JP6875820B2 - リチウムイオン二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、外装材としてラミネートフィルムを使用したリチウムイオン二次電池に関する。
近年、携帯機器、ハイブリット自動車、電気自動車、家庭用蓄電用途にリチウムイオン二次電池の研究開発が盛んに行われている。これらの分野に用いられるリチウムイオン二次電池は、安全性の高さ、長期サイクル安定性、高容量などが求められている。
リチウムイオン二次電池は、正極と負極とセパレータとを重ね合わせた積層体に電解液を含浸させたものを外装材に封入した構成となっている。
ここで、外装材としては、金属缶とラミネートフィルムの二種類に大別されるが、コスト的な観点から、ラミネートフィルムが使用されている。より具体的には、例えば、九十九折状に折り畳まれたセパレータの間に、電極である正極及び負極を交互に挿入して、正極と負極とが交互に積層された積層体を、ラミネートフィルム内に真空パックしたリチウムイオン二次電池が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−503055号公報
しかし、ラミネートフィルムにより構成された外装材は、金属缶に比し、機械的強度が劣るため、電池の製造工程においてクラックが発生し易くなるという問題があった。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、電池の製造工程において、外装材におけるクラックの発生を抑制することができるリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のリチウムイオン二次電池は、九十九折状に折り畳まれたセパレータの間に、電極である正極及び負極を交互に挿入し、セパレータを挟んで、正極及び負極が交互に積層された積層体と、電解液とが外装材に封入されたリチウムイオン二次電池であって、外装材が、金属箔の片面に熱融着性樹脂層を有するラミネートフィルムであり、外装材には、積層体を収納する電池部と、電池部に連結された袋部が形成されるとともに、袋部が、電極のリード端子が外装材から突出する側とは反対側に配置され、平面視において、電極の全体がセパレータにより覆われ、セパレータの折り返し端部の方向において、セパレータの長さをL、電極の長さをLとした場合に、正極及び負極のいずれにおいても、1.03L≦L≦1.08Lの関係が成立することを特徴とする。
本発明によれば、電池の製造工程において、外装材に設けられた電池部の袋部側の角部におけるクラックの発生を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るリチウムイオン二次電池を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るリチウムイオン二次電池における積層体を説明するための斜視図である。 本発明の実施形態に係るリチウムイオン二次電池における外装材を説明するための断面図である。 本発明の実施形態に係るリチウムイオン二次電池における電極とセパレータの位置関係を説明するための平面図である。
以下、本発明のリチウムイオン二次電池について、図面を用いて具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において、適宜変更して適用することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るリチウムイオン二次電池を示す平面図であり、図2は、本発明の実施形態に係るリチウムイオン二次電池における積層体を説明するための斜視図である。また、図3は、本発明の実施形態に係るリチウムイオン二次電池における外装材を説明するための断面図である。
図1〜3に示すように、本発明のリチウムイオン二次電池1は、九十九状に折り返されたセパレータ6の間に正極4と負極5(以下、正極4と負極5をまとめて「電極4,5」という場合がある。)が挿入された積層体(電極積層体)2と、積層体2が封入される外装材3とを備えている。
この正極4及び負極5には各々、リチウムイオンの挿入及び脱離が可能な活物質を含む活物質層が形成されており、リチウムイオンの挿入及び脱離により、リチウムイオン二次電池1の充電及び放電が行われる。
<積層体>
本発明のリチウムイオン二次電池1においては、図3に示すように、外装材3の内部に、正極4と負極5とセパレータ6とを積層してなる積層体2が収容され、図1に示すように、正極のリード端子7及び負極のリード端子8は、外装材3より外部に向けて突出している。
なお、リード端子7,8は、金属などの導電体からなり、正極4及び負極5を外部と電気的に接続するためのものである。
また、積層体2においては、正極4と負極5とがセパレータ6を挟んで交互に配置されるように積層され、さらにリチウムイオンを移動させるための非水電解質が添加されている。
