JP6877164B2 - 機械式駐車設備 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車を搭載するパレットの車止めが可動式となっている機械式駐車設備に関する。
従来、自動車を搭載するパレットには、格納時などにおいて自動車の移動を阻止するようにタイヤの前後位置に車止めが備えられている。車止めには、例えば、タイヤ載置面から突出するものや、タイヤ載置面を凹ませたものなどがある。
この種の先行技術として、例えば、車載台の所定位置に、軸に枢着して起伏自在となるようにしたホイールストッパを設け、常時、バネ力でホイールストッパを起立させるものがある(例えば、特許文献1参照)。このホイールストッパは、自動車が乗降する所定位置の床に突起を設け、車載台を所定位置に置くことで突起によりバネ力に抗してホイールストッパを伏臥状態とするようにしている。
また、他の先行技術として、パレットのタイヤ載置部に、タイヤが少し沈み込む凹部を設けて車止めの機能を持たせたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開昭60−35850号公報 特開2016−183476号公報
ところで、図7,8に示すように、上記特許文献2のような機械式駐車設備100の場合、例えば、入庫の場合、搬器105(この例では、旋回機構106を有する)によってパレット104が搬出入部103に配置される。一方、パレット104に搭載される自動車Vは、入出庫部101において挟持搬送装置110が自動車Vの下方に挿入され、前後のタイヤTを前後方向から挟持アーム111で挟持することで自動車Vが持ち上げられる。そして、挟持アーム111の先端部に備えられたローラ112を床面上で転動させながら挟持搬送装置110をレール102に沿って搬出入部103のパレット104上まで移動させられる。このとき、挟持アーム111のローラ112は、パレット104の左右位置に設けられたローラレール107上を転動させられる。このようにして、挟持搬送装置110によって、自動車Vのみがパレット104上に搬送され、その後、挟持アーム111を開放することで自動車Vがパレット104に搭載される。
しかし、このような機械式駐車設備100のパレット104に上記特許文献1のようなホイールストッパを設けた場合、ホイールストッパを伏臥状態としたとしても車路面からの突出部分が存在する。そのため、自動車Vをパレット104上に搬送するときに突出部分を乗越えるためには挟持搬送装置110の挟持アーム111によって自動車Vを突出部分の分だけ余分に高く持ち上げる必要がある。
しかも、上記特許文献2のような機械式駐車設備100では、自動車Vの最低地上高によって挟持搬送装置110の高さが制限されるため、挟持アーム111で自動車Vを余分に高く持ち上げるように挟持アーム111の高さを高くすると、搬送可能な自動車Vの最低地上高がその分だけ高くなり、挟持搬送装置110で収容可能な車種が減少する。また、搬出入部103の高さがその分余計に必要となり、機械式駐車設備100の省スペース性が失われる。
なお、上記特許文献2のように車止めを沈み込む凹部とした場合には、挟持アーム111を開閉操作させるときに凹部の部分で騒音が生じる場合がある。
そこで、本発明は、搬出入部においては自動車の載置面を平面状に形成することができ、格納時などにおいては載置面から突出又は陥没する車止め部を有するパレットを備えた機械式駐車設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、自動車を搭載するパレットと、前記パレットを配置する搬出入部と、前記搬出入部に配置された前記パレットに前記自動車を搬送して搭載する搬送装置と、を備え、前記パレットは、前記自動車のタイヤの載置面における所定位置に、前記載置面の開口部から突出又は陥没する配置状態と、前記載置面の前記開口部を平面状とする格納状態と、に変化可能な可動式の車止め装置を有し、前記車止め装置は、前記搬出入部から移動させることで前記配置状態とする設定部を有し、前記搬出入部は、該搬出入部に配置された前記パレットの前記車止め装置を前記配置状態から前記格納状態とする解除部を有している。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「搬送装置」は、パレット上に移動して自動車を搬入又は搬出する装置をいう。また、「所定位置」は、パレットに搭載する自動車のタイヤ移動を阻止できる位置をいう。
