JP6878828B2 - ハイブリッド車両のエンジン制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両のエンジン制御装置に関する。
従来、ハイブリッド車両において、発進前の停車状態で、発進時における走行負荷が所定値以上となる特定状態が検出された時には、発進に備えてエンジンを予め始動させておくことで、車両発進時のもたつきを緩和する技術が特許文献1に提案されている。
特開2000−38939号公報
しかしながら、特許文献1で提案されたような従来の技術は、走行性能を優先するモードと燃費を優先するモードとのいずれかの走行モードを運転者に選択させることができる車両に適用した場合には、燃費を優先するモードが選択されているときに、発進に備えてエンジンを予め始動させておくことで、燃費よりも走行性能が優先されてしまう。このように、従来の技術は、走行モードに即したエンジンの始動ができないといった課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、走行モードに即してエンジンを始動させることができるハイブリッド車両のエンジン制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置は、エンジンとモータとを駆動源とし、走行状態に応じて前記エンジンを始動させて前記モータと前記エンジンとの駆動力で走行するハイブリッド車両のエンジン制御装置において、前記ハイブリッド車両の燃料消費を抑制させることを優先する燃費優先モードを運転モードとして選択可能な運転モード選択部と、前記エンジンを制御するエンジン制御部と、を備え、前記エンジン制御部は、前記ハイブリッド車両のブレーキの操作量が所定量以下となったことによるエンジン始動条件が成立したら、前記ハイブリッド車両を発進させるために前記エンジンを始動させ、前記運転モードとして前記燃費優先モードが選択されている状態では、前記エンジン始動条件が成立したとしても、前記ハイブリッド車両を発進させるために前記エンジンを始動させることを禁止し、前記エンジン制御部は、前記ハイブリッド車両が発進してから車速が所定速以上となったときに、前記エンジンが始動していたら、前記エンジンを停止させる
本発明は、走行モードに即してエンジンを始動させることができるハイブリッド車両のエンジン制御装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施例に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置を適用したハイブリッド車両の要部を示す構成図である。 図2は、本発明の実施例に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置の機能構成図である。 図3は、本発明の実施例に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置のエンジン制御動作を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施例に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置の走行性能優先モードにおける作用を説明するためのタイミングチャートである。 図5は、本発明の実施例に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置の燃費優先モードにおける作用を説明するためのタイミングチャートである。 図6は、本発明の実施例に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置の走行性能優先モードにおける方向指示器作動時の作用を説明するためのタイミングチャートである。
本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置は、エンジンとモータとを駆動源とし、走行状態に応じてエンジンを始動させてモータとエンジンとの駆動力で走行するハイブリッド車両のエンジン制御装置において、ハイブリッド車両の燃料消費を抑制させることを優先する燃費優先モードを運転モードとして選択可能な運転モード選択部と、エンジンを制御するエンジン制御部と、を備え、エンジン制御部は、ハイブリッド車両のブレーキの操作量が所定量以下となったこと及びハイブリッド車両のアクセルの操作量が所定量以上となったことの少なくとも一方のエンジン始動条件が成立したら、ハイブリッド車両を発進させるためにエンジンを始動させ、運転モードとして燃費優先モードが選択されている状態では、エンジン始動条件が成立したとしても、ハイブリッド車両を発進させるためにエンジンを始動することを禁止する。これにより、本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置は、走行モードに即してエンジンを始動させることができる。
以下、本発明の実施例に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置について図面を参照して説明する。
