JP6874864B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及び記録媒体に関する。
特許文献1には、入力医用画像中の異常成分を分離する画像成分分離装置が記載されている。特許文献1に記載の画像成分分離装置は、被写体中の所定の構造物を表す入力医用画像から、該被写体中の該構造物の正常な構造を表す正常画像を生成する。次いで、入力医用画像と正常画像の差分を求めることにより、入力医用画像中の異常成分を分離する。
特許第4895204号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像成分分離装置では、被写体中の所定の構造物を表す入力医用画像の全体から正常画像を生成する。このため、特許文献1に記載の画像成分分離装置では、生成される正常画像が、入力医用画像の全体の影響を受けうるため、異常成分の分離が入力医用画像の個体差に大きく影響されうる。
本発明の目的は、上述した課題に鑑み、画像の個体差の影響を低減しつつ異常を判別することができる画像処理装置、画像処理方法及び記録媒体を提供することにある。
本発明の一観点によれば、検査対象を含む検査画像の一部を使って、前記検査対象の少なくとも所定の領域を含む第1の推測画像を生成する第1の生成部と、前記検査画像の前記一部を使って、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を推測して第2の推測画像を生成する第2の生成部と、前記第1の推測画像と、前記検査画像とを比較する比較部と、前記比較部による比較結果を出力する出力部と、を備え、前記比較部は、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を、前記第2の推測画像と比較する画像処理装置が提供される。
本発明の他の観点によれば、検査対象を含む検査画像の一部を使って、前記検査対象の少なくとも所定の領域を含む第1の推測画像を生成する第1の生成ステップと、前記検査画像の前記一部を使って、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を推測して第2の推測画像を生成する第2の生成ステップと、前記第1の推測画像と、前記検査画像とを比較する比較ステップと、前記比較ステップによる比較結果を出力する出力ステップと、を備え、前記比較ステップは、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を、前記第2の推測画像と比較する画像処理方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、コンピュータに、検査対象を含む検査画像の一部を使って、前記検査対象の少なくとも所定の領域を含む第1の推測画像を生成する第1の生成ステップと、前記検査画像の前記一部を使って、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を推測して第2の推測画像を生成する第2の生成ステップと、前記第1の推測画像と、前記検査画像とを比較する比較ステップと、前記比較ステップによる比較結果を出力する出力ステップと、を備え、前記比較ステップは、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を、前記第2の推測画像と比較する画像処理方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、物体を含む第1の画像の一部を使って、前記物体の少なくとも所定の領域を含む第2の画像を生成する第1の生成部と、前記第1の画像の前記一部を使って、前記第2の画像と前記第1の画像との差分を推測して第3の画像を生成する第2の生成部と、前記第2の画像と、前記第1の画像とを比較する比較部と、前記比較部による比較結果を出力する出力部と、を備え、前記比較部は、前記第2の画像と前記第1の画像との差分を、前記第3の画像と比較する画像処理装置が提供される。
本発明によれば、画像の個体差の影響を低減しつつ高い精度で異常を判別することができる。
図1は、本発明の一実施形態による画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の一実施形態による画像処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作におけるパッチ切り出しステップを示すフローチャートである。 図4は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作におけるパッチ切り出しステップを説明する概略図(その1)である。 図5は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作におけるパッチ切り出しステップを説明する概略図(その2)である。 図6は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作におけるパッチ切り出しステップを説明する概略図(その3)である。 図7は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作における正常画像学習ステップを示すフローチャートである。 図8は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作における正常画像学習ステップを説明する概略図(その1)である。 図9は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作における正常画像学習ステップを説明する概略図(その2)である。 図10は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作における正常画像生成ステップを示すフローチャートである。 図11は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作における正常画像生成ステップを説明する概略図である。 図12は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作における差分画像学習ステップを示すフローチャートである。 図13は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作における差分画像学習ステップを説明する概略図である。 図14は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作における不良品検出ステップを示すフローチャートである。 図15は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作における不良品検出ステップを説明する概略図(その1)である。 図16は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作における不良品検出ステップを説明する概略図(その2)である。 図17は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作における不良品検出ステップにおいて閾値を固定した場合を説明する概略図である。 図18は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作における不良品検出ステップにおける閾値と正常画像のピクセル値の取りうる値の範囲との関係を説明する概略図(その1)である。 図19は、本発明の一実施形態による画像処理装置の動作における不良品検出ステップにおける閾値と正常画像のピクセル値の取りうる値の範囲との関係を説明する概略図(その2)である。 図20は、本発明の一実施形態の変形例による画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 図21は、本発明の他の実施形態による画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 図22は、本発明のさらに他の実施形態による画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。
[一実施形態]
