対象物を隠してしまい、吊り具に対する対象物の位置を確認できないというケースも考えられる。このように吊り具と対象物との位置関係が把握しづらい場合、吊り具により対象物を掴む作業を試行錯誤し、吊り具を対象物に対して正しい位置となったときに吊り具により対象物を正しく掴むことができる。試行錯誤を重ねるため、作業性が悪化するおそれがある。
指示者がいればこのような問題の多くは解決するが、重量物を吊り下げる吊り具のそばに人を置くことは安全性を考えると好ましくない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、クレーン装置における作業性を向上させることである。
本発明のある態様のクレーン装置は、所定方向に延伸するガーダーと、ガーダーの延伸方向に沿って移動可能であり、吊り具を取り付けられるトロリーと、トロリーに取り付けられる第1および第2のカメラと、第1および第2のカメラが撮像した画像を画面表示させる表示制御装置と、を備える。
第1および第2のカメラは吊り具の両側の位置に別々に取り付けられ、表示制御装置は、第1のカメラから得られる第1の画像と第2のカメラから得られる第2の画像を同一画面上にて画面表示させる。
この態様によると、吊り具の左右から得られる2つの画像から対象物の位置を確認できるため、吊り具と対象物の位置合わせをしやすくなる。
本発明によれば、クレーン装置の作業性を向上させることができる。
クレーン装置の第1の概要図である。 クレーン装置の第2の概要図である。 吊り具がコイルを把持するときの模式図である。 運転室の機能ブロック図である。 吊り具とコイルとカメラの斜視図である。 合成画像の生成方法を説明するための模式図である。 図7(a)、図7(b)は、操縦者が合成画像に基づき吊り具と対象物であるコイルとのx方向における位置ずれを判断する方法を説明するための模式図である。 コイルの積み上げ方によって視認性が悪化する問題を説明するための模式図である。 1台のカメラにより撮像した1つの画像に基づき合成画像を作成する方法を説明するための模式図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、クレーン装置100の第1の概要図である。
図1の図面右方向をx方向、上方向をz方向、奥行き方向をy方向とする。図1はクレーン装置100をy方向に沿って見たものである。クレーン装置100は天井クレーンである。クレーン装置100は、ガーダー104、トロリー106、吊り具108、運転室110および2台のカメラ114(第1カメラ114aおよび第2カメラ114b)を含み、地上に積み上げられるコイル102等の対象物を吊り上げる。本実施形態においては、コイル102は円筒形状に巻き取られた鋼板であるとして説明する。また、運転室110はガーダー104の所定位置に固定されるものとする。
ガーダー104は、建造物(不図示)内に設けられた一対のレール(不図示)間に架け渡されるようにx方向に延伸する。ガーダー104はレールの延伸方向(y方向)に移動可能である。トロリー106は、ガーダー104の延伸方向(x方向)に沿って移動可能である。操作者は、ガーダー104をy方向に移動させ、次に、トロリー106をx方向に移動させることにより、トロリー106と対象物(コイル102)の水平位置(xy位置)を合わせる。操作者は、視認方向112に沿って目視にてトロリー106(又は吊り具108)とコイル102とのy方向の位置確認を行い、目視にてx方向のおおよその位置確認を行う。
トロリー106には公知の巻上・巻下ドラム(不図示)が設けられており、巻上・巻下ドラムによりワイヤーロープ160を巻く・送り出すことで吊り具108の巻き上げ・巻き下げが行われる。吊り具108には、一対のフック116が設けられている。吊り具108の先端のフック116をコイル102の空洞に引っかける(又は刺す)ことでコイル102を吊り上げる(詳細は図2、図3に関連して後述)。コイル102の内径が50センチ、フック116の幅が20センチとしたとき、xy方向の位置合わせには5センチ以下の精度が求められる。
本実施形態におけるクレーン装置100においては、トロリー106に2台のカメラ114が取り付けられる。トロリー106にはカメラ取付部158が設けられており、カメラ取付部158にカメラ114が取り付けられている。すなわち、カメラ114は、カメラ取付部158を介して、間接的にトロリー106に取り付けられている。カメラ取付部158の先端側はx方向に延伸している。第1カメラ114aと第2カメラ114bは、ガーダー104の延伸方向(x方向)と直行する方向(y方向)から見た場合、吊り具108を挟んでカメラ取付部158に並べて取り付けられる。
