JP6878181B2 - シフトロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シフトロック装置、詳しくは、自動車等の車両における自動変速機用シフトレバー装置に設けられるシフトロック装置に関する。
従来例にかかるシフトロック装置を説明する。図8はシフトレバー装置を示す側面図である。図8に示すように、シフトレバー装置100は、ベースブラケット102とディテントプレート104とシフトレバー108とを備えている。ベースブラケット102にディテントプレート104が設けられており、ディテントプレート104にシフトレバー108が支軸106により回動可能に支持されている。ディテントプレート104には、ディテント孔105が形成されている。ディテント孔105は、自動変速機(図示略)の各レンジに対応する溝を備えている。シフトレバー108は、中空状をなしており、軸方向に延在する長孔112を有している。シフトレバー108の上端部には、ノブボタン116を備えるノブ114が設けられている。シフトレバー108内には、ノブボタン116の操作により動作するディテントロッド118が挿入されている。ディテントロッド118は、ロッドスプリング(図示略)によりノブ114側に付勢されている。ディテントロッド118には、グルーブドピン120が取り付けられている。グルーブドピン120は、シフトレバー108の長孔112を通してディテントプレート104のディテント孔105内に挿入されている。
ベースブラケット102には、ソレノイド122が取り付けられている。ソレノイド122は、ソレノイド本体123にプランジャ124が進退移動可能に設けられている。プランジャ124は、通電のオンにより吸引(退避)される。また、プランジャ124は、プランジャスプリング125の弾性により進出方向に付勢されている。なお、ディテントプレート104、ノブボタン116、ディテントロッド118、グルーブドピン120等によりディテント機構128が構成されている。また、ソレノイド122を主体としてシフトロック装置130が構成されている。
シフトレバー108がPレンジにある状態(図8参照)では、グルーブドピン120がディテント孔105のPレンジに対応する溝に係合されている。また、ソレノイド122の通電がオフされた状態では、プランジャ124がプランジャスプリング125の弾性力により進出されている。この状態で、ブレーキ操作をしないで、ノブボタン116を操作すると、グルーブドピン120がプランジャ124に当接する。これにより、ディテントロッド118の支軸106側への移動(解除動作)が規制される。よって、シフトレバー108をPレンジから他のレンジへシフト操作できない。また、ブレーキ操作がなされると、ソレノイド122の通電がオンされ、プランジャ124が吸引(退避)される。これにより、プランジャ124によるグルーブドピン120の移動規制が解除される。したがって、ノブボタン116を操作すれば、ディテントロッド118が支軸106側へ移動され、ディテント孔105に対するグルーブドピン120の係合が解除される。よって、シフトレバー108をPレンジ以外の他のレンジにシフト操作することができる。なお、従来例にかかるシフトレバー装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開平10−110663号公報
従来例によると、シフトロック時にソレノイド122のプランジャ124にグルーブドピン120が当接した際に、プランジャ124がソレノイド本体123に対して傾いてこじられることにより、プランジャ124の作動不良を招くおそれがある。また、プランジャ124の作動不良を抑制するため、ソレノイド本体123とプランジャ124との間に径方向にガタを持たせることによって、プランジャ124のこじれを抑制することも考えられる。しかし、これでは、プランジャ124に対するグルーブドピン120の当接時やプランジャ124の作動時にガタつきによる異音が発生しやすくなる。
本発明が解決しようとする課題は、アクチュエータのプランジャの作動不良を抑制しつつ異音の発生を抑制することのできるシフトロック装置を提供することにある。
