JP6875629B2 - カップ部付き衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、カップ部付き衣類に関する。
従来のカップ部付き衣類として、例えば特許文献1に記載のカップ部付き衣類がある。この従来のカップ部付き衣類では、左右のカップ部の裏面下部及び脇側部にかけて、端縁始末不要のヘムパワーネットからなる伸縮性のサポート布が配置されている。サポート布の寸法は、カップ部の寸法よりも小さくなっており、カップ部の端縁に沿う部分のみがカップ部に縫着され、残余の部分はカップ部から遊離した状態でカップ部の裏面側に略面状に浮いた状態となっている。これにより、この従来のカップ部付き衣類では、着用者のバストをボリュームアップさせる造形機能が奏されるようになっている。
特開平7−97701号公報
着用者のバストは、年齢を問わず、衣類の非着用状態において自重により下方側及び両脇側に垂れる傾向がある。この傾向は、加齢が進むと共に更に進行し、特に両脇側への垂れ(バストの脇流れ)が大きく生じてくることがある。若い年齢層では、デザイン性の観点でカップ部の上辺の位置が低めのカップ部付き衣類が好まれるが、このようなカップ部付き衣類を熟年者が着用すると、バストの脇流れが生じてしまったり、カップ部とバスト上部との間に大きな隙間が形成されてしまったりすることが考えられる。
従来、このような現象に対応可能なカップ部付き衣類は、バストを大面積のカップ部で覆うフルカップ型のカップ部付き衣類、若しくは造形機能を有しないノンワイヤ型のカップ部付き衣類に限られていた。しかしながら、近年では、美意識の高い熟年者が多くなり、加齢が進んだとしても若々しいバストシルエット及びブラジャーデザインが望まれるようになってきている。したがって、良好なバストアップ機能を奏すると共に、バストの脇流れ及びバスト上部とカップ部との間の隙間の形成を防止できるカップ部付き衣類の登場が望まれている。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、良好なバストアップ機能を奏すると共に、バストの脇流れ及びバスト上部とカップ部との間の隙間の形成を防止できるカップ部付き衣類を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るカップ部付き衣類は、左右一対のカップ部と、カップ部を支持する土台部と、土台部から延びるバック部と、カップ部とバック部とを連結するストラップ部と、カップ部の表側でカップ部とストラップ部とを連結する表側連結部材と、を備え、カップ部は、バストトップ位置を通る上下接ぎラインによって互いに結合された上カップ及び下カップを有し、表側連結部材の下縁部は、上下接ぎラインの位置でカップ部に結合され、表側連結部材は、カップ部との結合部分を除いてカップ部に対して遊離している。
このカップ部付き衣類では、カップ部の表側でカップ部とストラップ部とを連結する表側連結部材が設けられている。表側連結部材の下縁部は、上カップ及び下カップを結合している上下接ぎラインの位置でカップ部に結合されている。これにより、着用時にストラップ部からの引っ張り力が表側連結部材を介してカップ部に伝わり、着用者のバストが上方に引き上げられる。したがって、バストの体積がバスト上部に移動し、バストの脇流れ及びバスト上部とカップ部との間の隙間の形成を防止できる。また、このカップ部付き衣類では、カップ部との結合部分を除いて表側連結部材がカップ部に対して遊離している。したがって、ストラップ部の引っ張り力が表側連結部材を介してダイレクトにカップ部に伝わり、良好なバストアップ機能が奏される。
また、表側連結部材は、ストラップ部よりも幅広となっており、下縁部に向かうにつれて幅が徐々に拡大するようにテーパ状をなしていてもよい。これにより、ストラップ部からの引っ張り力を幅広の表側連結部材によってカップ部に効率的に伝達させることができる。したがって、バストアップ効果を更に高めることができる。
また、表側連結部材の下縁部は、上下接ぎラインにおいてバストトップ位置よりも脇側の位置からカップ部の脇側にかけてカップ部に結合されていてもよい。このような構成により、ストラップ部の引っ張り力によってカップ部の脇側がしっかりと引き上げられる。このため、着用者のバストを脇側から前中心側に集める効果が高められ、バストの脇流れを一層効果的に抑制できる。