この構成によれば、パレットを搬出入部に配置することで解除部によって車止め装置が格納状態となって自動車の載置面を平面状に形成することができるので、搬送装置による搬出入部への自動車の搬出入時に車止め装置が障害にならないようにできる。これにより、搬送装置が自動車の下方に挿入して自動車を持ち上げて搬送する形式の機械式駐車設備の場合には、搬送装置の高さを下げることができ、搬送可能な自動車の最低地上高が低くなって収容可能な車種を増やすことができる。しかも、搬出入部においてパレットを旋回させる場合でも、パレットを持上げまたは旋回させることで車止め装置が突出又は陥没してタイヤの移動を阻止するようにできる。その上、車止め装置を可動式とすることで搬出入部における自動車の乗り入れ有効高さを低くすることもできる。
また、前記車止め装置は、前記自動車のタイヤと当接する車止め部材と、前記車止め部材を前記配置状態と前記格納状態とに状態変化させる作動部と、を有し、前記解除部は、前記パレットを前記搬出入部に配置することで前記作動部を作動させて前記車止め部材を前記格納状態とするよう構成されていてもよい。
このように構成すれば、パレットを搬出入部に配置することで、搬出入部の解除部がパレットの作動部を作動させて車止め部材を配置状態にすることができる。
また、前記車止め装置は、前記車止め部材を支持し、該車止め部材を前記配置状態と前記格納状態とに回動させる駆動軸を有し、前記設定部は、前記車止め部材を前記配置状態にするよう前記駆動軸を回動させる付勢部材を有していてもよい。
このように構成すれば、車止め装置の駆動軸を回動させることで車止め部材を配置状態又は格納状態にすることができ、車止め部材は付勢部材によって常時配置状態に保つようにできる。よって、パレットが搬出入部に配置されていない状態では車止め部材が配置状態となるように付勢部材で保ち、タイヤの移動を適切に阻止することができる。
また、前記解除部は、前記パレットの配置に前記駆動軸を連動させて前記付勢部材の付勢方向と反対方向に回動させて前記車止め部材を前記格納状態とするよう構成されていてもよい。
このように構成すれば、パレットを搬出入部に配置することに連動して、搬出入部の解除部がパレットの作動部で駆動軸を回動させて、車止め部材を格納状態とすることができる。
また、前記付勢部材は、前記車止め部材が突出又は陥没する方向に前記駆動軸を回動させるばね部材で構成されていてもよい。
このように構成すれば、車止め部材を配置状態に突出させる付勢部材を簡単な構成とし、ばね部材の付勢力で車止め部材の配置状態を安定して保つことができる。
また、前記車止め装置は、前記開口部の下方に、該開口部よりも大きい水受け部を更に備え、前記水受け部は、前記車止め装置が前記配置状態のときに水を溜める受水部と、前記車止め装置が前記格納状態のときに前記受水部の水を排出する排水口と、を有していてもよい。
このように構成すれば、車止め装置が配置状態のときにパレットに搭載した自動車から落ちた水が開口部に入っても水受け部の受水部に溜めて、搬出入部において排水するようにできる。
また、前記受水部は、前記車止め装置の下部に備えられ、上方と周壁の一部が開放した前記排水口を有する水受け容器を備え、前記水受け容器は、前記車止め装置が前記配置状態のときの角度で前記受水部に水を溜め、前記車止め装置が前記格納状態のときの角度で前記排水口から前記受水部の水を排出するように構成されていてもよい。
このように構成すれば、車止め装置の下部に備えられた水受け容器により、車止め装置が配置状態の角度のときには開口部から落ちる水を受水部に溜めることができる。一方、車止め装置が格納状態の角度になると、水受け容器の角度が変化して受水部の水を排水口から排出することができる。よって、搬出入部以外ではパレットから水が落ちるのを防ぎ、搬出入部に配置されることで水を下方へ排出するようにできる。
また、前記搬出入部は、前記パレットを搬器で昇降させて配置するエレベータ式駐車装置の前記搬出入部であり、前記解除部は、前記パレットの前記搬器で支持するフレームより外方で、かつ前記パレットの幅寸法の内方に配置されていてもよい。