前記した課題は、本発明のシフトロック装置により解決することができる。
第1の発明は、Pレンジを含む複数のシフトレンジのうちの1つのシフトレンジを選択するシフトレバーと、前記シフトレバーをPレンジにおいて保持しかつディテント解除ボタンの操作によりその保持を解除するディテントロッドを有するディテント機構と、を備える自動変速機用シフトレバー装置において、アクチュエータ本体にプランジャが進退移動可能に設けられたアクチュエータを備えており、前記アクチュエータ本体は、前記シフトレバーを支持する支持部材に設けられており、前記ディテントロッドには、前記プランジャに対応する係合部が設けられており、前記シフトレバーのPレンジにおいて進出された前記プランジャに対する前記係合部の当接によって前記ディテントロッドの解除動作が規制され、かつ、前記プランジャの退避によって前記ディテントロッドの解除動作の規制が解除されるシフトロック装置であって、前記支持部材には、前記アクチュエータ本体が前記プランジャに対する前記係合部の当接により傾動するようにガタを持たせて設けられており、前記アクチュエータ本体のガタつきを抑制する弾性部材が設けられている、シフトロック装置である。
第1の発明によると、アクチュエータのプランジャにディテントロッドの係合部が当接するときには、アクチュエータ本体が弾性部材の弾性を利用して傾動される。これにより、アクチュエータ本体に対するプランジャのこじれが抑制されることによって、プランジャの作動不良を抑制することができる。また、弾性部材によってアクチュエータ本体のガタつきが抑制されることにより、アクチュエータ本体のガタつきによる異音の発生を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記弾性部材は、前記支持部材に一体成形によって形成されている、シフトロック装置である。
第2の発明によると、支持部材に別体の弾性部材を組付ける場合と比べて、部品点数及び組付け工数を低減することができる。
第3の発明は、第1又は2の発明において、前記支持部材には、前記係合部の当接による前記プランジャの傾動量を所定量に規制するストッパ部が設けられている、シフトロック装置である。
第3の発明によると、ストッパ部によって、係合部の当接によるプランジャの傾動量を所定量に規制することができる。これにより、アクチュエータ本体の過剰な傾動を規制することができる。
本発明のシフトロック装置によると、アクチュエータのプランジャの作動不良を抑制しつつ異音の発生を抑制することができる。
実施形態1にかかるシフトレバー装置を示す側面図である。 シフトロック装置を示す平断面図である。 シフトロック装置をロック状態で示す側面図である。 シフトロック装置をアンロック状態で示す側面図である。 シフトロック装置をソレノイド本体が傾動した状態で示す側面図である。 実施形態2にかかるシフトロック装置をロック状態で示す側断面図である。 シフトロック装置をアンロック状態で示す側断面図である。 従来例にかかるシフトレバー装置を示す側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]実施形態1を説明する。まず、自動変速機用シフトレバー装置(以下、「シフトレバー装置」という)の基本的構成から説明する。図1はシフトレバー装置を示す側面図、図2はシフトロック装置を示す平断面図である。図中、矢印UPは車両上方、RHは車両右方向、FRは車両前方をそれぞれ示している。
図1に示すように、シフトレバー装置10は、ベースブラケット12とシフトレバー14とを備えている。ベースブラケット12には、貫通孔状のレバー収容空間部16が形成されている。レバー収容空間部16の上端側は、ベースブラケット12の上面部に開口されている。レバー収容空間部16の下端側は、ベースブラケット12の下面部に開口されている。ベースブラケット12は、レバー収容空間部16を間にして左右一対の側壁部17a,17bを有している(図2参照)。ベースブラケット12は、樹脂製である。ベースブラケット12は、車両の固定側部材(図示略)に固定されている。なお、ベースブラケット12は本明細書でいう「支持部材」に相当する。また、シフトレバー装置10は、例えば、インパネシフト式シフトレバー装置であり、車両のインストルメントパネルに配置されている。