また、表側連結部材の下縁部は、上下接ぎラインにおいてバストトップ位置よりも前中心側の位置からカップ部の脇側にかけてカップ部に結合されていてもよい。この場合、ストラップ部からの引っ張り力を表側連結部材によってカップ部に広範に伝達させることができる。したがって、特にボリュームのあるバストに対してバストアップ効果を更に高めることができる。また、着用時のバストの安定感も高められる。
また、表側連結部材の脇側の縁部の下側部分は、カップ部の脇縁部のうち、上カップによって構成される部分に結合されていてもよい。これにより、ストラップ部の引っ張り力によってカップ部の脇側が一層しっかりと引き上げられる。このため、着用者のバストを脇側から前中心側に集める効果が更に高められ、バストの脇流れを一層効果的に抑制できる。また、ストラップ部から表側連結部材を介してカップ部に伝達する引っ張り力を安定させることができる。
また、カップ部の裏側でカップ部とストラップ部とを連結する裏側連結部材を更に備え、下カップは、上下接ぎラインと交差する左右接ぎラインによって互いに結合された少なくとも2分割以上の分割部材によって構成され、裏側連結部材は、左右接ぎラインの下縁側の少なくとも一部と、カップ部の下縁部脇側の少なくとも一部とに結合され、カップ部との結合部分を除いてカップ部に対して遊離していてもよい。
このカップ部付き衣類では、カップ部の裏側でカップ部とストラップ部とを連結する裏側連結部材が設けられている。裏側連結部材は、下カップの分割部材を結合している左右接ぎラインの下縁側及びカップ部の下縁部脇側の少なくとも一部に結合されている。これにより、着用時にストラップ部からの引っ張り力が裏側連結部材を介してカップ部に伝わり、着用者のバストが上方に引き上げられる。このとき、着用者のバストの脇側部分が裏側連結部材によって押され、バストの体積がカップ部の前中心側に集められる。また、裏側連結部材が左右接ぎラインよりも脇側に偏在することで、バストがカップ部の前中心側で押さえ付けられることがなく、丸みを持った形状となる。したがって、引っ張り力によってバストの体積がバスト上部に効果的に集まり、バストの脇流れ及びバスト上部とカップ部との間の隙間の形成を一層確実に防止できる。また、カップ部の下縁部がバストのバージスラインにフィットし、カップ部付き衣類の着用感が高められる。
また、下カップは、バストトップ位置を通る左右接ぎラインによって2分割された脇側カップと前中心側カップとによって構成されていてもよい。この場合、カップ部の下縁部がバストのバージスラインに一層フィットさせることが可能となる。
また、左右接ぎラインの下端は、カップ部の最下点よりも脇側に位置していてもよい。これにより、裏側連結部材がカップ部の脇側に一層偏在することとなり、裏側連結部材によるバスト寄せ効果が高められる。また、カップ部の前中心側には裏側連結部材が配置されないことで、カップ部の前中心側に集まるバストの形状に一層丸みを持たせることが可能となり、バストの造形機能が高められる。
本発明によれば、良好なバストアップ機能を奏すると共に、バストの脇流れ及びバスト上部とカップ部との間の隙間の形成を防止できるカップ部付き衣類を提供する。
カップ部付き衣類の一実施形態を示す正面図である。 図1に示したカップ部付き衣類の背面図である。 カップ部周りを正面側から見た要部拡大図である。 カップ部周りを裏面側から見た要部拡大図である。 表側連結部材の変形例を示す要部拡大図である。 裏側連結部材の変形例を示す要部拡大図である。 裏側連結部材の別の変形例を示す要部拡大図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一側面に係るカップ部付き衣類の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、便宜上、カップ部付き衣類の着用状態を想定して「上」「下」等の用語を使用する。
図1は、カップ部付き衣類の一実施形態を示す正面図である。また、図2は、その背面図である。同図に示すように、カップ部付き衣類1は、例えば女性用のブラジャーとして構成されている。このカップ部付き衣類1は、左右一対のカップ部2と、カップ部2の下縁側を支持する土台部3と、土台部3の両脇からそれぞれ延びて背面側に至るバック部4と、カップ部2とバック部4とをつなぐストラップ部5とによって構成されている。
