JP6229399B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6229399B2
JP6229399B2 JP2013195018A JP2013195018A JP6229399B2 JP 6229399 B2 JP6229399 B2 JP 6229399B2 JP 2013195018 A JP2013195018 A JP 2013195018A JP 2013195018 A JP2013195018 A JP 2013195018A JP 6229399 B2 JP6229399 B2 JP 6229399B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
engine
motor
engine start
clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013195018A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015058870A (ja
Inventor
和樹 落合
和樹 落合
崇一 折田
崇一 折田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2013195018A priority Critical patent/JP6229399B2/ja
Publication of JP2015058870A publication Critical patent/JP2015058870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6229399B2 publication Critical patent/JP6229399B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Description

本発明は、モータを駆動源とするEVモードでエンジン始動要求があると、モータをエンジンスタータとしてエンジンを始動するハイブリッド車両の制御装置に関する。
従来、EV走行領域を拡大するため、要求パワーPreqが、バッテリ出力制限値Woutに所定値αを加えた値以上になると(Preq≧Wout+α)、エンジン始動を判定するハイブリッド車両の制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−183850号公報
しかしながら、従来装置にあっては、EVモードのとき、Preq≧Wout+αが成立することによりエンジン始動を判定し、エンジン始動制御を行い、HEVモードに切り替えるようにしている。このため、EV状態での停車発進時、発進後にPreq≧Wout+αが成立するとエンジン始動を判定し、エンジン始動が開始される。しかし、実際にエンジン始動するとき、バッテリ出力制限値Wout(=モータ上限トルク)のうち、クランキングトルク分を優先するためにモータトルクが不足し、駆動分にモータトルクを回せなくなる。したがって、発進後のエンジン始動開始時、駆動輪へ伝達される駆動トルクにトルク段差が生じてショックを発生してしまう、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、EV領域の拡大による燃費性能の向上を達成しながら、停車発進時、駆動輪へ伝達される駆動トルク段差により発生するショックの低減を図ることができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、駆動系に、エンジンと、第1クラッチと、モータと、駆動輪と、を備え、前記モータを駆動源とするEVモードでエンジン始動要求があると、前記モータをエンジンスタータとし、前記第1クラッチを介して前記エンジンをクランキングする。
このハイブリッド車両の制御装置において、前記エンジンに、カム位相の最遅角位置と最進角位置の中間位置にカム位相を固定する中間ロック位置制御を含めて吸気バルブのバルブタイミングを制御するバルブタイミング制御手段を設ける。
前記EVモードのとき、エンジンクランキングに必要なクランキングトルクと要求駆動トルクの合計トルクが、前記モータの実上限トルクより高く設定したエンジン始動判定用モータ上限トルクを上回ると、前記エンジン始動要求を出力するエンジン始動制御手段を設ける。
前記エンジン始動制御手段は、停車発進時のうち、選択されているレンジ位置が駆動レンジであり、かつ、前記吸気バルブが中間ロック位置以外にある状態よりクランキングトルクが上げられる中間ロック位置にある状態で前記エンジンが停止しているときにのみ、ブレーキ操作の解除により要求駆動トルクがクリープカットトルクを超えると、前記エンジン始動要求を出力する停車発進時始動制御部を有する。
よって、EVモードのとき、エンジンクランキングに必要なクランキングトルクと要求駆動トルクの合計トルクが、エンジン始動判定用モータ上限トルクを上回ると、エンジン始動要求が出力される。一方、停車発進時のうち、選択されているレンジ位置が駆動レンジであり、かつ、吸気バルブが中間ロック位置以外にある状態よりクランキングトルクが上げられる中間ロック位置にある状態でエンジンが停止しているときにのみ、ブレーキ操作の解除により要求駆動トルクがクリープカットトルクを超えると、エンジン始動要求が出力される。
すなわち、EVモードのとき、エンジン始動判定用モータ上限トルクを、モータの実上限トルクより高く設定したことで、エンジンを停止したEV領域が拡大される。
一方、停車発進時、エンジンクランキングに必要なトルクに、クリープ走行が生じない大きさのクリープカットトルクを加えても、モータ上限トルクからのトルク乖離が小さいタイミングにてエンジン始動要求が出力される。このため、エンジン始動要求に基づくエンジン始動時、モータ上限トルクのうち、クランキングトルク分を優先しても駆動分のモータトルクが確保され、駆動輪へ伝達される駆動トルク段差が減少する。
