JP6874226B2 - ポリチオエーテルスルフィドを調製する方法 - Google Patents

ポリチオエーテルスルフィドを調製する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6874226B2
JP6874226B2 JP2020531149A JP2020531149A JP6874226B2 JP 6874226 B2 JP6874226 B2 JP 6874226B2 JP 2020531149 A JP2020531149 A JP 2020531149A JP 2020531149 A JP2020531149 A JP 2020531149A JP 6874226 B2 JP6874226 B2 JP 6874226B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dmda
dmds
dimercapto
group
mercapto
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020531149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021505735A (ja
Inventor
プロプスト,クリスティアン
ブルクハルト,フォルカー
クロベス,オラフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nouryon Chemicals International BV
Original Assignee
Nouryon Chemicals International BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nouryon Chemicals International BV filed Critical Nouryon Chemicals International BV
Publication of JP2021505735A publication Critical patent/JP2021505735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6874226B2 publication Critical patent/JP6874226B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G75/12Polythioether-ethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G75/02Polythioethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G75/02Polythioethers
    • C08G75/04Polythioethers from mercapto compounds or metallic derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/15Heterocyclic compounds having oxygen in the ring
    • C08K5/151Heterocyclic compounds having oxygen in the ring having one oxygen atom in the ring
    • C08K5/1515Three-membered rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/17Amines; Quaternary ammonium compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Description

