JP6874307B2 - 通信制御装置および通信制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、通信制御装置および通信制御システムに関する。
装置間でデータ通信を行なう通信システムにおいて、演算データ等の主信号(メインデータ)とともに、監視用信号や制御情報等の副信号(サブデータ)を送信する手法が知られている。
図7は従来のストレージシステムにおける通信システムを示す図である。
この図7に示すストレージシステムは、SVC(Service Controller)600,FRT(Front-end Router)700および2つのコントローラモジュール(Controller Module:CM)500を備える。
CM500は、それぞれメイン処理部501,サブ処理部502およびスイッチチップ(SWチップ)503を備える。
メイン処理部501は、主信号に関する演算を行なうととともに、この主信号の通信制御を行なう。メイン処理部501は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。
サブ処理部502は、副信号に関する演算を行なうととともに、この副信号の通信制御を行なう。サブ処理部502は、例えば、MMC(Module Management Controller)である。
各CM500のメイン処理部501は、それぞれ、スイッチチップ503を介してバス510に接続され、このバスの他端はFRT700に接続されている。すなわち、各CM500のメイン処理部501は、スイッチチップ503,バス510およびFRT700を介して相互に通信可能に接続されている。
各CM500のサブ処理部502は、それぞれ、バス520を介してSVC600に接続されている。すなわち、各CM500のサブ処理部502は、バス520およびSVC600を介して相互に通信可能に接続されている。
FRT700を介してメイン処理部501間を接続するバス510は、バス520よりも高速であり、このバス510を介して接続される経路をインバンドパスという。これに対して、バス510よりも低速なバス520を介して接続される経路をアウトバンドパスという。
この図7に示す通信システムにおいては、インバンドパスとアウトバンドパスとを備えることで、主信号と副信号との送受信を実現している。
特開2002−111596号公報
しかしながら、このような従来の通信システムにおいては、インバンドパスとアウトバンドパスとをそれぞれ備えることにより、ケーブル本数が多くなる。これにより、例えば、障害発生時において被疑箇所の特定が煩雑になるという課題がある。
本発明の目的の一つは、第1のデータと第2のデータとを簡素な構成で送信することである。
このため、この通信制御装置は、第1のデータおよび第2のデータを送信する通信制御装置であって、前記第2のデータに応じた位相変化を前記第1のデータを表す第1の信号に付加した位相差付加第1データを作成する付加部と、前記位相差付加第1データを送信する送信部と、前記位相差付加第1データを受信する受信部と、受信した前記位相差付加第1データから前記第2のデータを復元する復元部とを備え、前記復元部が、位相差付加第1データから抽出した、前記位相変化が付加された位相差付加クロック信号と、基準信号との位相ズレに応じた波形信号を作成し、当該波形信号を2値化して前記第2のデータを表す第2の信号を生成し、当該第2の信号を数値化して前記第2のデータを復元する。
一実施形態によれば、第1のデータと第2のデータとを簡素な構成で送信することができる。
実施形態の一例としてのストレージシステムにおける接続構成を例示する図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるスイッチチップの構成を例示する図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおける伝送信号の作成方法を説明するための図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおける位相比較部の構成を示す図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるスキュー差付加済みクロック信号の処理方法を説明するための図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ変換部によるズレの判別処理を説明するための図である。 従来のストレージシステムにおける通信システムを示す図である。
以下、図面を参照して本通信制御装置および通信制御システムに係る実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(実施形態及び各変形例を組み合わせる等)して実施することができる。又、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能等を含むことができる。
(A)構成
図1は実施形態の一例としてのストレージシステム(通信制御システム)1における接続構成を例示する図である。
この図1に示す例においては、ストレージシステム1は、複数(図1には2つを図示)のCM(ストレージ制御装置)2−1,2−2と、複数(図1には2つを図示)の中継装置3−1,3−2とを備える。
このようなストレージシステム1において複数のCM2−1,2−2と中継装置3−1,3−2との間は、例えば、PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)の通信ケーブル(PCIeバス)51によって接続されている。
本実施形態においては、後述の如く、主信号と副信号とを含む伝送信号が通信ケーブル51を介して通信される。
[1]CM