この結果、EV領域の拡大による燃費性能の向上を達成しながら、停車発進時、駆動輪へ伝達される駆動トルク段差により発生するショックの低減を図ることができる。加えて、停車発進時のうち、中間ロック位置になくクランキングトルクが上がらない停車発進時についてもEV領域の拡大を図ることができる。
実施例1の制御装置が適用されたFFハイブリッド車両を示す全体システム図である。 実施例1のハイブリッドコントロールモジュールにて実行されるエンジン始動制御処理の流れを示すフローチャートである。 比較例の制御装置を搭載したハイブリッド車両においてモータ上限トルクとエンジン始動判定用モータ上限トルクに対する停車中間ロック時トルク収支と発進時トルク収支を示すトルク収支説明図ある。 比較例の制御装置を搭載したハイブリッド車両において停車中間ロック状態から発進する際の車速・中間ロック完了フラグ・ブレーキ・要求駆動トルク・CL2指令トルク・エンジン始動要求の各特性を示すタイムチャートである。 実施例1の制御装置を搭載したFFハイブリッド車両においてモータ上限トルクとエンジン始動判定用モータ上限トルクに対する停車→発進時トルク収支を示すトルク収支説明図ある。 実施例1の制御装置を搭載したFFハイブリッド車両において停車中間ロック状態から発進する際の車速・中間ロック完了フラグ・ブレーキ・要求駆動トルク・CL2指令トルク・エンジン始動要求の各特性を示すタイムチャートである。
以下、本発明のハイブリッド車両の制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1の制御装置が適用されたFFハイブリッド車両(ハイブリッド車両の一例)の構成を、「全体システム構成」「エンジン始動制御の詳細構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1はFFハイブリッド車両の全体システムを示す。以下、図1に基づいて、FFハイブリッド車両の全体システム構成を説明する。
FFハイブリッド車両の駆動系としては、図1に示すように、スタータモータ1と、横置きエンジン2と、第1クラッチ3(略称「CL1」)と、モータ/ジェネレータ4と、第2クラッチ5(略称「CL2」)と、ベルト式無段変速機6(略称「CVT」)と、を備えている。ベルト式無段変速機6の出力軸は、終減速ギヤトレイン7と差動ギヤ8と左右のドライブシャフト9R,9Lを介し、左右の前輪10R,10Lに駆動連結される。なお、左右の後輪11R,11Lは、従動輪としている。
前記スタータモータ1は、横置きエンジン2のクランク軸に設けられたエンジン始動用ギヤに噛み合うギヤを持ち、エンジン始動時にクランク軸を回転駆動するクランキングモータである。
前記横置きエンジン2は、クランク軸方向を車幅方向としてフロントルームに配置したエンジンであり、電動ウォータポンプ12と、横置きエンジン2の逆転を検知するクランク軸回転センサ13と、を有する。
前記第1クラッチ3は、横置きエンジン2とモータ/ジェネレータ4との間に介装された油圧作動によるノーマルオープンの乾式多板摩擦クラッチであり、第1クラッチ油圧により完全締結/スリップ締結/開放が制御される。
前記モータ/ジェネレータ4は、第1クラッチ3を介して横置きエンジン2に連結された三相交流の永久磁石型同期モータである。このモータ/ジェネレータ4は、後述する強電バッテリ21を電源とし、ステータコイルには、力行時に直流を三相交流に変換し、回生時に三相交流を直流に変換するインバータ26が、ACハーネス27を介して接続される。
前記第2クラッチ5は、モータ/ジェネレータ4と駆動輪である左右の前輪10R,10Lとの間に介装された油圧作動による湿式の多板摩擦クラッチであり、第2クラッチ油圧により完全締結/スリップ締結/開放が制御される。実施例1の第2クラッチ5は、遊星ギヤによるベルト式無段変速機6の前後進切替機構に設けられた前進クラッチ5aと後退ブレーキ5bを流用している。つまり、前進走行時には、前進クラッチ5aが第2クラッチ5とされ、後退走行時には、後退ブレーキ5bが第2クラッチ5とされる。
前記ベルト式無段変速機6は、プライマリ油室とセカンダリ油室への変速油圧によりベルトの巻き付き径を変えることで無段階の変速比を得る変速機である。このベルト式無段変速機6には、メインオイルポンプ14(メカ駆動)と、サブオイルポンプ15(モータ駆動)と、メインオイルポンプ14からのポンプ吐出圧を調圧することで生成したライン圧PLを元圧として第1,第2クラッチ油圧及び変速油圧を作り出す図外のコントロールバルブユニットと、を有する。なお、メインオイルポンプ14は、モータ/ジェネレータ4のモータ軸(=変速機入力軸)により回転駆動される。サブオイルポンプ15は、主に潤滑冷却用油を作り出す補助ポンプとして用いられる。
前記第1クラッチ3とモータ/ジェネレータ4と第2クラッチ5により1モータ・2クラッチの駆動システムが構成され、この駆動システムによる主な駆動態様として、「EVモード」と「HEVモード」を有する。「EVモード」は、第1クラッチ3を開放し、第2クラッチ5を締結してモータ/ジェネレータ4のみを駆動源に有する電気自動車モードであり、「EVモード」による走行を「EV走行」という。「HEVモード」は、両クラッチ3,5を締結して横置きエンジン2とモータ/ジェネレータ4を駆動源に有するハイブリッド車モードであり、「HEVモード」による走行を「HEV走行」という。
なお、図1の回生協調ブレーキユニット16は、ブレーキ操作時、原則として回生動作を行うことに伴い、トータル制動トルクをコントロールするデバイスである。この回生協調ブレーキユニット16には、ブレーキペダルと、横置きエンジン2の吸気負圧を用いる負圧ブースタと、マスタシリンダと、を備える。そして、ブレーキ操作時、ペダル操作量に基づく要求制動力から回生制動力を差し引いた分を液圧制動力で分担するというように、回生分/液圧分の協調制御を行う。