図1に示すように、ハイブリッド車両1は、内燃機関としてのエンジン2と、トランスミッション3と、モータジェネレータ4と、駆動輪5と、ハイブリッド車両1を総合的に制御するHCU(Hybrid Control Unit)10と、エンジン2を制御するECM(Engine Control Module)11と、トランスミッション3を制御するTCM(Transmission Control Module)12と、ISGCM(Integrated Starter Generator Control Module)13と、INVCM(Invertor Control Module)14と、低電圧BMS(Battery Management System)15と、高電圧BMS16とを含んで構成される。
エンジン2には、複数の気筒が形成されている。本実施例において、エンジン2は、各気筒に対して、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行うように構成されている。
エンジン2には、ISG(Integrated Starter Generator)20と、スタータ21とが連結されている。ISG20は、ベルト22などを介してエンジン2のクランクシャフト18に連結されている。ISG20は、電力が供給されることにより回転することでエンジン2を始動させる電動機の機能と、クランクシャフト18から入力された回転力を電力に変換する発電機の機能とを有する。
本実施例では、ISG20は、ISGCM13の制御により、電動機として機能することで、エンジン2をアイドリングストップ機能による停止状態から再始動させるようになっている。ISG20は、電動機として機能することで、ハイブリッド車両1の走行をアシストすることもできる。
スタータ21は、図示しないモータとピニオンギヤとを含んで構成されている。スタータ21は、モータを回転させることにより、クランクシャフト18を回転させて、エンジン2に始動時の回転力を与えるようになっている。このように、エンジン2は、スタータ21によって始動され、アイドリングストップ機能による停止状態からISG20によって再始動される。
トランスミッション3は、エンジン2から出力された回転を変速し、ドライブシャフト23を介して駆動輪5を駆動するようになっている。トランスミッション3は、平行軸歯車機構からなる常時噛合式の変速機構25と、ノーマルクローズタイプの乾式クラッチによって構成されるクラッチ26と、ディファレンシャル機構27と、図示しないアクチュエータとを備えている。
トランスミッション3は、いわゆるAMT(Automated Manual Transmission)として構成されており、TCM12により制御されたアクチュエータにより変速機構25における変速段の切換えとクラッチ26の接続及び解放が行われるようになっている。ディファレンシャル機構27は、変速機構25によって出力された動力をドライブシャフト23に伝達するようになっている。
モータジェネレータ4は、ディファレンシャル機構27に対して、チェーン等の動力伝達機構28を介して連結されている。モータジェネレータ4は、電動機として機能する。
このように、ハイブリッド車両1は、エンジン2とモータジェネレータ4の両方の動力を車両の駆動に用いることが可能なパラレルハイブリッドシステムを構成しており、エンジン2及びモータジェネレータ4の少なくとも一方が出力する動力により走行するようになっている。
モータジェネレータ4は、発電機としても機能し、ハイブリッド車両1の走行によって発電を行うようになっている。なお、モータジェネレータ4は、エンジン2から駆動輪5までの動力伝達経路の何れかの箇所に動力伝達可能に連結されていればよく、必ずしもディファレンシャル機構27に連結される必要はない。
ハイブリッド車両1は、第1蓄電装置30と、第2蓄電装置31を含む低電圧パワーパック32と、第3蓄電装置33を含む高電圧パワーパック34と、高電圧ケーブル35と、低電圧ケーブル36とを備えている。
第1蓄電装置30、第2蓄電装置31及び第3蓄電装置33は、充電可能な二次電池から構成されている。第1蓄電装置30は鉛電池からなる。第2蓄電装置31は、第1蓄電装置30よりも高出力かつ高エネルギー密度な蓄電装置である。
第2蓄電装置31は、第1蓄電装置30と比較して短い時間で充電が可能である。本実施例では、第2蓄電装置31はリチウムイオン電池からなる。なお、第2蓄電装置31はニッケル水素蓄電池であってもよい。
第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31は、約12Vの出力電圧を発生するようにセルの個数等が設定された低電圧バッテリである。第3蓄電装置33は、例えば、リチウムイオン電池からなる。
第3蓄電装置33は、第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31より高電圧を発生するようにセルの個数等が設定された高電圧バッテリであり、例えば、100Vの出力電圧を発生させる。第3蓄電装置33の残容量などの状態は、高電圧BMS16によって管理される。
ハイブリッド車両1には、電気負荷としての一般負荷37及び被保護負荷38が設けられている。一般負荷37及び被保護負荷38は、スタータ21及びISG20以外の電気負荷である。