<正極>
本発明のリチウムイオン二次電池1に用いる正極4は、短冊状の正極集電体と、正極集電体の短辺の中央付近から延設されたリード端子7と、正極集電体の両面に担持された正極活物質含有層とを備えている。
正極活物質としては、特に限定されず、金属酸化物やリチウム遷移金属複合酸化物などが使用でき、これらの中から、正極活物質との組み合わせを考慮して適宜選択すればよい。また、複数の正極活物質を組み合わせて用いてもよい。
本発明に用いられる正極活物質の表面は、導電性向上、あるいは安定性向上の観点から、炭素材料、金属酸化物、あるいは高分子等で覆われていてもよい。
また、正極活物質含有層の性能を向上させるために、導電助材を含有してもよい。導電助材としては、特に限定されないが、炭素材料が好ましい。例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、気相成長炭素繊維、カーボンナノチューブ、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、およびファーネスブラックなどが挙げられる。これら炭素材料は、1種類でもよいし、2種類以上用いてもよい。
また、本発明において、正極4に含まれる導電助材の量は、正極活物質100質量部に対して、好ましくは1質量部以上30質量部以下、より好ましくは2質量部以上15質量部以下である。上記範囲であれば、正極4の導電性が確保される。また、後述のバインダーとの接着性が維持され、正極集電体との接着性を十分に得ることができる。
また、本発明の正極4には、正極活物質を正極集電体に結着させるためのバインダーを使用してよい。バインダーとしては、特に限定されないが、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、スチレン−ブタジエンゴム、ポリイミドおよびそれらの誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
また、正極4の作製を容易にするとの観点から、バインダーは非水溶媒または水に溶解または分散されていることが好ましい。非水溶媒は、特に限定されないが、例えば、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、およびテトラヒドロフランなどを挙げることができる。また、これらに分散剤、増粘剤を加えてもよい。
本発明の正極4に含まれるバインダーの量は、正極活物質100質量部に対して、好ましくは1質量部以上30質量部以下、より好ましくは2質量部以上15質量部以下である。上記範囲であれば、正極活物質と導電助材との接着性が維持され、正極集電体との接着性を十分に得ることができる。
本発明の非水電解質二次電池における好ましい正極4は、正極活物質、導電助材、およびバインダーからなる正極活物質含有層を正極集電体上に形成することにより作製される。
なお、正極4の作製を容易にするとの観点から、正極活物質、導電助材、およびバインダーの混合物を溶媒に溶解したスラリーを作製し、このスラリーを正極集電体上に塗工した後に、溶媒を除去することにより、正極4を作製することが好ましい。この際、スラリーの作製は、従来公知の条件、方法を使用すればよい。また、塗工、溶媒除去についても従来公知の条件、方法を使用すればよい。
本発明の正極4に用いる正極集電体は、アルミニウムおよびその合金であることが好ましい。このアルミニウムは、正極反応雰囲気下で安定であることから、特に限定されないが、JIS規格1030,1050,1085,1N90,1N99等に代表される高純度アルミニウムであることが好ましい。
正極集電体の厚みは、特に限定されないが、10μm以上100μm以下であることが好ましい。この範囲内であれば、電池作製時の取扱い性、コスト、得られる電池特性の点でバランスが取り易い。なお、正極集電体は、アルミニウム以外の金属(銅、SUS、ニッケル、チタン、およびそれらの合金)の表面に正極4の電位で反応しない金属を被覆したものも用いることもできる。
また、本発明において、正極活物質層の厚みは、特に限定されないが、10μm以上200μm以下であることが好ましい。この範囲内であれば、所望の電池容量と出力密度を有する電池を得ることができる。
また、本発明において、正極活物質層の密度は、1.0g/cm以上4.0g/cm以下であることが好ましい。この範囲内であれば、正極活物質と導電助材の接触を確保しつつ、非水電解質が正極4内に浸透することができるため、リチウム伝導性も確保できる。また、正極活物質と導電助材との接触を十分に確保し、かつ非水電解質が正極4内に浸透しやすくなるとの観点から、正極活物質層の密度は、1.5g/cm以上3.5g/cm以下がさらに好ましく、2.0g/cm以上3.0g/cm以下が特に好ましい。