両側壁部17a,17bの後上部(図1において右上部)には、ディテント孔20が形成されている。ディテント孔20は、自動変速機(図示略)のP(パーキング)レンジ、R(後進段)レンジ、N(ニュートラル)レンジ、D(ドライブ)レンジ、2(前進段の第2速)レンジ、L(前進段の第1速)レンジに対応する階段状のディテント溝を有している。ディテント孔20を含む周辺部をディテント部19という。
シフトレバー14は、レバー本体22と、レバー本体22の下端部に設けられたコントロールレバー24とを備えている。レバー本体22は、金属製で、中空管状に形成されている(図2参照)。コントロールレバー24は、樹脂製で、レバー本体22の下端部に一体成形によって形成されている。レバー本体22とコントロールレバー24との結合部分を含む周辺部は、ベースブラケット12のレバー収容空間部16内に配置されている。コントロールレバー24は、ベースブラケット12の両側壁部17a,17bに架かるシフト軸26を介して回動可能に支持されている。なお、シフトレバー14の操作方式は、ストレート式である。
レバー本体22の先端部(上端部)には、シフトノブ28が取り付けられている。シフトノブ28には、シフトボタン30がボタンスプリング(図示略)の付勢に抗して押し込み操作可能に設けられている。なお、シフトボタン30は本明細書でいう「ディテント解除ボタン」に相当する。
コントロールレバー24の先端部(下端部)には、自動変速機に連係されたシフトケーブル(図示略)が連結されている。シフトレバー14の回動操作いわゆるシフト操作は、シフトケーブルを介して自動変速機に伝達されることで、自動変速機のシフトレンジのうちの1つのシフトレンジを選択する。コントロールレバー24の上部において、レバー本体22及びコントロールレバー24を左右方向に貫通するガイド孔22a,24aが形成されている(図2参照)。両ガイド孔22a,24aは、レバー本体22の軸方向(図1において上下方向)に延在する長孔状に形成されている。
レバー本体22の中空部内には、ディテントロッド32が軸方向に移動可能に挿入されている。ディテントロッド32の下端部には、左右方向(図1において紙面表裏方向)に延在するグルーブドピン34が設けられている。グルーブドピン34の両端部は、シフトレバー14の両ガイド孔22a,24aを通してベースブラケット12の両ディテント孔20内に挿入されている(図2参照)。
ディテントロッド32は、ロッドスプリング(図示略)によりシフトノブ28側(図1において上方)へ付勢されている。シフトノブ28内において、ディテントロッド32とシフトボタン30との間には、運動方向を変換するカム機構(図示略)が介在されている。すなわち、シフトボタン30の押し込み操作により、カム機構(図示略)を介して、ディテントロッド32がシフト軸26側(図1において下方)へ移動されるようになっている。
ディテント部19、シフトボタン30、ディテントロッド32、グルーブドピン34等により、ディテント機構36が構成されている。ディテント機構36は、シフトレバー14をPレンジにおいて保持しかつシフトボタン30の操作によりその保持を解除する。すなわち、シフトレバー14のPレンジ(図1参照)において、ディテントロッド32のグルーブドピン34がPレンジに対応したディテント溝に係合することにより、シフトレバー14がPレンジに保持すなわちロックされる。
また、シフトボタン30の押し込み操作により、ディテントロッド32がシフト軸26側(図1において下方)へ移動されたときには、Pレンジに対応したディテント溝に対するグルーブドピン34の係合が解除すなわちアンロックされる。これにより、シフトレバー14をPレンジ以外の他のレンジにシフト操作(図1中、矢印Y1参照)することができる。また、逆にPレンジ以外の他のレンジからPレンジへシフト操作するときには、シフトボタン30を押し込み操作した状態で、シフトレバー14をPレンジへシフト操作した後、シフトボタン30の押し込み操作を解除する。すると、ディテントロッド32がロッドスプリング(図示略)の付勢によりシフトノブ28側へ移動されることで、グルーブドピン34がPレンジに対応したディテント溝に係合される。これにより、シフトレバー14がPレンジに保持すなわちロックされる。