カップ部2は、着用者のバストの形状に対応させた椀形状となっている。左右のカップ部2,2は、土台部3を介して前中心側で互いに縫着され、左右一体となっている。カップ部2の裏側(肌側)には、例えばコットン等の肌触りや吸湿性に優れる素材からなる肌側布が縫着等によって取り付けられていてもよい。
カップ部2の上縁部2aは、例えばバストの上部に沿うように略中央部分で上向きに湾曲している。また、カップ部2の脇縁部2bは、腕の動きを阻害することが無いように中心側に向かって緩やかに湾曲しており、カップ部2の下縁部2cは、バストのバージスラインに合うように下向きに湾曲している。
カップ部2は、カップ部2の上側を構成する上カップ6と、カップ部2の下側を構成する下カップ7とを有している。上カップ6と下カップ7とは、バストトップ位置(カップ部2において最も前方に突出した位置)Pを通るようにカップ部2の左右方向に延びる上下接ぎラインL1によって互いに結合されている。
上カップ6及び下カップ7は、例えば不織布や発泡ポリウレタンといった厚み方向に弾力性を有し、かつ一定の保形性及び非(難)伸縮性を有する素材によって形成されている。上カップ6は、カップ部付き衣類1のサイズにもよるが、例えば10mm〜50mm程度の幅を有し、下カップ7の上辺に沿って左右方向に帯状に延在している。
本実施形態では、下カップ7は、脇側カップ(分割部材)8と、前中心側カップ(分割部材)9とによって構成されている。脇側カップ8と前中心側カップ9とは、バストトップ位置Pにおいて上下接ぎラインL1と交差する左右接ぎラインL2によって互いに結合されている。本実施形態では、左右接ぎラインL2の下端は、カップ部2の最下点Xよりも僅かに脇側に位置している。
土台部3は、伸縮性もしくは非(難)伸縮性を有する織布や編布等の素材によって形成されている。土台部3の上縁部3aは、カップ部2の下縁部2cに沿う湾曲形状を有している。カップ部2と土台部3との間には、テープ部材などに内包された状態でワイヤが設けられている。ワイヤは、カップ部2の下縁部2cに沿って円弧状に延びている。
バック部4は、土台部3の両端からそれぞれ延びている。バック部4は、例えば伸縮性の繊維素材からなり、バック部4における先端側には、ホック10が設けられている。このホック10により、左右のバック部4,4が互いに係脱自在となっている。
ストラップ部5は、例えば伸縮性のテープ素材によって形成されている。ストラップ部5は、カップ部2における上縁部2aの脇側端部と、バック部4の上縁部分とを繋ぐように左右一対に設けられている。ストラップ部5の中間部分には、長さ調節具11が取付けられており、着用者がストラップ部5の長さを適宜調節できるようになっている。ストラップ部5の端部5aは、上縁部2aよりも僅かに下方の位置でカップ部2の裏側に重なり、後述する裏側連結部材13と共にカップ部2の上縁脇側に連結されている(図2参照)。
続いて、上述したカップ部2周りの構成について更に詳細に説明する。
図3は、カップ部周りを正面側から見た要部拡大図である。また、図4は、カップ部周りを裏面側から見た要部拡大図である。図3及び図4に示すように、カップ部付き衣類1では、カップ部2とストラップ部5との連結にあたって、表側連結部材12と、裏側連結部材13とを備えている。
表側連結部材12は、カップ部2の表側でカップ部2とストラップ部5とを連結する部材である。表側連結部材12は、例えばマーギセットなどの非(難)伸縮性の素材、若しくはパワーネットなどの伸長回復性を有する素材によって形成されている。表側連結部材12は、図3に示すように、ストラップ部5よりも幅広となっており、上縁部12a側から下縁部12b側に向かうにつれて幅が徐々に拡大するようにテーパ状をなしている。
表側連結部材12の上縁部12aは、ストラップ部5の幅と同程度の幅で直線状をなしている。表側連結部材12の下縁部12bは、上下接ぎラインL1の脇側に沿う緩やかな湾曲形状をなしている。表側連結部材12の脇側の縁部12cの上方側は、カップ部2の脇縁部2bの湾曲形状に応じた湾曲形状をなし、下方側は、カップ部2の下縁部2cの脇側に沿う緩やかな湾曲形状をなしている。また、表側連結部材12の前中心側の縁部12dは、ストラップ部5の延長線方向よりも僅かに前中心側に傾くような略直線状をなしている。なお、表側連結部材12の前中心側の縁部12dの傾きは、これに限られず、ストラップ部5の延長線方向と一致していてもよく、ストラップ部5の延長線方向よりも脇側に傾いていてもよい。