本発明の一実施形態による画像処理装置及び画像処理方法について図1乃至図20を用いて説明する。
まず、本実施形態による画像処理装置の構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態による画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態による画像処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態では、画像処理装置が、検査対象である検査対象品を含む検査画像を処理することにより、検査対象品が正常品であるか不良品であるかを判定して、異常として不良品を検出する検査を行う場合を例に説明する。ただし、本実施形態による画像処理装置は、不良品を検出する検査を行う場合のみならず、物体について異常を検出する場合に広く用いることができる。
図1に示すように、本実施形態による画像処理装置100は、学習データ保存部10と、パッチ切り出し部12と、パッチ処理済みデータ保存部14とを備えている。また、画像処理装置100は、正常画像学習部16と、正常画像学習モデル記憶部18とを備えている。また、画像処理装置100は、検査データ保存部20と、正常画像生成部22と、生成正常データ保存部24とを備えている。
また、本実施形態による画像処理装置100は、差分計算部26と、差分画像学習部28と、差分画像学習モデル記憶部30と、差分画像生成部32と、閾値設定部34と、不良品検出部36とを備えている。
学習データ保存部10は、正常画像学習部16による学習に用いられる学習画像を保存する。学習画像は、検査対象品の正常品を含む画像、すなわち、検査対象品の正常な状態を表す画像である。
パッチ切り出し部12は、学習データ保存部10から学習画像のデータを読み込み、学習画像に対してパッチ切り出しステップを実施する。すなわち、パッチ切り出し部12は、学習画像からパッチサイズの画像をパッチ画像として切り出す。また、パッチ切り出し部12は、パッチ画像からその中心部の画像を中心画像として切り出す。中心画像は、検査対象品の少なくとも所定の領域を含んでいる。パッチ切り出し部12は、中心画像が切り出されたパッチ画像である中心除去済みパッチ画像と、その中心画像との対を画像対として関連付けて出力する。パッチ切り出し部12は、学習画像について出力した画像対をパッチ処理済みデータ保存部14に保存する。
また、パッチ切り出し部12は、検査データ保存部20から検査画像のデータを読み込み、学習画像の場合と同様に、検査画像に対してパッチ切り出し処理を実施する。パッチ切り出し部12は、学習画像の場合と同様に、検査画像について、中心除去済みパッチ画像と、その中心画像との対を画像対として関連付けて出力する。パッチ切り出し部12は、検査画像について出力した画像対をパッチ処理済みデータ保存部14に保存する。
パッチ処理済みデータ保存部14は、パッチ切り出し部12により出力される学習画像についての画像対を保存する。また、パッチ処理済みデータ保存部14は、パッチ切り出し部12により出力される検査画像についての画像対を保存する。
正常画像学習部16は、パッチ処理済みデータ保存部14から学習画像についての画像対を読み込み、読み込んだ画像対を用いて学習モデルを作成する。正常画像学習部16は、学習画像についての画像対のうち、中心除去済みパッチ画像を学習データ、中心画像を教師データとして学習を実施する。これにより、正常画像学習部16は、中心除去済みパッチ画像から中心画像を復元する学習モデルである正常画像学習モデルを作成する。正常画像学習部16は、作成した正常画像学習モデルを正常画像学習モデル記憶部18に保存する。
正常画像学習モデル記憶部18は、正常画像学習部16による学習の結果作成された学習済みの正常画像学習モデルを保存する。
検査データ保存部20は、検査画像を保存する。検査画像は、検査対象である検査対象品を含む画像である。検査対象品は、特に限定されるものではない。本実施形態による画像処理装置は、例えば、完成品、部品等のあらゆる物体を検査対象品とすることができる。
正常画像生成部22は、第1の生成部として機能し、学習画像又は検査画像についての画像対のうちの中心除去済みパッチ画像からその中心部の画像である中心画像を推測し、中心除去済みパッチ画像から推測した推測画像を正常画像として生成する。正常画像は、学習画像又は検査画像に含まれる検査対象品の少なくとも所定の領域を含んでいる。正常画像生成部22は、パッチ処理済みデータ保存部14から学習画像又は検査画像についての画像対のうちの中心除去済みパッチ画像を読み込む。正常画像生成部22は、読み込んだ中心除去済みパッチ画像から、その中心除去済みパッチ画像の中心画像を推測して正常画像として生成する。
正常画像生成部22は、推測画像である正常画像の生成に際して、正常画像学習モデル記憶部18から学習済みの正常画像学習モデルを読み込む。正常画像生成部22は、読み込んだ正常画像学習モデルを用いて、学習画像又は検査画像におけるパッチ画像の一部である中心除去済みパッチ画像からその中心画像を推測して、推測した推測画像を正常画像として生成する。正常画像生成部22は、生成した正常画像を生成正常データ保存部24に保存する。
こうして、正常画像生成部22は、学習画像又は検査画像について、パッチ画像の一部である中心除去済みパッチ画像を使って正常画像を推測して生成する。学習画像について生成された正常画像は、後述する閾値設定のために用いられる。また、検査画像について生成された正常画像は、後述する不良検出のために用いられる。
生成正常データ保存部24は、正常画像生成部22により生成された正常画像を保存する。
差分計算部26は、学習画像についての画像対のうちの中心除去済みパッチ画像から正常画像生成部22により生成された正常画像と、その中心除去済みパッチ画像と画像対をなす中心画像との差分を計算する。これにより、差分計算部26は、学習画像について、中心画像と正常画像とのピクセルごとのピクセル値の差の絶対値をピクセル値とする差分画像を生成する。なお、差分計算部26の差分の計算方法は、後述する不良品検出部36の差分の計算方法と同様である。
差分画像学習部28は、差分計算部26により生成された差分画像と、その差分画像を生成した正常画像の推測に用いた中心除去済みパッチ画像とを用いて学習モデルを作成する。差分画像学習部28は、中心除去済みパッチ画像を学習データ、差分画像を教師データとして学習を実施する。これにより、差分画像学習部28は、中心除去済みパッチ画像から差分画像を復元する学習モデルである差分画像学習モデルを作成する。差分画像学習部28は、作成した差分画像学習モデルを差分画像学習モデル記憶部30に記憶する。
差分画像学習モデル記憶部30は、差分画像学習部28による学習の結果作成された学習済みの差分画像学習モデルを保存する。
差分画像生成部32は、第2の生成部として機能し、検査画像についての画像対のうちの中心除去済みパッチ画像から差分画像を推測して生成する。差分画像生成部32は、パッチ処理済みデータ保存部14から検査画像についての画像対のうちの中心除去済みパッチ画像を読み込む。差分画像生成部32は、読み込んだ中心除去済みパッチ画像から差分画像を推測して生成する。差分画像生成部32は、推測画像である差分画像の生成に際して、差分画像学習モデル記憶部30から学習済みの差分画像学習モデルを読み込む。差分画像生成部32は、読み込んだ差分画像学習モデルを用いて、検査画像におけるパッチ画像の一部である中心除去済みパッチ画像から差分画像を推測して生成する。
閾値設定部34は、差分画像生成部32により生成された差分画像に基づき、不良品検出部36における不良検出に用いられる閾値を設定する。閾値設定部34は、例えば、差分画像の各ピクセル値をピクセルごとの閾値として設定することができる。また、閾値設定部34は、例えば、差分画像の各ピクセル値に一定の乗率を掛けてマージンを設けたものをピクセルごとの閾値として設定することができる。
不良品検出部36は、比較部として機能し、検査画像についての画像対のうちの中心画像と、その中心除去済みパッチ画像から生成した正常画像とを比較し、閾値設定部34により設定された閾値に基づき不良を検出する。さらに、不良品検出部36は、出力部として機能し、不良の検出結果を出力する。また、不良品検出部36は、判定部として機能し、検出結果に基づき、検査画像に含まれる検査対象品が正常品であるか不良品であるかを判定する。