前記したシフトレバー装置10には、シフトレバー14をPレンジにおいて保持したディテント機構36の解除動作を規制しかつ車両のブレーキ操作に連動してディテント機構36の解除動作の規制を解除するシフトロック装置40が設けられている。図3はシフトロック装置をロック状態で示す側面図、図4は同じくアンロック状態で示す側面図である。
次に、シフトロック装置40を説明する。図3に示すように、シフトロック装置40は、ソレノイド42を主体として構成されている。ソレノイド42は、ベースブラケット12の左側の側壁部17aの上部に形成されたソレノイド取り付け部50に設置されている(図1及び図2参照)。ソレノイド42には、プル型の電磁式ソレノイドが用いられている。なお、ソレノイド取り付け部50は後で説明する。
ソレノイド42は、ソレノイド本体43とプランジャ46とを有している。ソレノイド本体43は、ヨーク44とコイル45とを備えている。ヨーク44は、ベースブラケット12のソレノイド取り付け部50内にプランジャ46を後方(図3において右方)に向けた状態で配置されている。ヨーク44は、左右両側面(図3において紙面表裏方向)を開口しかつ前後方向(図3において左右方向)を長くする横長四角枠状に形成されている。コイル45は、ヨーク44内に軸方向を前後方向に向けた状態で収容されている。なお、コイル45は、円筒状のボビン、ボビンに巻回された導線、ボビン内に挿入されたスリーブ等を備えている。
プランジャ46は、丸軸状のシャフト部47と、シャフト部47の先端部(後端部)に同心状に形成された円板状のフランジ部48と、フランジ部48から後方(図3において右方)へ突出する板状のシフトロック部49とを有している。シャフト部47は、コイル45内にその後方から軸方向に進退移動可能(往復移動可能)にかつ径方向にガタを持たせることなく挿入されている。なお、本明細書でいう「ガタ」とは、設計時に意図的に設けられたクリアランスのことをいう。したがって、シャフト部47の往復移動に必要とされるクリアランスはガタには含まない。
ソレノイド本体43とプランジャ46との間には、プランジャ46を突出方向(進出方向)へ付勢するプランジャスプリング(図示略)が介装されている。なお、プランジャ46は、回り止め手段(図示略)によって軸回り方向の回動が規制されているものとする。
シフトロック部49の板厚方向は、左右方向(図3において紙面表裏方向)に向けられている。シフトロック部49は、側面視で横向きT字状に形成されており、上面49aと下面49bと先端面49cとを有している。先端面49cは、プランジャ46の軸線に直交する平面で形成されている。上面49a及び下面49bは、先端面49cと直角をなす平面で形成されている。
ソレノイド42は、シフトレバー14がPレンジに位置している状態で車両のブレーキ操作すなわちブレーキペダルの踏み込み操作に基づいて、図示しない制御装置(ECU)により通電がオンされることにより、プランジャ46が退避位置(吸引位置)に引き込まれるようになっている(図4参照)。図4に示すように、プランジャ46の退避位置において、シフトロック部49の先端面49cは、ディテントロッド32の軸方向の移動に伴うグルーブドピン34の移動軌跡34Lよりも前方(図4において左方)に位置する。
また、ソレノイド42は、車両のブレーキ操作の解除に基づいて制御装置(ECU)により通電がオフされることにより、プランジャ46がプランジャスプリング(図示略)の付勢により進出位置へ突出されるようになっている(図3参照)。図3に示すように、プランジャ46の進出位置において、シフトロック部49の上面49aは、ディテントロッド32のグルーブドピン34の下方近くに位置される。なお、ソレノイド42は本明細書でいう「アクチュエータ」に相当する。また、ソレノイド本体43は本明細書でいう「アクチュエータ本体」に相当する。また、グルーブドピン34は本明細書でいう「係合部」に相当する。
次に、ベースブラケット12のソレノイド取り付け部50を説明する。図1に示すように、ソレノイド取り付け部50は、左側の側壁部17aに対して左側面を開口する横長四角形箱状に形成されている。ソレノイド取り付け部50は、前壁部51と後壁部52と上壁部53と下壁部54とを有している。