かかる表側連結部材12は、下側部分が上カップ6の脇側と重なり、かつ縁部12cがカップ部2の脇縁部2b及び下縁部2cの脇側と揃った状態でカップ部2の表側に重ねられている。表側連結部材12の上縁部12aは、カップ部2の上縁部2aよりも上方に位置し、ストラップ部5における端部5a側の中間部5bに縫着されている。表側連結部材12の下縁部12bは、上カップ6と下カップ7とを結合する上下接ぎラインL1の位置に揃えられている。当該下縁部12bは、バストトップ位置Pよりも脇側の位置からカップ部2の脇側で下縁部2cに交差する位置にかけて、上カップ6と下カップ7との境界でカップ部2に縫着されている。
また、表側連結部材12の縁部12cの上方側は、カップ部2の脇縁部2bに縫着され、下方側は、カップ部2の下縁部2cの脇側に縫着されている。一方、表側連結部材12の縁部12dは、カップ部2に対して非縫着となっている。表側連結部材12のうち、カップ部2の表側に重なる部分は、カップ部2との縫着部分を除いてカップ部2に対して遊離した状態となっている。また、表側連結部材12のうち、ストラップ部5の端部5aの表側に重なる部分は、中間部5bとの縫着部分を除いてストラップ部5に対して遊離した状態となっている。
裏側連結部材13は、カップ部2の裏側(肌側)でカップ部2とストラップ部5とを連結する部材である。裏側連結部材13は、表側連結部材12と同様に、例えばマーギセットなどの非(難)伸縮性の素材、若しくはパワーネットなどの伸長回復性を有する素材によって形成されている。裏側連結部材13も、図4に示すように、全体としてストラップ部5よりも幅広となっており、上縁部13a側から下縁部13b側に向かうにつれて幅が徐々に拡大するようにテーパ状をなしている。
裏側連結部材13の上縁部13aは、カップ部2の上縁部2aの脇側に沿う湾曲形状をなしている。裏側連結部材13の下縁部13bは、カップ部2の下縁部13bのうち、脇側カップ8によって構成される部分に沿う湾曲形状をなしている。裏側連結部材13の脇側の縁部13cは、カップ部2の脇縁部2bに沿う湾曲形状を有している。また、裏側連結部材13の前中心側の縁部13dの上方側は、ストラップ部5の端部5a付近と左右接ぎラインL2とを結ぶ直線状となっており、左右接ぎラインL2との交点よりも下方側は、左右接ぎラインL2に沿う直線状となっている。
かかる裏側連結部材13は、下縁部13bがカップ部2の下縁部2cに揃い、かつ縁部13cがカップ部2の脇縁部2bと揃った状態でカップ部2の裏側に重ねられている。裏側連結部材13の上縁部13aは、ストラップ部5の端部5aの表側若しくは裏側に重ねられ、端部5aと共にカップ部2の上縁部2aの脇側部分に縫着されている。裏側連結部材13の下縁部13bは、カップ部2の下縁部2cのうち、脇側カップ8によって構成される部分に縫着されている。
裏側連結部材13の縁部13cは、カップ部2の脇縁部2bに縫着されている。また、裏側連結部材13の縁部13dは、左右接ぎラインL2との交点よりも下方側が脇側カップ8と前中心側カップ9との境界でカップ部2に縫着されている一方、左右接ぎラインL2との交点よりも上方側は、カップ部2に対して非縫着となっている。裏側連結部材13のうち、カップ部2の裏側に重なる部分は、カップ部2との縫着部分を除いてカップ部2に対して遊離した状態となっている。
以上説明したように、このカップ部付き衣類1では、カップ部2の表側でカップ部2とストラップ部5とを連結する表側連結部材12が設けられている。表側連結部材12の下縁部12bは、上カップ6及び下カップ7を結合している上下接ぎラインL1の位置でカップ部2に結合されている。これにより、着用時にストラップ部5からの引っ張り力が表側連結部材12を介してカップ部2に伝わり、着用者のバストが上方に引き上げられる。
したがって、バストの体積がバスト上部に移動し、バストの脇流れ及びバスト上部とカップ部2との間の隙間の形成を防止できる。また、このカップ部付き衣類1では、カップ部2との結合部分を除いて表側連結部材12がカップ部2に対して遊離している。したがって、ストラップ部5の引っ張り力が表側連結部材12を介してダイレクトにカップ部2に伝わり、良好なバストアップ機能が奏される。
また、カップ部付き衣類1では、カップ部2の裏側でカップ部2とストラップ部5とを連結する裏側連結部材13が設けられている。裏側連結部材13は、下カップ7における脇側カップ8及び前中心側カップ9を結合している左右接ぎラインL2の下縁側及びカップ部2の下縁脇側の少なくとも一部に結合されている。これにより、着用時にストラップ部5からの引っ張り力が裏側連結部材13を介してカップ部に伝わり、着用者のバストが上方に引き上げられる。