本発明は、液体メルカプト末端ポリチオエーテルスルフィド、即ち、エーテル基およびチオエーテル基の両方を含有するポリマーを調製する方法に関する。特に、本発明は、ジメルカプト末端化合物をジエポキシ化合物と反応させることによって、ポリチオエーテルスルフィドを作製する方法を包含する。
硫黄含有ポリマーは、エポキシ類、ポリチオウレタン類およびアクリル類を、特にコーティング、エラストマー、および接着剤における、またはシーラントとしてのそれらの使用のために配合するための有益な中間体である。
これらのポリマーは、好ましくはメルカプト末端基を有する。その理由は、メルカプト末端基は、酸化的硬化方法を使用する系において、これらのポリマーを適用させることが可能であり、これらのポリマーを、エポキシおよびイソシアネートに対してより反応性を高くするためである。
硫黄含有ポリマーは、取り扱い、混合、および配合の容易さを改善するために、室温で液体であることが好ましい。
市販のシーラントは、ビス(クロロエチル)ホルマールおよびポリ硫化ナトリウムの縮重合によって調製される液体メルカプト末端ポリスルフィドポリマーを使用する。残念ながら、これらのポリマーは多くの感熱性S−S結合を有し、そのためこれらのポリマーから得られるシーラントは高温用途に不適切となる。
S−S結合を含有するポリスルフィドではまた、いわゆる「コールドフロー」を被り、すなわち、変形させる圧縮力からの解放後にその本来の形状を回復する能力が低減し、その力の印加中に回復する傾向がある。
国際公開第2015/014876号パンフレットはすでにこの問題に対処しており、式HS−R−(S−R)−SH(式中、yは、1.0〜1.5の平均値を有する)を有するメルカプト末端液体ポリマーを提供した。このポリマーは、まず、ビス(ハロアルキル)ホルマールと、平均的な式M(式中、Mは、アルカリ金属であり、xは、1.04〜1.8の平均値である)のアルカリポリスルフィドを反応させることと、上記ポリマーを、水性反応混合物中で還元剤と反応させて、それによりポリスルフィド結合を還元的に開裂させることと、酸の添加によって、混合物のpHを6.0未満に下げることとによって得られる。実験の部で得られるポリマーは、yの平均値が1.3であり、これは、ポリマーが実際にS−S結合を含有し、通常のポリスルフィドポリマーよりも程度は低いが、依然としてコールドフローを被ることを意味する。
特開昭64036622号は、顕著な湿耐性を有するとされているメルカプト基含有ポリマーの調製を開示している。このポリマーは、ポリエポキシドを、ポリチオールと反応させることによって調製される。ポリエポキシドは、脂肪族または芳香族(例えば、ビスフェノール−A型エポキシド)であってもよいのに対して、ポリチオールは、ポリグリコールジメルカプタンまたはチオポリグリコールジメルカプタンである。
この参照文献の実験の部では、トリグリコールジメルカプタンまたはチオジグリコールジメルカプタンのいずれかが、ポリチオールとして使用された。しかしながら、下の実験の部に示されるように、唯一のポリチオールとしてチオポリグリコールメルカプタンを使用すると、ポリマーは室温でゲル化する。
特開昭64036622号はさらに、ジグリコールジメルカプタン1分子、チオジグリコールジメルカプタン1分子、およびネオペンチルグリシジルエーテル1分子から構築されたポリマーの式について開示している。これは、非常に小さな分子であり、それは、その伸び、ならびにその硬さ、剛性および粘弾性の制御が限られていることを意味する。かかる小さな分子に関して、硬化には多くの硬化剤が必要とされ、これは、硬化されたポリマーの特性が硬化剤によって支配されることを意味する。
さらに、下の実験の部で示されるように、1:1の比のジグリコールジメルカプタン対チオジグリコールジメルカプタンは、改善を要する機械特性を有するポリマーをもたらす。
本発明の目的は、S−S結合を含有しないメルカプト末端液体ポリマーを調製する方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、開裂ステップを要さないメルカプト末端液体ポリマーを調製する方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、ワンポット反応として行うことができ、かつ酸性化ステップおよび/または洗浄ステップを要さないメルカプト末端液体ポリマーを調製する方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、十分な破断点伸びを維持しながら、ショアA硬さおよび引張強さが改善されたメルカプト末端液体ポリマーを調製する方法を提供することである。
これらの目的は、0〜100℃の温度で、触媒の存在下で、