図3に示すように、ソレノイド取り付け部50内には、ソレノイド42のソレノイド本体43がガタを持たせて嵌合されている。後壁部52には、左方(図3において紙面表方向)に開口する横向きU字状の切り欠き溝56が形成されている。切り欠き溝56には、プランジャ46のシャフト部47が所定の隙間を介して嵌合されている。なお、ソレノイド本体43は、抜け止め手段(図示略)によって抜け止めされている。
下壁部54の後端部(図3において右端部)の上面には、左右方向(図3において紙面表裏方向)に延在する断面台形形状の係止凸部57が形成されている。係止凸部57には、ソレノイド本体43のヨーク44の後端部の下面側に形成された逆L字状の段差部44aが係合されている。これにより、ソレノイド本体43が、プランジャ46に対するグルーブドピン34の当接により、係止凸部57とヨーク44の段差部44aとの係合部分を支点として図3において右回り方向(図3中、矢印Y2参照)に傾動可能とされている(図5参照)。
上壁部53の後端部(図3において右端部)の下面には、左右方向(図3において紙面表裏方向)に延在する断面半円状の第1ガイド凸部58が形成されている。通常時において、第1ガイド凸部58には、ヨーク44の後端部の上面が点接触状に当接又は近接されている。前壁部51の後面には、左右方向に延在する断面半円状の上下一対の第2ガイド凸部59が形成されている。通常時において、両第2ガイド凸部59には、ヨーク44のの前端面が点接触状に当接又は近接されている。
上壁部53と前壁部51との角部には、左右方向(図3において紙面表裏方向)に延在する開口部61が形成されている。前壁部51の上端部には、左右方向に延在する断面逆U字状の弾性保持片62が弾性変形可能いわゆる撓み変形可能に形成されている。弾性保持片62は、その先端部が開口部61を通してソレノイド本体43のヨーク44の前端部の上面に当接されている。弾性保持片62は、ベースブラケット12に一体成形によって形成されている。なお、ソレノイド取り付け部50は本明細書でいう「アクチュエータ取り付け部」に相当する。また、弾性保持片62は本明細書でいう「弾性部材」に相当する。
図1に示すように、ベースブラケット12の左側の側壁部17aには、ソレノイド42のプランジャ46のシフトロック部49の下面49bに対して近接するストッパ部64が突片状に突出されている(図2参照)。ストッパ部64は、シフトロック部49の下面49bと平行又は略平行をなす平板状に形成されている。
次に、シフトロック装置40を備えたシフトレバー装置10の動作について説明する。いま、シフトレバー14がPレンジにあり、ディテント機構36によりシフトレバー14がPレンジに保持されているものとする(図1参照)。また、ソレノイド42は通電のオフ状態にあり、プランジャ46が進出位置にある。この状態(「ロック状態」という)では、ディテントロッド32のグルーブドピン34は、プランジャ46のシフトロック部49の上面49aの上方近くに位置している(図3参照)。
ロック状態において、車両の運転に際し、ブレーキ操作しないで、運転者がシフトボタン30(図1参照)を押し込み操作したときには、ディテントロッド32のシフト軸26側への移動にともない、グルーブドピン34がプランジャ46のシフトロック部49の上面49aに当接する(図3中、二点鎖線34参照)。これにより、それ以上のディテントロッド32の移動が規制される。すなわち、ディテント機構36の解除動作が規制される。このため、シフトレバー14をPレンジから他のレンジへのシフト操作(図1中、矢印Y1参照)することができない。
また、グルーブドピン34がプランジャ46のシフトロック部49の上面49aに当接したときには、シフトロック部49が下方へ押しやられる(図5参照)。これにともない、ソレノイド42のソレノイド本体43がベースブラケット12のソレノイド取り付け部50の弾性保持片62の弾性を利用して傾動される。すなわち、ソレノイド本体43が、係止凸部57とヨーク44の段差部44aとの係合部分を支点として図3において右回り方向(図3中、矢印Y2参照)に傾動させられる。このとき、第1ガイド凸部58(詳しくは、円弧状の外周面)によって、ヨーク44の後端部の上面が摺動案内される。