図2は、クレーン装置100の第2の概要図である。
図2は、図1のクレーン装置100をx方向に沿って見たものである。吊り具108は、y方向に分岐するアーム162と、アーム162のそれぞれの先端に設けられた一対のフック116を有する。フック116はy方向に進退可能となっている。カメラ取付部158の先端側はy方向に沿って、ワイヤーロープから離れる側へ延伸している。2つのカメラ114は、吊り具108の中心軸118からy方向へずらして配置されている。カメラ114の光軸120は、y軸方向においては中心軸118に向けられるように延伸し、x軸方向においてはカメラ114と同位置となるように延伸している。この理由については後述する。好ましくは、コイル102の山と山の間にカメラ114が位置することが好ましい。これは、把持対象ではない山122が撮像画像に写り込まないようにするためである。
図3は、吊り具108がコイル102を把持するときの模式図である。
xy座標での位置合わせが終わると、吊り具108は下方向(z方向)に下げられる。吊り具108の2つのフック116の一方にはレーザや赤外線など信号を送信する送信装置が埋設され、他方には受信装置が埋設されている。受信装置にて信号が受信されるとき、フック116がコイル102の穴に差し込み可能な位置にあるため、操作者は吊り具108のフック116を操作してコイル102を把持する。
図4は、運転室110の機能ブロック図である。
ここでは、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。運転室110は、操作者に撮像画像を表示する表示部124、操作者の操作を受け付ける操作部126およびこれらを制御する制御部128を備える。
制御部128は、カメラ制御部130、表示制御部132および駆動機構制御部134を含む。カメラ制御部130は、第1カメラ114aおよび第2カメラ114bを制御する。具体的には、2つのカメラ114を制御し、撮像画像を受信する。カメラ114の向きや位置を変更できてもよい。
表示制御部132は、2つのカメラ114から受信した撮像画像を表示部124に一画面表示させる。本実施形態においては、表示制御部132は2つの撮像画像から後述の方法により合成画像を生成する。駆動機構制御部134は、トロリー106の移動および吊り具108の上下動や把持を制御する。
図5は、吊り具108とコイル102とカメラ114の斜視図である。
なお、図5ではカメラ114が設置されるカメラ取付部158は省略されている。前述の通り、トロリー106に取り付けられたカメラ取付部158に第1カメラ114a、第2カメラ114bが設置される。第1カメラ114aと第1カメラ114bのy座標は同じであるり、吊り具108を挟むようにx座標の位置は異なっている。図5においては、第1カメラ114aは吊り具108の右側からコイル102を撮像し、第2カメラ114bは吊り具108の左側からコイル102を撮像する。第1カメラ114aと第2カメラ114bは吊り具108の中心(図2における吊り具108の中心軸118)を通過するy−z平面を中心として対称となる位置に設置されている。言い換えると、ガーダー104の延伸方向(x方向)における第1カメラ114aから吊り具108の中心軸118までの距離と、延伸方向(x方向)における第2カメラ114bから吊り具108の中心軸118までの距離とが、略等しくなるように、第1カメラ114a及び第2カメラ114bが設けられている。x方向における第1カメラ114aから第2カメラ114bまでの距離は、コイル102の外周の直径と同等、又はコイル102の外周の直径よりも小さいことが望ましい。
図6は、合成画像152の生成方法を説明するための模式図である。
合成画像152は、カメラ制御部130により合成され、表示部124に出力される。合成画像152は、第1カメラ114aによる撮像画像である左画像136および第2カメラ114bによる撮像画像である右画像138を用いて合成される。左画像136は、第2カメラ114bによる撮像画像であり、吊り具108の中心よりも左側から撮像した画像である。左画像136の右半分には吊り具108が大きく写り込んでいる。右画像138は、第1カメラ114aによる撮像画像であり、吊り具108の中心よりも右側から撮像した画像である。同じく、右画像138の左半分に吊り具108が大きく写り込んでいる。
まず、表示制御部132は、左画像136のうち左部分画像142、右画像138のうち右部分画像144から画像を合成する。それ以外の部分、すなわち、吊り具108が大きく写り込んでいる部分の画像は捨てられる。なお、左部分画像142は、左画像136における中央から左半分の画像である。右部分画像144は、右画像138における中央から右半分の画像である。