FFハイブリッド車両の電源システムとしては、図1に示すように、モータ/ジェネレータ電源としての強電バッテリ21と、12V系負荷電源としての12Vバッテリ22と、を備えている。
前記強電バッテリ21は、モータ/ジェネレータ4の電源として搭載された二次電池であり、例えば、多数のセルにより構成したセルモジュールを、バッテリパックケース内に設定したリチウムイオンバッテリが用いられる。この強電バッテリ21には、強電の供給/遮断/分配を行うリレー回路を集約させたジャンクションボックスが内蔵され、さらに、バッテリ冷却機能を持つ冷却ファンユニット24と、バッテリ充電容量(バッテリSOC)やバッテリ温度を監視するリチウムバッテリコントローラ86と、が付設される。
前記強電バッテリ21とモータ/ジェネレータ4は、DCハーネス25とインバータ26とACハーネス27を介して接続される。インバータ26には、力行/回生制御を行うモータコントローラ83が付設される。つまり、インバータ26は、強電バッテリ21の放電によりモータ/ジェネレータ4を駆動する力行時、DCハーネス25からの直流をACハーネス27への三相交流に変換する。また、モータ/ジェネレータ4での発電により強電バッテリ21を充電する回生時、ACハーネス27からの三相交流をDCハーネス25への直流に変換する。
前記12Vバッテリ22は、補機類である12V系負荷の電源として搭載された二次電池であり、例えば、エンジン車等で搭載されている鉛バッテリが用いられる。強電バッテリ21と12Vバッテリ22は、DC分岐ハーネス25aとDC/DCコンバータ37とバッテリハーネス38を介して接続される。DC/DCコンバータ37は、強電バッテリ21からの数百ボルト電圧を12Vに変換するものであり、このDC/DCコンバータ37を、ハイブリッドコントロールモジュール81により制御することで、12Vバッテリ22の充電量を管理する構成としている。
FFハイブリッド車両の制御システムとしては、図1に示すように、車両全体の消費エネルギーを適切に管理する機能を担う統合制御手段として、ハイブリッドコントロールモジュール81(略称:「HCM」)を備えている。このハイブリッドコントロールモジュール81に接続される制御手段として、エンジンコントロールモジュール82(略称:「ECM」)と、モータコントローラ83(略称:「MC」)と、CVTコントロールユニット84(略称:「CVTCU」)と、リチウムバッテリコントローラ86(略称:「LBC」)と、を有する。ハイブリッドコントロールモジュール81を含むこれらの制御手段は、CAN通信線90(CANは「Controller Area Network」の略称)により双方向情報交換可能に接続される。
前記ハイブリッドコントロールモジュール81は、各制御手段、イグニッションスイッチ91、アクセル開度センサ92、車速センサ93等からの入力情報に基づき、様々な制御を行う。エンジンコントロールモジュール82は、横置きエンジン2の燃料噴射制御や点火制御や燃料カット制御等を行う。モータコントローラ83は、インバータ26によるモータジェネレータ4の力行制御や回生制御等を行う。CVTコントロールユニット84は、第1クラッチ3の締結油圧制御、第2クラッチ5の締結油圧制御、ベルト式無段変速機6の変速油圧制御等を行う。リチウムバッテリコントローラ86は、強電バッテリ21のバッテリSOCやバッテリ温度等を管理する。
[エンジン始動制御の詳細構成]
図2は、ハイブリッドコントロールモジュール81にて実行されるエンジン始動制御処理流れを示す(エンジン始動制御手段)。以下、エンジン始動制御処理構成をあらわす図2の各ステップについて説明する。この処理は、停車レンジ(Pレンジ、Nレンジ)で、かつ、EVモードが選択されているときに開始される。
ステップS1では、発進を意図し、レンジ位置を、停車レンジ(Pレンジ、Nレンジ)から駆動レンジ(Dレンジ、Rレンジ)に切り替えたか否かを判断する。YES(駆動レンジである)の場合はステップS2へ進み、NO(停車レンジである)の場合はステップS1の判断を繰り返す。
ステップS2では、ステップS1での駆動レンジであるとの判断に続き、横置きエンジン2の吸気バルブを最遅角位置と最進角位置の中間ロック位置に保持している状態の中間ロック完了であり、EV状態であるか否かを判断する。YES(中間ロック完了によるEV状態である)の場合はステップS5へ進み、NO(非中間ロックによるEV状態である)の場合はステップS3へ進む。
ここで、横置きエンジン2の吸気バルブを中間ロック位置制御は、エンジンコントロールモジュール82の吸気バルブタイミング制御部にて行われる。吸気バルブタイミング制御では、低中速トルクの向上と高速域出力向上の両立を目的とし、吸気バルブの作動角を一定のままでカム位相(遅角、進角)を連続的に制御する。この吸気バルブタイミング制御において、例えば、エンジン冷間状態でのPレンジ停車時、最遅角位置と最進角位置の中間位置にカム位相を固定させた状態とされる。なお、中間ロック完了状態のときには、エンジン冷間状態にあることで、横置きエンジン2をクランキングするのに必要なクランキングトルクは、中間ロック位置以外のときのトルク(例えば、100Nm)から、中間ロック位置のときのトルク(例えば、140Nm)に上げられる。また、横置きエンジン2の始動が完了したら中間ロックは外れる。
ステップS3では、ステップS2での非中間ロックによるEV状態であるとの判断に続き、非中間ロックでのクランキングトルクと、変化率制限等をかける前の要求駆動トルクと、の合計トルク(マージン等を含む)が、エンジン始動判定用モータ上限トルクを上回っているか否かを判断する。YES(合計トルク>エンジン始動判定用モータ上限トルク)の場合はステップS4へ進み、NO(合計トルク≦エンジン始動判定用モータ上限トルク)の場合はエンドへ進む。