このように構成すれば、エレベータ式駐車装置の搬器で搬出入部にパレットを配置する構成において、搬器によるパレットの搬送に影響すること無く、搬器による配置に連動して解除部が突出状態の車止め装置を格納状態としてタイヤの載置面の開口部を平面にすることができる。
本発明によれば、搬出入部に配置されたパレットは車止め装置が格納された状態では載置面が平面状となり、搬送装置による自動車の搬出入時に載置面に障害となる部材がなく、スムーズな搬出入が可能となる。しかも、パレットを搬出入部から移動させることで車止め装置が配置状態となるため、パレットに搭載された自動車のタイヤ移動を車止め装置によって適切に阻止することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る機械式駐車設備の搬出入部におけるパレットと挟持搬送装置を示す平面図である。 図2は、図1に示すパレットの車止め装置を示す拡大平面図である。 図3は、図2に示す車止め装置のIII−III断面図である。 図4は、図2に示す車止め装置のIV−IV断面図である。 図5は、図3に示す車止め装置の断面における他の実施形態を示す図面であり、(A)は配置状態の断面図、(B)は格納状態の断面図である。 図6は、図1に示す挟持搬送装置の挟持アームを開くときの軌跡を示す平面図である。 図7は、従来の機械式駐車設備の一例を示す入出庫部と搬出入部の平面図である。 図8は、図7に示す機械式駐車設備の入出庫部と搬出入部の側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、エレベータ式駐車装置2(図7,8と同様)を備えた機械式駐車設備1を例に説明する。搬送装置としては、自動車V(図7,8)のタイヤT(図7,8)を挟持して持ち上げ、その状態で自動車Vのみを搬送する挟持搬送装置10(以下、単に「搬送装置10」ともいう)を例に説明する。また、この実施形態では、車止め装置30の配置状態が、パレット20の載置面22から突出する例を説明する。なお、この明細書及び特許請求の範囲の書類中における前後左右方向の概念は、図1に示す矢印A(図7,8にも示す)の方向から搬出入部3を見た状態における前後左右方向の概念と一致するものとする。
(搬出入部におけるパレットと挟持搬送装置)
図1は、一実施形態に係る機械式駐車設備1の搬出入部3におけるパレット20と挟持搬送装置10を示す平面図である。この図は、搬送装置10によって搬送される自動車Vが無い状態で示している。
搬出入部3には、左右位置の前後方向に、搬送装置10の挟持アーム12の先端部に設けられたローラ13が転動するローラレール4が設けられている。ローラレール4の左右外方には、ローラレール4と同一面でデッキ5が備えられている。パレット20は、搬器(図8参照)によって格納部(図示略)と搬出入部3との間で搬送されて配置される。搬出入部3に配置されるパレット20は、左右位置のローラレール4の間に配置される。ローラレール4には、パレット20の裏面側に設けられたガイド部21をガイドするガイドローラ6が設けられている。ガイドローラ6は、水平方向に配置された支持軸6aに支持され、鉛直方向に回動自在となっている。パレット20は、ガイド部21がガイドローラ6に案内されて下降することで定位置に配置される。搬出入部3には、パレット20を下方から支持する支持フレーム(図示略)が設けられており、パレット20の上面がローラレール4、デッキ5と略同一面となるように支持される。パレット20の上面には、左右位置に自動車VのタイヤTの載置面22が形成されている。
一方、搬送装置10は、前後位置に装置本体11が備えられている。装置本体11は、自動車Vのタイヤ間距離(ホイールベース)に応じて前後方向の距離調整が可能となっている。また、装置本体11の下面には、搬出入部3に配置されたパレット20上を移動するための車輪(図示略)が設けられている。搬送装置10は、この車輪で前後方向に自走し、パレット20の上面を移動することができる。また、各装置本体11の左右位置には、それぞれ挟持アーム12が備えられている。挟持アーム12の先端には、それぞれローラ13が備えられている。各挟持アーム12を閉じてタイヤT(図7)を持ち上げた状態で、挟持アーム12のローラ13は、ローラレール4上を転動してパレット20の所定位置まで移動するようになっている。この搬送装置10により、搬出入部3に配置されたパレット20に自動車Vのみが搬送されて搭載される。図示する状態は、搬送装置10がパレット20の前後方向の中央部に停止した状態を示している。