ここで、左部分画像142のうちの上部にあたる左上部分画像140は左右反転され、合成画像152の右上に配置される。右画像138のうちの上部にあたる右上部分画像146も左右反転され合成画像152の左上に配置される。なお、左上部分画像140は、左部分画像142における上側1/3の画像である。右上部分画像146は、右部分画像144における上側1/3の画像である。左上部分画像140は、左部分画像142における上側1/3ではなく、上側1/2等の画像にしてもよい。同様に、右上部分画像146は、右部分画像144における上側1/3ではなく、上側1/2等の画像にしてもよい。
合成画像152の左下には左下部分画像148が配置され、合成画像152の右下には右下部分画像148が配置される。左下部分画像148は、左部分画像142における左上部分画像140以外の部分からなる画像であり、左部分画像142における下側2/3の画像である。右下部分画像150は、右部分画像144における右上部分画像146以外の部分からなる画像であり、右部分画像144における下側2/3の画像である。左下部分画像148は、左部分画像142における下側2/3ではなく、下側1/2等の画像にしてもよい。同様に、右下部分画像150は、右部分画像144における下側2/3ではなく、下側1/2等の画像にしてもよい。
なお、左下部分画像148及び右下部分画像150をそれぞれ左右反転し、左下部分画像148を右下にすると共に右下部分画像150を左下にすることで合成画像152を作成してもよい。
すなわち、合成画像152は、左上部分画像140と、右上部分画像146と、左下部分画像148と、右下部分画像150と、から構成される。合成画像152の中央部に吊り具108の一部が残るが吊り具108の写り込みはほとんど除去される。吊り具108を完全に除去してもよいが、照準としても利用できるため図6のように一部を残してもよい。
図7(a)、図7(b)は、操縦者が合成画像152に基づき吊り具108と対象物であるコイル102とのx方向における位置ずれを判断する方法を説明するための模式図である。
図7(a)は、吊り具108のx方向における中心と対象物であるコイル102のx方向中心とが略一致している場合の図である。なお、各画像においては、対象物であるコイル102のみを描いており、対象物であるコイル102以外の周辺のコイル102や、吊り具108は省略している。
左画像136には、コイル102がその中心が画像中央よりも右側に位置するように映っている。右画像138には、コイル102がその中心が画像中央よりも左側に位置するように映っている。左画像136を撮像する第1カメラ114aからコイル102までのx方向における距離と、右画像138を撮像する第2カメラ114bからコイル102までのx方向における距離とは、略同一であるため、左画像136を左右反転すると右画像138と略一致する。逆を言えば、右画像138を左右反転すると左画像136と略一致する。
したがって、左右反転した右上部分画像146におけるコイル102の側面と、左下部分画像148におけるコイル102の側面とは、ずれが生じずに、その面同士が略一致する。また、左右反転した左上部分画像140におけるコイル102の側面と、右下部分画像150におけるコイル102の側面とは、ずれが生じずに、その面同士が略一致する。その結果、合成画像152におけるコイル102の側面は略直線状に描かれることとなる。
このように、合成画像152における対象物であるコイル102の側面が略直線状に描かれている場合には、操縦者は吊り具108のx方向の中心と対象物であるコイル102のx方向の中心とが略一致していると判断できる。
図7(b)は、吊り具108のx方向における中心と対象物であるコイル102のx方向中心とが一致しておらず、吊り具108がコイル102よりも右側(x方向の正の側)に位置する場合の図である。なお、各画像においては、対象物であるコイル102のみを描いており、対象物であるコイル102以外の周辺のコイル102や、吊り具108は省略している。
左画像136には、コイル102がその中心が画像中央付近に位置するように映っている。右画像138には、コイル102がその中心が画像中央よりも大きく左側に位置するように映っている。左画像136を撮像する第1カメラ114aからコイル102までのx方向における距離と、右画像138を撮像する第2カメラ114bからコイル102までのx方向における距離とは大きく異なり、左画像136を撮像する第1カメラ114aからコイル102までのx方向における距離の方が小さい。このような状態では、左画像136を左右反転しても右画像138とは一致しない。逆を言えば、右画像138を左右反転しても左画像136とは一致しない。