CM2−1、2−2は、ストレージシステム1における種々の制御を行なうストレージ制御装置であり、図示しないホスト装置からのストレージアクセス要求に従って、図示しないHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置へのアクセス制御等、各種制御を行なう。CM2−1,2−2は互いに同様の構成を有している。
なお、以下、CMを示す符号としては、複数のCMのうち1つを特定する必要があるときには符号2−1,2−2を用いるが、任意のCMを指すときには符号2を用いる。
また、以下、CM2−1をCM#0という場合がある。同様に、CM2−2をCM#1という場合がある。
CM2は、図1に示すように、それぞれメイン処理部23,サブ処理部22およびスイッチチップ(SWチップ)21を備える。
メイン処理部23は、第1のデータ(主データ)に関する演算等の処理を行なうものであり、主データを伝達するため主信号の入出力を行なう。メイン処理部23は、例えば、CPUである。
サブ処理部22は、第2のデータ(副データ)に関する演算等の処理を行なうものであり、副データを伝達するため副信号の入出力を行なう。サブ処理部22は、例えば、MMCである。
メイン処理部23およびサブ処理部22は、それぞれスイッチチップ21を介して通信ケーブル51に接続され、この通信ケーブル51の他端は各中継装置3−1,3−2のスイッチチップ31に接続されている。
通信ケーブル51は、内部に複数の通信路を備える。以下、通信ケーブル51に含まれる経路をレーン223a,223b(図2参照)という場合がある。
また、メイン処理部23とスイッチチップ21とは、レーン221a,221b(図2参照)により接続される。
スイッチチップ21は、自身が搭載されたCM2(以下、自CM2という)を、通信ケーブル51および中継装置3を介して他のCM2(他CM2)と通信可能に接続する接続装置である。
このスイッチチップ21は、メイン処理部23から送信される第1のデータ(主データ)と、サブ処理部22から送信される第2のデータ(副データ)を送信する通信制御装置として機能する。
スイッチチップ21は、中継装置3−1,3−2の各スイッチチップ31と、通信ケーブル51を介してそれぞれ接続されている。
これにより、CM2−1のメイン処理部23は、スイッチチップ21,通信ケーブル51および中継装置3を介してCM2−2のメイン処理部23と通信可能に接続されているのである。
同様に、CM2−1のサブ処理部22は、スイッチチップ21,通信ケーブル51および中継装置3を介してCM2−2のサブ処理部22と通信可能に接続されている。
図2は実施形態の一例としてのストレージシステム1におけるスイッチチップ21の構成を例示する図である。
この図2に示すように、スイッチチップ21は送信ブロック200aと受信ブロック200bとを備える。
送信ブロック200aは、自CM2から中継装置3に対するデータ(信号)の送信を処理する。これに対して、受信ブロック200bは、中継装置3から自CM2に対して送信されたデータ(信号)の受信を処理する。
(a)送信ブロック
送信ブロック200aには、自CM2のメイン処理部23からの主信号が、1つ以上(図2に示す例ではLane 0,1の2つ)のレーン221aを介して入力される。また、送信ブロック200aには、自CM2のサブ処理部22からの副信号が、1つ以上(図2に示す例では1つ)の汎用バス222aを介して入力される。
そして、この送信ブロック200aからは、後述の如く、主信号と副信号とを含む伝送信号が、1つ以上(図2に示す例では2つ)のレーン223aを介して、中継装置3に対して出力される。
一方、受信ブロック200bには、中継装置3から、主信号と副信号とを含む伝送信号が、1つ以上(図2に示す例ではLane 0,1の2つ)のレーン223bを介して入力される。
そして、受信ブロック200bは、自CM2のメイン処理部23に対して、1つ以上(図2に示す例では2つ)のレーン221bを介して主信号を出力する。さらに、受信ブロック200bは、自CM2のサブ処理部22に対して、1つ以上(図2に示す例では1つ)の汎用バス222bを介して副信号を出力する。
レーン221a,221b,223a,223bは、シリアルバスであって、後述の如く、クロック重畳された信号(伝送信号)を伝送する。
図2に示すように、送信ブロック200aは、受信部201a,送信部212,バッファ203a,入力ポート205a,出力ポート206a,遅延回路204,エラー検出部211およびデータ変換部207aを備える。
これらのうち、受信部201a,送信部212,バッファ203a,入力ポート205a,出力ポート206aおよび遅延回路204は、レーン221a(223a)毎に備えられる。
また、これらのうち、遅延回路204,データ変換部207aは、後述の如く、副信号をスキュー差(位相差,位相変化)として主信号に付加してスキュー差付加済み主信号(位相差付加第1データ)を生成する、送信変換部209を構成する。
入力ポート205aには、メイン処理部23との間を接続するレーン221aが接続され、メイン処理部23から出力される主信号が、レーン221aを介して入力される。
出力ポート206aには、中継装置3との間を接続するレーン223aが接続され、中継装置3に対して出力される伝送信号が、レーン223aを介して出力される。
入力ポート205aに入力された主信号は、受信部201aに入力される。受信部201aは、入力ポート205aに入力された主信号を受信する。受信部201aによって受信された主信号は送信部212に入力される。
送信部212は、入力された主信号に送信クロック信号を重畳する。送信クロック信号を重畳された主信号はバッファ203aに格納される。以下、送信クロック信号が重畳された主信号をクロック重畳済み主信号もしくは単に主信号という場合がある。また、送信クロック信号を単にクロック信号という場合がある。
バッファ203aは、中継装置3に対して送信する伝送信号(主信号)を1時的に格納するFIFO(First In, First Out)メモリである。