不良品検出部36は、パッチ処理済みデータ保存部14から検査画像についての画像対のうちの中心画像を読み込む。また、不良品検出部36は、その画像対のうちの中心除去済みパッチ画像から生成された正常画像を生成正常データ保存部24から読み込む。不良品検出部36は、それぞれ読み込んだ中心画像と正常画像との差分を計算する。これにより、不良品検出部36は、検査画像について、中心画像と正常画像とのピクセルごとのピクセル値の差の絶対値をピクセル値とする差分画像を生成する。
不良品検出部36は、検査画像について生成された差分画像を、差分画像生成部32により生成された差分画像と比較する。より具体的には、不良品検出部36は、検査画像について生成された差分画像のピクセル値を、閾値設定部34により設定された閾値とピクセルごとに比較して、検査画像について、中心画像における不良ピクセルを検出する。不良品検出部36は、検出した不良ピクセルに基づき、検査画像に含まれる検査対象品が正常品であるか不良品であるかの検査対象品の良否を判定して、異常である不良品を判別して検出する。
不良品検出部36は、不良品の検出結果を出力する。検出結果の出力方法は特に限定されるものではなく、種々の方法を用いることができる。例えば、不良品検出部36は、検出結果を表示装置に表示させたり、検出結果を音声として音声出力装置から出力したり、記憶装置に記憶されたデータベースに検出結果を格納することができる。
上述した画像処理装置100は、例えばコンピュータ装置により構成される。画像処理装置100のハードウェア構成の一例について図2を用いて説明する。なお、画像処理装置100は、単一の装置により構成されていてもよいし、有線又は無線で接続された2つ以上の物理的に分離された装置により構成されていてもよい。
図2に示すように、画像処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)1002と、ROM(Read Only Memory)1004と、RAM(Random Access Memory)1006と、HDD(Hard Disk Drive)1008とを備えている。また、画像処理装置100は、出力装置1010と、入力装置1012とを備えている。CPU1002、ROM1004、RAM1006、HDD1008、出力装置1010及び入力装置1012は、共通のバスライン1014に接続されている。
CPU1002は、画像処理装置100の全体の動作を制御する。また、CPU1002は、上記のパッチ切り出し部12、正常画像学習部16、正常画像生成部22、差分計算部26、差分画像学習部28、差分画像生成部32、閾値設定部34及び不良品検出部36の各部の機能を実現するプログラムを実行する。CPU1002は、HDD1008等に記憶されたプログラムをRAM1006にロードして実行することにより、パッチ切り出し部12、正常画像学習部16、正常画像生成部22の各部の機能を実現する。また、CPU1002は、HDD1008等に記憶されたプログラムをRAM1006にロードして実行することにより、差分計算部26、差分画像学習部28、差分画像生成部32、閾値設定部34及び不良品検出部36の各部の機能を実現する。
なお、パッチ切り出し部12、正常画像学習部16、正常画像生成部22、差分計算部26、差分画像学習部28、差分画像生成部32、閾値設定部34及び不良品検出部36は、それぞれ電気回路構成(circuitry)により実現されていてもよい。ここで、電気回路構成(circuitry)とは、単一のデバイス(single device)、複数のデバイス(multiple devices)、チップセット(chipset)又はクラウド(cloud)を概念的に含む文言である。
ROM1004は、ブートプログラム等のプログラムが記憶されている。RAM1006は、CPU1002がプログラムを実行する際のワーキングエリアとして使用される。また、HDD1008には、CPU1002が実行するプログラムが記憶されている。
また、HDD1008は、上記の学習データ保存部10、パッチ処理済みデータ保存部14、正常画像学習モデル記憶部18、生成正常データ保存部24及び差分画像学習モデル記憶部30の各部の機能を実現する記憶装置である。なお、学習データ保存部10、パッチ処理済みデータ保存部14、正常画像学習モデル記憶部18、生成正常データ保存部24及び差分画像学習モデル記憶部30の各部の機能を実現する記憶装置は、HDD1008に限定されるものではない。種々の記憶装置をこれら各部の機能を実現するものとして用いることができる。
出力装置1010は、不良品検出部36による検出結果が出力されるものであり、例えば、表示装置、音声出力装置である。
入力装置1012は、例えば、キーボード、マウス等である。また、入力装置1012は、出力装置1010である表示装置に組み込まれたタッチパネルであってもよい。画像処理装置100のオペレータは、入力装置1012を介して、画像処理装置100の設定を行ったり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。
なお、画像処理装置100のハードウェア構成は、上述した構成に限定されるものではなく、種々の構成とすることができる。
次に、上記本実施形態による画像処理装置100の動作についてさらに図3乃至図16を用いて説明する。本実施形態による画像処理装置100は、動作することにより画像処理方法を実行する。
本実施形態による画像処理装置100の動作は、パッチ切り出しステップ(図3参照)と、正常画像学習ステップ(図7参照)と、正常画像生成ステップ(図10参照)とを含んでいる。また、画像処理装置100の動作は、差分画像学習ステップ(図12参照)と、不良品検出ステップ(図14参照)とを含んでいる。パッチ切り出しステップは、パッチ切り出し部12により実施される。正常画像学習ステップは、正常画像学習部16により実施される。正常画像生成ステップは、正常画像生成部22により実施される。差分画像学習ステップは、差分画像学習部28により実施される。不良品検出ステップは、不良品検出部36により実施される。
まず、本実施形態による画像処理装置100の動作におけるパッチ切り出しステップについて図3乃至図6を用いて説明する。図3は、本実施形態による画像処理装置100の動作におけるパッチ切り出しステップを示すフローチャートである。図4乃至図6は、本実施形態による画像処理装置100の動作におけるパッチ切り出しステップを説明する概略図である。
パッチ切り出し部12により実施されるパッチ切り出しステップは、画像からのパッチ画像の切り出し、パッチ画像の中心部の画像の除去等を行う。パッチ切り出しステップは、学習画像及び検査画像のそれぞれについて実施される。
まず、図3に示すように、ステップS101において、パッチ切り出し部12は、パッチ切り出しステップを実施すべき画像のデータを読み込む。学習画像についてパッチ切り出しステップを実施する場合、パッチ切り出し部12は、学習データ保存部10から学習画像を読み込む。一方、検査画像についてパッチ切り出しステップを実施する場合、パッチ切り出し部12は、検査データ保存部20から画像データを読み込む。
次いで、ステップS102において、パッチ切り出し部12は、ステップS101で読み込んだ画像に対してパッチ切り出し処理を実施する。図4に示すように、ステップS101で読み込んだ画像IMには、検査対象品Tが含まれている。画像IMは、学習画像又は検査画像である。画像IMが学習画像である場合、画像IMに含まれる検査対象品Tは正常品である。画像IMが検査画像である場合、画像IMに含まれる検査対象品Tは、正常品であるか不良品であるかを判定すべきものである。
パッチ切り出し処理において、パッチ切り出し部12は、図4に示すように、読み込んだ画像IMから、あらかじめ設定されたパッチサイズの矩形状の画像をパッチ画像IMpとして画像IMの例えば左上から切り出す。なお、パッチ画像IMpを切り出すパッチサイズは、画像IMよりも小さいサイズの範囲で、検査に要求される精度等に応じて適宜設定することができる。