−(i)式HS(C2n−O)−C2n−O−C2n−SH(式中、nはそれぞれ独立して、1〜8の整数から選択され、pは、0〜10である)のジメルカプト−ジオキサ−アルカン(DMDA)、および(ii)グリコールジ(メルカプトカルボン酸エステル)(GDME)からなる群から選択される少なくとも1つの化合物と、
−式HS(C2m−S)−C2m−S−C2m−SH(式中、mはそれぞれ独立して、1〜8、好ましくは1〜6、最も好ましくは1〜3の整数から選択され、qは、0〜10である)の少なくとも1つのジメルカプト−ジアルキルスルフィド(DMDS)と、
−少なくとも1つのジエポキシドと、
−任意選択で、エポキシ基およびメルカプト基から選択される少なくとも3つの末端基を有する化合物から選択される少なくとも1つの分岐剤と
を反応させるステップを含み、モル比(DMDA+GDME)/DMDSが、1.1〜4.0である、本発明の方法を使用して、メルカプト末端ポリマーを調製することによって達成される。
この方法から生じるポリマーはまた、上述の問題を解決するだけでなく、他のメルカプタン末端ポリマーと比較して、非常に低いメルカプトン臭レベルを有することが分かっており、無色であり、水のような透明性を有する。
ジメルカプト−ジオキサ−アルカン(DMDA)は、式HS(C2n−O)−C2n−O−C2n−SH(式中、nはそれぞれ独立して、1〜8、好ましくは1〜6、最も好ましくは1〜3の整数から選択され、pは、0〜10である)を有する。
適切なDMDAの例は、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン(DMDO)、1,7−ジメルカプト−3,5−ジオキサヘプタン(DMDH)、1,7−ジメルカプト−3,5−ジオキサヘプタン、ヘキサ(エチレングリコール)ジチオール、テトラ(エチレングリコール)ジチオール、および2,2’−(プロパン−1,3−ジイルビス(オキシ))ジエタンチオールである。
グリコールジ(メルカプトカルボン酸エステル)(GDMA)の例は、グリコールジ(メルカプト酢酸エステル)およびグリコールジ(3−メルカプトプロピオン酸エステル)である。
最も好ましくは、少なくとも1つのDMDAが、本発明の方法において使用される。最も好ましいDMDAは、DMDOである。
ジメルカプト−ジアルキルスルフィド(DMDS)は、式HS(C2m−S)−C2m−S−C2m−SH(式中、mはそれぞれ独立して、1〜8、好ましくは1〜6、最も好ましくは1〜3の整数から選択され、qは、0〜10である)を有する。適切なDMDSの例は、2,2’−ジメルカプトジエチルスルフィド、3,5−ジチア−1,7−ヘプタンジチオール、3,7−ジチア−1,9−ノナンジチオール、および3,6,9−トリチアウンデカン−1,11−ジチオールである。最も好ましいDMDSは、2,2’−ジメルカプトジエチルスルフィドである。
ジエポキシドは、脂肪族または芳香族であり得る。脂肪族ジエポキシドは、より安価であり、より反応性が高いのに対して、芳香族ジエポキシドは、低いUV安定性を伴う高粘度ポリマーをもたらす。したがって、脂肪族ジエポキシドが好ましい。
適切な脂肪族ジエポキシドの例は、ブタンジオールジグリシジルエーテル、ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ジグリシジルエーテル、ポリ(プロピレン)ジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、およびそれらの混合物である。
芳香族ジエポキシドの例は、イソプロピリデンジフェノールジグリシジルエーテル(BADGE)、ビスフェノールA、ビスフェノールF、およびそれらの混合物である。
一実施形態において、分岐剤が、本発明の方法において使用される。分岐剤は、エポキシ基およびメルカプト基から選択される少なくとも3つの末端基を有する化合物である。分岐剤の使用は、分岐されたポリマーを生じ、分岐されたポリマーは、生じたポリマーの機械特性をさらに改善する。
適切な分岐剤の例は、トリグリシジルエーテルトリメチロールプロパン、グリセロールトリグリシジルエーテル、(3−メルカプトプロピオン酸)トリメチロールプロパン、および2,3−ビス((2−メルカプトエチル)チオ)−1−プロパンチオール、およびペンタエリスリチルテトラチオールである。
分岐剤の量は、好ましくは、DMDA、GDMA、DMDS、および分岐剤の総モル量に対して、0〜25mol%、より好ましくは5〜25mol%、最も好ましくは10〜25mol%である。
(DMDA+GDMA)/DMDSのモル比は、1.1〜4.0、好ましくは1.2〜4.0、より好ましくは1.5〜3.0である。この比内では、十分な破断点伸びを維持しながら、最適なショアA硬さおよび引張強さを有するポリチオエーテルが得られることが見出されている。それは、破断点伸びが通常、引張強さの増加とともに減少する傾向にあるので、予想以上に予期せぬことである。