そして、上記パレット20の載置面22には、パレット20に搭載する種々の自動車VのタイヤTが移動することを適切に阻止できる所定位置に車止め装置30が備えられている。この例の車止め装置30は、パレット20の左右に形成された載置面22の前後における対角位置の2箇所に1個ずつ設けられている。車止め装置30は、載置面22の開口部23から突出する配置状態と、載置面22の開口部23を平面とする格納状態と、に変化可能な可動式となっている。
(車止め装置の構成)
図2は、上記パレット20の車止め装置30を示す拡大平面図である。図3は、図2に示す車止め装置30のIII−III断面図であり、図4は、図2に示す車止め装置30のIV−IV断面図である。この実施形態の車止め装置30は、載置面22から突出する。
図2に示すように、車止め装置30は、自動車VのタイヤT(図8)が当接する車止め部材31と、この車止め部材31を配置状態と格納状態とに状態変化させる作動部32と、車止め部材31を配置状態と格納状態とに回動させる駆動軸33と、車止め部材31を突出させて配置状態とする設定部34と、を有している。
パレット20の下面には、フレーム材24の位置から開口部23の左右位置に向けてブラケット25が設けられており、このブラケット25に軸受26が設けられている。駆動軸33は、これらの軸受26に回転可能に支持されている。駆動軸33には前後に延びる揺動フレーム35が設けられており、図示する位置の車止め装置30では、揺動フレーム35の一端部(パレット中心方向)に車止め部材31が設けられ、揺動フレーム35の他端部(パレット端部方向)に設定部34が設けられている。また、駆動軸33は、パレット20の左右方向端部(この図では下方)に向けて延在しており、その端部に上記作動部32が設けられている。
一方、搬出入部3には、パレット20を定位置に配置することに連動して、車止め装置30の作動部32を作動させて車止め部材31を配置状態から格納状態とする解除部40が備えられている。解除部40の詳細は後述する。
図3に示すように、上記設定部34は、車止め部材31を載置面22から突出させた配置状態とするように駆動軸33を回動させる付勢部材36を有している。車止め部材31は、付勢部材36により、揺動フレーム35の当接部35aが開口部23の端部に当接した状態で配置状態が保たれている。この実施形態では、付勢部材36としてばね部材36が用いられている。ばね部材36には、圧縮ばねが用いられている。ばね部材36は、パレット20の下面に設けられた円錐台36aと、駆動軸33から車止め部材31と反対方向に突出する位置に設けられたばね座37の円錐台36aと、の間に設けられている。ばね部材36を円錐台36aの間に設けることで、ばね座37が駆動軸33を中心に揺動してばね部材36が湾曲したとしても(図3の状態)、ばね部材36は円錐台36aに当接することはなく、ばね座37をパレット20の下面から離れる方向に付勢することができる。
また、車止め部材31は、ばね部材36によって常に配置状態となるように付勢されているので、車止め部材31を配置状態とするために他の動力源を必要としない。よって、構成を簡略化することができる。
このように構成すれば、車止め部材31を、駆動軸33を中心に揺動させて配置状態にする付勢部材36を簡単な構成にすることができる。しかも、車止め部材31は、ばね部材36によって常時配置状態を保つことが安定してできる。よって、パレット20が搬出入部3に配置されていない状態では、車止め部材31を配置状態としてタイヤTの移動を適切に阻止することができる。
この実施形態では、ばね部材36を圧縮ばねとしているが、車止め部材31が突出するように前方から引っ張る引張ばね、車止め部材31が突出するように駆動軸33を回動させるねじりばね、車止め部材31が突出するようにばね座37の部分に設けられる重錘、などを用いることもできる。なお、車止め部材31を陥没させる構成の場合、ばね部材36などによって車止め部材31が下方に揺動するように付勢すればよい。また、車止め部材31は、タイヤTが載置される位置に設けることができる。