エラー検出部211は、後述する受信ブロック200bの各バッファ203bに関するエラーを検出する。
例えば、エラー検出部211は、自CM2における後述する受信ブロック200bのいずれかのバッファ203bからエラー通知(バッファアンダーランエラー)を受信した場合に、データ変換部207aに通知(第1バッファアンダーラン検出通知)を行なう。そして、エラー検出部211は、このバッファアンダーランエラーが生じたレーン223bにおける伝送信号の送信元のCM2の送信ブロック200aに対するエラー通知(第2バッファアンダーラン検出通知)を、データ変換部207aに対して要求(依頼)する。
また、エラー検出部211は、他CM2の送信ブロック200aから、バッファアンダーランエラーが生じた旨の通知(第2バッファアンダーランエラー検出通知)を受信すると、データ変換部207aに通知(第2バッファアンダーランエラー受信通知)を行なう。
データ変換部207aは、サブ処理部22から汎用バス222aを介して入力される副信号を1線式シリアル信号などの波形信号(第1の波形信号)に変更する。
また、データ変換部207aは、サブ処理部22から入力される副信号を、後述する遅延回路204が主信号に部分的にスキュー(Skew)差(位相ズレ,遅延)を発生させるために用いる波形信号(スキュー差制御用波形信号,位相変化制御用信号)に変換する。
すなわち、データ変換部207aは、副信号(第2のデータ)に基づき位相変化制御用信号(スキュー差制御用波形信号)を生成する第1生成部として機能する。
図3は実施形態の一例としてのストレージシステム1における伝送信号の作成方法を説明するための図である。
この図3において、符号(A)は副データ(送信データ)の例を示す。本例においては副データは“1001”である。
データ変換部207aは、この副データを、図3中において符号(B)で示すような波形データ(副信号)に変換する(第1のデータ変換処理)。符号(B)に示す例においては、副信号を1線式シリアルの形式(1線式シリアル信号)に変換した例を示している。1線式シリアル信号においては、HIGH時間が所定の閾値より長い状態を“1”とする。
また、データ変換部207aは、1線式シリアル信号に変換した波形データから、図3中において符号(C)で示すように、エッジを抽出する(第2のデータ変換処理)。なお、エッジの抽出は既知の種々の手法を用いて実現することができ、その説明は省略する。
そして、データ変換部207aは、メイン処理部23によるシリアル伝送に影響を与えないように、図3中において符号(D)で示すように、LPF(Low-pass filter;ローパスフィルタ)等を用いて波形をなまらせて、なめらかになるよう整形する(第3のデータ変換処理)。このようにして生成された波形信号は、後述する遅延回路204によるスキュー差の付与に用いられる。以下、データ変換部207aがサブ処理部22から入力された副信号に基づいて生成する波形信号を、スキュー差制御用波形信号という場合がある。
また、データ変換部207aは、後述する受信ブロック200bにおいてバッファアンダーランエラーが検出された場合に、このバッファアンダーランエラーが検出されたレーン223a,223bを用いた伝送信号の送信を停止させる機能を有する。
具体系には、データ変換部207aは、エラー検出部211から第2バッファアンダーランエラー受信通知を受信した場合、すなわち、他CM2の送信ブロック200aからバッファアンダーランエラーが生じた旨の通知(第2バッファアンダーランエラー検出通知)が行なわれた場合に、バッファアンダーランエラーが発生したレーンの使用を阻止する。
また、データ変換部207aは、エラー検出部211から第1バッファアンダーラン検出通知を受信した場合、すなわち、自CM2の受信ブロック200bのいずれかのバッファ203bからエラー通知(バッファアンダーランエラー)が行なわれた場合にも、バッファアンダーランエラーが発生したレーンの使用を阻止する。
そして、データ変換部207aは、使用を阻止したレーン223aに代えて、エラーが検出されていない他のレーン223aを選択し、伝送信号の送信を行なう。
遅延回路204は、データ変換部207aによって生成されたスキュー差制御用波形信号に基づいて、バッファ203aから読み出したクロック重畳済み主信号にスキュー差を付加する。ここで、スキュー差とは波形の位相の差(位相差)を意味する。
例えば、遅延回路204は、スキュー差制御用波形信号の波形に応じて、主信号を部分的に遅延させることで、位相を部分的にズラす。以下、位相ズレ(スキュー差)が付加された主信号をスキュー差付加済み主信号(位相差付加第1データ)という場合がある。
これにより、遅延回路204は、スキュー差付加済み主信号において、位相ズレを付加する前の主信号に比べて、位相ズレがある部分と無い部分とを生成する。
スキュー差付加済み主信号は、副信号に対応して位相ズレがある部分と位相ズレがない部分とを有する、位相変化信号であると言える。
従って、遅延回路204は、第2のデータ(副信号)に応じた位相変化(スキュー差)を第1の信号(主信号)に付加した位相差付加第1データ(スキュー差付加済み主信号)を作成する付加部として機能する。
図3中において、符号(E)は、スキュー差を付加する前の主信号(クロック重畳済み主信号)の波形を示し、符号(F)は、スキュー差付加済み主信号の波形を示す。すなわち、符号(F)は、スキュー差制御用波形信号に応じた位相ズレが付加された状態のスキュー差付加済み主信号の波形を示す。
遅延回路204は、バッファ203aから読み出したクロック重畳済み主信号に対して、スキュー差制御用波形信号においてHIGH(1)に相当する区間の位相を、例えば、遅れた状態にする。図3中において符号(B),(F)に示す例においては、遅延回路204が、副信号(1線式シリアル信号)においてHIGH(1)に相当する区間の主信号を、半波長ズレた状態(半波長遅れた状態)にしている。