また、正極4の密度は、所望の厚みまで電極を圧縮することによって制御することができる。圧縮方法は、特に限定されないが、例えば、ロールプレス、油圧プレス等を用いることができる。正極活物質層の密度は、正極活物質層の厚みおよび質量から算出することができる。
<負極>
本発明のリチウムイオン二次電池1に用いる負極5は、短冊状の負極集電体と、負極集電体の短辺の中央付近から延設されたリード端子8と、負極集電体の両面に担持された負極活物質含有層とを備えている。
負極活物質としては、リチウムイオンの挿入/脱離が可能であれば特に限定されず、炭素系活物質、金属酸化物、リチウム金属酸化物などが使用でき、これらの中から、正極活物質との組み合わせを考慮して適宜選択すればよい。また、複数の負極活物質を組み合わせて用いてもよい。
また、負極活物質含有層の性能を向上させるために、導電助材を含有してもよい。導電助材としては、特に限定されないが、金属材料、炭素材料が好ましい。金属材料の場合は、銅、およびニッケルなどが挙げられ、炭素材料の場合は、天然黒鉛、人造黒鉛、気相成長炭素繊維、カーボンナノチューブ、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、およびファーネスブラックなどが挙げられる。なお、これら導電助材は、1種類でもよいし、2種類以上用いてもよい。
また、本発明において、負極5に含まれる導電助材の量は、負極活物質100質量部に対して、好ましくは1質量部以上30質量部以下、より好ましくは2質量部以上15質量部以下である。上記範囲であれば、負極5の導電性が確保される。また、後述のバインダーとの接着性が維持され、負極集電体との接着性が十分に得られる。
また、本発明の負極5には、負極活物質を負極集電体に結着させるため、上述のバインダーを使用してもよい。
また、負極5の作製を容易にするとの観点から、上述の非水溶媒または水に溶解または分散されていることが好ましい。
また、本発明においては、負極5に含まれるバインダーの量は、負極活物質100質量部に対して、好ましくは1質量部以上30質量部以下、より好ましくは2質量部以上15質量部以下である。上記範囲であれば、負極活物質と導電助材との接着性が維持され、負極集電体との接着性を十分に得ることができる。
本発明のリチウムイオン二次電池1においては、負極活物質、導電助材、およびバインダーからなる負極活物質含有層を負極集電体上に形成することにより負極5が作製される。
なお、負極5の作製を容易にするとの観点から、負極活物質、導電助材、およびバインダーの混合物を溶媒に溶解したスラリーを作製し、このスラリーを負極集電体上に塗工した後に、溶媒を除去することにより、負極5を作製することが好ましい。この際、スラリーの作製は、従来公知の条件、方法を使用すればよい。また、塗工、溶媒除去についても従来公知の条件、方法を使用すればよい。
本発明の負極5に用いることのできる負極集電体は、銅、SUS、ニッケル、チタン、アルミニウム、ステンレス、およびそれらの合金により形成されたものが好ましい。
また、負極集電体の厚みは、特に限定されないが、10μm以上100μm以下であることが好ましい。この範囲内であれば、電池作製時の取扱い性、コスト、得られる電池特性の点でバランスが取りやすくなる。なお、負極集電体は、金属材料(銅、SUS、ニッケル、チタン、およびそれらの合金)の表面に負極の電位で反応しない金属を被覆したものも用いることもできる。
また、本発明において、負極活物質層の厚みは、特に限定されないが、10μm以上200μm以下であることが好ましい。この範囲内であれば、所望の電池容量と出力密度を有する電池を得ることができる。
また、本発明において、負極活物質層の密度は、1.0g/cm以上3.0g/cm以下であることが好ましい。この範囲内であれば、電子伝導性が確保し易いのに加えて、非水電解質が負極内に浸透でき、リチウムイオン伝導性や非水電解質の添加剤が負極全体に行き渡るためガス発生の抑制効果が期待できる。また、負極活物質と導電助材との接触を十分に確保し、かつ非水電解質が負極5内に浸透しやすくなるとの観点から、負極5の密度は、1.3g/cm以上2.7g/cm以下がさらに好ましく、1.5g/cm以上2.5g/cm以下が特に好ましい。
また、負極活物質層の密度は、所望の厚みまで電極を圧縮することによって制御することができる。圧縮方法は、特に限定されないが、例えば、ロールプレス、油圧プレス等を用いておこなうことができる。負極活物質層の密度は、負極活物質層の厚みおよび質量から算出することができる。
また、正極4および負極5は、集電体の片面または両面に同じ活物質層を形成してもよく、集電体の片面に正極活物質層、一方の面に負極活物質層を形成させた形態、すなわちバイポーラ電極であってもよい。
<セパレータ>
本発明のリチウムイオン二次電池1に用いるセパレータ6は、図2に示すように、九十九折状に折り畳まれており、二重になっているセパレータ6の間に、シート状の正極4及び負極5が交互に挿入され、正極4及び負極5がセパレータ6を挟んで交互に積層されている。