また、上記車止め部材31は、載置面22から突出させた配置状態でタイヤ当接面31aにタイヤTが当接して押す力が作用したとしても、突出した状態を保つような位置関係に駆動軸33が配置されている。これにより、タイヤTが車止め部材31をばね部材36の力より大きい力で押したとしても、車止め部材31は機械的な構造によって突出した配置状態を保つことができる。
図4に示すように、上記作動部32は、駆動軸33の軸心に対して車止め部材31と反対方向に延びるアーム部材38と、そのアーム部材38の端部に設けられた円柱部材39とを有している。円柱部材39は、パレット20を搬出入部3に配置することで、以下に説明する解除部40の当接部材41によって上方に揺動させられて、駆動軸33を介して車止め部材31を格納状態に揺動させる。
図2に示すように、上記搬出入部3に備えられた解除部40は、パレット20が所定位置に配置されることで車止め部材31の作動部32に設けられた円柱部材39が当接する位置に設けられた当接部材41を有している。当接部材41は、固定側であるローラレール4からパレット20の下方に向けて突出するように設けられている。この当接部材41の上面には、作動部32の円柱部材39が当接する部分に樹脂座42が設けられており(図4)、当接時の音と衝撃を和らげている。
この実施形態ではエレベータ式駐車装置2の搬器によってパレット20が搬出入部3に配置される構成であるため、作動部32の円柱部材39と解除部40の当接部材41は、パレット20を搬器で支持するフレーム材24より外方で、かつパレット20の幅寸法の内方に配置されている。これにより、エレベータ式駐車装置2の搬器で搬出入部3にパレット20を配置する動作に影響すること無く、パレット20の配置に連動して解除部40が駆動軸33を介して突出状態の車止め部材31を格納状態として、載置面22の開口部23を車止め部材31で塞いで平面状にすることができる。
このように、配置状態と格納状態とに変化可能な可動式の車止め装置30における車止め部材31は、パレット20を所定位置に配置する着床動作に連動して、搬出入部3に備えられた解除部40の当接部材41が作動部32の円柱部材39を上方に押し上げる。これにより、駆動軸33をばね部材36の付勢方向と反対方向に回動させて、配置状態の車止め部材31を格納状態となるように揺動させる。この格納状態では、車止め部材31によって開口部23が載置面22の上面とほぼ面一の平面状に塞がれた状態となる。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「平面状」は、載置面22とほぼ面一の平面状の他、例えば、挟持アーム12のローラ13がスムーズに移動できる僅かな段差を有する平面状を含む。
したがって、搬送装置10の挟持アーム12に設けられたローラ13が開口部23の部分を通過するような場合でも、開口部23が車止め部材31で平面状に塞がれた状態であるためスムーズに通過させることができ、騒音も抑えることができる。よって、挟持搬送装置10による搬出入部3への自動車Vの搬出入時に、車止め装置30が障害にならないようにできる。
しかも、搬送装置10が自動車Vの下方に挿入して自動車Vを持ち上げて搬送する形式の機械式駐車設備1の場合でも、車止めのために挟持アーム12を大きくする必要もなく、搬送装置10の高さを抑えて、搬送可能な自動車Vの最低地上高を低く抑え、搬送可能な車種を多くすることができる。その上、搬出入部3における自動車Vの乗り入れ有効高さを低くすることもできる。
そして、この車止め装置30によれば、パレット20を搬出入部3の所定位置から移動させることで、載置面22から車止め部材31が突出されて配置状態となり、昇降動作中及び棚格納時には車止め装置30によって自動車Vの移動を抑止した状態にできる。
また、パレット20を搬出入部3において旋回させる構成の場合でも、パレット20を持ち上げることで車止め部材31が突出してタイヤTの移動を阻止する配置状態となるので、旋回時の遠心力で自動車Vが移動しようとしても適切に阻止することができる。しかも、パレット20側に動力を設けず、旋回時にパレット20を上昇させれば車止め部材31が突出して配置状態となり、旋回後にパレット20を下降させて所定位置に配置すれば車止め部材31が格納されて格納状態となるように連動して動作させることができ、動力を要することなく状態変化させることができる。