また、シフトロック部49がベースブラケット12のストッパ部64に当接する。これによって、プランジャ46の傾動量が所定量に規制される。また、運転者がシフトボタン30(図1参照)の押し込み操作を解除すると、ディテントロッド32はロッドスプリングの付勢によりシフトノブ28側へ押し戻される。これにともない、ソレノイド42のソレノイド本体43は、ベースブラケット12のソレノイド取り付け部50の弾性保持片62の弾性によって原状位置(図3参照)へ押し戻される。
また、ロック状態において、車両のブレーキ操作に連動してソレノイド42の通電がオンされると、プランジャ46が引き込まれる(図4参照)。これにより、プランジャ46のシフトロック部49がグルーブドピン34の下方近くから前方(図4において左方)へ移動する。続いて、運転者がシフトボタン30(図1参照)を押し込み操作すると、ディテントロッド32のシフト軸26側への移動にともない、グルーブドピン34は、プランジャ46のシフトロック部49に当接することなく下方へ移動する(図4中、二点鎖線34参照)。すなわち、ディテント機構36によるシフトレバー14の保持が解除される。よって、シフトレバー14をPレンジから他のレンジへのシフト操作(図1中、矢印Y1参照)することができる。また、シフトレバー14がPレンジ以外の他のレンジへシフト操作された後、ソレノイド42の通電はオフされる。
また、シフトレバー14がPレンジ以外の他のレンジにある状態において、シフトボタン30(図1参照)の押し込み操作によりディテントロッド32がシフト軸26側へ移動される。この状態で、シフトレバー14がPレンジにシフト操作された後、シフトボタン30の押し込み操作を解除する。すると、ディテントロッド32がロッドスプリング(図示略)によりシフトノブ28側へ移動されるにともない、グルーブドピン34がPレンジに対応したディテント溝(図示略)に係合される。
また、シフトレバー14の他のレンジからPレンジへのシフト操作にともない、シフト軸26側へ移動されたディテントロッド32のグルーブドピン34がソレノイド42のプランジャ46のシフトロック部49の先端面49cに当接する。すると、プランジャ46がプランジャスプリングの付勢に抗して前方へ押しやられる。そして、シフトボタン30の押し込み操作の解除にともない、ディテントロッド32がシフトノブ28側へ移動する。これにともない、グルーブドピン34がプランジャ46のシフトロック部49の先端面49cを摺動しつつ上方へ移動し、先端面49cから離れると同時に、プランジャ46がプランジャスプリングの付勢により進出位置へ押し戻される(図3参照)。
前記したシフトロック装置40によると、ソレノイド42のプランジャ46にディテントロッド32のグルーブドピン34が当接するときには、ソレノイド本体43が弾性保持片62の弾性を利用して傾動される。これにより、ソレノイド本体43に対するプランジャ46のこじれが抑制されることによって、プランジャ46の作動不良を抑制することができる。また、ソレノイド本体43とプランジャ46のシャフト部47との間に径方向のガタを持たせる必要がなくなる。また、弾性保持片62によってソレノイド本体43のガタつきが抑制されることにより、ソレノイド本体43のガタつきによる異音の発生を抑制することができる。
また、弾性保持片62は、ベースブラケット12に一体成形によって形成されている。したがって、ベースブラケット12に別体の弾性保持片を組付ける場合と比べて、部品点数及び組付け工数を低減することができる。
また、ベースブラケット12には、グルーブドピン34の当接によるプランジャ46の傾動量を所定量に規制するストッパ部64が設けられている。したがって、ストッパ部64によって、グルーブドピン34の当接によるプランジャ46の傾動量を所定量に規制することができる。これにより、ソレノイド本体43の過剰な傾動を規制することができる。
また、ディテントロッド32のグルーブドピン34は、プランジャ46に対応する係合部を兼用している。このため、ディテントロッド32に専用の係合部を設定しなくて済む。