さらに、パッチ切り出し処理において、パッチ切り出し部12は、図5に示すように、切り出したパッチ画像IMpの中心部から、あらかじめ設定されたサイズの矩形状の画像を切り出して除去する。こうして、パッチ切り出し部12は、中心部の画像が除去された枠状のパッチ画像IMpである中心除去済みパッチ画像IMrを作成するとともに、パッチ画像IMpの中心部から切り出した画像である中心画像IMcを作成する。パッチ切り出し処理前のパッチ画像IMpは、第1の領域である中心除去済みパッチ画像IMrと、第2の領域である中心画像IMcとを含み、両画像から構成されていると考えることができる。なお、中心画像IMcを切り出すサイズは、パッチ画像IMpよりも小さいサイズの範囲で、検査に要求される精度等に応じて適宜設定することができる。
その後、パッチ切り出し部12は、図6に示すように、あらかじめ設定されたスライドサイズの分だけ画像IMにおいてスライド方向に移動した箇所から、上記と同様にパッチ画像IMpを切り出して、中心除去済みパッチ画像IMr及び中心画像IMcを作成する。なお、スライドサイズは、パッチ画像IMpを切り出すパッチサイズのスライド方向の幅と同じ又はその幅以下に設定することができる。
パッチ切り出し部12は、上述した図4乃至図6に示す動作を、画像IMの全領域についてパッチ画像IMpの切り出しが行われるまで繰り返して行い、画像IMについて中心除去済みパッチ画像IMrと中心画像IMcとの対である画像対を作成していく。
なお、上記では、パッチ画像IMp及び中心画像IMcをいずれも矩形の形状としているが、これらの形状は、矩形等の四角形の形状に限定されるものではない。パッチ画像IMp及び中心画像IMcの形状は、四角形の形状ほか、例えば、円形、三角形等の、周囲の画像である中心除去済みパッチ画像IMrと中心画像IMcとの対が作成することができる形状であればよい。パッチ画像IMp及び中心画像IMcの形状は、互いに同一の形状である必要はなく、互いに異なる形状であってもよい。
また、上記では、パッチ画像IMpの中心部から画像を切り出しているが、パッチ画像IMpからあらかじめ設定されたサイズの画像を切り出していれば、パッチ画像IMpから画像を切り出す領域は中心部に限定されるものではない。すなわち、パッチ切り出し部12は、パッチ画像IMpからその一部を切り出して、中心画像IMcに代えてパッチ画像IMpの一部である部分画像を作成してもよい。中心画像IMcに代えてパッチ画像IMpの一部である部分画像を作成する場合も、中心画像IMcに代えて部分画像を用いる点を除いて同様に処理することができる。
次いで、ステップS103において、パッチ切り出し部12は、ステップS102で画像IMについて作成された中心除去済みパッチ画像IMrと中心画像IMcとの対である画像対を、パッチ処理済みデータ保存部14に保存する。
上述のようにして、パッチ切り出し部12は、学習画像及び検査画像のそれぞれについてパッチ切り出しステップを実施する。なお、学習画像についてのパッチ切り出しステップは、学習ステップの前に実施する。一方、検査画像についてのパッチ切り出しステップは、正常画像生成ステップの前であれば、学習ステップの前に実施することもできるし、学習ステップの後に実施することもできる。
次に、本実施形態による画像処理装置100の動作における正常画像学習ステップについて図7乃至図9を用いて説明する。図7は、本実施形態による画像処理装置100の動作における正常画像学習ステップを示すフローチャートである。図8及び図9は、本実施形態による画像処理装置100の動作における正常画像学習ステップを説明する概略図である。
正常画像学習部16により実施される正常画像学習ステップは、学習画像についてのパッチ切り出しステップの後に実施される。正常画像学習ステップは、パッチ切り出しステップが実施された学習画像のデータを使った教師あり機械学習を行って、学習モデルを作成する。
まず、図7に示すように、ステップS201において、正常画像学習部16は、パッチ処理済みデータ保存部14から、教師あり機械学習に使う学習用データを読み込む。ここで正常画像学習部16が読み込む学習用データは、学習画像について作成された中心除去済みパッチ画像と中心画像との対である画像対のデータである。
次いで、ステップS202において、正常画像学習部16は、ステップS201で読み込んだ学習用データの画像対のうち、中心除去済みパッチ画像を学習データ、中心画像を教師データとして学習を行う学習処理を実施する。正常画像学習部16は、検査対象品の正常な状態を表す画像である学習画像について作成された中心除去済みパッチ画像及び中心画像を用いて学習モデルを学習させる。
図8及び図9は、ステップS202の正常画像学習部16による学習のイメージを示している。正常画像学習部16は、図8に示すように、学習用データの中心除去済みパッチ画像IMrから、教師データとする中心画像IMcを復元して中心画像IMcを推測した推測画像を生成する学習モデルである正常画像学習モデルMnを作成する。ここで、正常画像学習部16は、正常画像学習モデルMnを作成する手法として、例えば、オートエンコーダのように入力を再現することのできる手法を用いることができる。また、正常画像学習部16は、学習の手法として例えばディープラーニングを用いた機械学習を実施することができる。正常画像学習部16は、図9に示すように、学習画像である画像IMについて、切り出されたパッチ画像IMpから作成された中心除去済みパッチ画像IMrと中心画像IMcとの画像対を複数用いて正常画像学習モデルMnを作成するための学習を行う。こうして、検査対象品の正常な状態を表す画像である学習画像について作成された中心除去済みパッチ画像IMr及び中心画像IMcを用いて学習させた正常画像学習モデルMnが作成される。
次いで、ステップS203において、正常画像学習部16は、ステップS202で作成された学習済みの正常画像学習モデルを正常画像学習モデル記憶部18に保存する。
上述のようにして、正常画像学習部16は、パッチ画像の一部である中心除去済みパッチ画像から、パッチ画像の他の一部である中心画像を復元する正常画像学習モデルを作成する。正常画像学習部16は、以下に説明する正常画像生成ステップの前にあらかじめ学習ステップを実施して正常画像学習モデルを作成して正常画像学習モデル記憶部18に保存しておくことができる。
一般的に、ディープラーニングをはじめとする機械学習では、高い精度を出すためには、大量の正解データが必要となる。正常品及び不良品の判別の場合には、正解データとして正常品及び不良品のいずれについても十分な量のデータを収集する必要がある。しかしながら、実際の現場では、不良品についてデータを十分に収集することは困難である。
これに対して、本実施形態では、検査対象品の正常品を含む画像である学習画像から作成された中心除去済みパッチ画像及び中心画像を用いて機械学習を行うため、検査対象品の不良品を含む画像を学習画像として用意する必要がない。したがって、本実施形態によれば、十分な量の学習用データを容易に用意することができるため、学習モデルを容易に作成することができる。
次に、本実施形態による画像処理装置100の動作における正常画像生成ステップについて図10及び図11を用いて説明する。図10は、本実施形態による画像処理装置100の動作における正常画像生成ステップを示すフローチャートである。図11は、本実施形態による画像処理装置100の動作における正常画像生成ステップを説明する概略図である。
正常画像生成部22により実施される正常画像生成ステップは、学習モデルと学習画像又は検査画像の中心除去済みパッチ画像とを使って、学習画像又は検査画像の中心画像を推測した推測画像である正常画像を生成する。学習画像について生成された正常画像は、閾値設定のために用いられる。検査画像について生成された正常画像は、不良検出のために用いられる。
まず、図10に示すように、ステップS301において、正常画像生成部22は、パッチ処理済みデータ保存部14から、正常画像を生成するための対象データを読み込む。ここで正常画像生成部22が読み込む対象データは、学習データ保存部10の学習画像のデータ又は検査データ保存部20の検査画像のデータからパッチ切り出しステップで作成された中心除去済みパッチ画像のデータである。正常画像生成部22は、パッチ切り出し部12により学習画像又は検査画像について作成される画像対のうち、中心除去済みパッチ画像を学習モデルに入力する画像とする。
次いで、ステップS302において、正常画像生成部22は、正常画像学習モデル記憶部18から、学習済みの学習モデルを読み込む。なお、ステップS301及びステップS302は、いずれが先に実施されてもよいし、同時に実施されてもよい。