被保護負荷38は、常に安定した電力供給が要求される電気負荷である。この被保護負荷38は、ハイブリッド車両1の横滑りを防止するスタビリティ制御装置38A、操舵輪の操作力を電気的にアシストする電動パワーステアリング制御装置38B、及びヘッドライト38Cを含んでいる。なお、被保護負荷38は、図示しないインストルメントパネルのランプ類及びメータ類並びにカーナビゲーションシステムも含んでいる。
一般負荷37は、被保護負荷38と比較して安定した電力供給が要求されず、一時的に使用される電気負荷である。一般負荷37には、例えば、図示しないワイパー、及び、エンジン2に冷却風を送風する電動クーリングファンが含まれる。
低電圧パワーパック32は、第2蓄電装置31に加えて、スイッチ40、41と、低電圧BMS15とを有している。第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31は、低電圧ケーブル36を介して、スタータ21と、ISG20と、電気負荷としての一般負荷37及び被保護負荷38とに電力を供給可能に接続されている。被保護負荷38に対しては、第1蓄電装置30と第2蓄電装置31とが並列に電気的に接続されている。
スイッチ40は、第2蓄電装置31と被保護負荷38との間の低電圧ケーブル36に設けられている。スイッチ41は、第1蓄電装置30と被保護負荷38との間の低電圧ケーブル36に設けられている。
低電圧BMS15は、スイッチ40、41の開閉を制御することで、第2蓄電装置31の充放電及び被保護負荷38への電力供給を制御している。低電圧BMS15は、アイドリングストップによりエンジン2が停止しているときは、スイッチ40を閉じるとともにスイッチ41を開くことで、高出力かつ高エネルギー密度な第2蓄電装置31から被保護負荷38に電力を供給するようになっている。
低電圧BMS15は、エンジン2をスタータ21によって始動するとき、及び、アイドリングストップ制御によって停止しているエンジン2をISG20によって再始動するときに、スイッチ40を閉じるとともにスイッチ41を開くことで、第1蓄電装置30からスタータ21又はISG20に電力を供給するようになっている。スイッチ40を閉じるとともにスイッチ41を開いた状態では、第1蓄電装置30から一般負荷37にも電力が供給される。
このように、第1蓄電装置30は、エンジン2を始動する始動装置としてのスタータ21及びISG20に少なくとも電力を供給するようになっている。第2蓄電装置31は、一般負荷37及び被保護負荷38に少なくとも電力を供給するようになっている。
第2蓄電装置31は、一般負荷37と被保護負荷38の両方に電力を供給可能に接続されているが、常に安定した電力供給が要求される被保護負荷38に優先的に電力を供給するようにスイッチ40、41が低電圧BMS15により制御される。
低電圧BMS15は、第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31の充電状態(充電残量)、並びに、一般負荷37及び被保護負荷38への作動要求を考慮しつつ、被保護負荷38が安定して作動することを優先して、スイッチ40、41を上述した例と異なるように制御することがある。
高電圧パワーパック34は、第3蓄電装置33に加えて、インバータ45と、INVCM14と、高電圧BMS16とを有している。高電圧パワーパック34は、高電圧ケーブル35を介して、モータジェネレータ4に電力を供給可能に接続されている。
インバータ45は、INVCM14の制御により、高電圧ケーブル35にかかる交流電力と、第3蓄電装置33にかかる直流電力とを相互に変換するようになっている。例えば、INVCM14は、モータジェネレータ4を力行させるときには、第3蓄電装置33が放電した直流電力をインバータ45により交流電力に変換させてモータジェネレータ4に供給する。
INVCM14は、モータジェネレータ4を回生させるときには、モータジェネレータ4が発電した交流電力をインバータ45により直流電力に変換させて第3蓄電装置33に充電する。
HCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13、INVCM14、低電圧BMS15及び高電圧BMS16は、それぞれCPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、バックアップ用のデータなどを保存するフラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
これらのコンピュータユニットのROMには、各種定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをHCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13、INVCM14、低電圧BMS15及び高電圧BMS16としてそれぞれ機能させるためのプログラムが格納されている。
すなわち、CPUがRAMを作業領域としてROMに格納されたプログラムを実行することにより、これらのコンピュータユニットは、本実施例におけるHCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13、INVCM14、低電圧BMS15及び高電圧BMS16としてそれぞれ機能する。