このセパレータ6としては、絶縁性かつ後述の非水電解質を含むことができるものであれば、特に限定されず、例えば、ナイロン、セルロース、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリアクリロニトリル、ポリイミド、ポリアミド、ポリエチレンテレフタラート、及びそれらを2種類以上複合した織布、不織布、微多孔膜などが挙げられる。
なお、サイクル特性の安定性が優れているとの観点から、ナイロン、セルロース、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリポロピレン、ポリブテン、ポリアクリロニトリル、ポリイミド、ポリアミド、ポリエチレンテレフタラート、及びそれらを2種類以上複合した不織布であることが好ましい。
また、セパレータ6には、各種可塑剤、酸化防止剤、難燃剤が含まれてもよいし、金属酸化物等が被覆されていてもよい。
セパレータ6の厚みは、特に限定されないが、10μm以上100μm以下であることが好ましい。この範囲内であれば、正極4と負極5とが短絡することを防ぎつつ、電池における抵抗の上昇を抑えることができる。なお、経済性、及び取り扱い性の観点から、15μm以上50μm以下であることがより好ましい。
また、セパレータ6の空隙率は、30%以上90%以下であることが好ましい。30%未満であると、リチウムイオンの拡散性が低下するためサイクル特性が著しく低下する場合があり、一方、90%より高い場合は、電極の凹凸がセパレータを貫通しショートする場合があるためである。なお、リチウムイオンの拡散性の確保、およびショート防止のバランスの観点から、35%以上85%以下がより好ましく、40%以上80%以下が特に好ましい。
また、ショート防止の観点から、図4に示すように、平面視において、セパレータ6の外周部は、正極4、及び負極5の外周部よりも外側に位置しており、正極4、及び負極5がセパレータ6からはみ出さないように、セパレータ6は、正極4、及び負極5の全体を覆うように配置されている。
また、図4に示すように、平面視において、電極4,5の全体がセパレータ6により覆われており、電極4,5とセパレータ6は、電極4,5の中心Cとセパレータ6の中心Cが一致する(即ち、中心C,Cが重なる)ように配置されている。
また、図4に示すように、電極4,5とセパレータ6は、セパレータ6の折り返し端部10の方向Xにおいて、セパレータ6の折り返し端部10と電極4,5の端部11、及びセパレータ6の端部16と電極4,5の端部17が略平行となるように配置されている。また、同様に、セパレータ6の折り曲げ方向(折り返し端部10の方向Xと直交する方向)Yにおいて、セパレータ6の端部12と電極4,5の端部13、及びセパレータ6の端部14と電極4,5の端部15が略平行となるように配置されている。
また、図4に示すように、電極4,5とセパレータ6は、セパレータ6の折り返し端部10の方向Xにおいて、セパレータ6の端部12と電極4,5の端部13との距離D、及びセパレータ6の端部14と電極4,5の端部15との距離Dが等しくなる(即ち、D=Dとなる)ように配置されている。また、同様に、電極4,5とセパレータ6は、セパレータ6の折り曲げ方向Yにおいて、セパレータ6の端部16と電極4,5の端部17との距離D、及びセパレータ6の折り返し端部10と電極4,5の端部11との距離Dが等しくなる(即ち、D=Dとなる)ように配置されている。
<非水電解質>
本発明のリチウムイオン二次電池1における非水電解質は、正極4と負極5との間のイオン伝達を媒介する機能を有する。
非水電解質は、非水溶媒に溶質を溶解させた非水電解液や、非水溶媒に溶質を溶解させた電解液を高分子に含浸させたゲル電解質が好適に用いられる。
非水溶媒としては、環状非プロトン性溶媒及び鎖状の非プロトン性溶媒の少なくとも一方を含むことが好ましい。
環状非プロトン性溶媒としては、環状カーボネート、環状エステル、環状スルホン及び環状エーテルが好適に用いられる。
鎖状非プロトン性溶媒としては、鎖状カーボネート、鎖状カルボン酸エステル、鎖状エーテル、またはアセトニトリルなどの一般的に非水電解質の溶媒として用いられる溶媒を用いても良い。
環状または鎖状非プロトン性溶媒の具体例として、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、γ−ブチルラクトン、1,2−ジメトキシエタン、スルホラン、ジオキソランまたはプロピオン酸メチルが挙げられる。
これらの溶媒は1種類で用いてもよいし、2種類以上混合してもよい。なお、溶質の溶解性および金属イオン伝導性が良好であるとの観点から、2種類以上混合した溶媒を用いることが好ましい。
2種類以上混合する場合、高温時の安定性が高く、かつ低温時のリチウム伝導性が高いとの観点から、鎖状カーボネートと環状カーボネートとの混合が好ましい。
