JP6879181B2 - ガラス成形体の製造方法 - Google Patents
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Description
外径規制面を成形する面は下型に構成することもできるが、特許文献1には、下型、上型のほか、外径規制面を成形する外径規制型を用い、外径規制型を、加圧成形されたガラス成形体と共に回収する製造方法が記載されている。これによれば、ガラス成形体を外径規制型と共に回収して離型工程に回す一方、新たな外径規制型を下型に設置して次の成形サイクルに入ることができるから、ガラス成形体の回収や離型が容易であるとともに、成形サイクルタイムを短くし効率良く製造することができる。
特許文献1に記載の製造方法にあっては、型開き後、外径規制型及びガラス成形体を下型から吸着装置等で取り上げて取り去ると、外径規制型及びガラス成形体を下型から取り去る前に、新たな外径規制型を下型に設置して次の成形サイクルに入ることはできない。
外径規制型及びガラス成形体を回収するために、吸着装置等を用いて下型から引き剥がす必要がある。下型からのガラス成形体の離型のために、下型の冷却時間を設けると、その冷却時間後に成形時の設定時間へ加熱する時間も要するから成形サイクルタイムを長期化させる。
外径規制型が設置された下型に溶融ガラスを供給し、前記下型と上型とで供給された溶融ガラスを加圧して、前記下型により前記第1成形面を、前記上型により前記第2成形面を、前記外径規制型により前記外径規制面を成形する成形工程と、
前記成形工程の後、前記上型に前記第2成形面を貼り付かせ前記外径規制型に前記外径規制面を貼り付かせた状態で前記上型と前記下型を型開きすることで、前記上型に前記ガラス成形体及び前記外径規制型を保持しつつ、前記ガラス成形体及び前記外径規制型を前記下型から離す型開き工程と、
前記型開き工程の後、前記第2成形面を前記上型から離して前記ガラス成形体及び前記外径規制型を回収する成形体回収工程と、
前記型開き工程の後、前記下型に前記外径規制型を設置する外径規制型設置工程と、を備え、
前記成形体回収工程と前記外径規制型設置工程とを並行して実行するガラス成形体の製造方法である。
前記外径規制型設置工程は、前記外径規制型を供給アームで保持して前記下型の上方領域に侵入させ、当該供給アームから前記外径規制型を離して前記下型に前記外径規制型を設置し、当該供給アームを前記下型の上方領域から退避させて行う請求項1又は請求項2に記載のガラス成形体の製造方法である。
前記成形体取出工程において、相対的に前記ガラス成形体を収縮させ前記外径規制型を膨張させるように、前記ガラス成形体の冷却及び/又は前記外径規制型の加熱を行う請求項1から請求項4のうちいずれか一に記載のガラス成形体の製造方法である。
第1成形面21は有効径の比較的大きいレンズ面を形成しており、下型11によって成形される。第2成形面22の中心部は有効径の比較的小さいレンズ面22aであり、その周囲部はフラット面22bであり、これらは上型12によって成形される。
フラット面22bを上型12によって成形することで、型開き時、上型12にガラス成形体20が貼り付きやすくなる。両面にフラット面がある場合は、面積の大きい方を上型12により成形する。
なお、本実施形態に拘わらず、上型12によって成形される面を比較的大きいレンズ面とし、下型11によって成形される面を有効径の比較的小さいレンズ面として実施してもよい。
外径規制型13は、外径規制面23を成形するための規制型面13Sを有する。
成形体回収工程は、型開き工程の後、第2成形面22を上型12から離してガラス成形体20及び外径規制型13を回収する工程である。
外径規制型設置工程は、型開き工程の後、下型11に外径規制型13を設置する工程である。
また、成形体回収工程を、上型12の下方領域に回収アーム15を侵入させ、回収アーム15の保持部15aにガラス成形体20及び外径規制型13を受け取り、回収アーム15とともにガラス成形体20及び外径規制型13を上型12の下方領域から退避させて行う。
また、外径規制型設置工程は、別の外径規制型13Nを供給アーム16の保持部16aで保持して下型11の規制型位置決め部11aの上方領域に侵入させ、供給アーム16から外径規制型13Nを離して下型11の規制型位置決め部11aに外径規制型13Nを設置し、供給アーム16を下型11の上方領域から退避させて行う。回収アーム15の保持部15a及び供給アーム16の保持部16aには、エア吸着装置が組み込まれている。保持部16aによる吸着を解除することで、外径規制型13Nを離す。