本実施例において、ECM11は、アイドリングストップ制御を実行するようになっている。このアイドリングストップ制御において、ECM11は、所定の停止条件の成立時にエンジン2を停止させ、所定の再始動条件の成立時にISGCM13を介してISG20を駆動してエンジン2を再始動させるようになっている。このため、エンジン2の不要なアイドリングが行われなくなり、ハイブリッド車両1の燃費を向上させることができる。
ハイブリッド車両1には、CAN(Controller Area Network)等の規格に準拠した車内LAN(Local Area Network)を形成するためのCAN通信線48、49が設けられている。
HCU10は、INVCM14及び高電圧BMS16にCAN通信線48によって接続されている。HCU10、INVCM14及び高電圧BMS16は、CAN通信線48を介して制御信号等の信号の送受信を相互に行う。
HCU10は、ECM11、TCM12、ISGCM13及び低電圧BMS15にCAN通信線49によって接続されている。HCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13及び低電圧BMS15は、CAN通信線49を介して制御信号等の信号の送受信を相互に行う。
図2に示すように、HCU10は、ハイブリッド車両1の燃料消費を抑制させることを優先する燃費優先モードを運転モードとして選択可能な運転モード選択部51としての機能を有する。
HCU10の入力ポートには、インストルメントパネルなどに設けられ、ハイブリッド車両1の運転モードを切り替えるための運転モード切替スイッチ60を含む各種センサ類が接続されている。
各センサ類は、HCU10に直接に接続されていなくてもよい。すなわち、各センサ類は、ECM11などの他のコンピュータユニットに接続され、HCU10は、該当するコンピュータユニットから各センサ類の検出結果を受けるようにしてもよい。
HCU10は、運転モード切替スイッチ60の状態に応じて運転モードを切り替える。本実施例における運転モードは、ハイブリッド車両1の走行性能を優先する走行性能優先モードと、ハイブリッド車両1の燃料消費を抑制させることを優先する燃費優先モードとを含む。
走行性能優先モードでは、ハイブリッド車両1の走行性能が高くなるように、エンジン2及びモータジェネレータ4が協働して駆動する。燃費優先モードでは、ハイブリッド車両1の燃費が高くなるように、モータジェネレータ4が優先的に駆動し、エンジン2の駆動が抑制される。
ハイブリッド車両1は、運転モードとして走行性能優先モードが選択されている状態で発進する場合には、モータジェネレータ4との駆動力に加えて、エンジン2の駆動力によって発進する。このため、エンジン2を始動するために燃料が消費され、燃費が低下するが、ハイブリッド車両1がもたつかずに発進する。
ハイブリッド車両1は、運転モードとして燃費優先モードが選択されている状態で発進する場合には、エンジン2を始動せずに、モータジェネレータ4の駆動力によって発進する。このため、車速がある程度まで高くなるまでは、ハイブリッド車両1の発進がもたつくが、エンジン2を始動しないため燃費が向上する。
ECM11の入力ポートには、車速を検出する車速センサ61と、ブレーキペダル62の操作量(以下、単に「ブレーキストローク」ともいう)を検出するブレーキストロークセンサ63と、アクセルペダル64の操作量(以下、単に「アクセル開度」ともいう)を検出するアクセル開度センサ65と、方向指示器66とを含む各種センサ類が接続されている。
各センサ類は、ECM11に直接に接続されていなくてもよい。すなわち、各センサ類は、HCU10などの他のコンピュータユニットに接続され、ECM11は、該当するコンピュータユニットから各センサ類の検出結果を受けるようにしてもよい。
ECM11は、車速センサ61、ブレーキストロークセンサ63、アクセル開度センサ65及び方向指示器66などの各種センサ類及びHCU10などの他のコントローラから得られる各種情報に基づいて、エンジン2を制御する制御部52としての機能を有する。
以下、アイドリングストップ機能によりエンジン2が自動停止している状態、又は、モータジェネレータ4が出力する動力のみにより走行するEVモードでエンジンが自動停止している状態でハイブリッド車両1が極低車速で走行している場合(例えば、時速0km以上時速7km未満で走行している場合)について説明する。
ECM11は、走行性能優先モードにおいて、ブレーキストロークセンサ63によって検出されたブレーキストロークが所定量Sth以下となったこと又はアクセル開度センサ65によって検出されたアクセル開度が所定量Ath以上となったことの少なくとも一方のエンジン始動条件が成立したら、ハイブリッド車両1を発進させるためにエンジン2を始動させる。所定量Sth及び所定量Athは、予め実験により定められた適合値である。
ECM11は、燃費優先モードにおいて、エンジン始動条件が成立したとしても、ハイブリッド車両1を発進させるためにエンジン2を始動させることを禁止する。ただし、方向指示器66が作動している場合には、ハイブリッド車両1が発進後に、右折又は左折する可能性が高い。
右折又は左折時は、ハイブリッド車両1が発進した直後に、ハイブリッド車両1が走行している車線と対向する車両が走行していた車線を跨いで交差する道路に侵入する可能性、及び、ハイブリッド車両1が走行している道路から交差する道路に侵入して他の車両と合流する可能性が高い。