なお、車止め装置30の車止め部材31を配置状態から格納状態として開口部23を塞いで載置面22を平面状にすることは、少なくとも、搬出入部3において挟持搬送装置10で自動車Vをパレット20に搬出入しているときのみでよい。
(水受け部を備えた車止め装置の構成)
図5は、図3に示す車止め装置30の断面における他の実施形態を示す図面であり、(A)は配置状態の断面図、(B)は格納状態の断面図である。なお、これらの図では、車止め部材31、揺動フレーム35、駆動軸33、ばね座37以外の構成の記載を省略している。
図5(A)に示すように、上記車止め装置30に水受け部50を更に備えさせることができる。水受け部50は、載置面22に設けられた開口部23の下方に、この開口部23よりも大きい水受け容器51を有している。水受け容器51は、上方が開放し、周壁52の一部(図の左端)が開放した排水口54となった容器であり、排水口54以外の部分が受水部53となっている。水受け容器51は、車止め部材31の下方のばね座37に固定されている。水受け容器51は、揺動フレーム35の下部に固定することもできる。この水受け容器51は、車止め装置30が配置状態のときの角度(図5(A))で水を受けて受水部53に溜め、車止め装置30が格納状態のときの角度(図5(B))で排水口54から受水部53に溜めた水を排出するようになっている。
このような水受け部50を設けることで、パレット20に搭載した自動車Vから落ちた水が開口部23から落ちたとしても、上面が開放した水受け容器51の受水部53に溜めて下方に落ちないようにできる。
したがって、パレット20を格納している時など、車止め装置30が配置状態の角度のときには、パレット20に搭載された自動車Vからパレット20上に落ちた水(雪なども含む)が開口部23から下方に落ちたとしても、水受け容器51によって受けて、下方のパレット20に搭載された自動車Vに水が落ちないようにできる。
そして、図5(B)に示すように、パレット20が、搬出入部3に配置されて車止め装置30が格納状態の角度になることで、水受け容器51の排水口54が下向きとなり、受水部53に溜めた水が排水口54から排出される。よって、搬出入部3以外ではパレット20から水が落ちるのを防ぎ、搬出入部3に配置されることで水受け容器51に溜めた水を排出するようにできる。
(車止め装置の作用)
図6は、図1に示す挟持搬送装置10の挟持アーム12を開くときの軌跡を示す平面図である。上記車止め装置30は、パレット20に搭載可能な最大の自動車VにおけるタイヤTの前後の所定位置に備えられている。一方、パレット20に搭載される自動車Vのタイヤ間距離(ホイールベース)は種々混在するため、自動車Vをパレット20の所定位置に搬送し、搬送装置10の挟持アーム12を開くときに、先端のローラ13が車止め装置30の部分を通過する場合がある(図示する二点鎖線)。このときは、自動車Vをパレット20に降ろした後、挟持アーム12を装置本体11の側部に沿わせるように開くときであり、挟持アーム12の重量のみで車止め装置30の上部を通過することになる。このときの車止め装置30は、車止め部材31が格納状態で載置面22が平面状となっているため、ローラ13をスムーズに通過させることができ、衝撃音も抑えることができる。
(変形例)
上記した実施形態では、エレベータ式駐車装置2を備えた機械式駐車設備1を例に説明したが、パレット20を搬出入部3に配置し、搬送装置10で自動車Vのみをパレット20上に搬送して搭載する駐車装置であれば適用でき、駐車装置は上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記車止め装置30は、パレット20の左右に形成された載置面22の前後における対角位置の2箇所に1個ずつ設けられているが、載置面22の前後の4箇所にそれぞれ設けることもできる。
また、上記した実施形態は一例を示しており、車止め部材31の揺動角度を他の構造で規制することなども可能であり、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の構成を変更してもよく、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