ここで、クランキングトルクは、中間ロック位置以外のときのトルク(例えば、100Nm)とされる。要求駆動トルクは、そのときのアクセル操作量やブレーキ操作量や車速等の情報に基づき、ドライバーが要求する目標駆動トルクとして演算される。また、エンジン始動判定用モータ上限トルクは、EV領域を拡大するため、モータ/ジェネレータ4の実上限トルクより高い値に設定している。
ステップS4では、ステップS3での合計トルク>エンジン始動判定用モータ上限トルクであるとの判断に続き、非中間ロック時エンジン始動フラグをONとし、エンドへ進む。
ここで、非中間ロック時エンジン始動フラグ=ONになると、モータ/ジェネレータ4をエンジンスタータとするエンジン始動制御が開始される。エンジン始動制御は、モータ/ジェネレータ4を回転数制御とし、第2クラッチ5を、要求駆動トルク相当の伝達トルクが得られる容量状態でスリップ締結する。そして、第2クラッチ5のスリップ締結が確認されると、第1クラッチ3をスリップ締結し、横置きエンジン2をモータトルクによりクランキングし、エンジン回転数が所定回転数まで達したら、燃料噴射と点火を開始してエンジンを始動する。その後、横置きエンジン2が自立運転状態になったらエンジン始動を完了し、第1クラッチ3を締結し、さらに、第2クラッチ5を締結してエンジン始動を完了し、HEVモードへ切り替える。
ステップS5では、ステップS2での中間ロック完了によるEV状態であるとの判断に続き、ブレーキ足離し操作やブレーキ緩め操作により変化率制限等をかける前の要求駆動トルクが、クリープカットトルクを超えているか否かを判断する。YES(要求駆動トルク>クリープカットトルク)の場合はステップS6へ進み、NO(要求駆動トルク≦クリープカットトルク)の場合はステップS1へ戻る。
ここで、クリープカットトルクとは、ブレーキ停車時に、クリープ走行(微速走行)が生じることなく車両停止状態を維持する要求駆動トルクとして演算される数Nmの小さいトルクをいう。
ステップS6では、ステップS5での要求駆動トルク>クリープカットトルクであるとの判断に続き、中間ロック時エンジン始動フラグをONとし、ステップS7へ進む。
ここで、中間ロック時エンジン始動フラグ=ONになると、上記ステップS4と同様に、モータ/ジェネレータ4をエンジンスタータとするエンジン始動制御が開始される。
ステップS7では、ステップS6での中間ロック時エンジン始動フラグ=ON、或いは、ステップS8での中間ロック始動要求時間>Tであるとの判断に続き、中間ロック時エンジン始動フラグ=ONとなってからカウントが開始されるタイマー値T(経過時間)を、1回の処理毎にnを加算した値に書き換え、ステップS8へ進む。
ステップS8では、ステップS7でのタイマー値Tのカウントアップに続き、タイマー値Tが、予め設定された中間ロック始動要求時間(例えば、10sec)以上になったか否かを判断する。YES(中間ロック始動要求時間≦T)の場合はステップS9へ進み、NO(中間ロック始動要求時間>T)の場合はステップS7へ戻る。
ステップS9では、ステップS8での中間ロック始動要求時間≦Tであるとの判断に続き、中間ロック時エンジン始動フラグをOFFとし、ステップS7へ進む。
なお、ステップS1→ステップS2→ステップS5→ステップS6へと進む流れは、停車発進時始動制御部に相当する。
次に、作用を説明する。
実施例1のFFハイブリッド車両の制御装置における作用を、[比較例での停車発進時エンジン始動制御作用]、[実施例1でのエンジン始動制御作用]に分けて説明する。
[比較例での停車発進時エンジン始動制御作用]
図3は、比較例の制御装置を搭載したハイブリッド車両においてモータ上限トルクとエンジン始動判定用モータ上限トルクに対する停車中間ロック時トルク収支と発進時トルク収支を示し、図4は、停車中間ロック状態から発進する際の各特性を示す。以下、図3及び図4に基づき、比較例での停車発進時エンジン始動制御作用を説明する。
まず、停車中間ロック状態からのEV発進時、クランキングトルクと要求駆動トルクの合計トルクが、モータの実上限トルクより高く設定したエンジン始動判定用モータ上限トルクを上回ると、エンジン始動要求を出力するものを比較例とする。
この比較例の場合、停車中間ロック時では、エンジンをクランキングするのに必要なクランキングトルクが、例えば、100Nmから140Nmに上げられる。この状態で発進を意図してブレーキ解除操作を行うと、クリープカットトルクが加わる。このため、クランキングトルクと要求駆動トルクの合計トルクは、図3の「停車中間ロック時」に示すように、クランキングトルク(140Nm程度)とクリープカットトルク(5Nm程度)を加えたトルクとなり、これにマージン(10Nm程度)とオイルポンプ(数Nm程度)が加わる。
しかし、これらの合計トルクは、モータ上限トルク(例えば、160Nm程度)を少し超えたとしても、エンジン始動判定用モータ上限トルクまで達することがないため、エンジン始動要求は出されない。
そして、アクセル踏み込操作により発進することで、図3の矢印Aに示すように、要求駆動トルクが高くなると、クランキングトルクと要求駆動トルクの合計トルクが、エンジン始動判定用モータ上限トルクを上回り、エンジン始動要求が出される。このエンジン始動要求によりエンジンを始動すると、モータトルクのうち、(クランキングトルク+マージン+オイルポンプ)が優先分となり、図3の「発進」に示すように、残りのモータトルクが駆動分となる。
しかし、エンジン始動判定用モータ上限トルクをモータ上限トルクより高く設定しているため、エンジン始動判定用モータ上限トルクからモータ上限トルクを差し引いた差分トルクが、駆動分のはみだし分となり、駆動輪へ伝達される駆動力が、図3の矢印Bに示すように低下する。そして、モータと駆動輪の間に要求駆動トルク相当の容量で締結される第2クラッチを有する場合、第2クラッチの伝達トルクにトルク段差が生じてショックが発生してしまう。