また、遅延回路204は、クロック重畳済み主信号に対して、副信号(1線式シリアル信号)においてLOW(0)に相当する区間の主信号を、波長ズレ無しの状態にする。
そのため、例えば、遅延回路204は、スキュー差制御用波形信号(図3の符号(D)参照)において+側(HIGH側)に突出する部分(図3中符号P1等参照)において遅延を発生させる。これにより、遅延回路204は、その後続する部分に対応する主信号を半波長ズレの状態にする(図3中符号P2等参照)。また、遅延回路204は、スキュー差制御用波形信号(図3の符号(D)参照)において−側(LOW側)に突出する部分(図3中符号P3等参照)において遅延を解消させるべく、位相を進ませる。これにより、遅延回路204は、その後続する部分に対応する主信号をズレ無しの状態にする(図3中符号P4等参照)。
また、遅延回路204は、スイッチチップ21の受信ブロック200bに備えられたバッファ203b(エラースティックバッファ)が位相差(遅延)を吸収可能な範囲で主信号に位相差を生じさせる。
このようにして、遅延回路204は、副信号(1線式シリアル信号)においてHIGH(1)に相当する区間の主信号を、半波長ズレた状態(半波長遅れた状態)とする、スキュー差付加済み主信号を作成する。
すなわち、遅延回路204は、主信号に対して、前述したスキュー差制御用波形信号(位相変化制御用信号)に応じた位相変化(スキュー差)を付加する。
このスキュー差付加済み主信号にはクロック信号が重畳されており、このクロック信号にも遅延回路204により付加されたスキュー差が付加されている。以下、クロック重畳済み主信号に含まれる、スキュー差が付加されたクロック信号を、スキュー差付加済みクロック信号という場合がある。
このように、スキュー差付加済み主信号においては、主信号に副信号がスキュー差(位相ズレ)として内蔵(付加)されている。同様に、スキュー差付加済みクロック信号においては、クロック信号に副信号がスキュー差(位相ズレ)として内蔵(付加)されている。
なお、図3中において、符号(F)で示す例においては、縮尺の都合上、ずれ部分は数波長に見えるが、実際は1000〜10000波長レベルでずれが生じ、伝送信号における高周波部分と低周波部分との差は明確となる。
遅延回路204は、上述の如く生成したスキュー差付加済み主信号を伝送信号として出力ポート206aを介して中継装置3に送信する。従って、出力ポート206aもしくは遅延回路204は、スキュー差付加済み主信号(位相差付加第1データ)を送信する送信部として機能する。
このように、本ストレージシステム1においては、スイッチチップ21の送信ブロック200aから送信される伝送信号においては、主信号に副信号に応じたスキュー差が付加されている。すなわち、伝送信号においては、スキュー差を利用して副信号が主信号に付加されている。
(b)受信ブロック
受信ブロック200bには、中継装置3からの伝送信号が、1つ以上(図2に示す例では2つ)のレーン223bを介して入力される。前述の如く、この伝送信号においては、スキュー差を利用して副信号が主信号に付加されており、受信ブロック200bは、この受信した伝送信号から主信号と副信号とを抽出する。
受信ブロック200bは、伝送信号から抽出した主信号を、1つ以上(図2に示す例では2つ)のレーン221bを介してメイン処理部23に入力する。また、受信ブロック200bは、伝送信号から副信号を抽出し、抽出した副信号を1つ以上(図2に示す例では1つ)の汎用バス222bを介してサブ処理部22に入力する。
レーン223bは、レーン223aと同様のシリアルバスであって、クロック重畳された信号(伝送信号)を伝送する。
図2に示すように、受信ブロック200bは、受信部201b,クロック抽出部202,バッファ203b,入力ポート205b,出力ポート206b,位相比較部208およびデータ変換部207bを備える。
これらのうち、受信部201b,クロック抽出部202,バッファ203b,入力ポート205bおよび出力ポート206bは、レーン221b(223b)毎に備えられる。
また、これらのうち、データ変換部207bおよび位相比較部208は、後述の如く、受信したスキュー差付加済み主信号から副信号を抽出する、受信変換部210を構成する。
入力ポート205bには、中継装置3との間を接続するレーン223bが接続され、中継装置3から送信される伝送信号が、レーン223bを介して入力される。
出力ポート206bには、メイン処理部23との間を接続するレーン221bが接続され、メイン処理部23に対して出力される伝送信号が、このレーン221bを介して出力される。
入力ポート205bに入力された伝送信号は、受信部201bとクロック抽出部202とにそれぞれ入力される。
受信部201bは、入力ポート205bに入力された伝送信号を受信する。受信部201bは、受信した伝送信号から主信号を抽出する。受信部201bによって抽出された主信号はバッファ203bに格納される。
従って、受信部201bは、スキュー差付加済み主信号(位相差付加第1データ)を受信する受信部として機能する。
バッファ203bは、受信部201bによって受信された伝送信号(主信号)を1時的に格納するFIFOメモリである。このバッファ203bは、複数備えられたレーン223bから入力される信号間の位相偏差(位相遅れ)や周波数偏差を補償するためのエラスティックバッファとして機能する。すなわち、バッファ203bは、伝送信号の遅延を吸収する遅延吸収部として機能する。
バッファ203bは、バッファアンダーランの状態となった場合、すなわち、バッファ領域に対して必要とされる分より書き込まれるデータが不足する状態(バッファ枯渇状態)となった場合に、自CM2の送信ブロック200aのエラー検出部211に対してエラー通知(バッファアンダーランエラー)を通知する。