具体的には、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、またはメチルプロピルカーボネートなどの鎖状カーボネートのうち1種類以上、およびエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、またはγ−ブチルラクトンなどの環状カーボネートのうち1種類以上を混合することが好ましく、例えば、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、またはジエチルカーボネートのうち1種類以上と、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、またはブチレンカーボネートのうち1種類以上との混合が挙げられる。
鎖状カーボネートと環状カーボネートとの混合溶媒の場合、鎖状カーボネートの割合が5体積%〜95体積%であることが好ましい。この範囲内であれば、非水溶媒の粘度が適度な範囲に収まるため所望の電池特性、特に、レート特性が得られる。
鎖状カーボネートと環状カーボネートとの混合溶媒を使用する場合は、粘度および溶質量のバランスが良好であるとの観点から、鎖状カーボネートの割合が10体積%〜90体積%が好ましく、上述のバランスが特に良好であるとの観点から、20体積%〜80体積%がさらに好ましい。
溶質としては、リチウムとハロゲンとを含む化合物であれば好適に用いられ、LiClO、LiBF、LiPF、LiAsF、LiCFSO、LiBOB(Lithium Bis (Oxalato) Borate)、またはLiN(SOCFを用いることが好ましい。
溶質の濃度は、0.5mol/L以上2.0mol/L以下であることが好ましい。0.5mol/L以下であればリチウムイオン伝導性が良好である。一方で2.0mol/L以下であれば、溶質の溶解性が良好である。
非水電解質の量は、特に限定されないが、電池容量1Ahあたり、0.1mL以上であることが好ましい。この量であれば、電極反応に伴う金属イオン、具体的にはリチウムイオンの伝導を確保でき、所望の電池性能が発現する。
<外装材>
本発明のリチウムイオン二次電池1における外装材3は、電池外部からの水分の侵入を防ぐとともに、電池内部からの非水電解質の漏洩を防ぐ機能を有する。
この外装材3は、図3に示すように、その内部に、積層体2が収容される電池部40と、連通部41を介して電池部40と連通された袋部42とを備えている。この袋部42は、電極反応により発生したガスを貯蔵し、電池性能の低下を防止するためのものである。
外装材3の材料としては、熱融着により封止することができ、外部からの水分の侵入を防ぎ、更に内部から非水電解質が漏洩することを防ぐことができるラミネートフィルムを用いる。
ラミネートフィルムとしては、金属箔の片面に熱融着性樹脂層を設けた複合フィルムを用いる。具体的には、ヒートシール用の熱融着性樹脂層に蒸着またはスパッタリングなどにより金属箔を設けた複合フィルムが挙げられる。
複合フィルムの熱融着性樹脂層としては、ヒートシール温度範囲および非水電解質の遮断性が良好であるとの観点から、ポリエチレンまたはポリプロピレンが好適に用いられる。
複合フィルムの金属箔としては、水分遮断性が良好で、かつ重量およびコストのバランスに優れるとの観点から、アルミニウムが好適に用いられる。アルミニウムの厚みとしては5〜100μmが好ましく、10〜50μmがより好ましい。アルミニウムの厚みが厚くなるほど複合フィルムの機械的強度が向上し、クラックが発生しにくくなる。一方で、電池の重量は増してしまうため、クラック抑制と電池重量のバランスを考えて適宜選択する。
ラミネートフィルムで外装材3を作製する方法としては、2枚のラミネートフィルムを貼り合せる方法や、1枚のラミネートフィルムを2つに折り曲げる方法が挙げられる。
金属箔と熱融着性樹脂との密着性を向上させるため、両者の間に接着層を設けてもよく、金属箔の酸化防止のため、熱融着性樹脂層を設ける側とは反対側の面に、保護層を設けてもよい。
電池部40には、電極、セパレータおよび非水電解質からなる積層体2を封入される。なお、電池部40は、外装材3に絞り加工を施ことにより形成されることが好ましい。
連通部41及び袋部42は、電池から発生したガスを通過および貯蔵する機能を有する。電池からガスが発生した場合は、連通部41を経由して袋部42に貯蔵される。
なお、連通部41及び袋部42は、絞り加工は施さず、封止位置を調整することにより形成することが好ましい。
そして、図1に示すように、外装材3においては、正極4及び負極5のリード端子7,8の突出側とは反対側の方向(即ち、リード端子7,8が突出する辺43に対向する辺44側)に袋部42が設けられている。
<リチウムイオン二次電池>