上記停車中間ロック状態からのEV発進状況をあらわしたのが図4のタイムチャートである。停車中、かつ、中間ロック完了フラグONのとき、時刻t1にてブレーキ解除操作を開始し、時刻t2にてアクセル踏み込操作を開始している。これにより、時刻t3にて停車からの発進を開始し、その後、時刻t4にてクランキングトルクと要求駆動トルクの合計トルクが、エンジン始動判定用モータ上限トルクを上回り、エンジン始動要求が出され、エンジン始動が開始される。この時刻t4では、エンジンクランキング分のトルクを取られ、駆動分に回すことができるモータトルクが不足することで、図4の矢印CのCL2指令トルク特性に示すように、CL2指令トルクが大きなトルク段差により低下し、ショックが発生する。そして、エンジン始動が完了する時刻t5になると、中間ロック完了フラグがONからOFFに書き替えられる。
[実施例1でのエンジン始動制御作用]
図5は、実施例1の制御装置を搭載したFFハイブリッド車両においてモータ上限トルクとエンジン始動判定用モータ上限トルクに対する停車→発進時トルク収支を示し、図6は、停車中間ロック状態から発進する際の各特性を示す。以下、実施例1でのエンジン始動制御作用を、図2、図5及び図6に基づき説明する。
駆動レンジであり、中間ロック完了フラグOFFのEV状態で、かつ、合計トルクがエンジン始動判定用モータ上限トルク以下のときには、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→エンドへと進む流れが繰り返される。そして、アクセル踏み込操作等により合計トルクがエンジン始動判定用モータ上限トルクを上回ると、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→エンドへと進む。このステップS4にて非中間ロック時エンジン始動フラグがONとされる。すなわち、中間ロック完了フラグOFFによるEV発進時やEV走行中においては、エンジン始動判定用モータ上限トルクを、モータの実上限トルクより高く設定したため、横置きエンジン2を停止したEV領域が拡大される。
一方、駆動レンジであり、中間ロック完了フラグONのEV状態で、かつ、要求駆動トルクがクリープカットトルク以下のときには、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS5へと進む流れが繰り返される。そして、ブレーキ解除操作により要求駆動トルクがクリープカットトルクを超えると、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS5→ステップS6へと進み、ステップS6にて中間ロック時エンジン始動フラグがONとされる。
そして、図2のフローチャートにおいて、ステップS6からステップS7→ステップS8へと進み、タイマー値Tが、中間ロック始動要求時間に到達しない限り、ステップS7→ステップS8へと進む流れが繰り返される。中間ロック時エンジン始動フラグ=ONとなってからの経過時間(=タイマー値T)が、中間ロック始動要求時間に到達すると、図2のフローチャートにおいて、ステップS8からステップS9→エンドへと進み、ステップS9にて中間ロック時エンジン始動フラグがONからOFFへと切り替えられる。
実施例1の場合、停車中間ロック時においては、横置きエンジン2をクランキングするのに必要なクランキングトルクが、例えば、100Nmから140Nmに上げられる。この状態で発進を意図してブレーキ解除操作を行うと、図3の矢印Dに示すように、クリープカットトルクが加わる。このため、クランキングトルクと要求駆動トルクの合計トルクは、図5に示すように、クランキングトルク(140Nm程度)とクリープカットトルク(5Nm程度)を加えたトルクとなり、これにマージン(10Nm程度)とオイルポンプ(数Nm程度)が加わる。
そして、クランキングトルクとクリープカットトルクの合計トルクにより、モータ上限トルク(例えば、160Nm程度)を少し超えると、エンジン始動要求が出される。このエンジン始動要求によりエンジンを始動すると、モータトルクのうち、(クランキングトルク+マージン+オイルポンプ)が優先分となり、図5に示すように、残りのモータトルクが駆動分となる。しかし、中間ロック位置の状態であることにより上げられたクランキングトルクに、クリープカットトルク分を加えたトルクを、エンジン始動判定トルクとしている。このため、モータ上限トルクから僅かに上回った分が、駆動分のはみだし分となり、駆動輪へ伝達される駆動力が、図5の矢印Eに示すように、少し低下するだけに抑えられる。そして、実施例1のように、モータ/ジェネレータ4と左右前輪10L,10Rの間に要求駆動トルク相当の容量で締結される第2クラッチ5を有する場合、クラッチ伝達トルクに生じるトルク段差が小さく抑えられ、トルク段差によるショックの低減が図られる。
上記中間ロック停車→発進をあらわしたのが図6のタイムチャートである。停車中、かつ、中間ロック完了フラグONのとき、時刻t1にてブレーキ解除操作を開始すると、要求駆動トルクがクランキングトルクを超えることで、エンジン始動要求が出され、エンジン始動が開始される。この時刻t1では、エンジンクランキング分のトルクを取られたとしても、駆動分に回すことができるモータトルクが確保されることで、図6の矢印FのCL2指令トルク特性に示すように、CL2指令トルクが小さなトルク段差により低下するだけであり、ショックの発生が小さく抑えられる。そして、エンジン始動が完了する時刻t2になると、中間ロック完了フラグがONからOFFに書き替えられ、時刻t3になるとアクセル踏み込み操作に基づき、車両が発進する。但し、発進直後にアクセル足離し操作を行っていることで、時刻t4になると、車両は停止する。