バッファ203bに格納された主信号は、出力ポート206bおよびレーン221bを介してメイン処理部23に入力される。
クロック抽出部202は、受信した伝送信号からクロック信号を抽出する。なお、伝送信号からのクロックの抽出は、既知の種々の手法を用いて実現することができ、その詳細な説明は省略する。
クロック抽出部202によって抽出されたクロック信号は、受信部201bおよび位相比較部208に入力される。図2に示す例においては、複数のレーン223b毎に備えられた各クロック抽出部202から、クロック信号が受信部201bおよび受信変換部210の位相比較部208にそれぞれ入力される。クロック抽出部202が伝送信号から抽出したクロック信号(スキュー差付加済みクロック信号)には、前述の如く、遅延回路204により、副信号に応じたスキュー差が付加されている。
受信変換部210は、スキュー差付加済みクロック信号から副信号を復元する。従って、受信変換部210は、受信したスキュー差付加済み主信号(位相差付加第1データ)から副信号を復元する復元部として機能する。
受信変換部210は、位相比較部208およびデータ変換部207bを備える。
位相比較部208は、スキュー差付加済みクロック信号からスキュー差制御用波形信号を抽出する。
図4は実施形態の一例としてのストレージシステム1における位相比較部208の構成を示す図である。
位相比較部208は、図4に示すように、位相比較器2081およびLPF2082を備える。
位相比較器2081は、基準クロック信号と、クロック抽出部202によって抽出されたスキュー差付加済みクロック信号とを比較して位相のズレを検出するものであり、例えば、XOR回路により実現される。
基準クロック信号は、例えば、本ストレージシステム1の起動時等に所定期間(例えば、10秒間)、スキュー差が印加されていない状態のクロック信号を入力し、その周波数と位相とを図示しないメモリ等に記憶させる。基準クロック信号は、クロック信号の初期周波数を示す。
図5は実施形態の一例としてのストレージシステム1におけるスキュー差付加済みクロック信号の処理方法を説明するための図である。
図5において、符号(A)は基準クロック信号を、符号(B)はスキュー差付加済みクロック信号を、符号(C)は位相比較部208の出力信号を、それぞれ例示する。また、符号(D)はデータ変換部207bによって生成される1線式シリアル信号を例示し、符号(E)は副信号のデータ例を示す。
位相比較器2081は、基準クロック信号(図5の符号(A)参照)とスキュー差付加済みクロック信号(図5の符号(B)参照)との位相差を検出し、この位相差に応じた電圧信号を出力する。例えば、位相比較器2081は、スキュー差付加済みクロック信号が基準クロック信号よりも位相が進んでいる場合に、HIGHを出力する。
位相比較器2081の下流側にはLPF2082が備えられており、位相比較器2081から出力される信号は、このLPF2082によって平均化(平滑化)されて出力される(図5の符号(C)参照)。以下、このLPF2082によって平滑化された、スキュー差付加済みクロック信号と基準クロック信号と位相比較結果を、位相比較情報という場合がある。
位相比較部208は、スキュー差付加済みクロック信号と基準クロック信号とを比較して位相比較情報を生成する。
従って、データ変換部207bは、スキュー差付加済み主信号(位相差付加第1データ)から抽出した、スキュー差付加済みクロック信号(位相変化が付加されたクロック信号)と、基準クロック信号との位相ズレに応じた波形信号を作成する機能を有する。
データ変換部207bは、位相比較部208から入力される信号(位相比較情報)をサブ処理部22が受け取れる汎用バス信号(副データ)に変換する。
データ変換部207bは、位相比較部208によって生成された波形データ(位相比較情報)を整形して1線式シリアル信号を生成する。例えば、データ変換部207bは、位相比較情報を所定の閾値で切り分けることで2値化し、1線式シリアル信号(副信号)を生成する(図5の符号(D)参照)。
そして、データ変換部207bは、1線式シリアル信号として表された副信号を数値化して、副データを取得する(図5の符号(E)参照)。図5の符号(E)に示す例においては、副データ“1001”が取得される。この取得された副データが、汎用バス222bを介してサブ処理部22に入力される。
また、データ変換部207bにおいては、位相比較部208の出力について、通常の外乱による位相のズレと、遅延回路204によってスキュー差を付加することにより生じる周波数のズレ(すなわち、副信号)とを閾値を用いて判別する機能を備える。
図6は実施形態の一例としてのストレージシステム1におけるデータ変換部207bによるズレの判別処理を説明するための図である。この図6においては、位相比較部208からの出力信号を例示しており、この出力信号には、外乱によるズレが部分的に図示されている。
例えば、PCIeにおいては、規格上、例えば0.03%までの周波数のズレを許容している。また、SSC(Spread-Spectrum Clocking)を印加した場合のズレの許容は3%となる。これに対して、エラスティックバッファは最大1000%(10波長)程度は位相をずらす事が可能である。図6に示す例においては、50%(半波長分)の位相ズレを起こした波形を示している。
この事から適切な閾値(例えば、20%)を設けてフィルタリングを行なう事で、十分に外乱によるズレやSSCによるズレだけを除去することができる。
[2]中継装置
中継装置3−1,3−2は、複数のCM2−1,2−2間の通信(CM−CM間通信)を実現する通信装置である。中継装置3−1,3−2は互いに同様の構成を有している。
なお、以下、中継装置を示す符号としては、複数の中継装置のうち1つを特定する必要があるときには符号3−1,3−2を用いるが、任意の中継装置を指すときには符号3を用いる。
また、以下、中継装置3−1を中継装置#0という場合がある。同様に、中継装置3−2を中継装置#1という場合がある。