このため、方向指示器66が作動している場合には、ハイブリッド車両1がもたつかずに発進することが好ましい。このため、ECM11は、燃費優先モードが選択されている状態であっても、方向指示器66が作動している場合には、エンジン始動条件が成立したら、エンジン2を始動させる。
ECM11は、走行性能優先モード及び燃費優先モードにおいて、ハイブリッド車両1が発進してから車速センサ61によって検出された車速が所定速Vth以上となったときに、エンジン2が始動していたら、エンジン2を停止させる。所定速Vthは、モータジェネレータ4が出力する動力のみにより走行しても、ハイブリッド車両1がもたつかずに加速する車速であって、予め実験により定められた適合値(例えば、時速7km)である。
以上のように構成された本発明の実施例に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置のエンジン始動制御動作について図3を参照して説明する。以下に説明するエンジン始動制御動作は、HCU10及びECM11が作動している間、繰り返し実行される。
まず、ステップS1において、ECM11は、ハイブリッド車両1が発進中であるか否かを判断する。例えば、ECM11は、ハイブリッド車両1が極低車速で走行している状態でエンジン始動条件が成立したことを契機に、ハイブリッド車両1が発進中であると判断する。
その後、ECM11は、ハイブリッド車両1の車速が極低車速以上となったことを契機に、ハイブリッド車両1の発進が完了した、すなわち、ハイブリッド車両1が発進中でないと判断する。
ハイブリッド車両1が発進中でないと判断した場合には、ECM11は、エンジン始動制御動作を終了する。ステップS1において、ハイブリッド車両1が発進中であると判断した場合には、ECM11は、ステップS2の処理を実行する。
ステップS2において、ECM11は、HCU10に設定された運転モードが燃費優先モードであるか否かを判断する。運転モードが燃費優先モードであると判断した場合には、ECM11は、ステップS3の処理を実行する。運転モードが燃費優先モードでないと判断した場合、すなわち、走行性能優先モードであると判断した場合には、ECM11は、ステップS4の処理を実行する。
ステップS3において、ECM11は、方向指示器66が作動しているか否かを判断する。すなわち、ECM11は、ハイブリッド車両1がもたつかずに発進することが好ましい状態であるか否かを判断する。
方向指示器66が作動していないと判断した場合には、ECM11は、エンジン始動制御動作を終了する。方向指示器66が作動していると判断した場合には、ECM11は、ステップS4の処理を実行する。
ステップS4において、ECM11は、エンジン2が始動していなければ、エンジン2を始動させる。ステップS4の処理を実行した後、ECM11は、ステップS5の処理を実行する。
ステップS5において、ECM11は、車速センサ61によって検出された車速が所定速Vth以上であるか否かを判断する。すなわち、ECM11は、モータジェネレータ4が出力する動力のみにより走行しても、ハイブリッド車両1がもたつかずに加速できる状態であるか否かを判断する。車速が所定速Vth以上でないと判断した場合には、ECM11は、エンジン始動制御動作を終了する。
車速が所定速Vth以上であると判断した場合には、ECM11は、ステップS6の処理を実行する。ステップS6において、ECM11は、エンジン2が停止していなければ、エンジン2を停止させ、エンジン始動制御動作を終了する。
本発明の実施例に係るハイブリッド車両の作用について、図4から図6までの各図を参照して説明する。
図4は、運転モードが走行性能優先モードであるときのタイミングチャートである。図4においては、上から、エンジン2の運転状態(停止又は始動)、ブレーキストローク、アクセル開度及び車速を示している。縦軸は、各値を示し、横軸は、時刻を表している。
図4において、時刻t1でブレーキストロークが所定量Sth以下となると、エンジン始動条件が成立し、エンジン2がECM11によって始動される。時刻t2でアクセル開度が上昇すると、始動したエンジン2の駆動力とモータジェネレータ4が出力する駆動力により車速が上昇していく。
図5は、運転モードが燃費優先モードであるときのタイミングチャートである。図5においても、図4と同様に、上から、エンジン2の運転状態(停止又は始動)、ブレーキストローク、アクセル開度及び車速を示している。縦軸は、各値を示し、横軸は、時刻を表している。
図5において、時刻t1でブレーキストロークが所定量Sth以下となるとエンジン始動条件が成立するが、運転モードが燃費優先モードであるため、エンジン2がECM11によって始動されない。時刻t2でアクセル開度が上昇し、モータジェネレータ4が出力する駆動力が上昇すると、時刻t2より若干遅れた時刻t3で車速が上昇し始める。
図6は、運転モードが燃費優先モードであり、方向指示器66が作動しているときのタイミングチャートである。図6においても、図4と同様に、上から、エンジン2の運転状態(停止又は始動)、ブレーキストローク、アクセル開度及び車速を示している。縦軸は、各値を示し、横軸は、時刻を表している。