上記のように、実施例1では、EVモードのとき、エンジンクランキングに必要なクランキングトルクと要求駆動トルクの合計トルクが、エンジン始動判定用モータ上限トルクを上回ると、エンジン始動要求が出力される。一方、停車発進時、ブレーキ操作の解除により要求駆動トルクがクリープカットトルクを超えると、エンジン始動要求が出力される構成を採用した。
すなわち、EVモードのとき、エンジン始動判定用モータ上限トルクを、モータの実上限トルクより高く設定したことで、エンジンを停止したEV領域が拡大される。
一方、停車発進時、エンジンクランキングに必要なトルクに、クリープ走行が生じない大きさのクリープカットトルクを加えても、モータ上限トルクからのトルク乖離が小さいタイミングにてエンジン始動要求が出力される。このため、エンジン始動要求に基づくエンジン始動時、モータ上限トルクのうち、クランキングトルク分を優先しても駆動分のモータトルクが確保され、左右前輪10L,10Rへ伝達される駆動トルク段差が減少する。
この結果、EV領域の拡大による燃費性能の向上を達成しながら、停車発進時、左右前輪10L,10Rへ伝達される駆動トルク段差により発生するショックの低減を図ることができる。
実施例1では、停車発進時のうち、選択されているレンジ位置が駆動レンジであり、かつ、吸気バルブが中間ロック位置にある状態で横置きエンジン2が停止しているときにのみ、ブレーキ操作の解除により要求駆動トルクがクリープカットトルクを超えると、エンジン始動要求を出力する構成を採用した。
すなわち、停車発進時、一律に要求駆動トルクがクリープカットトルクを超えると、エンジン始動要求を出力するのではなく、冷間状態からのエンジン始動によりクランキングトルクが上がる中間ロック位置にある状態での停車発進時のみに限定した。
したがって、停車発進時のうち、中間ロック位置になくクランキングトルクが上がらない停車発進時についてもEV領域の拡大を図ることができる。
実施例1では、ブレーキ操作の解除により要求駆動トルクがクリープカットトルクを超えてエンジン始動要求を出力すると、エンジン始動要求の出力後、中間ロック始動要求時間を経過するまでエンジン始動要求の出力を維持する構成を採用した。
すなわち、要求駆動トルクがクリープカットトルクの領域で変動しても横置きエンジン2の始動/停止が繰り返されることがない。
したがって、停車発進域において、横置きエンジン2の始動/停止が繰り返されることによる違和感を防止することができる。
実施例1では、モータ/ジェネレータ4を駆動源とするEVモードでエンジン始動要求があると、第2クラッチ5を要求駆動トルク相当の伝達トルクを確保してスリップ締結し、モータ/ジェネレータ4をエンジンスタータとし、第1クラッチ3を介して横置きエンジン2をクランキングする構成を採用した。
すなわち、スリップ締結状態の第2クラッチ5を介して要求駆動トルク相当の駆動トルクが左右前輪10L,10Rへ伝達される。
したがって、第2クラッチ5を介して左右前輪10L,10Rへ伝達されるクラッチ伝達トルクのトルク段差が減少することにより、ショックの低減を図ることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1のFFハイブリッド車両の制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 駆動系に、エンジン(横置きエンジン2)と、第1クラッチ3と、モータ(モータ/ジェネレータ4)と、駆動輪(左右前輪10L,10R)と、を備え、
前記モータ(モータ/ジェネレータ4)を駆動源とするEVモードでエンジン始動要求があると、前記モータ(モータ/ジェネレータ4)をエンジンスタータとし、前記第1クラッチ3を介して前記エンジン(横置きエンジン2)をクランキングするハイブリッド車両の制御装置において、
前記EVモードのとき、前記エンジン(横置きエンジン2)のクランキングに必要なクランキングトルクと要求駆動トルクの合計トルクが、前記モータ(モータ/ジェネレータ4)の実上限トルクより高く設定したエンジン始動判定用モータ上限トルクを上回ると、前記エンジン始動要求を出力するエンジン始動制御手段(ハイブリッドコントロールモジュール81)を設け、
前記エンジン始動制御手段(ハイブリッドコントロールモジュール81)は、停車発進時、ブレーキ操作の解除により要求駆動トルクがクリープカットトルクを超えると、前記エンジン始動要求を出力する停車発進時始動制御部を有する(図2)。
このため、EV領域の拡大による燃費性能の向上を達成しながら、停車発進時、駆動輪(左右前輪10L,10R)へ伝達される駆動トルク段差により発生するショックの低減を図ることができる。
(2) 前記エンジン(横置きエンジン2)に、カム位相の最遅角位置と最進角位置の中間位置にカム位相を固定する中間ロック位置制御を含めて吸気バルブのバルブタイミングを制御するバルブタイミング制御手段(エンジンコントロールモジュール82)を設け、
前記停車発進時始動制御部は、停車発進時のうち、選択されているレンジ位置が駆動レンジであり(図2のステップS1)、かつ、前記吸気バルブが中間ロック位置にある状態で前記エンジン(横置きエンジン2)が停止しているときにのみ(図2のステップS2)、ブレーキ操作の解除により要求駆動トルクがクリープカットトルクを超えると、前記エンジン始動要求を出力する(図2)。
このため、(1)の効果に加え、停車発進時のうち、中間ロック位置になくクランキングトルクが上がらない停車発進時についてもEV領域の拡大を図ることができる。
(3) 前記停車発進時始動制御部は、ブレーキ操作の解除により要求駆動トルクがクリープカットトルクを超えて前記エンジン始動要求を出力すると、エンジン始動要求の出力後、所定時間(中間ロック始動要求時間)を経過するまでエンジン始動要求の出力を維持する(図2)。