図1に示す例においては、中継装置3は、それぞれスイッチチップ(SWチップ)31およびサブ処理部32を備える。
スイッチチップ31は、データの通信経路を切り替える回路装置であり、図示しない第1のコネクタに接続された通信ケーブル51を介して入力されたデータを、そのデータの送信先(通信相手)に応じて第2のコネクタに接続された他の通信ケーブル51から出力させる。これにより、中継装置3は、FRTとしての機能を実現する。
また、スイッチチップ31は、CM2のスイッチチップ21の受信ブロック200bおよび送信ブロック200aと同様の機能を備える。
すなわち、スイッチチップ31は、CM2から送信される、主信号に副信号をスキュー差として付加された伝送信号を受信し、この伝送信号から主信号と副信号とを抽出する。スイッチチップ31において抽出された副信号は、サブ処理部32に受け渡される。
サブ処理部32は、副信号に関する演算を行なうととともに、この副信号の通信制御を行なう。中継装置3において、このサブ処理部32は、SVCとしての機能を実現する。
サブ処理部32から出力される副信号は、スイッチチップ31に受け渡され、このスイッチチップ31の機能によりスキュー差としてクロック信号に付加されてCM2に送出される。
(B)動作
上述の如く構成された実施形態の一例としてのストレージシステム1における、CM2間でのデータ送受信方法を説明する。以下に示す例においては、CM#0から中継装置#0を介してCM#1にデータを送信する例について示す。
データ送信元のCM#0において、メイン処理部23がレーン221aを介して、スイッチチップ21に主信号を入力する。
メイン処理部23からの主信号は、各レーン221aから入力ポート205aに入力される。入力ポート205aに入力された主信号は受信部201aに入力される。
主信号が入力された受信部201aは、この主信号を送信部212に入力する。送信部212においては、入力された主信号に送信クロック信号を重畳する。送信クロック信号を重畳された主信号(クロック重畳済み主信号)はバッファ203aに格納される。
一方、サブ処理部22は、汎用バス222aを介して、スイッチチップ21に副信号を入力する。汎用バス222aを介して入力される副信号は、送信変換部209のデータ変換部207aに入力される。
データ変換部207aは、汎用バス222aを介して入力されたデータを1線式シリアル信号に変換した後、スキュー差制御用波形信号を生成する。生成されたスキュー差制御用波形信号は、遅延回路204に入力される。
遅延回路204においては、データ変換部207aによって生成されたスキュー差制御用波形信号に基づいて、バッファ203から読み出したクロック重畳済み主信号にスキュー差を付加することで、スキュー差付加済み主信号を生成する。
遅延回路204は、生成したスキュー差付加済み主信号を伝送信号としてレーン223aを介して中継装置3に送信する。
中継装置3においては、スイッチチップ31が、入力された伝送信号から主信号と副信号とを抽出する。
すなわち、スイッチチップ31は、スイッチチップ21の受信ブロック200bと同様にして、入力された伝送信号からクロック信号(スキュー差付加済みクロック信号)を抽出する。スイッチチップ31は、スキュー差付加済みクロック信号を基準クロック信号と比較することで位相のズレを検出して波形化し、更に平滑化することで波形データを生成する。
そして、スイッチチップ31は、生成した波形データに基づき1線式シリアル信号を生成した後、この1線式シリアル信号に基づき副信号を生成(抽出)する。
抽出された副信号は、サブ処理部32に入力され、このサブ処理部32において処理される。
また、スイッチチップ31は、FRTとしての機能により、伝送信号から抽出された主信号を、その送信先であるCM#1に対して出力する。
中継装置3は、CM#1に対して送信する主信号(クロック重畳済み主信号)に、サブ処理部32によって生成された副信号に基づいて作成したスキュー差制御用波形信号に基づいてスキュー差を付加することで、スキュー差付加済み主信号を作成する。このスキュー差付加済み主信号は、CM2のスイッチチップ21の送信ブロック200aの送信変換部209と同様の手法により生成される。
なお、中継装置3においては、CM#0から送信される伝送信号をそのままCM#1に転送してもよい。すなわち、中継装置3は、サブ処理部32によって生成された副信号に基づいて生成したスキュー差制御用波形信号に基づいて主信号(クロック重畳済み主信号)にスキュー差を付加する代わりに、CM#0から受信したスキュー差付加済み主信号を、そのままCM#1に送信(転送)してもよい。
データ送信先のCM#1においては、レーン223bを介して入力ポート205bに中継装置3から伝送信号が入力される。入力ポート205bに入力された伝送信号は受信部201bとクロック抽出部202とにそれぞれ入力される。
受信部201bは、伝送信号に含まれる主信号をバッファ203bに格納する。バッファ203bに格納された主信号は、出力ポート206bおよびレーン221bを介してメイン処理部23に送信される。メイン処理部23においては、入力された主信号を処理する。
一方、クロック抽出部202は、入力された伝送信号からクロック信号(スキュー差付加済みクロック信号)を抽出する。この抽出されたスキュー差付加済みクロック信号は、受信変換部210の位相比較部208に入力される。
位相比較部208においては、位相比較器2081が、基準クロック信号とスキュー差付加済みクロック信号とを比較して位相のズレを検出し、LPF2082によって平滑化された波形データが出力される。
データ変換部207bにおいては、入力された波形データに基づき1線式シリアル信号が生成された後、この1線式シリアル信号に基づき副信号が生成される。
生成された副信号は、汎用バス222bを介してサブ処理部22に入力される。
(C)効果