したがって、左右反転した右上部分画像146におけるコイル102の側面と、左下部分画像148におけるコイル102の側面とは、ずれが生じてしまい、その面同士が一致しない。また、左右反転した左上部分画像140におけるコイル102の側面と、右下部分画像150におけるコイル102の側面とは、ずれが生じてしまい、その面同士が一致しない。その結果、合成画像152における上側部分と下側部分とでは、コイル102の側面は直線状に描かれずに、分断された状態で描かれることとなる。
このように、合成画像152における対象物であるコイル102の側面が、上側部分と下側部分とで分断されて描かれている場合には、操縦者は吊り具108のx方向の中心と対象物であるコイル102のx方向の中心とが一致していないと判断することができる。
操縦者は、図7(a)に示すような、合成画像152における対象物であるコイル102の側面が略直線状に描かれている状態となるように、トロリー106を横行(x方向に移動)させる、すなわち、トロリー106から吊り下げられた吊り具108をx方向に移動させることで、吊り具108のx方向の中心と対象物であるコイル102のx方向の中心とを略一致させることができる。
図1に示したように、コイル102の軸方向と視認方向112は直交している。このため、表示制御部132は実際の見た目と合成画像152の向きを一致させるために、合成画像152を90度回転させて画面表示させてもよい。
合成画像152は、中央にある対象物たるコイル102とその両脇のコイル102以外は写さないようにすることが望ましい。また、図2に関連して説明したように、カメラ114は吊り具108の中心軸118からy方向へずらして配置されるため、合成画像152にはコイル102の端面が写る。コイル102を多段に積み上げているときには、コイル102の端面を確認できると、対象物の高さ位置(積み上げられている段)を操縦者が認識しやすくなる。
図8は、コイル102の積み上げ方によって視認性が悪化する問題を説明するための模式図である。
図8に示すように把持の対象物であるコイル102の片側や両側に山154や山156があるときには、運転室110から対象物を視認しにくい場合がある。このような場合でも、本実施形態におけるクレーン装置100は対象物を上から撮影できるため、対象物の位置を正確に把握できる。
以上、実施形態に基づいてクレーン装置100を説明した。本実施形態におけるクレーン装置100によれば、第1カメラ114aおよび第2カメラ114bが、ガーダー104の延伸方向(x方向)において吊り具108を挟むように設けられているため、吊り具108と対象物であるコイル102との位置関係を把握しやすくなる。第1カメラ114aの撮像画像である左画像136又は第2カメラ114bの撮像画像である右画像138の少なくとも一方には、コイル102が映る。その結果、吊り具108が撮像画像に大きく写り込んでしまってコイル102を完全に隠してしまって吊り具108に対するコイル102の位置を確認できなくなってしまうことを抑制できる。
また、本実施形態におけるクレーン装置100によれば、表示制御部132が左画像136及び右画像138を合成して合成画像152を作成するため、吊り具108と対象物であるコイル102との位置関係をいっそう把握しやすくなる。左画像136または右画像138に大きく映り込んだ吊り具108を消失させる、または、映り込み量を小さくすることで、吊り具108と対象物であるコイル102との位置関係を把握しやすくなる。
本実施形態におけるクレーン装置100によれば、表示制御部132が、左画像136の一部と右画像138の一部の向きをそれぞれ反転させるとともに、反転部分を互いに入れ替えることにより合成画像152を生成するため、吊り具108のx方向の中心と対象物であるコイル102のx方向の中心とが一致しているか否かを容易に判断できる。
また、本実施形態におけるクレーン装置100によれば、ガーダー104の延伸方向(x方向)における第1カメラ114aから吊り具108までの距離と、延伸方向(x方向)における第2カメラ114bから吊り具108までの距離とが略等しいため、吊り具108のx方向の中心と対象物であるコイル102のx方向の中心とが一致しているか否かを容易に判断できる。
吊り具108のx方向における中心と対象物であるコイル102のx方向中心とが略一致している場合、左画像136を左右反転すると右画像138と略一致する。したがって、左右反転した右上部分画像146におけるコイル102の側面と、左下部分画像148におけるコイル102の側面とは、ずれが生じずに、その面同士が略一致する。また、左右反転した左上部分画像140におけるコイル102の側面と、右下部分画像150におけるコイル102の側面とは、ずれが生じずに、その面同士が略一致する。その結果、合成画像152におけるコイル102の側面は略直線状に描かれることとなる。