DMDA、GDMA、およびDMDSの総量は、好ましくは、ジエポキシドの総量に対して、1.05〜1.55mol%、より好ましくは1.15〜1.55mol%、さらに好ましくは1.25〜1.55mol%、最も好ましくは1.25〜1.40mol%である。
適切な触媒として、第三級アミン、第三級ホスフィン、イミダゾール、およびルイス酸が挙げられる。
適切な第三級アミン触媒の例は、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO、トリ−エチレンジアミンとも呼ばれる)、テトラメチルグアニジン、テトラメチルイミノ−ビスプロピルアミン、1,3,5−トリス[3−(ジメチルアミノ)−プロピル]ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、ビス(2−ジメチルアミノ−エチル)エーテル、N,N−ジメチルシクロヘキサンアミン、テトラメチルイミノビスプロピル−アミン、ジメチル−アミノメチルフェノール、およびトリス(ジメチル−アミノメチル)フェノールである。
適切な第三級ホスフィン触媒の例は、トリフェニルホスフィンである。
適切なイミダゾール触媒の例は、2−メチル−イミダゾール、2−エチル−4−メチル−イミダゾール、および2−フェニル−イミダゾールである。
適切なルイス酸触媒の例は、ジシアノジアミド、三フッ化ホウ素、二塩化亜鉛、四塩化錫、三塩化鉄、三塩化アルミニウム、およびそれらのアミン錯体である。
触媒は、好ましくは、全てのジメルカプト化合物(即ち、DMDA、GDMA、DMDS、およびメルカプト末端分岐剤)に対して、0.01〜0.1mol%、好ましくは0.01〜0.05mol%、最も好ましくは0.01〜0.025mol%の量で存在する。
本発明の方法は、好ましくは、0〜100℃、好ましくは15〜80℃、最も好ましくは20〜70℃の温度で行われる。
反応は、好ましくは有機溶媒中で行われる。適切な溶媒の例は、トルエン、キシレン、ベンゼン、シクロヘキサン、ヘプタン、ペンタン、シクロペンタン、1,4−ジオキサン、クロロホルムおよびジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、および酢酸エチルである。
溶媒の量は通常、総反応混合物の重量に対して、50重量%未満、より好ましくは10〜50重量%未満、最も好ましくは15〜25重量%である。
反応物は、任意の順序で反応器に添加してよい。しかしながら、触媒を最終成分として添加して、全ての他の成分を完全に混合した後に、触媒を添加することが好ましい。
メルカプト末端ポリマーは、室温で液体である。数平均分子量(ポリスチレン標準物質を用いて、GPCによって測定)は、好ましくは、1,000〜25,000g/mol、より好ましくは1,000〜6,500g/mol、さらに好ましくは1,000〜4,000g/mol、最も好ましくは1,000〜3,000g/molである。
得られたポリマーは、イソシアネート硬化で、エポキシ樹脂硬化で、およびアクリル樹脂硬化で、シーラント、接着剤、およびコーティング組成物(例えば、飛行機用のトップコーティング、船舶用防汚コーティング、パイプラインコーティング、防食コーティング、および膨張コーティング)における結合剤としての使用を含む各種用途を有する。
温度計および機械式撹拌棒を備えた三ツ口フラスコにおいて、下記の化合物:1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン(DMDA)、2,2’−ジメルカプトジエチルスルフィド(DMDS)、2,3−ビス(2−メルカプトエチル)チオ−1−プロパンチオール(分岐剤)、およびブタンジオールジグリシジルエーテル(ジエポキシド)をトルエン中で混合した。
触媒であるトリエチレンジアミン(Tegoamin(登録商標)33)を、強撹拌下で添加した。
初期の温度上昇後、反応混合物を60℃に加熱した。反応は、3時間後に完了したとみなした。
表1に示すように、種々の量の反応物を使用した。
Figure 0006874226
得られたポリマーの粘度を、レオメーターを使用して測定した(剪断速度1〜25s−1;温度25℃)。
得られたポリマーのショアA硬さは、RH50%、23℃で7日間保存した後にDIN ISO 7619−1に従って測定した。
結果を表2に示す。
Figure 0006874226
この表は、特許請求される範囲のDMDA/DMDS比が、最適なショアA硬さおよび低粘度をもたらすことを示している。低粘度により、配合者によるポリマーの適用性が改善される。
また、ポリマーの引張強さおよび破断点伸びは、RH50%、23℃で7日間保存した後に試験した。引張強さは、DIN 53 504に従って、Franz Wohl & Partner Prufmaschinen GmbH社の引張試験機を使用して、2±0.2mm厚の試験片に関して試験した。試験片の試験は、DIN 53 504に従って、試験速度100mm/分を用いて行った。