このように、本発明の一実施形態としてのストレージシステム1によれば、送信変換部209において、副信号をスキュー差としてクロック重畳済み主信号に付加してスキュー差付加済み主信号を生成する。そして、遅延回路204が、この生成したスキュー差付加済み主信号を送信する。
これにより、主信号と同じレーン223a,223bを用いて副信号を送信することができ、データ送信に用いるケーブル本数を低減することができる。また、副信号を送信するための専用の機器を備える必要がなく、装置コストを低減することができる。
また、メイン処理部23の機能を用いることなく副信号を送信することができるので、例えば、メイン処理部23が何らかの理由でハングした場合においても、副信号を送信することができる。
受信ブロック200bにおいて、バッファ203bにバッファアンダーランエラーが生じた場合には、エラー検出部211がデータ変換部207aに通知(第2バッファアンダーラン検出通知)する。そして、データ変換部207aは、このバッファアンダーランエラーが発生したレーン223a,223bの使用を阻止し、バッファアンダーランエラーが検出されていない他のレーン223a,223bを用いて伝送信号の送信を行なう。これにより、送信するスキュー差付加済み主信号を、受信側のスイッチチップ21の受信ブロック200bにおいて確実に受信し処理することができる。
また、自CM2の送信ブロック200aにおいて、バッファ203aにバッファアンダーランエラーが生じた場合にも、エラー検出部211がデータ変換部207aに通知(第1バッファアンダーラン検出通知)する。そして、データ変換部207aは、このバッファアンダーランエラーが発生したレーン223a,223bの使用を阻止し、バッファアンダーランエラーが検出されていない他のレーン223a,223bを用いて伝送信号の送信を行なう。これにより、スキュー差付加済み主信号を確実に送信し、処理することができる。
(D)その他
開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上述した実施形態においては、CM2と中継装置3とをPCIeの通信ケーブルで接続する例を示しているが、これに限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
例えば、PCIeの他、高速シリアルバスとして、InfiniBand等の他の種々のバス規格に適用することができる。
また、上述した実施形態においては、受信ブロック200bにおいて、複数のレーン223b毎にバッファ203bを備えているが、これに限定されるものではない。すなわち、1つのレーン223bだけを備える場合(lane0だけを備える場合)には、エラースティックバッファとしての機能は不要であるので、バッファ203bを備える必要はない。
上述した実施形態においては、遅延回路204は、副信号(1線式シリアル信号)においてHIGH(1)に相当する区間の主信号を、半波長ズレた状態(半波長遅れた状態)とする、スキュー差付加済み主信号を作成しているが、これに限定されるものではない。
例えば、遅延回路204は、副信号(1線式シリアル信号)においてLOW(0)に相当する区間の主信号を、半波長ズレた状態(半波長遅れた状態)としてもよい。
また、遅延回路204は、副信号(1線式シリアル信号)においてHIGH(1)またはLOW(0)に相当する区間の主信号を、半波長ズレた状態(半波長進んだ状態)としてもよい。
さらに、遅延回路204は、副信号(1線式シリアル信号)においてHIGH(1)またはLOW(0)に相当する区間の主信号を、半波長より多くズレた状態にしてもよく、また、半波長未満ズレた状態にしてもよく、種々変形して実施することができる。ただし、ズラす量の上限は、1波長分未満であることが望ましい。
また、上述した開示により本実施形態を当業者によって実施・製造することが可能である。
(E)付記
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
第1のデータおよび第2のデータを送信する通信制御装置であって、
前記第2のデータに応じた位相変化を前記第1のデータを表す第1の信号に付加した位相差付加第1データを作成する付加部と、
前記位相差付加第1データを送信する送信部と
を備えることを特徴とする、通信制御装置。
(付記2)
前記第2のデータに基づき位相変化制御用信号を生成する第1生成部を備え、
前記付加部が、前記第1の信号に対して、前記位相変化制御用信号に応じた位相変化を付加する
ことを特徴とする、付記1記載の通信制御装置。
(付記3)
前記位相差付加第1データを受信する受信部と、
受信した前記位相差付加第1データから前記第2のデータを復元する復元部と
を備えることを特徴とする、付記1または2記載の通信制御装置。
(付記4)
前記復元部が、
位相差付加第1データから抽出した、前記位相変化が付加された位相差付加クロック信号と、基準信号との位相ズレに応じた波形信号を作成し、当該波形信号を2値化して前記第2のデータを表す第2の信号を生成し、当該第2の信号を数値化して前記第2のデータを復元する
ことを特徴とする、付記3記載の通信制御装置。
(付記5)
第1の装置と第2の装置とを備え、前記第1の装置から前記第2の装置へ第1のデータおよび第2のデータを送信する通信制御システムにおいて、
前記第1の装置が、
前記第2のデータに応じた位相変化を前記第1のデータを表す第1の信号に付加した位相差付加第1データを作成する付加部と、
前記位相差付加第1データを送信する送信部と
を備え、
前記第2の装置が、
前記位相差付加第1データを受信する受信部と、
受信した前記位相差付加第1データから前記第2のデータを復元する復元部と
を備えることを特徴とする、通信制御システム。
(付記6)
前記第1の装置において、
前記第2のデータに基づき位相変化制御用信号を生成する第1生成部を備え、