本発明のリチウムイオン二次電池1の作製する際には、まず、図2に示す積層体2を作製する。より具体的には、まず、セパレータ6の一方の面に正極4を配置した後、セパレータ6を折り返すことにより正極4を被覆する。次に、正極4に重ねられたセパレータ6上に負極5を配置してセパレータ6を折り返すことにより負極5を被覆する。このようにセパレータ6を九十九折状に折り畳みながら、二重になっているセパレータ6の間に、シート状の正極4及び負極5を交互に挿入し、セパレータ6を挟んで、正極4及び負極5を交互に積層することにより、図2に示す積層体2を作製する。
なお、この際、図2に示すように、セパレータ6の折り返し端部10の方向Xと、電極4,5の長手方向とが同一の方向となるように、正極4及び負極5を交互に挿入する。
また、正極4及び負極5のリード端子7,8は、図2に示すように、セパレータ6の端部14から外部に向けて突出しており、リード端子7,8の突出方向を同じ方向としている。
また、正極4のリード端子7を1つの束ねた状態で、正極用タブに接合するとともに、負極5のリード端子8を1つに束ねた状態で、負極用タブに接合する。
次に、ラミネートフィルムからなる外装材3に設けられた電池部40に、作製した積層体2を収容するとともに、電解液(非水電解質)を注液して添加し、積層体2と非水電解質とを電池部40に収容して封止することにより、図1に示すリチウムイオン二次電池1が作製される。
より具体的には、まず、外装材3となる2枚のアルミラミネートフィルムを準備し、プレスにより電池部40を形成し、電池部40に積層体2を配置する。次に、非水電解質注液用のスペースを残した外装材3の外周部、ならびに連通部41及び袋部42となる空間の辺をヒートシールする。この際、未シール部分から非水電解質を電池部40に注入し、減圧しながら未シール部分のヒートシールを行う。
なお、ヒートシールを行う際の、積層体2と電池部40との隙間の大きさは特に制限されないが、例えば、図3に示すように、外装材3における電池部40と袋部42の配列方向A(即ち、図4に示すセパレータの折り返し端部の方向X)における積層体2と電池部40との隙間Eを3mmに設定するとともに、上記配列方向と直交する方向Bおける積層体2と電池部40との隙間Eを1.5mmに設定することができる。
また、本発明においては、予め非水電解質を積層体2に含浸させた状態で外装材3の内部に収容してもよい。
また、リチウムイオン二次電池1を製造する際に、所定の充電状態、及び温度において、所定時間、静置するエージング工程を含んでもよい。このエージング工程により、電池内の不純物が分解され、ガスが発生する。
エージング工程は、例えば、25〜70℃の温度で、10〜300時間、静置する工程(「加熱エージング」とも言う。)や25〜70℃の温度で1〜10サイクルの充放電を行う工程(「初期充放電」とも言う。)が含まれていてもよい。
エージング工程においては、これらの加熱エージングおよび初期充放電を少なくとも1回実施することが好ましい。
ここで、本発明のリチウムイオン二次電池1においては、図2、図4に示すように、平面視において、セパレータ6の折り返し端部の方向(即ち、セパレータ6の折り曲げ方向Yに直交する方向)Xにおいて、セパレータ6の長さをL、電極(即ち、正極4,負極5)の長さをLとした場合に、正極4及び負極5のいずれにおいても、1.03L≦L≦1.08Lの関係が成立する点に特徴がある。
そして、このよう構成により、ラミネートフィルムからなる外装材3を備えるリチウムイオン二次電池1を製造する際に、外装材3に設けられた電池部40の袋部42側の角部50(図3を参照)において、電極4,5と角部50との接触に起因するクラックの発生を抑制することが可能になる。
また、上述のごとく、外装材3の袋部42が、電極4,5のリード端子7,8が外装材3から突出する側とは反対側に配置される。
従って、リチウムイオン二次電池1を製造する際に、角部50におけるクラックの発生を抑制することができる。
また、本発明のリチウムイオン二次電池1においては、図3に示すように、外装材3における電池部40と袋部42の配列方向Aにおいて、積層体2の袋部42側の端部18と、電池部40の袋部42側の端部45との距離Dが2mm以下であることが好ましい。この場合、電池部40に積層体2を配置してヒートシールを行い、袋部42を作製する際に、積層体2と袋部42との間の隙間を確保することができるため、積層体2に接触してラミネートフィルムをヒートシールしてしまうという不都合を回避することができる。その結果、角部50において、クラックの発生をより一層抑制することができる。
また、リチウムイオン二次電池1の厚みは5mm以上が好ましい。なお、リチウムイオン二次電池1を薄くすることにより、電池部40と、袋部42を形成するシール部との段差が小さくなり、結果として、クラックが発生しにくくなると推測されるが、本発明においては、リチウムイオン二次電池1の厚みが5mm以上であっても、十分にクラックの発生を抑制できる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、これらの実施例を本発明の趣旨に基づいて変形、変更することが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