表3は、本発明によるポリマーでは引張強さが大きく改善していることを示している。
Figure 0006874226
なお、本発明は以下の態様を含みうる。
[1]液体メルカプト末端ポリチオエーテルスルフィドを製造する方法であって、0〜100℃の温度で、触媒の存在下で、
(i)式HS(C 2n −O) −C 2n −O−C 2n −SH(式中、nはそれぞれ独立して、1〜8の整数から選択され、pは、0〜10である)のジメルカプト−ジオキサ−アルカン(DMDA)、および(ii)グリコールジ(メルカプトカルボン酸エステル)(GDME)からなる群から選択される少なくとも1つの化合物と、
式HS(C 2m −S) −C 2m −S−C 2m −SH(式中、mはそれぞれ独立して、1〜8、好ましくは1〜6、最も好ましくは1〜3の整数から選択され、qは、0〜10である)の少なくとも1つのジメルカプト−ジアルキルスルフィド(DMDS)と、
少なくとも1つのジエポキシドと、
任意選択で、エポキシ基およびメルカプト基から選択される少なくとも3つの末端基を有する化合物から選択される少なくとも1つの分岐剤と、
を反応させるステップを含み、
モル比(DMDA+GDME)/DMDSが、1.1〜4.0である方法。
[2]前記モル比(DMDA+GDME)/DMDSが、1.2〜4.0である、上記[1]に記載の方法。
[3]前記モル比(DMDA+GDME)/DMDSが、1.5〜3.0である、上記[2]に記載の方法。
[4]前記少なくとも1つのジメルカプト−ジオキサ−アルカン(DMDA)が、前記方法で使用される、上記[1]〜[3]のいずれか一項に記載の方法。
[5]前記DMDAが、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン(DMDO)、1,7−ジメルカプト−3,5−ジオキサヘプタン(DMDH)、1,7−ジメルカプト−3,5−ジオキサヘプタン、ヘキサ(エチレングリコール)ジチオール、テトラ(エチレングリコール)ジチオール、および2,2’−(プロパン−1,3−ジイルビス(オキシ))ジエタンチオールからなる群から選択され、好ましくは、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン(DMDO)である、上記[1]〜[4]のいずれか一項に記載の方法。
[6]前記ジメルカプト−ジアルキルスルフィド(DMDS)が、2,2’−ジメルカプトジエチルスルフィド、3,5−ジチア−1,7−ヘプタンジチオール、3,7−ジチア−1,9−ノナンジチオール、および3,6,9−トリチアウンデカン−1,11−ジチオールからなる群から選択され、好ましくは、2,2’−ジメルカプトジエチルスルフィドである、上記[1]〜[5]のいずれか一項に記載の方法。
[7]分岐剤が存在し、前記分岐剤が、エポキシ基およびメルカプト基から選択される3つの末端基を有する化合物から選択される、上記[1]〜[6]のいずれか一項に記載の方法。
[8]前記分岐剤が、トリグリシジルエーテルトリメチロールプロパン、グリセロールトリグリシジルエーテル、(3−メルカプトプロピオン酸)トリメチロールプロパン、および2,3−ビス((2−メルカプトエチル)チオ)−1−プロパンチオール、およびペンタエリスリチルテトラチオールからなる群から選択される、上記[7]に記載の方法。
[9]分岐剤の量が、DMDA、GDMA、DMDS、および分岐剤の総モル量に対して、5〜25mol%、好ましくは10〜25mol%である、上記[7]または[8]に記載の方法。
[10]前記ジエポキシドが、好ましくはブタンジオールジグリシジルエーテル、ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ジグリシジルエーテル、ポリ(プロピレン)ジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、およびそれらの混合物から選択される脂肪族ジエポキシドである、上記[1]〜[9]のいずれか一項に記載の方法。
[11]DMDA、GDMA、およびDMDSの総量が、ジエポキシドの総量に対して、1.05〜1.55mol%、好ましくは1.15〜1.55mol%、より好ましくは1.25〜1.55mol%、最も好ましくは1.25〜1.40mol%である、上記[1]〜[10]のいずれか一項に記載の方法。
[12]前記触媒が、第三級アミン、第三級ホスフィン、イミダゾール、およびルイス酸からなる群から選択される、上記[1]〜[11のいずれかに一項に記載の方法。
[13]上記[1]〜[12]のいずれか一項に記載の方法によって得ることができるメルカプト末端ポリチオエーテルスルフィド。