次いで、ステップS303において、正常画像生成部22は、ステップS301で読み込んだ中心除去済みパッチ画像を使って、ステップS302で読み込んだ学習モデルを用いて正常画像を生成する。正常画像生成部22は、正常画像として、ステップS301で読み込んだ学習画像又は検査画像についての中心除去済みパッチ画像から、検査対象品が正常品である場合の中心画像を学習モデルにより推測して生成する。
図11は、ステップS303の正常画像生成部22による検査画像についての正常画像の生成のイメージを示している。正常画像生成部22は、図11に示すように、検査画像である画像IMについて、切り出されたパッチ画像IMpから作成された中心除去済みパッチ画像IMrを正常画像学習モデルMnに対する入力とする。正常画像生成部22は、中心除去済みパッチ画像IMrの入力に対する正常画像学習モデルMnの出力として、検査対象品が正常品である場合の中心画像IMcを推測した画像である正常画像IMnを生成する。なお、検査画像である画像IMに含まれる検査対象品Tには、傷等の欠陥Dが生じている場合がある。学習画像についても、図11に示す検査画像の場合と同様に正常画像を生成することができる。
次いで、ステップS304において、正常画像生成部22は、ステップS303で作成された正常画像を生成正常データ保存部24に保存する。
上述のようにして、正常画像生成部22は、学習画像又は検査画像から作成された複数の中心除去済みパッチ画像のそれぞれについて、学習モデルにより正常画像を生成する。
不良品を検出する方法としては、機械学習を使わず、正常品のテンプレートを用意し、テンプレートと検査画像との差分に基づき不良品を検出する手法が考えられる。しかしながら、このようなテンプレートを用いた方法では、不良品の検出が、検査対象品の個体差、すなわち検査画像の個体差の影響を受ける場合がある。
これに対して、本実施形態では、検査画像における中心除去済みパッチ画像から正常画像を推測して生成し、推測された正常画像を基準に不良品を検出する。このため、本実施形態では、正常品のテンプレートを用いる場合とは異なり、ロバスト性の高い不良品の検出を実現することができる。
さらに、本実施形態では、後述するように不良検出のための閾値を設定するため、正常品の画像にバリエーションがある場合であっても、高い精度で不良品を検出することができる。
次に、本実施形態による画像処理装置100の動作における差分画像学習ステップについて図12及び図13を用いて説明する。図12は、本実施形態による画像処理装置100の動作における差分画像学習ステップを示すフローチャートである。図13は、本実施形態による画像処理装置100の動作における差分画像学習ステップを説明する概略図である。
差分画像学習部28により実施される差分画像学習ステップは、学習画像についての正常画像生成ステップの後に実施される。差分画像学習ステップは、パッチ切り出しステップが実施された学習画像のデータ、及び差分計算部26により生成された差分画像のデータを使った教師あり機械学習を行って、学習モデルを作成する。
まず、図12に示すように、ステップS401において、差分計算部26は、差分画像学習部28における機械学習に用いられる差分画像を生成する。差分画像の生成では、差分計算部26は、学習画像についての画像対のうちの中心除去済みパッチ画像から正常画像生成部22により生成された正常画像と、その中心除去済みパッチ画像と画像対をなす中心画像との差分を計算する。これにより、差分計算部26は、学習画像について、中心画像と正常画像とのピクセルごとのピクセル値の差の絶対値をピクセル値とする差分画像を生成する。
次いで、ステップS402において、差分画像学習部28は、学習画像について作成された中心除去済みパッチ画像を学習データ、ステップS401で生成された差分画像を教師データとして学習を行う学習処理を実施する。差分画像学習部28は、学習データとして用いる中心除去済みパッチ画像をパッチ処理済みデータ保存部14から読み込む。差分画像学習部28は、学習画像について作成された中心除去済みパッチ画像及び差分画像を用いて学習モデルを学習させる。
図13は、ステップS402の差分画像学習部28による学習のイメージを示している。差分画像学習部28は、図13に示すように、学習用データの中心除去済みパッチ画像IMrから、教師データとする差分画像IMdを復元して差分画像IMdを推測した推測画像を生成する学習モデルである差分画像学習モデルMdを作成する。ここで、差分画像学習部28は、差分画像学習モデルMdを作成する手法として、オートエンコーダのように入力を再現することのできる手法を用いることができる。また、差分画像学習部28は、学習の手法として例えばディープラーニングを用いた機械学習を実施することができる。差分画像学習部28は、学習画像である画像IMについて、切り出されたパッチ画像IMpから作成された中心除去済みパッチ画像IMrと差分画像IMdとの画像対を複数用いて差分画像学習モデルMdを作成するための学習を行う。こうして、学習画像について作成された中心除去済みパッチ画像IMr及び差分画像IMdを用いて学習させた差分画像学習モデルMdが作成される。
次いで、ステップS403において、差分画像学習部28は、ステップS402で作成された学習済みの差分画像学習モデルを差分画像学習モデル記憶部30に保存する。
次に、本実施形態による画像処理装置100の動作における不良品検出ステップについて図14乃至図16を用いて説明する。図14は、本実施形態による画像処理装置の動作における不良品検出ステップを示すフローチャートである。図15及び図16は、本実施形態による画像処理装置100の動作における不良品検出ステップを説明する概略図である。
不良品検出部36により実施される不良品検出ステップは、検査画像について作成された中心除去済みパッチ画像と中心画像との画像対のうちの中心画像と、その中心除去済みパッチ画像から生成された正常画像との差分を計算する。さらに、不良品検出ステップでは、計算された差分に基づき、異常である不良品を判別して検出する。
まず、図14に示すように、ステップS501において、不良品検出部36は、対象データの一方として、パッチ処理済みデータ保存部14から、検査画像について作成された中心除去済みパッチ画像と中心画像との画像対のうちの中心画像のデータを読み込む。また、ステップS501において、不良品検出部36は、対象データの他方として、生成正常データ保存部24から、読み込んだ中心画像と画像対をなす中心除去済みパッチ画像から学習モデルにより生成された正常画像のデータを読み込む。正常画像は、中心除去済みパッチ画像から推測された中心画像である。
次いで、ステップS502において、不良品検出部36は、ステップS501で読み込んだ2種類の中心画像の差分、すなわち中心画像と正常画像との差分を計算する。これにより、不良品検出部36は、検査画像について、中心画像と正常画像とのピクセルごとのピクセル値の差の絶対値をピクセル値とする差分画像を生成する。
このように、不良品検出部36及び上述の差分計算部26は、2種類の中心画像の差分を計算する。これらの際には、例えば、RGB画像その他のカラー画像の2種類の中心画像をそのまま差分の計算に用いるほかに、別の種類の画像や別の色空間の画像への変換、フィルタ処理を行ってから差分の計算に用いることもできる。例えば、グレースケール画像、2値化画像等の別の種類の画像に変換したり、HSVやYCbCrといった別の色空間の画像に変換したりしてから差分の計算に用いることができる。また、例えば、平均化フィルタ、メディアンフィルタ等の前処理フィルタや、ソーベルフィルタ、ラプラシアンフィルタ等のエッジ抽出フィルタを用いたフィルタ処理を行ってから差分の計算に用いることができる。
一方、ステップS503において、差分画像生成部32は、検査画像について作成された中心除去済みパッチ画像から差分画像を推測して生成する。差分画像生成部32は、差分画像学習ステップで学習された差分画像学習モデルを用いて差分画像を推測する。
次いで、ステップS504において、閾値設定部34は、ステップS503で差分画像生成部32により生成された差分画像に基づき、不良品検出部36における不良検出に用いられる閾値を設定する。例えば、閾値設定部34は、差分画像の各ピクセル値をピクセルごとの閾値として設定し、又は差分画像の各ピクセル値に一定の乗率を掛けたものをピクセルごとの閾値として設定する。こうして、本実施形態では、閾値設定部34により不良検出のための閾値が自動的に設定される。