(実施例1)
(正極)
正極に用いる正極活物質として、スピネル型のマンガン酸リチウム(Li1.1Al0.1Mn1.8)ならびにコバルト酸リチウム(LiCoO)を用いた。
そして、スピネル型のマンガン酸リチウム(Li1.1Al0.1Mn1.8)、コバルト酸リチウム(LiCoO)、導電助材(アセチレンブラック)、及びバインダー(PVdF)を、それぞれ固形分濃度で84質量部、4質量部、6質量部、および6質量部となるように混合してスラリーを作製した。なお、バインダーは、固形分濃度5質量%のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液に調整したものを使用し、後述の塗工をし易いように、さらにNMPを加えて粘度を調整した。
次に、このスラリーをアルミニウム箔(20μm)に塗工した後に、120℃のオーブンで乾燥させた。アルミ箔の両面に対して実施した後、圧延処理を行い、長さ(セパレータの折り返し端部の方向の長さ)Lが120mm、幅が95mmのサイズに打ち抜いた。更に、170℃で12時間、減圧乾燥することにより、正極を作製した。
(負極)
負極活物質として、スピネル型のチタン酸リチウム(Li4/3Ti5/3)を用いた。この負極活物質、導電助材(アセチレンブラック)、及びバインダー(PVdF)を、それぞれ固形分濃度で100質量部、5質量部、および5質量部となるように混合してスラリーを作製した。なお、バインダーは固形分濃度5質量%のNMP溶液に調製したものを使用し、後述の塗工をしやすいように、さらにNMPを加えて粘度調整した。
次に、このスラリーをアルミニウム箔(20μm)に塗工した後に、120℃のオーブンで乾燥させた。これをアルミ箔の両面に対して実施した後、圧延処理を行い、長さ(セパレータの折り返し端部の方向の長さ)Lが122mm、幅が96mmのサイズに打ち抜いた。更に、170℃で12時間減圧乾燥することによって負極を作製した。
(セパレータ)
厚さが25μmのセルロース系不職布を用意し、折り返し端部の長さが126mmとなるようにカットし、150℃で12時間、減圧乾燥した。
(リチウムイオン二次電池の作製)
折り返し端部の長さが126mmのセパレータを九十九折にしながら正極を21枚、負極を22枚交互に挿入した。この際、平面視において、正極および負極の中心と、セパレータの中心が揃うように配置し、最外層がセパレータとなるようにした。次に、正極、負極に、それぞれアルミニウムタブを振動溶着させて電極積層体を得た。
次に、外装材となる二枚のアルミラミネートフィルムを準備し、プレスにより電池部を形成した後、電池部に上記電極積層体を配置した。次に、ラミネートフィルムにおいて、非水電解質注液用のスペース以外の外周部、および電池部に連なる連結部および袋部の辺を、180℃×7秒でヒートシールした。そして、未シール箇所から非水電解質(エチレンカーボネート/プロピレンカーボネート/エチルメチルカーボネート=15/15/70vol%、LiPF…1mol/L)を注入後、減圧しながら未シール箇所を180℃×7秒でヒートシールして電池を得た。
次に、得られた電池について、0.2C相当の電流値で電池電圧が終止電圧2.7Vに到達するまで定電流充電を行った後、定電圧充電に切り替え、0.02C相当の電流値まで低下した時点で充電を停止した。次に、1.0C相当の電流値で定電流放電を行い、電池電圧が2.0Vに達した時点で放電を停止した。これを2サイクル繰り返した後、再度、電池電圧が終止電圧2.7V(SOC100%)に到達するまで充電を行った。そして、充電後の電池セルを60℃の環境下で7日間、放置し、エージング工程が完了したリチウムイオン二次電池を得た。
(実施例2)
使用するセパレータの長さLを128mmに変更したこと以外は、上述の実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
(実施例3)
使用するセパレータの長さLを130mmに変更したこと以外は、上述の実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
(比較例2)
使用するセパレータの長さLを124mmに変更したこと以外は、上述の実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
(比較例2)
使用するセパレータの長さLを123mmに変更したこと以外は、上述の実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
(比較例3)
使用するセパレータの長さLを132mmに変更し、上述の実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製しようとしたが、外装材のヒートシールを行う際に、セパレータがラミネートフィルムの間に挟まってしまい、シール不良が多発し、正常なリチウムイオン二次電池を得ることができなかった。