Claims (12)

  1. 液体メルカプト末端ポリチオエーテルスルフィドを製造する方法であって、0〜100℃の温度で、触媒の存在下で、
    (i)式HS(C2n−O)−C2n−O−C2n−SH(式中、nはそれぞれ独立して、1〜8の整数から選択され、pは、0〜10である)のジメルカプト−ジオキサ−アルカン(DMDA)、および(ii)グリコールジ(メルカプトカルボン酸エステル)(GDME)からなる群から選択される少なくとも1つの化合物と、
    式HS(C2m−S)−C2m−S−C2m−SH(式中、mはそれぞれ独立して、1〜8の整数から選択され、qは、0〜10である)の少なくとも1つのジメルカプト−ジアルキルスルフィド(DMDS)と、
    少なくとも1つのジエポキシドと、
    任意選択で、エポキシ基およびメルカプト基から選択される少なくとも3つの末端基を有する化合物から選択される少なくとも1つの分岐剤と、
    を反応させるステップを含み、
    モル比(DMDA+GDME)/DMDSが、1.1〜4.0である方法。
  2. 前記モル比(DMDA+GDME)/DMDSが、1.2〜4.0である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記モル比(DMDA+GDME)/DMDSが、1.5〜3.0である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つのジメルカプト−ジオキサ−アルカン(DMDA)が、前記方法で使用される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記DMDAが、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン(DMDO)、1,7−ジメルカプト−3,5−ジオキサヘプタン(DMDH)、1,7−ジメルカプト−3,5−ジオキサヘプタン、ヘキサ(エチレングリコール)ジチオール、テトラ(エチレングリコール)ジチオール、および2,2’−(プロパン−1,3−ジイルビス(オキシ))ジエタンチオールからなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記ジメルカプト−ジアルキルスルフィド(DMDS)が、2,2’−ジメルカプトジエチルスルフィド、3,5−ジチア−1,7−ヘプタンジチオール、3,7−ジチア−1,9−ノナンジチオール、および3,6,9−トリチアウンデカン−1,11−ジチオールからなる群から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 分岐剤が存在し、前記分岐剤が、エポキシ基およびメルカプト基から選択される3つの末端基を有する化合物から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記分岐剤が、トリグリシジルエーテルトリメチロールプロパン、グリセロールトリグリシジルエーテル、(3−メルカプトプロピオン酸)トリメチロールプロパン、および2,3−ビス((2−メルカプトエチル)チオ)−1−プロパンチオール、およびペンタエリスリチルテトラチオールからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
  9. 分岐剤の量が、DMDA、GDMA、DMDS、および分岐剤の総モル量に対して、5〜25mol%である、請求項7または8に記載の方法。
  10. 前記ジエポキシドが、脂肪族ジエポキシドである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記触媒が、第三級アミン、第三級ホスフィン、イミダゾール、およびルイス酸からなる群から選択される、請求項1〜10のいずれかに一項に記載の方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法によって得ることができるメルカプト末端ポリチオエーテルスルフィド。
JP2020531149A 2017-12-07 2018-12-04 ポリチオエーテルスルフィドを調製する方法 Active JP6874226B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP17205865 2017-12-07
EP17205865.3 2017-12-07
PCT/EP2018/083510 WO2019110598A1 (en) 2017-12-07 2018-12-04 Process for the preparation of a polythioethersulfide