図6において、時刻t1でブレーキストロークが所定量Sth以下となるとエンジン始動条件が成立し、運転モードが燃費優先モードであっても、方向指示器66が作動していれば、エンジン2がECM11によって始動される。
時刻t2でアクセル開度が上昇すると、始動したエンジン2に駆動力とモータジェネレータ4が出力する駆動力により車速が上昇していく。時刻t4で車速が所定速Vth以上になると、エンジン2がECM11によって停止される。
以上のように、本実施例に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置は、ハイブリッド車両1の燃料消費を抑制させることを優先する燃費優先モードを運転モードとして選択可能であり、運転モードとして燃費優先モードが選択されている状態では、エンジン始動条件が成立したとしても、ハイブリッド車両1を発進させるためにエンジン2を始動させることを禁止することにより、エンジン2を始動するために消費される燃料を削減し、燃費を向上させている。したがって、本実施例に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置は、走行モードに即してエンジンを始動させることができる。
また、本実施例に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置は、方向指示器66が作動している場合には、燃費優先モードが選択されている状態であっても、エンジン始動条件が成立したら、エンジン2を始動させるため、発進後の右折又は左折時に、ハイブリッド車両1をもたつかずに発進させることができる。
また、本実施例に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置は、ハイブリッド車両1が発進してから車速が所定速Vth以上となったときに、エンジン2が始動していたら、エンジン2を停止させる。
このように、本実施例に係るハイブリッド車両のエンジン制御装置は、モータジェネレータ4が出力する動力のみにより走行しても、ハイブリッド車両1がもたつかずに加速する車速となったら、エンジン2を停止させるため、燃費を向上させることができる。
なお、本実施例において、HCU10が運転モード選択部51としての機能を有するものとして説明したが、ECM11、TCM12、ISGCM13、INVCM14、低電圧BMS15及び高電圧BMS16などの他のコントローラがエンジン制御部52としての機能を有するようにしてもよい。
以上、本発明の実施例について開示したが、本発明の範囲を逸脱することなく本実施例に変更を加えられ得ることは明白である。本発明の実施例は、このような変更が加えられた等価物が特許請求の範囲に記載された発明に含まれることを前提として開示されている。
1 ハイブリッド車両(車両)
2 エンジン
4 モータジェネレータ(モータ)
51 運転モード選択部
52 エンジン制御部
62 ブレーキペダル(ブレーキ)
64 アクセルペダル(アクセル)
66 方向指示器

Claims (2)

  1. エンジンとモータとを駆動源とし、走行状態に応じて前記エンジンを始動させて前記モータと前記エンジンとの駆動力で走行するハイブリッド車両のエンジン制御装置において、
    前記ハイブリッド車両の燃料消費を抑制させることを優先する燃費優先モードを運転モードとして選択可能な運転モード選択部と、
    前記エンジンを制御するエンジン制御部と、を備え、
    前記エンジン制御部は、
    前記ハイブリッド車両のブレーキの操作量が所定量以下となったことによるエンジン始動条件が成立したら、前記ハイブリッド車両を発進させるために前記エンジンを始動させ、
    前記運転モードとして前記燃費優先モードが選択されている状態では、前記エンジン始動条件が成立したとしても、前記ハイブリッド車両を発進させるために前記エンジンを始動させることを禁止し、
    前記エンジン制御部は、前記ハイブリッド車両が発進してから車速が所定速以上となったときに、前記エンジンが始動していたら、前記エンジンを停止させることを特徴とするハイブリッド車両のエンジン制御装置。
  2. エンジンとモータとを駆動源とし、走行状態に応じて前記エンジンを始動させて前記モータと前記エンジンとの駆動力で走行するハイブリッド車両のエンジン制御装置において、
    前記ハイブリッド車両の燃料消費を抑制させることを優先する燃費優先モードを運転モードとして選択可能な運転モード選択部と、
    前記エンジンを制御するエンジン制御部と、を備え、
    前記エンジン制御部は、
    前記ハイブリッド車両のブレーキの操作量が所定量以下となったこと及び前記ハイブリッド車両のアクセルの操作量が所定量以上となったことの少なくとも一方のエンジン始動条件が成立したら、前記ハイブリッド車両を発進させるために前記エンジンを始動させ、
    前記運転モードとして前記燃費優先モードが選択されている状態では、前記エンジン始動条件が成立したとしても、前記ハイブリッド車両を発進させるために前記エンジンを始動させることを禁止し、
    前記ハイブリッド車両が発進してから車速が所定速以上となったときに、前記エンジンが始動していたら、前記エンジンを停止させることを特徴とするハイブリッド車両のエンジン制御装置。
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