成形サイクルタイムの短縮のためには、成形体回収工程で第2成形面22が上型12から離れる時点までに、外径規制型設置工程で下型11に外径規制型13を設置することが好ましい。
第2成形面22が上型12から離脱すると、ガラス成形体20及び外径規制型13が自重落下するので、これを保持部15aで受け取る。又は、第2成形面22が上型12から離脱する前から、保持部15aを外径規制型13に付けてエア吸着を稼働し、第2成形面22の上型12からの離脱を補助してもよい。
ガラス成形体20を自重によって上型12から離脱させることにより、第2成形面22に過度な負荷を与えずに回収することができ、精度よく第2成形面22を形成できる。
成形体取出工程において、相対的にガラス成形体20を収縮させ外径規制型13を膨張させるように、ガラス成形体20の冷却及び/又は外径規制型13の加熱を行うことが有効である。例えば、図5(a)に示すようにヒータ18により外径規制型13の加熱を行う。又は、図5(b)に示すようにヒータ18により外径規制型13の加熱を行うとともに、冷却エア17によりガラス成形体20の冷却を行う。
また、冷却エア17によるガラス成形体20の冷却は、図4に示すように成形体回収工程において第2成形面22の上型12からの離脱前にも行っているので、保持部15aにおいて成形体取出工程を実行してもよい。そのためには、第2成形面22の上型12からの離脱後も、ガラス成形体20が外径規制型13から離脱するまではできるだけ冷却エア17によるガラス成形体20の冷却を継続する、図5に示したヒータ18を保持部15aに設ける、保持部15aに外径規制型13から抜け落ちるガラス成形体20を受け取る穴部などを設けておく、などの手段を講じるとよい。
一つは、成形工程において、上型12の温度を溶融ガラス19のガラス転移温度Tg−60℃からTg−20℃とし、下型11及び外径規制型13の温度をTg−10℃からTg+30℃の範囲で上型12の温度より高く設定することである。上型12を比較的低温とすることで、型開き時に上型12にガラス成形体20が貼り付きやすいという効果が得られる。
他の一つは、上型12及び下型11として、上型12の第2成形面22を成形する第2型面(上型面)12Sの表面粗さが下型11の第1成形面21を成形する第1型面(下型面)11Sの表面粗さより粗い組合せのものを用いることである。ガラス成形体20の上型12の方への食い付きを比較的よくすることで、型開き時に上型12にガラス成形体20が貼り付きやすいという効果が得られる。
図6のフローチャートを加えて参照し、改めてガラス成形体20の製造方法の流れに沿って説明する。
なお、 使用できるガラスの種類に特に制限はなく、公知のガラスを用途に応じて選択して用いることができる。例えば、ホウケイ酸塩ガラス、ケイ酸塩ガラス、リン酸ガラス、ランタン系ガラス等の光学ガラスが挙げられる。
型開き工程後は、製造を終了する場合(判断ステップS19でYES)を除き、成形体回収工程S18と並行して、次サイクルの外径規制型設置工程S11に移行し(図2(b)参照)、サイクル(S11−S17(S18))を繰り返す。
なお、成形体回収工程S18と成形体取出工程S101との間に他の工程を実施してもよい。例えば、成形体回収工程S18で回収された外形規制型付きガラス成形体20に、反射防止膜等を付与する蒸着工程を施す場合があり、同工程を経てから成形体取出工程S101を実施してガラス成形体20及び外径規制型13をそれぞれ単独回収してもよい。
以上のようにして、ガラス成形体20を外径規制型13と共に上型12に保持して型開きし回収することにより、ガラス成形体20を十分に冷却して外径規制型13から取り出す時間はもちろん、下型11及び上型12の両者から離脱させる時間を待つことなく、型開き直後に直ぐに次の外径規制型設置工程S11に移ることができる。また、外径規制型13と共に回収したガラス成形体20は、成形サイクルに影響を与えることなく十分に冷却することができ、容易に取り外すことができる。よって、良好なガラス成形体を効率良く製造することができる。
下型11と上型12は、型開き時にガラス成形体20が下型11から離れやすく、上型12に貼り付きやすくなるように、異なる材料を選択することができる。ガラス成形体20が付きやすいのは、熱伝導率が高い材質、超鋼に限ればバインダレスが付きやすい傾向にあるので、これらを上型12の構成材料として適用する。
規制型位置決め部11aの側壁構成材料の熱膨張係数 ≦ 外径規制型の材料の熱膨張係数 ・・・(1)