次いで、ステップS505において、不良品検出部36は、ステップS502で計算された差分が、ステップS504で設定された閾値を超えるか否かをピクセルごとに判定する。
不良品検出部36は、差分が閾値を超えていないと判定すると(ステップS505、NO)、当該ピクセルを異常のない正常ピクセルであると判定する(ステップS507)。一方、不良品検出部36は、差分が閾値を超えていると判定すると(ステップS505、YES)、当該ピクセルを異常のある不良ピクセルであると判定する(ステップS506)。こうして、不良品検出部36は、検査画像から作成された中心画像について、不良ピクセルを検出する。
不良品検出部36は、こうして検出される不良ピクセルに基づき、検査画像から作成された中心画像が正常であるか不良であるかを判定する。例えば、不良品検出部36は、不良ピクセルの総数、不良ピクセルが連続する領域の面積又は不良ピクセルを含む領域の数に基づき、中心画像が正常であるか不良であるかを判定することができる。すなわち、不良品検出部36は、不良ピクセルが連続する領域の面積又は不良ピクセルを含む領域の数が所定の閾値を超えた場合に、中心画像が不良であると判定することができる。
図15は、検査画像である画像IMから作成された中心画像IMcが正常であると判定される場合のイメージを示している。不良品検出部36は、図15に示すように、中心画像IMcと正常画像IMnとの差分を計算する。
差分画像生成部32は、対応する中心除去済みパッチ画像IMrから差分画像学習モデルMdを用いて推測画像である差分画像IMtを推測して生成する。さらに、閾値設定部34は、差分画像生成部32により生成された差分画像IMtに基づき閾値を設定する。
不良品検出部36は、計算した中心画像IMcと正常画像IMnとの差分が、閾値設定部34により設定された閾値を超えるか否かをピクセルごとに判定して、不良ピクセルを検出する。不良品検出部36は、こうして不良ピクセルを検出した結果、例えばそれら不良ピクセルの総数が閾値を超えないため、中心画像IMcが正常であると判定する。図15に示す場合、中心画像IMcは、欠陥Dを含んでいないため、例えば不良ピクセルの総数が閾値を超えず、正常であると判定される。
一方、図16は、検査画像である画像IMから作成された中心画像IMcが不良であると判定される場合のイメージを示している。不良品検出部36は、図16に示すように、図15に示す場合と同様に不良ピクセルを検出した結果、例えばそれら不良ピクセルの総数が閾値を超えるため、中心画像IMcが不良であると判定する。図16に示す場合、中心画像IMcは、欠陥Dを含んでいるため、例えば不良ピクセルの総数が閾値を超え、不良であると判定される。
次いで、ステップS508において、不良品検出部36は、検査画像について作成された中心画像が正常であるか不良であるかの判定結果を出力する。
不良品検出部36は、上述したステップS501からステップS508までのステップを、検査画像について作成された複数の中心画像のそれぞれについて実施する。
次いで、ステップS509において、不良品検出部36は、ステップS508で出力された判定結果に基づき、不良品を検出してその検出結果を出力する。不良品の検出に際して、不良品検出部36は、検査画像について不良と判定された中心画像の数が零又は所定数以下である場合には、検査画像に含まれる検査対象品が正常品であると判定する。一方、不良品検出部36は、検査画像について不良と判定された中心画像の数が所定数を超える場合には、検査画像に含まれる検査対象品が不良品であると判定する。
こうして、不良品検出部36は、検査画像に含まれる検査対象品が正常品であるか不良品であるかの検査対象品の良否を判定して不良品を検出し、その検出結果を出力する。
上述のように、本実施形態では、検査対象品の正常品を含む学習画像を用いて、中心除去済みパッチ画像から中心画像を復元する正常画像学習モデルを作成するため、不良品を含む画像を収集する必要がない。したがって、本実施形態によれば、十分な量の学習用データを容易に用意することができるため、学習モデルを容易に作成することができる。
また、本実施形態では、検査画像における中心除去済みパッチ画像から正常画像を推測して生成し、推測された正常画像を基準に不良品を検出する。このため、本実施形態によれば、ロバスト性の高い不良品の検出を実現することができる。
さらに、本実施形態では、不良ピクセルを検出するために用いる閾値を、差分画像生成部32により差分画像学習モデルを用いて生成された差分画像に基づき、閾値設定部34により設定する。これにより、本実施形態では、正常品の画像に、個々の品ごとに変動する変動部分が含まれている場合であっても、高い精度で不良品を検出することができる。
正常品の画像には、個々の品ごとに変動する刻印、ラベル等の変動部分が含まれている場合がある。変動部分は、典型的には、例えば、シリアル番号、ロット番号、日付等を表示する刻印、ラベル等の画像部分である。これらのような変動部分を含む場合、検査対象品の画像と、正常画像生成部22により生成された対応する正常画像との差分が、上記のような変動部分に起因する差分であるのか、本来検出すべき不良に起因する差分であるのか判別が困難なことがある。このため、差分と固定の閾値とを比較して不良を検出する場合、閾値を大きく設定すると不良を見逃し、閾値を小さく設定すると、正常品の変動部分を不良として誤って検出するおそれがある。
例えば、図17に示すように、検査対象品Tを含む画像IMには、検査対象品Tごとに、「ABC123」、「ABC124」、…のように変動する変動部分が含まれている。このような変動部分を含むパッチ画像IMpの中心除去済みパッチ画像IMrから正常画像生成部22により正常画像学習モデルMnを用いて出力される正常画像IMnは、変動部分を平均した平均的な画像になる。このため、閾値を小さく設定すると、正常品の変動部分を不良として誤って検出するおそれがある。一方、閾値を大きく設定すると、不良を見逃すおそれがある。
これに対して、本実施形態では、閾値の設定のために用いる差分画像学習モデルの学習において、正常画像中のあるピクセルのピクセル値の取りうる範囲に応じて、閾値の基準となる差分が出力されるように学習される。図18及び図19は、それぞれ正常画像中のあるピクセルのピクセル値の分布を示している。
変動部分が少なく、正常画像中のあるピクセルのピクセル値の取りうる範囲が狭い図18に示す場合、閾値の基準となる差分が小さくなるように差分画像学習モデルが学習される。一方、図18に示す場合と比較して変動部分が多く、正常画像中のあるピクセルのピクセル値の取りうる範囲が広い図19に示す場合、閾値の基準となる差分が図18に示す場合よりも大きくなるように差分画像学習モデルが学習される。
このように、本実施形態では、正常画像における変動部分に応じて不良検出のための閾値を設定することができるため、高い精度で不良を検出することができる。また、本実施形態では、このような閾値を閾値設定部34により自動的に設定することができるため、人手による閾値設定の手間を低減することができる。
以上のとおり、本実施形態によれば、検査対象品を含む検査画像の一部を使って、検査対象品の少なくとも所定の領域を含む推測画像を正常画像として生成するので、画像の個体差の影響を低減しつつ高い精度で異常である不良品を判別することができる。
なお、本実施形態による画像処理装置100は、図20に示すように、検出結果保存部38と、検出結果表示部40とを備えるように構成することもできる。図20は、本実施形態の変形例による画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図20に示す場合、不良品検出部36は、不良品の検出結果を検出結果保存部38に保存する。不良品検出部36は、検出結果として、例えば、検査画像を識別する識別子とともに、検査対象品が正常品であるか不良品であるかを示す情報、不良品である場合には不良箇所を示す画像のデータ等を検出結果保存部38に保存することができる。また、不良品検出部36は、不良ピクセルの検出結果を検出結果保存部38に保存することもできる。
検出結果保存部38は、不良品検出部36により出力された不良品又は不良ピクセルの検出結果を保存する。検出結果保存部38には、例えば、検出結果を格納するデータベースが保存されている。検出結果保存部38の機能は、学習データ保存部10等と同様にHDD1008により実現される。