このため、(1)又は(2)の効果に加え、停車発進域において、エンジン(横置きエンジン2)の始動/停止が繰り返されることによる違和感を防止することができる。
(4) 駆動系のうち、前記モータ(モータ/ジェネレータ4)と前記駆動輪(左右前輪10L,10R)の間に第2クラッチ5を備え、
前記モータ(モータ/ジェネレータ4)を駆動源とするEVモードでエンジン始動要求があると、前記第2クラッチ5を要求駆動トルク相当の伝達トルクを確保してスリップ締結し、前記モータ(モータ/ジェネレータ4)をエンジンスタータとし、前記第1クラッチ3を介して前記エンジン(横置きエンジン2)をクランキングする(図1)。
このため、(1)〜(3)の効果に加え、第2クラッチ5を介して駆動輪(左右前輪10L,10R)へ伝達されるクラッチ伝達トルクのトルク段差が減少することにより、ショックの低減を図ることができる。
以上、本発明のハイブリッド車両の制御装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、駆動系に、横置きエンジン2と、第1クラッチ3と、モータ/ジェネレータ4と、第2クラッチ5と、ベルト式無段変速機6と、左右前輪10L,10Rと、を備えたFFハイブリッド車両の例を示した。しかし、駆動系に、エンジンと、第1クラッチと、モータ/ジェネレータと、駆動輪と、を備え、第2クラッチやベルト式無段変速機が無いハイブリッド車両にも適用できる。
実施例1では、本発明の制御装置をFFハイブリッド車両に適用する例を示した。しかし、本発明の制御装置は、FFハイブリッド車両に限らず、FRハイブリッド車両や4WDハイブリッド車両に対しても適用することができる。要するに、駆動系にエンジンと第1クラッチとモータを備え、走行駆動用のモータをエンジンスタータとしてエンジンを始動するハイブリッド車両であれば適用できる。
1 スタータモータ
2 横置きエンジン(エンジン)
3 第1クラッチ
4 モータ/ジェネレータ(モータ)
5 第2クラッチ
6 ベルト式無段変速機
10R,10L 左右前輪(駆動輪)
11R,11L 左右後輪
21 強電バッテリ
22 12Vバッテリ
81 ハイブリッドコントロールモジュール(エンジン始動制御手段)
82 エンジンコントロールモジュール(バルブタイミング制御手段)

Claims (3)

  1. 駆動系に、エンジンと、第1クラッチと、モータと、駆動輪と、を備え、
    前記モータを駆動源とするEVモードでエンジン始動要求があると、前記モータをエンジンスタータとし、前記第1クラッチを介して前記エンジンをクランキングするハイブリッド車両の制御装置において、
    前記エンジンに、カム位相の最遅角位置と最進角位置の中間位置にカム位相を固定する中間ロック位置制御を含めて吸気バルブのバルブタイミングを制御するバルブタイミング制御手段を設け、
    前記EVモードのとき、前記エンジンのクランキングに必要なクランキングトルクと要求駆動トルクの合計トルクが、前記モータの実上限トルクより高く設定したエンジン始動判定用モータ上限トルクを上回ると、前記エンジン始動要求を出力するエンジン始動制御手段を設け、
    前記エンジン始動制御手段は、停車発進時のうち、選択されているレンジ位置が駆動レンジであり、かつ、前記吸気バルブが中間ロック位置以外にある状態よりクランキングトルクが上げられる中間ロック位置にある状態で前記エンジンが停止しているときにのみ、ブレーキ操作の解除により要求駆動トルクがクリープカットトルクを超えると、前記エンジン始動要求を出力する停車発進時始動制御部を有する
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載されたハイブリッド車両の制御装置において、
    前記停車発進時始動制御部は、ブレーキ操作の解除により要求駆動トルクがクリープカットトルクを超えて前記エンジン始動要求を出力すると、エンジン始動要求の出力後、所定時間を経過するまでエンジン始動要求の出力を維持する
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたハイブリッド車両の制御装置において、
    駆動系のうち、モータと駆動輪の間に第2クラッチを備え、
    前記モータを駆動源とするEVモードでエンジン始動要求があると、前記第2クラッチを要求駆動トルク相当の伝達トルクを確保してスリップ締結し、前記モータをエンジンスタータとし、前記第1クラッチを介して前記エンジンをクランキングする
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
JP2013195018A 2013-09-20 2013-09-20 ハイブリッド車両の制御装置 Active JP6229399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013195018A JP6229399B2 (ja) 2013-09-20 2013-09-20 ハイブリッド車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013195018A JP6229399B2 (ja) 2013-09-20 2013-09-20 ハイブリッド車両の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015058870A JP2015058870A (ja) 2015-03-30
JP6229399B2 true JP6229399B2 (ja) 2017-11-15

Family