逆に、吊り具108のx方向における中心と対象物であるコイル102のx方向中心とが一致していない場合、左右反転した左上部分画像140におけるコイル102の側面と、右下部分画像150におけるコイル102の側面とは、ずれが生じてしまい、その面同士が一致しない。その結果、合成画像152における上側部分と下側部分とでは、コイル102の側面は直線状に描かれずに分断された状態で描かれることとなる。このように、合成画像152における対象物であるコイル102の側面が、上側部分と下側部分とで分断されて描かれている場合には、操縦者は吊り具108のx方向の中心と対象物であるコイル102のx方向の中心とが一致していないと判断できる。
また、本実施形態におけるクレーン装置100は、ガーダー104の延伸方向(x方向)に向いて固定され、表示部124が設けられた運転室110を更に備えている。運転室110がガーダー104に固定されていると、運転室110内の操縦者の目視では、延伸方向(x方向)における吊り具108と対象物であるコイル102との位置関係を把握しづらい。運転室110をガーダー104に沿って移動可能に改造することで位置関係を把握しやすくすることも考えられるが、運転室110を移動可能に改造するにはコストがかかる。本発明を用いれば、固定式の運転室110であっても、位置関係を容易に把握することができ、改造コストも低く抑えることができる。
また、本実施形態におけるクレーン装置100によれば、表示制御部132は、合成画像152を、略90度回転させて表示部124に画面表示させることで、運転席110内の操縦者が見るパイプ102の向きと表示部124に表示されるパイプ102の向きとが一致するため、操縦者が表示部124に表示されるパイプ102の様子を理解しやすくなる。
また、本実施形態におけるクレーン装置100では、第1カメラ114aおよび第2カメラ114bは、吊り具108の中心軸118からガーダー104の延伸方向(x方向)と直行する水平方向(y方向)へずらして設けられ、かつ、第1カメラ114aおよび第2カメラ114bの光軸120は、x方向から見た場合、吊り具108の中心軸118に向けて設定される。これにより、合成画像152にはコイル102の端面が写るため、コイル102を多段に積み上げているときには、対象物であるコイル102の高さ位置(積み上げられている段)を操縦者が認識しやすくなる。
また、本実施形態におけるクレーン装置100によれば、左画像136および右画像138の双方または一方に吊り具108の一部が写るように第1カメラ114aおよび第2カメラ114bが設けられているため、映り込んだ吊り具108を照準として利用することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施形態においては、x方向における第1カメラ114aから吊り具108までの距離と、x方向における第2カメラ114bから吊り具108までの距離とが、略等しいと説明したが、等しくなくてもよい。等しくなくても、左画像136又は右画像138に大きく映り込んだ吊り具108を消失させる又は映り込み量を小さくすることできるため、吊り具108と対象物であるコイル102との位置関係を把握しやすくなる。
本実施形態においては、運転室110は固定式であるとして説明したが、トロリー106とともに移動可能な移動式であってもよい。移動式の場合にはトロリー106の重量が大きくなってしまうが、本実施形態のクレーン装置100によれば固定式であっても移動式と同様以上の視認性を確保できる。もちろん、移動式であっても本発明は適用可能である。
本実施形態においては、第1カメラ114aおよび第2カメラ114bは吊り具108の中心軸118からy方向へずらして設けられると説明したが、y方向へずらさずにカメラ114を設けてもよい。
撮像画像や合成画像はCG化されてもよい。カメラ114は、カメラ取付部158ではなくトロリー106に直接取り付けられてもよい。
本実施形態においては2台のカメラ114を使用したが、3台以上であってもよい。