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021505735A JP2021505735A (ja) 2021-02-18
JP6874226B2 true JP6874226B2 (ja) 2021-05-19

Family

ID=60654721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020531149A Active JP6874226B2 (ja) 2017-12-07 2018-12-04 ポリチオエーテルスルフィドを調製する方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11396583B2 (ja)
EP (1) EP3720898B1 (ja)
JP (1) JP6874226B2 (ja)
WO (1) WO2019110598A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3098219B1 (fr) 2019-07-05 2022-06-03 Socomore Prépolymères polythioéthers et leurs utilisations dans des compositions durcissables en particulier dans des mastics
JPWO2023054373A1 (ja) * 2021-10-01 2023-04-06
EP4242251A1 (en) * 2022-03-11 2023-09-13 Nouryon Chemicals International B.V. Production of bis-thiol compounds and use thereof in the production of liquid polysulfide polymers

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2511274B2 (ja) 1987-07-31 1996-06-26 電気化学工業株式会社 メルカプト基含有重合体
US5225472A (en) 1992-05-19 1993-07-06 Courtaulds Aerospace, Inc. Low viscosity polythiol and method therefor
ES2196549T3 (es) * 1997-02-19 2003-12-16 Prc Desoto Int Inc Composicion y metodo para producir polimeros de politioeter liquidos resistentes al combustible con buena flexibilidad a baja temperatura.
JP3492211B2 (ja) 1998-08-17 2004-02-03 金剛株式会社 移動棚
WO2000068297A1 (en) 1999-05-10 2000-11-16 3M Innovative Properties Company Compositions for making ene-thiol elastomers
BR0109263A (pt) 2000-03-09 2002-12-03 Pbt Brands Inc Polìmeros de resistência elevada e vedantes aeroespaciais desses
EP1297094A2 (en) 2000-06-30 2003-04-02 PRC-DE Soto International, Inc. Sealants and potting formulations including polymers produced by the reaction of a polythiol and polyvinyl ether monomer
US7097883B2 (en) * 2003-06-05 2006-08-29 Ppg Industries Ohio, Inc. Low temperature liquid polythioether polymers
US7390859B2 (en) * 2005-02-08 2008-06-24 Ppg Industries Ohio, Inc. Compositions and methods of making compositions exhibiting fuel resistance
JP6579585B2 (ja) 2013-08-02 2019-09-25 ヌーリオン ケミカルズ インターナショナル ベスローテン フェノーツハップNouryon Chemicals International B.V. ポリチオエーテルスルフィドを調製するための方法
KR20170116114A (ko) * 2015-02-13 2017-10-18 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 내한성 실란트 및 그의 성분

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021505735A (ja) 2021-02-18
EP3720898B1 (en) 2022-05-11
EP3720898A1 (en) 2020-10-14
US11396583B2 (en) 2022-07-26
WO2019110598A1 (en) 2019-06-13
US20210363303A1 (en) 2021-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5044216B2 (ja) 低温液体のポリチオエーテルポリマー
RU2360937C2 (ru) Отверждаемая композиция, способ ее получения и применения
JP6874226B2 (ja) ポリチオエーテルスルフィドを調製する方法
JP6657414B2 (ja) 反応性酸化防止剤、酸化防止剤含有プレポリマー、及びそれらの組成物
KR101685313B1 (ko) 다작용성 황-함유 에폭시 및 이의 조성물
JP6286492B2 (ja) ポリチオエーテル、湿分硬化型組成物ならびにそれらの製造及び使用のための方法
AU2013277264B2 (en) Moisture-curable, amine-catalyzed sulfur-containing polymer compositions
CN108350147A (zh) 固化性组合物、粘合剂、具有涂层的物品、纤维强化复合材料、浇注剂以及固化性组合物套件
KR20110124265A (ko) 일액형 시안산에스테르-에폭시 복합 수지 조성물
WO2011042062A1 (en) A latent curing agent and epoxy compositions containing the same
TW202031707A (zh) 包括含脲二酮材料、多硫醇、及酸性穩定劑的聚合材料、兩部分組成物、及方法
KR20200057030A (ko) 2-성분 구조 접착제
KR20170095993A (ko) 경화성 유기폴리실록산 조성물, 이의 경화물, 및 경화 필름의 형성 방법
TW202035494A (zh) 包括含脲二酮材料、環氧組分、及促進劑之聚合材料、兩部分組成物、及方法
EP2121807B1 (en) Thiirane-terminated polysulfide polymers
JP2006022146A (ja) 硬化性樹脂組成物
SI9200114A (en) Curable epoxy resin composition containing a blocked accelerator
ES2927896T3 (es) Polímeros de butadieno terminado en urea y copolímeros de butadieno-acrilonitrilo
JP2006022153A (ja) 硬化性樹脂組成物
JP2022014023A (ja) 一液型エポキシ樹脂組成物
JP6705820B2 (ja) ポリスルフィドを調製するための低塩プロセス
JP2019089972A (ja) 硬化性組成物、接着剤、コーティング層を有する物品、繊維強化複合材料、ポッティング剤および硬化性組成物キット

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200731

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200731

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200731

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20201014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6874226

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250