[実施形態2]実施形態2を説明する。本実施形態は、実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一の部位については同一符号を付してその説明を省略する。図6はシフトロック装置をロック状態で示す側断面図、図7は同じくアンロック状態で示す側断面図である。
図6に示すように、ソレノイド42は、Pレンジのシフトレバー14の前方側(図6において左側)すなわちPレンジから他のレンジへのシフト方向とは反対側)に配置されている。また、ソレノイド42は、シフトレバー14のシフト方向(前方あるいは後方)から見てシフトレバー14と重複する位置に配置されている。また、本実施形態では、シフトレバー14の軸線(詳しくは、レバー本体22の軸線)とプランジャ46の軸線とは、同一平面内で交差している。また、シフトレバー14のPレンジにおいて、シフトレバー14の軸線とプランジャ46の軸線とが直交又は略直交している。
ソレノイド本体43は、ベースブラケット(図示略)のシフトレバー14の前方側に形成されたソレノイド取り付け部50内に実施形態1と同様に配置されている。プランジャ46のシフトロック部(符号、49Aを付す)は、長四角形板状に形成されている。
シフトレバー14のレバー本体22及びコントロールレバー24の前側部(図6において左側部)には、開口孔22b,24bが形成されている。開口孔22b,24bは、レバー本体22の軸方向に延びる長孔状に形成されている。ディテントロッド32の前側部(図6において左側部)には、前方に開口する角溝状の係合凹部35が形成されている。
ソレノイド42のプランジャ46のシフトロック部49Aは、シフトレバー14の開口孔22b,24b内に挿入されている。プランジャ46の進出位置において、シフトロック部49Aはディテントロッド32の係合凹部35内に係合されている(図6参照)。また、プランジャ46の退避位置(吸引位置)において、シフトロック部49Aは、ディテントロッド32の移動に伴うディテントロッド32の移動軌跡よりも前方に位置される(図7参照)。なお、係合凹部35は本明細書でいう「係合部」に相当する。
本実施形態によると、ロック状態(図1参照)において、車両の運転に際し、ブレーキ操作しないで、運転者がシフトボタン30を押し込み操作したときには、ディテントロッド32のシフト軸26側への移動にともない、係合凹部35の上側の溝壁面35aがプランジャ46のシフトロック部49Aの上面に当接する(図6中、二点鎖線35a参照)。これにより、それ以上のディテントロッド32の移動が規制される。すなわち、ディテント機構36の解除動作が規制される。このため、シフトレバー14をPレンジから他のレンジへのシフト操作することができない。
また、ロック状態(図6参照)において、車両のブレーキ操作に連動してソレノイド42の通電がオンされると、プランジャ46が引き込まれる(図7参照)。これにより、プランジャ46のシフトロック部49Aがディテントロッド32の係合凹部35から前方へ移動する。続いて、運転者がシフトボタン30(図1参照)を押し込み操作すると、ディテントロッド32のシフト軸26側への移動にともない、ディテントロッド32は、プランジャ46のシフトロック部49Aに当接することなく移動する。すなわち、ディテント機構36によるシフトレバー14の保持が解除される。よって、シフトレバー14をPレンジから他のレンジへのシフト操作することができる。
また、シフトレバー14の他のレンジからPレンジへのシフト操作にともない、シフト軸26側へ移動されたディテントロッド32の前側面がソレノイド42のプランジャ46のシフトロック部49Aの先端面に当接する。すると、プランジャ46がプランジャスプリングの付勢に抗して前方へ押しやられる。そして、シフトボタン30の押し込み操作の解除にともない、ディテントロッド32がシフトノブ28側へ移動する。これにともない、ディテントロッド32がプランジャ46のシフトロック部49Aの先端面を摺動しつつ上方へ移動し、シフトロック部49Aに係合凹部35が対応すると同時に、プランジャ46がプランジャスプリングの付勢により進出位置へ押し戻される(図6参照)。
本実施形態によると、ソレノイド42をディテントロッド32の前方に配置することができる。このため、シフトレバー装置10の幅方向(左右方向)の寸法を低減することができる。