このとき、着用者のバストの脇側部分が裏側連結部材13によって押され、バストの体積がカップ部2の前中心側に集められる。また、裏側連結部材13が左右接ぎラインL2よりも脇側に偏在することで、バストがカップ部2の前中心側で押さえ付けられることがなく、丸みを持った形状となる。丸い形状で前中心側に集められたバストがカップ部2によって上方に引き上げられることにより、バストの体積がバスト上部に効果的に移動し、バストの脇流れ及びバスト上部とカップ部2との間の隙間の形成を一層確実に防止できる。また、裏側連結部材13の縁部13dの下方側が脇側カップ8及び前中心側カップ9の境界で結合されていることにより、カップ部2の下縁部2cがバストのバージスラインにフィットし、カップ部付き衣類1の着用感が高められる。
また、本実施形態では、表側連結部材12がストラップ部5よりも幅広となっており、下縁部12b側に向かうにつれて幅が徐々に拡大するようにテーパ状をなしている。これにより、ストラップ部5からの引っ張り力を幅広の表側連結部材12によってカップ部2に効率的に伝達させることができる。したがって、バストアップ効果を更に高めることができる。
また、本実施形態では、表側連結部材12の下縁部12bが、上下接ぎラインL1においてバストトップ位置Pよりも脇側の位置からカップ部2の脇側にかけてカップ部2に結合されている。このような構成により、ストラップ部5の引っ張り力によってカップ部の脇縁部2b側がしっかりと引き上げられる。このため、着用者のバストを脇側から前中心側に集める効果が高められ、バストの脇流れを一層効果的に抑制できる。
また、本実施形態では、表側連結部材12の脇側の縁部12cの下側部分は、上カップ6の脇縁部に結合されている。これにより、ストラップ部5の引っ張り力によってカップ部の脇縁部2b側が一層しっかりと引き上げられる。このため、着用者のバストを脇側から前中心側に集める効果が更に高められ、バストの脇流れを一層効果的に抑制できる。また、ストラップ部5から表側連結部材12を介してカップ部2に伝達する引っ張り力を安定させることができる。
また、本実施形態では、左右接ぎラインL2の下端がカップ部2の最下点Xよりも脇側に位置している。これにより、裏側連結部材13がカップ部の脇側に偏在することとなり、裏側連結部材13によるバスト寄せ効果が高められる。また、カップ部2の前中心側には裏側連結部材13が配置されないことで、カップ部2の前中心側に集まるバストの形状に一層丸みを持たせることが可能となり、バストの造形機能が高められる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば表側連結部材12について、図5に示すように、表側連結部材12の下縁部12bは、上下接ぎラインL1においてバストトップ位置Pよりも前中心側の位置からカップ部2の脇側にかけてカップ部2に結合されていてもよい。この場合、ストラップ部5からの引っ張り力を表側連結部材12によってカップ部2に広範に伝達させることができる。したがって、特にボリュームのあるバストに対してバストアップ効果を更に高めることができる。また、着用時のバストの安定感も高められる。
また、例えば裏側連結部材13において、図6に示すように、幅方向内側の縁部13dの上方側がカップ部2の脇縁部2b側に湾曲し、下方側が左右接ぎラインL2に沿う直線状をなしていてもよい。また、裏側連結部材13において、図7に示すように、下縁部13bの前中心側がカップ部2の上縁部2a側に湾曲し、カップ部2の下縁部2cよりも上方側に位置していてもよい。この場合、幅方向内側の縁部13dの下端位置も左右接ぎラインL2の下端位置より上方側に位置することとなる。
また、上記実施形態では、下カップ7が脇側カップ8と前中心側カップ9とに2分割されているが、下カップ7は、3分割以上の分割部材によって構成されていてもよい。この場合、裏側連結部材13の縁部13dは、分割部材同士を結合するいずれか一つの左右接ぎラインL2の下縁側の少なくとも一部と、カップ部2の下縁脇側の少なくとも一部とに結合されていればよい。