検出結果表示部40は、検出結果保存部38に保存された不良品又は不良ピクセルの検出結果を表示する。検出結果表示部40は、検出結果の表示に際して、不良ピクセルを表示することにより、不良箇所を示す画像を表示することができる。検出結果表示部40は、表示装置としての出力装置1010により実現される。
また、上記図8に示す場合においては、正常画像学習部16は、パッチ画像IMpを構成する枠状領域の中心除去済みパッチ画像IMrから、パッチ画像IMpを構成する中心領域の中心画像IMcを復元する学習モデルを学習して作成している。しかしながら、これに限定されるものではない。例えば、正常画像学習部16は、中心除去済みパッチ画像IMrから、中心画像IMcを含むパッチ画像IMpの全体を復元してパッチ画像IMpを推測した推測画像を生成する学習モデルを学習して作成することもできる。この場合、正常画像生成部22は、このような学習モデルを用いて、正常画像として、正常品である場合のパッチ画像IMpの全体を推測した推測画像を生成することができる。また、不良品検出部36は、検査画像についてのパッチ画像IMpの全体と、そのパッチ画像IMpの全体を推測した推測画像と比較して不良品を検出することができる。
[他の実施形態]
上記各実施形態において説明した画像処理装置は、他の実施形態によれば、図21に示すように構成することもできる。図21は、他の実施形態による画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図21に示すように、画像処理装置2000は、検査対象を含む検査画像の一部を使って、検査対象の少なくとも所定の領域を含む第1の推測画像を生成する第1の生成部2002を備えている。また、画像処理装置2000は、検査画像の一部を使って、第1の推測画像と検査画像との差分を推測して第2の推測画像を生成する第2の生成部2004を備えている。また、画像処理装置2000は、第1の推測画像と、検査画像とを比較する比較部2006と、比較部2006による比較結果を出力する出力部2008とを備えている。比較部2006は、第1の推測画像と検査画像との差分を、第2の推測画像と比較する。
他の実施形態による画像処理装置2000によれば、検査対象を含む検査画像の一部を使って、検査対象の少なくとも所定の領域を含む推測画像を生成するため、画像の個体差の影響を低減しつつ高い精度で異常を判別することができる。
また、上記各実施形態において説明した画像処理装置は、さらに他の実施形態によれば、図22に示すように構成することもできる。図22は、さらに他の実施形態による画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図22に示すように、さらに他の実施形態による画像処理装置3000は、物体を含む第1の画像の一部を使って、物体の少なくとも所定の領域を含む第2の画像を生成する第1の生成部3002を備えている。また、画像処理装置3000は、第1の画像の一部を使って、第2の画像と第1の画像との差分を推測して第3の画像を生成する第2の生成部3004を備えている。また、画像処理装置3000は、第2の画像と、第1の画像とを比較する比較部3006と、比較部3006による比較結果を出力する出力部3008とを備えている。比較部3006は、第2の画像と第1の画像との差分を、第3の画像と比較する。
さらに他の実施形態による画像処理装置3000によれば、物体を含む第1の画像の一部を使って、物体の少なくとも所定の領域を含む第2の画像を生成するため、画像の個体差の影響を低減しつつ高い精度で異常を判別することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、検査対象品から不良品を検出する検査の場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。本発明は、何らかの物体について正常状態であるか異常状態であるかを判定して、物体の異常状態、すなわち正常状態以外の状態を検出する場合に広く適用することができる。本発明は、例えば、建築物等の物体の破損を異常として検出する場合、異常物を検出する場合等にも適用することができる。
また、上述の各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
該記録媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上述の各実施形態の機能により実現されるサービスは、SaaS(Software as a Service)の形態でユーザに対して提供することもできる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
検査対象を含む検査画像の一部を使って、前記検査対象の少なくとも所定の領域を含む第1の推測画像を生成する第1の生成部と、
前記検査画像の前記一部を使って、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を推測して第2の推測画像を生成する第2の生成部と、
前記第1の推測画像と、前記検査画像とを比較する比較部と、
前記比較部による比較結果を出力する出力部と、
を備え、
前記比較部は、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を、前記第2の推測画像と比較する画像処理装置。
(付記2)
前記検査画像は、第1の領域と第2の領域とを含み、
前記第1の生成部は、前記検査画像における前記第1の領域の画像を使って、前記第2の領域の前記第1の推測画像を生成し、
前記第2の生成部は、前記検査画像における前記第1の領域の前記画像を使って、前記第2の領域の前記第1の推測画像と、前記検査画像における前記第2の領域の前記画像との差分を推測して前記第2の推測画像を生成し、
前記比較部は、前記第2の領域の前記第1の推測画像と、前記検査画像における前記第2の領域の前記画像との差分を、前記第2の推測画像と比較する付記1記載の画像処理装置。
(付記3)
前記第1の生成部は、前記第1の領域の前記画像から前記第2の領域の前記画像を推測するように学習させた第1の学習モデルを用いて前記第1の推測画像を生成する付記2記載の画像処理装置。
(付記4)
前記第1の学習モデルは、前記検査対象の正常な状態を表す画像を用いて学習させたものである付記3記載の画像処理装置。
(付記5)
前記第2の生成部は、前記第1の領域の前記画像から、前記第2の領域の前記第1の推測画像と前記第2の領域の前記画像との差分を推測するように学習させた第2の学習モデルを用いて前記第2の推測画像を生成する付記2乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
(付記6)
前記第2の学習モデルは、前記第1の領域と前記第2の領域とを含む前記検査対象の正常な状態を表す画像についての、前記第2の領域の前記第1の推測画像と前記第2の領域の画像との差分画像を用いて学習させたものである付記5記載の画像処理装置。
(付記7)
前記第2の生成部により生成された前記第2の推測画像に基づき閾値を設定する閾値設定部を有し、
前記比較部は、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を、前記閾値設定部により設定された前記閾値と比較することにより、前記検査画像における不良を検出する付記1乃至6のいずれかに記載の画像処理装置。
(付記8)
前記閾値設定部は、ピクセルごとの前記閾値を設定し、
前記比較部は、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分をピクセルごとに前記閾値と比較することにより、前記検査画像における不良ピクセルを検出する付記7記載の画像処理装置。
(付記9)
前記第1の推測画像は、前記少なくとも所定の領域に前記検査対象の正常な状態を表す画像を含む付記1乃至8のいずれかに記載の画像処理装置。
(付記10)
前記比較部による前記比較結果に基づいて、前記検査対象の良否を判定する判定部を備える付記1乃至9のいずれかに記載の画像処理装置。
(付記11)
検査対象を含む検査画像の一部を使って、前記検査対象の少なくとも所定の領域を含む第1の推測画像を生成する第1の生成ステップと、