また、搬送装置10は、上記した実施形態で例示したもの以外でも、例えば自動車Vの前後方向や左右方向外側から支持して搬送するものにも適用でき、本発明は、搬送の際、搬送装置10の下面や挟持アーム12先端に備えた車輪やローラ13に相当する走行手段が車止め装置30の上を通過するものに好適である。
1 機械式駐車設備
3 搬出入部
4 ローラレール
10 挟持搬送装置(搬送装置)
11 装置本体
12 挟持アーム
13 ローラ
20 パレット
22 載置面
23 開口部
24 フレーム材
30 車止め装置
31 車止め部材
32 作動部
33 駆動軸
34 設定部
35 揺動フレーム
36 ばね部材(付勢部材)
36a 円錐台
37 ばね座
38 アーム部材
39 円柱部材
40 解除部
41 当接部材
50 水受け部
51 水受け容器
53 受水部
54 排水口
V 自動車

Claims (7)

  1. 自動車を搭載するパレットと、
    前記パレットを配置する搬出入部と、
    前記搬出入部に配置された前記パレットに前記自動車を搬送して搭載する搬送装置と、
    を備え、
    前記パレットは、前記自動車のタイヤの載置面における所定位置に、前記載置面の開口部から突出又は陥没する配置状態と、前記載置面の前記開口部を平面状とする格納状態と、に変化可能な可動式の車止め装置を有し、
    前記車止め装置は、前記搬出入部から移動させることで前記配置状態とする設定部を有し、
    前記搬出入部は、該搬出入部に配置された前記パレットの前記車止め装置を前記配置状態から前記格納状態とする解除部を有しており、
    前記車止め装置は、前記開口部の下方に、該開口部よりも大きい水受け部を更に備え、
    前記水受け部は、前記車止め装置が前記配置状態のときに水を溜める受水部と、前記車止め装置が前記格納状態のときに前記受水部の水を排出する排水口と、を有している、
    ことを特徴とする機械式駐車設備。
  2. 前記車止め装置は、前記自動車のタイヤと当接する車止め部材と、前記車止め部材を前記配置状態と前記格納状態とに状態変化させる作動部と、を有し、
    前記解除部は、前記パレットを前記搬出入部に配置することで前記作動部を作動させて前記車止め部材を前記格納状態とするよう構成されている、
    請求項1に記載の機械式駐車設備。
  3. 前記車止め装置は、前記車止め部材を支持し、該車止め部材を前記配置状態と前記格納状態とに回動させる駆動軸を有し、
    前記設定部は、前記車止め部材を前記配置状態にするよう前記駆動軸を回動させる付勢部材を有している、
    請求項2に記載の機械式駐車設備。
  4. 前記解除部は、前記パレットの配置に前記駆動軸を連動させて前記付勢部材の付勢方向と反対方向に回動させて前記車止め部材を前記格納状態とするよう構成されている、
    請求項3に記載の機械式駐車設備。
  5. 前記付勢部材は、前記車止め部材が突出又は陥没する方向に前記駆動軸を回動させるばね部材で構成されている、
    請求項3又は4に記載の機械式駐車設備。
  6. 前記受水部は、前記車止め装置の下部に備えられ、上方と周壁の一部が開放した前記排水口を有する水受け容器を備え、
    前記水受け容器は、前記車止め装置が前記配置状態のときの角度で前記受水部に水を溜め、前記車止め装置が前記格納状態のときの角度で前記排水口から前記受水部の水を排出するように構成されている、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の機械式駐車設備。
  7. 前記搬出入部は、前記パレットを搬器で昇降させて配置するエレベータ式駐車装置の前記搬出入部であり、
    前記解除部は、前記パレットの前記搬器で支持するフレームより外方で、かつ前記パレットの幅寸法の内方に配置されている、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の機械式駐車設備。
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