また、ソレノイド42のプランジャ46のシフトロック部49Aにディテントロッド32のグルーブドピン34が当接するときには、実施形態1と同様、ソレノイド本体43が弾性保持片62の弾性を利用して傾動される。このとき、プランジャ46の傾動量を所定量に規制するため、本実施形態では、シフトレバー14のレバー本体22の開口孔22bの下端縁を、コントロールレバー24の開口孔24bの下端縁よりも高い位置に設定している。したがって、シフトロック部49Aがレバー本体22の開口孔22bの下端縁に当接することによって、グルーブドピン34の当接によるプランジャ46の傾動量を所定量に規制することができる。これにより、ソレノイド本体43の過剰な傾動を規制することができる。なお、レバー本体22の開口孔22bの下端縁は本明細書でいう「ストッパ部」に相当する。
[他の実施形態]本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、インパネシフト式に限らず、フロアシフト式、コラムシフト式等のシフトレバー装置に適用してもよい。また、アクチュエータとしては、ソレノイド42に限らず、ロータリー式ソレノイド、電動式シリンダ等を用いることができる。また、弾性保持片62に代えて、ベースブラケット12とは別体の弾性部材、例えば、コイルスプリング、板バネ等のスプリング、あるいは、クッションゴム等を設けてもよい。また、実施形態では、ソレノイド42のプランジャ46の先端部に板状のシフトロック部49,49Aを形成したが、プランジャ46の軸状の先端部をそのままシフトロック部として用いてもよい。また、シフトロック部は、プランジャ46に一体的に設けられた部材によって形成してもよい。
10 シフトレバー装置
12 ベースブラケット(支持部材)
14 シフトレバー
30 シフトボタン(ディテント解除ボタン)
32 ディテントロッド
34 グルーブドピン(係合部)
35 係合凹部(係合部)
36 ディテント機構
40 シフトロック装置
42 ソレノイド(アクチュエータ)
43 ソレノイド本体(アクチュエータ本体)
46 プランジャ
50 ソレノイド取り付け部(アクチュエータ取り付け部)
62 弾性保持片(弾性部材)
64 ストッパ部

Claims (3)

  1. Pレンジを含む複数のシフトレンジのうちの1つのシフトレンジを選択するシフトレバーと、前記シフトレバーをPレンジにおいて保持しかつディテント解除ボタンの操作によりその保持を解除するディテントロッドを有するディテント機構と、を備える自動変速機用シフトレバー装置において、
    アクチュエータ本体にプランジャが進退移動可能に設けられたアクチュエータを備えており、
    前記アクチュエータ本体は、前記シフトレバーを支持する支持部材に形成されたアクチュエータ取り付け部に設けられており、
    前記ディテントロッドには、前記プランジャに対応する係合部が設けられており、
    前記シフトレバーのPレンジにおいて進出された前記プランジャに対する前記係合部の当接によって前記ディテントロッドの解除動作が規制され、かつ、前記プランジャの退避によって前記ディテントロッドの解除動作の規制が解除されるシフトロック装置であって、
    前記アクチュエータ取り付け部には、前記アクチュエータ本体が前記プランジャに対する前記係合部の当接により傾動するようにガタを持たせて設けられており、
    前記アクチュエータ取り付け部と前記アクチュエータ本体との間には、前記アクチュエータ本体のガタつきを抑制する弾性部材が設けられている、シフトロック装置。
  2. 請求項1に記載のシフトロック装置であって、
    前記弾性部材は、前記アクチュエータ取り付け部に一体成形によって形成されている、シフトロック装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシフトロック装置であって、
    前記支持部材には、前記係合部の当接による前記プランジャの傾動量を所定量に規制するストッパ部が設けられている、シフトロック装置。
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