前記付加部が、前記第1の信号に対して、前記位相変化制御用信号に応じた位相変化を付加する
ことを特徴とする、付記5記載の通信制御システム。
(付記7)
前記第2の装置において、
前記復元部が、
位相差付加第1データから抽出した、前記位相変化が付加された位相差付加クロック信号と、基準信号との位相ズレに応じた波形信号を作成し、当該波形信号を2値化して前記第2のデータを表す第2の信号を生成し、当該第2の信号を数値化して前記第2のデータを復元する
ことを特徴とする、付記5又は6記載の通信制御システム。
(付記8)
第1のデータおよび第2のデータを送信する通信制御装置において、
前記第2のデータに応じた位相変化を前記第1のデータを表す第1の信号に付加した位相差付加第1データを作成し、
前記位相差付加第1データを送信する
ことを特徴とする、通信制御方法。
(付記9)
前記第2のデータに基づき位相変化制御用信号を生成し、
前記付加部が、前記第1の信号に対して、前記位相変化制御用信号に応じた位相変化を付加する
ことを特徴とする、付記8記載の通信制御方法。
(付記10)
第1のデータおよび第2のデータを受信する通信制御装置において、
前記位相差付加第1データを受信し、
受信した前記位相差付加第1データから前記第2のデータを復元する
ことを特徴とする、通信制御方法。
(付記11)
位相差付加第1データから抽出した、前記位相変化が付加された位相差付加クロック信号と、基準信号との位相ズレに応じた波形信号を作成し、当該波形信号を2値化して前記第2のデータを表す第2の信号を生成し、当該第2の信号を数値化して前記第2のデータを復元する
ことを特徴とする、付記10記載の通信制御方法。
(付記12)
第1のデータおよび第2のデータを受信する通信制御装置において、
前記位相差付加第1データを受信する受信部と、
受信した前記位相差付加第1データから前記第2のデータを復元する復元部と
を備えることを特徴とする、通信制御装置。
(付記13)
前記復元部が、
位相差付加第1データから抽出した、前記位相変化が付加された位相差付加クロック信号と、基準信号との位相ズレに応じた波形信号を作成し、当該波形信号を2値化して前記第2のデータを表す第2の信号を生成し、当該第2の信号を数値化して前記第2のデータを復元する
ことを特徴とする、付記12記載の通信制御装置。
1 ストレージシステム
2−1,2−2,2 CM
3−1,3−2,3 中継装置
21,31 スイッチチップ
23 メイン処理部
22,32 サブ処理部
200a 送信ブロック
200b 受信ブロック
201a,201b 受信部
202 クロック抽出部
203a,203b バッファ
204 遅延回路
205a,205b 入力ポート
206a,206b 出力ポート
207a,207b データ変換部
208 位相比較部
209 送信変換部
210 受信変換部
211 エラー判定部
212 送信部
221a,221b,223a,223b レーン
222a,222b 汎用バス
2081 位相比較器
2082 LPF

Claims (4)

  1. 第1のデータおよび第2のデータを送信する通信制御装置であって、
    前記第2のデータに応じた位相変化を前記第1のデータを表す第1の信号に付加した位相差付加第1データを作成する付加部と、
    前記位相差付加第1データを送信する送信部と
    前記位相差付加第1データを受信する受信部と、
    受信した前記位相差付加第1データから前記第2のデータを復元する復元部とを備え、
    前記復元部が、
    位相差付加第1データから抽出した、前記位相変化が付加された位相差付加クロック信号と、基準信号との位相ズレに応じた波形信号を作成し、当該波形信号を2値化して前記第2のデータを表す第2の信号を生成し、当該第2の信号を数値化して前記第2のデータを復元する
    とを特徴とする、通信制御装置。
  2. 前記第2のデータに基づき位相変化制御用信号を生成する第1生成部を備え、
    前記付加部が、前記第1の信号に対して、前記位相変化制御用信号に応じた位相変化を付加する
    ことを特徴とする、請求項1記載の通信制御装置。
  3. 第1の装置と第2の装置とを備え、前記第1の装置から前記第2の装置へ第1のデータおよび第2のデータを送信する通信制御システムにおいて、
    前記第1の装置が、
    前記第2のデータに応じた位相変化を前記第1のデータを表す第1の信号に付加した位相差付加第1データを作成する付加部と、
    前記位相差付加第1データを送信する送信部と
    を備え、
    前記第2の装置が、
    前記位相差付加第1データを受信する受信部と、
    受信した前記位相差付加第1データから前記第2のデータを復元する復元部と
    を備え
    前記復元部が、
    位相差付加第1データから抽出した、前記位相変化が付加された位相差付加クロック信号と、基準信号との位相ズレに応じた波形信号を作成し、当該波形信号を2値化して前記第2のデータを表す第2の信号を生成し、当該第2の信号を数値化して前記第2のデータを復元することを特徴とする、通信制御システム。
  4. 第1のデータおよび第2のデータを受信する通信制御装置において、
    前記第2のデータに応じた位相変化を前記第1のデータを表す第1の信号に付加した位相差付加第1データを受信する受信部と、
    受信した前記位相差付加第1データから前記第2のデータを復元する復元部とを備え
    前記復元部が、
    位相差付加第1データから抽出した、前記位相変化が付加された位相差付加クロック信号と、基準信号との位相ズレに応じた波形信号を作成し、当該波形信号を2値化して前記第2のデータを表す第2の信号を生成し、当該第2の信号を数値化して前記第2のデータを復元することを特徴とする、通信制御装置。
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