本実施形態においては、左画像136と右画像152とに基づき合成画像152を作成したが、1つのカメラが撮像した1つ画像に基づき合成画像152を作成してもよい。この場合、カメラ114は1台だけ設けるものとし、カメラ114はx方向における位置が吊り具108の中心軸118のx方向における位置と略一致するようにする。図9に、1台のカメラ114により撮像した1つの画像に基づき合成画像152を作成する方法を示す。図9の上側の画像はカメラ114により撮像された画像である。カメラ114(吊り具108)は対象物であるコイル102とx方向における位置がずれているため、画像の中央よりも右側にずれるようにコイル102が映りだされている。しかしながら、コイル102が画像の中央からずれているか否かは、画像を見るだけでは瞬時には判断しづらい。図9の下側に示すように、カメラ114で撮像した画像を上下に分割し、上側半分の画像を更に左右で半分に分割する。そして、左右に分割したそれぞれ左右反転させて、右上の画像を左上に、左上の画像を右上に配置するように合成画像を作成する。合成画像の上半分と下半分とで、コイル102の外周面の面位置がずれているため、操縦者はカメラ114(吊り具108)のx方向における位置と、コイル102のx方向における位置と、が一致していないことを、合成画像を見るだけで瞬時に判断することができる。
本実施形態においては、円筒形のコイルを搬送対象として説明したが、円筒以外の形状(例えば、四角柱形状)のコイルを搬送対象としてもよいし、コイル以外の物(例えば、スラブ)を搬送対象としてもよい。
本発明は、建造物内に設置される天井クレーンだけではなく、港湾の岸壁等に設置され、船舶の荷揚げ荷下ろしを行う橋型クレーンにも応用可能である。橋型クレーンの場合、ガーダーは走行体に取り付けられ、走行体が岸壁に設けたレールに沿って走行することで、ガーダーがレールの延伸方向に沿った方向へ走行する。本発明は、特に、運転室が固定されている場合、運転室から対象物までの距離が長い場合、運転室から対象物までの視界が遮蔽される可能性がある場合、トロリーやガーダーの可動範囲が大きい場合などにおいて有効である。
100 クレーン装置、 102 コイル、 104 ガーダー、 106 トロリー、 108 吊り具、 110 運転室、 114 カメラ、 114a 第1カメラ、 114b 第2カメラ、 116 フック、 118 中心軸、 120 光軸、 124 表示部、 126 操作部、 128 制御部、 130 カメラ制御部、 132 表示制御部、 134 駆動機構制御部、 152 合成画像。

Claims (8)

  1. 所定方向に延伸するガーダーと、
    前記ガーダーの延伸方向に沿って移動可能であり、吊り具が取り付けられるトロリーと、
    前記トロリーに取り付けられる第1および第2のカメラと、
    前記第1のカメラが撮像した第1の画像の少なくとも一部分および前記第2のカメラが撮像した第2の画像の少なくとも一部分を表示させる表示部と、を備え、
    前記第1および第2のカメラは、前記延伸方向において前記吊り具を挟むように設けられることを特徴とするクレーン装置。
  2. 前記第1および第2のカメラが撮像した画像を合成して合成画像を作成し、前記合成画像を前記表示部に表示させる表示制御装置を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のクレーン装置。
  3. 前記表示制御装置は、前記第1の画像の一部と前記第2の画像の一部の向きをそれぞれ反転させるとともに、反転部分を互いに入れ替えることにより前記合成画像を生成することを特徴とする請求項2に記載のクレーン装置。
  4. 前記延伸方向における前記第1のカメラから前記吊り具までの距離と、前記延伸方向における前記第2のカメラから前記吊り具までの距離とが、略等しいことを特徴とする請求項3に記載のクレーン装置。
  5. 前記ガーダーの延伸方向に向いて固定され、前記表示部が設けられた運転室、を更に備えることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のクレーン装置。
  6. 前記表示制御装置は、前記合成画像を、略90度回転させて前記表示部に画面表示させることを特徴とする請求項5に記載のクレーン装置。
  7. 前記第1および第2のカメラは、前記吊り具の中心軸から前記延伸方向と直行する水平方向へずらして設けられ、かつ、前記第1および第2のカメラの光軸は、前記延伸方向から見た場合、前記吊り具の中心軸に向けて設定されることを特徴とする請求項5または6に記載のクレーン装置。
  8. 前記第1および第2の画像の双方または一方に前記吊り具の一部が写るように前記第1及び第2のカメラが設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のクレーン装置。
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