(クラックの確認)
実施例1〜3、及び比較例1〜2で得られたリチウムイオン二次電池の外装材に設けられた電池部の袋部側の角部において、マイクロスコープを使用して、初期のクラックの有無を確認した。なお、確認は、実施例1〜3、及び比較例1〜2の各々において、100セルで実施し、全てのセルでクラックが無いものを○、1セルでもクラックがある場合は×とした。
次に、実施例1〜3、及び比較例1〜2で得られたリチウムイオン二次電池の各々に対して、温度範囲が−20℃〜50℃、保持時間が30分、サイクル数が200回の条件でヒートサイクル試験を実施した。そして、試験後、再び、マイクロスコープを使用して、ヒートサイクル試験後の角部におけるクラックの有無を確認した。なお、確認は、実施例1〜3、及び比較例1〜2の各々において、100セルで実施し、全てのセルでクラックが無いものを○、1セルでもクラックがある場合は×とした。
Figure 0006875820
表1に示すように、セパレータの長さLと電極の長さLとの間に、1.03L≦L≦1.08の関係が成立する実施例1〜3においては、比較例1〜2とは異なり、初期、及びヒートサイクル試験後のいずれにおいても、角部においてクラックが全く発生していないことが分かる。
以上に説明したように、本発明は、リチウムイオン二次電池に、特に、有用である。
1 リチウムイオン二次電池
2 積層体
3 外装材
4 正極(電極)
5 負極(電極)
6 セパレータ
7 正極のリード端子
8 負極のリード端子
10 セパレータの折り返し端部
11 電極の端部
18 積層体の袋部側の端部
40 電池部
41 連通部
42 袋部
45 袋部の積層体側の端部
50 電池部の袋部側の角部
電極の中心
セパレータの中心
D5 積層体の袋部側の端部と袋部の積層体側の端部との距離
セパレータの折り返し端部の方向におけるセパレータの長さ
セパレータの折り返し端部の方向における電極の長さ
X セパレータの折り返し端部の方向

Claims (3)

  1. 九十九折状に折り畳まれたセパレータの間に、電極である正極及び負極を交互に挿入し、該セパレータを挟んで、該正極及び該負極が交互に積層された積層体と、電解液とが外装材に封入されたリチウムイオン二次電池であって、
    前記外装材が、金属箔の片面に熱融着性樹脂層を有するラミネートフィルムであり、
    前記外装材には、前記積層体を収納する電池部と、該電池部に連結された袋部が形成されるとともに、前記袋部が、前記電極のリード端子が前記外装材から突出する側とは反対側に配置され、
    平面視において、前記電極の全体が前記セパレータにより覆われ、
    前記電極と前記セパレータは、前記セパレータの折り返し端部の方向において、前記セパレータの折り返し端部である第1の端部と前記電極の第1の端部、及び前記セパレータの第1の端部に対向する前記セパレータの第2の端部と前記電極の第1の端部に対向する前記電極の第2の端部が略平行となるように配置されるとともに、前記セパレータの折り返し端部の方向と直交する方向において、前記セパレータの第3の端部と前記電極の第3の端部、及び前記セパレータの第3の端部に対向する前記セパレータの第4の端部と前記電極の第3の端部に対向する前記電極の第4の端部が略平行となるように配置され、
    前記セパレータの折り返し端部の方向において、該セパレータの長さをL、前記電極の長さをLとした場合に、前記正極及び前記負極のいずれにおいても、1.03L≦L≦1.08Lの関係が成立し、
    前記電極と前記セパレータは、前記セパレータの折り返し端部の方向において、前記セパレータの第3の端部と前記電極の第3の端部との距離D と前記セパレータの第4の端部と前記電極の第4の端部との距離D とが等しくなるように配置されるとともに、前記セパレータの折り返し端部の方向と直交する方向において、前記セパレータの第2の端部と前記電極の第2の端部との距離D と前記セパレータの折り返し端部である第1の端部と前記電極の第1の端部との距離D とが等しくなるように配置され、
    前記外装材における前記電池部と前記袋部の配列方向において、前記積層体の該袋部側の端部と、該電池部の該袋部側の端部との距離が2mm以下であることを特徴とするリチウムイオン二次電池。
  2. 平面視において、前記電極の中心と前記セパレータの中心が一致することを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
  3. 厚みが5mm以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリチウムイオン二次電池。
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