ID=52816727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013195018A Active JP6229399B2 (ja) 2013-09-20 2013-09-20 ハイブリッド車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6229399B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6470621B2 (ja) * 2015-04-03 2019-02-13 株式会社エフ・シー・シー ハイブリッド車両の動力伝達装置
US9950705B2 (en) * 2015-07-17 2018-04-24 Ford Global Technologies, Llc Hybrid vehicle and method of controlling an engine disconnect clutch for engine start-up
JP6878828B2 (ja) * 2016-10-26 2021-06-02 スズキ株式会社 ハイブリッド車両のエンジン制御装置
CN114056130B (zh) * 2020-08-09 2023-07-07 广州汽车集团股份有限公司 一种电动增压器保护方法、系统及汽车

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4345242B2 (ja) * 2001-04-26 2009-10-14 トヨタ自動車株式会社 車両用エンジンの自動始動制御装置
JP5501269B2 (ja) * 2011-02-28 2014-05-21 ジヤトコ株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
CN103764467B (zh) * 2011-09-02 2016-05-18 丰田自动车株式会社 车辆用发动机的控制装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015058870A (ja) 2015-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6292239B2 (ja) 4輪駆動電動車両の制御装置
JP6112214B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6065987B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6070855B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6070854B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6369210B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6187057B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6187059B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6229399B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6229397B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6187058B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6194735B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6286972B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6369209B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6287513B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6433695B2 (ja) 車両の発進制御装置
WO2015198809A1 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
WO2015052760A1 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
WO2016021018A1 (ja) 電動車両の発進制御装置
JP6229398B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
WO2015037042A1 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6318801B2 (ja) 車載オイルポンプの駆動切り替え制御装置
WO2015037043A1 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
WO2016013061A1 (ja) 車両の変速油圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170307

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170413

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171002

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6229399

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151