規制型位置決め部11aと外径規制型13とが互いに接するテーパ面が嵌合するように加工されている場合、規制型位置決め部11aを有する下型11に外径規制型13を載置し、加熱すると、条件式(1)を満足することにより、規制型位置決め部11aと外径規制型13とが接する箇所に隙間が生じ難くなり、外径規制型13は、規制型位置決め部11aにより確実に位置決めされる。また冷却に伴い離れ易くなり、型開き時に下型11にから外径規制型13が離れ易い。
外径規制型の材料の熱膨張係数 < ガラス成形体材料の熱膨張係数 (2)
上記の条件式(2)を満足していることにより、下型11から取り出されたガラス成形体20を有した外径規制型13を、例えば取り扱いが容易な40℃から50℃以下に冷却することにより、ガラス成形体20を外径規制型13からより容易に取り外することができる。よって、条件式(1)、(2)を満足することにより、ガラス成形体20の製造をより効率良く行うことができる。
12 上型
13 外径規制型
15 回収アーム
16 供給アーム
17 冷却エア
18 ヒータ
19 溶融ガラス
20 ガラス成形体
21 第1成形面
22 第2成形面
22a レンズ面
22b フラット面
23 外径規制面
Claims (7)
- 溶融ガラスを加圧成形して、相対する第1成形面及び第2成形面と、外径規制面とを有するガラス成形体を製造するにあたり、
外径規制型が設置された下型に溶融ガラスを供給し、前記下型と上型とで供給された溶融ガラスを加圧して、前記下型により前記第1成形面を、前記上型により前記第2成形面を、前記外径規制型により前記外径規制面を成形する成形工程と、
前記成形工程の後、前記上型に前記第2成形面を貼り付かせ前記外径規制型に前記外径規制面を貼り付かせた状態で前記上型と前記下型を型開きすることで、前記上型に前記ガラス成形体及び前記外径規制型を保持しつつ、前記ガラス成形体及び前記外径規制型を前記下型から離す型開き工程と、
前記型開き工程の後、前記第2成形面を前記上型から離して前記ガラス成形体及び前記外径規制型を回収する成形体回収工程と、
前記型開き工程の後、前記下型に前記外径規制型を設置する外径規制型設置工程と、を備え、
前記成形体回収工程と前記外径規制型設置工程とを並行して実行するガラス成形体の製造方法。 - 前記成形体回収工程で前記第2成形面が前記上型から離れる時点までに、前記外径規制型設置工程で前記下型に前記外径規制型を設置する請求項1に記載のガラス成形体の製造方法。
- 前記成形体回収工程は、前記上型の下方領域に回収アームを侵入させ、当該回収アームで前記ガラス成形体及び前記外径規制型を受け取り、当該回収アームとともに前記ガラス成形体及び前記外径規制型を前記上型の下方領域から退避させて行い、
前記外径規制型設置工程は、前記外径規制型を供給アームで保持して前記下型の上方領域に侵入させ、当該供給アームから前記外径規制型を離して前記下型に前記外径規制型を設置し、当該供給アームを前記下型の上方領域から退避させて行う請求項1又は請求項2に記載のガラス成形体の製造方法。 - 前記成形体回収工程において、前記上型と前記外径規制型との間に露出した前記ガラス成形体に向けて冷却エアを吹き付けることで、前記第2成形面の前記上型からの離脱を促進する請求項1から請求項3のうちいずれか一に記載のガラス成形体の製造方法。
- 前記成形体回収工程の後、前記ガラス成形体を前記外径規制型から取り出す成形体取出工程を備え、
前記成形体取出工程において、相対的に前記ガラス成形体を収縮させ前記外径規制型を膨張させるように、前記ガラス成形体の冷却及び/又は前記外径規制型の加熱を行う請求項1から請求項4のうちいずれか一に記載のガラス成形体の製造方法。 - 前記成形工程において、前記上型の温度を前記溶融ガラスのガラス転移温度Tg−60℃からTg−20℃とし、前記下型及び前記外径規制型の温度をTg−10℃からTg+30℃の範囲で前記上型の温度より高く設定する請求項1から請求項5のうちいずれか一に記載のガラス成形体の製造方法。
- 前記上型及び前記下型として、前記上型の前記第2成形面を成形する面の表面粗さが前記下型の前記第1成形面を成形する面の表面粗さより粗い組合せのものを用いる請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載のガラス成形体の製造方法。
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