また、ストラップ部5と表側連結部材12及び裏側連結部材13との結合は、ストラップ部5に対して表側連結部材12及び裏側連結部材13がカップ部2の表側と裏側とに二股となる構成であればよい。ストラップ部5に対する表側連結部材12の連結位置と裏側連結部材13の連結位置とは、一致していてもよく、一致していなくてもよい。また、ストラップ部5の端部5aとカップ部2の上縁部2aとが中間連結部材を介して結合されていてもよい。この場合、表側連結部材12及び裏側連結部材13の一方或いは双方が中間連結部材に対して連結されていてもよい。
上記実施形態では、カップ部2と土台部3との間にワイヤが配置されたブラジャーを例示したが、本発明は、ノンワイヤ型のブラジャーにも適用可能である。また、土台部3とバック部4とが別部材で構成されるブラジャーであってもよい。上記実施形態では、カップ部付き衣類としてブラジャーを例示したが、本発明を適用するカップ部付き衣類としては、ブラジャーの他、ブラジャー付きキャミソール、フラジャー付きタンクトップ、ブラジャー付きハーフトップなどが挙げられる。
1…カップ部付き衣類、2…カップ部、2b…脇縁部、2c…下縁部、3…土台部、4…バック部、5…ストラップ部、6…上カップ、7…下カップ、8…脇側カップ(分割部材)、9…前中心側カップ(分割部材)、12…表側連結部材、12b…下縁部、12c…縁部、13…裏側連結部材、L1…上下接ぎライン、L2…左右接ぎライン、P…バストトップ位置、X…最下点。

Claims (9)

  1. 左右一対のカップ部と、
    前記カップ部を支持する土台部と、
    前記土台部から延びるバック部と、
    前記カップ部と前記バック部とを連結するストラップ部と、
    前記カップ部の表側で前記カップ部と前記ストラップ部とを連結する表側連結部材と、を備え、
    前記カップ部は、バストトップ位置を通る上下接ぎラインによって互いに結合された上カップ及び下カップを有し、
    前記表側連結部材の上縁部は、前記ストラップ部に結合されると共に、下縁部は、前記上下接ぎラインの位置で前記カップ部に結合され、
    前記表側連結部材は、前記結合部分を除いて前記カップ部に対して遊離している、カップ部付き衣類。
  2. 前記結合部分に加え、前記表側連結部材の脇側の縁部は、前記カップ部の脇縁部の少なくとも一部に結合され、
    前記表側連結部材は、これらの結合部分を除いて前記カップ部に対して遊離している、請求項1記載のカップ部付き衣類。
  3. 前記表側連結部材は、前記ストラップ部よりも幅広となっており、前記下縁部に向かうにつれて幅が徐々に拡大するようにテーパ状をなしている、請求項1又は2記載のカップ部付き衣類。
  4. 前記表側連結部材の下縁部は、前記上下接ぎラインにおいて前記バストトップ位置よりも脇側の位置からカップ部の脇側にかけて前記カップ部に結合されている、請求項1〜3のいずれか一項記載のカップ部付き衣類。
  5. 前記表側連結部材の下縁部は、前記上下接ぎラインにおいて前記バストトップ位置よりも前中心側の位置からカップ部の脇側にかけて前記カップ部に結合されている、請求項1〜3のいずれか一項記載のカップ部付き衣類。
  6. 前記カップ部の裏側で前記カップ部と前記ストラップ部とを連結する裏側連結部材を更に備え、
    前記下カップは、前記上下接ぎラインと交差する左右接ぎラインによって互いに結合された少なくとも2分割以上の分割部材によって構成され、
    前記裏側連結部材の上縁部は、前記ストラップ部に結合され、前中心側縁部は、前記左右接ぎラインの下縁側の少なくとも一部に結合され、下縁部は、前記カップ部の下縁部脇側の少なくとも一部に結合され、
    前記裏側連結部材は、前記結合部分を除いて前記カップ部に対して遊離している、請求項1〜のいずれか一項記載のカップ部付き衣類。
  7. 前記結合部分に加え、前記裏側連結部材の脇側の縁部は、前記カップ部の脇縁部に結合され、
    前記裏側連結部材は、これらの結合部分を除いて前記カップ部に対して遊離している、請求項記載のカップ部付き衣類。
  8. 前記下カップは、前記バストトップ位置を通る前記左右接ぎラインによって2分割された脇側カップと前中心側カップとによって構成されている、請求項6又は7記載のカップ部付き衣類。
  9. 前記左右接ぎラインの下端は、前記カップ部の最下点よりも脇側に位置している、請求項6〜8のいずれか一項記載のカップ部付き衣類。
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