前記検査画像の前記一部を使って、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を推測して第2の推測画像を生成する第2の生成ステップと、
前記第1の推測画像と、前記検査画像とを比較する比較ステップと、
前記比較ステップによる比較結果を出力する出力ステップと、
を備え、
前記比較ステップは、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を、前記第2の推測画像と比較する画像処理方法。
(付記12)
コンピュータに、
検査対象を含む検査画像の一部を使って、前記検査対象の少なくとも所定の領域を含む第1の推測画像を生成する第1の生成ステップと、
前記検査画像の前記一部を使って、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を推測して第2の推測画像を生成する第2の生成ステップと、
前記第1の推測画像と、前記検査画像とを比較する比較ステップと、
前記比較ステップによる比較結果を出力する出力ステップと、
を備え、
前記比較ステップは、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を、前記第2の推測画像と比較する画像処理方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体。
(付記13)
物体を含む第1の画像の一部を使って、前記物体の少なくとも所定の領域を含む第2の画像を生成する第1の生成部と、
前記第1の画像の前記一部を使って、前記第2の画像と前記第1の画像との差分を推測して第3の画像を生成する第2の生成部と、
前記第2の画像と、前記第1の画像とを比較する比較部と、
前記比較部による比較結果を出力する出力部と、
を備え、
前記比較部は、前記第2の画像と前記第1の画像との差分を、前記第3の画像と比較する画像処理装置。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2018年1月29日に出願された日本出願特願2018−012307を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10…学習データ保存部
12…パッチ切り出し部
14…パッチ処理済みデータ保存部
16…正常画像学習部
18…正常画像学習モデル記憶部
20…検査データ保存部
22…正常画像生成部
24…生成正常データ保存部
26…差分計算部
28…差分画像学習部
30…差分画像学習モデル記憶部
32…差分画像生成部
34…閾値設定部
36…不良品検出部
38…検出結果保存部
40…検出結果表示部
100…画像処理装置

Claims (9)

  1. 検査対象を含む検査画像の一部を使って、前記検査対象の少なくとも所定の領域を含む第1の推測画像を生成する第1の生成部と、
    前記検査画像の前記一部を使って、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を推測して第2の推測画像を生成する第2の生成部と、
    前記第1の推測画像と、前記検査画像とを比較する比較部と、
    前記比較部による比較結果を出力する出力部と、
    を備え、
    前記検査画像は、第1の領域と第2の領域とを含み、
    前記第1の生成部は、前記検査画像における前記第1の領域の画像を使って、前記第2の領域の前記第1の推測画像を生成し、
    前記第2の生成部は、前記検査画像における前記第1の領域の前記画像を使って、前記第2の領域の前記第1の推測画像と、前記検査画像における前記第2の領域の前記画像との差分を推測して前記第2の推測画像を生成し、
    前記比較部は、前記第2の領域の前記第1の推測画像と、前記検査画像における前記第2の領域の前記画像との差分を、前記第2の推測画像と比較する画像処理装置。
  2. 前記第1の生成部は、前記第1の領域の前記画像から前記第2の領域の前記画像を推測するように学習させた第1の学習モデルを用いて前記第1の推測画像を生成する請求項記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の学習モデルは、前記検査対象の正常な状態を表す画像を用いて学習させたものである請求項記載の画像処理装置。
  4. 前記第2の生成部は、前記第1の領域の前記画像から、前記第2の領域の前記第1の推測画像と前記第2の領域の前記画像との差分を推測するように学習させた第2の学習モデルを用いて前記第2の推測画像を生成する請求項乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の学習モデルは、前記第1の領域と前記第2の領域とを含む前記検査対象の正常な状態を表す画像についての、前記第2の領域の前記第1の推測画像と前記第2の領域の前記画像との差分画像を用いて学習させたものである請求項記載の画像処理装置。
  6. 前記第2の生成部により生成された前記第2の推測画像に基づき閾値を設定する閾値設定部を有し、
    前記比較部は、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を、前記閾値設定部により設定された前記閾値と比較することにより、前記検査画像における不良を検出する請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記閾値設定部は、ピクセルごとの前記閾値を設定し、
    前記比較部は、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分をピクセルごとに前記閾値と比較することにより、前記検査画像における不良ピクセルを検出する請求項記載の画像処理装置。
  8. 検査対象を含む検査画像の一部を使って、前記検査対象の少なくとも所定の領域を含む第1の推測画像を生成する第1の生成ステップと、
    前記検査画像の前記一部を使って、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を推測して第2の推測画像を生成する第2の生成ステップと、
    前記第1の推測画像と、前記検査画像とを比較する比較ステップと、
    前記比較ステップによる比較結果を出力する出力ステップと、
    を備え、
    前記検査画像は、第1の領域と第2の領域とを含み、
    前記第1の生成ステップは、前記検査画像における前記第1の領域の画像を使って、前記第2の領域の前記第1の推測画像を生成し、
    前記第2の生成ステップは、前記検査画像における前記第1の領域の前記画像を使って、前記第2の領域の前記第1の推測画像と、前記検査画像における前記第2の領域の前記画像との差分を推測して前記第2の推測画像を生成し、
    前記比較ステップは、前記第2の領域の前記第1の推測画像と、前記検査画像における前記第2の領域の前記画像との差分を、前記第2の推測画像と比較する画像処理方法。
  9. コンピュータに、
    検査対象を含む検査画像の一部を使って、前記検査対象の少なくとも所定の領域を含む第1の推測画像を生成する第1の生成ステップと、
    前記検査画像の前記一部を使って、前記第1の推測画像と前記検査画像との差分を推測して第2の推測画像を生成する第2の生成ステップと、
    前記第1の推測画像と、前記検査画像とを比較する比較ステップと、
    前記比較ステップによる比較結果を出力する出力ステップと、
    を備え、
    前記検査画像は、第1の領域と第2の領域とを含み、
    前記第1の生成ステップは、前記検査画像における前記第1の領域の画像を使って、前記第2の領域の前記第1の推測画像を生成し、
    前記第2の生成ステップは、前記検査画像における前記第1の領域の前記画像を使って、前記第2の領域の前記第1の推測画像と、前記検査画像における前記第2の領域の前記画像との差分を推測して前記第2の推測画像を生成し、
    前記比較ステップは、前記第2の領域の前記第1の推測画像と、前記検査画像における前記第2の領域の前記画像との差分を、前記第2の推測画像と比較する画像処理方法を実行させるプログラム。
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